この年度の出題傾向
2005年度の掲載解説は75問で、このうち画像診断分野の55問を臓器・主題別に集計しました。内訳では胸部・心血管18問、脳・脊髄・頭頸部8問、肝胆膵・脾7問が多く、脳・脊髄・頭頸部の構成比は全年度の年別平均より3.7ポイント低い値です。IVRや撮像技術は対象臓器と重複計上せず別群とし、複合題は主題に基づく便宜分類を含みます。
臓器別の比較は画像診断分野内の割合で行い、21年度の年別構成比の平均と比較しています。複合題は主題一つに分類した当サイトの集計で、公式配点ではありません。境界が曖昧な問題は便宜的な分類を含みます。
画像診断以外の内訳:核医学15問、共通5問。
画像診断の臓器・主題別内訳を見る
| 臓器・主題 | 問題数 | 診断分野内の割合 | 年平均との差 |
|---|---|---|---|
| 脳・脊髄・頭頸部 | 8問 | 14.5% | -3.7ポイント |
| 胸部・心血管 | 18問 | 32.7% | +3.2ポイント |
| 肝胆膵・脾 | 7問 | 12.7% | +0.3ポイント |
| 消化管・腹膜 | 5問 | 9.1% | +1.4ポイント |
| 泌尿生殖・骨盤・副腎後腹膜 | 7問 | 12.7% | -0.3ポイント |
| 骨・関節・軟部 | 7問 | 12.7% | +2.7ポイント |
| 乳腺 | 2問 | 3.6% | -1.0ポイント |
| IVR・手技・画像技術・多臓器その他 | 1問 | 1.8% | -2.7ポイント |
放射線科診断専門医・2005年
分野を選び、問題番号を押すと解答・解説が表示されます。各問に分野と出題テーマ、判断のポイント、注意点、参考文献を付けています。
問題文・選択肢・図・画像・問題PDFは掲載していません。
2026年10月19日:全75問を改訂しました。解答例は非公式です。原本画像と既存解説を照合し、各問に参考文献を追記しました。問4・12・14・35・44・51・54には正答・制度の時点・画像条件の確認事項があります。
解答作成にご協力いただいたぽこん先生をはじめとする皆さまに感謝申し上げます。ご意見はページ下部のコメント欄へお寄せください。
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診断専門医 2005年度 問1
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問1
解答例:b、c(2005年基準)
選択肢別の解説
a|正しい
5年100mSvという実効線量限度は妥当である。同時に年50mSvの条件もあり合計値だけで管理しない。
b|誤り
2005年当時は年150mSvであり誤りとなる。現行は5年100mSvかつ年50mSvへ変更されたため時点を区別する。
c|誤り
皮膚の等価線量限度は年500mSvであり、100mSvではない。
d|条件・画像に注意
女性には適用区分により3か月5mSvの管理がある。妊娠可能性がないことの申出等の法令区分を確認する。
e|条件・画像に注意
妊娠を申告・把握した後の腹部表面線量2mSvという管理を理解する。法令の起算と内部被ばく限度も別途確認する。
判断のポイント
当時の水晶体等価線量限度は年150 mSv、皮膚は年500 mSvであり、二つの記載が誤りとなる。
鑑別・注意点
現行の水晶体限度は5年100 mSvかつ年50 mSvに変更されている。実効線量にも年50 mSvという条件があり、5年合計のみで管理しない。妊娠・女性の適用区分と法令上の起算条件も確認する。
参考文献
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2005年度 問2
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問2
解答例:a、b
選択肢別の解説
a|正しい
小さい体格では同じ条件で臓器線量が高くなり得る。増加倍率は年齢・装置・部位によって一定ではない。
b|正しい
必要な画質を保ちmAsと撮影範囲・相数を適正化する。不要な検査を避ける正当化も重要である。
c|誤り
小児に高mAsを一律適用せず、体格と診断目的に応じ条件を下げて最適化する。
d|誤り
適切なAECは体格に応じ電流を調整する手段である。ただし設定した画質目標によっては線量が増えることもある。
e|誤り
管電流等を固定すればピッチ低下で長さ当たりの照射が増える。線量低下とする向きは逆である。
判断のポイント
同じ撮影条件では小児の臓器線量が成人より高くなり得る。診断に必要な画質を保ち、体格に合わせた管電流・電圧、撮影範囲と相数を最適化する。
鑑別・注意点
線量差を全小児・全装置で一定の倍率とはしない。AECも設定次第で、使用しただけで必ず低線量になるとは限らない。撮影を必要な場合に絞る正当化と、既存画像・超音波やMRIの適否も検討する。
診断専門医 2005年度 問3
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問3
解答例:b、d(固定管電流等の条件)
選択肢別の解説
a|誤り
通常の単相頭部CTを一律に10mSvとは扱わない。実際の条件と線量指標に基づき評価する。
b|条件・画像に注意
適切な体格・画質設定でAECを使えば不要な線量を減らせる。使用だけで必ず低線量になるわけではない。
c|誤り
同じ容積でも含まれる臓器と組織荷重が異なり、実効線量は等しくならない。
d|条件・画像に注意
管電流・回転時間等を固定した比較ではピッチ増加で単位長さ当たり線量が減る。実効mAsを一定とする制御なら単純逆比例しない。
e|誤り
検査歴だけで中絶を勧めない。胎児吸収線量と妊娠時期を個別に推定し、適切な相談につなぐ。
判断のポイント
体格に適切に設定したAECは小児の線量最適化に役立つ。管電流・回転時間等を固定したヘリカルCTではピッチ増加で単位長さ当たり線量が減る。
鑑別・注意点
実効mAsや画質を一定にする制御では、ピッチ変更に合わせ管電流も変わり、単純な逆比例が成り立たない。臓器と範囲で実効線量は異なる。診断被ばくを受けた事実だけで中絶を勧めず、胎児線量と妊娠時期を個別評価する。
診断専門医 2005年度 問4
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問4
解答例:eは不適切/二つ目の誤答は旧基準確認を要する
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
6Gyは皮膚の説明・追跡が必要な線量であるが、通常予想する反応は紅斑・脱毛等で、潰瘍を典型的帰結とはしない。個人差や再照射もあり、可能性の説明そのものを誤りと固定しない。
b|正しい
照射部位、線量評価と手技情報を記録し、後の皮膚変化に対応できるようにする。
c|正しい
皮膚反応には遅れて現れるものがあるため、2週間後の確認は適切である。その後も必要に応じ経過を見る。
d|正しい
刺激や剥離で皮膚を傷める処置を避け、反応があれば専門家とケアを相談する。
e|誤り
照射情報を皮膚科へ伝えるのは有用だが、生検を一律に依頼するものではない。必要性と創傷治癒の危険を専門的に判断する。
判断のポイント
推定皮膚線量6Gyでは線量・照射部位を記録し、患者へ皮膚反応を説明して経過観察する。通常予想されるのは紅斑・脱毛等で、潰瘍を典型的な帰結とはしない。
鑑別・注意点
AAPM指針の5–10Gy帯は紅斑・脱毛等が中心で、潰瘍・壊死はより高い線量帯で問題となる。線量しきい値は範囲で考え、個人差や同部位再照射を含める。旧a,eの想定を記録しつつ、可能性の説明自体を誤りと断定せず二つ目は保留する。皮膚科への情報共有と生検の一律依頼は区別する。
参考文献
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2005年度 問5
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問5
解答例:b、c
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
壊死の線量反応には時間・範囲や個人差がある。18Gyは古典的な目安であり、その値未満が必ず安全という境界ではない。
b|誤り
受像器を離すと拡大・AECによる出力増加を招き得る。受像器は患者に近づけ、X線管との皮膚距離を確保する。
c|誤り
防護衣外側の二か所だけでは体幹を適切に評価できない。内側と外側を法令・管理手順に沿って装着する。
d|正しい
X線管が患者上方にあると手指が一次線へ近づきやすく散乱条件も不利となる。直接線へ手を入れない。
e|条件・画像に注意
100mGy超の直接線被ばくは避けるべきである。年500mSvを件数に機械換算した値を安全な施行件数とは扱わず、実測と最適化で管理する。
判断のポイント
受像器を患者から離す配置はAEC下で患者線量増加につながり得る。防護衣着用時の不均等被ばく管理は、防護衣の内側と外側を適切に測る。
鑑別・注意点
受像器は患者に近づけ、X線管から皮膚までの距離を確保する。線量計の装着部位は適用規則に従う。直接線へ手を入れないことが基本で、皮膚線量限度を件数に換算した数字は一律の安全施行件数ではない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問6
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問6
解答例:d
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
梗塞なら血管支配に沿う分布とADCを比較する。側頭葉・島の病変と発作では脳炎も重要である。
b|誤り
緩徐な腫瘍性病態より急性炎症・発作関連変化を優先する。経時像や増強も比較する。
c|条件・画像に注意
静脈性障害でも発作や浮腫を生じるため静脈の開存を確認するが、本例では側頭葉脳炎を優先する。
d|正しい
側頭葉と島皮質の信号変化に意識障害・けいれんが合う。髄液PCR等で評価し、強く疑うとき治療を待たない。
e|条件・画像に注意
白質の広い非対称性病変等を評価する。提示の側頭葉皮質優位像ではHSV脳炎を優先する。
判断のポイント
右側頭葉・島皮質のFLAIR高信号と島のDWI高信号を認め、急性の意識障害・発作と合わせ単純ヘルペス脳炎を優先する。
鑑別・注意点
発作後変化、他の脳炎や梗塞も鑑別する。ADCと病変分布、髄液HSV PCR等を合わせる。発症早期の陰性検査だけでは除外できない場合があり、治療を画像確定まで遅らせない。
診断専門医 2005年度 問7
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問7
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
前頭・側頭葉の慢性萎縮を重視する。急速進行と広い皮質DWI高信号は別病態を示唆する。
b|誤り
慢性進行性認知障害の代表疾患だが、皮質の強いDWI高信号を典型像とはしない。
c|誤り
炎症性の側頭葉・島病変や臨床を比較する。広い皮質病変と急速進行性認知症ではプリオン病を優先する。
d|誤り
血管支配に対応しない広い皮質変化を、単一の急性動脈梗塞として説明しにくい。
e|正しい
広い皮質の拡散異常と急速進行性認知障害が合う。ADCとRT-QuIC等を合わせ、発作・低酸素などを除外する。
判断のポイント
両側大脳皮質の広いDWI高信号を認め、急速進行性認知症からCreutzfeldt–Jakob病を優先する。
鑑別・注意点
ADC低下と皮質・線条体の分布を評価し、発作・低酸素・代謝異常等を比較する。DWIのみで確定せず、髄液RT-QuICなどと経過を合わせる。
参考文献
診断専門医 2005年度 問8
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問8
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
壊死性腫瘍でも輪状増強するが、中心部の強い拡散制限から膿瘍を優先する。
b|誤り
硬膜に付着する充実性腫瘤が典型で、脳実質内の輪状病変とは主座が異なる。
c|正しい
輪状増強壁の内部がDWI高信号であり粘稠な膿を示唆する。ADC・感染徴候・検体と合わせる。
d|誤り
亜急性梗塞も増強するが、血管領域と皮質分布を比較する。限局した腔内拡散制限では膿瘍が合う。
e|誤り
中心壊死は通常拡散が増すが例外はある。壁の性状や既往を合わせ、DWIのみで完全には除外しない。
判断のポイント
左前頭葉の輪状増強病変で中心部がDWI高信号を示し、周囲に浮腫を伴うため脳膿瘍を優先する。
鑑別・注意点
ADC低下を確認する。中心部拡散制限は膿瘍を強く示唆するが、全ての壊死性腫瘍を除外する所見ではない。感染徴候、壁の性状と培養等を合わせて診断する。
診断専門医 2005年度 問9
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問9
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
硬膜付着と髄外性を確認する病態で、小児の第四脳室付近の高細胞性腫瘍とは異なる。
b|正しい
単純CT高吸収と強いDWI信号は高細胞性腫瘍を支持する。ADC、主座と病理・分子分類を確認する。
c|条件・画像に注意
第四脳室から孔を通って伸びることがあり鑑別となる。位置とADCを合わせ画像だけで完全除外しない。
d|誤り
主に成人の境界明瞭で緩徐な脳室内腫瘍で、小児の症候性高細胞性病変としては優先度が低い。
e|誤り
囊胞と壁在増強結節等をみることが多く、強い拡散制限を示す充実性病変では髄芽腫を優先する。
判断のポイント
第四脳室付近の腫瘤が単純CTでやや高吸収、DWIで高信号を示し、髄芽腫を優先する。
鑑別・注意点
高細胞密度に伴う低ADCが鑑別の手掛かりだが、DWIの明るさだけでは確定できない。上衣腫等との位置関係や脳室外進展を比較し、病理・分子分類と全脳脊髄評価を行う。
診断専門医 2005年度 問10
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問10
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
新規梗塞なら急性の臨床変化と拡散を確認する。小脳出血後の下オリーブ核に一致する変化は経路変性が合う。
b|誤り
多発脱髄斑の分布・臨床と比較する。先行小脳出血と対側の核病変をまず関連づける。
c|誤り
浸透圧変化の背景と対称性病変を評価する。出血後の解剖学的経路に一致する核変化は別の機序である。
d|誤り
増強腫瘤や腫瘍既往を確認する。下オリーブ核限局の経時変化を転移と直結しない。
e|正しい
Guillain–Mollaret三角の経路障害に伴う経シナプス変性が合う。初期T2高信号と後の腫大には時間差がある。
判断のポイント
右小脳出血後に左延髄の下オリーブ核付近がT2高信号となっており、肥厚性下オリーブ核変性を考える。
鑑別・注意点
Guillain–Mollaret三角の経路障害に伴う経シナプス変性である。初期はT2高信号のみで、腫大の出現には時間差がある。新しい梗塞・炎症・腫瘍との鑑別には元病変と経時変化を確認する。
診断専門医 2005年度 問11
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問11
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
舌下間隙の液体濃度病変が合う。舌下腺、顎舌骨筋と頸部進展を確認する。
b|誤り
脂肪濃度を示す病変であり、提示の水様内容とは異なる。
c|誤り
脂肪球や角化内容などを確認する鑑別で、通常の液体性口腔底病変ではガマ腫を優先する。
d|誤り
多房性で複数間隙へ広がる形態を評価する。舌下腺周囲の局所液体性病変では別候補を優先する。
e|誤り
舌骨に沿う正中の発生経路を重視し、片側舌下間隙の病変とは区別する。
判断のポイント
左口腔底の舌下間隙に液体濃度の囊胞性病変を認め、ガマ腫を優先する。
鑑別・注意点
舌下腺との関係と顎舌骨筋を越える進展を確認する。類皮囊胞・類表皮囊胞、リンパ管奇形等も比較し、部位だけで確定しない。充実性増強や感染合併にも注意する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問12
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問12
解答例:dを優先/bの記述にも注意
選択肢別の解説
a|正しい
女性、特に若年で症状を呈することが多い。舌根の腫瘤と甲状腺の位置を確認する。
b|条件・画像に注意
通常は充実した甲状腺組織であり、囊胞変性が多いとは典型的にいえない。dに加えこの記述も検討が必要である。
c|正しい
胎生期の下降が途中で止まった異所性甲状腺組織である。
d|誤り
悪性化はまれで、多いという説明は不適切である。疑わしい変化があれば別途評価する。
e|正しい
機能性甲状腺組織の位置を確認できる。正常位置の甲状腺の有無も評価し唯一の組織を安易に摘出しない。
判断のポイント
舌根正中の単純CT高吸収の充実性病変から舌根甲状腺を考える。悪性化が多いという説明は適切でない。
鑑別・注意点
正常位置の甲状腺の有無をUSやシンチで確認する。通常は充実性甲状腺組織で、囊胞性変化が多いというbも典型的な説明ではなく、単一誤答問題として確認が必要である。摘出等を考える際は唯一の機能性甲状腺でないか確認する。
診断専門医 2005年度 問13
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問13
解答例:c(出題時の想定)
選択肢別の解説
a|正しい
中高年に多い耳下腺腫瘍で、両側・多発病変も生じ得る。
b|正しい
喫煙との関連が知られている。ただし喫煙歴のみで確定しない。
c|条件・画像に注意
古典的には男性優位で出題時は誤りを想定する。現在の性比は地域・時代・喫煙状況で変わり固定値にしない。
d|正しい
耳下腺尾部に好発する。部位・両側性と画像、必要な細胞診等を合わせる。
e|正しい
過テクネチウム酸を取り込むことがある。集積はWarthin腫瘍に絶対特異的ではない。
判断のポイント
両側耳下腺の増強される腫瘤と比較的低いT2信号からWarthin腫瘍を優先する。古典的には男性優位で、性比1対1という説明を誤りとする。
鑑別・注意点
喫煙と関連し、多発・両側病変を来し得る。性比は時代・地域・喫煙傾向によって変わり、男性のみの腫瘍ではない。画像だけで確定せず、必要な細胞診・組織診断と合わせる。
診断専門医 2005年度 問14
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問14
解答例:eを優先/確定は保留
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
乳児の有痛性骨病変では感染を除外しない。炎症検査、MRI・血液培養等を評価する。
b|誤り
血算や他部位骨所見が重要で、年齢だけで除外しないが単一の破壊病変では他候補を優先する。
c|誤り
骨幹部の悪性腫瘍として鑑別だが乳児ではまれで、感染・LCHとの画像と病理を比較する。
d|誤り
腫瘍性骨形成を伴う骨幹端病変が典型で、乳児の上腕骨幹部病変の第一候補とはしない。
e|条件・画像に注意
年齢と溶骨性骨幹部病変から優先するが確定ではない。全身病変と必要な組織診断を確認する。
判断のポイント
上腕骨骨幹部の溶骨性変化と骨折を認め、年齢と部位からLangerhans細胞組織球症を優先する。
鑑別・注意点
年齢だけで白血病や感染を除外できない。骨膜反応、骨髄・軟部進展、他部位の病変や全身所見を確認し、組織等で確定する。「試験の答えになりにくい」という理由で鑑別を排除しない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問15
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問15
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
炎症性滑膜増生は重なるが、多量のヘモジデリンを示唆する低信号ではTGCTを優先する。
b|誤り
軟骨摩耗・骨棘・軟骨下変化が中心で、低信号性の結節状滑膜増生を主所見とはしない。
c|誤り
沈着性関節症も低信号になり得る。透析等の背景と骨囊胞変化を比較する。
d|誤り
石灰化・骨化遊離体と未石灰化軟骨結節を評価する。単純写真がないだけでは除外しないが低信号滑膜は別候補を支持する。
e|正しい
びまん型腱滑膜巨細胞腫に相当する。滑膜の低T2信号からヘモジデリンを考え、磁化率効果等を確認する。
判断のポイント
膝蓋上囊・PCL周囲の滑膜増生がT2低信号を示し、ヘモジデリンを伴うPVNSを優先する。
鑑別・注意点
現在はびまん型腱滑膜巨細胞腫の名称が用いられる。T2*・SWIのbloomingや出血所見を確認する。単純写真がないから滑膜骨軟骨腫症を否定するのではなく、石灰化遊離体や滑膜の信号を比較する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問16
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問16
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
髄内の軟骨性結節や骨の変形を生じるが、頭蓋・上腕のすりガラス状骨質とは異なる。
b|誤り
骨表面の隆起が皮質・髄腔と連続する病態で、髄内の置換性病変とは異なる。
c|正しい
若年期からの骨膨張・弯曲とすりガラス状基質が合う。多骨性なら皮膚・内分泌所見も確認する。
d|誤り
通常より高齢での発症と粗い骨梁・皮質肥厚を重視する。年齢だけでなく基質を比較する。
e|誤り
骨破壊・浸潤性変化を評価する腫瘍で、長期安定した骨変形とすりガラス状基質には合いにくい。
判断のポイント
頭蓋骨肥厚と上腕骨の膨張・弯曲、すりガラス状骨質を認め、線維性骨異形成を優先する。
鑑別・注意点
若年期からの経過と画像形態を合わせる。Paget病は通常より高い年齢で発症するが、年齢だけで鑑別しない。多骨性なら他の骨病変、皮膚所見や内分泌異常も評価する。
診断専門医 2005年度 問17
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問17
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
椎体高の潰れを主体とする病変ではなく、椎体の前方移動と変性が主所見である。
b|正しい
L4前方すべりに椎間板・椎間関節の変性と狭窄を伴い合う。動的不安定性と症状の高位を確認する。
c|条件・画像に注意
分離部を確認する必要がある。MRIの限られた断面で分離が不明瞭なだけで完全否定せず、変性所見からbを優先する。
d|誤り
椎体終板破壊と椎間板・周囲炎症を評価する。提示のすべりと変性を直接説明しない。
e|誤り
椎間板突出は併存し得るが、椎体のすべりと関節変性を単独のヘルニアだけでは説明できない。
判断のポイント
L4の前方すべりとL4/5椎間板・椎間関節の変性、脊柱管狭窄を認め、腰椎変性すべり症を優先する。
鑑別・注意点
椎弓峡部の分離によるすべりと区別する。提示MRIで明瞭な分離がないことのみで完全には除外せず、必要に応じ単純写真等で評価する。症状の責任高位と神経圧迫、動的不安定性を確認する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問18
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問18
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
癌既往でもH型分布と骨折線を重視する。軟部腫瘤や非典型進行があれば転移も評価する。
b|正しい
両仙骨翼と横走部の集積・骨折線は脆弱性骨折を支持する。H型集積がない例もある。
c|誤り
仙腸関節のびらん・炎症を中心に評価する。仙骨翼の骨折分布とは異なる。
d|誤り
感染徴候と骨破壊、膿瘍等を確認する病態で、対称性骨折パターンでは別候補を優先する。
e|誤り
典型的には腸骨側の三角形硬化であり、仙骨側の骨折線・H型集積とは異なる。
判断のポイント
骨シンチの仙骨H型集積とMRIの両仙骨翼の異常信号・骨折線から、仙骨脆弱性骨折を優先する。
鑑別・注意点
Honda signは支持所見だが全例に出現しない。乳癌既往だけで転移とせず、骨折線、分布と軟部腫瘤の有無を比較する。併存する椎体・肋骨骨折と骨粗鬆症等の背景も評価する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問19
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問19
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
非対称な関節周囲結節と硬化縁を持つびらん等を重視し、手根・MCP優位の左右性障害とは異なる。
b|正しい
手根・MCP優位の裂隙狭小化、びらんと亜脱臼が合う。診察・血清所見と合わせる。
c|誤り
反応性関節炎は下肢優位・非対称性等を比較する。提示の左右対称手関節障害ではRAを優先する。
d|誤り
DIPや母指CM関節の骨棘・硬化を重視する。MCP・手根優位のびらん性変形とは分布が異なる。
e|誤り
急性単関節性の感染が典型で、左右多関節の長期変形を代表像とはしない。
判断のポイント
両手の手根関節・MCP関節優位の障害と亜脱臼・変形があり、関節リウマチを優先する。
鑑別・注意点
分布、均一な裂隙狭小化、辺縁骨びらん、関節周囲骨粗鬆化を合わせる。変形のみで確定せず、血清反応・診察と比較し、変形性関節症、乾癬性関節炎等を区別する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問20
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問20
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
骨膨張、粗い骨梁や皮質肥厚を伴う病態で、均一な小硬化斑の関節周囲分布とは異なる。
b|誤り
硬化性転移も鑑別だが、左右対称・関節周囲優位の小斑点は良性骨系統疾患を支持する。
c|誤り
骨硬化病変を伴い得るが、末梢神経障害、臓器腫大、単クローン蛋白等の全身情報を要する。
d|誤り
骨炎・過骨症と皮膚症状を合わせる疾患で、多数の小さな硬化島とは異なる。
e|正しい
境界明瞭な多数の骨島が関節周囲に左右性に分布する。過去画像の安定性も確認する。
判断のポイント
骨盤・近位大腿骨と手の骨に多数の小さな境界明瞭な硬化斑を認め、骨斑紋症を優先する。
鑑別・注意点
関節周囲優位の分布、左右対称性、過去画像での安定性が手掛かりである。偶然発見された多発硬化斑を直ちに転移としない一方、非典型な分布・進行や腫瘍既往があれば別病態を評価する。
診断専門医 2005年度 問21
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問21
解答例:dを優先
選択肢別の解説
a|誤り
ニューモシスチス肺炎はびまん性すりガラス影等を示すが、血管径差を伴うモザイク灌流を直接説明しない。
b|誤り
下肺胸膜下網状影・蜂巣肺等が典型で、主所見の吸収不均一とは異なる。
c|誤り
肺胞壁破壊を評価する。血管性の低灌流と低吸収を単純に気腫としない。
d|条件・画像に注意
モザイク状灌流で呼気air trappingが目立たないことから優先する。肺動脈のweb・血栓、換気血流検査等で評価する。
e|誤り
腎不全では重要な鑑別だが、平滑な隔壁肥厚・うっ血・胸水等と比較し、モザイク灌流を重視する。
判断のポイント
吸気CTのモザイク状吸収差が呼気で明瞭に増強するair trappingに乏しく、肺血管性の灌流不均一を考える。選択肢では慢性肺血栓塞栓症を優先する。
鑑別・注意点
呼気像のみで確定せず、低吸収域の血管径・数、肺動脈内血栓やweb等を確認し、換気血流シンチ等を適応に応じ追加する。air trappingが目立たないことだけで小気道病変を完全に除外しない。
診断専門医 2005年度 問22
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問22
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
喘息の気道閉塞だけではびまん性薄壁囊胞と腎腫瘍の組合せを説明しにくい。
b|誤り
DPBとの関連を評価する所見だが、薄壁囊胞主体のLAMとは異なる。
c|誤り
膵囊胞のみをLAMの代表的関連としない。肺・腎像に応じ遺伝性疾患の基準を評価する。
d|正しい
TSCではLAMと腎AMLを生じ得る。ただし腎腫瘍の既往だけでAMLやTSCを確定しない。
e|誤り
月経随伴性気胸の原因だが、びまん性の多数薄壁囊胞と腎病変はLAM・TSCを優先する。
判断のポイント
右気胸とびまん性の薄壁肺囊胞に腎腫瘍の既往を伴い、LAMと腎血管筋脂肪腫を来す結節性硬化症を考える。
鑑別・注意点
腎腫瘍の病理は既往情報だけではAMLと確定しない。LAMには孤発性もあり、肺CTのみで結節性硬化症とは診断できない。皮膚・中枢神経等の所見や診断基準を合わせる。
診断専門医 2005年度 問23
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問23
解答例:b、c
選択肢別の解説
a|誤り
前縦隔主座の腫瘤が典型で、気管支閉塞と葉性容積減少を示す肺門病変とは異なる。
b|正しい
肺門部腫瘤による気管支閉塞と無気肺の候補である。CT・気管支鏡で確認する。
c|正しい
中枢気管支に生じ閉塞性無気肺を来し得る。単純像で肺癌との組織鑑別はできない。
d|誤り
肺炎の浸潤影と閉塞性変化の重なりはあるが、肺門の腫瘤性所見から腫瘍を優先する。
e|誤り
肺動脈拡大を示すが、肺葉の気道閉塞・容積減少を主病態とはしない。
判断のポイント
左肺門部の腫瘤影と左上葉の容積減少を疑い、気管支閉塞を来す肺癌と気管支カルチノイドを候補に挙げる。
鑑別・注意点
単純写真だけでは組織型を決定できない。造影CTで腫瘤、増強と閉塞部位・リンパ節を確認し、気管支鏡・組織診断を合わせる。無気肺に伴う陰影と腫瘍本体を区別する。
診断専門医 2005年度 問24
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問24
解答例:a、d
選択肢別の解説
a|誤り
肺葉内分画症は正常肺と同じ臓側胸膜を共有する。独自の胸膜をもつ肺葉外型と分ける。
b|条件・画像に注意
異常肺には囊胞や拡張気管支と粘液・感染性内容が貯まることがあるが形態は多様である。
c|正しい
周囲肺に気腫性変化等を伴う場合がある。すべての例に必発という意味にはしない。
d|誤り
流入体動脈と静脈還流はCTA等でも同定でき、カテーテル血管造影が確定に常に必須ではない。
e|正しい
気道の形成異常・排液不良により反復感染を契機に発見されることがある。
判断のポイント
左肺底部の腫瘤に大動脈性流入血管を疑い、肺葉内分画症を優先する。肺葉内型は固有胸膜を持たず、診断にカテーテル血管造影が常に必須でもない。
鑑別・注意点
造影CT・CTAで流入動脈と静脈還流、病変・周囲肺を評価する。気管支との交通と胸膜を確認して肺葉外型と区別する。囊胞、粘液貯留や反復感染など画像形態は多様である。
参考文献
診断専門医 2005年度 問25
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問25
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
感染性敗血症等なら必要だが、肺好酸球増加を直接確認する検査ではない。
b|誤り
感染除外には有用でも、好酸球性肺炎の確定を喀痰細菌培養だけで行うものではない。
c|誤り
重症度・障害を評価するが原因を特定する検査ではない。
d|誤り
末梢浸潤影の原因が好酸球性病変かを確定する通常の検査ではない。
e|正しい
肺胞内の好酸球増加と感染等を評価できる。薬剤・寄生虫・EGPA等の二次性原因も確認する。
判断のポイント
胸壁に沿う末梢優位の濃厚影から好酸球性肺炎を疑い、BALで好酸球増加を確認する検査が対応する。
鑑別・注意点
画像だけでは好酸球性肺炎と確定しない。末梢血好酸球、経過と薬剤・寄生虫・感染等の原因を評価する。BAL好酸球増加を認めても二次性の原因やEGPA等の鑑別が必要である。
参考文献
診断専門医 2005年度 問26
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問26
解答例:bを優先
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
急性低酸素血症、BAL好酸球と経過を評価する。提示像だけで否定はできないが慢性肺炎型腫瘍を優先する。
b|条件・画像に注意
旧BACとして出題された肺炎型腺癌を優先する。現在の病名に単純対応させず病理と臨床経過で分類する。
c|条件・画像に注意
依存部の分布や誤嚥リスクを調べる。非改善性・多発肺胞性陰影では腫瘍も検討する。
d|誤り
中枢腫瘤・リンパ節腫大等が典型で、広い肺胞性浸潤影のみの代表診断ではない。
e|条件・画像に注意
GPAは多発結節、空洞や出血等を示す。全身所見と血清を合わせるが提示では肺炎型腺癌を優先する。
判断のポイント
右肺のair bronchogramを伴う広い浸潤影と両肺の斑状病変から、旧分類の細気管支肺胞上皮癌を想定する。
鑑別・注意点
旧BACは現在の単一病名にそのまま対応せず、肺炎型では浸潤性粘液性腺癌等を検討する。感染、器質化肺炎、好酸球性肺炎も比較し、経過と病理を確認する。陰影だけで粘液性か浸潤性かを確定しない。
診断専門医 2005年度 問27
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問27
解答例:d、e
選択肢別の解説
a|誤り
通常は曝露歴と下肺胸膜下の線維化を重視し、びまん性微小結節の第一候補ではない。
b|誤り
中心性気管支拡張、粘液栓や喘息背景を確認する。ランダム微小結節主体とは異なる。
c|誤り
UIPでは網状影・蜂巣肺・牽引性変化が中心で、びまん性微小結節とは異なる。
d|正しい
血行性に散布する微小転移は候補となる。結節分布と原発癌を評価する。
e|正しい
粟粒散布により多数の微小結節を生じる。抗酸菌検査・臨床と合わせ、画像だけで確定しない。
判断のポイント
両肺に広がる多数の微小結節から、血行性散布による転移性肺腫瘍と粟粒結核を候補に挙げる。
鑑別・注意点
消去法だけでランダム分布と決めず、胸膜・葉間を含む分布と小葉中心性の有無を確認する。大きさの均一性、免疫状態、既往腫瘍と抗酸菌検査等を合わせ、画像だけで結核を確定しない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問28
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問28
解答例:eを優先
選択肢別の解説
a|誤り
裂・胸膜・気管支血管束に沿うリンパ路性分布を重視する。本例の小葉中心性分岐影とは異なる。
b|誤り
隔壁と気管支周囲の結節状肥厚を示す。細気管支内の分岐状小結節とは分布が異なる。
c|条件・画像に注意
tree-in-budを示し得るが、慢性副鼻腔炎、下肺優位や気管支拡張と合わせる。
d|誤り
結節・浸潤影等を生じるが、明瞭な経気道散布形態では抗酸菌を優先する。
e|正しい
小葉中心性の細かい分岐状結節から経気道散布を考える。特異的ではなく喀痰塗抹・培養・核酸で確認する。
判断のポイント
境界明瞭な小葉中心性小結節と分岐状影を認め、選択肢では肺結核の経気道性散布を優先する。
鑑別・注意点
Tree-in-budは細気管支内病変を示すが、結核に特異的ではない。非結核性抗酸菌症、誤嚥等を比較し、喀痰塗抹・培養・核酸検査と臨床像を合わせる。
診断専門医 2005年度 問29
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問29
解答例:aを優先
選択肢別の解説
a|正しい
左主気管支の狭窄と左肺の過透亮から肺門腫瘍による閉塞を優先する。CT全体と気管支鏡で確認する。
b|条件・画像に注意
幼少期感染後の片側小気道障害を示す病態だが、中枢の狭窄・腫瘤がある本例では腫瘍を優先する。
c|条件・画像に注意
低吸収だけで肺胞破壊を確定しない。気道閉塞や灌流低下による透過性亢進を比較する。
d|条件・画像に注意
肺血流低下でも過透亮となるが、提示の中枢気道異常があり気道・肺動脈をともに追跡する。
e|誤り
感染後の気道障害はあり得るが、主気管支狭窄の原因を結核と一意にする所見ではない。
判断のポイント
左主気管支の狭窄と左肺の透過性亢進を認め、肺門・縦隔部の肺癌による気道閉塞とair trappingを優先する。
鑑別・注意点
肺動脈狭窄に伴う低灌流も透過性亢進に寄与し得る。単一断面だけで腫瘍範囲・組織型を決めず、気管支と肺血管を追跡し、呼気像・気管支鏡等で確認する。
診断専門医 2005年度 問30
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問30
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
びまん性・結節状胸膜肥厚や胸水を重視する。限局した葉間の境界明瞭腫瘤では別候補を優先する。
b|誤り
肺実質原発腫瘍として気管支・周囲への浸潤等を評価する。胸膜に沿う形態からSFTを優先する。
c|誤り
液体濃度と葉間のレンズ状形態を確認する。充実性軟部組織濃度腫瘤とは異なる。
d|正しい
胸膜に連続する限局性の軟部腫瘤が合う。画像で良悪性は決まらず病理・リスクを評価する。
e|誤り
脂肪濃度の病変であり、提示の充実軟部組織とは異なる。
判断のポイント
葉間胸膜へなだらかに連続する境界明瞭な軟部腫瘤を認め、孤立性線維性腫瘍を優先する。
鑑別・注意点
葉間胸水なら液体の性状と形態を確認する。SFTは内部不均一や増強を示し得るが、画像だけで良悪性は確定できず、病理とリスク評価を合わせる。単に辺縁平滑だから良性とはしない。
診断専門医 2005年度 問31
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問31
解答例:e
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
急激な低酸素血症とびまん性肺傷害の臨床を評価する。画像パターンだけでAIPとは確定しない。
b|条件・画像に注意
曝露、微細中心性結節、モザイク状吸収等を比較する。提示は肺胞蛋白症を優先する。
c|条件・画像に注意
肺炎型腺癌も肺胞性陰影を示し得る。経過・BALや病理を合わせる。
d|条件・画像に注意
免疫状態、病原体検査と囊胞等を確認する。crazy-pavingだけでは除外・確定できない。
e|正しい
地図状すりガラスと隔壁肥厚の組合せが合う。非特異的所見なのでBALやGM-CSF自己抗体等で評価する。
判断のポイント
地図状のすりガラス影に隔壁肥厚が重なるcrazy-pavingを認め、肺胞蛋白症を優先する。
鑑別・注意点
Crazy-pavingは特異的ではなく、肺水腫、感染や出血等も鑑別する。画像と症状の程度の差だけで確定せず、BALや抗GM-CSF抗体等で診断・病型を評価する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問32
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問32
解答例:c、dを優先
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
上行大動脈を含む解離があればA型だが、提示範囲だけでその有無を確定できない。
b|誤り
偽腔内が造影されており、全偽腔が血栓で閉じる型とはいえない。
c|正しい
腹部単純像で広い腸管ガスと拡張を認める。拡張だけで虚血確定とはしない。
d|正しい
上腸間膜動脈にも内膜フラップ・解離が及ぶと考える。末梢灌流と腸管の造影を確認する。
e|条件・画像に注意
腹腔動脈の起始は連続断面で真偽腔を追う必要があり、単一像だけで偽腔起始と固定しない。
判断のポイント
下行大動脈の開存偽腔を伴う解離が上腸間膜動脈にも及び、腹部単純写真では広い腸管ガス・拡張を認める。
鑑別・注意点
提示範囲ではB型を想定するが、分類には上行大動脈全体の確認が必要である。腸管拡張だけで虚血と確定せず、腸管造影と分枝灌流、疼痛・乳酸等を評価する。腹腔動脈の真偽腔起始も連続像で追う。
参考文献
診断専門医 2005年度 問33
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問33
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
左室壁肥厚が中心となる病態で、右室拡大と壁変化を主所見とする本例とは異なる。
b|誤り
左室拡大・収縮障害を中心に評価する。提示では右室病変と不整脈を重視する。
c|正しい
右室拡大、壁菲薄化と脂肪を疑う像から候補になる。脂肪のみでは診断できず運動・機能と診断基準を合わせる。
d|誤り
心膜肥厚・石灰化や収縮性の血行動態を評価する。右室壁内脂肪を直接説明しない。
e|誤り
急性一過性の特徴的な壁運動と経過をみる疾患で、右室の慢性構造変化とは異なる。
判断のポイント
不整脈の背景に右室拡大と壁菲薄化、壁内脂肪を疑う像を認め、不整脈原性右室心筋症を優先する。
鑑別・注意点
心筋脂肪は加齢・正常変異等でもみられ、脂肪の存在だけではARVCと診断しない。局所壁運動、右室機能・容積、心電図、不整脈、家族歴や遺伝情報等の診断基準を合わせる。
診断専門医 2005年度 問34
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問34
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
両側の弓で血管輪を形成する形態を確認する。右側の弓だけから重複とはいえない。
b|誤り
異常拡張の形態を確認する。右側弓を瘤と取り違えない。
c|誤り
前縦隔腫瘤が典型で、大動脈の走行に沿う右側輪郭とは異なる。
d|正しい
気管右側を走る大動脈弓と右側下行大動脈が合う。分枝型と血管輪は断層像で確認する。
e|誤り
弁の狭窄は心エコー等で評価し、単純像の弓の側性だけから診断できない。
判断のポイント
大動脈弓が気管右側にあり、下行大動脈も右側を走るため右側大動脈弓を考える。
鑑別・注意点
単純写真のみで分枝型や血管輪の有無を決めない。CTA・MRI等で鏡像分枝、異常左鎖骨下動脈、Kommerell憩室や合併心奇形を評価する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問35
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問35
解答例:bを優先/aとの確定鑑別は保留
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
体動脈供血がある分画症も候補だが、独立した異常肺組織と胸膜の有無を確認する。
b|条件・画像に注意
大動脈から正常な左肺底区への供血なら合う。気管支・実質が正常であることの確認なしに分画症と確定鑑別しない。
c|誤り
肺動脈と肺静脈の直接交通が本態で、大動脈から肺底部へ向かう供血とは異なる。
d|誤り
拡張した気管支動脈瘤の形態をみる病態で、肺底部への太い体動脈供血をそのまま瘤とはしない。
e|誤り
大血管壁の炎症性肥厚・狭窄等を評価する。先天的異常供血を代表所見とはしない。
判断のポイント
大動脈から左肺底部へ流入する異常動脈を認め、肺底区動脈の体動脈性供血を考える。
鑑別・注意点
分画肺がなく正常気管支・肺実質を持つことの確認が、肺分画症との鑑別に重要である。別問に分画症が出ているという理由では除外しない。提示された断層写真・血管造影だけでは全ての気管支構造を確認し切れない。
診断専門医 2005年度 問36
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問36
解答例:c
選択肢別の解説
a|正しい
成人まで偶発的に発見されない例もある。先天病変でも小児期に必ず診断されるとは限らない。
b|正しい
流入肺動脈と流出肺静脈、直接交通を造影CTで評価できる。
c|誤り
代表的な感染合併症は肺内の膿瘍ではなく、右左短絡で菌が通過して生じる脳膿瘍である。
d|条件・画像に注意
HHTに肺・脳・肝等の血管奇形を伴い得る。ただし他臓器病変だけで診断せず鼻出血・毛細血管拡張・家族歴等を評価する。
e|正しい
適応のある病変では血管内塞栓が主な治療となる。コイルだけでなくプラグ等を形態に応じ選ぶ。
判断のポイント
流入肺動脈と流出肺静脈が連続する病変は肺動静脈奇形に合う。右左短絡による代表的感染合併症は脳膿瘍であり、肺膿瘍という記述が適切でない。
鑑別・注意点
奇異性脳塞栓や出血も問題となる。HHTの可能性と他臓器病変を評価し、治療可能な病変では経カテーテル塞栓を検討する。使用デバイスや適応をコイル一択とせず、血管径・形態等に応じ決める。
参考文献
診断専門医 2005年度 問37
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問37
解答例:b、d
選択肢別の解説
a|誤り
乳房全体に無秩序に広がる分布ではなく、区域性に集まる疑わしい石灰化を重視する。
b|正しい
微細な線状・分枝状の形態は乳管内壊死を示唆し、悪性を強く疑う。
c|誤り
典型的な粗大なポップコーン状石灰化ではなく、線維腺腫を第一としない。
d|条件・画像に注意
comedo型壊死に対応し得る形態だが、石灰化だけで病理型を確定しない。
e|誤り
組織診断を要する形態であり、経過観察だけで十分とは扱わない。
判断のポイント
区域性に集簇する微細線状・微細分枝状石灰化は、乳管内壊死を伴うDCISを強く疑う形態である。
鑑別・注意点
石灰化の形だけでcomedo病理型を確定するわけではない。拡大像で形態・分布と範囲を確認し、適切な組織診断につなぐ。経過観察のみで十分という扱いはしない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問38
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問38
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
油性囊胞に沿う輪状等の形態と比較する。乳管に沿う粗い棒状石灰化は別の機序を優先する。
b|正しい
粗い棒状石灰化が乳管走行に沿い、分泌物の石灰化が合う。随伴腫瘤・乳頭分泌も確認する。
c|誤り
血管は並行した二本の線状輪郭を示しやすく、太い分泌型の石灰化とは区別する。
d|誤り
この典型的な粗大分泌型のみで浸潤癌とは診断しない。別の疑わしい病変は個別に評価する。
e|誤り
悪性を疑う微細線状・分枝状形態とは太さと分布が異なる。
判断のポイント
乳管の走行に沿う粗い棒状石灰化から、分泌物に伴う乳管拡張症の石灰化を優先する。
鑑別・注意点
悪性を疑う微細線状・分枝状石灰化とは太さ・形態・分布を区別する。石灰化のみで炎症や腫瘍を全て除外せず、腫瘤、分泌等の随伴所見と比較する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問39
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問39
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
典型的には低肺容量とびまん性細顆粒影を示す。正期産児の斑状陰影と過膨張ではMASを優先する。
b|誤り
胸腔内の腸管・胃と縦隔偏位等を確認する。提示の両肺斑状実質影とは異なる。
c|誤り
局所の囊胞性肺病変を評価する。びまん性の粗い浸潤と過膨張の第一候補とはしない。
d|正しい
正期産で出生直後の呼吸困難に斑状陰影・過膨張が合う。羊水・蘇生歴、気胸と肺高血圧を確認する。
e|誤り
未熟児で日齢が進んでからの慢性肺病変を重視し、正期産出生直後の病態とは異なる。
判断のポイント
正期産児の出生直後の呼吸困難に、斑状の肺浸潤影と過膨張を疑う像を認め、胎便吸引症候群を優先する。
鑑別・注意点
胎便混濁羊水・蘇生経過と合わせる。RDSでは一般に低肺容量とびまん性細顆粒影が中心となる。画像だけで確定せず、肺炎等を比較し、気胸と遷延性肺高血圧も評価する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問40
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問40
解答例:aを優先
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
新生児の腹膜石灰化・穿孔関連変化の候補として優先する。大きい透亮域だけで原因確定せず、遊離ガス・囊胞等を追加評価する。
b|誤り
石灰化を伴う上腹部腫瘤はあり得るが、腹腔全体の透亮域と腸管分布を主所見とする像には合いにくい。
c|誤り
遠位無神経節による閉塞が中心であり、腹膜の石灰化や遊離ガスをそれだけで説明しない。
d|誤り
腎由来の充実性腫瘤を確認する病態で、新生児の穿孔関連像の代表診断ではない。
e|誤り
肝由来の充実性腫瘤とAFP等を評価する。提示の腹腔内ガス・石灰化を主所見とはしない。
判断のポイント
上腹部に広い透亮域があり、腹腔内遊離ガスを疑う。新生児の腸管穿孔に関連する病態として、選択肢では胎便性腹膜炎を優先する。
鑑別・注意点
胎便性腹膜炎は胎生期の腸穿孔による無菌性化学性腹膜炎で、腹膜石灰化、偽囊胞、閉塞等が手掛かりになる。遊離ガスのみでは原因を確定できない。追加撮影やUS等を必要に応じ合わせ、緊急に穿孔・閉塞を評価する。
診断専門医 2005年度 問41
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問41
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
肉眼的脂肪と骨髄組織を含む腫瘍であり、化学シフトのみの信号低下とは区別する。
b|正しい
opposed-phaseでの信号低下が細胞内脂質を示唆し腺腫が合う。コルチゾール産生は血液検査等で別に確認する。
c|誤り
典型的な脂質性腺腫の所見があり優先度は低い。癌既往や不均一性等は合わせて評価する。
d|誤り
一般に明瞭な細胞内脂質を特徴としない。内分泌検査・多血性やT2信号を合わせる。
e|誤り
びまん性・結節性腫大の分布を確認する。単独の脂質性結節では腺腫を優先する。
判断のポイント
左副腎結節がopposed-phaseで信号低下し、細胞内脂質を有する副腎腺腫を優先する。
鑑別・注意点
細胞内脂質と肉眼的脂肪を区別する。糖尿病・肥満があるだけではコルチゾール産生を確定できず、ホルモン評価を合わせる。画像の均一性、単純CT値と病歴も確認する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問42
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問42
解答例:e
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
EOIは胃静脈瘤の逆行性閉塞下硬化に用いられる選択肢で、術式により使用する。
b|条件・画像に注意
EOIによる溶血に対し腎障害を軽減する目的で用いられることがある。全症例で必須という意味ではない。
c|条件・画像に注意
流出静脈を閉塞して硬化剤を停滞させる器具として対応する。形態に合う径・位置を選ぶ。
d|条件・画像に注意
側副路の処理等に用いることがある。患者の流出路・採用術式によって必要性は異なる。
e|誤り
血管狭窄を拡張するためのバルーンを、静脈瘤流出路の閉塞用バルーンと同一に扱わない。
判断のポイント
胃静脈瘤のBRTOでは流出路の閉塞バルーンと硬化剤等を使用する。狭窄血管拡張を目的とするPTAバルーンは標準の閉塞用バルーンとは用途が異なる。
鑑別・注意点
EOIによる溶血と腎障害への対策としてハプトグロビン、側副路処理等に金属コイルが用いられることがある。全症例で全薬剤・器材を必須とせず、血行動態と採用術式に応じ選択する。
診断専門医 2005年度 問43
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問43
解答例:d
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
回盲部病変を生じる重要な鑑別であり、感染を除外してから炎症性疾患を診断する。
b|条件・画像に注意
結節性紅斑と腸病変を生じ得る。縦走潰瘍・敷石像、分布と全身症状を比較する。
c|誤り
不整腫瘤・狭窄と病理を評価する。深い回盲部潰瘍と皮膚病変では炎症性疾患を優先する。
d|条件・画像に注意
深い回盲部潰瘍と結節性紅斑から優先する。口腔・陰部・眼症状と内視鏡、他原因除外を合わせる。
e|誤り
圧迫壊死と便塊の存在、好発部位を比較する。皮膚症状を伴う回盲部病変の代表診断ではない。
判断のポイント
回盲部・終末回腸付近の潰瘍性病変に結節性紅斑を伴い、腸管型Behçet病を優先する。
鑑別・注意点
内視鏡で円形・打ち抜き様の深い潰瘍を評価し、口腔・陰部潰瘍や眼病変等と合わせる。結節性紅斑は特異的ではなく、Crohn病、腸結核や薬剤性等の除外が必要である。
診断専門医 2005年度 問44
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問44
解答例:cを優先/二つ目は保留
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
顆粒膜細胞腫も充実囊胞性や出血を示し得る。ホルモン作用と病理を含め評価し、画像だけで除外しない。
b|条件・画像に注意
若年者に多い充実性腫瘍で、年齢と囊胞性壁在結節から優先度は低いが病理を画像のみで確定しない。
c|条件・画像に注意
囊胞内に複数の増強結節がある悪性候補として優先する。内膜症背景と病理を確認する。
d|条件・画像に注意
転移も囊胞・充実成分を混在し得る。原発巣検索と病理が必要で、二つ目を推測のみで確定しない。
e|条件・画像に注意
多房性囊胞と増強組織を示すことがある。甲状腺組織を画像だけで決めず病理で評価する。
判断のポイント
囊胞内に増強される複数の壁在結節を認め、卵巣明細胞癌などの腫瘍性病変を考える。
鑑別・注意点
囊胞性腫瘤の形態のみでは転移性腫瘍、顆粒膜細胞腫、卵巣甲状腺腫等を確定除外できない。正常腫瘍マーカーは悪性否定にならず、原発巣検索や病理を合わせる。旧解説の「転移なら何でもあり」という推測は採用しない。
診断専門医 2005年度 問45
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問45
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
膵炎・外傷の背景を確認する。壁在組織や多房性隔壁を伴う腫瘍性病変を仮性囊胞と断定しない。
b|誤り
通常は低増強充実腫瘤と管拡張等を評価する。大きな囊胞性膵尾部病変では別候補を優先する。
c|誤り
腎実質との連続・臓器由来を確認する。膵尾部由来が疑われる本例では優先度が低い。
d|正しい
膵尾部の多房性囊胞と壁・隔壁の形態が合う。卵巣様間質と浸潤性は病理で確認する。
e|誤り
主膵管との交通が重要である。交通を確認せず囊胞性膵腫瘤をすべてIPMNとしない。
判断のポイント
膵尾部の多房性囊胞性腫瘤、壁・隔壁や充実成分、石灰化を疑う所見から、粘液性囊胞性腫瘍を優先する。
鑑別・注意点
T1高信号内容は粘液や血液等を比較する。IPMNとの鑑別には主膵管との交通を確認し、MCNの確定には卵巣様間質などの病理を要する。画像だけで浸潤性・非浸潤性を断定しない。
診断専門医 2005年度 問46
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問46
解答例:a、c
選択肢別の解説
a|誤り
高圧性・肉柱性の縦長膀胱は典型的な弛緩性無緊張膀胱と合いにくい。尿流動態で確認する。
b|正しい
造影剤が左尿管へ逆流しており、上部尿路への影響を評価する。
c|誤り
提示形態は上位脊髄損傷後の高圧性を想定する。ただし損傷高位・時期で機能は変わり画像だけで神経機能を固定しない。
d|正しい
輪郭の凹凸と壁の隆起が慢性の肉柱形成に合う。
e|正しい
縦長で不整な樹枝状輪郭が合う。名称だけで圧・コンプライアンスを決めず尿流動態で管理する。
判断のポイント
縦長で輪郭不整な肉柱形成を伴う膀胱と左膀胱尿管逆流を認める。典型的な上位脊髄損傷後の高圧性・過活動性膀胱を想定し、無緊張性と下位運動ニューロン障害を合いにくいものとする。
鑑別・注意点
脊髄損傷という病名だけで排尿筋機能を決めない。高位・時期や脊髄ショックにより機能は異なり、尿流動態で排尿筋圧、コンプライアンス、括約筋協調性を評価する。逆流と上部尿路障害の予防が重要である。
参考文献
診断専門医 2005年度 問47
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問47
解答例:e
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
胆管原発の壁肥厚・狭窄と腫瘤を比較する。膵全体の腫大と被膜様辺縁では自己免疫性を優先する。
b|条件・画像に注意
高齢者の黄疸では十分に除外する必要がある。画像やIgG4だけで否定せず膵管・組織と合わせる。
c|誤り
膵のびまん性浸潤はあり得るが、被膜様辺縁と膵管・他臓器像を合わせ別候補を優先する。
d|誤り
急性炎症なら症状、酵素と周囲炎症を比較する。提示の被膜様構造を伴う腫大では自己免疫性を優先する。
e|条件・画像に注意
びまん性腫大と被膜様辺縁、膵内胆管狭窄が合う。血清・他臓器・病理で評価し癌除外前の安易なステロイドを避ける。
判断のポイント
びまん性膵腫大と被膜様の辺縁構造、膵内胆管狭窄に伴う胆管拡張から自己免疫性膵炎を優先する。
鑑別・注意点
膵管の狭細像、血清、他臓器病変と病理を合わせて診断する。1型と2型は病態が異なり、全例IgG4高値とは限らない。膵癌の除外が不十分なまま診断目的のステロイドを安易に開始しない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問48
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問48
解答例:c、d
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
血流シンチは歴史的に診断に使われたが、現在強い疑いがある場合に追加して手術を遅らせるものではない。
b|正しい
血流と捻転した精索を評価する有用な初期検査である。残存血流があっても部分・間欠捻転は否定できない。
c|誤り
侵襲的な血管造影は通常の精巣捻転診断のために行わない。
d|誤り
精索の機械的な捻れを抗凝固薬では解除できず、標準治療ではない。
e|正しい
強く捻転を疑えば速やかな手術評価が必要で、検査確定を待って虚血時間を延ばさない。
判断のポイント
左精巣の腫大と造影不良から精巣捻転を疑う。血管造影や抗凝固療法を標準的な診断・治療として選ぶのは適切でない。
鑑別・注意点
急性陰囊症ではカラードプラ等が役立つが、強く捻転を疑う場合に検査で手術を遅らせない。血流が見えても部分・間欠捻転を完全に除外できない。核医学検査は歴史的な選択肢で、現在一律に追加する検査ではない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問49
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問49
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
若年者の疼痛と前立腺内の液体性・拡散異常では感染を優先する。腫瘍が疑われれば別に評価する。
b|誤り
主座は直腸周囲ではなく前立腺内の複数病変である。隣接組織への進展も確認する。
c|誤り
精囊の位置・信号と比較する。前立腺内の多発液体性病変と壁増強は膿瘍を支持する。
d|正しい
前立腺内の造影不良腔とDWI高信号、疼痛が合う。ADCと培養、全身状態を評価する。
e|誤り
膀胱壁の病変を評価する診断で、前立腺実質内の膿瘍様変化とは主座が異なる。
判断のポイント
前立腺内の複数の造影不良域がDWIで高信号を示し、疼痛と合わせ前立腺膿瘍を優先する。
鑑別・注意点
ADC低下と周囲増強を確認し、嚢胞・壊死性腫瘍等を比較する。尿培養・血液培養等と全身状態を評価し、抗菌薬と排膿の必要性を病変の大きさ・反応等に応じ決める。
参考文献
診断専門医 2005年度 問50
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問50
解答例:eを優先
選択肢別の解説
a|誤り
増強性充実組織・背景肝や管構造を確認する。単純な複雑囊胞の形態から確定する診断ではない。
b|誤り
壁在結節や隔壁の実質的増強を評価する。血塊・デブリを腫瘍と取り違えない。
c|誤り
充実性腫瘍・胆管との関係を確認する。増強が乏しい囊胞性病変では出血性内容を優先する。
d|条件・画像に注意
膿瘍も境界明瞭となり得る。スポンジ状構造やガス、手術歴・炎症を合わせて評価する。
e|条件・画像に注意
US内部エコーと増強性組織が明瞭でないことから優先する。ただしCT値15HUだけで血液とは証明できず、MRI等で内容を確認する。
判断のポイント
肝右葉の大きな囊胞性病変にUSで複雑な内部エコーを認め、明瞭な増強性充実部がないため、出血性囊胞を優先する。
鑑別・注意点
CTの表示値15 HUだけを血液の証明とはしない。血塊・デブリと真の壁在結節を造影US・MRI等で区別し、炎症反応や既往画像も合わせる。境界明瞭というだけで膿瘍を除外しない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問51
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問51
解答例:a、dは誤り/cも確認が必要
選択肢別の解説
a|誤り
成人の両腎・肝多発囊胞は常染色体優性多発性囊胞腎を考える。劣性型と混同しない。
b|正しい
尿路感染や囊胞感染を合併し得る。発熱時は感染部位と原因を評価する。
c|条件・画像に注意
肝囊胞は代表的だが甲状腺・卵巣との特異的関連を同様の確立事項とはしない。現行知見ではこの肢にも注意を要する。
d|誤り
血管芽腫を高率に合併する特徴はVHL等で重視する。ADPKDの代表的合併症ではない。
e|正しい
高血圧は高頻度に合併し、腎機能保護にも管理が重要である。頻度は年齢・病期等で変わる。
判断のポイント
腫大した両腎の多発囊胞と肝囊胞からADPKDを考える。常染色体劣性遺伝、血管芽腫を高率に合併という説明は適切でない。
鑑別・注意点
代表的腎外病変は肝囊胞、頭蓋内動脈瘤等である。KDIGO2025では甲状腺囊胞との特異的関連も不確実とされ、「甲状腺・卵巣囊胞を合併しやすい」という旧説明を確立事項としない。二つ選ぶ条件と現行知見の整合性に注意する。
診断専門医 2005年度 問52
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問52
解答例:c、dを想定
選択肢別の解説
a|誤り
肝良性腫瘍で最も頻度が高いのは通常血管腫であり、腺腫の特徴ではない。
b|誤り
消費性凝固障害は巨大血管性病変等との関連で重視する。肝細胞腺腫の代表的合併症ではない。
c|正しい
糖原病I型は肝細胞腺腫の重要な関連背景である。
d|正しい
経口避妊薬等のホルモン曝露との関連がある。分子亜型と出血・悪性化リスクを合わせて評価する。
e|誤り
Kupffer細胞を利用する集積はFNHの鑑別で重視する。腺腫を特定する典型的集積ではない。
判断のポイント
若年女性の早期濃染する肝腫瘤から肝細胞腺腫を候補とし、糖原病I型・経口避妊薬との関連が対応する。
鑑別・注意点
FNHも鑑別に残るため、二つ選択という条件だけで腺腫と確定しない。MRI肝細胞相、脂肪・出血、中心瘢痕等と必要な病理を合わせる。腺腫は分子亜型で所見や悪性化リスクが異なる。
参考文献
診断専門医 2005年度 問53
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問53
解答例:dを優先
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
膵頭部癌は重要な鑑別で、狭窄・充実部、経過や組織を含め除外する必要がある。
b|条件・画像に注意
胆管壁の腫瘍と狭窄部位を追う。膵十二指腸溝の変化ではgroove病変を優先する。
c|条件・画像に注意
十二指腸を取り囲む膵実質があれば考えるが、膵と十二指腸間の炎症性・囊胞性変化とは区別する。
d|条件・画像に注意
溝領域の変化と十二指腸壁病変が支持する。悪性と重なるため飲酒歴・膵管等と病理を合わせる。
e|誤り
びまん性腫大や被膜様辺縁、膵管・他臓器所見を重視する。本例は局所groove病変を優先する。
判断のポイント
膵頭部と十二指腸の間の溝領域に軟部濃度・T2高信号の変化を疑い、groove pancreatitisを優先する。
鑑別・注意点
十二指腸壁肥厚や壁内囊胞、胆管・膵管狭窄の形態、飲酒歴等を合わせる。膵癌・十二指腸癌等との鑑別が困難な例があり、画像だけで悪性を除外しない。
診断専門医 2005年度 問54
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問54
解答例:旧解答eを候補/確定は保留
選択肢別の解説
a|誤り
通常の頸部充実癌なら間質破壊性腫瘤を評価する。多囊胞病変だけで組織を固定しない。
b|誤り
内膜腔由来の腫瘍で、主座が頸部の多囊胞性病変とは異なる。
c|条件・画像に注意
筋層由来の腫瘤と変性囊胞を確認する。頸部腺病変との位置関係を比較する。
d|条件・画像に注意
良性の頸部囊胞も候補であり、T2の多囊胞像だけで完全除外できない。
e|条件・画像に注意
出題当時の名称による候補です。現在、minimal deviation adenocarcinomaは胃型腺癌の極めて高分化な型として扱われ、LEGHそのものとは区別します。提示T2像の多嚢胞性形態だけでは浸潤癌と確定できません。
判断のポイント
頸部に多数の囊胞を認め、LEGH、Naboth囊胞、旧称adenoma malignumを含む胃型腺癌などを比較する。
鑑別・注意点
LEGHは良性の腺性増殖で、一部には異型病変や胃型腺癌との関連があるが、LEGHの画像所見を癌と同義にしない。2023年の手術例研究では、MRIの分布・形態に細胞診を組み合わせても診断の限界が残った。中心の微小嚢胞集簇を真の充実部と誤認せず、拡散制限を伴う結節、深部への広がり、細胞診・組織を合わせる。これは2005年以後の知見による補足であり、原図だけのe確定には使わない。
選択肢の確認に用いた追加資料
今回の補足に用いた根拠
- Yoshino et al. Novel Strategy for the Management of Cervical Multicystic Diseases(2023):LEGH/MDA/GASの区別、cosmos中心と真の充実部の区別、MRIと細胞診を統合する意義と限界。
診断専門医 2005年度 問55
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問55
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
腸管の同心円状重なりと腸間膜の入り込みをみる病態で、盲端性囊胞拡張とは異なる。
b|誤り
充実性造影結節と腸間膜線維化等を評価する。囊胞状虫垂拡張の第一候補ではない。
c|正しい
盲腸に連続する拡張した囊胞状虫垂が合う。原因腫瘍の有無・破裂と腹膜粘液を評価する。
d|誤り
付属器の位置と虫垂との連続を区別する。盲腸付近の盲端性構造では虫垂由来を優先する。
e|誤り
腸管壁の浸潤性肥厚等を評価する。単純な盲端性囊胞拡張を代表所見とはしない。
判断のポイント
右下腹部の盲腸付近に拡張した囊胞性構造を認め、虫垂粘液瘤を優先する。
鑑別・注意点
粘液瘤は形態を表す言葉で、低異型度粘液性腫瘍等を含み得る。盲腸との連続性、壁結節・石灰化、破裂や腹膜粘液を評価し、画像のみで良性と確定しない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問56
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問56
解答例:a、dを優先
選択肢別の解説
a|誤り
脂肪沈着は通常低吸収となるため、びまん性高吸収肝を第一に説明しない。
b|正しい
鉄沈着は単純CTで高吸収となり得る。輸血・鉄投与歴、血清指標とMRI鉄定量を合わせる。
c|正しい
ヨードを含む薬剤の蓄積で高吸収を示し得る。薬剤歴が必要でCTだけで鉄と区別しない。
d|条件・画像に注意
肝アミロイドのCT所見は多様で通常非特異的であり、典型的高吸収肝の候補として相対的に低い。高吸収を絶対に起こさないとはしない。
e|正しい
糖原貯留で高吸収を示し得る。臨床・代謝情報と画像を合わせる。
判断のポイント
肝実質のびまん性高吸収から、鉄沈着、アミオダロンや糖原貯留などを比較する。脂肪沈着が主体のNASHと、通常非特異的な肝アミロイドーシスは合いにくい。
鑑別・注意点
血液疾患の輸血歴は鉄沈着の手掛かりだが確定ではない。薬剤、血清鉄関連指標、MRIの鉄定量等を合わせる。アミロイドーシスで高吸収が絶対に生じないと一般化せず、単純CTと造影後を混同しない。
診断専門医 2005年度 問57
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問57
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
動脈硬化なら石灰化・全周性病変等を比較する。上方からの局所圧排形態を優先する。
b|誤り
壁の炎症性肥厚・多部位狭窄等を評価する。提示の起始部圧迫を代表像とはしない。
c|正しい
正中弓状靱帯が腹腔動脈起始部を上から圧迫する形態が合う。狭窄のみで症候性MALSとはしない。
d|誤り
外傷・処置歴と壁破綻、解離等を確認する。典型的な起始部圧迫を損傷と判断しない。
e|誤り
内腔血栓でなく外側からの圧迫形態を重視する。瘤治療時は側副灌流も評価する。
判断のポイント
腹腔動脈起始部が上方から圧排される狭窄を示し、正中弓状靱帯による圧迫を考える。
鑑別・注意点
SMAから膵十二指腸アーケードを介する側副血流増大が動脈瘤と関連する。狭窄のみで症候性MALSとは診断せず、症状と呼吸性変化を評価する。瘤治療では肝等の側副灌流を損なわないよう血行動態を確認する。
診断専門医 2005年度 問58
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問58
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
回盲部優位の潰瘍・瘢痕等を評価する。本例の急性発症と左側結腸の分布では虚血を優先する。
b|誤り
直腸から連続する炎症等を比較する。高齢の突然の疼痛・下血と区域性変化は虚血が合う。
c|正しい
急性疼痛と下血に左側結腸の浮腫性狭窄が合う。重症度と壊死徴候をCT・臨床で評価する。
d|誤り
抗菌薬歴等と感染検査を確認する。形態の重なりがあり画像だけで感染を完全除外しない。
e|誤り
局所の不整腫瘤・狭窄を評価する。広い区域の急性浮腫性変化では虚血を優先する。
判断のポイント
下行・S状結腸の狭窄性変化と浮腫性壁肥厚に突然の腹痛・下血を伴い、虚血性大腸炎を優先する。
鑑別・注意点
壁肥厚やthumbprintingは非特異的で、感染性・炎症性腸炎等を比較する。造影CTで分布と血流障害・壊死徴候を評価し、全身状態と内視鏡を適切に合わせる。急性期に注腸を一律に追加するという意味ではない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問59
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問59
解答例:d
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
SMA・SMVの逆転は起こり得るが全例にあるわけではなく、正常関係でも回転異常は除外できない。
b|条件・画像に注意
nonrotationでは十二指腸の通常の後腹膜横走が形成されない。実際の走行をCT等で確認する。
c|正しい
成人まで無症状で偶然見つかる例がある。
d|誤り
小腸右・結腸左の配置は典型的nonrotationを考え、約90度で回転停止する型を180度と説明するのは合わない。
e|正しい
正常では中腸が上腸間膜動脈を軸に計270度反時計回りに回転する。
判断のポイント
小腸が右側、結腸が左側に偏る配置からnonrotation型の腸回転異常を想定する。典型的には約90度で回転が停止するため、180度とする説明が合いにくい。
鑑別・注意点
正常中腸は胎生期に計270度反時計回りに回転する。SMA・SMVの位置逆転は全例にあるわけではなく、正常位置でも回転異常を否定できない。十二指腸・空腸起始部と盲腸の位置を合わせる。
参考文献
診断専門医 2005年度 問60
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問60
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
腹側・背側膵管の癒合不全であり、十二指腸を膵実質が取り囲む形態とは異なる。
b|正しい
十二指腸下行部を囲む膵実質が合う。不完全な輪もあり、膵管と閉塞症状を必要に応じ評価する。
c|誤り
液体濃度の局所病変で、十二指腸周囲へ連続する膵実質そのものとは異なる。
d|誤り
炎症性腫大・脂肪織変化等を確認する。先天的に取り囲む形態を急性炎症としない。
e|誤り
感染性液体腔と臨床背景を要する。十二指腸周囲の正常膵組織の連続を膿瘍と取り違えない。
判断のポイント
十二指腸下行部を取り巻く膵実質を認め、輪状膵を考える。
鑑別・注意点
CTで完全な輪が見えない不完全型もある。膵実質との連続性を確認し、必要に応じMRCP等で膵管解剖と合併異常を評価する。成人では無症状で発見されることもあり、全例に閉塞や手術適応があるわけではない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問61
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問61
解答例:a、e
選択肢別の解説
a|正しい
前方の大脳皮質と側頭葉の血流低下が目立つ。構造画像の萎縮等も合わせる。
b|誤り
後方連合野優位の低下を代表所見とはしない。
c|誤り
典型的には後部帯状回や側頭頭頂連合野等の低下を重視し、提示の前方優位像とは異なる。
d|誤り
血管領域性の不均一低下と脳血管病変を確認する。提示の前方優位分布のみで血管性としない。
e|正しい
性格変化に前頭・側頭葉の機能低下が合う。SPECTのみで病理型は確定せず認知検査・MRI等を合わせる。
判断のポイント
前頭葉と側頭葉の血流低下が目立ち、性格変化を伴う経過から前頭側頭型認知症を優先する。
鑑別・注意点
後方連合野優位のAlzheimer型分布と比較する。SPECTは補助診断で、萎縮、薬剤・血流条件や他の疾患でも低下する。123I-IMPの評価に、Tc製剤の投与・撮像条件をそのまま適用しない。
診断専門医 2005年度 問62
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問62
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
通常のPDだけでは頭頂連合野優位低下と認知障害を代表的に説明しない。
b|誤り
非対称性の皮質・基底核変化と失行等を評価する。提示の左右性後方低下では別候補を優先する。
c|正しい
両側頭頂葉を含む後方連合野低下が合う。性格変化だけで前頭側頭型とはせず全体像を評価する。
d|誤り
前頭・前側頭葉優位の低下を典型とする。性格変化のみを根拠に選ばない。
e|誤り
急速な進行とDWI等を評価する。2年の経過と血流分布ではADを優先する。
判断のポイント
両側頭頂葉優位の血流低下を認め、Alzheimer病を優先する。
鑑別・注意点
後部帯状回・側頭頭頂連合野等の分布、構造画像と認知機能の特徴を合わせる。性格変化だけで前頭側頭型とせず、血流画像だけでも病理を確定しない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問63
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問63
解答例:c、d
選択肢別の解説
a|誤り
急性梗塞をSPECTの負荷欠損だけで確定できない。症状、心電図と心筋障害マーカーを要する。
b|誤り
固定欠損を代表像とする。安静時に改善する主病変は可逆性虚血を示唆する。
c|正しい
前壁中隔から心尖部の負荷低下が改善し、誘発虚血として説明できる。
d|正しい
前壁中隔・心尖部の分布は前下行枝領域に対応する。個々の支配は冠動脈解剖と合わせる。
e|誤り
通常の主支配は側壁等で、提示の前壁中隔優位病変とは異なる。
判断のポイント
前壁中隔から心尖部の負荷時低集積が安静時に改善し、左前下行枝領域の可逆性虚血を優先する。
鑑別・注意点
Tlの再分布と固定欠損を区別し、減衰・体動等の偽所見も確認する。他領域の変化も合わせ、SPECTだけで冠動脈病変の狭窄率や急性梗塞の有無を確定しない。
診断専門医 2005年度 問64
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問64
解答例:d、e
選択肢別の解説
a|誤り
BMIPP低下をすべて不可逆的な梗塞としない。血流が保たれた代謝低下は虚血後の変化でも起こる。
b|誤り
安静血流像に明らかな同程度欠損がなく、血流低下を示すという記述は合わない。
c|誤り
攣縮性虚血でも代謝異常は残るが、本像だけで安静時血流低下や攣縮と確定しない。
d|条件・画像に注意
血流の保たれる領域は生存心筋を支持するが、完全な機能回復を保証する所見ではない。
e|正しい
虚血後に脂肪酸代謝の回復が遅れて安静BMIPP低下が残る虚血メモリーとして説明できる。
判断のポイント
Tetrofosmin血流像に比べBMIPP集積の低下が強く、虚血後に脂肪酸代謝の回復が遅れる虚血メモリーを考える。血流が保たれる部分は生存心筋を支持する。
鑑別・注意点
安静時血流低下がなくても過去の虚血は否定できない。不一致は完全な機能回復を保証せず、症状、冠動脈と壁運動等を合わせる。BMIPP異常を全て不可逆性梗塞と扱わない。
診断専門医 2005年度 問65
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問65
解答例:a、d
選択肢別の解説
a|正しい
再灌流後の早期Tl集積があり、少なくとも製剤の到達する血流は認める。
b|誤り
初期集積が比較的保たれるため、血流が僅少だけとする表現より再灌流ありを優先する。
c|誤り
初期集積があることと矛盾する。遅延集積低下を無灌流と同一視しない。
d|条件・画像に注意
逆再分布は再灌流後の生存心筋と機能回復を示唆し得る。ただし完全回復は保証せず壁運動・経時像を合わせる。
e|誤り
遅延低下だけで不可逆性・回復不能とはいえない。
判断のポイント
再灌流療法後の下壁に早期Tl集積を認め、遅延像で相対的に低下する。再灌流が得られ、生存心筋の機能回復が期待できる所見として読む。
鑑別・注意点
逆再分布は負荷検査だけでなく安静投与後にも評価される。逆再分布があるから必ず完全回復するわけではなく、壁運動や経時評価を合わせる。旧解説の安静検査では逆再分布と呼べないかもしれないという推測は修正する。
診断専門医 2005年度 問66
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問66
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
提示では心陰影の拡大と低集積を疑い、両方正常とするのは合わない。
b|誤り
心陰影の拡大は疑うが、MIBG集積を正常とする説明は合わない。
c|誤り
集積低下は合うが、提示では心陰影も大きい。厳密な容積は心エコー等で確認する。
d|条件・画像に注意
心拡大疑いと早期・後期低集積の組合せを優先する。H/M比は装置基準と比較し原因疾患を別途評価する。
e|誤り
MIBGは交感神経機能を評価できる。ただし精密な心容積や病因の確定は他検査を要する。
判断のポイント
心陰影の拡大を疑い、心筋MIBG集積は早期・後期とも低下している。
鑑別・注意点
提示されたH/M比は装置・コリメータ等の基準と比較する。MIBGは交感神経機能を反映し、低下だけで拡張型心筋症の原因や病型を確定できない。心エコー等で心拡大・機能を確認し、薬剤や糖尿病等の影響も評価する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問67
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問67
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
破壊性炎症は取り込み低下を示すが、舌根正中の機能性組織を説明するものではない。
b|誤り
通常位置の甲状腺びまん性高集積をみる病態で、異常位置の限局集積とは異なる。
c|正しい
舌根の集積と通常位置の乏しい描出が合う。機能正常でも否定せずCT・US等と対応させる。
d|誤り
浸潤性甲状腺腫瘤を評価する病態で、舌根に機能性組織があることの代表的説明ではない。
e|誤り
慢性炎症による信号・集積変化は多様だが、位置異常をそのまま橋本病としない。
判断のポイント
舌根部に強い集積があり、通常位置の甲状腺描出が乏しいため異所性甲状腺を考える。
鑑別・注意点
唾液腺等の生理集積と位置を区別し、USやCT等で確認する。甲状腺機能が正常でも異所性は否定できない。治療前には正常位置の機能性甲状腺の有無を確認する。
診断専門医 2005年度 問68
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問68
解答例:b、e
選択肢別の解説
a|誤り
頭蓋の強い異常集積を生理的と片付けない。頭囲拡大の背景と骨・骨髄病変を評価する。
b|正しい
成長板の左右対称集積と異なる左近位大腿骨の集積は転移を疑う。MRI等で局在を確認する。
c|誤り
必要な前処置は遊離ヨウ素による甲状腺被ばくを防ぐブロックであり、ヨウ素制限ではない。
d|誤り
心臓は生理的MIBG集積を示し得る。集積があることは神経芽腫を否定しない。
e|正しい
通常骨・骨髄に局所性のMIBG集積があれば転移を疑う。重なりや分布を断層像と合わせる。
判断のポイント
骨シンチの非対称な骨端近傍集積と、MIBGの多発骨・骨髄集積は神経芽腫の転移を疑う。
鑑別・注意点
成長板の生理集積と病的集積を比較し、CT・MRIやSPECT/CTで局在する。MIBG前処置は遊離放射性ヨウ素から甲状腺を守るブロックであり、ヨウ素制限とは異なる。心集積があっても神経芽腫は否定できない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問69
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問69
解答例:b、eを想定
選択肢別の解説
a|誤り
DMSAは主に腎皮質静態像に用いる。提示の血流・取り込み・排泄を連続評価する検査とは異なる。
b|正しい
早期に両腎への血流を認め、排泄障害に比べ灌流が保たれると考える。
c|誤り
主な異常は実質保持であり、集積が続くことだけで拡張した腎盂と判定しない。
d|誤り
乏尿と画像のみで慢性腎不全とは確定できない。腎サイズ、既往と検査値を合わせる。
e|条件・画像に注意
急性尿細管障害なら回復の可能性がある。シンチだけで原因や回復を保証せず循環・薬剤・閉塞等を評価する。
判断のポイント
灌流が比較的保たれながら実質保持と排泄遅延を示し、急性尿細管障害を優先する。可逆性のある障害として機能回復を期待する旧出題を想定する。
鑑別・注意点
シンチのみで組織診断や回復の確実性は判断できない。乏尿の原因、薬剤・循環動態、採血とUS等で閉塞を評価する。DMSAの静態像と動態製剤の検査を区別する。
診断専門医 2005年度 問70
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問70
解答例:a、eを優先/数値は概算
選択肢別の解説
a|正しい
左腎盂の遷延する集積と乏しい排泄から水腎症・流出障害を考える。機能低下自体の影響も評価する。
b|誤り
早期取り込みは右が優位であり、左優位という記述は合わない。
c|誤り
右のピークは遅れ、正常範囲とする説明は合いにくい。水分・腎機能と曲線条件も確認する。
d|誤り
右は排泄が認められ、全く機能していないとはいえない。ただし完全正常なステント機能の証明でもない。
e|条件・画像に注意
早期取り込みから左が右の約1/3という旧想定を優先するが概算である。分腎機能は背景補正カウントで算出する。
判断のポイント
左腎は右腎より取り込みが乏しく、腎盂への遷延する保持と排泄不良を認める。早期実質取り込みから左機能が右のおよそ1/3という解釈を想定する。
鑑別・注意点
分腎機能は背景補正した適切な時間帯のカウントで算出し、レノグラム曲線の高さだけで正確な比率を決めない。右腎に排泄があることとステント機能が完全に正常であることも異なる。水分状態・腎機能と利尿反応等を合わせる。
診断専門医 2005年度 問71
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問71
解答例:b、d
選択肢別の解説
a|誤り
骨形成性・石灰化した骨外転移にも骨親和性製剤が集積し得る。
b|正しい
CTと対応させると胸郭内深部の病変が疑われる。前後面の強度だけで局在を決めない。
c|誤り
集積が肋骨の走行に一致するか確認する。提示の石灰化腫瘤は胸郭内病変を優先する。
d|正しい
骨肉腫は骨外転移にも腫瘍性骨形成を示し得る。CTの石灰化肺・節病変と骨シンチ集積が合う。
e|誤り
石灰化だけなら陳旧感染も候補だが、骨肉腫術後の集積性腫瘤を単純に結核と扱わない。
判断のポイント
左胸部深部の強い集積がCTの石灰化病変と対応し、骨肉腫の肺または胸郭内リンパ節転移を優先する。
鑑別・注意点
骨形成性・石灰化した骨外転移には骨シンチ製剤が集積し得る。前後面での強度だけで局在を確定せず、CTやSPECT/CTで肋骨病変と区別する。石灰化だけで陳旧性結核と扱わない。
診断専門医 2005年度 問72
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問72
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
椎体終板・関節に沿う変性集積とは異なり、仙骨翼と横走部の骨折分布を重視する。
b|誤り
転移も鑑別だがH型集積と骨折線を合わせ脆弱性骨折を優先する。
c|正しい
高齢者の仙骨H型集積とCT骨折線が合う。骨代謝背景と併存骨折も評価する。
d|誤り
全身性の骨代謝異常を評価する疾患で、限局した典型骨折分布をそれだけで説明しない。
e|誤り
仙骨翼の骨折を主病変とする本例は関節リウマチの典型分布ではない。
判断のポイント
仙骨のH型高集積とCT上の骨折所見から、仙骨脆弱性骨折を優先する。
鑑別・注意点
H型集積が常に揃うわけではない。骨粗鬆症等の背景、他部位骨折とMRI・CT所見を合わせ、骨転移や感染等を比較する。
参考文献
診断専門医 2005年度 問73
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問73
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
乳癌歴でも前胸壁の対称性bull’s head様集積を転移と直結しない。CTと臨床を比較する。
b|誤り
外傷性集積は部位・病歴と対応させるが、胸鎖関節から胸骨柄の分布はSAPHOを優先する。
c|誤り
長管骨の対称性骨膜集積が典型で、前胸壁主体の像とは異なる。
d|正しい
胸骨柄と両胸鎖関節・鎖骨の集積が合う。CT、皮膚症状と炎症を合わせ、皮膚病変の同時存在を必須にしない。
e|誤り
骨の膨張・皮質肥厚と粗い骨梁を評価する。提示の前胸壁炎症性分布ではSAPHOを優先する。
判断のポイント
胸骨柄から両胸鎖関節・鎖骨にかけての集積は、SAPHO症候群にみられる前胸壁病変を示唆する。
鑑別・注意点
Bull’s head様の分布が手掛かりだが、皮膚病変が必ず同時にあるわけではない。CTの骨増殖・硬化や炎症所見等を合わせ、乳癌既往のみで全て骨転移と判断しない。
参考文献
診断専門医 2005年度 問74
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問74
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
左右性の頸部・鎖骨上集積を、強さだけでリンパ腫としない。CTの脂肪濃度と対応させる。
b|誤り
結節状軟部組織に一致するか確認する。典型的な脂肪部位の分布なら正常褐色脂肪を優先する。
c|誤り
対称性肺門縦隔リンパ節等を確認する病態で、脂肪の典型分布とは区別する。
d|誤り
節の実体と炎症の臨床を要し、脂肪部位集積だけを多発リンパ節炎としない。
e|正しい
頸部・鎖骨上等の脂肪組織に一致する集積が合う。寒冷・交感神経刺激で活性化し、強集積でも悪性とは限らない。
判断のポイント
頸部・鎖骨上等の分布に沿う集積は、生理的な褐色脂肪組織の活性化を優先する。
鑑別・注意点
脂肪の局在とCT吸収値を確認し、リンパ節・筋の集積と区別する。寒冷や交感神経刺激で変化し、強いFDG集積だけでは悪性を意味しない。
診断専門医 2005年度 問75
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問75
解答例:a、e
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
肝右葉下面付近の局所集積があり転移を疑う。腸管・尿路との重なりを断層像や肝画像で確認する。
b|誤り
提示の焦点は左葉とする位置付けに合いにくい。投影だけの局在には限界がある。
c|誤り
心筋は糖・脂肪酸代謝と前処置により生理集積が変わる。強さだけで障害とは判定しない。
d|誤り
腎・尿路はFDG排泄により強く描出される。集積のみで腎機能障害を診断できない。
e|条件・画像に注意
傍大動脈部の結節性集積は節転移を疑う。CT等で局在と炎症性原因を比較する。
判断のポイント
肝右葉下面付近と傍大動脈領域の局所集積は、肝転移とリンパ節転移を疑う。
鑑別・注意点
投影像のみでは隣接腸管や尿路との重なりもあるため、断層像・造影CTや肝MRI等で確認する。心筋は生理的集積が変動し、腎・尿路の強い集積も排泄によることがある。PETのみで心筋障害・腎障害と断定しない。
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