この年度の出題傾向
2025年度の掲載105問を分野別に整理すると、画像診断55問(52.4%)、放射線治療24問(22.9%)、核医学16問(15.2%)、共通10問(9.5%)です。放射線治療の割合は、2005〜2025年の年平均より2.7ポイント高い構成です。テーマ例として、FLAIRの撮像原理と信号、小細胞肺癌の加速過分割照射、FDG-PETの保険適用を扱います。
2005〜2025年度の掲載解説を一問一分野で集計。平均は年度別構成比の単純平均です。公式配点や将来の出題数、正答率に基づく難易度を示すものではありません。
放射線科専門医・2025年
診断・治療・核医学の分野を選び、問題番号を押すと、その問題の解答・解説が表示されます。各解答に分野と出題テーマを添えています。
問題文・選択肢・図・画像・問題PDFは掲載していません。
2026年10月18日:全105問の解説を判断のポイント・注意点・参考文献の形式に整理しました。解答例は非公式です。問40の頻度比較、問64の保険適用は、試験時点の資料との整合を確認できないため理由付きで保留しています。
2025年の解答作成にご協力いただいたちゃんにー先生に感謝申し上げます。ご意見はページ下部のコメント欄へお寄せください。
問題番号から選ぶ
放射線科専門医試験 2025年度 問1
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問1
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
高速動脈血流は通常flow voidにより低信号となる。遅い血流や撮像条件による例外はある。
b|誤り
通常は反転回復パルスと高速スピンエコー系を組み合わせ、髄液を抑制する。
c|誤り
反転時間を設けるため一般に撮像が長くなる。高速化手法等で条件は変わる。
d|誤り
高濃度ではT2短縮等が強まり信号低下も起こる。濃度と信号は無限の単純比例ではない。
e|誤り
T2強調を基本とし、一般に皮質は白質より高信号となる。
判断のポイント
FLAIRは反転回復法で脳脊髄液の信号を抑制した、T2強調を基本とする撮像です。正常な高速動脈血流は、一般にflow voidによって脳実質より低信号になります。
鑑別・注意点
血流信号は速度・撮像方向・2D/3Dなどの条件に依存します。造影剤も高濃度になるほど際限なく高信号になるわけではなく、T2短縮による信号低下が生じ得ます。
放射線科専門医試験 2025年度 問2
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問2
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
通常は内頸動脈から分岐し、内包後脚・視索等を灌流する。
b|誤り
主に後大脳動脈P1から起こる穿通枝で、通常の内頸動脈直接分枝ではない。
c|誤り
通常は後大脳動脈P2由来で、外側視床等を灌流する。
d|誤り
Heubner反回動脈等は前大脳動脈系から起始する。
e|誤り
一般に後交通動脈由来として理解する。分枝と灌流には変異がある。
判断のポイント
前脈絡叢動脈は通常、内頸動脈から直接分岐します。視索、内包後脚などの重要な構造を灌流するため、起始と灌流域を対応させます。
鑑別・注意点
灌流域には個人差や他血管との重なりがあります。視床穿通枝・視床膝状体動脈など、主に後大脳動脈系から起始する枝と区別します。
放射線科専門医試験 2025年度 問3
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問3
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
皮質結節は過誤腫性病変で、通常の経過で悪性化する病変とはしない。
b|条件・画像に注意
多くは明らかな増強に乏しいが一部で増強する。必発の特徴としては不適切である。
c|誤り
SEGAの好発は側脳室Monro孔付近で、水頭症の原因となり得る。
d|正しい
mTOR阻害薬で縮小を得られる。増大や症状と手術適応を含め個別に選ぶ。
e|誤り
増大することがあり、成長に伴う自然退縮を通常の性質とはしない。
判断のポイント
結節性硬化症はTSC1/TSC2関連のmTOR経路異常を背景とし、病変に応じてmTOR阻害薬が治療選択肢となります。
鑑別・注意点
皮質結節、上衣下結節、Monro孔付近のSEGAを区別します。薬剤の適応は病変の種類・増大・症状などに基づき、すべての病変に一律に投与するわけではありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問4
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問4
解答例:e
選択肢別の解説
a|正しい
辺縁系と連続して侵されやすい皮質領域の一つである。
b|正しい
側頭葉内側、特に海馬は典型的な病変部位である。
c|正しい
眼窩前頭皮質は好発する領域に含まれる。
d|正しい
辺縁系に沿う病変として認め得る。
e|誤り
中心前回は辺縁系・眼窩前頭部に比べ典型的な好発部位ではなく、相対的に頻度が低い。
判断のポイント
成人の単純ヘルペス脳炎では、側頭葉内側、眼窩前頭部、島皮質などの病変が典型的です。T2/FLAIRとDWIで左右非対称の広がりを確認します。
鑑別・注意点
病変分布だけでは確定できません。臨床症状、髄液HSV-PCR、他の感染性・自己免疫性脳炎との鑑別を組み合わせます。
放射線科専門医試験 2025年度 問5
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問5
解答例:a
選択肢別の解説
a|誤り
脊髄中心灰白質のH型病変はMOG抗体関連疾患等を示唆し、MSの代表所見ではない。
b|正しい
脳室壁に垂直な静脈周囲脱髄斑としてMSを支持する。
c|正しい
脱髄斑を貫く小静脈を捉え、MSと他病変の鑑別に役立つ。
d|正しい
皮質に接する白質病変で、MSの典型的分布に含まれる。
e|正しい
病変縁の鉄を伴う慢性活動性病変を反映し、MSで認められる。
判断のポイント
脊髄灰白質のH型T2高信号(H sign)は、MSよりMOG抗体関連疾患を示唆します。MSではDawson’s fingers、皮質直下病変、central vein signなどを評価します。
鑑別・注意点
juxtacortical lesionは大脳皮質に接する白質病変を指し、単に線状の静脈周囲病変という意味ではありません。paramagnetic rim lesionは慢性活動性病変に関連する所見です。
放射線科専門医試験 2025年度 問6
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問6
解答例:b、e
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
長い脊髄病変は両疾患で生じ、NMOSDに特異的な比較所見にはならない。
b|正しい
AQP4関連視神経炎は後方視路・視交叉に及びやすい。
c|誤り
皮質炎はむしろMOG抗体関連疾患で重視する表現型である。
d|誤り
中小脳脚の大きな境界不明瞭病変はMOG関連でもみられ、NMOSD側の代表的比較部位とはしない。
e|正しい
AQP4が豊富な領域で、難治性吃逆・嘔吐を伴う最後野症候群を生じる。
判断のポイント
NMOSDでは視交叉や延髄最後野の病変が重要な手掛かりです。MOG抗体関連疾患では視神経炎、脊髄円錐を含む脊髄炎、皮質病変などを認めます。
鑑別・注意点
長い脊髄病変は両疾患で生じます。H signや病変分布は診断を支持する所見として用い、AQP4-IgG・MOG-IgGと臨床症候を統合します。
放射線科専門医試験 2025年度 問7
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問7
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
石灰化はあり得るが、鞍上の囊胞性石灰化腫瘤では頭蓋咽頭腫を優先する。
b|誤り
神経走行に沿う充実性増強腫瘤が典型で、この部位・成分の代表疾患ではない。
c|正しい
特にエナメル上皮腫型では囊胞と石灰化を伴いやすい。乳頭型とは像が異なる。
d|誤り
鞍内・鞍上の囊胞だが通常石灰化に乏しい。
e|誤り
出血・囊胞変性はあり得るが、石灰化を伴う鞍上病変の第一候補とはしない。
判断のポイント
鞍上部を含む嚢胞性腫瘤に石灰化を伴う所見は、頭蓋咽頭腫、とくにエナメル上皮腫型を支持します。
鑑別・注意点
嚢胞内の蛋白・コレステロールでT1信号は変化します。乳頭型は成人に多く、石灰化が目立たないこともあるため、頭蓋咽頭腫がすべて同じ画像を示すとは限りません。
放射線科専門医試験 2025年度 問8
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問8
解答例:a
選択肢別の解説
a|誤り
脂肪性T1高信号と脂肪抑制での低下が特徴で、強い拡散制限を典型とはしない。
b|正しい
細胞密度等に応じDWI高信号になるものがある。組織型・悪性度はDWIだけで決まらない。
c|正しい
内容の性状によりDWI高信号を示す場合がある。
d|正しい
角化内容によりDWIで目立つ高信号となり、くも膜囊胞との鑑別に役立つ。
e|正しい
高細胞密度を反映して低ADC・DWI高信号となりやすい。
判断のポイント
頭蓋内脂肪腫はT1高信号と脂肪抑制での信号低下が基本所見で、強い拡散制限は典型的ではありません。類表皮嚢胞や高細胞密度腫瘍などのDWI高信号と区別します。
鑑別・注意点
DWI高信号は拡散制限と同義ではなく、ADCを対照します。脈絡叢嚢胞などでも高信号となる場合があるため、部位と他シーケンスを合わせて判断します。
放射線科専門医試験 2025年度 問9
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問9
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
通常は複数節を認めることが多く、単発は代表的特徴ではない。
b|誤り
両側性も片側性もあり、この側性だけを最も特徴的とはしない。
c|誤り
石灰化は通常の特徴でなく、陳旧感染等を比較する。
d|誤り
一般に比較的小さな節でも炎症性周囲変化があり、巨大節を典型とはしない。
e|正しい
節周囲の炎症が脂肪織混濁としてみられ、特徴的手掛かりになる。組織診断と臨床を合わせる。
判断のポイント
菊池病では頸部の多発リンパ節腫大と、その周囲脂肪織への炎症性変化が手掛かりです。比較的小さなリンパ節でも周囲の浸潤性変化を伴います。
鑑別・注意点
片側性・両側性のいずれもあり、リンパ節の大きさだけでは診断できません。結核性リンパ節炎や悪性リンパ腫などとの鑑別には、臨床経過や必要に応じた組織診断を用います。
放射線科専門医試験 2025年度 問10
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問10
解答例:b(誤っている記述)
選択肢別の解説
a|正しい
口蓋扁桃や舌根扁桃等に好発する。
b|誤り
小さく比較的均一な原発巣も多く、内部不均一を一律の特徴とはしない。
c|正しい
囊胞性の頸部リンパ節転移は重要な画像的手掛かりである。
d|正しい
小さな原発でも転移節が目立ち、CT・MRIで原発を同定しにくいことがある。
e|正しい
一般にHPV陰性例より治療反応・予後が良好な集団である。画像のみでHPV判定しない。
判断のポイント
HPV関連中咽頭癌では、小さく比較的境界明瞭な原発巣や嚢胞性リンパ節転移が手掛かりです。原発巣を見つけにくい例もあります。
鑑別・注意点
内部不均一を一律に特徴とする記述が不適切です。ただし画像だけでHPV陽性・陰性を確定できず、組織・p16などの評価と対照します。
放射線科専門医試験 2025年度 問11
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問11
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
三叉神経第一枝は上眼窩裂を通る。視神経そのものと取り違えない。
b|正しい
通常は視神経とともに視神経管を通る。血管走行の変異はある。
c|誤り
外転神経は上眼窩裂を通る。
d|誤り
主に上眼窩裂を通り海綿静脈洞へ還流する。
e|誤り
動眼神経は上眼窩裂を通り眼窩内へ入る。
判断のポイント
視神経管を通過する代表的構造は、視神経と眼動脈です。眼神経の枝や動眼・滑車・外転神経などの上眼窩裂通過構造と区別します。
鑑別・注意点
眼動脈の走行には変異があります。本問では通常の解剖を問うものとして判断し、実際の手術・血管内治療では個別の血管走行を確認します。
放射線科専門医試験 2025年度 問12
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問12
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
発生し得るが、頻度は膝に及ばない。
b|誤り
手関節にも起こるが、最頻の関節ではない。
c|誤り
比較的よくみる部位の一つだが、全体では膝が最多である。
d|正しい
最も多い発生部位で、多数の関節内軟骨結節・遊離体を認める。
e|誤り
足関節にも起こるが、最頻ではない。
判断のポイント
滑膜性骨軟骨腫症は滑膜由来の多発軟骨結節を形成し、膝関節に最も多く発生します。石灰化・骨化した関節内遊離体が手掛かりです。
鑑別・注意点
石灰化前には単純X線で不明瞭なことがあり、MRIで滑膜増殖と軟骨性結節を評価します。変形性関節症に伴う二次性遊離体との区別も必要です。
放射線科専門医試験 2025年度 問13
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問13
解答例:e
選択肢別の解説
a|正しい
石灰化障害によりLooser帯などの偽骨折を伴い得る。年齢・病型も確認する。
b|正しい
骨化遅延により暦年齢に比べ骨年齢が遅れることがある。
c|正しい
石灰化不良の軟骨が残り成長板が広くなる。
d|正しい
荷重・石灰化不良により骨幹端のcuppingを生じる。
e|誤り
終板の帯状硬化は腎性骨異栄養症等で知られ、くる病の代表的所見ではない。
判断のポイント
くる病の基本所見は、成長板の拡大、骨幹端のcupping・fraying、骨化の遅延などです。椎体終板の帯状硬化を示すrugger-jersey spineは典型的なくる病所見ではありません。
鑑別・注意点
rugger-jersey spineは腎性骨異栄養症などで知られる所見です。設問で小児を想定していることだけを理由に、大理石病へ限定する必要はありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問14
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問14
解答例:c
選択肢別の解説
a|正しい
小児・若年者に多い良性の線維性病変である。
b|正しい
長管骨骨幹端に偏心性に生じ、硬化縁を伴う。
c|誤り
骨成長に伴い成長板から相対的に骨幹側へ離れ、骨端へ近づくのではない。
d|正しい
大きく皮質を弱める病変は病的骨折を生じ得る。
e|条件・画像に注意
線維性成分で低信号となるがT2信号は病期・細胞性・出血等で変わり、常に低信号とはしない。
判断のポイント
非骨化性線維腫は小児・若年者の長管骨骨幹端に好発する、偏心性で硬化縁を伴う良性骨病変です。成長とともに成長板から骨幹側へ相対的に離れます。
鑑別・注意点
多くは自然に硬化・退縮しますが、大きな病変では病的骨折のリスクがあります。典型的形態と病変の大きさ、皮質の状態を評価します。
放射線科専門医試験 2025年度 問15
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問15
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
主機序は頭頂からの軸圧で、過屈曲を代表機序とはしない。
b|誤り
輪の外方拡大で管腔が保たれることが多く、脊髄損傷の頻発が代表的特徴ではない。
c|正しい
軸圧で環椎輪が開き、外側塊が外側へ転位する。横靱帯損傷の評価も重要である。
d|誤り
高齢者の歯突起骨折等と比較し、環椎破裂が最頻とはしない。
e|誤り
典型的には前後弓と外側塊の接合付近等に骨折し、前弓正中だけを好発とはしない。
判断のポイント
Jefferson骨折は軸圧による環椎輪の破裂骨折で、外側塊が外方へ偏位します。CTで前弓・後弓と外側塊の骨折を確認します。
鑑別・注意点
不安定性の評価には環椎横靱帯の損傷が重要です。分類番号は分類法によって異なるため、名称・骨折部位・靱帯損傷を対応させて理解します。
放射線科専門医試験 2025年度 問16
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問16
解答例:a、e
選択肢別の解説
a|正しい
小葉間隔壁肥厚を反映し、癌性リンパ管症や肺水腫等でみられる。
b|誤り
胸水の上縁等を示す名称で、ABPMの粘液栓を代表するサインではない。
c|誤り
肺門腫瘤を伴う右上葉無気肺でみるGolden Sで、中葉ではない。
d|誤り
含気気管支と周囲肺胞性陰影の対比であり、胸膜腔の水の内部を描くものではない。
e|正しい
肺外病変が胸壁と作るなだらかな輪郭から、胸膜等の腫瘤を示唆する。
判断のポイント
Kerley B線は小葉間隔壁の肥厚を反映し、肺水腫や癌性リンパ管症などでみられます。extrapleural signは肺外の病変を示唆する輪郭の所見です。
鑑別・注意点
画像サインは解剖学的な位置や病態を示す手掛かりで、単独で原因疾患を確定するものではありません。所見の成り立ちと代表例を対応させて理解します。
放射線科専門医試験 2025年度 問17
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問17
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
典型的にはリンパ路性優位の小結節を生じ、単純に小葉中心性・ランダムとしない。
b|正しい
血行性散布で小葉構造に依存しない微小結節が両肺へ広がる。
c|誤り
小葉中心性の淡い結節とモザイク状吸収を重視する。
d|誤り
気道中心性の結節・壁肥厚が典型で、ランダム散布ではない。
e|誤り
小葉中心性粒状影と気管支拡張を重視する。
判断のポイント
粟粒結核は血行性に散布され、細葉やリンパ路の構造に依存しないランダム分布を示します。胸膜直下や葉間裂にも小結節が及びます。
鑑別・注意点
珪肺を単純に小葉中心性と分類するのは不適切です。珪肺・サルコイドーシスのリンパ路分布と、過敏性肺炎などの小葉中心性分布を区別します。
放射線科専門医試験 2025年度 問18
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問18
解答例:c(誤っている記述)
選択肢別の解説
a|正しい
成人発症喘息は主要な背景所見である。
b|正しい
好酸球性・アレルギー性病態に伴い高値となることがある。
c|誤り
主に小〜中型血管を侵す。大血管炎を代表病態とはしない。
d|正しい
末梢神経の虚血性障害により多発性単神経炎を生じ得る。
e|条件・画像に注意
陽性例があるが全例ではない。陰性でもEGPAを除外しない。
判断のポイント
EGPAは好酸球増多や喘息を背景とする、小〜中型血管を主に侵す血管炎です。末梢神経障害や肺病変などを生じます。
鑑別・注意点
ANCAは全例で陽性になるわけではありません。MPO-ANCA陰性であってもEGPAを否定せず、臨床所見と他疾患の除外を合わせて診断します。
放射線科専門医試験 2025年度 問19
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問19
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
25mmの充実性腫瘍は他T因子がなければT1cに相当する。
b|誤り
3cm以下の純粋すりガラス結節は画像上cTisとして扱う。
c|誤り
3cmを超える純粋すりガラス結節はcT1aとして扱い、全体径のみでT2bにしない。
d|正しい
部分充実の充実径12mmは他T因子がなければcT1bに対応する。
e|誤り
充実径18mmはcT1bの範囲で、全体22mmをそのままT1cに用いない。
判断のポイント
部分充実型結節の臨床T分類では、全体径と充実成分径を分けて測定します。充実成分12 mmは、ほかのT因子がなければcT1bに相当します。
鑑別・注意点
純粋すりガラス結節をcT1miとするのは不適切です。臨床分類では3 cm以下の純粋すりガラス結節はcTis、3 cm超はcT1aとして扱います。画像分類と病理診断は区別します。
放射線科専門医試験 2025年度 問20
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問20
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
肥厚した気管支壁等の並行線状影で、気胸の代表サインではない。
b|正しい
仰臥位の胸膜腔ガスが肺底前方へ集まり、肋骨横隔膜角が深く透亮に見える。
c|誤り
肺門血管が腫瘤越しに見えることで腫瘤の位置を推定する。
d|誤り
頸胸境界の輪郭から上縦隔病変の前後位置を推定する。
e|誤り
胸壁等に連続する病変の輪郭の一部が不明瞭な所見で、気胸の典型サインではない。
判断のポイント
仰臥位では胸腔内の空気が前方・肺底部に集まり、肋骨横隔膜角が異常に深く透亮となるdeep sulcus signを生じます。気胸を示唆する所見です。
鑑別・注意点
立位での肺尖部の胸膜線だけを探すと、仰臥位の気胸を見逃します。左右差、横隔膜・心縁の異常な明瞭化なども確認します。
放射線科専門医試験 2025年度 問21
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問21
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
血行性転移は下肺・末梢優位などとなり、上肺優位の代表病態ではない。
b|誤り
下肺や末梢の浸潤影が典型で、上肺だけを代表的分布とはしない。
c|誤り
下肺優位の多発結節等を示し、上肺優位の代表ではない。
d|誤り
UIP等は通常下肺胸膜下優位を重視する。原因による分布差はある。
e|正しい
喫煙関連の結節・不整囊胞が上中肺に多く、肋骨横隔膜角が比較的保たれる。
判断のポイント
肺Langerhans細胞組織球症は、上・中肺野優位の結節と不整形嚢胞が特徴です。喫煙歴と肋骨横隔膜角の相対的温存も手掛かりになります。
鑑別・注意点
上肺野優位という分布だけでは確定できません。嚢胞の形態、結節の混在、他の喫煙関連疾患との違いを評価します。
放射線科専門医試験 2025年度 問22
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問22
解答例:a、c
選択肢別の解説
a|正しい
気管支拡張や閉塞性・濾胞性細気管支炎が重要な肺合併症である。
b|誤り
肺線維症や食道機能障害等が中心で、他肢との比較では気道病変の頻度はRA・Sjögrenが高い。
c|正しい
乾燥症状に加え気道炎症・気管支拡張や細気管支病変を来し得る。
d|誤り
間質性肺疾患が重要で、気管支細気管支を主な高頻度病変とはしない。
e|誤り
胸膜炎や血管・実質病変が重要で、比較対象ではRA・Sjögrenを優先する。
判断のポイント
関節リウマチとSjögren症候群では、気管支拡張や細気管支炎などの気道病変が重要です。間質性肺炎だけに注目しないことが要点です。
鑑別・注意点
小葉中心性結節、モザイク状濃度、呼気のair trappingなどを評価します。感染、誤嚥、薬剤性病変との鑑別も必要です。
類題:2018年 放射線科専門医 問33。膠原病に伴う気道病変を問う、同じ主題の設問です。
放射線科専門医試験 2025年度 問23
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問23
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
胸腺由来で通常は前縦隔に位置する。
b|誤り
多くは前上縦隔で頸部甲状腺と連続する。後方進展例だけを好発としない。
c|誤り
通常は傍脊椎領域に多い神経原性腫瘍である。
d|正しい
性腺外の胚細胞腫瘍は前縦隔に好発する。
e|誤り
胸腺神経内分泌腫瘍なら前縦隔に多い。傍神経節腫等の別病変とは区別する。
判断のポイント
縦隔の悪性胚細胞腫瘍は、典型的には前縦隔に発生します。まず発生区画を特定し、脂肪・石灰化・嚢胞・軟部組織の構成を評価します。
鑑別・注意点
胸腺腫と胸腺神経内分泌腫瘍も前縦隔に多く、神経原性腫瘍は傍脊椎領域に多い点を整理します。位置だけで組織型を確定するものではありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問24
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問24
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
閉鎖末梢への側副換気により局所過膨張となり、bronchoceleと血管影減少を伴う。
b|誤り
流入・流出血管に連続する結節状病変で、局所過膨張を代表所見とはしない。
c|誤り
気管支拡張・副鼻腔炎・内臓逆位を重視する疾患群で、局所過膨張の典型ではない。
d|誤り
肺静脈が異常に還流する病態で、局所air trappingとは異なる。
e|誤り
体動脈による肺底区供血の異常で、通常の局所過膨張を本態とはしない。
判断のポイント
気管支閉鎖症では、閉鎖した気管支に粘液が貯留してbronchoceleを形成し、その末梢肺は側副換気により過膨脹します。
鑑別・注意点
気管支内の粘液栓だけでなく、周囲肺の低吸収・血管影減少・呼気でのair trappingを確認します。腫瘍や異物による後天的閉塞との鑑別も行います。
放射線科専門医試験 2025年度 問25
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問25
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
上肺優位のリンパ路性結節が典型で、横断面の末梢浸潤影を代表像とはしない。
b|誤り
二次小葉の中心付近に肺胞破壊が生じ、胸膜直下の末梢優位病変とは異なる。
c|正しい
末梢優位の浸潤影を示しやすい。好酸球、喘息と二次性原因も確認する。
d|誤り
中心性気管支拡張・粘液栓が代表で、横断面末梢優位とはしない。
e|誤り
気管支血管束や裂・胸膜に沿うリンパ路性分布で、一般に中心側の病変も重視する。
判断のポイント
慢性好酸球性肺炎は、肺末梢優位の浸潤影・すりガラス影が特徴です。肺水腫の反転像と表現される分布が代表的です。
鑑別・注意点
この分布は全例にみられるわけではなく、器質化肺炎などとも重なります。好酸球増多、喘息歴、薬剤や寄生虫などの二次性原因を確認します。
放射線科専門医試験 2025年度 問26
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問26
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|誤り
内部に癌が生じることはあるがまれで、高頻度ではない。
b|誤り
針生検でも間質の不均一性や標本量で葉状腫瘍との鑑別が難しいことがある。
c|正しい
水分を多く含む粘液性間質はT2高信号になる。
d|誤り
暗い隔壁は主に線維性組織を示し、液体腔を示すものではない。
e|正しい
退行性変化で粗大なポップコーン状石灰化を示し得る。
判断のポイント
線維腺腫の信号は組織成分により変わり、粘液性間質に富むものはT2高信号、線維化・硝子化の進んだものは低信号や石灰化を示します。
鑑別・注意点
非増強性の内部隔壁は線維性隔壁を反映しますが、これだけで線維腺腫とは確定できません。葉状腫瘍などとの画像の重なりと経時変化に注意します。
放射線科専門医試験 2025年度 問27
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問27
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
造影剤を使わず組織変形やせん断波で硬さを評価する。
b|誤り
形態描出そのものはBモードの役割で、硬さの情報を補完する検査である。
c|誤り
良悪性鑑別の補助になるが、単独で確定できるわけではない。
d|誤り
血流ではなく機械的な硬さを画像化する。血流はドプラ等で評価する。
e|正しい
乳癌は一般に硬い傾向がある。軟らかい癌・硬い良性病変もあり他所見と統合する。
判断のポイント
超音波エラストグラフィは、組織の変形やせん断波の伝搬から硬さを評価します。乳癌は多くの良性病変より硬い傾向を示します。
鑑別・注意点
造影剤を必要とせず、Bモードの形態評価を補う検査です。硬い良性病変や軟らかい悪性病変もあり、硬さだけで良悪性を決めません。
放射線科専門医試験 2025年度 問28
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問28
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
線状分布と微細線状形態の組合せは乳管内病変を強く疑う。
b|誤り
微小円形でも区域性なら乳管系の病変を疑い評価が上がる。
c|誤り
びまん性でも分枝状の疑わしい形態を単純に良性としない。
d|正しい
国内判定では領域性の微小円形は良性カテゴリーに相当する。分類体系を明示する。
e|誤り
淡く不明瞭な石灰化の集簇は追加評価を要し、この中で最も良性とはしない。
判断のポイント
国内の石灰化カテゴリー判定では、領域性に分布する微小円形石灰化はカテゴリー2として扱います。形態と分布の組み合わせを読むことが要点です。
鑑別・注意点
区域性・線状分布や微細線状・分枝状の形態では評価が変わります。国内のカテゴリー分類とBI-RADSの番号を、そのまま置き換えないようにします。
放射線科専門医試験 2025年度 問29
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問29
解答例:b、c
選択肢別の解説
a|誤り
著明なT2高信号を一般的特徴とはしない。浸潤形態が評価上重要である。
b|正しい
他型に比べ多中心性・両側病変が問題となり、対側も評価する。
c|正しい
細胞が散在性に浸潤し明確な腫瘤になりにくく、超音波等で範囲を過小評価し得る。
d|誤り
腫瘤として見える例も多く、腫瘤陰影がまれと一律に説明しない。
e|誤り
典型的にはE-cadherinの発現喪失・低下があり細胞接着性が低い。
判断のポイント
浸潤性小葉癌ではE-cadherinの発現低下を背景に、細胞が散在性・索状に浸潤します。多中心性・両側性や、腫瘤として捉えにくい広がりが重要です。
鑑別・注意点
マンモグラフィ・超音波では構築の乱れや不明瞭な病変となり、範囲を過小評価し得ます。必要に応じMRIなどで広がりを評価し、画像と病理の整合を確認します。
放射線科専門医試験 2025年度 問30
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問30
解答例:a、e
選択肢別の解説
a|正しい
低圧の右室への流出は頻度の高い経路である。
b|誤り
左室への流出もあるが高頻度の代表経路ではない。
c|誤り
冠静脈洞等への交通もあるが提示二肢では右室・肺動脈を優先する。
d|誤り
肺静脈への瘻はまれな流出経路である。
e|正しい
肺動脈への交通はよくみられる。頻度は対象集団で異なり常に最多とはしない。
判断のポイント
冠動脈瘻は、心筋毛細血管床を介さず冠動脈が心腔や大血管などへ直接交通する異常です。右心系への流出が多いことが要点です。
鑑別・注意点
右室、右房、肺動脈、冠静脈洞などが流出先となります。頻度は対象集団によって異なるため、肺動脈が常に最多とはしません。
放射線科専門医試験 2025年度 問31
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問31
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
梗塞は通常心内膜下から冠動脈領域に沿って広がる。心外膜側優位は非虚血性病変等を比較する。
b|正しい
native T1や造影後ECVにより線維化を評価できる。浮腫等でも変わるため特異的ではない。
c|誤り
不均一な非虚血性遅延増強は重要な所見である。病期・範囲で陰性の場合もある。
d|誤り
T2 mappingは主に水分増加・浮腫評価に使う。脂肪は脂肪抑制等で評価する。
e|誤り
シネ画像の心室容積変化から拍出量を求め、通常造影剤を必須としない。
判断のポイント
T1 mappingは心筋のT1緩和時間を定量します。native T1や造影前後のT1を用いたECVは、心筋組織の変化を評価する指標です。
鑑別・注意点
T1上昇は線維化だけでなく浮腫などでも生じ、低下は脂質・鉄沈着などでみられます。基準値は装置・磁場強度・撮像法に依存し、単一の値だけで病名を確定しません。
放射線科専門医試験 2025年度 問32
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問32
解答例:b、e
選択肢別の解説
a|誤り
初期にはEFが保たれていても拡張障害や縦収縮低下を示す。著明低EFを常に特徴とはしない。
b|正しい
HMDPを含む骨親和性製剤がATTR心筋に集積し得る。AL除外とSPECTでの局在確認が必要である。
c|誤り
一般にATTRの方が壁肥厚が強い傾向があり、ALが常により強いという方向は適切でない。
d|誤り
びまん性心内膜下や貫壁性増強等が重要で、心外膜だけに限局することを典型とはしない。
e|正しい
沈着で細胞外間隙が拡大しECVが増える。撮像条件と病期を合わせて評価する。
判断のポイント
ATTR心アミロイドーシスではPYPなどの骨親和性トレーサーが心筋に集積し、MRIのECVはアミロイド沈着により増大します。
鑑別・注意点
PYP陽性だけでATTRと確定せず、SPECTでの心筋集積確認とALアミロイドーシスの除外が必要です。駆出率は早期に保たれていても、進行すると低下します。
放射線科専門医試験 2025年度 問33
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問33
解答例:e(誤っている記述)
選択肢別の解説
a|正しい
三尖弁の低位付着と心房化右室・右房拡大がみられる。
b|正しい
右房から左房へ血流が抜ける交通が生存に必要となる。
c|正しい
通常大きなVSDを伴い両室から共通動脈幹へ駆出する。
d|正しい
房室・心室大血管の二重不一致があり、解剖学的右室から大動脈へつながる。
e|誤り
極型FallotはVSDを伴う肺動脈閉鎖である。VSDのない純型とは区別する。
判断のポイント
Fallot四徴症は心室中隔欠損を構成要素に含み、肺動脈閉鎖を伴う極型でも心室中隔欠損があります。心室中隔欠損を伴わない肺動脈閉鎖は純型肺動脈閉鎖として区別します。
鑑別・注意点
病名を暗記するだけでなく、心房―心室―大血管の接続、弁の形態、心内短絡と肺血流の経路を順に確認すると、先天性心疾患を整理できます。
放射線科専門医試験 2025年度 問34
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問34
解答例:d、e
選択肢別の解説
a|誤り
潜在性骨折検索の標準は部位別の全身骨単純撮影であり、MRIで一律代替しない。
b|誤り
一枚の全身像では細かな肋骨・骨幹端骨折を評価できず適切な骨撮影が必要である。
c|誤り
胸部もまず専用単純撮影を含む骨スクリーニングを行い、CTを全例第一選択としない。
d|正しい
虐待が疑われる2歳未満では潜在性骨折の全身骨撮影が推奨される。
e|正しい
約2週後に仮骨等が明瞭となる場合があり、初回陰性・疑わしい例で追加を考慮する。
判断のポイント
身体的虐待を疑う乳幼児では、年齢・所見に応じて全身骨X線撮影で潜在性骨折を検索します。全身を1枚に収めるbabygramではなく、部位別の適切な撮影を行います。
鑑別・注意点
初回に見えにくい骨折を検出するため、約2週後の追加撮影を検討します。頭部損傷の評価などは別途判断し、全身MRIが骨X線スクリーニングを一律に代替するわけではありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問35
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問35
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
通常は鎮静不要で行えることが利点である。
b|誤り
胸骨上窩等を利用し胸腺や一部縦隔構造を評価できる。
c|正しい
開いた泉門等を音響窓に頭蓋内を観察できる。部位・時期による限界はある。
d|誤り
呼吸停止不要でリアルタイム評価でき、小児で広い適応がある。
e|誤り
浅い構造を高分解能でみるため高周波探触子が適することが多い。深さに応じ選ぶ。
判断のポイント
新生児・乳児では開存した大泉門などを音響窓として、超音波で頭蓋内を評価できます。放射線被ばくがなく、ベッドサイドで繰り返し観察できる利点があります。
鑑別・注意点
泉門の閉鎖や観察部位によって描出に限界があります。検査目的に応じ、他の音響窓やMRIなどを追加し、正常に見えることだけで全病変を除外しません。
放射線科専門医試験 2025年度 問36
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問36
解答例:b(誤っている記述)
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
稀な腫瘍だが報告頻度は集団・定義で変わり1%未満を普遍値とはしない。
b|誤り
AFP・CA19-9や画像との不一致は手掛かりになり、全く寄与しないという断定は誤りである。
c|条件・画像に注意
現行WHOでは通常染色で両分化を認めることが基本で、免疫染色は補助である。免疫表現型だけで分類しない。
d|正しい
両成分の混在により増強も重なり、画像上二つを明瞭に分離できない場合がある。
e|正しい
同一腫瘍内に肝細胞性・胆管細胞性の両分化を認める。衝突腫瘍等とは区別する。
判断のポイント
混合型肝癌は、単一腫瘍内に肝細胞性と胆管細胞性の分化を認める腫瘍です。AFPやCA19-9の上昇、画像と腫瘍マーカーの不一致は診断の手掛かりとなるため、「寄与しない」は不適切です。
鑑別・注意点
腫瘍マーカーだけで確定はできません。WHO 2019では通常染色による形態を診断の基本とし、免疫染色は補助として用います。画像上も両成分を明確に分離できるとは限りません。
放射線科専門医試験 2025年度 問37
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問37
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
早期は動脈性血流が十分増えていないことが多く、典型的多血性HCCと区別する。
b|誤り
病理学的早期の概念を単純に1cm以下という径で定義しない。
c|誤り
明瞭な濃染とwashoutがない場合が多く、早期の代表特徴ではない。
d|誤り
多くは肝細胞相低信号が手掛かりとなるが例外もある。等高信号を一般的特徴とはしない。
e|正しい
異型結節と増強形態が重なり、CTだけでは鑑別困難なことがある。
判断のポイント
異型結節と早期肝細胞癌は、明瞭な動脈相濃染やwashoutを示さず、ダイナミックCTだけでの鑑別が難しいことがあります。
鑑別・注意点
EOB肝細胞相の低信号は早期肝細胞癌を疑う手掛かりですが、高異型度結節とも重なります。肝細胞相だけで全例を判別できるわけではなく、経時変化や他の所見を統合します。
放射線科専門医試験 2025年度 問38
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問38
解答例:e
選択肢別の解説
a|正しい
網内系へ取り込まれる鉄粒子により投与後のCT値が上がることがある。
b|正しい
鉄過剰・沈着があれば肝実質高吸収の原因となる。投薬だけで全例生じるわけではない。
c|正しい
肝鉄沈着が単純CT高吸収を生じ得る。
d|正しい
ヨード含有薬剤の蓄積により肝CT値が上昇し得る。
e|誤り
通常はMRCP等の消化管陰性造影に用い、通常使用で肝CT値を上げる代表原因ではない。吸収がゼロという意味ではない。
判断のポイント
塩化マンガン四水和物はMRCPなどの経口消化管造影に用いられ、通常の使用で肝実質のCT値を上昇させる原因としては最も考えにくい薬剤です。
鑑別・注意点
マンガンは消化管から「全く吸収されない」わけではありません。鉄やヨウ素を含む物質の肝蓄積によるCT高吸収と、経口消化管造影剤の使用目的を区別します。
参考文献
放射線科専門医試験 2025年度 問39
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問39
解答例:d
選択肢別の解説
a|正しい
細胞内脂肪化を示すHCCがある。
b|正しい
亜型により脂肪含有があり、化学シフト等で評価する。
c|正しい
脂肪・平滑筋・血管の組成が変わる脂肪含有腫瘍である。
d|誤り
未治療大腸癌転移の脂肪含有は典型的でなく相対的に最も低い。
e|正しい
淡明細胞型由来では原発と同様に細胞内脂質を含む場合がある。
判断のポイント
肝細胞癌、肝細胞腺腫、血管筋脂肪腫などは脂肪を含むことがあります。一方、未治療の大腸癌肝転移では、脂肪を含むことは典型的ではありません。
鑑別・注意点
脂肪の有無はCT値や脂肪抑制像、in-phase/opposed-phase像で確認します。微量の細胞内脂質と肉眼的な脂肪成分を区別し、背景肝・造影パターンと合わせます。
放射線科専門医試験 2025年度 問40
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問40
解答例:保留(従来の候補:c・e)
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
バリウム残留による便秘は知られた合併症だが、統一母数なしに全肢の順位を決めない。
b|条件・画像に注意
嚥下障害等で生じ得る。患者選択・検査法で頻度が変わる。
c|条件・画像に注意
過敏反応として報告があり、バリウムだから存在しないとはいえない。穿孔との頻度比較資料が必要である。
d|条件・画像に注意
残留便塊等による閉塞は報告される。頻度は対象集団で異なる。
e|条件・画像に注意
まれな重篤合併症だが、蕁麻疹との同条件の発生率比較や公式正答なしに最少と確定しない。
判断のポイント
便秘、誤嚥、過敏反応、腸閉塞、消化管穿孔はいずれもバリウム検査に関連して報告されています。本問は「最も低頻度」を比較するため、発生の有無だけでは解答を決められません。
鑑別・注意点
蕁麻疹と小腸穿孔の頻度を同じ条件で比較できる資料、または公式解答を確認できていないため、順位を断定しません。引用論文は過敏反応の存在を示す資料であり、選択肢間の頻度順位を証明するものではありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問41
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問41
解答例:d(誤っている記述)
選択肢別の解説
a|正しい
胃・十二指腸等に膵組織が異所性に生じ、正常膵とは連続しない。
b|正しい
特に代表的な胆管拡張型では膵胆管合流異常を高率に伴う。
c|正しい
腹側・背側の膵管系が癒合しないため主に小乳頭から排液される。
d|誤り
取り囲むのは通常十二指腸下行部で、空腸ではない。
e|正しい
通常の括約筋作用が及ばない壁外で合流し、相互逆流を生じ得る。
判断のポイント
輪状膵は膵組織が十二指腸を取り囲む先天異常です。空腸を取り囲むという説明は不適切です。
鑑別・注意点
膵管非癒合、異所性膵、膵・胆管合流異常などを、発生と膵管の流出経路に対応させて理解します。MRCPでは膵管と胆管の連続性を確認します。
放射線科専門医試験 2025年度 問42
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問42
解答例:c、d
選択肢別の解説
a|誤り
主要な塞栓源は心房細動等であり、心室細動を同じものとしない。
b|誤り
不可逆性腸虚血へ進み得る緊急疾患で、血行再建・手術の適応を速やかに評価する。
c|正しい
動脈流入低下で静脈還流も減り、上腸間膜静脈が細くなる所見がみられる。
d|正しい
進行した虚血・壊死を警戒する所見である。ただし単独で全層壊死を確定せず臨床・造影を合わせる。
e|誤り
同じ塞栓源から脾・腎等へ同時に塞栓する場合があり、合併しないとはいえない。
判断のポイント
上腸間膜動脈塞栓では、心房細動などの塞栓源と、血管内充盈欠損・腸管壁造影低下を評価します。腸管気腫や門脈ガスは進行した腸管虚血を警戒する所見です。
鑑別・注意点
腸管気腫だけで常に不可逆的壊死と確定できるわけではありません。壁の造影、腹膜刺激所見、乳酸値などを統合し、脾・腎などの同時塞栓も確認します。
放射線科専門医試験 2025年度 問43
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問43
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
出血・壊死や骨形成等に伴う腫瘍内石灰化が比較的多い。年齢とAFPも評価する。
b|誤り
石灰化例はあるが、肝芽腫との比較で最も高頻度とはしない。
c|誤り
多囊胞様・粘液性病変を形成するが、石灰化は主要な高頻度所見ではない。
d|誤り
多房性囊胞性成分を重視し、石灰化を典型とはしない。
e|誤り
中心瘢痕等を評価するが、小児石灰化肝腫瘍の代表的最高頻度病変ではない。
判断のポイント
小児の肝腫瘤で石灰化を伴う代表的な悪性腫瘍は肝芽腫です。腫瘤内の出血・壊死が加わり、内部は不均一となります。
鑑別・注意点
年齢とAFPを合わせて評価し、治療前にはPRETEXTなどで腫瘍の肝区域への広がり、血管浸潤、転移を整理します。石灰化だけで確定診断はしません。
放射線科専門医試験 2025年度 問44
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問44
解答例:a、b
選択肢別の解説
a|正しい
子宮筋層内の血管に線状・弧状の石灰化を認め得る。
b|正しい
硝子化などの変性を経て粗大・辺縁性石灰化を生じやすい。
c|誤り
出血性微小囊胞や筋層肥厚が中心で、石灰化を高頻度の代表所見とはしない。
d|誤り
石灰化し得るが一般に頻度の高い代表所見ではない。
e|誤り
石灰化が高頻度という特徴はなく、浸潤性増殖・血管進展等を評価する。
判断のポイント
子宮の弓状動脈の石灰化と、変性した子宮筋腫の石灰化が代表的です。血管性の線状・弧状石灰化と、腫瘤内の粗大な石灰化を区別します。
鑑別・注意点
石灰化の場所と形態を確認することが重要です。子宮腺筋症・内膜ポリープなどで石灰化が絶対に起こらないと断定するのではなく、代表的な頻度の高い所見を選びます。
放射線科専門医試験 2025年度 問45
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問45
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
多くは尿路上皮癌であり、腺癌は少数である。
b|正しい
粘膜の直接観察・組織採取に優れ、腫瘍検出の基本となる。
c|誤り
VI-RADSは主に筋層浸潤リスクの評価で、平坦な上皮内癌を確実に評価する枠組みではない。
d|誤り
一般に広基性病変で浸潤を疑いやすく、有茎性の方が高いという方向は逆である。
e|誤り
T2・DWI・造影を統合し、ダイナミック単独が常に最も高いとはしない。
判断のポイント
膀胱癌の粘膜病変の確認・組織採取には膀胱鏡が基本です。MRIのVI-RADSは筋層浸潤の可能性を評価する枠組みです。
鑑別・注意点
VI-RADSではT2、拡散、造影所見を統合します。筋層浸潤評価と腫瘍そのものの検出・病理診断を混同せず、平坦病変など画像で捉えにくい病変にも注意します。
放射線科専門医試験 2025年度 問46
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問46
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
薄く平滑な壁の単純囊胞であり、5mmの増強隔壁とは合わない。
b|誤り
少数の薄い隔壁等の群で、厚い増強隔壁はこの範囲を超える。
c|誤り
軽度肥厚は3mm等の定義で、5mmの厚い隔壁はIIIの所見となる。
d|正しい
増強する厚い隔壁は4mm以上でIIIとなる。設問は5mmの不整隔壁であり、結節の記載はない。
e|誤り
IVには増強結節が必要である。厚さ5mmの隔壁をそのまま結節と読み替えてIVにしない。
判断のポイント
造影される5mm厚の隔壁はBosniak v2019のIIIを支持する。IVの必要所見である造影結節を設問にないまま補わない。
鑑別・注意点
隔壁厚と局所突出の高さを区別する。5mmの造影結節を指すならIVだが、原文は隔壁の肥厚と記載する。公式解答も照合する。
放射線科専門医試験 2025年度 問47
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問47
解答例:e(誤っている記述)
選択肢別の解説
a|正しい
卵巣は内膜症の主要な発生部位である。
b|正しい
線維化を伴う深部病変にはT2低信号の成分がみられる。
c|正しい
仙骨子宮靱帯は深部病変の好発部位である。
d|正しい
閉経によるホルモン刺激低下で退縮することが多いが、増大例は追加評価する。
e|誤り
妊娠による脱落膜化は壁在結節を作るが、癌化リスクが急増するという一般則ではない。
判断のポイント
妊娠中の内膜症性嚢胞に壁在結節が出現した場合、脱落膜化を鑑別します。妊娠によって癌化リスクが一律に高まるとする記述は不適切です。
鑑別・注意点
脱落膜化した結節はT2高信号を示し、産後に退縮することがあります。ただし新しい結節をすべて脱落膜化と決めず、形態・拡散・経時変化を評価します。
放射線科専門医試験 2025年度 問48
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問48
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|誤り
通常は低エコー性腫瘤が多く、高エコーを代表像とはしない。
b|誤り
一般にT2低信号が手掛かりであり、高信号を典型とはしない。
c|正しい
中心の星芒状瘢痕がT2高信号となり得るが、瘢痕は特異的ではない。
d|誤り
典型的には早期に強く増強し後に低下する。漸増を代表的な型とはしない。
e|正しい
平滑筋成分の多い脂肪の乏しいAMLは低T2信号となり得る。RCCと重なる。
判断のポイント
オンコサイトーマはT2高信号の中心瘢痕を伴うことがあります。fat-poor AMLは、平滑筋成分を反映してT2低信号を示すことが代表的です。
鑑別・注意点
中心瘢痕もT2低信号も特異的ではありません。腎細胞癌との重なりがあるため、造影パターン、脂肪成分、拡散などを合わせ、必要に応じ組織診断を検討します。
放射線科専門医試験 2025年度 問49
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問49
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
腎杯腫瘍は主に尿路上皮性を考え、腺癌なら尿膜管等を優先して検索する。
b|誤り
腎盂尿管移行部を腺癌の代表好発部位とはしない。
c|誤り
通常の尿路上皮癌の発生部位の一つだが、腺癌疑いでは頂部・尿膜管を特にみる。
d|正しい
尿膜管癌が頂部から臍へ向かう経路に生じるため注意する。別臓器腺癌の浸潤も除外する。
e|誤り
非尿膜管性腺癌はあり得るが、代表的な尿膜管の評価部位は頂部である。
判断のポイント
膀胱頂部に好発する腺癌として尿膜管癌を考えます。膀胱頂部から臍に向かう尿膜管の走行に沿った腫瘤が手掛かりです。
鑑別・注意点
粘液を反映する低吸収・高T2信号や石灰化を伴うことがあります。尿膜管由来以外の膀胱腺癌や、他臓器癌の浸潤・転移との鑑別も必要です。
放射線科専門医試験 2025年度 問50
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問50
解答例:a
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
LEGHでは多量の水様性帯下が典型とされる一方、胃型粘液を産生する腺過形成であり、水様と粘液性の語だけで一意に誤りとする根拠は弱い。既存a想定は公式正答との照合が必要である。
b|正しい
内子宮口付近の上部頸管に多い。
c|正しい
多くは水分を含みT1低信号だが、蛋白性内容等で変化する。
d|正しい
小囊胞集簇の周囲に大きな囊胞が配置する形態が知られる。
e|条件・画像に注意
胃型腺癌との連続性・前駆性が論じられるが、すべてのLEGHが悪性化するわけではない。
判断のポイント
LEGHは胃型粘液を産生する頸管腺過形成で、水様性帯下が代表的とされる。粘液性という表現だけを完全な誤りとは断定せず公式解答と照合する。
鑑別・注意点
既存a想定は維持保留とし、公式正答を確認する。水様性と粘液性の表現は完全な対義ではない。
放射線科専門医試験 2025年度 問51
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問51
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
移行領域は筋間質が多く辺縁域より低〜中信号で、加齢・過形成で不均一となる。
b|誤り
中心領域の拡散信号は低値と一律に定義せず、正常でも相対的拡散制限に注意する。
c|誤り
正常辺縁域は水分が多くADCが比較的高い。低値なら病変や撮像条件を比較する。
d|正しい
腺成分を欠く線維筋性構造でT2低信号を示す。
e|誤り
通常の内容はT1低信号であり、高信号なら出血等を比較する。
判断のポイント
前線維筋間質は腺組織を含まない線維筋性の構造で、T2強調像で低信号です。正常前立腺の区域解剖を問う設問です。
鑑別・注意点
辺縁域、移行域、中心域は正常でも信号が異なります。移行域の加齢性変化や中心域の低T2信号を、癌と取り違えないようにします。
選択肢の確認に用いた追加資料
放射線科専門医試験 2025年度 問52
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問52
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
Cushing病は下垂体ACTH産生腺腫で、必要時は下錐体静脈洞採血等を用いる。
b|誤り
左副腎静脈は通常左腎静脈に流入し、右が下大静脈へ直接流入する。
c|誤り
CT結節が分泌源とは限らず、手術前局在では多くの例でAVSを用いる。限定した例外を全例へ一般化しない。
d|誤り
短く下大静脈へ入る右の方が一般に選択挿入困難である。
e|正しい
アルドステロンをコルチゾールで補正し左右の分泌を比較して局在を評価する。原本の正しい1肢はeである。
判断のポイント
AVSではアルドステロンをコルチゾールで補正した左右比を評価する。左副腎静脈は通常左腎静脈へ入り、一般に挿入が難しいのは右である。
鑑別・注意点
正しい1肢を選ぶ原設問に対し既存b,dは誤りの肢であり、解答と説明をeに統一する。
放射線科専門医試験 2025年度 問53
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問53
解答例:b
選択肢別の解説
a|正しい
留置後の早期でもポケット・血流感染が起こり得る。
b|誤り
主に挿入中の心内膜刺激で生じ、10日目の代表的頻発合併症ではない。先端異常等で後日も起こり得る。
c|正しい
創治癒不良などにより早期に起こり得る。
d|正しい
血栓・薬剤沈殿や機械的原因等で留置後に起こる。
e|正しい
体動・固定状態等で先端が移動し、留置後の問題となり得る。
判断のポイント
不整脈はガイドワイヤーやカテーテルによる心内膜刺激など、主に挿入手技中に問題となる合併症です。留置後10日目の合併症としては、感染・創部離開・閉塞・位置移動と比べて典型的ではありません。
鑑別・注意点
留置後でも先端の位置異常などで不整脈が起こり得ます。「後日には起こらない」という意味ではなく、設問の時期と代表的な発生機序を対応させます。
放射線科専門医試験 2025年度 問54
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問54
解答例:b、d
選択肢別の解説
a|誤り
重合して残る接着性の永久塞栓物質である。
b|正しい
NBCA自体は透過性なので通常は油性造影剤で可視化する。
c|誤り
重合はイオン性液体との接触で進み、通常の血液凝固に依存するものではない。
d|正しい
接着作用によりカテーテル固着を起こし得て、注入と抜去の管理が重要である。
e|誤り
通常用いるのは油性造影剤で、非イオン性水溶性ヨード製剤との混合を標準とはしない。
判断のポイント
NBCAは血液などのイオン性液体に触れて重合する接着性の永久塞栓物質です。NBCA自体はX線透過性のため、通常は油性造影剤と混合して透視下で扱います。
鑑別・注意点
血液凝固に依存しにくい一方、カテーテル固着や非標的塞栓の危険があります。混合比、血流、注入法を理解し、重合とカテーテル抜去のタイミングに注意します。
放射線科専門医試験 2025年度 問55
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問55
解答例:b、c
選択肢別の解説
a|誤り
自然消失する例があり、存在のみで全例処置するものではない。
b|正しい
持続流入により瘤拡大を生じ得るため経時径を評価する。
c|正しい
瘤拡大等の条件で流入路・瘤内の塞栓を検討する。
d|誤り
通常の追跡にはCTAや超音波等を使い、造影MRIを一律第一としない。
e|誤り
接合部・構造破損はtype IIIで、IIは分枝からの逆行流入である。
判断のポイント
type IIエンドリークは、EVAR後に腰動脈や下腸間膜動脈などの分枝から逆行性に瘤内へ流入する病態です。持続して瘤径が増大する場合などに塞栓術を検討します。
鑑別・注意点
自然に消失する例もあり、存在だけで全例を治療するわけではありません。type I・IIIとの区別、経時的な瘤径、流入・流出路を評価します。
放射線科専門医試験 2025年度 問56
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問56
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
入射方向を制限する構造であり発光変換しない。
b|誤り
信号のエネルギー範囲を選ぶ回路である。
c|誤り
検出信号から相互作用位置を計算する。
d|誤り
光を電子信号へ変換・増幅する。γを最初に光へ変える部分ではない。
e|正しい
入射γのエネルギーを発光へ変える。半導体型の直接変換とは別である。
判断のポイント
従来型ガンマカメラでは、シンチレータがγ線のエネルギーを可視光に変換し、光電子増倍管で電気信号として検出・増幅します。
鑑別・注意点
核医学の検出器がすべてシンチレータを使うわけではありません。CZTなどの半導体検出器は放射線を直接電気信号へ変換します。
放射線科専門医試験 2025年度 問57
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問57
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
In-111は約67時間、Ga-67は約78時間であり、この二つの順が逆である。
b|正しい
約6時間、13時間、67時間、78時間、8日の順に長くなる。
c|誤り
I-131の約8日はIn-111・Ga-67より長く、この位置ではない。
d|誤り
Tc-99m約6時間よりI-123約13時間が長い。
e|誤り
I-123とTc-99mの順、I-131とIn・Gaの順がともに適切でない。
判断のポイント
代表的核種の物理的半減期は、99mTcが約6時間、123Iが約13時間、111Inが約2.8日、67Gaが約78時間、131Iが約8日です。
鑑別・注意点
物理的半減期は核種固有の崩壊を表し、体内排泄による生物学的半減期とは異なります。被ばく評価では両者から決まる実効半減期も重要です。
放射線科専門医試験 2025年度 問58
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問58
解答例:e
選択肢別の解説
a|正しい
アミロイドPET薬剤で脳内沈着を評価する。
b|正しい
脳血流SPECT薬剤で脳を撮像する。
c|正しい
脳血流SPECTに用い脳を撮像する。
d|正しい
線条体DAT分布のため脳SPECTを行う。
e|誤り
主に心交感神経集積を評価する胸部撮像で、DLB等の診断補助に使う。
判断のポイント
123I-MIBGは心臓交感神経機能を評価し、パーキンソン病やDLBの診断補助に用います。脳血流、DAT、アミロイドを画像化する薬剤とは評価対象が異なります。
鑑別・注意点
DLBでは心筋集積低下が診断を支持しますが、心疾患や糖尿病、薬剤の影響にも注意します。検査所見を症状・他のバイオマーカーと統合します。
放射線科専門医試験 2025年度 問59
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問59
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
PSPは前頭葉・前部帯状回等の低下が重要で、後頭低下を代表とはしない。
b|誤り
典型的には後方連合野等の低下であり、前頭葉血流上昇を特徴とはしない。
c|誤り
後頭葉低下や後部帯状回の相対温存が手掛かりで、前部帯状回低下を代表とはしない。
d|誤り
早期ADの抗アミロイド治療では沈着確認が必要で、陽性だから禁止という方向は逆である。適応・安全性条件は別に確認する。
e|正しい
典型的ADでは線条体DATが保たれ、低下を示すDLB等との鑑別に役立つ。
判断のポイント
典型的なAlzheimer病では、線条体のDAT集積は保たれます。DLBではDAT集積低下や、後頭葉の血流・代謝低下が診断を支持します。
鑑別・注意点
DLBでは後部帯状回の代謝が相対的に保たれるcingulate island signが知られています。アミロイド陽性だけで抗アミロイド薬の適応が決まるわけではなく、病期や安全性条件の確認が必要です。
放射線科専門医試験 2025年度 問60
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問60
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
炎症等を評価する薬剤で、標準的なてんかん焦点受容体検査ではない。
b|誤り
髄液循環等をみる薬剤で焦点診断の代表ではない。
c|誤り
DATを評価しパーキンソン症候群等に用いる。
d|正しい
中枢ベンゾジアゼピン受容体を描出し、部分てんかんの焦点で低集積を評価する。
e|誤り
腫瘍・心筋等の評価に用いるが、焦点検出の代表薬剤ではない。
判断のポイント
123I-イオマゼニルは中枢性ベンゾジアゼピン受容体を画像化し、外科的治療を考慮する部分てんかんで焦点診断に用います。
鑑別・注意点
発作間欠期に焦点側の集積低下を評価します。脳血流検査やFDG-PETとは指標が異なり、脳波・MRI・臨床症候と合わせて局在を判断します。
放射線科専門医試験 2025年度 問61
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問61
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
カフェイン拮抗の対象ではないが、食事制限は別途検査指示に従う。
b|誤り
通常の麦茶はカフェインを含まない。混合飲料なら成分を確認する。
c|正しい
カフェインがアデノシン作用を妨げるため事前制限が必要となる。
d|誤り
一般的製品はカフェインなしだが銘柄・添加成分を確認する。
e|誤り
一般にカフェイン拮抗の対象ではない。禁食等は別途指示に従う。
判断のポイント
アデノシン系の血管拡張薬負荷では、カフェインが拮抗して負荷効果を弱めます。緑茶はカフェインを含むため、検査前の制限対象です。
鑑別・注意点
少なくとも12時間のカフェイン回避が指針で示されています。飲料名だけではなく成分を確認し、テオフィリンなどの薬剤も施設の指示に沿って調整します。
放射線科専門医試験 2025年度 問62
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問62
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
Tlは時間とともに心筋内分布が変わる再分布を示す。
b|正しい
心電図同期SPECTから左室容量とEF等を算出できる。
c|誤り
通常は相対分布であり、絶対血流定量を標準的SPECTすべての得意分野とはしない。
d|条件・画像に注意
負荷薬として使われる場合はあるが、国内の承認・保険適用は別であり出題時点の条件を確認する。
e|誤り
通常のプロトコルではTlの線量が高くなりやすい。製剤と投与量・回数を合わせて比較する。
判断のポイント
心電図同期心筋血流SPECTでは、左室の拡張末期・収縮末期容積と駆出率などを算出できます。血流分布と心機能を同時に評価する点が利点です。
鑑別・注意点
通常の相対的な集積評価と、絶対心筋血流量の定量を区別します。Tl製剤の再分布や負荷薬の選択も、トレーサーと実施条件に沿って判断します。
放射線科専門医試験 2025年度 問63
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問63
解答例:a、b
選択肢別の解説
a|正しい
適切な前処置で生理心筋集積を抑え、炎症性FDG取り込みを評価する。
b|正しい
肉芽腫性炎症の活動性評価に用いられる。FDG等との感度差も考慮する。
c|誤り
主にATTR心アミロイド等の評価に用い、サルコイド炎症の代表薬剤ではない。
d|誤り
心臓交感神経機能を反映する薬剤で、炎症活動性そのものとは異なる。
e|誤り
血流・傷害による欠損等を評価し、活動炎症を直接描く薬剤ではない。
判断のポイント
心臓サルコイドーシスの炎症活動性は、FDG-PETや67Gaシンチグラフィで評価します。心筋血流や交感神経、アミロイドを評価する薬剤とは目的が異なります。
鑑別・注意点
FDGでは正常心筋への取り込みを抑える前処置が重要です。非特異的・生理的集積を除外し、MRIや心機能、伝導障害などと統合して判断します。
放射線科専門医試験 2025年度 問64
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問64
解答例:eを支持(2024年通知の検査目的に基づく独自解答)
選択肢別の解説
a|適用条件を満たせば対象
悪性脳腫瘍の病期・転移再発診断として、ほかの検査で診断を確定できない場合は対象となる。良性を含む脳腫瘍すべてに無条件の適用があるという意味ではない。
b|癌種だけで除外しない
前立腺癌は通知上の除外癌種に指定されていない。ほかの検査で確定できない骨転移診断という目的なら、FDGの診断能の限界とは別に適用条件を検討する。
c|適用条件を満たせば対象
外科切除を要する難治性部分てんかんは通知に列挙される。てんかん全般の経過観察まで一律に算定できるわけではない。
d|適用条件を満たせば対象
巨細胞性動脈炎は大型血管炎に含まれる。ほかの検査で病変の局在・活動性を判断できない場合という条件と、使用製剤の承認要件を確認する。
e|不適用の選択肢として支持
乳癌の術前薬物療法について、純粋に治療反応だけを判定する目的は、2024年通知の病期・転移再発診断の範囲に含まれない。治療後の術前再病期診断とは区別する。
判断のポイント
2024年の厚生労働省通知では、FDG-PETの悪性腫瘍の適用は病期診断・転移再発診断が基本で、他検査で確定できない等の要件を伴う。前立腺癌を癌種名だけで適用外とする根拠はない。純粋な乳癌術前治療の効果判定を示すeを支持する。
鑑別・注意点
検査の臨床的有用性、薬剤の効能・効果、診療報酬の算定要件は別々に確認する。手術前であっても治療反応のみの判定と再病期診断を同一視しない。これは通知に基づく独自解答であり、公式正答を確認したという意味ではない。
今回の補足に用いた根拠
- 厚生労働省:令和6年医科診療報酬留意事項 E101-2(3)・E101-3(4)(印刷424・426頁):悪性腫瘍の目的は病期・転移再発診断、除外癌種は早期胃癌、難治性部分てんかん・大型血管炎は条件付き。純粋な乳癌治療反応判定を別扱いとする根拠。
放射線科専門医試験 2025年度 問65
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問65
解答例:e
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
腎不全のみで必ず中止とはしない。排泄・背景への影響と診断目的を考慮する。
b|条件・画像に注意
初回治療前の撮像か投与後かを区別する。治療開始前の基準評価なら当日というだけで禁止ではない。
c|誤り
通常の水は禁食中も許容され、2時間前の飲水だけを中止理由としない。
d|誤り
140mg/dLは一般的な中止閾値ではない。施設基準と目的で管理する。
e|正しい
直前インスリンは筋へのFDG移行を増やすため、速効型投与2時間後では延期を検討する。
判断のポイント
FDG投与の直前にインスリンを投与すると、骨格筋への取り込みが増加し、腫瘍評価を妨げます。投与2時間前のインスリンは延期を検討する理由になります。
鑑別・注意点
必要な間隔はインスリン製剤の種類で異なります。禁食中も通常は水の飲用は可能で、血糖値・投薬時刻・化学療法の開始前後を確認して撮像時期を決めます。
放射線科専門医試験 2025年度 問66
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問66
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
糖の取り込みは主にFDGで評価する。
b|誤り
タウ結合トレーサーとは異なる。
c|誤り
脂肪酸代謝を評価するBMIPP等とは異なる。
d|正しい
アミノ酸輸送系を介する取り込みを利用する。実際の適応は製剤の承認条件で確認する。
e|誤り
アミロイド結合トレーサーではない。
判断のポイント
18F-フルシクロビンはアミノ酸トランスポーターを介して取り込まれる薬剤で、国内では初発の悪性神経膠腫が疑われる患者の腫瘍摘出範囲の決定補助に用います。
鑑別・注意点
FDGの糖代謝やBMIPPの脂肪酸代謝とは区別します。集積が乏しい腫瘍成分もあり、MRIと統合して範囲を評価します。
参考文献
放射線科専門医試験 2025年度 問67
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問67
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
骨軟化による多発集積は示せても、小さい責任腫瘍の局在検索として最適ではない。
b|誤り
責任腫瘍は甲状腺由来とは限らず、機能性甲状腺をみる検査ではない。
c|誤り
非特異的集積で、小さい受容体発現腫瘍の検索にはSSTR画像を優先する。
d|誤り
交感神経系腫瘍を主対象とする検査である。
e|正しい
リン酸尿性間葉系腫瘍等の受容体発現を利用して全身検索する。陽性部位をCT・MRIで確認する。
判断のポイント
腫瘍性骨軟化症の責任腫瘍はソマトスタチン受容体を発現することが多く、受容体シンチグラフィなどを局在検索に用います。
鑑別・注意点
低リン血症、腎からのリン喪失、FGF23との関係を確認したうえで、全身の小さな腫瘍を検索します。機能画像で疑う部位はCT・MRIなどで解剖学的に確認します。
放射線科専門医試験 2025年度 問68
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問68
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
副腎皮質癌をMIBG高集積の代表腫瘍とはしない。
b|誤り
乳頭癌の標準的集積機序ではなく、髄様癌等とは区別する。
c|誤り
正常副腎が描出される場合があり、描出だけで異常とはいえない。
d|正しい
交感神経系由来腫瘍として集積し得る。部位・遺伝型等で陰性例もある。
e|誤り
正常心筋も生理的に集積する。描出そのものが神経障害を意味しない。
判断のポイント
MIBGは交感神経系由来の褐色細胞腫・パラガングリオーマの評価に用います。腫瘍への集積を、肝・心筋・唾液腺・副腎などの正常分布と区別します。
鑑別・注意点
パラガングリオーマが全例高集積とは限りません。病変の部位・遺伝子背景・分化度により感度が異なるため、MIBG陰性だけで疾患を除外しません。
放射線科専門医試験 2025年度 問69
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問69
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
I-131はβ線と撮像に用いるγ線を放出する。β線放出核種という記述は正しい。
b|誤り
必要なのは甲状腺ブロックでありヨウ素制限ではない。
c|誤り
通常は投与から数日、約1週後に撮像し、翌日を標準としない。
d|誤り
I-131の高エネルギーγ線に応じたコリメータを用い、低エネルギー用を標準にしない。
e|誤り
標準は約18.5MBqであり370MBqではない。添付文書と検査目的を確認する。
判断のポイント
副腎皮質シンチグラフィの131I-アドステロールは、γ線を用いて撮像しますが、131Iはβ線も放出します。
鑑別・注意点
甲状腺ブロック、撮像時期、コリメータなどは薬剤・核種に応じて設定します。投与量や保存・投与法は添付文書に従います。
放射線科専門医試験 2025年度 問70
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問70
解答例:a、eは代表例(dも条件付き退出・帰宅が可能なため二択の確定は保留)
選択肢別の解説
a|外来実施できる代表例
甲状腺機能亢進症へのI-131治療は、投与量・退出基準を満たし帰宅後の放射線防護指導を受ける条件で外来実施できる。
b|通常は入院管理
遠隔転移を伴う甲状腺癌の高用量I-131治療は、低用量の機能亢進症治療や、遠隔転移のない残存甲状腺破壊の外来実施要綱と分ける。個々の退出基準を満たすまでの管理が必要。
c|高用量治療の管理が必要
治療用I-131-MIBGでは診断用少量投与とは異なる放射線管理を要する。標準的な高用量治療を、投与後すぐ通常外来から帰宅できる治療として扱わない。
d|条件付き退出が可能
2021年学会マニュアルは、適切な管理下で投与・アミノ酸輸液を行い、1mでの1cm線量当量率18μSv/h以下などの基準を満たす場合の退出・帰宅を認める。入院は基準到達まで入院が必要な場合の扱いとして記載され、全例入院必須とは断定できない。
e|外来実施できる代表例
Ra-223治療は学会実施要綱と患者ごとの放射線防護条件に従って退出・帰宅でき、外来で実施する代表的な内用療法である。
判断のポイント
a、eは外来実施できる代表例である。一方、試験前の2021年Lu-177適正使用マニュアルにも、線量率・安全管理・帰宅後の指導等を満たした退出・帰宅が規定されている。したがって、外来の可否という文言だけでdを一律に除外し、二つの正答を確定することには留保が必要。
鑑別・注意点
放射性医薬品の投与場所、退出までの待機・排尿管理、病室へ入院させる場合の要件、帰宅を許可する退出基準を分けて考える。特別措置病室の規定があること自体は、全患者への入院義務を意味しない。施設の診療体制や患者の条件を確認し、自己判断で外来実施可能と一般化しない。
今回の補足に用いた根拠
- 関連8学会・団体:ルテチウムオキソドトレオチド(Lu-177)注射液を用いる核医学治療の適正使用マニュアル 第1版(2021)6.5、6.6:1mで18μSv/h以下の退出条件、輸液終了までの防護、入院が必要な場合の病室要件、帰宅後指導。病室要件と全例入院必須を同一視しない。
- 厚生労働省:医療法施行規則等の一部を改正する省令の公布について(2022年4月1日):特別措置病室は防護措置・汚染防止措置を講じて患者を入院させる病室であり、当該病室の構造設備基準と管理を定めること。
放射線科専門医試験 2025年度 問71
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問71
解答例:e
選択肢別の解説
a|正しい
Ra-223等の内用療法でα線を利用する。
b|正しい
I-131やLu-177等の内用療法でβ線を利用する。
c|正しい
Co-60の定位照射や密封小線源等でγ線を利用する。
d|正しい
対象疾患・条件下の重粒子線治療で用いる。
e|誤り
過去に研究された負π中間子等で、現在の保険診療の標準線種ではない。
判断のポイント
本問では、現在の保険診療で使用されていない線種として荷電中間子線を選びます。α線・β線は核医学治療など、γ線はガンマナイフなど、炭素線は重粒子線治療に用いられます。
鑑別・注意点
負π中間子による治療は過去に研究・実施されましたが、現在の標準的な荷電粒子線治療とは区別します。陽子線や炭素線が使われていることと混同しないことが要点です。
放射線科専門医試験 2025年度 問72
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問72
解答例:e
選択肢別の解説
a|正しい
分割間の亜致死損傷修復を指す。
b|正しい
照射中の細胞再増殖を指す。
c|正しい
細胞周期の分布が変わり感受性の高い時相に移ることを含む。
d|正しい
低酸素細胞への酸素供給が改善し感受性が変わる。
e|誤り
4Rの構成語ではなく、再分割そのものを独立したRとして数えない。
判断のポイント
分割照射の4Rは、修復(repair)、再増殖(repopulation)、再分布(redistribution)、再酸素化(reoxygenation)です。
鑑別・注意点
正常組織の回復と腫瘍の感受性変化を理解する枠組みです。単に分割回数を増減すること自体が、4Rの独立した要素になるわけではありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問73
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問73
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
全身の広い均一線量を目的とし、飛程を生かすCSIほどの代表的利点ではない。
b|誤り
全脳だけより脊髄前方臓器を含む全脳全脊髄照射で線量低減効果が大きい。
c|誤り
肺全体が標的となり、CSIのような代表適応とは区別する。
d|誤り
腹部臓器全体を含む標的で、CSIが代表的な正常臓器温存の用途となる。
e|正しい
飛程後方の出口線量を減らし、脊髄前方の心肺・消化管等の線量を抑えられる。
判断のポイント
全脳全脊髄照射では、陽子線の飛程を利用して脳脊髄の前方にある正常臓器への線量を減らせます。小児では成長障害や二次がんなどの晩期リスク軽減が重要です。
鑑別・注意点
陽子線でも晩期影響がなくなるわけではありません。年齢・病態と線量分布を踏まえ、標的線量を確保しながら正常組織線量を最適化します。
放射線科専門医試験 2025年度 問74
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問74
解答例:d、e
選択肢別の解説
a|誤り
機能単位が多数あり並列型として平均線量・体積を重視する。
b|誤り
並列型として機能温存体積や平均線量等が重要となる。
c|誤り
並列型の代表で、平均線量と照射体積等を重視する。
d|正しい
局所の強い狭窄等が通過機能に影響し、直列型として扱う。
e|正しい
短区間の強い損傷でも麻痺等につながる直列型の代表である。
判断のポイント
食道と脊髄は、長軸方向の一部の強い障害が臓器機能に大きく影響する直列型の臓器として扱います。肝・肺・腎などの並列型との違いを問う設問です。
鑑別・注意点
実際の臓器障害は単純な二分法だけでは表せません。最大線量だけでなく、照射体積や平均線量など、臓器・有害事象に対応する指標を用います。
放射線科専門医試験 2025年度 問75
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問75
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
毛包の障害は治療中〜早期に現れ、他肢の晩期障害より早い。
b|誤り
通常は潜伏期間を経て生じる晩期の水晶体障害である。
c|誤り
通常はより遅い時期に発生する放射線性血管障害である。
d|誤り
年単位以上の潜伏を伴う晩期リスクである。
e|誤り
認知変化は起こり得るが、代表的には脱毛より遅い時間軸で評価する。
判断のポイント
脱毛は全脳照射中から照射後の比較的早い時期にみられる有害事象です。白内障、網膜症、二次発癌などの晩期影響と区別します。
鑑別・注意点
脱毛の範囲・程度・回復は線量や照射範囲に依存します。「必ず同じ程度に起こる」とは説明せず、急性期と晩期の時間軸を整理します。
放射線科専門医試験 2025年度 問76
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問76
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
標準は通常分割照射等であり、この設問で定位保険適応の代表ではない。
b|誤り
標準的乳癌照射と、研究中・限定条件の定位照射を混同しない。
c|誤り
外部照射・小線源等が標準で、定位照射を代表適応とはしない。
d|誤り
一般的な標準保険定位適応として本肢を選ばない。
e|正しい
脳転移は定位照射の代表適応で、径・個数・体積と部位等で方法を選ぶ。
判断のポイント
転移性脳腫瘍は定位放射線照射の代表的な適応です。小さな標的へ線量を集中させ、周囲正常脳への線量を抑えます。
鑑別・注意点
病変の大きさ・個数・総体積・部位、全身状態などにより、単回か分割か、手術や他治療を併用するかを判断します。保険適用は試験当時の条件と現行条件を区別します。
放射線科専門医試験 2025年度 問77
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問77
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
根治同時化学療法では通常約2Gy/回が基本で、代表的寡分割対象ではない。
b|誤り
高感受性腫瘍で通常小さい一回線量を用いる。
c|誤り
標準的には通常分割を主体とし、予防領域を含め線量を設定する。
d|正しい
中等度寡分割等が標準選択肢で、60Gy/20回などの根拠がある。
e|誤り
通常は1.5〜2Gy程度の分割が基本で、全体として2.5Gy以上を代表とはしない。
判断のポイント
前立腺癌では中等度寡分割照射が用いられ、60 Gy/20回などの有効性が無作為化試験で示されています。1回線量と総線量を分けて理解します。
鑑別・注意点
寡分割は通常分割の総線量をそのまま少ない回数に割り振る方法ではありません。標的・正常臓器の生物学的効果と線量制約を考慮します。
放射線科専門医試験 2025年度 問78
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問78
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
正常脳全体を一律標的とせず、腫瘍周囲の浸潤を考慮した局所を照射する。
b|誤り
胚細胞腫等の一部の範囲設定と異なり、GBM術後の標準ではない。
c|正しい
摘出腔・残存と周囲の浸潤範囲を考慮して術後照射する。
d|誤り
通常のGBM術後で予防的CSIを行うわけではない。
e|誤り
限局病変への定位だけでは周囲の浸潤域を十分扱えず、標準術後法ではない。
判断のポイント
膠芽腫の術後放射線治療は、摘出腔・残存腫瘍と周囲の浸潤を考慮した拡大局所照射が基本です。若年・全身状態良好例では60 Gy/30回が代表的です。
鑑別・注意点
高齢や全身状態に応じて寡分割を選択します。全脳全体を一律に照射する疾患ではなく、薬物療法や分子・病理所見も踏まえて治療方針を決めます。
放射線科専門医試験 2025年度 問79
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問79
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
最大限安全な摘出の後に局所放射線治療を行うのが基本である。年齢・分子型等で個別化する。
b|誤り
通常は切除と病理・残存評価を先に行う。
c|誤り
術前化学放射線療法を標準手順とはしない。
d|誤り
化学療法の同時併用を術後全例に標準とはしない。
e|誤り
特定状況の治療を一般の標準手順へ拡張せず、まず安全な摘出を基本とする。
判断のポイント
小児頭蓋内上衣腫では、最大限安全な摘出と、播種がなければ局所への術後放射線治療が基本です。摘出度は予後に関わります。
鑑別・注意点
全摘出できた低悪性度例で放射線治療を必ず省略するという意味ではありません。年齢、分子分類、残存病変、播種の有無などで適応・線量・照射範囲を決めます。
放射線科専門医試験 2025年度 問80
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問80
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
特に声門癌では頸部予防域を省略できる例があり、通常は上咽頭ほど広くない。
b|正しい
N0でも咽頭後節・両側頸部等の予防領域が広く、原発の潜在進展とともに大きな体積を要する。
c|誤り
原発位置で頸部予防域は変わるが、代表比較では上咽頭を優先する。
d|誤り
両側頸部等を含むが、上咽頭の頭蓋底・咽頭後領域を含む広さと比較する。
e|誤り
局所進展に応じるが、この比較の最大体積の代表ではない。
判断のポイント
上咽頭癌はリンパ行性転移のリスクが高く、N0でも原発周囲と咽頭後・両側頸部などの予防領域を含めた照射を検討するため、標的体積が大きくなります。
鑑別・注意点
同じT2N0でも、原発部位によって潜在的進展と予防的リンパ節照射の範囲は異なります。単にTNMの数字が同じだから同じ照射範囲になるわけではありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問81
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問81
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
非角化型を中心にEBVと強く関連する。組織・EBV検査と合わせる。
b|誤り
ウイルス関連では主にHPVを重視する部位である。
c|誤り
EBV関連の代表部位ではなく、喫煙・飲酒等の背景を評価する。
d|誤り
EBVを主要な発癌関連因子とする代表部位ではない。
e|誤り
EBVとの典型関連部位としては上咽頭を選ぶ。
判断のポイント
上咽頭癌、とくに非角化型はEBV感染との強い関連があります。中咽頭癌のHPV関連病変と区別します。
鑑別・注意点
部位とウイルスを一対一で全例に当てはめるのではなく、組織型や検査結果を確認します。EBV関連検査は診断や病勢評価にも用いられます。
放射線科専門医試験 2025年度 問82
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問82
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
代表的加速過分割は45Gy/30回/3週で、60Gy/30回/3週ではない。
b|誤り
手術可能なI期では手術が基本で、SBRTは手術不能・希望等に応じた重要選択肢である。
c|誤り
通常は約60Gyを標準とし、74Gyへの一律増量は試験で利益が示されなかった。
d|条件・画像に注意
限局型の良好反応例等で検討するが、増悪なしのみで全例PCIとはしない。MRI・年齢等も含める。
e|正しい
切除不能III期で化学放射線後増悪がない例へのデュルバルマブ地固めに根拠がある。病態・遺伝子等で選択する。
判断のポイント
切除不能III期非小細胞肺癌で、同時化学放射線療法後に増悪がない患者へのデュルバルマブ地固め療法は、PACIFIC試験で有効性が示されました。
鑑別・注意点
小細胞肺癌の予防的全脳照射は、化学放射線療法後に増悪がないという条件だけで一律に適応となるものではありません。病期・治療反応・年齢・脳MRIなどを踏まえて判断します。
放射線科専門医試験 2025年度 問83
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問83
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
代表的根治法の一回線量より低すぎる。
b|誤り
通常の代表的1日2回法の線量とは異なる。
c|正しい
45Gy/30回を約3週、1日2回で行う際の一回線量である。
d|誤り
通常分割で使われる値だが、代表的加速過分割法の一回量ではない。
e|誤り
本疾患の代表的1日2回法としては高すぎる。適切な照射間隔も必要となる。
判断のポイント
限局型小細胞肺癌の代表的な加速過分割照射は、1回1.5 Gyを1日2回、計45 Gy/30回/3週で行う方法です。
鑑別・注意点
1日2回の照射では適切な照射間隔を確保します。病態や実施条件によって通常分割も選択され、すべての小細胞肺癌に同じ照射法を適用するわけではありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問84
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問84
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
適切な高リスク集団では局所再発と乳癌死亡を減らす根拠がある。
b|誤り
再建への有害事象は考慮するが、再建後というだけで禁忌にはならない。
c|誤り
胸壁・再建乳房は主要な標的となり、不要とはいえない。
d|誤り
通常の細胞傷害性化学療法と放射線は時期を分け、同時併用を全例推奨しない。
e|誤り
4個以上の節転移は強い適応根拠であり、適応にならないという記述は逆である。
判断のポイント
適切な高リスク患者への乳房切除後照射は、局所領域再発だけでなく乳癌死亡を減らす効果が示されています。胸壁と必要な所属リンパ節領域を評価します。
鑑別・注意点
リンパ節転移数だけでなく腫瘍径・切除断端・薬物療法などを含めて適応を判断します。乳房再建後であることだけが一律の禁忌ではありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問85
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問85
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|誤り
他の治療場面で用いるが、標準根治同時併用のCF二剤とは異なる。
b|誤り
食道根治同時療法の代表的標準薬ではない。
c|正しい
フルオロウラシルと併用する代表的薬剤である。
d|誤り
食道癌根治同時併用で標準CFに代わる有効性が確立した薬剤とはしない。
e|正しい
シスプラチンとの併用が代表的標準である。腎機能・全身状態等で適応を評価する。
判断のポイント
食道癌の根治的化学放射線療法では、シスプラチンとフルオロウラシルの併用が代表的な標準レジメンです。
鑑別・注意点
術後・再発治療で使う薬剤を、そのまま根治的同時併用療法と同一視しません。腎機能や全身状態に応じた薬剤選択・支持療法が必要です。
放射線科専門医試験 2025年度 問86
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問86
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
残存・再発の救済手術等で用いるが、切除可能というだけで初回標準とはしない。
b|誤り
化学療法併用が可能なら同時併用が標準で、放射線単独を一般の第一選択としない。
c|正しい
扁平上皮癌は肛門温存を目指す化学放射線療法が基本となる。
d|誤り
術前化学療法から直腸切断を全例の標準手順とはしない。
e|誤り
術前併用後に必ず切断するのでなく、根治照射で臓器温存し必要時に救済手術を考える。
判断のポイント
肛門管扁平上皮癌では、臓器温存を目指す根治的化学放射線療法が標準です。代表的な併用薬はマイトマイシンCとフルオロウラシルです。
鑑別・注意点
肛門部の腺癌など、組織型が異なる病変の治療と区別します。救済手術は残存・再発などで検討し、切除可能という理由だけで最初から直腸切断術を選ぶわけではありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問87
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問87
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
FIGO2018の2〜4cm、N0等の早期群で根治照射を行う際は単独照射が選択肢となる。
b|誤り
4cm超の群では一般に同時化学放射線療法を検討する。
c|誤り
傍子宮浸潤を伴い、全身状態が許せば同時化学放射線療法が基本である。
d|誤り
骨盤節転移陽性であり、通常は同時化学放射線療法を軸とする。
e|誤り
隣接臓器浸潤の進行例で、可能なら同時併用を考える。併存疾患による単独選択とは区別する。
判断のポイント
FIGO 2018のIB2期は、根治的放射線治療を行う場合に放射線治療単独が選択肢となる病期です。より進行した病期では同時化学放射線療法が治療の軸となります。
鑑別・注意点
実際の治療ではリンパ節転移・腫瘍の広がり・全身状態を評価します。放射線治療には外部照射と小線源治療を組み合わせ、病期の版も確認します。
参考文献
放射線科専門医試験 2025年度 問88
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問88
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
瘢痕・線維化による晩期障害として評価する。
b|誤り
放射線性線維化・癒着によるものは通常晩期であり、本問の代表急性障害ではない。
c|誤り
リンパ流障害等による遅い影響を重視する。
d|正しい
化学療法と骨盤骨髄照射の影響が治療中から現れる急性障害である。
e|誤り
骨脆弱化による骨折は通常治療後しばらく経て発症する。
判断のポイント
骨盤への化学放射線療法では、化学療法と骨髄への照射により血球減少を生じます。治療中から生じ得る急性期有害事象です。
鑑別・注意点
腟狭窄、脆弱性骨折などの晩期有害事象とは時間軸を区別します。血算を追跡し、感染・出血や併用薬の影響に注意します。
放射線科専門医試験 2025年度 問89
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問89
解答例:c(適切でない治療)
選択肢別の解説
a|正しい
低リスクではホルモン併用なしの根治外部照射が選択肢である。
b|正しい
余命・希望等を踏まえ根治手術が選択肢となる。
c|誤り
ホルモン単独は通常の標準的根治療法ではない。監視や根治治療との利益を比較する。
d|正しい
適格例では過剰治療を避けながら病勢を監視する標準選択肢である。
e|正しい
適格例では永久挿入小線源単独も根治選択肢になる。
判断のポイント
低リスク前立腺癌では、監視療法や手術、放射線治療などを選択します。根治可能な低リスク病変に対するホルモン療法単独は、通常の標準的根治治療ではありません。
鑑別・注意点
余命・併存疾患・希望により経過観察などを選ぶ場合があることと、ホルモン療法単独を標準とすることは別です。リスク分類に応じた利益と有害事象を説明します。
放射線科専門医試験 2025年度 問90
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問90
解答例:c
選択肢別の解説
a|条件・画像に注意
末梢小型肺癌で単回定位の研究・選択例はあるが、本問で代表的な標準単回法は骨転移緩和照射である。
b|誤り
消化管近接等の安全性を考慮し、単回照射を通常の根治標準とはしない。
c|正しい
合併症のない有痛性骨転移には8Gy単回照射が標準選択肢になる。
d|誤り
原発・予防領域へ通常分割するのが基本で、単回根治を代表とはしない。
e|誤り
同時化学療法と通常分割・加速過分割等を用い、単回根治ではない。
判断のポイント
合併症のない有痛性骨転移では、8 Gyの単回照射が代表的な緩和照射の選択肢です。疼痛緩和と通院負担の軽減を両立できます。
鑑別・注意点
病的骨折や脊髄圧迫の有無、再照射、予後などで適切な方法は異なります。単回照射と分割照射の再治療率の違いも考慮します。
放射線科専門医試験 2025年度 問91
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問91
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
休止期の感受性は細胞種等で異なり、一般に最も高い時期とはしない。
b|誤り
G1も感受性を示すが、一般の最高感受性はM〜G2である。
c|誤り
G2も高感受性の時期だが、本問の単一選択はM期を優先する。
d|正しい
一般に分裂期は感受性が最も高い時期の一つである。
e|誤り
特にS後半は相対的に抵抗性となりやすい。
判断のポイント
一般に細胞はM期〜G2期で放射線感受性が高く、S期後半で抵抗性となります。本問ではM期を選びます。
鑑別・注意点
細胞周期による差は、細胞種や放射線の線質などに依存します。G2期全体を放射線抵抗性と説明するのは不適切です。
放射線科専門医試験 2025年度 問92
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問92
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
全臓器の古典的TD5/5は肺より高い。障害エンドポイントをそろえて比較する。
b|誤り
通常分割の全脳耐容線量は肺全体より高い。
c|正しい
古典的全肺TD5/5は17.5Gyで、この比較では最も低い。現代の個別計画の安全閾値に直結させない。
d|誤り
全心臓の古典値は肺より高い。実際は部位別心臓線量も最適化する。
e|誤り
全膀胱の古典的耐容線量は肺全体より高い。体積・分割を考慮する。
判断のポイント
本問のTD5/5は、5年間で5%に重篤な障害を生じる線量という古典的な指標です。臓器全体への通常分割照射を比べると、肺の耐容線量が最も低くなります。
鑑別・注意点
Emamiらの全肺TD5/5は17.5 Gyです。現在の個別計画では、これを単独の安全閾値とせず、線量体積指標や分割条件、併用薬、基礎疾患も評価します。
放射線科専門医試験 2025年度 問93
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問93
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
高LETでは酸素の有無による効果差が小さくなる。
b|誤り
修復可能損傷の割合が低く、一般に線量率効果は小さくなる。
c|誤り
複雑損傷が多く、亜致死損傷の回復は一般に少ない。
d|誤り
電離密度が高く直接作用が重要となる。間接作用割合が大きいとする方向は逆である。
e|誤り
通常はRBEが大きくなるが、LET・線量・評価指標に依存し無制限に上昇しない。
判断のポイント
高LET放射線は一般に酸素効果が小さく、低酸素条件による感受性低下の影響を受けにくい点が特徴です。
鑑別・注意点
亜致死損傷回復や線量率効果も低LETとは異なります。RBEは線質・線量・評価する生物学的効果に依存し、LETが高いほど無制限に増えるわけではありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問94
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問94
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
通常の無治療LD50は数Gy程度であり、12Gyを一般値とはしない。治療・観察期間で異なる。
b|誤り
人体の事故被ばく等の観察にも基づき、動物実験からだけの推計ではない。
c|正しい
骨髄障害に伴う感染・出血が主要死因となる線量域である。
d|誤り
骨髄障害の死亡には通常数週の時間がかかり、10日以内が大半とはしない。
e|誤り
支持療法等で予後は変わるため、治療しても不変とはいえない。
判断のポイント
半数致死線量付近の全身被ばくでは、骨髄障害による血球減少と、それに伴う感染・出血が主な死因となります。
鑑別・注意点
LD50は観察期間や治療条件に左右される値です。支持療法によって生存率は改善し、全身への一時的被ばくと局所の分割照射を同じ条件として比較しません。
参考文献
放射線科専門医試験 2025年度 問95
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問95
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
患者散乱線源から距離をとると線量を下げられる。
b|正しい
側面では管球側で散乱線が多くなり、水晶体線量が増えやすい。
c|誤り
他条件と画質を適切に管理すれば、パルス数の低下は線量低減につながる。
d|誤り
眼鏡と顔の隙間を減らすことは散乱線の回り込みを抑える。
e|誤り
散乱線源と術者の間の適切な防護板は線量低減に役立つ。
判断のポイント
患者からの散乱線はX線管側で多く、側面・斜位撮影では立ち位置が術者の水晶体線量に影響します。可能な範囲で検出器側に立ち、遮蔽を適切に配置します。
鑑別・注意点
患者との距離、パルスレート、照射野、天吊り防護板、防護眼鏡などを組み合わせて低減します。防護具は散乱線源と眼の間を遮る位置で使用します。
放射線科専門医試験 2025年度 問96
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問96
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|誤り
一般衛生として必要な場合はあるが、WHOの患者診療5momentsを直接示す肢ではない。
b|誤り
部屋への入室だけでは患者接触・無菌操作等の5momentsを特定しない。
c|正しい
血液・体液曝露リスクの後、患者接触後等に相当する。手袋を外した後にも行う。
d|条件・画像に注意
患者周辺の端末なら環境接触後に相当する。読影室端末等とは区別し、全端末で不要とはしない。
e|正しい
患者や周辺環境への接触後に相当し、搬送後に手指衛生を行う。
判断のポイント
手指衛生の5つのタイミングは、患者に触れる前、清潔・無菌操作の前、体液曝露リスクの後、患者に触れた後、患者周辺環境に触れた後です。
鑑別・注意点
静脈ライン確保後や搬送後は、接触・曝露の状況に対応させて判断します。電子カルテ端末も患者周辺にある場合などは対象になり、「端末操作後には不要」と一律には扱いません。
放射線科専門医試験 2025年度 問97
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問97
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
管電圧増加は通常出力・CTDIvolを上げる方向となる。
b|誤り
光子数が増え、他条件固定ならCTDIvolは増える。
c|誤り
撮影長はDLPを変えるが、CTDIvolそのものを直接下げる操作ではない。
d|誤り
固定mAで回転時間が長いとmAsが増え線量指標が増える。
e|正しい
固定条件ではCTDIvol=CTDIw/pitchで、ピッチ増加により低下する。
判断のポイント
ほかの条件を固定したヘリカルCTでは、CTDIvolはCTDIwをピッチで除した指標であり、ピッチを大きくすると低下します。DLPはCTDIvolと撮影長の積です。
鑑別・注意点
CTDIvolは標準ファントムに基づく装置出力の指標であり、「厚さ1 cmの画像を得るための患者被ばく線量」ではありません。患者の臓器線量を直接表す値でもありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問98
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問98
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
通常ヨード造影後に一律3時間の中断は必要ない。
b|誤り
一律6時間の中断は提言ではない。
c|誤り
母乳移行と乳児吸収が少なく、一律12時間の中断は不要である。
d|誤り
通常使用で24時間の強制中断を標準とはしない。
e|正しい
通常のヨード造影剤は授乳継続可能とする提言である。放射性医薬品の場合とは区別する。
判断のポイント
通常のヨード造影剤投与後は、特段の理由がなければ授乳を中断する必要はないとする提言があります。母乳への移行と乳児の消化管吸収が少ないことが根拠です。
鑑別・注意点
薬剤の種類と検査目的を確認し、不安がある場合は根拠を説明して相談します。放射性医薬品投与後の授乳制限とは別に扱います。
放射線科専門医試験 2025年度 問99
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問99
解答例:b、c
選択肢別の解説
a|誤り
利尿薬だけで循環血液量が減ると悪化し得て、標準予防として一律投与しない。
b|正しい
容量過剰等の禁忌に注意し、等張生食の静脈補液を高リスク例で検討する。
c|正しい
等張重炭酸液も選択肢だが生食より常に優れるわけではない。濃度・容量に注意する。
d|誤り
ステロイドは腎障害予防の標準薬ではない。過敏反応の対策と分ける。
e|誤り
造影剤除去目的の予防的透析は推奨されず、透析そのものの危険もある。
判断のポイント
高リスクの腎機能障害患者では、等張性生理食塩水の静脈内補液を予防策として検討します。等張性重炭酸ナトリウム液も選択肢となります。
鑑別・注意点
重炭酸液が生理食塩水より常に優れるわけではありません。輸液量・速度は心不全などを考慮して調整し、造影剤除去を目的とする予防的透析や利尿薬投与を一律に行いません。
放射線科専門医試験 2025年度 問100
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問100
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
重炭酸液は標準の溶出液ではない。
b|誤り
注射用の品質・等張性等を満たす生理食塩液を用い、蒸留水を標準とはしない。
c|正しい
親Moから生成した過テクネチウム酸を生理食塩液で溶出する。
d|誤り
リン酸緩衝液は通常のミルキング溶出液ではない。
e|誤り
標識調製の添加剤等とジェネレータの溶出操作を区別する。
判断のポイント
99Mo–99mTcジェネレータでは、親核種から生成した99mTcを生理食塩液で溶出します。この操作をミルキングと呼びます。
鑑別・注意点
生成・溶出の過程を、放射性医薬品の標識操作と区別します。放射化学的品質や親核種の混入、無菌性などの管理も必要です。
放射線科専門医試験 2025年度 問101
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問101
解答例:d
選択肢別の解説
a|正しい
RF後に縦磁化が平衡へ戻る時定数がT1である。
b|正しい
スピン間の位相がずれて横磁化が減る過程がT2緩和である。
c|正しい
Larmor周波数は磁場強度に比例する。
d|誤り
密度は信号量に関与するが、T1は分子環境・運動等にも依存し単純に短くならない。
e|正しい
RF励起により横磁化を生み、その回転が受信信号を作る。
判断のポイント
T1は縦磁化の回復、T2は横磁化の位相がそろわなくなる過程を表す時定数です。プロトン密度は信号量に関係しますが、密度だけでT1が決まるわけではありません。
鑑別・注意点
RF励起、緩和、静磁場による共鳴周波数を区別します。画像の信号強度は組織の性質と撮像パラメータの組み合わせで決まります。
放射線科専門医試験 2025年度 問102
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問102
解答例:c想定。ただしdは原文どおりなら妥当
選択肢別の解説
a|誤り
後方増強は液体等の低減衰構造の後方で生じ、強い減衰の場合は陰影となる。
b|誤り
大きいインピーダンス差による反射や強い吸収等で生じ、差が乏しい境界が典型ではない。
c|正しい
近接反射体間で反復反射して短い尾状の高エコーを形成する。
d|条件・画像に注意
原文どおり鏡面反射を指すなら、平滑な強反射面への垂直入射で戻りが強くなり妥当である。鏡面像アーチファクトへ読み替えて否定しない。
e|誤り
主ビーム外の強い反射体からのエコーを主軸上に誤配置する。弱い構造が条件という記述は適切でない。
判断のポイント
cのコメットテイル機序は妥当。dは鏡面像アーチファクトではなく鏡面反射であり、平滑な強反射面への垂直入射で強い戻りが生じるため、誤りと断定できない。
鑑別・注意点
公式正答・原文確認が必要。鏡面反射を鏡面像に読み替えた既存解説を削除する。
放射線科専門医試験 2025年度 問103
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問103
解答例:a、b
選択肢別の解説
a|正しい
水と脂肪の共鳴周波数差を利用して脂肪を選択的に飽和させる。
b|正しい
周波数差により生じる水・脂肪の位相差を利用し分離する。
c|誤り
水分子拡散による位相分散を利用し、周波数差による髄液選択抑制ではない。
d|誤り
髄液の長いT1と反転回復のnull pointを使う。
e|誤り
脂肪の短いT1と反転回復のnull pointを使い、周波数選択法ではない。
判断のポイント
CHESS法は水と脂肪の共鳴周波数差を利用した選択的励起、Dixon法はその周波数差に由来する位相差を利用して、水と脂肪を分離します。
鑑別・注意点
STIRの脂肪抑制とFLAIRの脳脊髄液抑制はT1緩和の違いを利用する反転回復法です。DWIで脳脊髄液が低信号になることとは原理が異なります。
放射線科専門医試験 2025年度 問104
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問104
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
氏名・生年月日は識別情報で、異なる秘密認証要素の組合せではない。
b|誤り
両方とも生体要素であり、二つでも多要素の異種要素にはならない。
c|誤り
ともに知識要素であり、異なる種類の組合せではない。
d|正しい
ICカードは所持、パスワードは知識で、異なる二要素となる。
e|誤り
メールアドレスは利用者名としての識別情報で、それだけでは別の認証要素にならない。
判断のポイント
多要素認証は、知識・所持・生体という異なる種類の認証要素を組み合わせます。ICカードとパスワードは所持と知識に相当します。
鑑別・注意点
パスワードと秘密の質問、指紋と顔など、同じ種類の要素を複数使うだけでは多要素にはなりません。利用者名やメールアドレスは、それ自体では秘密の認証要素ではありません。
放射線科専門医試験 2025年度 問105
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問105
解答例:b
選択肢別の解説
a|正しい
検査物品・在庫等の業務情報を管理する機能がある。
b|誤り
画素データの確認・補正と送信は通常装置や画像確認端末の役割で、RISの中核業務管理と区別する。
c|正しい
放射線部門の法定記録・実績管理を支援する。具体機能はシステム構成による。
d|正しい
オーダ受信・予約・実施スケジュールはRISの主要機能である。
e|正しい
実施内容等から算定に必要な情報を会計システムへ連携する。
判断のポイント
RISは検査依頼・予約・実施情報や会計情報など、放射線部門の業務を管理します。取得画像の確認・修正とPACSへの画像送信は、通常は撮像装置や画像確認端末が担います。
鑑別・注意点
システム統合の程度によって画面上の機能は重なります。設問では業務情報の管理と画像データの取得・保存という役割を区別します。