放射線治療専門医・2020年
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独自に作成した非公式の解答例です。問題文・選択肢・問題画像・問題PDFは掲載していません。
全55問に解説と参考文献を掲載しています。問17・29・39は画像の深部進展や当時の機器・安全管理条件の追加照合が必要なため、解答確定を保留しています。学会公式正答表との照合は行っていません。
制度・適応は2020年の出題時点を基本に説明し、参考資料の年を明示しています。現在の診療には最新の指針・電子添文を確認してください。原問題で確認した関連問題を12件掲載しています。
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問1 剛体・非剛体画像位置合わせ
解答例:c(誤っている記述)
判断のポイント
平行移動と回転だけで位置を合わせるのは剛体レジストレーションです。DIRは局所的な変形を許して臓器形状の違いを対応させます。
補足・注意点
輪郭伝播、線量合算、適応治療に利用できますが、変形の正しさを確認します。画像一致だけで線量合算の信頼性は保証されません。
参考文献・根拠
問2 核遷移によるγ線放出
解答例:a
判断のポイント
γ線は励起した原子核からのエネルギー遷移で放出されます。
補足・注意点
特性X線は電子殻の遷移、制動X線は荷電粒子の減速で生じます。δ線は相互作用により放出される二次電子です。
参考文献・根拠
問3 カーマの単位
解答例:a(誤っている組み合わせ)
判断のポイント
カーマは非荷電放射線が単位質量当たりに与える二次荷電粒子の初期運動エネルギーで、単位はJ/kg=Gyです。
補足・注意点
J/sは仕事率の単位です。カーマと吸収線量は同じ単位でも定義が異なり、境界やビルドアップで一致しないことがあります。
参考文献・根拠
問4 SOBP形成と飛程補償
解答例:d(誤っている記述)
判断のポイント
Braggピークを標的厚へ広げるにはリッジフィルタやエネルギーの重ね合わせ等を用います。ボーラスは主に飛程・遠位形状の調整に用います。
補足・注意点
スキャニングは照射ヘッド内の物質を減らせるため、ブロードビームに比べ二次中性子を抑えやすい特徴があります。
参考文献・根拠
問5 ラジオクロミックフィルムの特性
解答例:d、e
判断のポイント
ラジオクロミックフィルムは実効原子番号が軟組織に近く、濃度や読み取りには温度などの条件が影響します。
補足・注意点
現像処理は不要です。照射後時間、スキャナ方向、均一性、使用ロットをそろえ、線量校正を行います。
参考文献・根拠
問6 6 Gy分割へのBED換算
解答例:d
判断のポイント
60 Gy/30回のBED10は72 Gyです。1回6 Gyでは1回当たり6×(1+6/10)=9.6 Gyで、等効果は72/9.6=7.5回、選択肢では8回が最も近くなります。
補足・注意点
回数は整数に丸めるため厳密な等価ではありません。腫瘍増殖なしという設問の仮定と、正常組織の別のα/βも区別します。
参考文献・根拠
関連問題
- 2024年 治療専門医 問15:LQモデルとBED
問7 MSIと免疫療法の感受性
解答例:d、e
判断のポイント
MSI検査はミスマッチ修復機能の異常を捉える指標です。MSI-high腫瘍は、適応を満たす場合に免疫チェックポイント阻害薬の効果が期待できます。
補足・注意点
全例が奏効するわけではありません。薬剤・癌種・治療歴の条件と、病的変異に対する遺伝学的対応も確認します。
参考文献・根拠
問8 p53と線質による感受性差
解答例:d(誤っている記述)
判断のポイント
高LET炭素線では、低LETのX線に比べp53状態による感受性差が小さくなる傾向があります。変異の影響が炭素線でより大きいとはしません。
補足・注意点
p53はDNA損傷応答、細胞周期停止、BAX等を介する細胞死に関わります。HPV E6によるp53抑制も整理します。
参考文献・根拠
問9 相同組換えの鋳型と因子
解答例:b、e
判断のポイント
相同組換え修復は姉妹染色分体などの相同配列を利用し、BRCA2がRAD51の機能を支えます。
補足・注意点
V(D)J組換えはNHEJ系に関係します。DNA修復の結果としての染色体転座と、正確な鋳型利用による修復を区別します。
参考文献・根拠
関連問題
- 2024年 治療専門医 問10:相同組換えと修復因子
問10 女性放射線業務従事者の線量限度
解答例:a(誤っている組み合わせ)
判断のポイント
妊娠可能な女性の実効線量限度は原則5 mSv/3か月で、1.3 mSv/3か月ではありません。
補足・注意点
妊娠中の腹部表面・内部被ばくの限度、妊娠不能の申出をした場合などの区分を分けます。試験当時の規則と最新改正を確認します。
参考文献・根拠
問11 高齢MGMT非メチル化膠芽腫の照射
解答例:a
判断のポイント
高齢でPS2、MGMT非メチル化の患者には、治療負担を抑える寡分割照射が適切な選択肢です。
補足・注意点
テモゾロミド単独の利益はMGMT状態で異なります。年齢、全身状態、認知機能、本人の希望を統合して強度を判断します。
参考文献・根拠
問12 PCNSLの眼病変と治療順序
解答例:b、d
判断のポイント
眼浸潤を伴う場合は眼病変を被覆する範囲を考慮します。照射後の大量メトトレキサートは遅発性白質脳症のリスクが高く、治療順序が重要です。
補足・注意点
通常は大量メトトレキサートを含む導入療法が先です。奏効後の照射回避・低減は年齢と地固め戦略を踏まえて検討し、単に画像消失だけで一律に省略しません。
参考文献・根拠
問13 非播種胚腫の全脳室照射
解答例:b
判断のポイント
非播種松果体胚腫の化学療法併用照射では全脳室系などをCTVとし、橋前槽を予防領域として一律に含める必要はありません。
補足・注意点
松果体・鞍上の好発部位と脳室系のつながりを理解します。播種があれば照射範囲は変わるため、全脊髄を含む病期評価が必要です。
参考文献・根拠
問14 髄芽腫の標準リスク定義
解答例:c
判断のポイント
標準リスクの髄芽腫では、術後残存が1.5 cm²未満であることなどが条件となります。
補足・注意点
年齢と播種の有無も重要です。2020年時点の試験では、分子分類の予後情報と臨床試験外での治療変更を分けて判断します。
参考文献・根拠
問15 小児の照射後内分泌障害
解答例:b
判断のポイント
成長ホルモン分泌は視床下部・下垂体照射に特に感受性が高く、他の下垂体ホルモンより低い線量から障害され得ます。
補足・注意点
身長の伸びと内分泌機能を長期に追跡します。年齢、照射体積・線量、化学療法や原疾患の影響も評価します。
参考文献・根拠
関連問題
- 2024年 治療専門医 問98:GH分泌の放射線感受性
問16 原発部位別のT3定義
解答例:a、c
判断のポイント
喉頭癌の傍声帯間隙浸潤、中咽頭癌の喉頭蓋舌面への進展はT3に相当します。
補足・注意点
上咽頭の頭蓋内進展、下咽頭の甲状軟骨浸潤、上顎洞の翼状突起進展は別のT分類です。同じ解剖名でも原発部位ごとに定義を確認します。
参考文献・根拠
問17 p16陽性後壁癌の進展と病期
解答例:a・eを候補として保留
判断のポイント
画像では中咽頭後壁を中心とする腫瘍で、p16陽性癌に特徴的な嚢胞性頸部転移も考慮します。T分類は最大径だけでなく周囲組織への進展で決まります。
補足・注意点
4.2 cm・N1だけならII期で、III期とするにはT4進展の確認が必要です。提示断面の深部進展と公式解答を追加照合するため、aを確定せず保留します。
参考文献・根拠
問18 T3声門上癌のリンパ節CTV
解答例:c、e
判断のポイント
傍声帯間隙浸潤を伴う仮声帯癌はT3です。両側内深頸リンパ節への潜在転移を考慮し、NBIなどで粘膜範囲を評価します。
補足・注意点
声帯固定がなくても傍声帯間隙浸潤でT3になります。声門癌と声門上癌のリンパ流を区別し、薬物併用と機能温存を検討します。
参考文献・根拠
問19 上顎洞癌のT分類と再発
解答例:b、c
判断のポイント
上顎洞癌の眼窩底浸潤はT3です。局所の治療失敗が重要で、原発巣の制御が治療の課題となります。
補足・注意点
上咽頭・翼状突起・頭蓋底への進展は別のT因子です。V2は正円孔、V3は卵円孔を通るため、神経孔を取り違えません。
参考文献・根拠
問20 腺様嚢胞癌の神経周囲進展
解答例:a、d
判断のポイント
腺様嚢胞癌は緩徐な増大でも遠隔転移・長期再発に注意が必要です。提示MRIでは耳下腺腫瘍から茎乳突孔へ向かう顔面神経沿いの進展を疑います。
補足・注意点
手術可能性と神経走行を評価し、術後照射では必要に応じ頭蓋底までの経路を含めます。一般的な扁平上皮癌の薬剤反応と同一には扱いません。
参考文献・根拠
問21 III期肺癌の同時CRTと肺線量
解答例:b、d
判断のポイント
全身状態の良い切除不能III期非小細胞肺癌では、殺細胞性抗癌薬との同時CRTを検討します。両肺V20が40%を超える計画は肺臓炎リスクが高く、そのまま根治照射しません。
補足・注意点
肺線量低減や治療方針の再検討が必要です。ベバシズマブ同時併用や74 Gyへの一律増量は標準ではなく、地固め薬の名称も区別します。
参考文献・根拠
問22 III期肺癌のIMRTと術前治療
解答例:b、c
判断のポイント
適切なIMRTは肺臓炎を増やさず正常臓器線量低減に役立ちます。肺尖部胸壁浸潤癌では術前CRTと手術の組み合わせが選択肢です。
補足・注意点
画像陰性リンパ節を広く予防照射する利益は確立していません。非小細胞肺癌へ小細胞肺癌のPCI戦略を一律に適用しません。
参考文献・根拠
問23 2020年の限局型小細胞肺癌
解答例:e(出題時点では誤り)
判断のポイント
2020年の限局型小細胞肺癌では、同時CRT後デュルバルマブ地固めは標準ではありませんでした。
補足・注意点
後年のADRIATICにより地固め療法の位置付けは変わっています。試験年度を明確にし、現在の治療には最新承認内容を確認します。
参考文献・根拠
問24 CRT中断を要する急性有害事象
解答例:d、e
判断のポイント
治療を要するGrade 3の気胸や発熱性好中球減少症では、まず急性病態へ対応し照射を中断・再評価します。
補足・注意点
中断判断は重症度、感染・出血、全身状態、施設レジメン基準によります。食道炎等は支持療法を充実させ、可能なら不要な休止を避けます。
参考文献・根拠
問25 I期胸腺癌完全切除後
解答例:a
判断のポイント
I期胸腺癌を完全切除できた場合、経過観察が推奨される方針です。
補足・注意点
進行期や断端陽性の胸腺癌とは術後照射の必要性が異なります。胸腺腫と胸腺癌、完全切除と残存を区別します。
参考文献・根拠
問26 甲状腺アブレーションの実施条件
解答例:a、e
判断のポイント
残存甲状腺アブレーションは、適応・投与量・退出条件を満たせば外来で実施でき、rhTSHによる刺激を用います。
補足・注意点
ヨード造影は放射性ヨウ素集積に影響するため時期の調整が必要です。既知の腫瘍残存・遠隔転移の治療と、残存正常組織のアブレーションを分けます。
参考文献・根拠
問27 甲状腺未分化癌の術後照射
解答例:b
判断のポイント
未分化癌の術後は、局所進行・頸部再発を抑えるため頸部照射を含む集学的治療を検討します。
補足・注意点
未分化癌はIV期群で、通常は放射性ヨウ素や分化型のTSH抑制戦略とは異なる治療を行います。全身治療と気道管理も重要です。
参考文献・根拠
問28 術式・転移量に応じた領域照射
解答例:b、e
判断のポイント
郭清後に多発腋窩転移がある場合は鎖骨上を、郭清を省略した明らかな転移例では腋窩を含む領域照射を検討します。
補足・注意点
孤立腫瘍細胞・微小転移と、5 mmのマクロ転移を区別します。現在は郭清・領域照射の省略条件がさらに検討されており、患者背景と年度を合わせます。
参考文献・根拠
問29 再建と抗HER2療法を伴うPMRT
解答例:保留(b・eの年度別条件を要確認)
判断のポイント
PMRTは転移陽性例で乳癌死亡を減らす効果があります。術前薬物療法後のypN0だけで、照射省略を一律には決めません。
補足・注意点
2020年資料は抗HER2薬併用の長期安全性データの限界を述べています。エキスパンダーは製品条件・当時の運用で扱いが異なるため、b・eを確定せず当時資料と公式解答を照合します。
参考文献・根拠
問30 温存術後の放射線肺臓炎
解答例:c、e
判断のポイント
乳房照射後の放射線肺臓炎は数か月、約4か月前後に出現し、照射領域に対応するすりガラス・浸潤影等を認めます。
補足・注意点
症状は乾性咳嗽が典型で、有症状例の頻度は20%より低いとされます。照射野外へ移動する陰影は器質化肺炎などを鑑別します。
参考文献・根拠
問31 食道癌の臨床T・Nと病期群
解答例:b、d
判断のポイント
本問の臨床病期分類では、固有筋層浸潤・2個転移はT2N1、心膜浸潤・転移なしはT4aN0で、III期に該当します。
補足・注意点
食道癌は臨床・病理・術前治療後の病期群で表が異なります。大動脈浸潤のT4bと心膜のT4aを区別します。
参考文献・根拠
問32 SM2食道癌の根治選択肢
解答例:a、c
判断のポイント
明らかなSM2浸潤の胸部食道癌では、手術または根治的CRTが標準的な根治治療です。
補足・注意点
画像上N0でも潜在リンパ節転移リスクがあります。内視鏡切除後の病理によって追加CRTを選ぶ戦略と、初診時に明らかなSM2への標準選択を区別します。
参考文献・根拠
問33 局所進行膵癌の治療戦略
解答例:a、c
判断のポイント
切除不能局所進行膵癌には全身化学療法が選択肢で、導入療法後に遠隔増悪がなければCRTを検討する戦略もあります。ゲムシタビン単独も患者条件に応じた選択肢です。
補足・注意点
導入後CRTの生存上乗せは一律に確立していません。奏効だけで全例を手術へ進めず、再評価によるconversionの検討と標準方針を分けます。
参考文献・根拠
問34 通常分割上腹部照射の臓器制約
解答例:a、e
判断のポイント
胃の最大線量60 Gy以下、正常肝平均30 Gy未満は、設問で許容される代表的な制約です。
補足・注意点
消化管の部位、正常肝機能、体積定義で条件が変わります。小腸・脊髄・腎へ同じ数値を使わず、分割法と累積線量を確認します。
参考文献・根拠
問35 肛門癌IMRTと骨盤CTV
解答例:b、d
判断のポイント
IMRTは正常組織の線量を抑え、皮膚等の毒性軽減に役立ちます。外腸骨リンパ節は予防CTVの構成領域です。
補足・注意点
切除可能な扁平上皮癌でもCRTが臓器温存の標準です。通常の併用は5-FUとマイトマイシンCで、導入化学療法は一律の標準ではありません。
参考文献・根拠
問36 筋層浸潤膀胱癌の温存集学的治療
解答例:b、e
判断のポイント
最大限のTURBTに加え、適切な化学療法を併用する根治照射が膀胱温存の治療戦略です。放射線単独より治療成績の改善が期待されます。
補足・注意点
良い適応は限局病変・良好な膀胱機能などを満たす例です。50 Gyだけを通常の根治総線量とはせず、反応判定と救済膀胱全摘も含めて計画します。
参考文献・根拠
問37 IIBセミノーマと鼠径手術歴
解答例:b、e
判断のポイント
2.5 cmリンパ節転移はIIB期に相当し、転移巣には36 Gy程度を用います。鼠径部手術歴によるリンパ流変化を考え、患側鼠径領域も検討します。
補足・注意点
予防領域と肉眼的転移で線量を分けます。I期の監視療法や単剤カルボプラチンの方針を、そのままIIBへ適用しません。
参考文献・根拠
問38 低リスク前立腺SBRTの線量
解答例:d(適切でない処方)
判断のポイント
低リスク前立腺癌に50 Gy/5回を一般的な標準として提示するのは過大です。検証された線量分割と臓器制約を用います。
補足・注意点
60 Gy/20回や70 Gy/28回、125I単独などが候補です。治療期間だけで選ばず、尿路・直腸毒性と本人の希望を比較します。
参考文献・根拠
問39 中間リスクLDR併用と線源管理
解答例:b・eを候補として保留
判断のポイント
不良中間リスクの前立腺癌では、LDR小線源と45 Gy程度の外部照射を併用する戦略があります。シード留置後は少なくとも1日の管理が必要です。
補足・注意点
死亡時の線源摘出と当局への事前連絡の手続きは、試験当時の通知・安全管理ガイドラインでの確認が必要です。eの手続きの確定前に断定せず保留します。
参考文献・根拠
問40 中間リスク前立腺癌の短期ADT
解答例:a
判断のポイント
中間リスクでADTを併用する場合、照射前から照射中にかけた約6か月の短期療法が代表的です。
補足・注意点
良好中間リスクでは省略も検討されます。高リスクの長期ADTや転移例の持続療法と区別し、リスクと全身状態で判断します。
参考文献・根拠
問41 2.5 cm限局頸癌の根治治療
解答例:b、c
判断のポイント
頸部に限局した2.5 cmの扁平上皮癌では、広汎子宮全摘出術または根治的放射線治療が選択肢です。
補足・注意点
妊孕性温存の広汎頸部摘出は通常さらに小型の適応を慎重に選びます。手術・照射の利益と長期の性機能・妊孕性への影響を説明します。
参考文献・根拠
問42 進行頸癌の出血対応と根治治療
解答例:d(適切でない方針)
判断のポイント
IIIB期頸癌に広汎子宮全摘を通常の根治治療として行いません。根治CRTを軸に、輸血・圧迫・必要に応じた動脈塞栓等で出血を管理します。
補足・注意点
まず循環動態を安定させ、貧血・感染・尿路閉塞等を評価します。止血処置と根治治療の計画を並行して調整します。
参考文献・根拠
問43 治療時残存とHR-CTV
解答例:e(誤っている記述)
判断のポイント
HR-CTVは小線源治療時点の残存病変と子宮頸部を基に設定します。外部照射開始時の範囲をそのままHR-CTVにするわけではありません。
補足・注意点
初発範囲はIR-CTV等にも反映します。毎回の画像・診察、アプリケータ位置に基づき線量分布を作り、直腸・膀胱等の累積線量を評価します。
参考文献・根拠
関連問題
- 2024年 治療専門医 問72:治療時HR-CTV
問44 頸癌術後高リスクとIMRT
解答例:b、d
判断のポイント
子宮傍組織浸潤陽性は術後高リスクで、同時CRTを検討します。IMRTは腸管等の線量と毒性を低減するために用います。
補足・注意点
骨盤リンパ節陰性でも高リスク因子を無視しません。傍大動脈を一律に予防照射したり、ベバシズマブを通常の術後標準として追加したりはしません。
参考文献・根拠
関連問題
- 2024年 治療専門医 問76:頸癌術後リスク分類
問45 FIGO2008外陰癌の進展範囲
解答例:a、b
判断のポイント
IA期の浸潤深度は1 mm以下、II期では腟下部等への進展が範囲に入ります。腫瘍径など他の条件も合わせて分類します。
補足・注意点
骨盤リンパ節は遠隔転移としてIVBです。固定・潰瘍化した鼠径節のIVAと、腟上部への進展を区別します。
参考文献・根拠
問46 限局期濾胞性リンパ腫の選択肢
解答例:a、d
判断のポイント
限局した低悪性度濾胞性リンパ腫では24 Gy/12回のISRTが根治的選択肢です。病状・年齢・負担を踏まえ経過観察を選ぶ場合もあります。
補足・注意点
4 Gyは緩和目的等には有効ですが、長期局所制御を目指す24 Gyと同等とはしません。治療前に全身病期を十分評価します。
参考文献・根拠
問47 鼻副鼻腔DLBCL照射の臓器毒性
解答例:e
判断のポイント
残存DLBCLに用いる一般的な線量では、側頭葉壊死は他の選択肢より起こりにくい有害事象です。
補足・注意点
頭蓋底を破壊する病変では縮小に伴う髄液漏、鼻副鼻腔・眼・耳の障害に注意します。実際のリスクは残存範囲と線量分布で確認します。
参考文献・根拠
問48 精巣リンパ腫の再発予防
解答例:a、e
判断のポイント
精巣原発リンパ腫では、対側精巣への予防照射と中枢神経再発を防ぐ治療を、全身化学免疫療法と組み合わせて検討します。
補足・注意点
精上皮腫の補助療法と混同しません。診断は通常高位精巣摘除で行い、病期・年齢・腎機能等から全身療法を選びます。
参考文献・根拠
問49 全身皮膚電子線照射
解答例:a、b
判断のポイント
写真は全身皮膚電子線照射で、菌状息肉症などに用います。会陰・足底・皮膚のひだ等の低線量部には追加照射を検討します。
補足・注意点
全身照射による移植前処置とは異なります。アクリル板は電子線の散乱・分布調整などに用い、実測で皮膚線量の均一性を評価します。
参考文献・根拠
問50 形質細胞腫と骨髄腫の照射目的
解答例:a、b
判断のポイント
孤立性形質細胞腫は局所の根治的照射が中心です。多発性骨髄腫では全身薬物療法を軸に、痛み・神経圧迫等の緩和に照射を用います。
補足・注意点
孤立性と判断するには骨髄と全身画像の評価が必要です。骨型と髄外型で後の全身進展リスクが異なり、すべてを80%以上とはしません。
参考文献・根拠
問51 CIEDの高リスク条件
解答例:c
判断のポイント
6 MV X線という条件だけでは高リスクに分類されません。陽子・炭素線、ペースメーカ依存、本体への高線量等は高リスク因子です。
補足・注意点
6 MVでも他の因子で高リスクとなり得ます。循環器科と協働し、本体線量、機種、依存性、照射中の監視・緊急対応を計画します。
参考文献・根拠
問52 ユーイング肉腫の転移と術後照射
解答例:a、e
判断のポイント
転移の有無は重要な予後因子です。完全切除され条件を満たす例では、術後照射を省略できる場合があります。
補足・注意点
摘出断端・病理反応・初発範囲を確認します。肉眼的残存例や切除不能例とは必要線量と治療順序が異なります。
参考文献・根拠
問53 腎芽腫の全腹部照射と健側腎
解答例:b、c
判断のポイント
腹腔内播種では全腹部照射を検討し、健側腎の線量は約14 Gyを超えないよう管理します。
補足・注意点
椎体は不均一な成長障害を避けるよう全体を被覆します。術後照射はプロトコールに沿って早期に開始し、不要に遅らせません。
参考文献・根拠
関連問題
- 2024年 治療専門医 問94:腎芽腫の照射
問54 高リスク神経芽腫と残存原発巣
解答例:b、e
判断のポイント
MYCN増幅を有する2歳児は高リスクとして局所照射の対象になります。肉眼的残存例で30.6 Gy/17回を用いる治療設定があります。
補足・注意点
病期IIIだけで全例の適応を決めません。治療後MIBG陽性の残存転移は予後と追加局所治療の判断に関わります。
参考文献・根拠
問55 骨盤照射前の卵巣移動
解答例:c
判断のポイント
骨盤内横紋筋肉腫の女児では、照射前に卵巣を照射範囲外へ移動するなど、妊孕性への影響を軽減する工夫を検討できます。
補足・注意点
卵巣移動だけで温存を保証できず、子宮線量や薬剤毒性も重要です。病変への安全性を優先し、生殖医療専門家と年齢に適した方法を相談します。