この年度の出題傾向
2009年度の掲載解説は75問で、このうち画像診断分野の55問を臓器・主題別に集計しました。内訳では胸部・心血管18問、泌尿生殖・骨盤・副腎後腹膜9問、脳・脊髄・頭頸部8問が多く、脳・脊髄・頭頸部の構成比は全年度の年別平均より3.7ポイント低い値です。IVRや撮像技術は対象臓器と重複計上せず別群とし、複合題は主題に基づく便宜分類を含みます。
臓器別の比較は画像診断分野内の割合で行い、21年度の年別構成比の平均と比較しています。複合題は主題一つに分類した当サイトの集計で、公式配点ではありません。境界が曖昧な問題は便宜的な分類を含みます。
画像診断以外の内訳:核医学15問、治療1問、共通4問。
画像診断の臓器・主題別内訳を見る
| 臓器・主題 | 問題数 | 診断分野内の割合 | 年平均との差 |
|---|---|---|---|
| 脳・脊髄・頭頸部 | 8問 | 14.5% | -3.7ポイント |
| 胸部・心血管 | 18問 | 32.7% | +3.2ポイント |
| 肝胆膵・脾 | 5問 | 9.1% | -3.3ポイント |
| 消化管・腹膜 | 5問 | 9.1% | +1.4ポイント |
| 泌尿生殖・骨盤・副腎後腹膜 | 9問 | 16.4% | +3.3ポイント |
| 骨・関節・軟部 | 6問 | 10.9% | +0.9ポイント |
| 乳腺 | 1問 | 1.8% | -2.8ポイント |
| IVR・手技・画像技術・多臓器その他 | 3問 | 5.5% | +0.9ポイント |
放射線科診断専門医・2009年
分野を選び、問題番号を押すと解答・解説が表示されます。各問に分野と出題テーマ、判断のポイント、注意点、参考文献を付けています。
問題文・選択肢・図・画像・問題PDFは掲載していません。
2026年10月19日:全75問を改訂しました。解答例は非公式です。原本の画像と既存解説を照合し、各問に根拠を追記しました。問1・30・36・37・44・58には解答や出題条件の確認事項があります。
解答作成にご協力いただいた皆さまに感謝申し上げます。ご意見はページ下部のコメント欄へお寄せください。
問題番号から選ぶ
診断専門医 2009年度 問1
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問1
解答例:cを想定(旧解答bは修正)
選択肢別の解説
a|影響する
LET等による電離密度の違いはRBEを左右します。一般に単調増加し続けるわけではありません。
b|影響する
線量反応曲線と比較する効果水準で線量比が変わり、低線量域でRBEが大きくなる場合があります。
c|出題想定・条件付き
通常の比較条件を固定すれば最も直接性に乏しい因子です。ただし全治療期間による再増殖等を含む終点では完全に無関係とはしません。
d|影響する
修復の寄与等が線量率と線種で異なり、比較する線量比に影響し得ます。
e|影響する
分割による修復効果は線種で異なるため、RBEは分割条件に依存し得ます。
判断のポイント
RBEは同じ生物学的効果を生じる基準放射線と対象放射線の吸収線量比であり、LET、線量・効果水準、線量率、分割条件等に依存する。線量は無関係ではない。
鑑別・注意点
通常の比較条件を固定したRBEと、腫瘍再増殖等を含む治療全体の効果を分ければ、全治療期間が最も直接性に乏しい。ただし比較対象・生物学的終点が未指定のため、全治療期間がどの状況でも一切影響しないとは断定しない。RBEとBEDを混同しない。
参考文献
診断専門医 2009年度 問2
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問2
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|誤り
一般に分割による修復効果を考え、単回より少ない総線量で起こると一律には説明しません。
b|誤り
潜伏期間は線量・追跡期間等で変化し、この線量範囲を一律20年とはしません。
c|正しい
防護上は組織反応に分類します。名目閾値を個人の発症境界と同一視しません。
d|誤り
網膜血管障害ではなく、水晶体の上皮細胞・線維細胞の分化異常等が中心です。
e|正しい
上皮細胞の増殖・分化障害と異常な線維形成が水晶体混濁に関与します。
判断のポイント
放射線白内障は防護上は組織反応に分類され、水晶体上皮細胞の分化・増殖異常が関与する。網膜血管障害が主原因ではない。
鑑別・注意点
潜伏期間は線量等で変わり、必ず5年以内という旧説明は削除する。ICRP118では長期追跡を踏まえ水晶体の名目閾値を約0.5 Gyとしたが、個人における発症境界を正確に示す数値ではない。
診断専門医 2009年度 問3
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問3
解答例:a、b
選択肢別の解説
a|最大群
乳房の組織加重係数はICRP103で0.12です。個人の治療制約とは異なります。
b|最大群
赤色骨髄は0.12です。造血幹細胞への個別線量と実効線量係数を区別します。
c|最大群ではない
皮膚は0.01で、0.12の最大群より小さい係数です。
d|最大群ではない
生殖腺は2007年勧告で0.08です。旧勧告の値と混同しません。
e|最大群ではない
甲状腺は0.04です。組織加重係数と放射線加重係数は別です。
判断のポイント
ICRP2007年勧告では乳房と赤色骨髄は0.12の最大群に属する。生殖腺は0.08、甲状腺は0.04、皮膚は0.01である。
鑑別・注意点
組織加重係数は実効線量算出のための集団平均的な防護係数である。個人の臓器感受性や治療時の線量制約を直接表すものではなく、放射線加重係数と区別する。
診断専門医 2009年度 問4
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問4
解答例:c、d
選択肢別の解説
a|誤り
通常アンダーチューブは術者上半身を管球側から遠ざけます。遮蔽・位置に依存し一律の逆転はしません。
b|誤り
通常AECは小体格なら出力を下げます。小さい患者ほど皮膚線量が増すという一般則はありません。
c|概ね正しい
側面は透過体厚が大きくなりAECが出力を増すため、一般に線量率が上がります。
d|正しい
I.I.の小視野拡大モードでは必要な入射線量率が増します。単なる表示拡大とは区別します。
e|誤り
低パルス化は一般に線量率低減に有効です。自動制御等で削減率は変わります。
判断のポイント
側面方向では一般に透過する体厚が増え、AECで出力が増える。I.I.の拡大モードでも通常は必要な入射線量率が増える。
鑑別・注意点
患者・術者線量を区別する。術者は管球側で散乱線が多く、遮蔽と配置が重要である。低パルス化は一般に線量低減に有効だが、自動制御等で低減率は一定ではない。I.I.拡大と表示画像の電子的拡大を同義にしない。
参考文献
診断専門医 2009年度 問5
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問5
解答例:d(単一選択。旧解答d、eから修正)
選択肢別の解説
a|誤り
α粒子は陽子2個・中性子2個なので、質量数は4、原子番号は2減ります。
b|誤り
主なγ線は約1.17・1.33MeVで、平均約1.25MeVです。0.5MeVとはしません。
c|不適切
電子線は密度・組成境界で散乱と飛程が変わり、骨の線量影響を無視できません。
d|正しい
荷電粒子が媒質内の光の位相速度を超える場合に生じます。真空の光速を超える意味ではありません。
e|誤り
電子線は高エネルギーほど一般に表面線量も高くなります。光子線の表面温存の説明をそのまま用いません。
判断のポイント
チェレンコフ光は荷電粒子が媒質中の光の位相速度を超えて進む場合に生じる。真空中の光速を超えるという意味ではない。
鑑別・注意点
電子線はエネルギーが高いほど表面線量が一般に高くなり、光子線のようにビルドアップによる表面温存が強くなるとは説明しない。ボーラスは必要な深部・表面線量分布に応じ用いる。α崩壊では質量数4・原子番号2が減少し、60Coの主要γ線は約1.17・1.33 MeVである。
参考文献
診断専門医 2009年度 問6
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問6
解答例:c、d
選択肢別の解説
a|支持しない
主所見は脳室の進行性拡大ではなく、表面血液と実質拡散異常です。
b|支持しない
薄い脳表に沿う血液の分布は硬膜下を支持し、限局レンズ状の硬膜外血腫とは異なります。
c|支持する
内板に沿った薄いT1高信号の血性成分を認めます。原因と時刻は画像だけで決めません。
d|支持する
DWI高信号にADC低下が対応し、拡散制限を伴う細胞性浮腫を支持します。
e|断定できない
ADC低下のみでは静脈洞閉塞の証明にならず、静脈画像で確認します。
判断のポイント
頭蓋内板に沿う薄いT1高信号と、両側後方優位のDWI高信号・ADC低下から、硬膜下血腫と細胞性浮腫を考える。
鑑別・注意点
ADC低下は拡散制限を示し、静脈洞閉塞やびまん性軸索損傷をそれだけで証明しない。低酸素虚血性障害、外傷・非外傷性原因、凝固異常等を評価する。画像と短い病歴だけで虐待や受傷時刻を確定しない。
診断専門医 2009年度 問7
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問7
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
単純髄液に近い信号が基本で、正中鞍内の蛋白性高T1病変では他候補を優先します。
b|条件・追加確認が必要
囊胞性鞍上病変の重要鑑別ですが、増強結節・石灰化を確認し今回はRathke囊胞を優先します。
c|条件・追加確認が必要
囊胞性・出血性腺腫も比較しますが、位置・薄壁と内部増強の乏しさを重視します。
d|第一候補ではない
拡散制限を持つ髄液様病変が代表で、今回の正中鞍内高T1内容には劣ります。
e|最も適合する
正中鞍内の高T1・比較的低T2内容と乏しい内部増強が支持します。内分泌・視機能も確認します。
判断のポイント
正中の鞍内囊胞性病変がT1高信号・T2比較的低信号を示し、内部の明瞭な増強が乏しく、Rathke囊胞を優先する。
鑑別・注意点
蛋白性内容で信号が変わり、後葉の生理的高信号とは位置を分ける。囊胞性腺腫・頭蓋咽頭腫等と壁、結節、石灰化を比較し、内分泌・視機能を合わせる。T1高信号だけでRathke囊胞を確定しない。
診断専門医 2009年度 問8
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問8
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
萎縮性脳室拡大と異なり、円蓋部狭小とシルビウス裂拡大の不均衡を重視します。
b|条件・追加確認が必要
血管性病変の量と症状を評価しますが、提示の髄液腔形態ではiNPHを優先します。
c|第一候補ではない
前頭前部側頭優位萎縮を評価する病態で、DESH様髄液腔分布とは異なります。
d|第一候補ではない
非対称皮質萎縮と運動徴候を評価し、今回の髄液腔不均衡では他候補を優先します。
e|最も適合する
脳室・Sylvius裂拡大と円蓋部の狭さがDESHを支持します。症状・髄液評価と統合しシャント反応を画像だけで確定しません。
判断のポイント
脳室・Sylvius裂拡大に比べ高位円蓋部の脳溝が狭く、DESHを伴う特発性正常圧水頭症を考える。
鑑別・注意点
脳室拡大だけの萎縮性変化と区別し、歩行・排尿症状、発症経過、他疾患を確認する。画像だけでシャント効果を確定せず、臨床基準と髄液排除試験等を合わせる。DESHがないことだけでも除外しない。
診断専門医 2009年度 問9
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問9
解答例:c
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
局所の硬膜性腫瘤・結節増強が基本で、平滑な広い硬膜増強とは異なります。
b|条件・追加確認が必要
結節性・軟膜性増強を比較しますが、今回の平滑な硬膜主体では髄液減少を優先します。
c|最も適合する
平滑な硬膜・大脳鎌増強と頭痛が支持します。脳下垂・脊椎漏出等を調べ正常髄液圧でも除外しません。
d|条件・追加確認が必要
洞内充盈欠損と静脈うっ血を確認しますが、今回の平滑硬膜増強の第一候補ではありません。
e|第一候補ではない
脳底軟膜増強・水頭症等を評価し、今回の硬膜主体の分布では他候補を優先します。
判断のポイント
脳表硬膜と大脳鎌等の平滑な増強が目立ち、頭痛の背景として低髄液圧・髄液減少に関連する病態を優先する。
鑑別・注意点
脳下垂、静脈拡張、硬膜下液体等も確認する。硬膜増強は術後・感染・炎症等でも起こり、特異的ではない。起立性の経過と頭部・脊椎画像を合わせ、正常髄液圧だけで除外しない。
診断専門医 2009年度 問10
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問10
解答例:eを優先
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
脳室拡大・通過障害ではなく、脳表の蛇行血管性造影を重視します。
b|条件・追加確認が必要
軟膜結節等を比較しますが、蛇行する管状増強は拡張静脈を示唆します。
c|第一候補ではない
平滑硬膜増強や脳下垂とは異なり、脳表の拡張血管構造が主です。
d|条件・追加確認が必要
癌既往だけで決めず、充実性結節と管状血管を区別します。
e|最も適合する
脳表の蛇行静脈を疑う構造が支持します。CTA/MRA・DSAで短絡と皮質静脈逆流を確認します。
判断のポイント
造影CTで左側頭葉周囲に蛇行する索状血管の描出があり、皮質静脈拡張を伴う硬膜動静脈瘻を疑う。
鑑別・注意点
単に索状増強があることだけでシャント位置や流出型を確定しない。CTA/MRAと必要なDSAで動静脈シャント・皮質静脈逆流を評価する。既往悪性腫瘍だけで転移と決めない。
参考文献
診断専門医 2009年度 問11
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問11
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
中心性髄内腫瘤・腫大が代表で、対称性後索信号では代謝性病変を優先します。
b|第一候補ではない
偏在髄内腫大・浸潤を評価しますが、今回の左右対称後索分布には劣ります。
c|第一候補ではない
髄液と同じ液体腔を確認する病態で、後索の実質高T2とは異なります。
d|条件・追加確認が必要
脱髄も比較しますが、対称性後索長軸病変と胃切除背景からB12欠乏を優先します。
e|最も適合する
後索の左右対称T2高信号と術後背景が支持します。B12・MMA等を調べ銅欠乏等も比較します。
判断のポイント
頸髄後索に左右対称の縦に長いT2高信号を認め、胃切除後の背景と合わせビタミンB12欠乏性亜急性連合性脊髄症を優先する。
鑑別・注意点
血清B12、血算、メチルマロン酸等と臨床を合わせ、銅欠乏等の類似病態も比較する。手術後1年という時間だけで原因を確定しない。画像異常が軽くても神経障害はあり得る。
診断専門医 2009年度 問12
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問12
解答例:c、d(治療法として)
選択肢別の解説
a|条件により選択肢となる
未破裂瘤の管理は部位・形態・年齢・増大と治療リスクを比較し、全例治療とはしません。
b|単独根治として優先しない
ステント補助は現代の選択肢ですが、単純留置を囊状瘤の標準的単独根治術とはしません。
c|治療候補
瘤頸部閉鎖の根治法です。脳底先端の解剖・穿通枝と手術リスクを専門チームで比較します。
d|治療候補
瘤内コイルで閉塞する根治法です。頸部形態・分枝と再開通リスクを確認します。
e|不適切
吸収性スポンジを瘤内へ入れる方法は脳動脈瘤の通常の根治塞栓ではありません。
判断のポイント
脳底動脈先端部の囊状動脈瘤に対して、外科的クリッピングとコイル塞栓は根治的治療の候補である。
鑑別・注意点
5 mm以上なら全例治療という旧説明は修正する。未破裂瘤では年齢、部位、形態・増大、既往、破裂リスクと治療リスク・本人の希望を比較する。後方循環瘤の治療法は解剖と施設経験を含め専門チームで判断する。
診断専門医 2009年度 問13
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問13
解答例:c
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
血管腔の直接連続・血栓を確認しますが、分岐部の強増強腫瘤では傍神経節腫を優先します。
b|条件・追加確認が必要
神経と動静脈の偏位を比較します。典型的な分岐部開大と強い血管性では他候補を優先します。
c|最も適合する
頸動脈分岐部の多血性腫瘤が支持します。内外頸動脈と静脈の位置を追い無計画な生検を避けます。
d|第一候補ではない
多発節性構築等を評価し、分岐部の強い多血性腫瘤では他候補を優先します。
e|第一候補ではない
原発部位・節構築・壊死等を確認しますが、今回の分岐部血管性構造には劣ります。
判断のポイント
頸動脈分岐付近に強く増強する腫瘤があり、頸動脈小体傍神経節腫を優先する。
鑑別・注意点
内外頸動脈の開大、静脈との位置関係、頭蓋底へ連続する範囲を確認し、迷走神経型等と区別する。動脈瘤は血管腔との連続性・造影を比較する。多血性腫瘤の無計画な生検を避ける。
診断専門医 2009年度 問14
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問14
解答例:a、e
選択肢別の解説
a|疑う
DWI高信号成分は再発・遺残真珠腫を支持します。術後物質・アーチファクトと位置を照合します。
b|第一候補ではない
耳包の脱灰・硬化のCT評価が中心で、術後腔の異なる信号内容を第一には説明しません。
c|第一候補ではない
鼓膜・中耳の石灰化性変化であり、T1/T2高信号の内容と拡散異常の説明ではありません。
d|第一候補ではない
顔面神経管に沿う増強腫瘤を評価し、今回の血性内容と拡散成分では他候補を優先します。
e|疑う
別のT1・T2高信号成分はコレステリン肉芽腫に整合します。同一部分の信号と混同しません。
判断のポイント
拡散強調像で高信号を示す成分は再発・遺残真珠腫を、別のT1・T2高信号成分はコレステリン肉芽腫を示唆する。
鑑別・注意点
一つの腫瘤の一様な信号として扱わず、各系列の位置を対応させる。DWIはアーチファクトや術後物質の偽陽性があり、非EPI法・ADC等と耳鏡・手術歴を合わせる。小病変の陰性だけで遺残を除外しない。
診断専門医 2009年度 問15
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問15
解答例:a
選択肢別の解説
a|最も適合する
骨幹端の杯状・刷毛状変化と成長板拡大が石灰化障害を支持します。Ca・P・ALP等で原因型を確認します。
b|第一候補ではない
骨幹端の縦走透亮帯等の別所見を評価し、典型的くる病変化では他候補を優先します。
c|第一候補ではない
重金属の濃い骨幹端線と、今回の成長板拡大・毛羽立ちを区別します。
d|第一候補ではない
局所関節液・骨破壊が基本で、両側骨幹端成長障害の構築では他候補を優先します。
e|第一候補ではない
長期投与の骨膜反応等と異なり、骨幹端の石灰化障害を重視します。
判断のポイント
膝周囲骨幹端の杯状変形・刷毛状変化と骨端線の拡大を認め、くる病を考える。
鑑別・注意点
栄養性ビタミンD欠乏だけでなく、Ca不足、リン代謝異常や腎疾患等も原因となる。Ca、P、ALP、PTH、25OHビタミンD等と病歴を合わせ、画像のみで原因型を決めない。
参考文献
診断専門医 2009年度 問16
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問16
解答例:c
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
髄内軟骨病変と異なり、母骨から突出して皮髄が連続する構造を読みます。
b|第一候補ではない
小nidus・反応性硬化ではなく、軟骨帽を伴う骨性突出です。
c|最も適合する
母骨との皮質・髄腔連続と軟骨帽が支持します。小児の帽厚を成人悪性基準だけで判断しません。
d|第一候補ではない
骨内液体腔ではなく、骨外突出と母骨連続性を示します。
e|第一候補ではない
偏在皮質性透亮病変と異なり、軟骨帽を持つ突出構造です。
判断のポイント
遠位尺骨付近から突出し母床骨と皮質・髄腔が連続する病変に軟骨帽を認め、骨軟骨腫が合う。
鑑別・注意点
低年齢の軟骨帽は厚く見える場合があり、成人の悪性疑いの基準をそのまま当てはめない。変形・神経血管圧迫、多発性と家族歴を確認する。軟骨帽の高T2信号だけでは診断しない。
参考文献
診断専門医 2009年度 問17
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問17
解答例:e
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
神経に沿う連続性を確認しますが、足底腱膜直下の結節では線維腫症を優先します。
b|第一候補ではない
表皮との交通・角化内容を確認する病変で、腱膜に沿う増強結節では他候補を優先します。
c|条件・追加確認が必要
低信号や増強は重なります。腱鞘との関係・ヘモジデリンを比較し腱膜性病変を優先します。
d|第一候補ではない
単純液体信号で内部増強を欠くのが基本です。今回の実質性結節とは異なります。
e|最も適合する
足底腱膜に接する結節の位置が支持します。線維量・細胞性でT2信号と増強は変わり、一律低T2とはしません。
判断のポイント
足底腱膜に連続する結節の位置と形態から足底線維腫症を優先します。原本のT2像には高信号部分もあり、T1・T2低信号主体という旧記載を訂正します。線維量や細胞性によってT2信号・増強は変わります。
鑑別・注意点
線維成分の割合・細胞性により信号や増強は変わる。腱鞘巨細胞腫、神経腫瘍等との位置関係を比較し、増大・非典型形態は別途評価する。T2低信号だけで組織型を確定しない。
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2009年度 問18
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問18
解答例:d
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
踵骨骨端部の骨端症で、中足骨頭の扁平化とは局在が異なります。
b|第一候補ではない
皮髄連続する突出ではなく、中足骨頭の硬化・圧潰を読む像です。
c|第一候補ではない
nidusと反応性硬化を確認しますが、骨頭全体の変形では他候補を優先します。
d|最も適合する
中足骨頭の硬化と扁平化が支持します。第2に多いものの第3にも起こります。
e|第一候補ではない
趾間神経の軟部病変であり、単純写真の骨頭変形を第一には説明しません。
判断のポイント
第3中足骨頭に硬化・扁平化を認め、Freiberg病を考える。第2中足骨頭に多いが、第3にも起こる。
鑑別・注意点
骨端症・骨頭の骨軟骨障害として理解し、単なる関節裂隙狭小化や骨軟骨腫とは形態を比較する。疼痛と病期に応じ免荷・靴調整等を検討し、全例直ちに手術とはしない。
診断専門医 2009年度 問19
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問19
解答例:c
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
静脈石を含む軟部病変と異なり、関節内に多数の骨軟骨性結節がある構築を重視します。
b|第一候補ではない
軟部の周辺優位成熟骨化が基本で、多数の関節内遊離体とは異なります。
c|最も適合する
類似した石灰化・骨化結節が多数関節内にあり支持します。未石灰化病変はMRI等で確認します。
d|第一候補ではない
骨膜下吸収・褐色腫等の骨代謝所見が代表で、関節内多数結節とは異なります。
e|条件・追加確認が必要
滑膜病変として比較しますが、通常ヘモジデリンと低信号が主体で、多数石灰化結節では他候補を優先します。
判断のポイント
関節内に多数の比較的類似した大きさの石灰化・骨化結節を認め、滑膜性骨軟骨腫症を考える。
鑑別・注意点
軟骨結節は未石灰化の場合もあり、単純写真だけで範囲を過小評価しない。変形性関節症に伴う続発性遊離体や腱鞘巨細胞腫等と比較し、MRIで滑膜・軟骨・骨侵食を確認する。
参考文献
診断専門医 2009年度 問20
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問20
解答例:a、e
選択肢別の解説
a|支持する
関節唇近傍の液体性病変を認めます。関節唇損傷と切痕・神経との位置を確認します。
b|支持に乏しい
筋浮腫と腱断裂は別です。腱の連続性・付着部を確認し神経性筋変化を優先します。
c|支持に乏しい
棘下筋信号変化だけでは腱断裂の証明にならず、腱そのものを追います。
d|不適切
腋窩神経なら三角筋・小円筋等の障害を評価し、今回の棘下筋分布とは異なります。
e|支持する
囊胞による肩甲上神経圧迫と棘下筋の脱神経性浮腫が整合します。障害位置と筋電図も合わせます。
判断のポイント
関節窩後上方付近に囊胞性病変があり、棘下筋の浮腫性信号変化・外旋障害から肩甲上神経絞扼を考える。
鑑別・注意点
囊胞の位置と肩甲上切痕・棘窩切痕、棘上筋・棘下筋の障害範囲を対応させる。筋浮腫を腱断裂と同義にせず、関節唇損傷・腱の連続性、筋電図等を合わせる。慢性例では脂肪化・萎縮が加わる。
診断専門医 2009年度 問21
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問21
解答例:d
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
通常の胸腺上皮腫瘍は軟部主体で、肉眼的脂肪と複数成分の混在では奇形腫を優先します。
b|条件・追加確認が必要
脂肪含有腫瘍として残りますが、若年・前縦隔と液体等の混在では奇形腫を優先します。
c|条件・追加確認が必要
脂肪と胸腺組織を含み得ますが、まとまった複合成分の球状腫瘤では奇形腫を優先します。
d|最も適合する
前縦隔の脂肪を含む複数成分が支持します。画像だけで成熟度を病理確定しません。
e|第一候補ではない
胸壁に沿う正常脂肪の分布とは異なり、前縦隔の限局複合腫瘤です。
判断のポイント
前縦隔に脂肪濃度を含む複数成分の腫瘤があり、成熟奇形腫を優先する。
鑑別・注意点
脂肪を含む胸腺脂肪腫等とも比較し、軟部・囊胞・石灰化の構成と臓器連続性を確認する。脂肪だけで成熟度・良悪性を病理確定せず、急性胸痛があれば穿破所見も評価する。
参考文献
診断専門医 2009年度 問22
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問22
解答例:d
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
ランダムな微小結節を評価する病態で、淡い小葉中心性分布では他候補を優先します。
b|第一候補ではない
通常ランダムな小結節として評価し、気道中心の淡いすりガラス結節とは分布が異なります。
c|条件・追加確認が必要
気道性結節を来し得ますが、曝露関連のびまん性淡い結節を優先し感染検査も確認します。
d|最も適合する
境界不明瞭な小葉中心性すりガラス結節が支持します。呼気像・曝露・BALを合わせ抗原を断定しません。
e|第一候補ではない
慢性多量喀痰・気管支拡張が代表で、今回の亜急性淡い粒状影では他候補を優先します。
判断のポイント
両肺の境界不明瞭な小葉中心性すりガラス結節から、過敏性肺炎を優先する。
鑑別・注意点
現在は線維性・非線維性の分類で整理する。吸気像だけでair trappingを証明せず、呼気CT、曝露歴、BAL等を合わせる。鳥・カビ等の特定抗原や感染の否定を画像だけで決めない。
診断専門医 2009年度 問23
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問23
解答例:e
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
腎不全関連浮腫も比較しますが、結節の明瞭な高吸収を重視し肺石灰化を優先します。
b|第一候補ではない
現在の腺癌分類に当たる旧用語です。多発高吸収・石灰化を主所見とする像には劣ります。
c|条件・追加確認が必要
淡い粒状影は重なりますが、高吸収結節と透析背景では代謝性石灰化を優先します。
d|第一候補ではない
metastatic calcificationは癌転移の意味ではありません。腎不全関連の代謝性石灰化と区別します。
e|最も適合する
高吸収結節とすりガラス、透析背景が支持します。Ca・P・PTH等と分布を合わせます。
判断のポイント
両肺の淡いすりガラス影と高吸収・石灰化結節に、腎不全・透析の背景があり、代謝性の異所性肺石灰化を考える。
鑑別・注意点
Metastatic calcificationのmetastaticは悪性腫瘍転移を意味しない。Ca・P、PTH、治療歴と分布を合わせ、感染後石灰化・アミロイド等とも比較する。すりガラス結節では個々の石灰化が明瞭でない場合もある。
参考文献
診断専門医 2009年度 問24
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問24
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
浸潤影・膿瘍等を来しますが、中枢気管支拡張・粘液栓と喘息ではABPAを優先します。
b|条件・追加確認が必要
中枢の閉塞性腫瘍を比較しますが、多発の気道病変と喘息ではアレルギー性病態を優先します。
c|第一候補ではない
局所中枢腫瘤・閉塞を評価しますが、若年喘息と多発気道病変では他候補を優先します。
d|条件・追加確認が必要
気管支拡張・結節は重なります。分布と培養を比較し粘液栓・喘息ではABPAを優先します。
e|最も適合する
喘息に中枢気管支拡張と分枝状粘液栓が合います。特異的IgE・総IgE等を合わせ組織侵襲と区別します。
判断のポイント
中枢側気管支の拡張と粘液栓による分枝状陰影があり、喘息背景と合わせABPAを優先する。
鑑別・注意点
Aspergillus特異的IgE、総IgE、好酸球等を合わせる。真菌が検出されるだけでABPAや組織侵襲性真菌症とはしない。粘液栓の高吸収は支持所見だが、喘息がある全ての気管支拡張をABPAと決めない。
診断専門医 2009年度 問25
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問25
解答例:d
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
粉塵性結節も比較しますが、曝露未提示の若年者の肺門節と集簇結節では他候補を優先します。
b|条件・追加確認が必要
結核でもgalaxy様像があり完全除外できません。微生物検査と病歴を確認します。
c|条件・追加確認が必要
不整結節は癌も候補ですが、周囲微小結節と多領域節の組合せでは肉芽腫性を優先します。
d|最も適合する
微小結節の融合と肺門・縦隔節が支持します。胸膜・裂・気管支血管束のリンパ路分布も確認します。
e|条件・追加確認が必要
節・肺病変を来しますが、典型的な集簇微小結節の構築では肉芽腫性疾患を優先し組織で確認します。
判断のポイント
小結節が集簇する大きな結節と肺門・縦隔リンパ節腫大があり、サルコイドーシスを優先する。
鑑別・注意点
Galaxy signは疾患特異的ではない。小結節が小葉中心だけか、胸膜・裂・気管支血管束にも沿うリンパ路性分布かを確認する。結核等を臨床・微生物学的評価と必要な組織診断で除外する。
診断専門医 2009年度 問26
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問26
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
通常は壁の乏しい低吸収で、明らかな不整囊胞・空洞性結節とは異なります。
b|第一候補ではない
肺底胸膜下蜂巣化を評価する病態で、若年喫煙者の囊胞・結節混在とは異なります。
c|第一候補ではない
急性発熱・浮腫様すりガラスが代表で、3か月の不整囊胞・結節主体には劣ります。
d|第一候補ではない
喫煙関連ですが主にすりガラスと少数小囊胞で、大小不整囊胞と結節の混在では他候補を優先します。
e|最も適合する
喫煙背景と不整囊胞・結節・空洞性病変の混在が支持します。全肺分布と禁煙・合併症を評価します。
判断のポイント
喫煙者で大小の不整形囊胞と結節・壁の厚い空洞性病変が混在し、肺Langerhans細胞組織球症を優先する。
鑑別・注意点
成人では上中肺優位・肋骨横隔膜角の相対的温存が支持所見だが、単一断面だけで全分布を確定しない。均一な薄壁囊胞のLAMや気腫等と比較し、禁煙と呼吸機能・合併症を評価する。
参考文献
診断専門医 2009年度 問27
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問27
解答例:eを相対的に選ぶが除外は不可
選択肢別の解説
a|候補となる
気腫性の低吸収は鑑別になります。明瞭な囊胞壁や分布と比較します。
b|候補となる
Sjögren関連LIP・濾胞性細気管支炎等で囊胞が生じ得ます。全てMALTリンパ腫とはしません。
c|候補となる
女性の薄壁多発囊胞を来す代表疾患です。全肺分布と腎AML等を評価します。
d|候補となる
不整囊胞と結節を来す代表疾患です。喫煙歴・上中肺分布を確認します。
e|相対的に低いが除外不可
SLE関連LIP等でも囊胞は起こり得ます。合併しないという断定で選択理由を作りません。
判断のポイント
肺囊胞・気腫性変化を来す代表的背景として、LAM、PLCH、Sjögren症候群関連リンパ増殖性・リンパ球性病変、気腫を考える。SLEはそれらに比べ典型性が低い。
鑑別・注意点
SLEでは囊胞を生じないという旧説明は修正する。LIP36例の研究にもSLE関連例があり、画像だけでSLEを除外できない。Sjögren関連の囊胞をすべてMALTリンパ腫と同義にせず、LIP・濾胞性細気管支炎等も評価する。
診断専門医 2009年度 問28
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問28
解答例:a
選択肢別の解説
a|最も適合する
気管支血管束に沿う結節・浸潤と周囲すりガラスがHIV背景で整合します。日和見感染併存も評価します。
b|条件・追加確認が必要
免疫不全下で重要ですが、節・気道散布や培養を比較し今回の血管束性分布では他候補を優先します。
c|条件・追加確認が必要
CD4低値なら重要ですが、均一びまん性すりガラスより血管束性結節・浸潤を重視します。
d|条件・追加確認が必要
結節・空洞等を来し得ますが、今回の血管束性浸潤ではKaposiを優先し検体で比較します。
e|条件・追加確認が必要
CMVもすりガラス・結節を来し、免疫不全下で除外不能です。分布と検体・全身所見を合わせます。
判断のポイント
気管支血管束に沿う結節・浸潤影と周囲すりガラス影を認め、HIV関連免疫不全の背景から肺Kaposi肉腫を優先する。
鑑別・注意点
CD4低値だけで腫瘍と確定せず、日和見感染の合併を含め評価する。胸水、隔壁・リンパ路性分布、皮膚・口腔等も確認する。血管性病変で出血リスクがあり、組織採取の適否・部位は専門的に判断する。
診断専門医 2009年度 問29
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問29
解答例:b
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
空洞・結節は癌も示しますが、5例の気道散布・節低吸収等を一つの感染として説明するなら結核を優先します。
b|最も適合する
壊死性節を疑う像、結節、気道散布、空洞・浸潤の各症例が整合します。活動性・排菌性は検査で確認します。
c|条件・追加確認が必要
空洞性真菌症も比較しますが、気道散布と節病変を含む各例では結核を優先します。
d|条件・追加確認が必要
多発空洞結節は比較しますが、節壊死やtree-in-budを含む組合せでは感染を優先します。
e|第一候補ではない
急性肺炎・膿瘍は来しますが、異なる5例の慢性感染パターン全体では結核を優先します。
判断のポイント
5例に壊死を疑うリンパ節、結節、気道散布性小結節、空洞・浸潤影という結核に合う画像パターンを認める。
鑑別・注意点
各画像が一人の患者の全所見であるかのように混ぜない。画像だけで活動性・排菌性を確定せず、喀痰等の核酸検査・培養と臨床を合わせる。感染拡大を避ける対応の必要性も評価する。
参考文献
診断専門医 2009年度 問30
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問30
解答例:aが当時の想定(現行指針では再評価)
選択肢別の解説
a|当時の想定で誤り・現行条件注意
当時は持続性確認の早期再検を想定します。現行の条件を満たす6mm以上pure GGNでは初回6–12か月も許容され普遍的誤りではありません。
b|概ね適切
真の増大は悪性疑いを高めます。径・充実成分、全身状態と治療リスクを合わせ切除等を検討します。
c|示唆するが確定でない
縮小は炎症を支持しますが、悪性でも一時縮小し得るため完全除外の根拠にはしません。
d|条件付きで適切
持続性結節は大きさ・充実度と対象集団に応じ長期観察します。不変だから良性確定とはしません。
e|適切
新規充実成分は侵襲性病変を疑う重要な変化で、再計測と専門的評価を行います。
判断のポイント
充実部のない小さなすりガラス結節で、当時は炎症の消退・持続を確認する早期再検を想定し、1年後だけの初回観察を不適切としていたと考える。
鑑別・注意点
現行Fleischner2017では対象条件を満たす単発pure GGN 6 mm以上は初回6〜12か月が許容され、aを普遍的な誤りとはしない。薄切計測、悪性既往・免疫状態、偶発か検診かを分ける。縮小しても悪性を完全に除外できず、増大・充実化は再評価する。
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2009年度 問31
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問31
解答例:d
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
異常肺静脈の弓状血管陰影を指し、肺門・気管傍の節腫大とは異なります。
b|第一候補ではない
肺門中心の肺胞性浮腫様陰影で、三領域のリンパ節輪郭とは異なります。
c|第一候補ではない
新生児縦隔気腫による胸腺挙上の徴候で、成人の肺門節腫大とは異なります。
d|最も適合する
右気管傍と両側肺門の三領域が腫大しています。サルコイドを考えますが病因確定ではありません。
e|第一候補ではない
末梢優位の浸潤影を示す表現で、今回の肺門・縦隔リンパ節の分布とは異なります。
判断のポイント
右気管傍と両側肺門の3領域のリンパ節腫大を示すone-two-three signを認める。サルコイドーシスを代表的な背景として考える。
鑑別・注意点
この分布だけで病因を確定しない。CTでリンパ節・肺野を確認し、結核、リンパ腫等の鑑別と臨床・組織評価を合わせる。血管拡大とリンパ節腫大を単純写真で取り違えない。
診断専門医 2009年度 問32
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問32
解答例:eを相対的に選ぶ
選択肢別の解説
a|候補となる
片側局所陰影は細菌感染で説明でき、症状・培養と比較します。
b|候補となる
乳房照射後にも器質化肺炎があり、照射野内外・移動性と経過を確認します。
c|候補となる
末梢浸潤影を来し得ます。血中・BAL好酸球と薬剤等を確認します。
d|候補となる
治療薬・発症時期を確認します。像は非特異的で感染を除外して判断します。
e|相対的に低いが除外不可
典型の両側広範すりガラスより非典型な局所影です。ただしPJPも局所・浸潤性となり得て検査を要します。
判断のポイント
右肺の局所性・片側優位な浸潤影を認め、典型的な両側広範すりガラス影を示すPCPより、細菌性肺炎・器質化肺炎・薬剤性等をまず比較する。
鑑別・注意点
PCPに浸潤影や局所病変はないという旧説明は不正確である。免疫抑制状態、放射線照射野との関係、β-D-glucanと微生物学的検査等を合わせる。単純写真の非典型性だけで感染を除外しない。
診断専門医 2009年度 問33
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問33
解答例:aを優先
選択肢別の解説
a|最も適合する
若年女性の大動脈輪郭・石灰化と炎症所見が支持します。壁・分枝画像で確認し石灰化だけで活動性は決めません。
b|第一候補ではない
局所前縦隔の複合腫瘤ではなく大動脈輪郭の変化を重視します。
c|第一候補ではない
慢性大動脈病変は来しますが、年齢・炎症背景では高安を優先し感染検査等で比較します。
d|条件・追加確認が必要
狭窄・側副路を来しますが、局所先天性狭窄と広い炎症性大動脈病変を区別します。
e|第一候補ではない
弁性石灰化・狭窄後上行拡張を評価しますが、今回の大動脈全体の輪郭異常には劣ります。
判断のポイント
年齢に比べ不釣り合いな大動脈の輪郭変化・石灰化と微熱・血沈亢進から高安動脈炎を考える。
鑑別・注意点
単純写真だけで血管壁炎症の活動性を確定しない。左右血圧差・脈拍、狭窄・閉塞・瘤と壁所見をMRI、CT、超音波や必要なFDG-PETで評価する。石灰化は慢性傷害を示しても活動性の証明ではない。
診断専門医 2009年度 問34
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問34
解答例:a、d
選択肢別の解説
a|支持する
石灰化は心臓外面に沿う心膜の位置にあります。冠動脈走行と区別します。
b|支持しない
主所見は石灰化心膜で、明らかな液体貯留を選ぶ像ではありません。
c|支持に乏しい
右室拡大を主所見とせず、静脈うっ血と心膜病変を評価します。
d|支持する
下大静脈が太く、下腿浮腫と合わせ静脈うっ血を考えます。血行動態は心エコー等で確認します。
e|主所見ではない
明瞭な石灰化は心膜分布です。冠動脈に沿う局所石灰化と取り違えません。
判断のポイント
心臓表面に沿う心膜石灰化と下大静脈拡張を認め、全身うっ血を来す収縮性心膜炎を考える。
鑑別・注意点
石灰化や肥厚だけで血行動態的収縮を確定しない。心エコー・CMR等で呼吸性変動や心室相互依存を確認し、拘束型心筋症等と比較する。正常な心膜厚でも収縮性病態はあり得る。
診断専門医 2009年度 問35
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問35
解答例:cを優先
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
中層・外膜側の非虚血性分布より、下壁の心内膜側からの造影を重視します。
b|第一候補ではない
びまん性拡大と中層線維化より、今回の局所心内膜側造影では梗塞を優先します。
c|最も適合する
下壁の心内膜側からの遅延造影が通常RCA領域の梗塞を支持します。冠動脈優位性・冠動脈像で確認します。
d|条件・追加確認が必要
左優位なら下壁支配もあり得ます。画像だけでRCAを唯一責任血管と確定しません。
e|第一候補ではない
通常は前壁・中隔・心尖部支配で、今回の下壁主体の分布とは異なります。
判断のポイント
左室下壁の心内膜側から広がる遅延造影を認め、右冠動脈領域の心筋梗塞を優先する。
鑑別・注意点
冠動脈優位性によって下壁の責任血管は変わり、MRI断面だけで右冠動脈病変を必ず証明できるわけではない。冠動脈像・臨床情報と対応させ、遅延造影のみで発症時期や残存虚血を確定しない。
診断専門医 2009年度 問36
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問36
解答例:eを想定(座位の判定には限界)
選択肢別の解説
a|圧迫を来し得る
上肢挙上でも圧迫は起こり得ますが、設問想定は外転外旋の複合負荷です。
b|圧迫を来し得る
外転は誘発肢位の一つです。像だけで外旋の有無や座位を完全には決められません。
c|適合しにくい
単なる下垂より上肢負荷時の鎖骨下動脈圧迫を支持する変化です。
d|一部条件として重なる
外旋負荷は関与しますが、外転も合わせる設問想定を優先します。
e|出題想定・体幹姿勢は保留
外転外旋による圧迫の形と合います。血管像だけで座位を証明せず症状再現・他構造を確認します。
判断のポイント
上肢下垂位で描出される鎖骨下動脈が負荷体位で狭窄・途絶し、外転・外旋による胸郭出口圧迫を考える。
鑑別・注意点
血管造影の体位変化だけから座位か仰臥位かを完全に決定できない。症状再現、骨格・筋腱、神経・静脈病変を合わせる。無症候者にも負荷時狭窄があり、圧迫像だけで症候群を確定しない。
参考文献
診断専門医 2009年度 問37
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問37
解答例:dを旧想定とするが単一誤答は要検討
選択肢別の解説
a|一般化は不適切
胸水は起こり得ますが、幼児一次結核で一律高頻度とはしません。単一誤答の指定には留保があります。
b|一般化は不適切
一次結核の実質病変は肺尖に限らず、成人再活性化型の分布をそのまま当てはめません。
c|起こり得る
結核性リンパ節に壊死を伴い得ます。ただし提示は単純CTで、造影による内部評価を追加すると確実です。
d|旧想定の誤り
幼児一次結核で空洞形成は典型的な高頻度所見ではありません。他肢にも問題があり単一正答確定は保留します。
e|概ね適切
実質病変は浸潤・コンソリデーションとしてみられ、節病変による無気肺等も併せ評価します。
判断のポイント
肺門・縦隔リンパ節腫大と内部低吸収、肺野の浸潤影から小児一次結核を優先する。幼児では成人型の空洞形成は典型的ではない。
鑑別・注意点
空洞が全くないわけではない。一次結核の肺野病変は必ず肺尖優位ではなく、bの表現にも問題がある。胸水頻度も集団・病型で異なり、dだけを普遍的誤りと確定する根拠は不足する。核酸検査・培養等と曝露歴を合わせる。
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2009年度 問38
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問38
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
小肺容量と形成障害が基本で、今回の過膨張・不均一浸潤影では他候補を優先します。
b|最も適合する
出生直後の不均一斑状影と過膨張が支持します。胎便混濁・吸引歴、気漏・肺高血圧を確認します。
c|第一候補ではない
局所囊胞性・充実性先天病変を評価し、両側不均一吸引性陰影では他候補を優先します。
d|条件・追加確認が必要
帝王切開後の頻呼吸は共通しますが、経過と葉間液体・血管影等を比較し今回の斑状影では胎便吸引を優先します。
e|第一候補ではない
通常は低肺容量・びまん性細顆粒とair bronchogramで、今回の過膨張とは異なります。
判断のポイント
出生直後の両肺不均一な斑状陰影と過膨張を認め、胎便吸引症候群を優先する。
鑑別・注意点
胎児仮死だけで胎便吸引を確定せず、羊水の胎便混濁・吸引歴、在胎週数と臨床経過を確認する。気漏・肺高血圧を評価し、低肺気量優位のRDSや一過性多呼吸等と比較する。
参考文献
診断専門医 2009年度 問39
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問39
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|明瞭な所見として選ばない
液体量・位置を全断面で確認しますが、提示でまず拾うのは虫垂と内部結石です。
b|支持しない
線状異物の穿通ではなく、虫垂内の限局高吸収結石として読みます。
c|支持する
腫大虫垂内の高吸収物が糞石に整合します。結石単独では虫垂炎確定ではありません。
d|明瞭な所見として選ばない
周囲炎症はありますが、壁を持つ限局液体腔を膿瘍として確定する根拠は乏しい像です。
e|支持する
盲腸へ続く盲端管状構造が腫大しています。周囲炎症と臨床を合わせます。
判断のポイント
右下腹部に腫大した盲端管状構造と内部の高吸収物を認め、虫垂腫大・虫垂結石を考える。
鑑別・注意点
複数断面で盲腸との連続性を確認し、腸管や尿管と区別する。周囲炎症、壁の造影、膿瘍・遊離ガス等を評価する。糞石単独で虫垂炎とはせず、症状・炎症所見と合わせる。
参考文献
診断専門医 2009年度 問40
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問40
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
脂肪と乳腺が混在する被膜様構造が典型で、今回の高濃度大型充実性腫瘤とは異なります。
b|第一候補ではない
通常のびまん性・多発囊胞性変化ではなく、独立した巨大な腫瘤を評価します。
c|主な鑑別
増大する大型境界明瞭腫瘤として整合します。画像だけでgradeを決めず組織と比較します。
d|条件・追加確認が必要
急速増大性腫瘤として残りますが、マンモグラムの形だけでは確定できず線維上皮性病変を優先します。
e|主な鑑別
大きく平滑な充実性腫瘤を作り得ます。葉状腫瘍とは超音波内部構築と病理で比較します。
判断のポイント
右乳房を占める大きな境界比較的明瞭な高濃度腫瘤で、葉状腫瘍と巨大線維腺腫を鑑別する。
鑑別・注意点
マンモグラフィだけでは両者と葉状腫瘍のgradeを確定できない。超音波で内部裂隙・囊胞、血流等を評価し、増大経過と組織診断を合わせる。平滑な辺縁だから良性放置とはしない。
診断専門医 2009年度 問41
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問41
解答例:d、e(eは未治療自然歴の概数)
選択肢別の解説
a|典型ではない
爪異常はCronkhite–Canada症候群等を考える所見で、FAPの代表ではありません。
b|典型ではない
口唇色素斑はPeutz–Jeghers症候群等で重要で、FAPの代表所見ではありません。
c|不適切
骨腫を合併する型はありますが、全身骨の形成異常を一般的特徴とはしません。
d|関連する
胃底腺ポリポーシスはFAPの上部消化管関連病変です。内視鏡・病理で確認します。
e|未治療古典型の概数として適切
古典的FAPの無治療自然歴では大腸癌リスクは極めて高くなります。治療・監視中や軽症型全体へ同じ数値を適用しません。
判断のポイント
多発ポリープと癌を疑う狭窄から家族性大腸腺腫症を考える。胃底腺ポリポージスを伴い、古典的FAPを未治療で追跡した大腸癌リスクは極めて高い。
鑑別・注意点
60歳で90%という値を治療・監視中の患者やattenuated FAP全体に当てはめない。古典型・軽症型、遺伝子・家族歴と内視鏡・病理を確認する。爪異常や口唇色素沈着をFAPに典型とせず、別のポリポーシス症候群と区別する。
診断専門医 2009年度 問42
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問42
解答例:eを優先
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
脂肪性先進部は比較しますが、回腸内へ入った脂肪と周囲全層壁の管状構造では翻転憩室を優先します。
b|第一候補ではない
食事内容だけで寄生虫と決めません。脂肪中心の管状先進部は別の解剖を支持します。
c|第一候補ではない
異所性結石、胆道気腫・瘻孔等を確認する病態で、脂肪性管状構造とは異なります。
d|第一候補ではない
腸間膜の複合腫瘤ではなく、腸管内に翻転した壁と脂肪の構築を重視します。
e|最も適合する
管状の全層壁で囲まれた脂肪中心の構造が支持します。重積・閉塞と血流を確認します。
判断のポイント
腸管内へ突出する脂肪を中心とした管状構造が周囲の軟部組織・腸壁に囲まれ、翻転Meckel憩室を優先する。重積の先進部となり得る。
鑑別・注意点
単純な脂肪腫と異なり、引き込まれた腸間膜脂肪と全層壁の関係を読む。多断面で連続性と腸重積、閉塞・虚血を確認する。食事内容だけで寄生虫性と決めない。
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2009年度 問43
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問43
解答例:aを優先するが非特異的
選択肢別の解説
a|最も適合する
右結腸の層状浮腫性壁肥厚が整合しますが非特異的です。便検査・経過等で病原体を確認します。
b|条件・追加確認が必要
虫垂と盲腸の連続性を確認しますが、広い右結腸病変を主に説明するなら腸炎を優先します。
c|条件・追加確認が必要
憩室を主座とする炎症を確認します。提示の広い層状壁変化だけで憩室炎とはしません。
d|条件・追加確認が必要
同じtarget状浮腫を来し得ます。血流・増強と臨床を照合し画像だけで完全除外しません。
e|第一候補ではない
口側変化の原因となる閉塞性腫瘍・狭窄を確認する必要があり、提示だけでは第一候補としません。
判断のポイント
右結腸の粘膜下浮腫を伴う層状壁肥厚と周囲炎症を認め、感染性腸炎を考える。
鑑別・注意点
Target状の層構造だけで感染に特異的とはいえず、虚血や炎症性腸疾患等でも生じる。症状・便検査、血流・増強、分布と閉塞性病変の有無を合わせる。病原体をCTだけで特定しない。
参考文献
診断専門医 2009年度 問44
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問44
解答例:dを優先/旧解答cは保留
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
直腸壁との連続・充実部増強を確認します。今回の非増強性囊胞状構築では類表皮を優先します。
b|第一候補ではない
多様な充実性増強・浸潤を評価しますが、境界明瞭で内部増強に乏しい液体性像では他候補を優先します。
c|旧解答・確定保留
脊索腫なら充実性増強・分葉と仙骨との関係を確認します。提示だけで確定する根拠は不十分です。
d|第一候補・最終診断保留
直腸背側囊胞状病変のDWI高信号・乏しい内部増強が支持します。ADC未提示で拡散制限は確定できません。
e|第一候補ではない
転移節なら直腸原発癌等を確認します。独立した囊胞状病変を節転移と即断しません。
判断のポイント
直腸背側の境界明瞭な病変はT1低〜中信号、T2高信号、DWI高信号で、明瞭な充実性増強に乏しい。類表皮囊胞を優先して再検討する。
鑑別・注意点
ADCが提示されず拡散制限自体は確定できない。旧説明の後腹膜脊索腫を画像だけで確定する根拠も不足する。連続像・サブトラクション等で真の内部増強、仙骨との連続性・破壊を確認し、最終病理未確認のため解答確定は留保する。
診断専門医 2009年度 問45
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問45
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
拡張胆管そのものなので交通性が基本です。今回は造影胆管とは別に並ぶ囊胞を重視します。
b|最も適合する
肝門胆管周囲の囊胞群がDIC造影胆管と非交通性に描出され支持します。圧迫性閉塞も評価します。
c|第一候補ではない
充実性狭窄と口側拡張を評価しますが、胆管から独立する囊胞群では他候補を優先します。
d|第一候補ではない
粘液を産生する胆管内腫瘍・拡張を確認する病態で、非交通囊胞群とは異なります。
e|第一候補ではない
閉塞原因の結石と胆管交通が必要で、胆管とは別に描かれる囊胞群を第一には説明しません。
判断のポイント
肝門部の胆管周囲に集簇する囊胞があり、DIC-CTで造影された胆管とは別の液体域として描出され、peribiliary cystsが合う。
鑑別・注意点
MRCPの高信号だけで胆管拡張としない。胆道との交通の有無、門脈との関係、腎囊胞・肝疾患背景を確認する。大きな囊胞は胆道を圧迫する場合もあり、症状や胆汁うっ滞を評価する。
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2009年度 問46
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問46
解答例:d
選択肢別の解説
a|一般的傾向とはしない
FNHにも多発例はありますが、全体として多発性を主な特徴にはしません。
b|誤り
通常真の被膜は乏しく、中心瘢痕と隔壁を被膜と混同しません。
c|不適切
FNHは血流異常等に関連する過形成性病変として扱い、通常の腫瘍とは区別します。
d|正しい
比較的若い女性の非硬変肝に多い病変です。背景肝と他の多血性病変を比較します。
e|誤り
典型は高齢男性ではなく、比較的若年の女性です。年齢性別だけで確定はしません。
判断のポイント
早期に強く増強して後期には周囲肝に近づき、中心瘢痕を伴う肝結節でFNHを考える。非硬変肝、比較的若い女性に多い過形成性病変である。
鑑別・注意点
SPIOでの信号変化はKupffer細胞の存在を支持するが、取り込みだけで全例確定とはしない。背景肝、瘢痕・増強、他の多血性腫瘍を比較する。FNHも多発することがあり、単発だけが条件ではない。
診断専門医 2009年度 問47
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問47
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
高bで残る脊柱管内信号を髄液と即断せず、拡散の遅い脊髄実質と位置を照合します。
b|断定できない
高DWI結節だけでは囊胞と決められず、T2・ADC等が必要です。
c|最も適切
右では液体・実質信号減衰が強く高bを示唆します。ただしTE・表示条件も比較します。
d|誤り
脾は正常でも高DWI信号であり、その事実だけでリンパ腫を疑いません。
e|不適切
血流するスピンは拡散傾斜でも信号が減ります。無信号を飽和パルスの使用証明とはしません。
判断のポイント
右画像では液体・肝実質等の信号減衰が強く、より高いb値の拡散強調像と考える。脾や脊髄の高信号は正常でもみられる。
鑑別・注意点
画像の明るさはb値以外にTE・表示条件等にも影響される。低b値では微小循環・灌流の寄与があり、高b値で拡散の影響が強まるがSNRは低下する。高DWI信号だけで囊胞やリンパ腫を決めず、ADC・T2等を合わせる。
参考文献
診断専門医 2009年度 問48
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問48
解答例:a、d
選択肢別の解説
a|塞栓対象の候補
胃へ薬剤が流れるのを防ぐ対象です。カテーテル側孔と実際の枝を造影で確認します。
b|通常このまま対象にしない
腹腔動脈から独立する左胃本幹と、肝動脈から胃へ戻る副左胃枝を区別します。
c|一律の対象ではない
胆囊虚血リスクを考え、今回の消化管非標的流入防止の二枝としては選びません。
d|塞栓対象の候補
左肝系から胃小彎へ向かう枝は非標的胃流入の原因で、必要な血流改変を行います。
e|本例では優先しない
前腹壁障害の原因にはなり得ますが、提示の明瞭な胃流入枝二つを優先します。全例同じ枝を塞栓はしません。
判断のポイント
肝動注を全肝へ配分し消化管への流入を避けるため、提示血管では右胃動脈と副左胃動脈を塞栓対象として確認する。
鑑別・注意点
副左胃動脈は左肝動脈系から胃へ向かう分枝で、左胃動脈由来の変異肝動脈と区別する。実際の分枝とカテーテル側孔・位置を造影で評価する。全患者で同じ血管を機械的に塞栓するわけではない。
診断専門医 2009年度 問49
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問49
解答例:a
選択肢別の解説
a|支持する
膵前方の消化管壁に肥厚・層構造変化があります。虚脱や斜入射と区別し他断面・内視鏡等で確認します。
b|支持しない
胃壁内の層状構造を主膵管と取り違えません。膵実質と管状連続性を確認します。
c|支持しない
液体囊胞の無エコー・後方増強という構築ではなく、消化管壁の層を読みます。
d|誤り
膵後方の血管位置を確認する像で、描出なしと即断しません。
e|支持に乏しい
ゲインや深さに依存し、単一像だけで膵の相対高エコーを主異常とはしません。
判断のポイント
肝・膵前方の消化管に対応する部分で壁の肥厚と層構造の変化を認め、胃壁肥厚として読む。
鑑別・注意点
単一静止像では胃の虚脱や斜め入射でも厚く見えるため、充満・蠕動、他断面、圧迫や必要な内視鏡等を合わせる。胃壁肥厚だけで胃癌の組織型や深達度を確定しない。
診断専門医 2009年度 問50
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問50
解答例:dを優先
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
膵炎等の背景を確認しますが、増強壁在充実部と対応FDG集積では腫瘍性を優先します。
b|条件・追加確認が必要
囊胞変性を伴う癌も比較しますが、大囊胞と壁在結節の構築ではMCN関連癌を優先します。
c|第一候補ではない
通常微小囊胞・中心瘢痕等で、悪性疑いの大きな壁在充実部では他候補を優先します。
d|最も適合する
体尾部の大囊胞と増強・FDG陽性壁在部分が悪性MCNを疑わせます。現行分類と病理を照合します。
e|条件・追加確認が必要
膵管交通があれば候補です。交通と主膵管を確認し、画像・FDGだけでMCNとの確定鑑別はしません。
判断のポイント
膵尾部の大きな囊胞に増強される壁在充実成分があり、その部にFDG集積を伴うため、悪性を疑う粘液性囊胞腫瘍を優先する。
鑑別・注意点
旧名称の粘液性囊胞腺癌を、現在はMCNに伴う浸潤癌等の分類と照合する。FDG高集積だけで癌や卵巣様間質を証明できず、膵管交通、結節形態と病理を合わせる。
参考文献
診断専門医 2009年度 問51
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問51
解答例:dを優先
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
囊胞性腫瘍として比較しますが、厚い被膜・辺縁石灰化と出血性変性ではSPNを優先します。
b|条件・追加確認が必要
外傷がなくても血腫はあり得ますが、充実部・被膜と経時像を比較し腫瘍を優先します。
c|第一候補ではない
通常大型充実性腫瘍として評価し、今回の被膜性出血変性構築では他候補を優先します。
d|最も適合する
被膜・辺縁石灰化と不均一変性が支持します。MRI・EUSと病理を合わせ女性だから良性とはしません。
e|条件・追加確認が必要
充実性多血腫瘤も比較しますが、出血・被膜構築ではSPNを優先します。
判断のポイント
膵尾部の被膜性腫瘤に辺縁石灰化と不均一な出血・変性成分を認め、SPNを優先する。旧解説の途切れた説明を補足する。
鑑別・注意点
石灰化や囊胞変性はMCN等でもみられる。EUSで充実・囊胞部を区別し、MRI信号や病理と対応させる。外傷歴がないことだけで血腫を除外したり、若年女性だから良性としたりしない。
参考文献
診断専門医 2009年度 問52
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問52
解答例:b
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
酵素・周囲炎症と比較しますが、巨大な均一腫瘤と節病変ではリンパ腫を優先します。
b|最も適合する
腫瘤の大きさに比し膵管閉塞が乏しく血管包囲と節を認めます。原発性の確定には全身・組織評価が必要です。
c|条件・追加確認が必要
浸潤性膵癌も残りますが、膵管・血管との関係がリンパ腫を支持します。欠如所見を絶対条件にしません。
d|第一候補ではない
通常の限局多血性腫瘤より均一な大型浸潤・節病変を重視します。
e|条件・追加確認が必要
膵腫大・遅延増強は比較しますが、今回の腫瘤・節分布ではリンパ腫を優先し組織を確認します。
判断のポイント
膵の大きな比較的均一な腫瘤に対し、膵管の拡張・閉塞が目立たず、血管の包囲・貫通と周囲リンパ節を認め、悪性リンパ腫を優先する。
鑑別・注意点
膵管拡張や血管浸潤を伴う例もあり、欠如は必須条件ではない。原発性か全身リンパ腫の膵浸潤かを画像だけで決めず、全身評価・組織診断を行う。診断前に膵癌と同じ切除へ直結させない。
参考文献
診断専門医 2009年度 問53
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問53
解答例:a
選択肢別の解説
a|最も適合する
腎門部の類円形構造に動脈性血流があります。動脈連続・真性仮性と径・分枝をCTA等で確認します。
b|条件・追加確認が必要
腫瘍内血流と区別するため、血管腔への直接連続性を確認します。提示では動脈瘤を優先します。
c|第一候補ではない
静脈波形と還流路が必要で、提示の動脈性拍動波形とは異なります。
d|条件・追加確認が必要
短絡なら早期静脈・高流速還流等を評価します。単一動脈瘤構造だけでAVFとしません。
e|第一候補ではない
血腫・血性囊胞内容自体は動脈性内部血流を示さず、血管病変を優先します。
判断のポイント
腎門部の類円形低エコー病変にカラードプラとパルスドプラで動脈性血流を認め、腎動脈瘤を考える。
鑑別・注意点
造影CT等で動脈との連続性、真性・仮性、瘤径・分枝を確認する。径1 cm超なら一律に治療という旧説明は修正し、症状、妊娠可能性、増大、病型・腎機能等を含め専門的に適応を判断する。治療も全例コイルとは限らない。
診断専門医 2009年度 問54
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問54
解答例:a
選択肢別の解説
a|最も適合する
両腎多発脂肪含有結節はAMLを支持しTSCを評価します。AMLだけで症候群確定とはしません。
b|第一候補ではない
血管脆弱性等の症候群で、多発腎AMLとの代表的関連ではありません。
c|第一候補ではない
皮膚・軟膜・眼病変が代表で、多発脂肪性腎病変の背景としてはTSCを優先します。
d|第一候補ではない
神経線維腫・褐色細胞腫等を評価しますが、多発AMLの代表背景ではありません。
e|条件・追加確認が必要
腎囊胞・RCCを来しますが、明瞭な脂肪含有AML群ではTSCを優先します。
判断のポイント
腎に肉眼的脂肪を含む多発結節を認め、AMLを考える。多発性の背景疾患として結節性硬化症を評価する。
鑑別・注意点
AMLだけでTSCを確定せず、皮膚・神経・肺・他臓器所見や遺伝学的評価を合わせる。脂肪の乏しいAMLもあり、非典型病変・石灰化等は別腫瘍も比較する。出血リスクと治療適応は瘤・増大、症状等を含め判断する。
参考文献
診断専門医 2009年度 問55
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問55
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
尿路走行の石灰化ではなく、会陰・陰囊のガス性軟部変化を疑う像です。
b|最も適合する
会陰部痛と軟部ガスが壊死性感染を疑わせます。診察と緊急外科評価を画像待ちで遅らせません。
c|条件・追加確認が必要
腸管が陰囊へ入る場合は比較しますが、筋膜沿いガスと炎症・診察を重視します。
d|第一候補ではない
膀胱壁に沿うガスとは位置が異なり、会陰軟部の範囲を評価します。
e|第一候補ではない
閉鎖孔を通る腸管はCTで確認する病態で、今回の会陰ガス性所見の第一候補ではありません。
判断のポイント
骨盤より尾側の会陰・陰囊部軟部組織にガスを疑う透亮像を認め、疼痛と合わせFournier壊疽を疑う。
鑑別・注意点
単なる低い位置の液面だけで診断せず、診察とCT等で筋膜に沿うガス・炎症、原因と範囲を評価する。ガスがなくても否定できず、壊死性軟部感染が疑われれば抗菌薬・緊急外科評価を画像待ちで遅らせない。
診断専門医 2009年度 問56
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問56
解答例:a
選択肢別の解説
a|最も適合する
左右対称に膀胱周囲へ続く細い管状壁石灰化が支持します。糖尿病等は画像だけで断定しません。
b|第一候補ではない
通常遊離した卵円形石灰化等で、対称的な細長い管状構造とは異なります。
c|第一候補ではない
この規則的な精路走行の管状石灰化をリンパ管としては説明しません。
d|第一候補ではない
動脈なら分枝性走行・骨盤外への連続を示し、今回の対称的精路構造と区別します。
e|第一候補ではない
静脈石は多くが円形で中心透亮等を示し、長い管状壁石灰化とは異なります。
判断のポイント
膀胱周囲から精管走行に沿う左右対称性の細い管状・壁状石灰化を認め、精管石灰化として読む。
鑑別・注意点
動脈の分枝状石灰化や中心透亮を伴う静脈石と分ける。糖尿病等との関連はあるが、画像だけで糖尿病を確定しない。年齢、代謝異常・感染歴等と必要に応じ照合する。
参考文献
診断専門医 2009年度 問57
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問57
解答例:b、d
選択肢別の解説
a|第一選択でない
HCC・卵黄囊腫瘍等の指標で、造骨性転移を疑う高齢男性ではPSAを優先します。
b|上昇し得る
骨形成反応で高値となり得ます。ただし総ALPは肝由来等もあり骨転移量を値だけで決めません。
c|第一選択でない
複数癌で用いますが、造骨性転移と前立腺原発を結び付ける代表指標ではありません。
d|上昇し得る
前立腺原発を疑う根拠となります。骨硬化だけで原発確定とはせず診察・組織等を合わせます。
e|第一選択でない
扁平上皮癌等の指標で、今回の典型的造骨性転移では他指標を優先します。
判断のポイント
骨盤に広範な骨硬化性病変を認め、高齢男性では前立腺癌の造骨性転移を優先する。骨代謝亢進によるALPと、原発巣に関連するPSAの上昇を考える。
鑑別・注意点
骨硬化だけで前立腺癌と確定せず、PSA、診察・原発巣と他画像・必要な病理を合わせる。総ALPは肝由来等でも上昇するため、値だけで骨転移量を決めない。
参考文献
診断専門医 2009年度 問58
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問58
解答例:dを再検討/旧解答aは確定できない
選択肢別の解説
a|旧解答・確定保留
内膜癌も鑑別ですが、強い増強の欠如を根拠にポリープを除外して癌とする論理は不十分です。
b|条件・追加確認が必要
内腔のポリープ状病変として残り、茎・線維性芯・造影を確認します。必ず強く染まるとはしません。
c|条件・追加確認が必要
増大・非増強部だけで肉腫とは確定せず、境界・出血・拡散と筋層由来を確認します。
d|重要な候補・確定保留
境界明瞭な内腔腫瘤と広い非増強部は変性・梗塞筋腫で説明できます。茎・筋層連続と病理を要します。
e|条件・追加確認が必要
筋層への浸潤・脈管性進展等を評価します。提示の境界明瞭性だけで確定・除外はしません。
判断のポイント
内腔を占める境界明瞭な腫瘤はT2不均一で、造影されない部分が大きく、変性・梗塞を伴う粘膜下筋腫も重要な候補となる。子宮体癌と一律にする旧説明を修正する。
鑑別・注意点
ポリープなら必ず強く増強するため癌という論理は成立しない。茎、子宮筋層との連続、真の内部増強、DWI・出血と病理を確認する。提示像だけでaとdを確定鑑別できず、病理未確認の解答変更候補として扱う。
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2009年度 問59
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問59
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
骨盤底から下方脱出する形ではなく、膀胱背側に拡張した腟内血液を読みます。
b|第一候補ではない
子宮筋腫が頸管・腟へ突出する病態で、思春期の血液貯留と周期痛とは異なります。
c|条件・追加確認が必要
下部腟閉鎖・中隔等も鑑別で、処女膜と下腟の診察・画像で閉塞部位を確認します。
d|第一候補ではない
年齢と血液貯留の構築から代表的第一候補ではなく、閉塞性発達異常を優先します。
e|最も適合する
周期痛と腟留血が支持します。下部腟を診察して閉鎖の原因・高さを確定します。
判断のポイント
膀胱背側の腟が拡張し、T1高信号とT2の液面・濃度差から血液貯留を考える。周期性疼痛から処女膜閉鎖による腟留血症を優先する。
鑑別・注意点
画像で下部腟・処女膜そのものが十分評価できない場合は、診察と必要なMRIで横腟中隔・腟閉鎖等を区別する。腎尿路や子宮の関連異常と圧迫を評価し、婦人科で適切に対応する。
診断専門医 2009年度 問60
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問60
解答例:cが誤り
選択肢別の解説
a|概ね正しい
成熟奇形腫は複数胚葉由来の成熟組織を含みます。全ての成分が画像で見えるわけではありません。
b|正しい
T1高信号が抑制されれば脂肪を支持し、血性内容等と区別できます。
c|誤り
良性のRokitansky隆起も壁在結節です。大きい不整増強部や浸潤等を別に悪性転化評価します。
d|概ね正しい
悪性転化では扁平上皮癌が多くSCC上昇は補助になります。正常でも除外はできません。
e|正しい
幅広い年齢で発生し、閉経後だから発生しないとはしません。悪性転化等の評価は年齢も考慮します。
判断のポイント
T1高信号部分が脂肪抑制で低下し、脂肪液面を持つ成熟囊胞性奇形腫を考える。良性でもRokitansky隆起という壁在結節を伴う。
鑑別・注意点
壁在結節があれば必ず悪性という説明はしない。一方、大きい不整な増強充実部、浸潤・増大等は悪性転化の評価が必要である。悪性転化は扁平上皮癌が多く、SCC高値は補助所見で正常でも除外できない。
診断専門医 2009年度 問61
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問61
解答例:a、b
選択肢別の解説
a|支持する
両肺の多発ヨウ素集積が転移を疑わせます。CT・サイログロブリン等と対応させます。
b|治療背景から想定
頸部に正常甲状腺分布が乏しく全摘後を想定しますが、手術歴を像だけで証明はしません。
c|誤り
胃粘膜の正常ヨウ素分布を直ちに転移としません。局在・形態と生理的集積を区別します。
d|誤り
治療はβ線を放出するI-131を用います。I-123は主に診断用です。
e|誤り
ヨウ素負荷は取り込みを阻害するため必須前処置ではありません。低ヨウ素等の準備と逆です。
判断のポイント
胸部の両側多発集積はヨード集積性肺転移を考える。頸部甲状腺床の集積に乏しく、治療の背景と合わせ全摘後を想定する。
鑑別・注意点
頸部非描出だけで手術歴を証明せず、残存組織・治療歴を確認する。胃・唾液腺・尿路等の分布を転移と混同しない。治療はβ線を放出する131Iであり、ヨード負荷は取り込みを阻害するため、ルゴール液投与を治療前の必須処置とはしない。
診断専門医 2009年度 問62
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問62
解答例:d
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
皮質病変は比較しますが、発熱・けいれんと両側内側側頭分布では脳炎を優先します。
b|第一候補ではない
液体中心・被膜と拡散を評価し、今回の側頭葉皮質主体病変とは異なります。
c|第一候補ではない
増強腫瘤・壊死性構築を評価しますが、急性発熱と側頭葉炎症パターンでは他候補を優先します。
d|最も適合する
発熱・行動変化・発作と両側内側側頭病変が支持します。髄液PCR・脳波を確認し治療を遅らせません。
e|第一候補ではない
皮質リボン・線条体拡散異常等が代表で、今回の発熱性側頭葉腫大では他候補を優先します。
判断のポイント
両側側頭葉内側優位のCT低吸収・T2/FLAIR高信号と局所高灌流に、発熱・行動変化・けいれんを伴い、HSV脳炎を優先する。
鑑別・注意点
高灌流は発作等でも生じるため特異的ではない。髄液HSV-PCR、脳波等と合わせ、疑いが強ければ抗ウイルス治療を確定待ちで遅らせない。急性早期にMRIやPCRが陰性でも状況に応じ再評価する。
参考文献
診断専門医 2009年度 問63
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問63
解答例:d
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
髄膜・感染所見の裏付けが乏しく、局所半球高血流と失語では発作性を優先します。
b|第一候補ではない
慢性の認知機能低下と後方低血流が代表で、急性局所言語症状・高血流とは異なります。
c|条件・追加確認が必要
急性失語では評価必須ですが、提示は左皮質の高血流で閉塞性低灌流より発作を支持します。
d|最も適合する
左皮質高血流が症状に対応します。脳波とトレーサ注入の発作時刻を照合し集積域全体を焦点とは決めません。
e|第一候補ではない
典型は間欠期の低灌流です。ただし時期で変動するため一枚だけで期相を確定はしません。
判断のポイント
左半球の皮質に局所的な血流増加を認め、運動性言語障害に関連するてんかん発作期を考える。
鑑別・注意点
左右を相対表示するため、左の高灌流を右全体の虚血と即断しない。発作時のトレーサー注入時刻、脳波、MRIと経過を合わせる。発作間欠期は典型的には低灌流だが、時期・病態で変化し、画像一枚だけで発作焦点を確定しない。
診断専門医 2009年度 問64
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問64
解答例:c、eを優先
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
甲状腺結節の鑑別ですが、Ga強集積と低吸収性病変ではリンパ増殖性・感染性を優先します。
b|条件・追加確認が必要
分化癌でも集積はあり得ますが、Gaの強さだけで分化度を決めず他候補を優先します。
c|主な候補
甲状腺腫瘤とGa高集積は整合します。適切な組織診断で炎症と区別します。
d|除外できない
慢性甲状腺炎もGa集積を来し得ます。画像だけで完全に排除せず臨床・抗体等を確認します。
e|主な候補
低吸収病変とGa集積は感染にも合います。発熱・圧痛・超音波と培養等で比較します。
判断のポイント
甲状腺部の低吸収病変とGaの強い集積があり、甲状腺リンパ腫と急性化膿性甲状腺炎を鑑別する。
鑑別・注意点
Gaは慢性甲状腺炎等にも集積し、画像だけでこの二つに確定できない。発熱・圧痛、炎症値、超音波と適切な細胞組織・培養検査を合わせる。分化型癌は絶対に集積しない、未分化なほど必ず高集積という一律の規則は用いない。
診断専門医 2009年度 問65
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問65
解答例:c
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
合成亢進なら通常びまん性高集積です。ホルモン高値に反し取り込みが低い点を重視します。
b|条件・追加確認が必要
感染性炎症なら疼痛・発熱等と比較します。圧痛のない破壊性甲状腺中毒症では無痛性を優先します。
c|最も適合する
圧痛を欠く甲状腺中毒症と低集積が支持します。ヨウ素負荷・外因性ホルモン等を除外します。
d|第一候補ではない
自律性結節の局所高集積と背景抑制が代表で、全体低集積とは異なります。
e|条件・追加確認が必要
破壊性低集積は共通しますが、通常疼痛・炎症が目立ち、圧痛なしでは無痛性を優先します。
判断のポイント
甲状腺ホルモン高値にもかかわらず過テクネチウム酸集積が低く、圧痛がないことから無痛性甲状腺炎を優先する。
鑑別・注意点
合成亢進と破壊性放出を区別する。ヨード負荷、甲状腺ホルモン服用等でも低摂取となるため、薬剤・造影歴、TSH・抗体、炎症所見と経過を確認する。低集積だけで病因を確定しない。
診断専門医 2009年度 問66
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問66
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
MEN2関連の候補ですが、頸部MIBI局在と高Caはまず副甲状腺機能亢進を評価します。
b|最も適合する
高Caと限局性副甲状腺域集積が支持します。PTHで機能を確認し膵腫瘤との組合せからMEN1も評価します。
c|第一候補ではない
副腎髄質腫瘍であり、高Caと副甲状腺域の集積の直接説明ではありません。
d|条件・追加確認が必要
高Caを来し得ますが、生化学と局在を比較して副甲状腺性病態を優先します。
e|第一候補ではない
膵多血性腫瘤と頸部集積を転移癌と即断せず、内分泌症候群との関連を評価します。
判断のポイント
頸部の限局性MIBI集積と高Ca血症から副甲状腺腺腫を優先する。膵の多血性腫瘤を伴い、MEN1も評価する。
鑑別・注意点
副甲状腺機能亢進はPTH等で生化学的に確認し、シンチは局在検査として使う。MIBI集積だけで腺腫の単発・多発、膵腫瘍の病理やMEN1を確定しない。家族歴、他の内分泌病変・遺伝学的評価を合わせる。
診断専門医 2009年度 問67
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問67
解答例:e
選択肢別の解説
a|支持しない
血流欠損像だけでびまん性線維化は評価できず、今回の主所見は可逆性局所低下です。
b|断定できない
軽い心尖部低下は正常菲薄化・減弱等とも比較し、梗塞確定とはしません。
c|支持しない
下壁の明瞭な固定欠損を主体とする像ではありません。
d|支持に乏しい
主な変化は前壁でなく側壁側です。短軸・長軸を対応させます。
e|支持する
負荷時の側壁低集積が安静で改善し誘発虚血を考えます。アーチファクトと臨床を照合します。
判断のポイント
運動負荷で側壁から心尖側の集積が低下し、安静時に改善しており、側壁の誘発虚血を考える。
鑑別・注意点
心尖部の軽度残存低下だけで梗塞と断定しない。減弱、体動、心尖菲薄化の影響と壁運動を確認し、症状・心電図、必要な冠動脈評価と合わせる。可逆性の判定と責任血管の確定を区別する。
診断専門医 2009年度 問68
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問68
解答例:b
選択肢別の解説
a|合わない
血流低下とPYP局所集積の対応は中隔でなく側壁にあります。
b|最も適切
側壁の血流低下と同部のPYP集積、急性症状が整合します。心電図・トロポニン等で確認します。
c|合わない
PYPの対応局所集積と発症翌日という経過は急性障害を支持し、陳旧性だけとはしません。
d|合わない
主たる血流・壊死親和性集積の対応部位は下壁でなく側壁です。
e|合わない
部位と急性経過が一致しません。PYP集積単独が梗塞特異的ではない点も確認します。
判断のポイント
側壁に心筋血流集積低下があり、対応部にピロリン酸集積を認め、急性心筋梗塞を優先する。
鑑別・注意点
PYP集積は壊死等に関連するが梗塞に特異的ではない。血液プールや骨の重なり、アミロイド等との違いを確認し、胸痛の時間経過・心電図・トロポニンと合わせる。現在の急性冠症候群診療で検査待ちのため再灌流評価を遅らせない。
診断専門医 2009年度 問69
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問69
解答例:cを優先(画像上のN3M0)
選択肢別の解説
a|過小評価
対側縦隔の節集積を疑い、同側肺内・肺門のみのN1には収まりません。
b|過小評価の疑い
同側縦隔だけでなく対側節を疑います。融合CTで正確なstationを確認します。
c|画像上の第一候補
左原発に対側縦隔節を疑いN3を優先します。MIPだけでM0を確定せず全身・脳と必要な節病理を確認します。
d|支持に乏しい
明らかな遠隔集積の証拠に乏しく、対側節を含めN3として再確認します。
e|遠隔転移の根拠不足
N3は疑いますが提示像だけでは明瞭なM1病変を指摘しにくい像です。脳等の未評価領域も確認します。
判断のポイント
左肺原発巣に加え対側縦隔に集積するリンパ節を疑い、画像上はN3を優先する。提示全身像では明らかな遠隔転移を指摘しにくい。
鑑別・注意点
MIPだけで全リンパ節の位置やM0を確定せず、融合CTと脳を含む適切な病期評価を行う。炎症性リンパ節もFDGを取り込み、治療方針に影響する場合はEBUS等の病理確認を検討する。T因子を欠くため病期群までは決めない。
診断専門医 2009年度 問70
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問70
解答例:eを選ぶが分化度の画像確定は不可
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
感染性の結節・すりガラスは残ります。病歴・経時像・微生物検査を比較し腺癌を優先します。
b|条件・追加確認が必要
気道散布・気管支拡張の証拠を調べます。低FDGだけで感染と判断しません。
c|第一候補ではない
低FDG腫瘍はありますが、すりガラス成分の広い病変では腺癌型を優先します。
d|第一候補ではない
低分化をFDGだけで除外はできませんが、すりガラス優位と乏しい集積では高分化候補を優先します。
e|最も適合・分化度確定でない
すりガラス優位病変はFDGが低くても腺癌を疑います。病理分化度・現行腺癌分類は組織で確認します。
判断のポイント
すりガラスを主体に一部濃い成分を持つ肺病変で、FDG集積が乏しくても腺癌を疑う。選択肢では高分化腺癌が最も合う。
鑑別・注意点
すりガラス型・小病変ではFDG感度が低く、陰性だから良性とはしない。一方、FDGの強弱だけで病理分化度を決められない。薄切CTの充実成分径・経時変化と病理により現在の腺癌分類を確認する。
診断専門医 2009年度 問71
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問71
解答例:d
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
慢性炎症も比較しますが、びまん性腫大・被膜様帯と他臓器を含めAIPを優先します。
b|条件・追加確認が必要
FDG集積は癌と重なるため除外不能です。膵管・血管・組織を合わせ悪性を評価します。
c|第一候補ではない
通常は限局性多血腫瘤で、びまん性膵腫大と被膜様構築では他候補を優先します。
d|最も適合する
膵腫大と被膜様帯・FDG集積が整合します。IgG4・膵管・他臓器と組織を統合しSUVだけでは確定しません。
e|第一候補ではない
胆管の局所狭窄・口側拡張を評価しますが、膵全体の変化を第一には説明しません。
判断のポイント
膵腫大と周囲の被膜様低吸収、膵のFDG集積があり、自己免疫性膵炎を優先する。
鑑別・注意点
FDG集積は膵癌と炎症に重なり、SUVだけで両者を確定鑑別しない。IgG4、膵管、他臓器病変・組織を合わせる。旧説明の保険適用の変遷は、確認できないまま現在の制度説明として掲載しない。
参考文献
診断専門医 2009年度 問72
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問72
解答例:eを優先
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
高SUV・遅延上昇だけでは癌と決まりません。CTで腸壁との対応と腫瘤を確認します。
b|条件・追加確認が必要
腺腫もFDGを取り込みますが、周期中央で卵巣に対応する位置を重視します。
c|条件・追加確認が必要
正常腸管でも集積するため連続CTで局在を追い、卵巣構造との一致を確認します。
d|条件・追加確認が必要
尿管内放射能は偽陽性要因です。走行と経時移動を確認して卵巣集積と区別します。
e|最も適合する
周期中央の卵巣に対応する集積が生理的変化を支持します。SUV10以上でもあり得ますが形態・経過を確認します。
判断のポイント
月経周期の中央付近で、膀胱右上方の卵巣に対応する限局集積があり、生理的卵巣集積を優先する。
鑑別・注意点
SUVが高い・遅延像で上がることだけで大腸癌等を確定しない。同時に周期だけで良性と決めず、融合CTで卵巣・尿管・腸管の位置、腫瘤の有無を確認し、必要な超音波・経過観察と合わせる。
参考文献
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2009年度 問73
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問73
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
本来の胃集積は生理的です。胃潰瘍の出血をこのTcO4分布だけで診断しません。
b|第一候補ではない
炎症性偽陽性はあり得ますが、下腹部の胃粘膜様集積では異所性粘膜を優先します。
c|第一候補ではない
腫瘍・炎症は偽陽性となり得ても、TcO4は癌細胞を特異的に描出する検査ではありません。
d|条件・追加確認が必要
Meckel憩室等が背景でも、検出原理は炎症でなく含まれる胃粘膜です。
e|最も適合する
胃外の限局集積は異所性胃粘膜を支持します。胃排泄・尿路・炎症等と動態で区別します。
判断のポイント
過テクネチウム酸で胃以外の下腹部に限局集積を認め、出血源として異所性胃粘膜を考える。Meckel憩室は代表的な背景である。
鑑別・注意点
この検査は出血した血液そのものを標識するのではなく胃粘膜を描出する。胃からの流出、尿管・膀胱、炎症等の偽陽性を動態・追加像で区別する。胃粘膜を持たない憩室は陰性となり得る。
診断専門医 2009年度 問74
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問74
解答例:a
選択肢別の解説
a|最も適合する
下顎の膨張性すりガラス基質と対応する骨集積が支持します。強い集積だけで悪性とはしません。
b|第一候補ではない
多房性溶骨病変が代表で、すりガラス状の骨基質とは異なります。
c|第一候補ではない
高齢者に多い骨拡大・皮質粗大化と異なり、若年の顎骨すりガラス病変ではFDを優先します。
d|条件・追加確認が必要
急速増大・皮質破壊・軟部腫瘤は再評価します。今回の膨張性すりガラス基質では良性線維骨性を優先します。
e|第一候補ではない
原発癌等の証拠がなく、若年顎骨の特徴的基質を転移と即断しません。
判断のポイント
右下顎骨の膨張とすりガラス状骨基質に、骨シンチ・SPECTの強い集積が対応し、線維性骨異形成を優先する。
鑑別・注意点
骨集積の強さだけで悪性としない。皮質破壊、軟部腫瘤、新規疼痛・急速増大等を別に評価し、単純CTの骨構築、歯・神経管・他骨病変と臨床を合わせる。
参考文献
診断専門医 2009年度 問75
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問75
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
広い骨集積増加と高Caを認め、正常分布だけでは説明しません。
b|条件・追加確認が必要
転移性superscanもあり得ます。分布・骨構築とPTH等を合わせ代謝性を優先します。
c|第一候補ではない
脊椎の局所変性だけでは頭蓋・顎・長管骨を含む広い集積を説明しません。
d|最も適合する
代謝性の広い骨集積と高Caが支持します。PTH・P・腎機能で確認し腺の局在は別検査で評価します。
e|第一候補ではない
主に溶骨病変で骨シンチ陰性の場合もあり、この広い造骨性反応では他候補を優先します。
判断のポイント
頭蓋・顎骨、長管骨を含む広い集積増加と腎尿路の相対的描出低下があり、高Ca血症と合わせ副甲状腺機能亢進症を優先する。
鑑別・注意点
Superscanは骨転移等でも生じ、腎が見えないだけで確定しない。PTH、Ca・P、腎機能と骨の構築・分布を評価する。骨代謝像から副甲状腺腫瘍の場所や腺腫・過形成を直接判定しない。
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