放射線治療専門医・2025年
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100問を分野別に整理しました。分野を選び、「問題番号から選ぶ」を開くと、各問の解答例・判断のポイント・補足・根拠文献を確認できます。
本記事は独自に作成した非公式の解答例です。問題文・選択肢・問題画像・問題PDFは掲載していません。放射線科専門医試験の治療分野とは別の試験です。
100問分の学習解説と根拠リンクを掲載。2026年10月18日、問35・40・61・96をガイドライン・原著・原画像と再照合して改訂しました。学会公式の正答表との照合は行っていません。
制度・適応は2025年の出題時点を基本とし、旧版ガイドラインは資料名に年を明記しています。現在の診療には最新の指針・電子添文を確認してください。類題・比較問題は原問題で確認できた14件を記載しています。
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問1 CIEDと二次中性子
解答例:e
判断のポイント
デバイス障害では、装置への吸収線量だけでなく二次中性子の発生が重要です。JASTRO/JCSは光子10 MV以上、電子20 MeV以上、陽子線・炭素線を高リスク側に分類しています。
補足・注意点
10 MeV電子線は、このエネルギーの観点では低リスク側です。実際の管理ではペースメーカ依存性やデバイス線量も評価します。
参考文献・根拠
問2 FFFビームの物理特性
解答例:c
判断のポイント
フラットニングフィルタを除去すると、フィルタ由来のヘッド散乱が減少します。線量率は一般に上昇し、ビームの中心軸付近が高い非平坦なプロファイルになります。
補足・注意点
FFFはフィルタによるビーム硬化を減らします。適切なビームモデリングとコミッショニングが前提です。
参考文献・根拠
問3 放射線検出器の用途
解答例:d
判断のポイント
通常のサーベイメータとして、NaI(Tl)は主に光子、ZnS(Ag)はα線の測定に用います。GM計数管は窓構造などによりβ線・γ線の測定に使われます。
補足・注意点
検出器材料の名称だけで全線種への感度を絶対的に否定するのではなく、実用的な測定器の構成と用途を押さえます。
参考文献・根拠
問4 小線源核種と線量率
解答例:e
判断のポイント
現在の高線量率リモートアフターローディングで代表的な核種は192Irや60Coです。137Csを高線量率治療の代表として結び付けるのは適切ではありません。
補足・注意点
永久刺入では198Auなど、低線量率治療では192Irワイヤなどが使われてきました。核種と装置・治療方式を対にして整理します。
参考文献・根拠
問5 DVHの線量・体積指標
解答例:b
判断のポイント
D2%は高線量側の指標で、近似最大線量の評価に用います。近似最小線量にはD98%などを用います。
補足・注意点
Dx%は体積のx%が受ける線量、Vxは基準線量以上を受ける体積です。体積の単位が%かcm³かも確認します。
参考文献・根拠
問6 モンテカルロ線量計算
解答例:b
判断のポイント
多数の粒子の輸送・相互作用を確率的に追跡して線量を推定します。履歴数を増やすと計算時間が増え、統計的不確かさは概ね履歴数の平方根に反比例して小さくなります。
補足・注意点
計算時間だけで全ての系統誤差が解消するわけではありません。物質組成や相互作用データの設定も重要です。
参考文献・根拠
問7 低LETと高LETの区別
解答例:b、c
判断のポイント
β線は低LET放射線です。治療用陽子線も通常は低LET側に分類しますが、飛程末端ではLETが増加します。
補足・注意点
陽子線のLETが全飛程で一定という意味ではありません。α線や速中性子線の生物効果との違いを整理します。
参考文献・根拠
問8 IMRTと最適化
解答例:a
判断のポイント
IMRTは、標的線量とリスク臓器の制約からビーム強度を求めるインバースプランニングを基本とします。
補足・注意点
MUや照射時間は装置・方式・計画条件に依存します。VMATが常にMUを増やすといった一律の理解は避けます。
参考文献・根拠
問9 電子線の深部線量分布
解答例:a、e
判断のポイント
高エネルギー電子線では表面線量が増え、治療可能な深さも増えます。90%線量深の目安はエネルギーMeVを約3で割った深さcmです。
補足・注意点
最大線量深は装置や条件にも依存し、エネルギーに対して単調に増えるとは限りません。90%線量深の式は概算で、最終的には実測値を用います。
参考文献・根拠
問10 X線の間接作用
解答例:d
判断のポイント
低LET放射線によるDNA損傷では、水の放射線分解で生じるラジカルを介した間接作用が大きな割合を占めます。教科書的には約3分の2と整理します。
補足・注意点
直接作用と間接作用の比率は照射条件や生物系に依存するため、全条件で固定された実測値という意味ではありません。
参考文献・根拠
問11 DNA損傷とγH2AX
解答例:e
判断のポイント
DNA二本鎖切断に伴い、ヒストンH2AXのSer139が速やかにリン酸化され、γH2AXが形成されます。
補足・注意点
γH2AXはDNA損傷応答の重要な指標です。ATMなどのキナーゼによるリン酸化と、タンパク発現やメチル化を区別します。
参考文献・根拠
問12 分子標的薬・免疫薬の標的
解答例:a
判断のポイント
イピリムマブはCTLA-4に対する抗体です。PD-L1を標的とする抗体との取り違えが論点です。
補足・注意点
薬剤名の暗記だけでなく、T細胞の抑制経路のどこを阻害するかを整理します。
参考文献・根拠
問13 アポトーシスと壊死
解答例:b
判断のポイント
アポトーシスではクロマチン凝縮、DNA断片化、カスパーゼ活性化などが起こり、細胞断片は貪食されます。早期から細胞内容物を周囲へ流出させる壊死とは区別します。
補足・注意点
細胞膜の保全と炎症反応の違いを軸に整理すると覚えやすくなります。
参考文献・根拠
問14 低酸素による放射線抵抗性
解答例:c
判断のポイント
図では同じ線量に対する生存率が高くなっています。低酸素化は低LET放射線の酸素効果を弱め、細胞を抵抗性にします。
補足・注意点
G2/M期への同調やDNA修復阻害は一般に感受性を高める方向です。曲線が上か下かを先に判定します。
参考文献・根拠
過去の類題・関連問題
- 2024年度 放射線治療専門医 問12:低酸素応答(原問題で確認。解説ページ未作成)
問15 炭素イオン線の生物効果
解答例:e
判断のポイント
高LETの炭素イオン線では、X線より酸素効果や細胞周期による感受性の差が小さくなる傾向があります。
補足・注意点
RBEは線質だけでなく線量・組織・評価する効果で変わります。常に同じ値とは扱いません。
参考文献・根拠
問16 細胞周期と相同組換え修復
解答例:d
判断のポイント
相同組換え修復は姉妹染色分体を利用するため、主にS期からG2期に働きます。この修復能が時期による抵抗性の一因です。
補足・注意点
G2期全体を一律に抵抗性とするのではなく、S期後半からG2期前半と、感受性の高いG2/M期を区別します。
参考文献・根拠
過去の類題・関連問題
- 2024年度 放射線治療専門医 問10:DNA二本鎖切断のHR/NHEJ修復(原問題で確認。解説ページ未作成)
問17 LQモデルの係数と単位
解答例:a、d
判断のポイント
LQモデルはS=exp(−αD−βD²)で表します。αは直線成分で、α/βの単位はGyです。
補足・注意点
基本式には照射時間や再増殖は明示されていません。時間因子を扱う拡張式と区別します。
参考文献・根拠
問18 組織反応のしきい線量
解答例:a
判断のポイント
挙げられた組織反応の中では湿性落屑のしきい線量が高く、単回局所被ばくで概ね10 Gy台の反応です。
補足・注意点
しきい値は評価する反応、照射面積、年齢、分割条件で変わります。分割治療の総線量へそのまま置き換えないことが重要です。
参考文献・根拠
問19 治療核種の放出線種
解答例:e
判断のポイント
223Raはα線放出核種で、骨転移を有する去勢抵抗性前立腺癌に用います。
補足・注意点
131Iや177Luなどのβ線を用いる治療と、飛程・LETの違いを整理します。
参考文献・根拠
問20 PRRTの適応評価と腎保護
解答例:e
判断のポイント
国内承認時の臨床試験では111Inペンテトレオチドによる受容体シンチグラフィで集積を確認しています。アミノ酸輸液は腎被ばくの低減が目的です。
補足・注意点
G3腫瘍の一次治療の位置付けは新しい試験で変化しています。試験当時の国内適応・運用と、後年の推奨を分けて読みます。
参考文献・根拠
問21 223Raの排泄と併用
解答例:b
判断のポイント
223Raの主な排泄経路は糞便中です。通常は4週間隔で投与します。
補足・注意点
内臓転移例の適応や、アビラテロンとの同時併用には注意が必要です。ドセタキセルとの直接比較で生存延長が証明された、という意味ではありません。
参考文献・根拠
問22 131I-MIBGの骨髄毒性
解答例:e
判断のポイント
131I-MIBG治療では、白血球・血小板などの減少を含む骨髄抑制が重要で、頻度の高い有害事象です。
補足・注意点
投与後すぐの症状だけでなく、遅れて起こる血球減少を継続して評価します。
参考文献・根拠
問23 全脳照射時の悪心への対応
解答例:c
判断のポイント
MASCC/ESMOの2023年勧告では、脳への照射で生じる悪心・嘔吐に対するレスキューとしてデキサメタゾンを挙げています。
補足・注意点
全例への予防投与と、症状出現時の治療を区別します。脳浮腫や併用薬など悪心の原因評価も必要です。
参考文献・根拠
問24 診断別GPAの予後因子
解答例:d
判断のポイント
従来の非小細胞肺癌のDS-GPAは、KPS、年齢、頭蓋外転移の有無、脳転移数を用います。脳転移の大きさは含まれません。
補足・注意点
後のLung-molGPAなどでは分子情報が追加されています。どの版の予後指標かを確認します。
参考文献・根拠
問25 小児研究とアセント
解答例:d
判断のポイント
本人の理解力に合わせた説明を行い、研究への賛意を得る手続がインフォームド・アセントです。
補足・注意点
保護者等の代諾者から得る同意とは役割が異なります。本人の拒否の意思も尊重します。
参考文献・根拠
問26 特定臨床研究の範囲
解答例:d
判断のポイント
対象医薬品等の製造販売業者等から資金提供を受けて実施する、その医薬品等の臨床研究は特定臨床研究に該当します。
補足・注意点
企業からの資金がある全ての研究を無条件に同じ扱いとするのではなく、研究対象・資金提供者との関係と法の定義を確認します。
参考文献・根拠
問27 臨床研究の審査と届出
解答例:c
判断のポイント
特定臨床研究は認定臨床研究審査委員会の審査を経て、実施計画を厚生労働大臣へ届け出ます。研究ごとの「大臣の承認」が必要という制度ではありません。
補足・注意点
認定臨床研究審査委員会と、一般の倫理審査委員会を区別して理解します。
参考文献・根拠
問28 倫理審査委員会の構成
解答例:e
判断のポイント
倫理審査委員会には医学・医療の専門家だけでなく、人文・社会科学の有識者や一般の立場の者など、多様な立場が必要です。
補足・注意点
同意文書や研究計画の科学性・倫理性を審査し、研究対象者の権利を保護します。
参考文献・根拠
問29 放射線治療の診療報酬
解答例:e
判断のポイント
試験当時の制度では、体表面の位置情報によるIGRT加算は乳房照射に係るものに限るとされています。
補足・注意点
早期声門癌の寡分割照射の医学的適応と、一回線量増加加算の算定対象は別です。算定は該当年度の通知で確認します。
参考文献・根拠
問30 画像誘導小線源治療の加算
解答例:d
判断のポイント
画像誘導密封小線源治療加算の対象疾患として子宮頸癌を整理します。臨床的に画像を用いる小線源治療全般が、この加算の対象になるわけではありません。
補足・注意点
医学的な治療技術の分類と、保険上の算定要件を区別します。
参考文献・根拠
問31 膠芽腫の生存に関するエビデンス
解答例:d
判断のポイント
初発膠芽腫に対するベバシズマブの追加は、無増悪生存期間などへの効果があっても、全生存期間の改善は示していません。
補足・注意点
テモゾロミド、MGMTメチル化、TTFieldsなどとはエビデンスを分けて整理します。
参考文献・根拠
過去の類題・関連問題
- 2024年度 放射線治療専門医 問30:高悪性度神経膠腫の予後因子(原問題で確認。解説ページ未作成)
問32 小児頭蓋内上衣腫の術後治療
解答例:b
判断のポイント
播種のない小児頭蓋内上衣腫では、全摘出後も局所への術後放射線治療が基本です。全摘出できたことだけで省略しません。
補足・注意点
年齢、残存病変、分子分類、播種の有無を確認します。化学療法を一律に標準併用する疾患ではありません。
参考文献・根拠
問33 標準リスク髄芽腫の術後照射
解答例:a、b
判断のポイント
全脳全脊髄照射に局所ブーストを加え、化学療法を組み合わせます。局所総線量54 Gy程度が代表的です。
補足・注意点
標準リスクの全脳全脊髄線量と局所の総線量を混同しないこと、低年齢ほど認知機能への晩期影響に注意することが要点です。
参考文献・根拠
問34 pure germinomaの照射範囲
解答例:e
判断のポイント
松果体部と鞍上部の二病変型という理由だけで、全例に全脳全脊髄照射を行うわけではありません。播種の評価に基づいて範囲を決めます。
補足・注意点
局所照射、全脳室照射、全脳照射、全脳全脊髄照射の適応を、病変部位と播種に分けて整理します。
参考文献・根拠
問35 中枢神経原発リンパ腫の治療
解答例:c
判断のポイント
中枢神経原発悪性リンパ腫の全脳照射では、眼病変がない場合も眼球後半部を含めるという国内ガイドラインの推奨がある。画像で見える小病変だけを初回から定位照射する治療とは異なる。
補足・注意点
大量メトトレキサートを基盤とする化学療法を先行し、奏効や年齢に応じて地固め療法を選ぶ。全脳照射の線量を39.6 Gyに一律固定するのではなく、奏効状態と認知機能への影響を考慮する。
参考文献・根拠
問36 前庭神経鞘腫SRSの晩期障害
解答例:b
判断のポイント
SRS後の晩期有害事象として水頭症が生じることがあります。辺縁線量は一般に12~13 Gy前後を用い、18 Gyを標準とはしません。
補足・注意点
腫瘍制御と聴力・顔面神経機能の温存を同時に評価します。無症状でも長期フォローが必要です。
参考文献・根拠
問37 脊髄上衣腫の不完全切除後
解答例:a
判断のポイント
播種がない低悪性度脊髄上衣腫の部分摘出後には局所照射を検討します。悪性度が高いことだけを理由に全脳全脊髄照射とするわけではありません。
補足・注意点
残存病変、髄液播種、神経機能、脊髄耐容線量を確認し、通常分割で計画します。
参考文献・根拠
問38 小児の照射後内分泌障害
解答例:b
判断のポイント
視床下部・下垂体系への照射では成長ホルモン分泌障害が生じやすく、小児では成長への影響が重要です。
補足・注意点
身長だけでなく、思春期や他の下垂体ホルモンも長期に評価します。
参考文献・根拠
問39 局所進行上咽頭癌の治療戦略
解答例:b、c
判断のポイント
非角化型上咽頭癌では、両側頸部を含む照射とシスプラチンを軸とする化学放射線療法が基本です。局所進行例では導入化学療法後の化学放射線療法が選択肢になります。
補足・注意点
上咽頭癌は他の頭頸部癌と異なり、初回治療を手術中心には考えません。導入療法の利益は病期・リスクに応じて判断します。
参考文献・根拠
問40 p16陽性中咽頭癌の治療強度
解答例:b
判断のポイント
画像では扁桃に限局した腫瘍で、明らかな頸部リンパ節転移を認めない。p16陽性中咽頭癌のcT2N0M0はUICC第8版で臨床病期I期となり、放射線治療単独が根治治療の選択肢となる。
補足・注意点
喫煙歴がなくp16陽性であることだけを理由に全例で治療を弱めるわけではない。対側頸部の予防照射は、原発巣の側方性、正中への進展、リンパ節所見を踏まえて判断する。
参考文献・根拠
問41 上顎洞癌の超選択的動注療法
解答例:c
判断のポイント
上顎洞扁平上皮癌に対する超選択的動注化学放射線療法ではシスプラチンを用います。
補足・注意点
手術や放射線の選択は進展度と機能温存を含めて判断します。全症例を同じ治療法に当てはめません。
参考文献・根拠
問42 頭頸部照射の支持療法
解答例:e
判断のポイント
適切な外用ステロイドには放射線皮膚炎の発症・重症化を抑えるエビデンスがあり、早期使用で一律に遷延するとはいえません。
補足・注意点
口腔・皮膚ケア、栄養、嚥下訓練、鎮痛を組み合わせます。感染や皮膚状態に応じて外用法を調整します。
参考文献・根拠
問43 早期声門癌の線量分割
解答例:b
判断のポイント
早期声門癌には、1回線量を増やして全治療期間を短くする寡分割照射が用いられます。
補足・注意点
病期・組織型・部位ごとに標準治療は異なり、舌癌や下咽頭癌の進行例に小線源単独を一般化しません。
参考文献・根拠
問44 治療中の喫煙と予後
解答例:a
判断のポイント
頭頸部癌の放射線治療中の喫煙継続は、反応率や生存率の低下と関連します。禁煙支援も治療の一部です。
補足・注意点
頭頸部癌全体について、免疫療法や導入化学療法の追加が常に全生存を改善するとは整理できません。
参考文献・根拠
問45 頸部レベルIIの解剖学的境界
解答例:b
判断のポイント
頸部レベルIIの尾側境界は舌骨下縁を基本とします。輪状軟骨下縁はより尾側のレベルとの境界です。
補足・注意点
リンパ節レベルは頭尾側だけでなく、顎下腺や胸鎖乳突筋、頸動脈との位置関係で確認します。
参考文献・根拠
問46 下咽頭癌の喉頭温存と予防領域
解答例:c、d
判断のポイント
喉頭温存を目指す導入化学療法の戦略があり、後壁原発では咽頭後リンパ節を予防領域に含めます。
補足・注意点
歯科的な感染リスクへの対応は可能なら照射前に行います。頸部食道への進展だけでT4aとはせず、分類の定義を確認します。
参考文献・根拠
問47 PACIFIC試験の長期生存
解答例:c
判断のポイント
PACIFIC試験のデュルバルマブ群の5年全生存率は42.9%で、選択肢では40%が最も近い値です。
補足・注意点
対象は同時化学放射線療法後に増悪のない切除不能III期例です。この数値を全てのIII期患者の予後にそのまま当てはめません。
参考文献・根拠
過去の類題・関連問題
- 2024年度 放射線治療専門医 問47:化学放射線療法後のデュルバルマブ(原問題で確認。解説ページ未作成)
問48 III期非小細胞肺癌と免疫療法の順序
解答例:e
判断のポイント
同時化学放射線療法後の地固め免疫療法と、免疫療法を放射線治療中から同時追加する治療は区別します。後者を一律の標準治療とはしません。
補足・注意点
切除可能性やドライバー遺伝子によって周術期治療の選択が変わります。試験当時の治療体系として整理します。
参考文献・根拠
過去の類題・関連問題
- 2024年度 放射線治療専門医 問47:地固め療法の適応(原問題で確認。解説ページ未作成)
問49 限局型小細胞肺癌の根治照射
解答例:a
判断のポイント
全身状態が良好ならプラチナ製剤を含む化学療法と早期の胸部照射を組み合わせます。30 Gy/10回は通常の根治線量として不足します。
補足・注意点
代表は1日2回の45 Gy/30回です。治療の開始時期と線量分割を別々に確認し、原問題の分割方式の表記にも注意します。
参考文献・根拠
過去の類題・関連問題
- 2024年度 放射線治療専門医 問49:限局型小細胞肺癌の治療(原問題で確認。解説ページ未作成)
問50 胸腺癌R1切除後の線量
解答例:c
判断のポイント
顕微鏡的断端陽性のR1切除後は54 Gy程度が目安です。R0、R1、肉眼的残存で必要線量を分けます。
補足・注意点
1回線量は通常1.8~2 Gyです。肉眼的残存と顕微鏡的残存を混同しないことが要点です。
参考文献・根拠
問51 オリゴ再発への局所治療
解答例:c
判断のポイント
長期の病勢制御後に限局して増悪した病変では、全身療法に加え根治的な局所治療を検討します。緩和目的の30 Gy/10回だけで十分と決め付けないことが論点です。
補足・注意点
実際の適応は再病期診断、病変の場所、既照射、気管支・血管への近接で変わります。高線量を選ぶこと自体が目的ではありません。
参考文献・根拠
問52 肺癌の領域リンパ節
解答例:a
判断のポイント
内胸リンパ節は通常の肺癌の領域リンパ節マップに含まれません。鎖骨上窩リンパ節は肺癌ではN3に分類する領域リンパ節です。
補足・注意点
肺門・縦隔のステーションと、領域外リンパ節への転移を区別します。
参考文献・根拠
問53 肺尖部胸壁浸潤癌の集学的治療
解答例:e
判断のポイント
切除可能な肺尖部胸壁浸潤癌では、術前化学放射線療法後の手術が重要な治療戦略です。
補足・注意点
胸壁浸潤肺癌を全て同じ扱いにせず、肺尖部の特殊性と切除可能性を評価します。
参考文献・根拠
問54 乳癌術後照射の絶対的禁忌
解答例:a
判断のポイント
2022年版乳癌診療ガイドラインでは妊娠中を絶対的禁忌として整理しています。妊娠後期であっても乳房・胸壁照射は出産後に延期する方針です。
補足・注意点
遺伝性疾患や膠原病では個別のリスク評価が必要です。問題が指定するガイドラインの分類に沿って判断します。
参考文献・根拠
問55 乳房温存術後の薬物療法と照射
解答例:a
判断のポイント
カペシタビンなどの細胞障害性抗がん薬と術後乳房照射の同時併用は、通常の標準的な順序ではありません。薬物療法と照射の時期を調整します。
補足・注意点
ブースト照射や領域リンパ節照射の適応は、断端だけでなく年齢・再発リスク・リンパ節所見で判断します。
参考文献・根拠
問56 DIBHによる心臓線量低減
解答例:c
判断のポイント
深吸気で心臓と左乳房・胸壁の位置関係を変え、心臓や左前下行枝への線量を減らすことが主な目的です。
補足・注意点
心臓線量が下がるかは患者ごとに計画で確認します。照射中の息止め再現性も重要です。
参考文献・根拠
問57 乳房全切除後照射の生存利益
解答例:e
判断のポイント
腋窩リンパ節転移が4個以上では、胸壁・領域リンパ節への術後照射による再発・生存への利益が期待されます。
補足・注意点
1~3個の陽性例でも利益があり得ます。切除断端陰性やBRCA病的バリアントを理由に一律に照射を除外しません。
参考文献・根拠
問58 再建乳房への照射と合併症
解答例:e
判断のポイント
インプラント再建後の放射線治療では、被膜拘縮などの再建関連合併症が増えることが問題になります。
補足・注意点
再建があるから胸壁照射を省略する、線量を一律に減らす、という考え方ではありません。形成外科と照射時期・再建方法を調整します。
参考文献・根拠
問59 甲状腺癌への131I治療の適応
解答例:c、d
判断のポイント
ヨウ素を取り込む分化型甲状腺癌の残存・転移病変が対象です。乳頭癌や濾胞癌と、髄様癌・未分化癌を区別します。
補足・注意点
全摘術後のリスクと病変の集積性に基づいて判断し、微小癌の片葉切除後に一律に行う治療ではありません。
参考文献・根拠
問60 131I治療の前処置と治療後管理
解答例:d
判断のポイント
休薬によるTSH上昇を用いた場合も、治療後の甲状腺ホルモン再開を一律に1か月先へ延ばすのは適切ではありません。通常は治療後早期の再開を検討します。
補足・注意点
rhTSHを用いる場合は休薬の扱いが異なります。ヨウ素制限、唾液腺障害、退出基準を別々に整理します。
参考文献・根拠
問61 乳房照射後の放射線肺臓炎
解答例:c
判断のポイント
放射線肺臓炎のCTでは、照射された肺にすりガラス影や浸潤影を認める。乳房照射後の画像変化は症候性肺臓炎より多く、CT上の肺臓炎をそのまま有症状の頻度と読み替えない。
補足・注意点
浸潤影だけに限らず、すりガラス影も典型所見である。原著では典型的発現時期を治療終了後4~12週としており、1か月に限定しない。乾性咳嗽・呼吸困難などを確認し、照射野外の器質化肺炎とは区別する。
参考文献・根拠
問62 腎機能低下を伴う食道癌のCRT
解答例:c
判断のポイント
根治的化学放射線療法の前に食道ステントを 一律に留置することは、穿孔・瘻孔などのリスクから避けます。栄養経路は別の方法も検討します。
補足・注意点
腎機能低下ではシスプラチンの適否に注意し、FOLFOXなどを検討します。ただし高度腎障害の投与量は個別に確認が必要です。
参考文献・根拠
問63 転移性食道癌の嚥下困難への対応
解答例:d
判断のポイント
多臓器転移を伴う進行例では、全身療法と症状緩和を組み合わせます。光線力学療法をこの状況の標準的対応とはしません。
補足・注意点
照射、ステント、経腸栄養などは全身状態・予後・症状に応じて選びます。緩和治療と局所救済治療の適応を区別します。
参考文献・根拠
問64 直腸癌の術前照射
解答例:a
判断のポイント
骨盤照射では3門以上の多門照射などにより線量分布を整えます。短期照射25 Gy/5回に薬物療法を加える場合は、通常は逐次的な戦略です。
補足・注意点
完全奏効率や予防領域はレジメン・進展度で変わります。全例に総腸骨領域を含めるわけではありません。
参考文献・根拠
問65 肛門管扁平上皮癌の標準治療
解答例:c、e
判断のポイント
HPV関連の扁平上皮癌が多く、局所進行例では5-FUとマイトマイシンCを用いた化学放射線療法が標準的な肛門温存治療です。
補足・注意点
腺癌など他の組織型を同じ治療に当てはめません。局所再発時の救済手術と初回標準治療を区別します。
参考文献・根拠
問66 肝細胞癌の局所治療選択
解答例:b
判断のポイント
6 cmの肝細胞癌では、条件が合えば粒子線治療が選択肢になります。腫瘍径・個数、肝予備能、血管侵襲、他の治療の可否を合わせて判断します。
補足・注意点
RFAや定位照射には大きさ・個数などの条件があります。肝癌破裂時はまず止血と全身状態の安定化が必要です。
参考文献・根拠
問67 切除不能膵癌への照射技術
解答例:d
判断のポイント
IMRT、粒子線、定位照射は状況に応じて検討されますが、BNCTは膵癌の確立した標準的適応ではありません。
補足・注意点
技術として照射可能であることと、保険適応・有効性の確立は別です。消化管線量を厳格に評価します。
参考文献・根拠
問68 膵癌と消化管保護スペーサー
解答例:e
判断のポイント
消化管に近接して根治線量の照射が困難な腹部・骨盤腫瘍では、吸収性組織スペーサー留置が保険収載されています。膵体尾部癌などで粒子線治療との組み合わせを検討します。
補足・注意点
近接している全症例で手術可能という意味ではありません。消化管との剥離可能性と、留置後の線量分布を評価します。
参考文献・根拠
問69 食道癌内視鏡切除後の追加治療
解答例:a、d
判断のポイント
粘膜下層浸潤ではリンパ節転移リスクがあり、病理所見に応じて手術または化学放射線療法による追加治療を検討します。
補足・注意点
切除断端陰性は局所の切除状況であり、潜在的なリンパ節転移がないことを意味しません。
参考文献・根拠
問70 FIGO2018 IB2期の主治療
解答例:a、b
判断のポイント
FIGO2018のIB2期は2 cmを超え4 cm以下で頸部に限局する病変です。扁平上皮癌では広汎子宮全摘術または根治的放射線治療単独が選択肢になります。
補足・注意点
旧FIGO2008のIB2期は4 cmを超える病変で意味が異なります。分類年を先に確認します。
参考文献・根拠
問71 骨盤リンパ節転移陽性子宮頸癌
解答例:e
判断のポイント
FIGO2018 IIIC1r期は画像診断による骨盤リンパ節転移陽性です。根治的同時化学放射線療法が治療の基本になります。
補足・注意点
外部照射と小線源治療を組み合わせます。薬物療法の適否は腎機能なども含めて評価します。
参考文献・根拠
問72 子宮頸癌の骨盤リンパ節CTV
解答例:b
判断のポイント
総腸骨リンパ節領域の頭側境界は腹部大動脈分岐部です。領域の境界と、実際のPTV・照射野の上縁は区別します。
補足・注意点
鼠径部の予防照射や傍大動脈照射は進展・転移リスクに応じて判断し、全例に一律には加えません。
参考文献・根拠
問73 3D-IGBTとHR-CTVの決定
解答例:a
判断のポイント
HR-CTVの設定には画像だけでなく内診による残存病変・進展範囲の評価が必要です。CTとMRIの長所・限界を組み合わせます。
補足・注意点
腔内照射で線量が足りない領域は、組織内照射の併用も含めて検討します。単純な外部照射の追加へ置き換えません。
参考文献・根拠
問74 医学的手術不能の子宮体癌
解答例:d
判断のポイント
病変が限局していても合併症などで手術できない場合、根治的放射線治療が選択肢です。手術不能を直ちに緩和治療と同義にはしません。
補足・注意点
腫瘍の深達度・組織型・リンパ節リスクに応じて小線源単独か外部照射併用かを選びます。
参考文献・根拠
問75 低リスク子宮体癌の小線源単独治療
解答例:e
判断のポイント
医学的手術不能例のうち、Grade1で筋層浸潤が浅くリンパ節転移リスクが低いIA期では、小線源治療単独を検討します。
補足・注意点
全てのIA期に一律に適用するのではなく、MRIなどで筋層浸潤・頸部進展を評価します。
参考文献・根拠
問76 原発性腟癌の分類
解答例:b
判断のポイント
病変が子宮頸部に及ぶ場合は、原発性腟癌とは分類しないという原則を押さえます。原発部位の定義が論点です。
補足・注意点
照射範囲や鼠径リンパ節の扱いは腟のどの高さに病変があるかで変わります。
参考文献・根拠
問77 出血を伴う進行子宮頸癌
解答例:d
判断のポイント
局所進行例の大量出血には輸血、パッキング、動脈塞栓術などで対応し、根治的化学放射線療法へつなげます。IIIB期で広汎子宮全摘術を通常の根治方針とはしません。
補足・注意点
出血への緊急対応と、その後の根治治療を分けて考えます。
参考文献・根拠
問78 前立腺シード治療の技術的適応
解答例:a
判断のポイント
高度の恥骨弓干渉は針の穿刺・線源配置を妨げるため相対的禁忌になります。
補足・注意点
前立腺体積だけでなく、排尿症状、解剖、麻酔の可否を総合評価します。ヨード造影剤アレルギーを放射性ヨウ素シードのアレルギーと同一視しません。
参考文献・根拠
問79 前立腺全摘後の救済照射
解答例:e
判断のポイント
術後にPSAが再上昇する場合は救済照射を検討します。断端陽性などの病理リスクだけで、全例に即時照射を必須とはしません。
補足・注意点
0.2 ng/mLは再発の判断で使われますが、必ずその値まで待つという意味ではありません。高リスク例ではさらに低いPSAでの早期救済も検討します。
参考文献・根拠
過去の類題・関連問題
- 2024年度 放射線治療専門医 問80:前立腺全摘後の救済照射(原問題で確認。解説ページ未作成)
問80 前立腺癌のTNM分類
解答例:c、d
判断のポイント
精囊浸潤はT3b、骨盤壁などへの浸潤はT4です。前立腺内に限局する病変とは区別します。
補足・注意点
生検で見つかるT1cと偶発癌のT1a/T1b、両葉に及ぶT2c、領域外リンパ節転移の分類も合わせて整理します。
参考文献・根拠
問81 125I永久挿入療法の安全管理
解答例:c
判断のポイント
厚生労働省の退出指針では、前立腺に125Iシードを適用した場合の最低入院期間は1日間です。少なくとも2日間が必須という表現は適切ではありません。
補足・注意点
退出は放射能・線量率などの基準と生活指導も含めて判断します。198Auグレインや前立腺以外への挿入とは規定を区別します。
参考文献・根拠
問82 原発性腎癌に対するSBRT
解答例:d
判断のポイント
腎癌SBRTでは一般にGTVをCTVとし、呼吸性移動などを別途ITV/PTVで考慮します。微小浸潤マージンと動きのマージンを区別します。
補足・注意点
手術不能例などで有効性が報告されていますが、患者選択と腎機能・消化管への線量評価が重要です。
参考文献・根拠
問83 膀胱温存三者併用療法の患者選択
解答例:d
判断のポイント
尿路上皮癌で、十分なTURBTが可能な比較的小さな単発病変、広範なCISや水腎症がない例などが良い候補です。
補足・注意点
全摘術との比較を含めて説明し、治療後の膀胱鏡フォローと救済手術の体制を確保します。
参考文献・根拠
問84 早期陰茎癌の根治照射
解答例:e
判断のポイント
陰茎温存を目指す外部照射では通常分割で少なくとも60 Gy程度を要します。小線源治療も病変条件により選択肢です。
補足・注意点
表面線量を確保するためのボーラスや固定が重要です。臨床的N0で鼠径部を一律に予防照射する考え方ではありません。
参考文献・根拠
問85 I期セミノーマの監視と救済治療
解答例:e
判断のポイント
術後監視中に再発してから適切な救済治療を行う戦略でも、良好な全生存が得られます。術後全例への予防照射が必須ではありません。
補足・注意点
再発リスクと晩期有害事象、監視を続けられるかを評価します。初回治療と再発時治療の線量を混同しません。
参考文献・根拠
問86 Hodgkinリンパ腫の残存PET陽性病変
解答例:d
判断のポイント
化学療法後に残存する治療抵抗性病変には、完全奏効後の地固めより高い36~40 Gy程度を用いることがあり、選択肢では40 Gyが該当します。
補足・注意点
PET陽性だけで生存腫瘍と確定せず、Deauvilleスコア、炎症、必要なら生検を含めて評価します。
参考文献・根拠
問87 全身皮膚電子線照射の適応
解答例:a
判断のポイント
菌状息肉症は皮膚T細胞リンパ腫で、皮膚に広く病変がある場合に全身皮膚電子線照射が用いられます。
補足・注意点
表在性病変への線量確保と深部臓器の温存が電子線の利点です。全身X線照射とは異なります。
参考文献・根拠
問88 限局期DLBCLの短期化学療法後照射
解答例:d
判断のポイント
R-CHOPを3コース行った後の完全代謝奏効例では、30 Gy程度のISRTを加える複合治療が標準的選択肢です。
補足・注意点
PETを用いた照射省略戦略は化学療法のコース数や試験条件が異なります。3コース後の経過観察へそのまま置き換えません。
参考文献・根拠
問89 孤立性形質細胞腫の根治線量
解答例:d
判断のポイント
孤立性形質細胞腫は根治照射の適応で、通常分割の40~50 Gy程度を用います。選択肢では50 Gy/25回です。
補足・注意点
多発性骨髄腫の疼痛緩和に用いる低い線量と、孤立性病変の根治線量を区別します。
参考文献・根拠
問90 鼻型NK/T細胞リンパ腫の表面線量
解答例:b
判断のポイント
皮膚浸潤があれば適切なボーラスで表面線量を確保します。RT-2/3DeVICでは放射線を化学療法と同時に組み合わせます。
補足・注意点
一般的な同時併用時の線量は50~50.4 Gy程度です。病変の深さを考えず電子線だけを選ばないことが要点です。
参考文献・根拠
問91 原発性精巣DLBCLの再発予防
解答例:e
判断のポイント
R-CHOPを十分なコース数行い、中枢神経再発予防と対側精巣への予防照射を組み合わせます。IELSG-10では対側精巣30 Gyが用いられました。
補足・注意点
原発巣の局所治療だけでは中枢神経・対側精巣への再発リスクを抑えられません。CNS予防の方法は現在のリスク評価も確認します。
参考文献・根拠
問92 眼窩リンパ腫照射の晩期障害
解答例:c
判断のポイント
眼窩への照射後には涙腺障害によるドライアイが生じます。白内障などとともに長期評価が必要です。
補足・注意点
球後病変がある場合の標的範囲や水晶体遮蔽は、腫瘍を遮蔽してしまわないように判断します。
参考文献・根拠
問93 機能喪失を防ぐ緊急照射
解答例:d
判断のポイント
悪性リンパ腫の眼球浸潤に伴う視力障害は、不可逆な機能喪失を防ぐため緊急の評価・治療が必要です。
補足・注意点
転位を伴う長管骨骨折は、まず整形外科的固定の適否を評価します。全ての腫瘍性救急を照射単独で対応しません。
参考文献・根拠
問94 小児四肢腫瘍の周術期照射
解答例:b
判断のポイント
小児の骨軟部腫瘍では、正常組織の晩期影響に配慮し1回1.8 Gy程度の通常分割が用いられます。
補足・注意点
全周照射による浮腫・成長障害を避け、生検経路や術創、治療前の進展を考慮します。術後は創傷治癒を確認して開始します。
参考文献・根拠
問95 腎芽腫の全肺・全腹部照射
解答例:b、c
判断のポイント
全肺照射では肺尖から呼吸性移動を含む肺全体を覆い、上腕骨頭・肩関節を保護します。6 MV程度のX線を用います。
補足・注意点
腹部照射の内側縁を椎体正中で切ると左右非対称の成長障害を生じ得ます。照射範囲はプロトコールに従います。
参考文献・根拠
問96 ユーイング肉腫の全肺照射
解答例:a
判断のポイント
ユーイング肉腫の肺転移では全肺照射を検討し、国内の資料では12~14 Gy程度の低線量が示されている。13.5 Gyを1回1.5 Gyで9回に分割する方法は、この範囲の線量分割である。
補足・注意点
原発巣の根治照射や不完全切除後の照射には、全肺照射より高い線量が必要となる。線量・分割回数は年齢とプロトコールにより異なり、13.5 Gyをすべての患者に一律適用するという意味ではない。
参考文献・根拠
問97 横紋筋肉腫の肉眼的残存病変
解答例:e
判断のポイント
術後に肉眼的残存を認める場合、代表的な処方は50.4 Gy/28回です。残存病変の程度によって線量を分けます。
補足・注意点
照射時期は治療プロトコールと化学療法の進行に基づきます。術後からの週数だけで一律には決めません。
参考文献・根拠
問98 陽子線と小児の晩期リスク
解答例:e
判断のポイント
正常組織の積算線量を減らせるため、二次がんリスクの低減が期待されます。局所制御率が常に高くなる、鎮静が不要になる、という技術ではありません。
補足・注意点
リスク推定や観察研究には限界があり、全疾患で二次がん減少が確定したという意味ではありません。
参考文献・根拠
問99 高リスク神経芽腫の局所照射
解答例:d
判断のポイント
高リスク神経芽腫では集学的治療の一環として原発巣への照射を行います。切除不能という理由だけで45 Gyを通常線量として処方する考え方は適切ではありません。
補足・注意点
年齢・リスク群・反応・残存病変で治療が異なります。切迫麻痺では神経障害の緊急対応を専門チームで判断します。
参考文献・根拠
問100 小児へのプレパレーション
解答例:c
判断のポイント
鎮静を行う場合も、本人の理解と安心を支える準備は必要です。説明、見学、寝台での練習、遊びを用いた支援などを年齢に合わせます。
補足・注意点
鎮静を避けることだけが目的ではありません。チャイルドライフスペシャリストなどと協働し、本人が主体的に治療へ向かえるよう支援します。