この年度の出題傾向
2014年度の掲載解説は80問で、このうち画像診断分野の59問を臓器・主題別に集計しました。内訳では胸部・心血管18問、脳・脊髄・頭頸部11問、肝胆膵・脾8問が多く、泌尿生殖・骨盤・副腎後腹膜の構成比は全年度の年別平均より4.5ポイント低い値です。IVRや撮像技術は対象臓器と重複計上せず別群とし、複合題は主題に基づく便宜分類を含みます。
臓器別の比較は画像診断分野内の割合で行い、21年度の年別構成比の平均と比較しています。複合題は主題一つに分類した当サイトの集計で、公式配点ではありません。境界が曖昧な問題は便宜的な分類を含みます。
画像診断以外の内訳:核医学16問、共通5問。
画像診断の臓器・主題別内訳を見る
| 臓器・主題 | 問題数 | 診断分野内の割合 | 年平均との差 |
|---|---|---|---|
| 脳・脊髄・頭頸部 | 11問 | 18.6% | +0.4ポイント |
| 胸部・心血管 | 18問 | 30.5% | +1.0ポイント |
| 肝胆膵・脾 | 8問 | 13.6% | +1.1ポイント |
| 消化管・腹膜 | 7問 | 11.9% | +4.2ポイント |
| 泌尿生殖・骨盤・副腎後腹膜 | 5問 | 8.5% | -4.5ポイント |
| 骨・関節・軟部 | 6問 | 10.2% | +0.1ポイント |
| 乳腺 | 3問 | 5.1% | +0.5ポイント |
| IVR・手技・画像技術・多臓器その他 | 1問 | 1.7% | -2.8ポイント |
放射線科診断専門医・2014年
分野を選び、問題番号を押すと解答・解説が表示されます。各問に分野と出題テーマ、判断のポイント、注意点、参考文献を付けています。
問題文・選択肢・図・画像・問題PDFは掲載していません。
2026年10月19日:全80問を改訂しました。解答例は非公式です。原問題の本文・選択肢・画像は掲載していません。問39は乳頭状病変の確定鑑別、問75は2個目の選択、問80は原題の指定数との不一致を保留とし、理由を各解説に記載しました。
既存記事とコメント11件を原資料・文献と照合しました。解答作成・訂正にご協力いただいた皆さまに感謝申し上げます。ご意見はページ下部のコメント欄へお寄せください。
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診断専門医 2014年度 問1
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問1
解答例:c、e(出題当時)
選択肢別の解説
a|誤り
地磁気は通常数十µT程度で、0.5mTとするのは一桁程度大きい値です。
b|誤り
脂肪と水の周波数差は磁場に比例して増します。同じ受信帯域等なら位置ずれも大きくなります。
c|正しい
冷媒ガスによる低酸素や低温障害を避けるため、施設の緊急手順で速やかに退避します。
d|誤り
正常操作範囲を超え、重大なリスクの可能性がある管理区分です。安全性を保証する名称ではありません。
e|出題当時は正しい
当時の5G境界は0.5mTです。現在の9Gを扱う基準等と区別し、適用規格・装置条件を確認します。
判断のポイント
クエンチ時は施設の緊急手順に従って患者を速やかに検査室外へ退避する。出題当時の0.5mT、すなわち5Gの管理境界を前提にeを選ぶ。
鑑別・注意点
クエンチは超電導状態の喪失に伴う急激な発熱・冷媒気化であり、通常の蒸発と同義ではない。地磁気は概ね数十µTで0.5mTより小さく、chemical shiftの周波数差は磁場とともに増す。現在は9Gを扱う基準もあり、旧数値だけを現行全施設へ当てはめず適用基準・機器条件を確認する。
診断専門医 2014年度 問2
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問2
解答例:e
選択肢別の解説
a|正しい
吸収箔を焦点へ向けて配列するので、使用できる焦点距離範囲があります。
b|正しい
平行配列で散乱線を除きます。周辺で一次線のカットオフが起こりやすい点に注意します。
c|正しい
斜入射する散乱線を吸収し、画像のコントラストを改善します。
d|正しい
吸収箔の高さを箔間隔で割った幾何学的な比です。箔の厚さとの比ではありません。
e|誤り
一次線も吸収するため、同じ検出器信号・ノイズを維持する条件では通常線量増加が必要です。
判断のポイント
グリッドは散乱線を除去してコントラストを改善するが、一次線も一部吸収する。同じ検出器信号・画像ノイズを保つ条件では、通常撮影線量を増す必要がある。
鑑別・注意点
グリッドを入れるだけで患者線量が低減するとはいえない。小児や薄い部位では散乱線量が少なく、条件によりグリッドを外して線量を減らせる。グリッド比、焦点距離、芯ずれによるカットオフも理解する。
診断専門医 2014年度 問3
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問3
解答例:d
選択肢別の解説
a|正しい
圧電素子へ電圧を加えた際の機械的変形を超音波送信に利用します。
b|概ね正しい
同じパルス波数なら短波長ほど空間パルス長が短く、軸方向分解能が改善します。
c|概ね正しい
生体内では一般に高周波ほど減衰が増し、深部からの信号を得にくくなります。
d|誤り
運動に伴って反射波の周波数が変わります。同じ媒質の音速がドプラ効果で変わるわけではありません。
e|正しい
受信した圧力振動を圧電効果で電気信号へ変換します。
判断のポイント
反射体の運動でドプラ周波数偏移が生じるのであり、同じ媒質中の音速がドプラ効果によって変化するのではない。
鑑別・注意点
音速は媒質の弾性・密度・温度等に依存し、温度だけで決まるものではない。送受信には圧電効果を用い、波長を短くすると軸方向分解能は改善する一方、一般に減衰が増して深達度が低下する。
診断専門医 2014年度 問4
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問4
解答例:e(出題の想定/用語に注意)
選択肢別の解説
a|優先度は低い
経営上の目標になっても、安全な診療記録保存というシステムの基本要件に先行しません。
b|重要だが前提ではない
連携機能は有用ですが、本人同定と安全な保存・閲覧の仕組みを先に確保します。
c|医療安全上重要
患者情報の整合性は誤認防止の要件です。ただし設問の想定では保存の三原則を全体の前提として優先します。
d|優先度は低い
業務改善指標の集計は有用ですが、記録の信頼性と保存性の確保が先です。
e|出題の想定・用語注意
基本要件を優先する趣旨です。正式な三原則は真正性・見読性・保存性で、原題の原本性を同義語として無説明に置換しません。
判断のポイント
電子保存の基本要件を確保することが構築の前提であり、見読性・保存性と改ざん等を防ぐ真正性を満たす必要がある。業務指標や収入の改善より先に安全な情報保存を設計する。
鑑別・注意点
原本eは「原本性」と記載されているが、ガイドラインの三原則の正式用語は真正性・見読性・保存性である。無断で同一語とせずこの違いを明示する。患者同定・改姓・不明患者の整合性も医療安全上の重要要件である。
診断専門医 2014年度 問5
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問5
解答例:a
選択肢別の解説
a|誤り
入退室、配線、盗難・災害への物理的対策は技術的防御と並ぶ重要な安全策です。
b|正しい
誤操作や認証情報漏えいを防ぐため、職員教育と継続的な運用確認が必要です。
c|条件付きで正しい
専門業者へ委託できますが、医療機関側の管理・監督責任まで移転するわけではありません。
d|正しい
外部接続の監視とアクセス制御で不正侵入・情報漏えいのリスクを減らします。
e|正しい
脅威・技術・運用の変化に応じ、対策の有効性を定期的に見直します。
判断のポイント
入退室管理、機器・配線の保護、盗難や災害への備えなど、物理的安全策には重要な価値がある。技術的なアクセス制御だけで代替できない。
鑑別・注意点
委託しても医療機関側の責任や監督がなくなるわけではない。教育、監視、障害対応、定期的なリスク再評価を組み合わせる。対策は新たな脅威や運用変更に合わせて見直す。
診断専門医 2014年度 問6
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問6
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
典型は胸腰椎の水平な屈曲牽引損傷で、今回のC2後方要素の骨折とは局在が異なります。
b|最も適合する
C2の両側関節突起間部付近が離断する形です。C2/3椎間板・靱帯と転位も評価し安定性を判断します。
c|第一候補ではない
環椎の前後弓を含む破裂骨折です。今回の軸椎にある骨折と区別します。
d|第一候補ではない
椎体前下縁の涙滴状骨片が手掛かりで、両側C2関節突起間部の離断とは異なります。
e|第一候補ではない
下位頸椎等の棘突起剥離骨折で、今回の骨折部位とは異なります。
判断のポイント
C2の両側関節突起間部付近に骨折を認め、C2椎体と後方要素が分離するHangman骨折が合う。
鑑別・注意点
神経症状が目立たないことはあるが、全例で起こらないとはしない。C2/3の椎間板・靱帯損傷、転位・角状変形や椎骨動脈孔への進展を評価する。骨折名だけで安定・不安定を一律に決めない。
診断専門医 2014年度 問7
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問7
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
成長板のみの離開を指し、今回は骨幹端骨片を伴います。
b|最も適合する
成長板損傷が骨幹端へ延びる三角形の骨片を伴います。関節面への進展は別に確認します。
c|第一候補ではない
成長板から骨端・関節面側へ延びる形で、今回の骨幹端骨片とは異なります。
d|第一候補ではない
骨幹端から成長板を越え骨端へ連続する形が必要ですが、提示像はII型を支持します。
e|第一候補ではない
成長板の圧挫損傷で、明瞭な骨幹端骨片を伴う今回の型とは異なります。
判断のポイント
橈骨遠位端で骨端線に沿う損傷が骨幹端へ延び、三角形の骨幹端骨片を伴う。Salter-Harris II型に合う。
鑑別・注意点
III型・IV型のように関節面側の骨端へ伸びるかを区別する。分類番号が上がるほど必ず予後が悪いという単純な順序ではなく、部位、転位、成長板損傷と残存成長を合わせて評価する。
診断専門医 2014年度 問8
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問8
解答例:c
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
小さなnidusと周囲硬化を探す病変で、両側関節突起間部の連続欠損とは異なります。
b|第一候補ではない
限局した骨内膿瘍と硬化縁が基本で、両側の分離形態には劣ります。
c|最も適合する
両側関節突起間部の骨性連続が失われ周囲に硬化があります。運動歴とMRI浮腫で活動性を評価します。
d|条件・追加確認が必要
分離症も疲労骨折を背景としますが、単回の急性外傷骨折と決めず、硬化縁と病歴を重視します。
e|第一候補ではない
関節裂隙狭小や骨棘が主で、関節突起間部の明瞭な分離とは異なります。
判断のポイント
腰椎の椎弓関節突起間部に両側の骨性連続の欠損があり、周囲硬化も伴う。疲労性損傷を背景とする腰椎分離症が合う。
鑑別・注意点
単一外傷による急性骨折と決めず、発症・運動歴、骨折縁硬化やMRIの骨髄浮腫を合わせ病期を評価する。分離の存在と椎体すべりの有無は別に確認する。
参考文献
診断専門医 2014年度 問9
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問9
解答例:c、eを出題の想定とする
選択肢別の解説
a|誤り
主な異常は月状骨に対応します。舟状骨と月状骨を位置で区別します。
b|典型として不適切
末期には手根虚脱と変形性関節症が進みますが、真の関節強直を必発の最終像とはしません。
c|正しい
初期は単純写真が正常でもMRIで骨髄信号変化を捉え得ます。STIRは壊死・修復で不均一にもなります。
d|誤り
尺骨過長を典型的素因とはしません。尺骨短縮との関連が知られるものの、長さだけで診断しません。
e|出題の想定では正しい
月状骨の変形・圧潰を疑う病期なら単純写真でも変化を確認できます。厳密な病期は写真・CTと対応させます。
判断のポイント
月状骨にT1低信号と扁平化・圧潰を疑う所見があり、Kienböck病を考える。初期には骨髄浮腫様MRI変化があり、圧潰がある病期なら単純写真でも異常を確認できる。
鑑別・注意点
STIRで月状骨全体が必ず高信号になるわけではなく、壊死・硬化・修復の程度で変わる。画像だけで細かな病期を確定せず単純写真・CTと対応させる。尺骨過長との関係を典型とせず、末期の変性と真の関節強直を混同しない。
診断専門医 2014年度 問10
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問10
解答例:c
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
母骨の皮質・髄腔と連続する骨性突出が基本で、軟部内の周辺成熟骨化とは異なります。
b|第一候補ではない
軟骨基質と骨破壊を評価しますが、小児の周辺優位に成熟する軟部骨化では他候補を優先します。
c|最も適合する
中心より辺縁が強く骨化するzoningが支持します。経時的成熟と母骨との関係を確認します。
d|第一候補ではない
骨表面に付着する骨形成性腫瘍が基本で、周辺成熟する軟部病変では骨化性筋炎を優先します。
e|第一候補ではない
骨表面の皮質侵食と垂直骨膜反応などを評価しますが、今回の辺縁優位骨化には劣ります。
判断のポイント
上腕骨近傍の軟部腫瘤で周辺ほど骨化が強く、中心は低吸収となる。末梢から成熟するzoning phenomenonを示す骨化性筋炎が合う。
鑑別・注意点
骨の近くにあるだけで表在性骨肉腫としない。骨皮質との関係、周辺骨化、経時的成熟を確認する。早期生検の中心部は未熟で肉腫に似ることがあるため、画像と病理を対応させる。
診断専門医 2014年度 問11
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問11
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
通常は髄内軟骨病変で、小児骨端の小病変と強い浮腫の組合せでは他候補を優先します。
b|最も適合する
近位脛骨骨端の硬化縁付き透亮病変と広い周囲浮腫が支持します。病理との対応が必要です。
c|第一候補ではない
関節面直下の骨軟骨片・分離線が主で、骨端内の独立した小腫瘤とは形が異なります。
d|条件・追加確認が必要
小児の溶骨病変として残りますが、骨端局在と硬化縁から軟骨芽細胞腫を優先します。
e|第一候補ではない
滑膜炎、関節液、関節面変化を評価する病態で、限局骨端腫瘤を第一には説明しません。
判断のポイント
脛骨近位骨端部に硬化縁を伴う小さな骨融解性病変があり、MRIでは病変サイズに比して広い骨髄浮腫を伴う。軟骨芽細胞腫が合う。
鑑別・注意点
浮腫が強いことだけで感染・悪性腫瘍としない。骨端線・関節軟骨との関係、石灰化、病変の内部信号を評価し、必要な組織診断と対応させる。離断性骨軟骨炎の関節面に沿う骨軟骨片とは位置・形を比較する。
参考文献
診断専門医 2014年度 問12
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問12
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
膿瘍なら中心の拡散制限や被膜・浮腫を確認します。通常系列で目立たない淡い橋病変には劣ります。
b|条件・追加確認が必要
血液でも磁化率低下は起こりますが、占拠効果と通常系列変化の乏しい淡い造影では血管拡張を優先します。
c|第一候補ではない
結節状増強と浮腫を評価しますが、この淡い増強・磁化率低下の組合せでは他候補を優先します。
d|第一候補ではない
小空洞や血管領域性障害を評価しますが、淡い造影とT2*低下の組合せとは異なります。
e|最も適合する
通常T1・T2の変化が乏しい橋病変の淡い増強とT2*低下が支持します。静脈血の磁化率効果を読みます。
判断のポイント
橋に淡い造影を示す小病変があり、T2*で信号低下を伴う一方、通常のT1・T2で変化や占拠効果が乏しい。毛細血管拡張症が合う。
鑑別・注意点
拡張血管内の脱酸素化血液による磁化率効果が診断を助ける。信号低下を直ちに実質内出血とせず、SWI・造影・経時的安定性を対応させる。非典型の増大や浮腫があれば別病変も再評価する。
参考文献
診断専門医 2014年度 問13
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問13
解答例:a
選択肢別の解説
a|最も適合する
蝸牛周囲の輪状低吸収はretrofenestral耳硬化症を支持します。卵円窓前方主体の窓型だけに限定しません。
b|第一候補ではない
耳小骨や内耳構造の形成異常が必要で、蝸牛周囲の脱灰を主体とする像とは異なります。
c|第一候補ではない
中耳軟部影と耳小骨等を評価しますが、耳包の輪状低吸収は別病態を支持します。
d|第一候補ではない
迷路内の骨化・高吸収を示す病態で、耳包周囲の脱灰とは方向が異なります。
e|第一候補ではない
軟部組織と耳小骨・骨壁の侵食が手掛かりで、蝸牛周囲低吸収には劣ります。
判断のポイント
蝸牛の周囲に輪状の低吸収域があり、耳包の脱灰を反映する蝸牛型・retrofenestral耳硬化症を考える。
鑑別・注意点
旧説明の窓型という限定は修正する。窓型は卵円窓前方のfissula ante fenestram付近が主座で、蝸牛周囲病変と区別する。両者は併存し得る。伝音・感音成分は聴力検査と合わせ、CTだけで聴力障害の程度を決めない。
診断専門医 2014年度 問14
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問14
解答例:b
選択肢別の解説
a|優先しない
骨や石灰化は評価できますが、疑う短絡血管の流入・流出構築を単純CTで決定しません。
b|最も適切
脊髄表面の蛇行血管と長い浮腫から硬膜動静脈瘻を疑い、流入動脈・瘻孔・静脈を同定します。
c|不適切
静脈うっ血性障害を腫瘍と誤って生検せず、まず血管病変を確認します。
d|優先しない
短絡構築の診断には向かず、原因血管の評価を優先します。
e|優先しない
髄腔輪郭より血管の短絡・還流が問題で、確定局在には血管造影を用います。
判断のポイント
脊髄の長い範囲のT2高信号に、脊髄表面の蛇行する血管様flow voidを伴う。静脈うっ血性脊髄症を来す硬膜動静脈瘻を疑い、脊髄血管造影へ進む。
鑑別・注意点
血管造影で流入動脈、瘻孔、還流静脈を同定し治療へつなげる。髄内高信号だけを腫瘍として生検へ進まない。MRI上の浮腫の高さと瘻孔の高さは一致しないことがある。
診断専門医 2014年度 問15
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問15
解答例:b
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
血液も時期で混在信号を示しますが、液体様中心と低T2被膜・広い浮腫では膿瘍を優先し追加系列で比較します。
b|最も適合する
液体様中心と相対的高T1・低T2の被膜が支持します。非造影像だけなのでDWI・ADC、造影と感染検査で確認します。
c|条件・追加確認が必要
壊死性腫瘍は鑑別ですが、被膜形態と中心内容を追加DWI・造影で比較します。
d|第一候補ではない
充実部の低T2・拡散低下を評価しますが、この液体様中心を伴う被膜病変では他候補を優先します。
e|条件・追加確認が必要
壊死性転移も残ります。未提示の原発癌を作らず、造影・拡散と全身情報を合わせます。
判断のポイント
右前頭葉に液体様中心、T1で相対的高信号・T2で低信号の被膜と強い周囲浮腫を認め、脳膿瘍を第一候補とする。
鑑別・注意点
本問は非造影T1・T2であり、リング状増強を実際に提示された所見として補わない。DWI・ADCによる中心内容の拡散、造影、感染所見と必要な穿刺検体を合わせる。被膜T2低信号だけでは腫瘍等を完全に除外できない。
診断専門医 2014年度 問16
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問16
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
転移なら局所腫瘤や浮腫を評価し、対称性淡蒼球T1高信号の第一説明ではありません。
b|最も適合する
肝機能低下・門脈体循環短絡に伴うマンガン蓄積で説明できます。症候性肝性脳症を画像だけで確定しません。
c|第一候補ではない
動脈狭窄と側副血行を評価する病態で、この対称性基底核T1高信号を第一には説明しません。
d|第一候補ではない
白質の脱髄斑が主で、対称性淡蒼球のT1高信号パターンとは異なります。
e|第一候補ではない
橋や橋外のT2・拡散異常を評価し、今回の対称性淡蒼球T1高信号では他候補を優先します。
判断のポイント
両側淡蒼球に対称性のT1高信号があり、選択肢では肝硬変に伴うマンガン蓄積が合う。
鑑別・注意点
門脈体循環シャントや肝機能低下等の背景を確認する。画像だけで症候性の肝性脳症や頭痛の原因まで確定しない。静脈栄養・職業曝露等の他のマンガン蓄積原因も病歴に応じ比較する。
診断専門医 2014年度 問17
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問17
解答例:c(図の3)
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
より前方の前頭葉内側寄りの回で、提示のhand knobを含む中心前回の位置ではありません。
b|第一候補ではない
中心前溝側の前方構造として追跡し、後方へ突出するhand knobと区別します。
c|最も適合する
中心溝前方で後方へΩ状に突出するhand knobを含む回に対応します。連続断面で確認します。
d|第一候補ではない
中心溝の後方の回に対応し、運動皮質側の中心前回と区別します。
e|第一候補ではない
さらに後方の頭頂葉側の回で、中心溝前方のhand knobの位置ではありません。
判断のポイント
中心溝の前方にある、Ωあるいは逆ε状に後方へ突出するhand knobを含む回が中心前回で、図では3に対応する。
鑑別・注意点
中心溝を内側・外側の連続断面で追い、後方の中心後回と区別する。形には個人差があり、一断面の外形だけで機能野全体の境界を確定するものではない。
診断専門医 2014年度 問18
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問18
解答例:eを優先(他疾患の除外が必要)
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
血管支配を越える病変は共通しますが、乳酸・発作・遺伝情報が必要で、今回の後方浮腫ではPRESを優先します。
b|第一候補ではない
複数腫瘤と周囲浮腫を評価しますが、対称的な後方・小脳病変を第一には説明しません。
c|条件・追加確認が必要
SLEでも重要な鑑別です。静脈画像なしに完全除外せず、洞閉塞と出血を確認します。
d|条件・追加確認が必要
免疫背景・亜急性経過と非対称白質病変を比較します。SLEの記載だけで免疫抑制薬使用を事実にしません。
e|最も適合する
急性意識・視覚症状と両側後方・小脳の浮腫性病変が支持します。血圧、ADC、投薬と回復経過を確認します。
判断のポイント
急性の意識・視覚症状と、両側後頭頭頂部および小脳のFLAIR高信号からPRESを優先する。SLEは関連背景となり得る。
鑑別・注意点
SLEで経過観察中という記載から未発症・無治療とも、免疫抑制薬使用中とも推測しない。血圧、腎機能、投薬、DWI/ADC、静脈画像と経過を合わせる。静脈血栓症、PML、MELAS等はFLAIR二断面だけで完全に除外できず、可逆性も経過で確認する。
参考文献
診断専門医 2014年度 問19
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問19
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
萎縮性拡大なら髄液腔全体の拡大を比較します。今回は円蓋部狭小とシルビウス裂開大の不均衡を重視します。
b|第一候補ではない
多発梗塞と血管病変の証拠が必要で、今回の髄液腔分布を第一には説明しません。
c|第一候補ではない
臨床的パーキンソン症状の診断であり、このDESH様形態の第一候補ではありません。
d|第一候補ではない
中脳の萎縮等を評価しますが、今回の脳室拡大・髄液腔不均衡では他候補を優先します。
e|最も適合する
脳室・シルビウス裂拡大と高位円蓋部狭小がDESHを支持します。症状、二次性原因と髄液評価を合わせます。
判断のポイント
側脳室拡大に対してシルビウス裂が開大し、高位円蓋部のくも膜下腔が相対的に狭い分布を認める。DESHとして特発性正常圧水頭症を考える。
鑑別・注意点
シルビウス裂の開大を前頭側頭葉の著明な萎縮と同一視しない。歩行障害・認知機能・尿症状と、先行する出血等の有無を確認し、必要な髄液検査等を診断手順に合わせる。画像のみで髄液圧やシャント反応を確定しない。
診断専門医 2014年度 問20
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問20
解答例:a、d
選択肢別の解説
a|適合する
この月齢のT1像で後方視放線の成熟による相対的高信号を認めます。
b|優先しない
脳梁膝部は内包後脚等より遅れて成熟します。今回の明瞭な髄鞘化部位としては選びません。
c|優先しない
前脚の成熟は後脚より遅く、提示像でまず後脚の高信号を認識します。
d|適合する
内包後脚は早期に髄鞘化し、T1高信号が周囲との比較で認識できます。
e|優先しない
前頭葉白質は後方・中心部より成熟が遅く、この月齢の主要な高信号部位ではありません。
判断のポイント
T1強調像で内包後脚と視放線に沿う白質が周囲より高信号となり、髄鞘化の進行を反映する。前頭葉白質や脳梁膝部等との成熟の差を読む。
鑑別・注意点
T1高信号化とT2低信号化は現れる時期が異なるため、系列を区別する。髄鞘化の時期を一つの月齢で全例に固定しない。満期産という背景と複数部位の分布を合わせ、単一所見のみで発達遅滞の原因を決めない。
診断専門医 2014年度 問21
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問21
解答例:d、e
選択肢別の解説
a|支持しない
T2低信号を保つメトヘモグロビンは主に赤血球内です。溶血後は通常T2も高信号となります。
b|支持しない
早期亜急性期の信号の組合せで、2週以上と固定する根拠にはなりません。
c|選択しない
貪食細胞の活動を画像信号だけで直接判定できません。主な信号を細胞内メトヘモグロビンで説明します。
d|正しい
赤血球内に残るメトヘモグロビンの局所磁化率効果がT2短縮を生じます。
e|正しい
T1高信号とT2低信号は細胞内メトヘモグロビン主体の早期亜急性期に整合します。
判断のポイント
血腫はT1で高信号、T2で低信号を示し、細胞内メトヘモグロビンが主体となる早期亜急性期に合う。
鑑別・注意点
目安は発症後3〜7日だが、信号変化には血腫内での不均一性や撮像条件の影響がある。T2低信号をデオキシヘモグロビンだけに限定しない。溶血後の細胞外メトヘモグロビンでは通常T2も高信号となる。日数や貪食の有無をMRIだけから厳密に固定しない。
診断専門医 2014年度 問22
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問22
解答例:c
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
前縦隔発生と石灰化は共通しますが、若年者の大きな粗大石灰化性腫瘤では奇形腫を優先します。
b|第一候補ではない
単純囊胞だけでは粗大石灰化を含む大きな不均一腫瘤を説明しにくく、CTで内容を確認します。
c|最も適合する
前縦隔の腫瘤と粗大石灰化が支持します。脂肪・液体の混在をCTで確認し、病理に対応させます。
d|第一候補ではない
通常未治療でこのような粗大石灰化を主所見とする頻度は低く、リンパ節分布等を比較します。
e|第一候補ではない
限局節性腫瘤と強い増強などが手掛かりで、今回の若年・前縦隔石灰化腫瘤では他候補を優先します。
判断のポイント
前縦隔に位置する大きな腫瘤内の粗大な石灰化が、若年成人の成熟奇形腫を支持する。
鑑別・注意点
石灰化のみで組織型を確定しない。CTで脂肪・液体・石灰化の組合せと周囲への進展を評価する。成熟奇形腫に脂肪が必ず見えるわけではなく、腫瘍マーカーや切除病理も対応させる。
参考文献
診断専門医 2014年度 問23
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問23
解答例:b
選択肢別の解説
a|あり得る
末梢小結節でも発生します。末梢にあるという理由だけで扁平上皮癌を除外しません。
b|相対的に非典型
気管支透亮像を伴う広い肺炎様増殖は腺癌を考えやすい形です。組織型に特異的な所見ではありません。
c|あり得る
中枢側の充実性腫瘤は扁平上皮癌の代表的な発生・増殖形態と矛盾しません。
d|あり得る
厚い不整壁の空洞性肺腫瘤は扁平上皮癌の典型的鑑別に含まれます。
e|あり得る
肺尖側の末梢充実性腫瘤も取り得ます。形だけで組織型を確定はしません。
判断のポイント
気管支透亮像を含む肺炎様の広がりを示すbが、他の中枢側腫瘤・空洞性病変等に比べ扁平上皮癌として非典型で、腺癌を考えやすい。旧解答aを修正する。
鑑別・注意点
扁平上皮癌にも末梢型や小結節があり、末梢にあることだけでaを除外しない。気管支透亮像は組織型に特異的ではなく、画像からの相対的な選択である。最終診断は病理に基づく。
参考文献
診断専門医 2014年度 問24
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問24
解答例:c
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a|条件・追加確認が必要
悪性も比較しますが、胸膜に接する病変への湾曲した血管・気管支収束では円形無気肺を優先します。
b|第一候補ではない
石灰化や衛星結節などを評価しますが、胸膜性変化とcomet-tailの組合せでは他候補を優先します。
c|最も適合する
胸膜直下の腫瘤様部分へ血管・気管支が湾曲して集まります。容積減少と過去像も確認します。
d|第一候補ではない
胸膜由来腫瘤は鑑別ですが、周囲肺が巻き込まれるcomet-tail様形態は無気肺を支持します。
e|第一候補ではない
限局炎症性腫瘤も残りますが、胸膜と収束血管の特徴的配置では他候補を優先します。
判断のポイント
胸膜に接する下葉の腫瘤様陰影へ、気管支血管束が湾曲して集まるcomet-tail所見を認め、円形無気肺が合う。
鑑別・注意点
胸膜肥厚、局所の容積減少、過去画像での安定性も確認する。非典型の増大や肺癌を疑う所見があれば追加評価を行い、胸膜に接することだけで良性としない。
参考文献
診断専門医 2014年度 問25
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問25
解答例:c
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a|第一候補ではない
不整浸潤性腫瘤を評価しますが、逆位相での組織内信号低下は過形成を支持します。
b|第一候補ではない
液体性信号が基本で、化学シフトによる微細脂肪と水の混在とは異なります。
c|最も適合する
同位相に比べ逆位相で胸腺信号が低下し、微細な脂肪混在が支持します。形態と年齢も合わせます。
d|第一候補ではない
充実性腫瘍でこの明らかな逆位相低下は典型的ではなく、過形成を優先します。
e|第一候補ではない
不均一な充実性腫瘤や壊死・マーカーを評価し、今回の微細脂肪混在像では他候補を優先します。
判断のポイント
前縦隔の胸腺組織がopposed-phaseで信号低下を示し、組織内の微細な脂肪と水の混在を反映する。胸腺過形成が合う。
鑑別・注意点
原題の位相コントラストという記載は、提示画像のin-phase/opposed-phaseを用いる化学シフト法として読む。信号低下がないだけで全例を腫瘍とせず、年齢、脂肪量、形態と定量評価を合わせる。
診断専門医 2014年度 問26
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問26
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
ランダムな小結節分布を確認する病態で、淡い小葉中心性結節とすりガラス影では他候補を優先します。
b|最も適合する
淡い小葉中心性粒状影とすりガラス、夏季の亜急性症状が支持します。季節だけで抗原を確定しません。
c|第一候補ではない
リンパ路性分布や肺門節を評価しますが、今回の気道中心性の淡い粒状影では他候補を優先します。
d|条件・追加確認が必要
すりガラスを呈する病型はありますが、細気管支中心の結節と季節性から曝露性病態をまず調べます。
e|第一候補ではない
慢性の多量喀痰・気管支拡張などが代表で、今回の亜急性すりガラス主体には劣ります。
判断のポイント
両肺に淡い小葉中心性粒状影とすりガラス影を認める。夏季に始まった亜急性の呼吸器症状と合わせ、過敏性肺炎を優先する。
鑑別・注意点
季節だけで夏型の原因抗原を確定しない。住環境・鳥類等の曝露歴、呼気CTのair trapping、BAL等を診断手順に応じ組み合わせる。ランダム分布の粟粒結核やリンパ路性結節とは分布を比較する。
診断専門医 2014年度 問27
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問27
解答例:eを優先
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
肺胞出血も急な低酸素と陰影を来します。血痰・貧血等を確認し、敗血症関連ARDSを優先します。
b|第一候補ではない
末梢の多発結節・空洞などが手掛かりで、今回の広い両側浸潤影では他候補を優先します。
c|条件・追加確認が必要
併存もあり心機能・体液量を確認します。心陰影だけでは除外できませんが、敗血症の時間関係を重視します。
d|第一候補ではない
通常は亜急性で末梢優位陰影と好酸球所見を確認し、敗血症後急変の第一候補ではありません。
e|最も適合する
敗血症に続く急な低酸素と両側浸潤影が支持します。酸素化・補助条件と心原性要因を合わせ確定します。
判断のポイント
敗血症という誘因の後に急な低酸素血症と両側肺野の広い浸潤影が生じており、ARDSを優先する。
鑑別・注意点
胸部写真だけで確定せず、発症時期、酸素化と呼吸補助条件、心機能・体液過剰を確認する。心原性肺水腫との併存もあり、心陰影の大きさ一つで除外しない。感染性肺塞栓では末梢結節や空洞等を比較する。
診断専門医 2014年度 問28
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問28
解答例:b
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
crazy-pavingは浮腫でも生じますが、無症状若年者の局在する境界明瞭病変では他候補を優先します。
b|最も適合する
境界明瞭なすりガラスに隔壁・小葉内線状影が重なります。BAL、抗体等で病型を確認します。
c|第一候補ではない
小葉中心性結節やair trapping等を評価し、今回の肺胞充填性crazy-pavingでは他候補を優先します。
d|第一候補ではない
通常は下葉すりガラスと牽引性変化等を評価します。この区域性の肺胞性パターンには劣ります。
e|条件・追加確認が必要
免疫背景により似た像がありますが、未提示の免疫抑制を作らず、無症状経過と検査で比較します。
判断のポイント
下葉優位に境界の比較的明瞭なすりガラス影と小葉間隔壁・小葉内線状影が重なり、crazy-pavingを呈する。症状の乏しい経過と合わせ肺胞蛋白症が合う。
鑑別・注意点
Crazy-pavingは疾患特異的ではない。感染、浮腫、出血等も臨床背景と比較し、BAL所見や抗GM-CSF抗体、必要に応じ遺伝的背景等から病型を評価する。若年というだけで自己免疫性と確定しない。
診断専門医 2014年度 問29
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問29
解答例:b
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
気道散布性や空洞、感染所見を比較します。均一な上肺小結節群では粉塵関連を優先します。
b|最も適合する
上肺優位の比較的境界明瞭な多数小結節が支持します。原因粉塵は未提示なので職業曝露を確認します。
c|条件・追加確認が必要
ランダム分布と原発癌を調べます。症状のない多発小結節だけで転移とは決めません。
d|第一候補ではない
隔壁・気管支血管束の不整肥厚が中心で、この多数の小結節主体の像では他候補を優先します。
e|条件・追加確認が必要
リンパ路性結節として重なります。肺門節と全身所見・病理を比較し粉塵歴も調べます。
判断のポイント
上肺野優位に多数の比較的境界明瞭な小結節が分布し、選択肢ではじん肺が合う。
鑑別・注意点
職業歴・粉じん曝露は問題文に提示されていないため、珪肺の原因まで確定しない。リンパ路性分布、肺門縦隔リンパ節、線維化を確認し、サルコイドーシスや血行性転移との鑑別に用いる。
診断専門医 2014年度 問30
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問30
解答例:e
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
曝露関連の急性病変は鑑別ですが、新規喫煙と胸水を伴う急変では好酸球性肺炎を優先します。
b|広い病態として重なる
透過性亢進性の浮腫様像を呈し得ますが、ここでは原因病態をより具体的に選びます。
c|第一候補ではない
典型はリンパ路性結節と節腫大で、この急性発熱・胸水・広い陰影とは異なります。
d|第一候補ではない
通常は亜急性のコンソリデーション等を評価し、新規喫煙後の急変では他候補を優先します。
e|最も適合する
喫煙開始20日後の急性症状と浮腫様陰影・胸水が支持します。初期血中好酸球が正常でもBAL等で確認します。
判断のポイント
喫煙を始めた後の急な発熱・咳嗽と、両肺のすりガラス影、間質性線状影、胸水を伴う所見から、急性好酸球性肺炎が合う。
鑑別・注意点
新規喫煙や喫煙量の変化は重要な関連因子だが、全症例で直前2週間以内に喫煙開始するわけではない。末梢血の好酸球増多は初期に乏しいこともあり、BAL好酸球、感染・薬剤等の除外と合わせる。
診断専門医 2014年度 問31
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問31
解答例:e
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
腫瘤の悪性鑑別ですが、慢性膿胸壁の軟部腫瘤と長い結核既往から膿胸関連リンパ腫を優先します。
b|第一候補ではない
肺内の液体・空洞病変を評価しますが、陳旧性胸膜腔の辺縁腫瘤は別病態を支持します。
c|条件・追加確認が必要
慢性血腫も増大性胸膜腔病変を作ります。造影充実部と経時像・組織で比較します。
d|条件・追加確認が必要
胸膜腫瘍の鑑別ですが、限局した慢性膿胸辺縁の腫瘤では炎症関連リンパ腫を優先します。
e|最も適合する
石灰化膿胸壁に接する軟部腫瘤と数十年の既往が支持します。組織型とEBVは病理で確認します。
判断のポイント
石灰化した右胸膜と慢性膿胸腔の辺縁に連続する軟部腫瘤を認め、長期の結核治療後という背景から膿胸関連リンパ腫を考える。
鑑別・注意点
陳旧性血腫や他の胸壁腫瘍との鑑別には、増大、造影される充実成分、進展範囲と組織診断が必要となる。膿胸関連リンパ腫は慢性炎症に関連するDLBCLの代表で、CTだけでEBV感染を確定するものではない。
参考文献
診断専門医 2014年度 問32
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問32
解答例:d
選択肢別の解説
a|優先する追加標的ではない
骨損傷は単純CTの骨条件・再構成でも評価でき、造影追加の主標的は縦隔血管です。
b|条件・追加確認が必要
外傷性穿孔は別途確認しますが、縦隔血腫を見た際の主要な追加評価は大動脈です。
c|条件・追加確認が必要
気道断裂や異常気体を評価しますが、造影で確認したい大動脈内腔・壁損傷とは異なります。
d|最も適切
大動脈周囲・縦隔血腫を疑い、CTAで内膜損傷、仮性瘤、漏出を確認します。血腫だけでは確定しません。
e|第一候補ではない
肺血管損傷も状況次第ですが、提示の縦隔血腫では大動脈損傷を優先します。
判断のポイント
多発胸部外傷に縦隔・大動脈周囲の血腫を疑う所見があり、造影CTで大動脈壁・内腔と出血を評価する。
鑑別・注意点
単純CTは内膜損傷や仮性瘤、活動性漏出を十分に評価できない。CTAで直接所見を確認する。肺挫傷、気胸・血胸等も同時に評価し、血腫だけを大動脈破裂の確定所見としない。
診断専門医 2014年度 問33
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問33
解答例:a、e
選択肢別の解説
a|支持する
心房間の交通を認めます。欠損型とシャント方向・量は連続画像と心エコーで確認します。
b|支持に乏しい
右心負荷は評価しますが、提示像から明瞭な右室壁肥厚を正答所見とはしません。
c|支持しない
右心耳内の造影欠損は混和不良とも区別が必要で、明らかな血栓所見を選ぶ像ではありません。
d|支持しない
大動脈基部の瘤状拡張を主所見とする像ではありません。
e|支持する
一部の肺静脈が上大静脈側へ向かう走行を認めます。肺側から還流先へ連続して追跡します。
判断のポイント
心房間の交通と、上大静脈側へ還流する肺静脈を認め、心房中隔欠損に部分肺静脈還流異常が合併した所見と読む。
鑑別・注意点
肺静脈を肺側から還流先まで連続して追跡する。静脈洞型欠損との関連が知られるが、提示断面だけで欠損型や全肺静脈の走行を決め切らない。低酸素血症の機序は心エコーやシャント量・肺血管抵抗等の評価と合わせる。
診断専門医 2014年度 問34
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問34
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
左室拡大・びまん性収縮低下を評価しますが、右室優位の形態・壁変化とVTでは他候補を優先します。
b|第一候補ではない
異常な心筋肥厚が中心で、右室壁菲薄化・脂肪性変化主体の像とは異なります。
c|第一候補ではない
拡張障害と心房拡大等を評価する病態で、この右室の構造異常を第一には説明しません。
d|第一候補ではない
過剰な肉柱と深い陥凹の二層構造が必要で、今回の右室脂肪性変化とは異なります。
e|最も適合する
右室拡大・壁菲薄化・脂肪性低吸収とVTが支持します。脂肪だけで確定せず診断基準を統合します。
判断のポイント
右室の拡大と壁の菲薄化、壁内の脂肪性低吸収を認める。長期の心電図異常と持続性心室頻拍を合わせ、不整脈源性心筋症が合う。
鑑別・注意点
生理的な脂肪浸潤のみで診断しない。心室形態・機能、CMRの組織性状、心電図、不整脈の形態、家族歴・遺伝学的所見等を診断基準に沿って組み合わせる。右室だけでなく左室病変も評価する。
診断専門医 2014年度 問35
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問35
解答例:b、c
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
炎症性障害も心不全の原因ですが、石灰化した薄い膨隆壁では陳旧性梗塞を優先します。
b|支持する
局所的に菲薄な左室壁が外方へ膨隆し、慢性左室瘤に整合します。仮性瘤との壁構成を確認します。
c|支持する
冠動脈性の局所壁菲薄化と石灰化・瘤化が慢性梗塞を支持します。冠動脈・壁運動と合わせます。
d|第一候補ではない
左室全体の拡大だけで判断せず、局所の菲薄化と石灰化を伴う梗塞後瘤を重視します。
e|条件・追加確認が必要
局所菲薄化もあり得ますが、今回の広い石灰化瘤では虚血性背景を優先し必要な全身・機能検査を合わせます。
判断のポイント
左室壁の著明な菲薄化と外方への膨隆、壁に沿う石灰化を認め、慢性心筋梗塞に伴う左室瘤が合う。
鑑別・注意点
冠動脈領域との対応、壁運動、血栓の有無を評価する。左室瘤と仮性瘤では壁の構成と破裂リスクが異なるため、頸部の形態や心膜との連続性等を確認する。拡大した左室だけで拡張型心筋症としない。
診断専門医 2014年度 問36
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問36
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
冠動脈の起始口が一つという異常であり、異常終末交通を持つ拡張血管群とは異なります。
b|最も適合する
冠動脈から続く拡張・蛇行血管と異常交通が支持します。還流先・瘤化・シャント負荷を確認します。
c|第一候補ではない
冠動脈が心筋内を通る区間を指し、表面の拡張蛇行血管と異常終末ではありません。
d|第一候補ではない
大動脈洞壁から連続する突出が必要で、冠動脈性の蛇行血管群とは起点が異なります。
e|第一候補ではない
起始閉塞と側副路を確認しますが、今回の拡張血管の終末交通は瘻を支持します。
判断のポイント
冠動脈から連続する拡張・蛇行血管と異常な終末交通を認め、冠動脈瘻を考える。
鑑別・注意点
起始冠動脈、走行、還流先、瘤化を三次元的に確認する。治療適応は瘻の存在だけで決めず、症状、虚血、シャント負荷や合併症リスクに基づく。MIPのみでは重なる血管の交通を誤認し得るため元画像も追う。
参考文献
診断専門医 2014年度 問37
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問37
解答例:a
選択肢別の解説
a|最も適合する
若年女性の大動脈・分枝同心性壁肥厚と遅延層状増強が支持します。症状・炎症反応と病変分布を合わせます。
b|第一候補ではない
内膜フラップと二腔構造が基本で、均一な壁肥厚と層状増強では炎症を優先します。
c|第一候補ではない
局所の不整囊状瘤と周囲感染像等が重要で、広い同心性壁肥厚主体とは異なります。
d|第一候補ではない
瘤と周囲軟部炎症性mantle等を評価しますが、若年の大動脈・分枝壁病変では高安を優先します。
e|第一候補ではない
粥状硬化性の偏在プラークや閉塞が代表で、この年齢・同心性壁炎症パターンには劣ります。
判断のポイント
大動脈と頸部分枝に同心性の壁肥厚があり、後期相で壁の層状増強を認める。高安動脈炎が合う。
鑑別・注意点
病変は内膜だけでなく血管壁全体の炎症として捉える。狭窄・閉塞・拡張の分布を評価し、炎症反応や症状と対応させる。double-ring所見単独から病勢や治療適応を決めない。
診断専門医 2014年度 問38
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問38
解答例:d(カテゴリー4)
選択肢別の解説
a|不適切
明らかな腫瘤があり、異常なしの分類にはできません。
b|不適切
辺縁の微細分葉・不明瞭さがあり、典型的良性と断定できません。
c|不十分
悪性を疑う辺縁所見があり、良性を優先する分類より上の評価が必要です。
d|最も適切
高濃度腫瘤の微細分葉・不明瞭な辺縁を重視して悪性疑いとします。濃度だけでは決めません。
e|根拠に乏しい
高度に典型的な悪性所見を断定するより、提示の辺縁異常ではカテゴリー4を選びます。
判断のポイント
右乳房の高濃度腫瘤には辺縁の微細分葉・不明瞭さがあり、良性と判断できず悪性を疑うカテゴリー4が合う。
鑑別・注意点
濃度が高いだけで一律にカテゴリーを決めない。形状、辺縁、背景乳腺と二方向像を合わせる。日本の検診カテゴリーとBI-RADSの管理区分を混同せず、有症状例では診断超音波等を含む精査につなげる。
診断専門医 2014年度 問39
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問39
解答例:eを優先(bとの確定鑑別は保留)
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
小さな乳管性腫瘤にはなりますが、明瞭な囊胞内の乳頭状結節では乳頭腫を優先します。
b|重要な鑑別
囊胞内結節と液面は癌にもみられ、立ち上がりだけでは除外できません。画像病理一致を要します。
c|第一候補ではない
充実性浸潤腫瘤が中心で、この囊胞内に限局する結節形態では他候補を優先します。
d|第一候補ではない
囊胞性変化を来すことはありますが、提示の乳管性・囊胞内結節の第一候補ではありません。
e|第一候補・良性確定は保留
囊胞壁から急峻に立ち上がる結節が支持します。出血性液面は悪性特異的ではなく、癌との鑑別は組織を要します。
判断のポイント
境界明瞭な囊胞内に急峻に立ち上がる結節を認め、囊胞内乳頭腫を優先する。ただし囊胞内癌と重なる形態がある。
鑑別・注意点
液面形成は出血・内容の沈降を反映し、悪性に特異的ではない。立ち上がりや境界が良性寄りでも癌を除外できない。血流を含む充実部の評価と画像病理一致の確認が必要で、提示超音波だけで良性と断定しない。
参考文献
診断専門医 2014年度 問40
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問40
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
単純液体なら内部は造影されません。今回の腫瘤内の増強する充実成分を重視します。
b|最も適合する
著明なT2高信号、緩徐な増強、後方エコー増強が粘液豊富な腫瘍を支持します。純型の確定は病理によります。
c|条件・追加確認が必要
高T2と境界明瞭は共通しますが、高齢者の新規腫瘤と増強形態では粘液癌を優先します。
d|第一候補ではない
より不整で充実性の増強を示す傾向があり、豊富な粘液を示唆する著明高T2では他候補を優先します。
e|第一候補ではない
浸潤性・非腫瘤性変化が代表で、この境界比較的明瞭な著明高T2腫瘤には劣ります。
判断のポイント
境界比較的明瞭な乳房腫瘤がT2で著明な高信号を示し、緩徐な増強と超音波の後方増強を伴う。豊富な粘液を反映する粘液癌が合う。
鑑別・注意点
T2高信号だけでは単純囊胞や線維腺腫とも重なるが、充実成分の増強と高齢発症を合わせる。純型・混合型や浸潤の程度は画像のみで確定せず、病理診断と対応させる。
参考文献
診断専門医 2014年度 問41
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問41
解答例:e
選択肢別の解説
a|支持しない
左肺の透過性はむしろ高く、胸水による下肺野濃度上昇・肋骨横隔膜角鈍化を主所見としません。
b|支持しない
主な所見は左肺の過膨張です。右側の相対的な狭さを右肺虚脱と即断しません。
c|誤り
過膨張した左肺から縦隔は右側へ押される形です。左右を取り違えません。
d|最優先ではない
通常側面像より呼吸相の差・側臥位像で片側air trappingを調べます。異物疑いが強ければ気管支鏡を遅らせません。
e|適切
呼気で異物側の含気が残るball-valve閉塞を評価します。幼児で実施困難なら側臥位像も補助になります。
判断のポイント
左肺の透過性亢進と過膨張、縦隔の右方偏位があり、気道異物によるball-valve型閉塞を考える。吸気・呼気像でair trappingを評価する。
鑑別・注意点
幼児では呼吸相をそろえる撮影が難しく、側臥位像が補助となる。通常の写真が正常でも異物を除外できない。病歴・診察から疑いが強ければ、画像追加で気管支鏡による評価・治療を遅らせない。
診断専門医 2014年度 問42
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問42
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
腸壁が重なるtarget構造が基本で、SMA周囲に腸間膜血管が巻く像とは異なります。
b|第一候補ではない
胃の異常回転・閉塞が中心で、腸間膜根部のwhirlpoolの説明ではありません。
c|第一候補ではない
上部腸管閉塞を起こしますが、腸間膜血管の巻き付き所見は説明しません。
d|第一候補ではない
通常は非胆汁性嘔吐と幽門筋肥厚で、今回の胆汁性嘔吐とwhirlpoolとは異なります。
e|最も適合する
SMA周囲の血管巻き付きが支持します。新生児の胆汁性嘔吐では腸管虚血を考え緊急外科対応につなげます。
判断のポイント
上腸間膜動脈を中心として腸間膜血管が巻き付くwhirlpool所見があり、腸回転異常に伴う中腸軸捻転を考える。
鑑別・注意点
胆汁性嘔吐を伴う新生児では緊急性が高い。血流と腸管虚血の評価を行い、直ちに小児外科と連携する。単なるSMVの位置異常だけと区別し、超音波が不確実なときは状態に応じ上部消化管造影等を選ぶ。
診断専門医 2014年度 問43
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問43
解答例:e
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
高吸収は血液とも比較しますが、脳室周囲の結節状石灰化分布と胎児期の脳室拡大では感染を優先します。
b|条件・追加確認が必要
上衣下結節も石灰化しますが、広い脳室周囲石灰化と先天性障害ではCMVを優先し他臓器を確認します。
c|第一候補ではない
後頭蓋窩拡大・第四脳室との囊胞交通が基本で、脳室周囲の多発石灰化とは異なります。
d|第一候補ではない
典型は片側軟膜病変と皮質石灰化で、新生児の両側脳室周囲分布とは異なります。
e|最も適合する
脳室拡大と脳室周囲優位の石灰化が支持します。生後早期のウイルス学的検査で先天性感染を確認します。
判断のポイント
脳室拡大に脳室周囲優位の多発高吸収を伴い、先天性CMV感染に関連する石灰化を考える。
鑑別・注意点
単なる出血や結節性硬化症の上衣下結節とは分布・形態と経過を比較する。先天性感染の確定には早期のウイルス学的検査を用い、聴覚、眼底、他臓器と神経発達も評価する。画像だけで予後を一律に決めない。
診断専門医 2014年度 問44
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問44
解答例:e
選択肢別の解説
a|優先しない
必要な追加造影はあり得ますが、嵌頓閉鎖孔ヘルニアが疑われるため検索だけで治療を遅らせません。
b|不適切
嵌頓・絞扼の危険があり、減圧だけで翌日まで待つ方針を優先しません。
c|優先しない
閉鎖孔へ脱出する腸管が示されており、管造影による追加局在より緊急外科判断を優先します。
d|優先しない
一次性血管閉塞よりヘルニア嵌頓が原因で、血管造影が解除治療ではありません。
e|適切
閉鎖孔に嵌頓した腸管と口側拡張があり、速やかに外科へ連絡します。壊死の有無は術前・術中評価によります。
判断のポイント
左閉鎖孔を通って外側へ脱出する腸管と口側腸管の拡張を認め、閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞を考える。緊急手術を考慮する。
鑑別・注意点
単純CTだけで腸管壊死を確定するものではないが、嵌頓・絞扼の危険を踏まえ外科へ速やかに連絡する。追加造影が必要な場合も治療を遅らせない。減圧して翌日まで待つ対応を優先しない。
診断専門医 2014年度 問45
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問45
解答例:d
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
膵病変は病態別に比較しますが、PSCの代表的な重要悪性合併症として胆管癌を優先します。
b|第一候補ではない
一般集団にも多い病変で、今回の胆管多発狭窄に特有の高リスク合併としては選びません。
c|条件・追加確認が必要
胆道系の問題として起こり得ますが、PSCで特に重視する合併腫瘍は胆管癌です。
d|最も適切
PSCは胆管癌リスクを高めます。新規狭窄・黄疸等は画像と細胞組織検査を組み合わせて評価します。
e|第一候補ではない
肝硬変等でHCCは別に評価しますが、PSCの特徴的関連として胆管癌を優先します。
判断のポイント
MRCPの多発胆管狭窄とその間の拡張は原発性硬化性胆管炎を示唆する。潰瘍性大腸炎との関連があり、胆管癌のリスクが高い。
鑑別・注意点
新たな胆管狭窄、黄疸、検査値変化は悪性の合併も含め評価する。CA19-9単独で診断せず画像・必要な細胞組織検査を合わせる。PSCでは胆囊癌や大腸癌のリスク評価も必要となる。
診断専門医 2014年度 問46
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問46
解答例:a、dを優先
選択肢別の解説
a|重要な鑑別
子宮内腔の多囊胞性ポリープ状病変は腺肉腫を含む肉腫を考えます。画像・FDGだけで組織型確定はしません。
b|条件・追加確認が必要
変性で囊胞性変化は生じますが、筋層原発より内腔のポリープ状病変を重視します。
c|除外できない
長期抗エストロゲン薬、とくにタモキシフェンでは関連があります。画像では他候補を優先しても組織で評価します。
d|重要な鑑別
長期薬物療法を背景とする内膜ポリープは囊胞性腺管を持ち得ます。不正出血には組織診断が必要です。
e|第一候補ではない
筋層の腺筋症性病変を評価しますが、内腔占拠性のポリープ様構築では他候補を優先します。
判断のポイント
子宮内腔を占めるポリープ状病変に多発囊胞を伴う。長期抗エストロゲン薬使用を背景として、内膜ポリープと子宮腺肉腫が重要な鑑別となる。
鑑別・注意点
旧解答c、dから修正するが、提示MRI・FDGだけで腺肉腫を確定したものではない。DWI高信号はT2 shine-through等もありADCと対応させる。タモキシフェンでは内膜癌も関連するため除外せず、不正出血には組織学的評価が必要となる。
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2014年度 問47
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問47
解答例:dを優先
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
重層した同心円と巻き込まれた腸間膜が必要です。単なる腸壁血流増加だけで重積としません。
b|第一候補ではない
腎とは別に腸壁様の低エコー肥厚があり、腎の皮髄構造・尿路連続性と区別します。
c|条件・追加確認が必要
局所炎症でも壁肥厚しますが、憩室と周囲炎症の証拠がなく高齢者貧血では癌を優先します。
d|最も適合する
腸管の低エコー壁肥厚と中央高エコーのpseudokidney像が支持します。CT・内視鏡で確定します。
e|第一候補ではない
連続性粘膜病変の分布を評価しますが、右側の限局腫瘤様肥厚では他候補を優先します。
判断のポイント
腎とは別の腸管に、中央の高エコーを取り囲む低エコーの壁肥厚があり、pseudokidney所見として上行結腸癌を優先する。
鑑別・注意点
高齢者の貧血という背景も考慮する。血流が目立つことを腸重積の根拠にしない。腸重積では同心円状の重層構造や引き込まれた腸間膜を確認する。超音波単独で組織型を決めず、CT・内視鏡で部位と原因を確定する。
診断専門医 2014年度 問48
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問48
解答例:d、e
選択肢別の解説
a|条件・追加確認が必要
楔状造影不良は重なりますが、両側多発病変と大動脈周囲軟部組織の一体的説明では他候補を優先します。
b|条件・追加確認が必要
多発低吸収はあり得ます。無熱だけで除外せず尿検査・症状を比較しますが後腹膜病変も重視します。
c|条件・追加確認が必要
多発転移は残りますが、原発癌の未提示情報を補わず、リンパ増殖性・IgG4病変を優先します。
d|重要な鑑別
両腎浸潤と後腹膜軟部組織を一体として説明できます。病理でIgG4病変等と区別します。
e|重要な鑑別
腎の多発造影不良域と後腹膜線維症様組織が支持します。血清・他臓器・組織を合わせ悪性を除外します。
判断のポイント
両腎に多発する造影不良域と、大動脈周囲を覆う軟部組織を認める。IgG4関連腎病変・後腹膜線維症と悪性リンパ腫を鑑別する。
鑑別・注意点
無熱であることだけで感染を完全には除外しない。血清IgG4、腎機能、補体、他臓器病変を確認し、悪性疾患を除外するための適切な組織診断を検討する。画像が似ていることを理由に直ちにステロイド治療へ進まない。
診断専門医 2014年度 問49
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問49
解答例:c
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
肝静脈・下大静脈拡張と心不全所見を評価しますが、胆管所見と一過性濃染では他候補を優先します。
b|条件・追加確認が必要
不均一増強は共通しますが、肝酵素異常だけで肝炎とせず胆管拡張との関連を重視します。
c|最も適合する
胆管拡張と動脈相の斑状濃染、門脈相での均一化が支持します。感染・胆汁うっ滞検査と閉塞原因を確認します。
d|第一候補ではない
肝静脈閉塞と尾状葉・側副路等が手掛かりで、提示の胆管性灌流変化とは異なります。
e|第一候補ではない
肝被膜の早期増強が代表で、実質内斑状濃染と胆管拡張の第一候補ではありません。
判断のポイント
肝動脈相の斑状増強に胆管拡張を伴い、門脈相では増強差が目立たなくなる。胆管炎に伴う一過性肝実質濃染を考え、旧解答bを修正する。
鑑別・注意点
動脈相の不均一増強は非特異的で、胆管所見、閉塞原因、炎症・胆汁うっ滞の検査所見を合わせる。肝機能障害という記載だけで急性肝炎へ結び付けない。重症度評価と必要な胆道ドレナージの判断につなげる。
診断専門医 2014年度 問50
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問50
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
腫瘤・節腫大や動脈瘤様拡張等を評価しますが、急性左腹痛・下血の分節浮腫では虚血を優先します。
b|最も適合する
急な左腹痛と下血に対応する下行結腸の分節性壁肥厚・粘膜下浮腫が支持します。重症虚血の有無も確認します。
c|条件・追加確認が必要
高度壁肥厚が重なりますが、抗菌薬歴・感染検査と分布を確認し、今回の急性左側分節像では他候補を優先します。
d|条件・追加確認が必要
直腸からの連続病変と慢性再燃経過を評価します。今回の急な分節性発症では虚血を優先します。
e|第一候補ではない
慢性浸潤性の狭窄・壁硬化を評価しますが、急な腹痛下血と浮腫主体では他候補を優先します。
判断のポイント
急な左腹部痛と下血に、下行結腸の分節性・全周性壁肥厚と粘膜下浮腫を伴い、虚血性大腸炎が合う。
鑑別・注意点
壁肥厚だけでは特異的でない。感染性・炎症性腸炎や浸潤性腫瘍を臨床経過と比較する。腹膜刺激症状、造影不良、腸管気腫等があれば重症虚血を評価し、内視鏡の適応・時期も状態に応じ決める。
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問51
解答例:c
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
粘液を多く含む癌はありますが、微小囊胞と増強隔壁の構築では漿液性病変を優先します。
b|第一候補ではない
角化内容を含む囊胞で、今回の微小囊胞性・血管性隔壁の構築には劣ります。
c|最も適合する
MRCPの高信号と増強する隔壁・微小囊胞構造が支持します。液体自体が染まるという説明はしません。
d|条件・追加確認が必要
多血性で充実様のSCNと重なりますが、強い液体信号と微小囊胞の構築を比較します。
e|第一候補ではない
通常は侵襲性充実腫瘍で、今回の微小囊胞性の液体信号を主とする像とは異なります。
判断のポイント
膵の腫瘤はT2を強く反映するMRCPで著明な高信号を示し、造影される隔壁・微小囊胞構造を考える。漿液性囊胞腫瘍が合う。
鑑別・注意点
旧説明の「染まる水」という表現は改める。液体そのものの増強ではなく、微小囊胞の隔壁や血管に富む間質が増強する。MRCP高信号だけでは特異的でなく、充実性に見えるSCNと神経内分泌腫瘍の重なりにも注意する。
診断専門医 2014年度 問52
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問52
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
尿道周囲の液体性病変と高血圧の直接の代表的関係はありません。
b|第一候補ではない
膀胱底の下方偏位が必要で、今回の尿道周囲に限局する液体構造とは異なります。
c|第一候補ではない
膀胱内の血液を示す像ではなく、尿道の周囲にある液体性構造を読みます。
d|第一候補ではない
拡張した骨盤静脈の連続構造を評価する病態で、尿道周囲憩室とは異なります。
e|関連する
尿道憩室の尿停滞で感染が反復し得ます。画像だけで現在の細菌感染を確定するものではありません。
判断のポイント
尿道を取り囲むT2高信号の液体貯留があり、尿道憩室を考える。尿の停滞に関連して反復性尿路感染を伴うことがある。
鑑別・注意点
憩室開口部と尿道との交通、周囲への広がり、結石や壁在結節を評価する。全例に感染があるわけではなく、画像のみで現時点の細菌感染を確定しない。膣壁囊胞や尿道周囲腺病変とは位置関係を比較する。
参考文献
診断専門医 2014年度 問53
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問53
解答例:d
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
金製剤等の投薬歴は別に確認しますが、不整脈薬中止に対応する高吸収ではヨウ素含有薬を優先します。
b|条件・追加確認が必要
鉄沈着も高吸収を来しますが、貧血の有無だけで決めず投薬歴・鉄検査と中止後低下を比較します。
c|第一候補ではない
この薬剤背景で肝高吸収を説明する代表的蓄積元素ではありません。
d|最も適合する
ヨウ素を多く含むアミオダロン等の蓄積が整合します。高吸収の程度だけで肝障害重症度は決めません。
e|第一候補ではない
通常は局所石灰化等として評価し、中止後に低下するびまん性肝高吸収の第一原因ではありません。
判断のポイント
単純CTで肝臓がびまん性に高吸収を示し、不整脈薬中止後に低下している。アミオダロン等のヨウ素を含む薬剤・代謝物の肝蓄積が合う。
鑑別・注意点
鉄沈着、他の薬剤、撮像条件等とも比較する。肝高吸収は蓄積を示唆するが、その程度だけで肝障害の重症度を決めない。肝酵素、投薬歴、臨床経過と対応させる。
診断専門医 2014年度 問54
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問54
解答例:c
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
表面・肝形態や門脈圧亢進を評価しますが、傍脊椎を上行する拡張静脈の第一説明ではありません。
b|第一候補ではない
脾と同じ性状の組織・血管茎が必要で、長軸に連続する静脈とは区別します。
c|最も適合する
肝部下大静脈の中断と傍脊椎の拡張静脈が支持します。奇静脈弓・上大静脈まで追跡します。
d|第一候補ではない
円形軟部影を節と即断せず、連続する静脈走行と通常IVCの欠如を確認します。
e|広い分類として重なる
静脈の先天異常に含まれますが、ここでは通常腹部IVCの左右変異より奇静脈連続を具体的に選びます。
判断のポイント
通常の肝部下大静脈が連続せず、傍脊椎部に拡張した静脈が上行する所見から、下大静脈欠損に伴う奇静脈連続を考える。
鑑別・注意点
胸部の奇静脈弓から上大静脈まで走行を追う。単純CTの円形影をリンパ節と誤認しない。下大静脈を経由するカテーテル治療や手術前には、肝静脈の還流も含め確認する。
参考文献
診断専門医 2014年度 問55
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問55
解答例:c
選択肢別の解説
a|候補となる
微小囊胞の隔壁や間質が豊富に増強し、充実性多血腫瘤のように見える場合があります。
b|候補となる
異常血管叢と早期静脈還流が多血性病変を説明します。単一相だけで瘻構築は確定しません。
c|相対的に低い
典型的には早期増強が他の多血性候補より弱い傾向です。強い増強だけでSPNを完全除外はしません。
d|候補となる
多血性充実性膵腫瘤の代表です。ホルモン症状・他相・病理を合わせます。
e|候補となる
腎細胞癌転移は多血性となり得ます。未提示の腎癌歴を事実にせず確認します。
判断のポイント
動脈優位相で強く増強する膵腫瘤であり、典型的なSPNは他の候補に比べ早期の増強が弱く、相対的に可能性が低い。
鑑別・注意点
SPNを完全に除外する所見ではない。SCNは微小囊胞の隔壁、AVMは異常血管と早期静脈還流、PNETや腎細胞癌転移は多血性充実成分を評価する。単一相の増強だけで組織型を確定しない。
診断専門医 2014年度 問56
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問56
解答例:c
選択肢別の解説
a|原因となり得る
小腸原発腫瘍は先進部になり得ます。画像から本例の組織型を確定はしません。
b|原因となり得る
腸壁の脂肪性腫瘤が先進部になり得ます。脂肪濃度と内腔との関係を確認します。
c|本例の位置と合わない
提示は小腸同士の重積で、大腸内ポリープをその先進部とする位置関係ではありません。
d|原因となり得る
小腸リンパ腫の壁病変・腫瘤が重積を起こし得ます。
e|原因となり得る
小腸の過誤腫性ポリープが先進部になり得ます。粘膜色素斑・家族歴を確認します。
判断のポイント
小腸内に腸管・腸間膜が入り込む多層構造を認め、小腸重積を考える。大腸ポリープは、提示された小腸同士の重積の先進部として位置が合わない。
鑑別・注意点
小腸癌、脂肪腫、リンパ腫、Peutz–Jeghers症候群の小腸ポリープは先進部になり得る。成人の小腸重積すべてに腫瘍があるわけではない。長さ、閉塞、血流・虚血所見、先進部の有無を合わせて対応を判断する。
参考文献
診断専門医 2014年度 問57
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問57
解答例:b
選択肢別の解説
a|起こり得る
シャント近傍の静脈圧や腎盂側への出血により血尿を来し得ます。
b|相対的に結び付きにくい
腎動静脈シャントの直接の代表症状ではありません。感染等の併存で起こる可能性は別に評価します。
c|起こり得る
出血・血腫や局所循環の異常に伴う疼痛が起こり得ます。
d|大きな短絡で起こり得る
高拍出性心不全・右心うっ血があれば頸静脈怒張を来し得ます。画像だけで循環動態は確定しません。
e|大きな短絡で起こり得る
シャント負荷に伴う高拍出性心不全で労作時呼吸困難が起こり得ます。
判断のポイント
腎動脈造影で異常血管から静脈が早期に描出され、腎動静脈シャントを示す。血尿・側腹部痛に加え、大きなシャントでは労作時呼吸困難や頸静脈怒張も生じ得るため、発熱が相対的に結び付きにくい。
鑑別・注意点
発熱が絶対に起こらないという意味ではない。感染等の併存を別に評価する。画像で血管叢と瘻孔の構造を確認し、AVMとAVFを一括して断定しない。高拍出性心不全はシャント量と循環動態を合わせて診断する。
診断専門医 2014年度 問58
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問58
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
腎AML・上衣下病変等が代表で、皮下多発結節と消化管の増強結節ではNF1を優先します。
b|最も適合する
多発皮下結節と消化管周囲の結節が支持します。関連小腸GISTもあり、全て神経線維腫と呼びません。
c|第一候補ではない
腎・膵腫瘍や血管芽腫等が代表で、多発皮膚神経線維腫様所見とは異なります。
d|条件・追加確認が必要
消化管ポリープによる出血はありますが、体表皮下腫瘤の組合せではNF1を優先します。
e|第一候補ではない
後天性ポリポーシスと脱毛・爪異常等が代表で、今回の皮下腫瘤性病変とは異なります。
判断のポイント
体表・皮下の多発結節に消化管周囲の増強される結節を伴い、神経線維腫症1型を考える。下血の原因として消化管腫瘍を評価する。
鑑別・注意点
NF1に関連する消化管腫瘍には多発小腸GISTがあり、すべてを神経線維腫と呼ばない。皮膚所見、家族歴と診断基準を確認し、出血病変の所在・組織型は内視鏡や手術病理等で評価する。
診断専門医 2014年度 問59
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問59
解答例:a、b
選択肢別の解説
a|合併しやすい
頸動脈は腎動脈と並ぶFMDの代表的罹患領域です。動脈瘤・解離も確認します。
b|合併しやすい
椎骨動脈を含む頸部脳血管系にもFMDがみられます。
c|起こり得るが優先しない
冠動脈にも異常はあり得ますが、典型的なbeadingを認めやすい二領域として頸動脈・椎骨を選びます。
d|起こり得るが優先しない
内臓動脈病変もありますが、代表的頻度の高い頸部脳血管領域を優先します。
e|起こり得るが優先しない
脾動脈にも病変はあり得ますが、腎・頸動脈系より典型的高頻度の領域とはしません。
判断のポイント
腎動脈の中遠位部に狭窄と拡張が交互に連なるstring-of-beads所見があり、線維筋性異形成を考える。同様の病変を頸動脈・椎骨動脈に認めやすい。
鑑別・注意点
非動脈硬化性・非炎症性の病変で、腎動脈起始部主体の粥状硬化と区別する。他の動脈にも病変は起こり得る。多血管領域の病変、動脈瘤・解離の評価を診療方針に沿って行う。
診断専門医 2014年度 問60
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問60
解答例:a、e
選択肢別の解説
a|頻度が高い
穿刺による臓側胸膜損傷・空気漏れで起こります。程度と呼吸状態に応じ観察・処置を行います。
b|起こり得るが比較的少ない
胸壁血管等の損傷で生じ得ますが、気胸・肺胞出血ほど高頻度ではありません。
c|稀だが重篤
肺静脈への空気流入等で全身塞栓を起こし得ます。頻度が低いことと重症度を混同しません。
d|稀
穿刺路播種は報告されますが、頻度が高い二つには含めません。
e|頻度が高い
穿刺周囲の肺胞内出血はすりガラス影として認め得ます。喀血と呼吸状態も監視します。
判断のポイント
気胸と肺胞内出血は経皮的肺生検で比較的頻度が高い合併症である。
鑑別・注意点
血胸、空気塞栓、腫瘍播種も起こり得るが、頻度が高い二つとは区別する。頻度と重篤度は別で、少量の空気塞栓でも重大な転帰となり得る。穿刺経路、肺気腫、病変の深さ、針と手技を踏まえ予防・術後観察を行う。
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2014年度 問61
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問61
解答例:d(誤り)
選択肢別の解説
a|病型により適切
Caroli症候群・ARPKDに関連する型は常染色体劣性です。孤立性Caroli病の全例を同じ遺伝形式と断定しません。
b|正しい
拡張胆管の内部を門脈枝が走りcentral-dot所見を作ります。単純CTではドプラ・造影で確認します。
c|正しい
内部の索状構造に血流を確認することで門脈枝と胆管内内容を区別できます。
d|誤り
病変自体が囊胞状に拡張した肝内胆管であり、胆管と交通します。MRCP等で確認します。
e|正しい
胆汁うっ滞・反復炎症を背景として胆管癌のリスクが高く、胆管炎・結石も評価します。
判断のポイント
囊胞状に拡張した肝内胆管内の門脈枝をcentral-dot所見として捉え、Caroli病を考える。胆管と非交通性とする記述が誤りである。
鑑別・注意点
MRCP等で胆管との交通を確認し、ドプラで内部の門脈枝を評価する。先天性肝線維症を伴うCaroli症候群やARPKDとの関連も評価する。孤立例もあり全例の遺伝形式を一律には決めない。胆管炎、結石、胆管癌が重要な合併症となる。
診断専門医 2014年度 問62
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問62
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
末梢神経との連続性等を評価しますが、多発大腸ポリープと腸間膜病変ではデスモイドを優先します。
b|最も適合する
FAPを示唆する背景と腸間膜の浸潤性線維性腫瘤が整合します。遠隔転移はしなくても局所侵襲性があります。
c|条件・追加確認が必要
腸間膜節腫大は鑑別ですが、FAPとの特徴的関連ではデスモイドを優先します。
d|第一候補ではない
線維性腫瘍の鑑別ですが、多発大腸ポリープとの代表的関連としてはデスモイドです。
e|第一候補ではない
現在の未分化多形肉腫に相当する旧用語です。FAPの代表的腸管外病変として選びません。
判断のポイント
多数の大腸ポリープというFAPを示唆する背景に、腸間膜の浸潤性軟部腫瘤があり、デスモイドを考える。
鑑別・注意点
デスモイドは遠隔転移を起こさないが局所浸潤・再発や臓器障害を来し得る。散発性もあるため、画像だけでAPC病的バリアントを確定しない。FAPの消化管・腸管外病変と家族歴を評価する。
診断専門医 2014年度 問63
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問63
解答例:d
選択肢別の解説
a|特徴とはしない
腫瘍性上皮の粘液形質等に用いる指標で、想定する1型AIPの代表病理所見ではありません。
b|誤り
MCNの定義上重要な間質で、IgG4関連の膵炎とは異なります。
c|誤り
腺房細胞癌等の腫瘍由来を指し、自己免疫性膵炎を腺房由来の腫瘍とはしません。
d|正しい
1型AIPのリンパ形質細胞性炎症と花筵状線維化が特徴です。画像で線維化を組織確認したとは書きません。
e|代表的特徴ではない
好酸球を伴うことはありますが、著明な好酸球浸潤をAIP診断の中心にはしません。
判断のポイント
膵内の多発病変はT1低信号、拡散強調像で高信号、遅延性増強を示し、自己免疫性膵炎を考える。花筵状線維化は1型自己免疫性膵炎を特徴付ける組織所見である。
鑑別・注意点
画像だけで組織所見を確認したわけではない。IgG4、膵管所見、他臓器病変と必要な組織診断を組み合わせ、悪性腫瘍を除外する。好酸球はみられ得るが、それを診断の中心に置かない。卵巣様間質はMCNの特徴である。
参考文献
診断専門医 2014年度 問64
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問64
解答例:a、dを優先(画像のみで確定不可)
選択肢別の解説
a|主な鑑別
肺小結節と肝脾の多発結節は播種性結核で説明できます。感染検査と必要な組織で確認します。
b|除外できない
肝脾多発結節は重なり、節分布・肺病変と病理で比較します。画像だけで完全に否定しません。
c|第一候補ではない
脾腫等は来しますが、肺を含む多発結節性の肉芽腫パターンでは他候補を優先します。
d|主な鑑別
肺と肝脾の結節性病変は整合します。肺小結節分布・全身所見を確認し、感染等を除外します。
e|第一候補ではない
白血病性浸潤等はあり得ますが、提示の肉芽腫性肺・肝脾結節では他候補を優先し血算も確認します。
判断のポイント
肝脾の多発結節と肺小結節を合わせ、結核とサルコイドーシスを主な肉芽腫性疾患として挙げる。
鑑別・注意点
肝脾結節だけならリンパ腫等とも重なる。肺小結節のリンパ路性・ランダム分布やリンパ節を追加断面で確認し、病歴、感染検査、適切な部位の組織診断で詰める。非乾酪性肉芽腫が得られても感染等の除外が必要で、画像だけでサルコイドーシスと断定しない。
診断専門医 2014年度 問65
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問65
解答例:e
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
局所腫瘤と対応する血流変化を評価しますが、両側の認知症性ネットワーク分布が主体です。
b|第一候補ではない
DESH等の構造と円蓋部相対高血流を評価し、今回の側頭頭頂・後部帯状回低下では他候補を優先します。
c|第一候補ではない
前頭・前部側頭優位が代表で、今回の後方領域を中心とした低下とは異なります。
d|条件・追加確認が必要
後頭葉低下や臨床症候を比較します。血流像だけで完全除外せず、今回はAD型分布を優先します。
e|最も適合する
側頭頭頂・後部帯状回・楔前部低下と記憶障害が整合します。SPECT単独の病理確定ではありません。
判断のポイント
側頭頭頂葉、後部帯状回・楔前部を中心とする血流低下があり、臨床症状と合わせAlzheimer型認知症を考える。
鑑別・注意点
前頭葉の低下も進行したADでみられ得る。後頭葉血流の保存・低下だけでDLBを完全に除外・確定しない。3D-SSPは基準データと補正の影響を受けるため元断層像と比較し、構造画像・神経心理評価・必要な分子バイオマーカーを合わせる。
診断専門医 2014年度 問66
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問66
解答例:d
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
脳血流製剤で、皮質を広く描出します。線条体カンマ状を標的とする分布とは異なります。
b|第一候補ではない
脳血流を評価するTc製剤で、DATに選択的な尾状核・被殻の分布ではありません。
c|第一候補ではない
脳血流用のヨウ素製剤で、今回の線条体DAT分布とは標的が異なります。
d|最も適合する
正常の尾状核・被殻のカンマ状分布と患者の被殻低下がDAT画像に整合します。PDだけに特異的ではありません。
e|第一候補ではない
中枢ベンゾジアゼピン受容体を描出し、今回の線条体選択的DAT分布とは異なります。
判断のポイント
正常例では尾状核と被殻が連続する左右のカンマ状集積を示し、患者では被殻側の集積低下がある。DATを標的とする123I-ioflupaneが合う。
鑑別・注意点
黒質線条体ドパミン神経終末の障害を反映する。PDに特異的ではなく、MSA、PSP等でも異常となり得るため、本画像だけでPDと非典型パーキンソニズムを確定鑑別しない。血流SPECT・ベンゾジアゼピン受容体SPECTとは集積分布と標的を区別する。
診断専門医 2014年度 問67
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問67
解答例:c
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
髄液腔形態と症候で評価しますが、心交感神経低下を伴う認知症の代表的候補ではありません。
b|第一候補ではない
通常はDLBほどの心MIBG低下を特徴とせず、今回の臨床・低集積では他候補を優先します。
c|最も適合する
著しい遅延心集積低下と認知症症状が支持します。心疾患・糖尿病・薬剤・装置条件の影響を確認します。
d|条件・追加確認が必要
認知症の鑑別ですが、心交感神経障害を示唆するMIBG低下ではDLBを優先します。
e|第一候補ではない
血管性の脳病変を評価しますが、今回の心MIBG低下を特徴とする疾患ではありません。
判断のポイント
心筋MIBG集積が低く、遅延相H/M比も低下している。進行性認知症と転倒という背景に、Lewy小体型認知症を支持する所見となる。
鑑別・注意点
MIBG低下は心臓交感神経節後線維障害を反映するが、心不全・虚血性心疾患、糖尿病、薬剤等も影響する。H/M比は装置条件にも依存する。旧説明のMSAも通常低下するという一般化を改め、臨床診断基準と合わせる。
診断専門医 2014年度 問68
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問68
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
負荷時の下壁側低集積が再分布で改善し、可逆性虚血を疑います。減弱・位置ずれも確認します。
b|合わない
主な変化は前壁・中隔の固定欠損と可逆性低下ではなく、下壁側の可逆性です。
c|最も適切
下壁側の負荷低下が再分布で改善します。通常のRCA領域に対応しますが冠動脈支配の個人差も考慮します。
d|支持に乏しい
可逆性が目立ち、明らかな固定成分を梗塞として加える根拠は乏しい像です。
e|支持しない
二領域の固定欠損主体ではありません。固定欠損でも減弱やviabilityを確認し梗塞と即断しません。
判断のポイント
負荷時の下壁側集積低下が再分布で改善しており、右冠動脈領域を中心とする可逆性虚血を考える。
鑑別・注意点
固定欠損がそのまま梗塞と一対一対応するわけではなく、減弱・壁厚やviabilityを評価する。下壁の減弱アーチファクト、体動、位置ずれを除外し、冠動脈支配の個人差と症状・心電図も合わせる。
診断専門医 2014年度 問69
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問69
解答例:a
選択肢別の解説
a|最も適合する
左葉のhot結節と背景抑制、ホルモン高値が自律性機能性結節を支持します。前面表示と超音波を対応させます。
b|第一候補ではない
通常は機能低下性病変で、ホルモン産生性hot結節の第一候補ではありません。
c|第一候補ではない
C細胞由来であり、甲状腺ヨウ素輸送を伴う自律性hot結節とは異なります。
d|条件・追加確認が必要
hot結節だけで癌を絶対否定はしませんが、まず機能性結節を考え必要な形態・細胞診評価を行います。
e|第一候補ではない
侵襲性腫瘤と機能低下性病変が代表で、自律性機能亢進を示す分布とは異なります。
判断のポイント
甲状腺結節に一致する強い局所集積と背景甲状腺の抑制、甲状腺ホルモン高値を認め、自律性機能性結節によるPlummer病を考える。原文では左葉病変であり、旧説明の右葉という左右を修正する。
鑑別・注意点
正面像の表示方向を確認し、超音波と対応させる。Hot結節だけで良悪性を確定せず、TSHと臨床所見を合わせる。びまん性集積を示すGraves病とは分布を比較する。
診断専門医 2014年度 問70
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問70
解答例:a、c(標準的な甲状腺シンチ製剤)
選択肢別の解説
a|標準的に有用
甲状腺の輸送機構で異所性組織を描出します。唾液腺・口腔集積と重なればSPECT/CT等で局在を確認します。
b|優先しない
甲状腺・腫瘍へ集積し得ますが、異所性甲状腺の標準的機能同定二製剤としてTcO4とI-123を選びます。
c|標準的に有用
ヨウ素を取り込む甲状腺組織を機能的に同定できます。頸部本来位置の甲状腺も確認します。
d|不適切
交感神経系・副腎髄質などの製剤で、舌根甲状腺を選択的に確認する製剤ではありません。
e|集積し得るが優先しない
Tlも甲状腺へ集積し得ますが、標準的な機能的甲状腺同定としてTcO4・I-123を優先します。公式正答は未確認です。
判断のポイント
舌根部の高吸収腫瘤と本来の位置の甲状腺欠如から、異所性甲状腺を考える。99mTc-pertechnetateと123I-NaIが甲状腺組織の機能的同定に有用である。
鑑別・注意点
唾液腺・口腔内の生理的集積と重なる場合はSPECT/CT等を併用する。コメントのc、e案について、唾液腺集積を理由にTc製剤を無効とはしない。201Tlでも甲状腺に集積し得るが、標準的な異所性甲状腺の同定製剤二つとしてa、cを採る。公式解答は未確認。
診断専門医 2014年度 問71
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問71
解答例:d
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
気腫等に対応する不均一性が代表で、血管支配に沿う楔状欠損では塞栓を優先します。
b|第一候補ではない
線維化した実質との一致を確認しますが、提示の区域性欠損では他候補を優先します。
c|条件・追加確認が必要
薬剤性実質障害はCTと比較します。抗精神病薬使用だけで薬剤性肺障害とも血栓とも確定しません。
d|最も適合する
区域性の末梢楔状血流欠損が支持します。換気像は未提示で、mismatchを実測したとは書きません。
e|第一候補ではない
右左短絡と解剖学的血管交通を評価しますが、多発区域性低灌流の第一説明ではありません。
判断のポイント
両肺末梢に血管支配に沿う楔状の血流欠損を認め、肺血栓塞栓症を考える。
鑑別・注意点
本問は血流とCTの融合像であり、換気像は提示されていない。V/Q mismatchを実際に確認したと書かない。CTの実質病変、臨床確率、必要な造影CTや換気検査等と合わせる。抗精神病薬使用という情報だけで血栓を確定しない。
診断専門医 2014年度 問72
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問72
解答例:b
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
塞栓原因にはなり得ますが、MAAが脳・腎へ到達する右左短絡の直接説明ではありません。
b|最も適合する
肺外の脳・腎集積は右左短絡を支持します。PAVMは奇異性塞栓も起こし得ますが部位・個数はCTA等で確認します。
c|第一候補ではない
区域性灌流欠損を評価する病態で、肺外粒子集積そのものの原因ではありません。
d|第一候補ではない
肺血管負荷を来しますが、通常は粒子が肺外へ通過する短絡を直接説明しません。
e|第一候補ではない
甲状腺集積を遊離Tc等と比較しますが、脳・腎のMAA分布を甲状腺機能亢進で説明しません。
判断のポイント
肺以外の腎・脳などに粒子製剤の集積を認め、肺毛細血管床を迂回する右左シャントを示唆する。選択肢では肺動静脈瘻が合う。
鑑別・注意点
肺動静脈瘻は奇異性塞栓による脳梗塞と関連し得る。画像だけでシャント部位・個数を確定しない。遊離過テクネチウム酸等による異常分布と区別し、造影CT・心エコー等で解剖と短絡を評価する。
診断専門医 2014年度 問73
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問73
解答例:a
選択肢別の解説
a|第一候補
右下極の局所皮質欠損とUTI既往が支持します。急性感染でも欠損するため永続的瘢痕は経過で確認します。
b|第一候補ではない
集合管拡張や石灰化を評価する病態で、局所皮質欠損を第一には説明しません。
c|条件・追加確認が必要
集合系拡張が皮質を変形させ得ますが、超音波等で確認し今回の限局欠損では感染後変化を優先します。
d|第一候補ではない
びまん性機能低下等を評価し、下極のみの欠損とUTI既往では瘢痕を優先します。
e|第一候補ではない
腎機能・排泄障害を評価する病態で、この限局皮質欠損の第一候補ではありません。
判断のポイント
後面像の右腎下極に局所的な皮質集積低下を認める。尿路感染症の既往から腎瘢痕を考える。旧説明の左腎という表記を修正する。
鑑別・注意点
後面像では患者右側が画像の右側となる表示を確認する。急性腎盂腎炎でも集積低下を来すため、過去画像、輪郭変化、感染後の時間経過と合わせる。単回の欠損だけで永続的瘢痕と確定しない。
診断専門医 2014年度 問74
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問74
解答例:d
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
付着部・関節周囲の炎症性集積を評価し、長管骨に沿う広い線状骨膜反応とは異なります。
b|条件・追加確認が必要
担癌の可能性は評価しますが、多発不整な局所集積より対称性の長管骨皮質分布を重視します。
c|第一候補ではない
胸鎖・胸肋関節周囲の集積が代表で、今回の四肢長管骨主体とは異なります。
d|最も適合する
長管骨骨幹・骨幹端の線状対称集積が骨膜反応を支持します。肺癌等の二次性原因を検索します。
e|第一候補ではない
荷重関節に対応する局所集積が代表で、長管骨皮質に沿う分布とは異なります。
判断のポイント
四肢長管骨の骨幹から骨幹端に沿う線状・対称性集積を認め、骨膜反応を伴う肥大性骨関節症が合う。
鑑別・注意点
転移の多発不整な局所集積とは分布を比較する。肺癌等の胸腔内病変を検索するが、胸部異常陰影のみから肺癌確定とはしない。旧説明のGSH産生肺癌という記載は削除し、G-CSF産生腫瘍の骨髄集積とも混同しない。
診断専門医 2014年度 問75
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問75
解答例:eを重視/2個目は保留
選択肢別の解説
a|候補だが確定保留
炎症・心筋障害で骨製剤集積が起こり得ますが、静止像だけで心筋炎と選び切れません。
b|第一候補ではない
通常は限局腫瘤との対応を要し、この心臓領域集積だけで腫瘍を第一にはしません。
c|二つ目の正答は保留
低拍出で血液プールが残ることはありますが、うっ血性心不全を特異的心筋集積の原因と断定しません。
d|第一候補ではない
不整脈所見だけで骨製剤心集積を説明できません。心電図情報も未提示です。
e|重要な鑑別・確定保留
心筋集積ならアミロイドーシスを重視します。製剤、時刻、SPECT/CTで血液プールを分離し単クローン蛋白等も確認します。
判断のポイント
心臓領域に目立つ集積があり、心アミロイドーシスは重要な鑑別となる。ただし提示画像だけで心筋集積と血液プールを確実に分離し、二つの疾患を選ぶことはできない。
鑑別・注意点
旧a、e案とコメントのc、e案を断定的に置換しない。心筋障害・炎症でも集積し得る一方、うっ血性心不全だけで特異的な心筋集積を生じるとはいえない。製剤、撮像時刻、SPECT/CTでの局在、心エコー・CMR、単クローン性蛋白の評価が必要。PYPの添付文書にある心プール撮影を、骨撮影時の心筋集積の根拠と混同しない。
診断専門医 2014年度 問76
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問76
解答例:a
選択肢別の解説
a|最も適合する
両側鎖骨上の集積が脂肪組織に一致します。対称性だけでなくCT値と腫瘤の有無を確認します。
b|第一候補ではない
悪性腫瘍なら軟部結節等との対応が必要で、脂肪に一致する対称分布では他候補を優先します。
c|第一候補ではない
リンパ節の軟部腫瘤を確認する病態で、今回の脂肪部位に沿う集積とは異なります。
d|第一候補ではない
神経性腫瘤・皮下結節との対応が必要で、脂肪内生理的集積を説明する第一候補ではありません。
e|第一候補ではない
節・肺の炎症性集積を評価しますが、脂肪と一致する鎖骨上分布では褐色脂肪を優先します。
判断のポイント
両側鎖骨上部などのFDG高集積がCTの脂肪組織に一致し、褐色脂肪の生理的集積と考える。
鑑別・注意点
左右対称性だけで決めず、脂肪のCT値と軟部組織腫瘤がないことを確認する。寒冷刺激や年齢・体格等が影響し、男性でもみられる。検査前からの保温が対策となり、撮像直前の加温だけで既に取り込まれたFDGが消えるとは考えない。
選択肢の確認に用いた追加資料
診断専門医 2014年度 問77
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問77
解答例:a
選択肢別の解説
a|最も適合する
上行結腸の局所全周性壁肥厚に強い局所集積が対応します。内視鏡・生検で確認しSUVだけでは確定しません。
b|条件・追加確認が必要
炎症もFDG高集積となるため比較しますが、限局腫瘤性肥厚では癌を優先します。
c|第一候補ではない
腸管・腸間膜の重層構造が必要で、今回の局所壁腫瘤の第一説明ではありません。
d|条件・追加確認が必要
憩室と周囲脂肪織炎症を確認します。今回の限局性壁肥厚と局所集積では癌を優先します。
e|第一候補ではない
盲腸から続く虫垂の拡張・周囲炎症を評価し、上行結腸局所の腫瘤とは異なります。
判断のポイント
上行結腸の限局性FDG高集積に局所的な全周性壁肥厚が対応し、大腸癌を第一候補とする。
鑑別・注意点
FDG高集積は癌に特異的ではなく、腺腫や炎症、生理的集積もある。CT形態と一致する局所集積は内視鏡・病理による評価へつなげる。SUVの大小だけで良悪性を確定しない。
診断専門医 2014年度 問78
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問78
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|支持しない
主な異常集積は骨内ではなく骨盤側壁軟部結節と子宮内膜に対応します。
b|支持に乏しい
月経時の内膜は生理的高集積となり得ます。腫瘤・持続異常がある場合は別に評価します。
c|疑う
左骨盤側壁の結節状集積は節転移を疑います。尿管内放射能と位置を区別し経過・組織等で確認します。
d|支持に乏しい
主な局所集積を直腸吻合部の再発とせず、子宮腔・節の解剖に対応させます。
e|適切
二つの内膜腔に対応する集積は月経中の生理的変化と整合します。子宮形態の詳細分類は追加画像で確認します。
判断のポイント
左骨盤側壁の結節状集積はリンパ節転移を疑う。一方、二つの子宮腔に対応する内膜の集積は月経中という背景から生理的変化と考える。
鑑別・注意点
尿管内放射能とリンパ節をCTの位置で区別する。転移疑いは形態・経過等で確認する。子宮の形態異常を示唆するが、融合画像二断面だけで双角子宮等の分類を確定しない。閉経後や腫瘤を伴う集積を同じ扱いにしない。
診断専門医 2014年度 問79
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- 学会HPで問題を開く2014年 第23回放射線診断専門医試験問題P.1~21
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- 学会HPで問題を開く2014年 第23回放射線診断専門医試験問題P.66~78
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問79
解答例:d
選択肢別の解説
a|第一候補ではない
陽電子PETの製剤で、この前後面平面シンチの分布・撮像方式とは異なります。
b|第一候補ではない
炎症・腫瘍に集積し得ますが、今回の分布ではMIBGを優先します。生理的腸管・骨髄分布も比較します。
c|条件・追加確認が必要
腫瘤へ集積し得ますが、肝・唾液腺・尿路等を含む全体分布ではMIBGを優先し投与記録を確認します。
d|最も適合する
唾液腺・肝・尿路と後腹膜病変の分布が整合します。傍神経節腫等を考えますが病理確定とは区別します。
e|第一候補ではない
副腎皮質製剤の遅延画像で、今回のMIBG様分布と異なります。甲状腺への遊離ヨウ素も別に評価します。
判断のポイント
唾液腺、肝臓、尿路の分布と後腹膜病変の局所集積を合わせ、123I-MIBGが合う。
鑑別・注意点
後腹膜病変では傍神経節腫等を考えるが、製剤の同定と病理診断は区別する。MIBGは主にノルアドレナリン輸送系で取り込まれる。旧説明の甲状腺を通常の生理的MIBG集積部位とする記載を修正し、遊離ヨウ素や遮断の影響を区別する。
診断専門医 2014年度 問80
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問80
解答例:cのみ確認(2つ選択という指定と整合せず)
選択肢別の解説
a|誤り
標準的なリンパ節マッピングにはTc標識コロイド等を用い、FDG腫瘍PETとは検査原理が異なります。
b|誤り
リンパ流で製剤が到達したことは転移の証明ではありません。節の病理で評価します。
c|正しい
右腋窩のhot spotはリンパ流を最初に受ける節として同定します。転移診断ではありません。
d|誤り
強い円内集積は注入部と読み、腫瘍細胞への特異的取り込みと解釈しません。
e|誤り
マッピングだけで郭清適応は決まりません。節病理と手術・放射線治療条件等で判断し、二つ目の正答は作りません。
判断のポイント
右腋窩のhot spotは、注入部からのリンパ流を直接受けるセンチネルリンパ節として同定される。集積したこと自体は転移を示さない。
鑑別・注意点
円で示す強い集積は注入部で、腫瘍細胞への特異的集積ではない。b、eは本検査だけでは導けず、二つ目の正解を作らない。リンパ節病理で転移があっても、現在は乳房手術、転移量、放射線治療等の条件により腋窩郭清を省略する場合があり、転移なら必ず郭清という旧説明も改める。
コメント
18ですが、静脈洞血栓症の可能性はないでしょうか?
CNSループスがあればそれでいいのですが、ないのでAPSによる静脈洞血栓症の可能性はないでしょうか?出血なく、血栓も指摘できず、静脈性梗塞とは言い難いですが。
SLEですが経過観察中との記載ですのでおそらくは抗DNA抗体陽性など血清学的なもののみで、症状なく正確にはSLEは未発症で治療はしてい症例と思われます。PMLの原因とはなりにくいと思われます。
PRESは画像からは鑑別として上がりますが、SLEと特別関連しているとは考えにくいです。もし仮に強皮症の合併のあるオーバーラップ症候群であれば腎クリーゼで発症してもよいかとは思われますが、記載がないので不明です。
いかがでしょうか?
深読みしすぎな気がしました・・・。仮に静脈同血栓症であれば試験的には造影MRIやMRVなどが提示されるのではと思います。あまり深く考えずにeでよいのではないでしょうか。
この時の試験の正解はPRESでいいと私も思いますが、むしろこの画像からはMELASが否定できない気がします。
2011年10番とそっくりです・・・
何か鑑別のポイントはないでしょうか?
23ですが、bではないでしょうか。
air bronchogramを伴っている所見は、腺癌に特徴的かと考えます。
aに関しては、全く同じ画像が、「ビギナーのための胸部画像診断 Q&Aアプローチ 第1判」に初期の扁平上皮癌として掲載されていました。
70ですが、正答は、c,e ではないでしょうか?核医学ノート第6版のp.140に「異所性甲状腺のうち舌根部甲状腺が最も多く(中略)、Na123Iがもっぱら用いられ、99mTcO4-は唾液腺への集積が高く不適である」という記載があり、a)99mTcO4-の選択肢は誤りと思われます。c)Na123I以外に用いられる核種ですが、上記テキストに胸郭内甲状腺腫に201TlClが集積している図があるので、e)201TlClも正答と思われます。
46ですが、a,dではないでしょうか。
抗エストロゲン薬、とあるのでタモキシフェン関連と考えます。
(頻度から)内膜ポリープを第一に疑いますが、子宮肉腫の中で腺肉腫は拡散低下を示さないこともあり内膜ポリープと類似し鑑別となりえます。内膜ポリープでもタモキシフェン関連が報告されているようです。
軽度の拡散低下、FDG軽度集積部はT1WI高信号部であり、出血部と考えられます。おそらく比較的正常な子宮内膜への集積かと思われます。
(参考文献:婦人科MRIアトラス 改訂第2版)
細かくて申し訳ないですが、2014年 診断専門医試験の73番は後面像なので右腎下極の病変と思います。
49は胆管炎でも良さそうですが、どうでしょうか?
胆管拡張があるので、胆管炎で良さそうな気がします。
62ですが、大腸腺腫症ポリポーシスと軟部腫瘍の合併(デスモイド、類上皮嚢胞、線維腫)でGardner症候群と思われます。
75番ですが、答えは心アミロイドーシスとうっ血性心不全ではないでしょうか。添付文書にも心不全の記載はありますが、心筋炎の記載はありませんでした。
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00005859.pdf