この回の出題傾向
この回の公開選択式は100問で、内訳は総論40問、脳神経20問、循環器20問、腫瘍20問です。
同じ公開100問形式の他回と大区分の問題数は同じです。公開セット全体の内訳であり、受験時の60問の内訳とは異なります。
代表的なテーマはシンチカメラの構造と品質管理、貧困灌流の酸素代謝と再発リスク、テトロホスミンの抽出と集積、腫瘍トレーサーの輸送体と受容体です。問題数の差は難易度の差を示すものではありません。
学会公開100問の公式大区分。実際の受験問題数60問とは区別する。 比較は同じ公開形式の他回に限り、主題の重複計上はしていません。
核医学専門医試験・第1回(2004年)
問題は日本核医学会のHPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。問題文・選択肢・画像は掲載していません。
問題番号を押すと、出題テーマ・解答例・各選択肢の判定理由・根拠資料を確認できます。非公式の解答例です。未確定の項目は理由を明記しています。
解答候補として掲載:核医学総論・問19、脳神経核医学・問1、脳神経核医学・問4、脳神経核医学・問9。解答未確定:核医学総論・問18、核医学総論・問20、核医学総論・問30、脳神経核医学・問10、脳神経核医学・問11、脳神経核医学・問14、脳神経核医学・問20、循環器核医学・問6、循環器核医学・問10、循環器核医学・問18、循環器核医学・問19、腫瘍核医学・問4、腫瘍核医学・問6、腫瘍核医学・問9、腫瘍核医学・問15、腫瘍核医学・問18、腫瘍核医学・問19。各項目に理由を記載しています。
核医学総論・問1
解答例:b
考え方
原子番号は核内の陽子数である。β−壊変では中性子が陽子へ変わり、質量数を保ったまま原子番号が1増える。
各選択肢の解説
- a:誤り — α粒子は陽子2個と中性子2個からなり、その放出後は原子番号が2、質量数が4減る。
- b:正しい — 中性子から陽子への変換に伴い電子と反電子ニュートリノが放出され、原子番号が1増える。
- c:誤り — 陽子が中性子へ変わるため、原子番号は1減る。
- d:誤り — 原子核が軌道電子を捕獲して陽子を中性子へ変えるため、原子番号は1減る。
- e:誤り — 励起した原子核が低いエネルギー状態へ移る過程であり、陽子数は変わらない。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear physics and reactor theory:α・β壊変と原子番号の変化
核医学総論・問2
解答例:c
考え方
誤った記述を選ぶ設問。結晶内に付与されたエネルギーに応じて光子が生じ、光電子増倍管の出力パルスの高さに反映される。この対応を利用してエネルギー弁別を行う。
各選択肢の解説
- a:正しい — ダイノードで電子を段階的に増倍し、通常は10の5乗~6乗程度の利得を得る。実際の値は管と印加電圧で変わる。
- b:正しい — NaI(Tl)は可視光の青色域、おおむね410~420 nm付近で強く発光する。
- c:誤り(正答) — パルス波高は結晶に吸収されたエネルギーに対応する。入射γ線が全エネルギーを付与しない散乱事象もあるが、無関係ではない。
- d:正しい — 室温での主な発光減衰時定数は約230~250 nsであり、0.25 µsという近似と整合する。
- e:正しい — 吸湿を防ぐ封止が必要である。結晶は機械的・熱的な負荷にも弱く、急激な温度変化を避ける。
根拠・参考文献
- Digital pulse processing for NaI(Tl) detectors:光量とエネルギーの対応、発光減衰時定数
- IAEA Handbook on physical protection systems:NaI(Tl)と光電子増倍管、湿気による性能低下
核医学総論・問3
解答例:e
考え方
従来型Angerカメラの構造と、固有性能・コリメータを含む総合性能を区別する。直線性は本来直線であるスリット像の歪みから評価できる。
各選択肢の解説
- a:誤り — ライトガイドは結晶から光電子増倍管へ光を伝える部材である。γ線の入射方向を制限するコリメータとの光学結合を指すものではない。
- b:誤り — 結晶を厚くするとγ線の吸収効率は増すが、光の広がりなどにより固有空間分解能は一般に低下する。感度と分解能が同時に向上するとはいえない。
- c:誤り — 平行多孔型コリメータでは検出器から離れるほど幾何学的分解能が低下するため、総合分解能にも距離依存性がある。
- d:誤り — 固有均一性はコリメータを外し、十分遠い点線源で検出面をほぼ均等に照射して調べる。面線源をコリメータ上で用いる試験は通常、総合均一性である。
- e:正しい — 鉛製スリットやバーファントムによる直線像の曲がり、間隔の不整を評価する。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:固有・総合均一性と点線源を用いる品質管理
- MIRD Pamphlet No.24:厚い結晶の感度向上と固有空間分解能の低下
核医学総論・問4
解答例:b
考え方
2004年当時の一般的なNaI(Tl)結晶と光電子増倍管を備えたガンマカメラを前提に解く。現在の半導体検出器やSiPM搭載装置と混同しない。
各選択肢の解説
- a:誤り — γ線エネルギーは光量、結晶内相互作用、コリメータの選択や隔壁透過に影響するため、空間分解能にも影響する。
- b:正しい — 同じ材質・エネルギーなら、結晶が薄いほどγ線が相互作用せず通過する確率が増え、検出効率が下がる。
- c:誤り — 通常の従来型カメラに毎秒1億を超える計数性能を想定するのは不適切である。高計数率では不感時間とパイルアップによる損失・位置誤差が問題になる。
- d:誤り — 従来型Angerカメラは光電子増倍管でシンチレーション光を読み出す。アバランシェフォトダイオードを一般的構成とはしない。
- e:誤り — 従来型ガンマカメラで代表的なのはNaI(Tl)結晶である。CsI(Tl)を標準構成とする説明は適切でない。
根拠・参考文献
- MIRD Pamphlet No.24:結晶厚と感度・分解能、計数率と不感時間
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:ガンマカメラの検出器構造
核医学総論・問5
解答例:b
考え方
減弱は光子の経路に沿う透過率の問題、散乱は位置・エネルギー情報の乱れの問題である。外部透過線源で測定した減弱分布を再構成に利用できる。
各選択肢の解説
- a:誤り — 散乱は一次光子を本来の経路から外す一方、別の方向から検出器へ入る散乱光子も生む。画像中の散乱成分を単純な総計数の減少として扱えない。
- b:正しい — 外部線源を用いた透過測定から線減弱係数の分布を推定し、放出画像の減弱補正に使用する。
- c:誤り — TEWは光電ピーク両側のエネルギー窓から散乱成分を推定する方法である。
- d:誤り — 逐次近似法は投影と画像の整合を反復して求める再構成法である。散乱モデルを組み込むことはできるが、散乱補正だけを指す用語ではない。
- e:誤り — OSEMは投影データを部分集合に分けて更新する反復再構成法であり、フィルタ補正逆投影法には分類しない。
根拠・参考文献
- Compton scatter compensation using the triple-energy window method:TEWの散乱線推定
- MIRD Pamphlet No.23:定量SPECTの減弱・散乱補正と反復再構成
核医学総論・問6
解答例:d
考え方
正しい命題は(2)(3)(4)。診断では標的臓器への分布と検出しやすい放射線を利用し、通常は薬理作用を起こさない少量の化合物を用いる。放射能を持つことと注射剤の無菌性は別の品質要件である。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — (1)が不適切。従来のインビトロ測定には半減期の長い125I標識試薬が広く使われ、123Iを代表としない。
- b:誤った組合せ — (1)と(5)が不適切。短半減期でも無菌製造・品質管理の必要性はなくならない。
- c:誤った組合せ — (1)と(5)が不適切である。(4)のトレーサー量での使用目的だけは妥当。
- d:正しい組合せ — 画像診断向きの核種特性、配位子による生体分布の違い、放射線を利用する目的がいずれも妥当。診断核種が厳密に全く荷電粒子を放出しない、という意味には拡張しない。
- e:誤った組合せ — (5)が不適切。無菌試験の結果を出荷後に確認する運用と、試験や無菌性を一律に免除することは異なる。
根拠・参考文献
- EANM cGRPP guidance:短半減期製剤でも無菌調製と品質保証が必要
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:放射性医薬品の選択と生体分布
核医学総論・問7
解答例:c
考え方
正しい命題は(2)(3)。臨床で代表的な製造・供給法を問う。(1)の67Gaは68Gaジェネレータとの取り違えに注意する。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — (1)が不適切。67Gaは代表的にはサイクロトロンで製造し、99Mo/99mTcジェネレータから得る核種ではない。
- b:誤った組合せ — (1)と(5)が不適切。131Iの代表的製造は原子炉であり、組合せ全体が成立しない。
- c:正しい組合せ — 99mTcは99Mo/99mTcジェネレータ、11Cはサイクロトロンから供給される。現在は99mTcの加速器製造法もあるが、ジェネレータ製造が正しいことは変わらない。
- d:誤った組合せ — (4)が不適切。123Iは代表的にサイクロトロンによる荷電粒子反応で製造する。
- e:誤った組合せ — (4)(5)はいずれも代表的製造法との対応が逆である。
根拠・参考文献
- IAEA Guidance for radiopharmaceuticals:Tc99m・I123・I131の代表的製造法
- IAEA Technical Reports Series 432:67Gaと123Iのサイクロトロン製造
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:11Cのサイクロトロン製造
核医学総論・問8
解答例:c
考え方
共通して心筋血流評価に使うのは(1)(4)(5)。同じ心臓領域で用いる薬剤でも、血流、代謝、血液プールという評価対象を分ける。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — 脂肪酸代謝を評価するBMIPPと、血液プールに用いるHSAを含むため、同一の心筋血流製剤群にならない。
- b:誤った組合せ — BMIPPの主な評価対象は心筋脂肪酸代謝であり、血流製剤だけの組合せではない。
- c:正しい組合せ — テトロホスミン、MIBI、201Tlはいずれも心筋血流イメージングに用いる。集積・再分布特性は薬剤ごとに異なる。
- d:誤った組合せ — BMIPPとHSAを含み、心筋血流という共通の評価対象にそろわない。
- e:誤った組合せ — HSAは主に血液中の分布を利用し、心筋細胞への血流依存性集積を評価する製剤とは異なる。
根拠・参考文献
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018:心筋血流製剤と代謝画像の位置づけ
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:201Tl・MIBI・テトロホスミンの心筋血流評価
核医学総論・問9
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(5)。代表値は99mTc約6時間、18F約110分、67Ga約78時間、201Tl約73時間、131I約8日である。単位を含めて記憶する。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — 18Fの半減期を長く見積もっているため不適切。実際は約1.8時間である。
- b:正しい組合せ — 99mTcと131Iの近似値がいずれも妥当である。
- c:誤った組合せ — 18Fと67Gaのいずれの近似値も不適切。67Gaは約3.3日である。
- d:誤った組合せ — 67Gaと201Tlのいずれも不適切。201Tlは約3日であり、10時間程度ではない。
- e:誤った組合せ — 131Iは妥当だが、201Tlの値が不適切である。
根拠・参考文献
- IAEA Guidance for radiopharmaceuticals:99mTc・18F・131I等の核種特性
- PMDA 塩化タリウム201Tl注射液:201Tlの物理的半減期
核医学総論・問10
解答例:d
考え方
正しい命題は(2)(3)(4)。MAAは肺の微小血管への粒子の一時的捕捉、201Tlはカリウム類似の細胞輸送、フチン酸コロイドは網内系での取り込み、ECDは拡散後の細胞内代謝、オクトレオチドはソマトスタチン受容体が要点になる。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — MAAを受容体結合とする点が不適切。粒子による一時的な微小血管内捕捉を利用する。
- b:誤った組合せ — MAAとオクトレオチドの対応が不適切。後者は受容体への結合を利用する。
- c:誤った組合せ — MAAとオクトレオチドの対応が不適切である。ECDの説明だけは妥当。
- d:正しい組合せ — イオン輸送、網内系細胞によるコロイド取り込み、脂溶性ECDの脳内移行と代謝性保持が対応する。
- e:誤った組合せ — オクトレオチドを微小塞栓とする点が不適切。ソマトスタチン受容体陽性組織への結合を利用する。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:201Tlの膜輸送、MAAによる肺灌流、コロイドおよび受容体画像の原理
核医学総論・問11
解答例:a
考え方
正しい命題は(1)(2)(3)。FDGは尿路排泄され、細胞内では主に未変化体とFDG-6-リン酸として扱う。肝では脱リン酸化による血中への戻りがあり、心筋・骨格筋の集積には血糖、インスリン、筋活動などが影響する。
各選択肢の解説
- a:正しい組合せ — 尿路排泄、肝での可逆的な動態、未変化体・リン酸化体という代謝上の整理が成立する。
- b:誤った組合せ — 筋への集積を否定する(5)が不適切。運動やインスリンにより骨格筋集積が目立つことがある。
- c:誤った組合せ — 心筋集積の血糖非依存性と筋集積の否定がいずれも不適切。
- d:誤った組合せ — 心筋への取り込みが血糖に左右されないとする(4)が不適切。基質利用は絶食・糖負荷・インスリンで変化する。
- e:誤った組合せ — (4)(5)が不適切。代謝性保持は脳や腫瘍だけに限らない。
根拠・参考文献
- PMDA FDGスキャン注 薬理作用資料:グルコース輸送とリン酸化・脱リン酸化を含む代謝
- PMDA FDGスキャン注 審査資料:FDGの体内動態・尿路排泄
核医学総論・問12
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(5)。発熱性物質の管理は注射剤として必要であり、現在はエンドトキシン試験を含む規格に従う。半減期測定だけで核種純度全体を証明することはできず、有効期間には放射化学的安定性も関係する。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — (2)が不適切。半減期は核種の同定に役立つが、微量の異核種混入を含む純度を単独では保証できない。
- b:正しい組合せ — 注射剤としての発熱性物質管理と、自己放射線による化学分解の可能性はいずれも妥当。
- c:誤った組合せ — 純度の単独判定と有効期間の単一因子による説明がいずれも不適切。
- d:誤った組合せ — 有効期間には化学的・放射化学的安定性なども必要であり、過テクネチウム酸注射液を黄色とする点も不適切。
- e:誤った組合せ — 自己分解の可能性は妥当だが、過テクネチウム酸注射液の通常の性状は無色澄明である。
根拠・参考文献
- EANM cGRPP guidance:エンドトキシン・無菌性・安定性の管理と放射線分解
- 厚生労働省 放射性医薬品基準:放射性注射剤の性状・品質規格
核医学総論・問13
解答例:b
考え方
誤った命題を組み合わせる設問であり、(1)(2)(5)を選ぶ。111In-オキシンは採取した白血球や血小板の体外標識に利用する。検定日時は表示放射能の基準時点で、有効期限とは異なる。高純度の標的原料でも副反応による異核種は生じうる。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — (3)の無菌調製は正しいため、誤った命題だけの組合せにならない。
- b:正しい組合せ — 直接投与と細胞標識の取り違え、検定日時と期限の取り違え、副反応を否定する説明がいずれも不適切である。
- c:誤った組合せ — (4)の装置保守は必要であり、誤った命題として選ぶものではない。
- d:誤った組合せ — (3)(4)は適切な品質保証に必要であり、誤りに分類できない。
- e:誤った組合せ — (3)(4)を誤りとして扱っている点が不適切。
根拠・参考文献
- EANM cGRPP guidance:設備保守・無菌調製・基準日時と品質保証
- 111Inオキシン標識血小板による血栓検索:血小板を体外標識して投与する検査法
- IAEA Technical Reports Series 432:核反応と標的濃縮・核種不純物の管理
核医学総論・問14
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(2)(5)。外部被ばくは作業時間を短くし、距離を確保し、放射線に適した遮蔽を用いて減らす。非密封核種では吸入・摂取・傷口からの侵入による内部被ばくにも配慮する。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — (3)の距離への単純反比例が不適切。点線源の理想条件では線量率は距離の二乗に反比例する。
- b:正しい組合せ — 時間・距離・遮蔽の原則、一定線量率での時間比例、非密封核種の内部被ばくリスクが妥当である。
- c:誤った組合せ — (4)が不適切。β線に高原子番号物質を直接当てると制動放射線が増えるため、まずアクリルなど低原子番号材で止める。
- d:誤った組合せ — 距離則とβ線遮蔽の説明が不適切。γ線用の鉛遮蔽をそのまま全てのβ線源に適用しない。
- e:誤った組合せ — 内部被ばくの可能性は妥当だが、距離と遮蔽に関する(3)(4)が不適切。
根拠・参考文献
- IAEA Applying Radiation Safety Standards in Nuclear Medicine:時間・距離・遮蔽、非密封核種の内部被ばく防護
核医学総論・問15
解答例:a
考え方
MIRD法では標的臓器の平均吸収線量を、各線源領域の時間積分放射能とS値の積の総和として計算する。体内動態を決める情報と、基本式に直接入る情報を区別する。
各選択肢の解説
- a:必要(正答) — 線源臓器で起きる壊変数に相当する時間積分放射能が、S値とともに吸収線量を決める。
- b:直接の必須入力ではない — 血圧そのものをMIRD基本式へ代入するわけではない。
- c:直接の必須入力ではない — 化学形は分布や排泄に影響するが、核種と各臓器の時間積分放射能が与えられれば、化学形を別の係数として必ず入力するわけではない。
- d:常に必須ではない — 移動定数によるモデルから時間積分放射能を推定できるが、連続した実測値を積分する方法などもある。
- e:直接の必須入力ではない — 臓器血流は集積に影響するが、MIRD基本式の直接入力ではない。
根拠・参考文献
- MIRD Pamphlet No.23:時間積分放射能とS値による吸収線量計算
核医学総論・問16
解答例:b
考え方
放射壊変と生物学的排泄を独立な指数減少とすると、減少定数は加算される。したがって1/Te=1/Tp+1/Tb、Te=8×6/(8+6)=24/7日。小数第2位を四捨五入すると3.4日である。
各選択肢の解説
- a:誤り — 減少定数の和から求めた24/7日とは一致しない。半減期を直接差し引く計算は用いない。
- b:正しい — 24/7日を小数第1位まで丸めた値に一致する。
- c:誤り — 物理的壊変と生物学的排泄が同時に進む効果を正しく反映した値ではない。
- d:誤り — 有効半減期は二つの半減期のうち短い方よりも短くなるため、この値は成立しない。
- e:誤り — 半減期同士を足す方法は用いない。加算するのは減少定数、すなわち半減期の逆数に比例する量である。
根拠・参考文献
- MIRDcalc user manual:時間放射能曲線の指数関数と時間積分放射能;示した数値は独自計算
関連する過去問
核医学総論・問17
解答例:e
考え方
必要でない量を選ぶ。簡略な甲状腺線量評価では、投与放射能に摂取率を掛け、甲状腺内での有効半減期から壊変数を求め、甲状腺質量で除す。化合物の単位質量当たり放射能を別に与える必要はない。
各選択肢の解説
- a:必要 — 甲状腺に到達する放射能の基準になる。
- b:必要 — 同じ壊変エネルギーでも吸収線量は標的の質量で変わる。
- c:必要 — 投与量のうち甲状腺へ移行する割合を反映する。
- d:必要 — 甲状腺に残る放射能を時間積分するために用いる。
- e:不要(正答) — 放射能、摂取率、滞留時間と質量が与えられていれば、比放射能を別に知らなくても通常の甲状腺吸収線量を計算できる。
根拠・参考文献
- EANM guideline on radioiodine therapy of benign thyroid disease:甲状腺質量、摂取率、有効半減期と治療放射能による線量評価
核医学総論・問18
解答例:未確定
未確定(2004年の採用線量表・製剤条件の確認待ち)
考え方
未確定。米国現行製剤の線量表では、挙げられた臓器中は甲状腺が最大である。ただし、この表は201Tl以外の核種混入を含む特定の組成を仮定している。日本製剤の添付文書では臓器表と採用モデルが異なり、2004年の本問が依拠した表は未確認である。現行米国表をそのまま当時の公式正答とみなさない。
各選択肢の解説
- a:条件付きで非該当 — 確認した米国製剤表では心臓壁0.247 mGy/MBqで、甲状腺の値より小さい。
- b:候補・未確定 — 同表では甲状腺0.542 mGy/MBqで選択肢中最大。ただし当時の国内製剤条件との一致は確認できていない。
- c:条件付きで非該当 — 同表では肝0.094 mGy/MBqであり最大ではない。
- d:条件付きで非該当 — 同表では小腸0.379、大腸壁約0.30 mGy/MBqで、甲状腺より小さい。腸管壁の区分にも注意する。
- e:条件付きで非該当 — 同表では膀胱壁0.063 mGy/MBqで最大ではない。尿排泄があることだけで最大臓器とは決められない。
根拠・参考文献
- DailyMed Thallous Chloride Tl201:2.4 Radiation Dosimetry:核種混入を含む明示された製剤組成の臓器線量表;2004年の国内正答は直接支持しない
- PMDA 塩化タリウム201Tl注射液:国内製剤に示された臓器線量表との条件差
核医学総論・問19
解答例:b
解答候補(2004年当時の条件を追加確認中)
考え方
(1)(5)の組合せが妥当と考えられる。2001年通知では密封線源装置の数量区分が示され、患者防護では他の診療から受ける線量を制限する。原本にある用語の省略と2004年の条文を照合しきれていないため、最終確定は保留する。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — 廃棄物を単に減衰させただけで一般廃棄物へ移せる、とする(2)が不適切。法定の処理手順が必要である。
- b:候補・未確定 — 密封線源数量による装置区分と、他の入院患者への防護基準の組合せが候補。2004年に適用された条文の完全照合待ちである。
- c:誤った組合せ — 減衰保管だけでの一般廃棄と、適法な施設を含む焼却の一律否定を支持できない。
- d:誤った組合せ — 適法な設備による処理まで焼却を一律に否定することはできず、退出基準に適合した患者を含め治療病室以外を全否定することも不適切。
- e:誤った組合せ — (5)は妥当だが、退出基準を満たす場合などの例外を無視した(4)が不適切。
根拠・参考文献
- 厚生労働省 医薬発188号・2001年通知(自治体公開原本):当時の放射線装置区分等;全文条項照合は未了
- 厚生労働省 放射性医薬品を投与された患者の退出について:退出を認める例外と患者安全管理(掲載本文は改正を反映)
- 官報 医療法施行規則新旧対照・2025年:現行の入院患者の非診療被ばく1.3mSv/3月。2004年条文の証明には用いない
核医学総論・問20
解答例:未確定
未確定(候補c、隣接患者の線量モデルが未確認)
考え方
未確定。命題(1)(4)は退出通知の基準と整合し、(2)は記録項目が不足、(3)は書面による指導を欠く。(5)の「他患者の線量が約2倍」という数値には距離・滞在時間・実効半減期などの仮定が必要であり、その当時の評価モデルを確認できていない。これを正しいとする出題意図ならcとなるが、確認前に正答として確定しない。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — (2)では放射能量の記録が不足し、(3)では書面による生活指導を欠く。
- b:誤った組合せ — (2)が不適切であり、(5)の計算条件も未確認である。
- c:候補・未確定 — 体表面から1mでの20µSv/hは通知の30µSv/h以下であり、介護者の一行為5mSvという拘束値も整合する。ただし(5)を独立に裏づけられていない。
- d:誤った組合せ — 介護者の線量拘束値は整合するが、記録項目と書面指導の両方が不足する。
- e:誤った組合せ — 口頭のみの指導を含むため成立しない。通知は書面と口頭による注意・指導を求める。
根拠・参考文献
- 厚生労働省 放射性医薬品を投与された患者の退出について:線量率30µSv/h、介護者5mSv、記録と指導。現在掲載の本文はその後の改正を含む
- 厚労科研報告掲載の退出通知整理:書面と口頭の指導を求める原通知の記載。命題(5)の数値は支持しない
核医学総論・問21
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(2)(5)。ECDとHMPAOは同じ基準画像で置き換えられない。ECDは標識後の安定性が高く、後頭・頭頂皮質の相対集積が高い。IMPは血流に対する抽出の直線性に優れるが、脳への移行は肺からの放出も受ける。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — IMPの集積を必ず10分以内の最大値とする(3)が不適切。脳内総放射能の時間推移と単回通過抽出率を混同しない。
- b:正しい組合せ — 製剤安定性、正常分布の差、IMPの血流に対する応答性を正しく組み合わせている。
- c:誤った組合せ — (4)が不適切。ECDは脳へ移行後に代謝され保持されるため、局所血流に応じて自由に再分布する製剤ではない。
- d:誤った組合せ — (3)(4)が不適切。早い取り込みと後の固定性を区別する。
- e:誤った組合せ — IMPの高血流域での応答は妥当だが、(3)(4)の動態説明が不適切。
根拠・参考文献
- 正常脳のHMPAOとECDの被験者内比較:ECDの後頭葉・頭頂葉の相対的高集積
- 日本核医学会:HMPAO・ECDによる血管拡張能評価:Tc製剤の高血流評価と非直線性
- EANM Brain Imaging technical guide:製剤の安定性・保持機序・撮像上の留意点
核医学総論・問22
解答例:c
考え方
正しい命題は(1)(4)(5)。IMPは相対的に高血流まで血流依存性を保ち、HMPAOでは抽出率や逆拡散の影響が大きい。HMPAOの調製には適切に更新されたジェネレータ溶出液を用い、標識後の使用時間と投与後の撮像待機時間を区別する。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — (2)(3)が不適切。HMPAOは投与直後の撮像を一律に推奨せず、ECDを高い血中蛋白結合性で特徴づける説明も適切でない。
- b:誤った組合せ — (2)が不適切。安定した脳内分布を捕捉した後、頭蓋外の背景低下を待って撮像できる。
- c:正しい組合せ — IMPの血流反映性と高血流域の評価、HMPAOのジェネレータ条件が対応する。
- d:誤った組合せ — (2)(3)が不適切であり、(4)だけでは組合せは成立しない。
- e:誤った組合せ — (3)が不適切。ECDは血中から速やかに消失し、脳と背景のコントラストを得る。
根拠・参考文献
- FDA Ceretec label 2013:前回溶出24時間以内のジェネレータと標識・品質管理
- EANM Brain Imaging technical guide:脳血流製剤の比較と撮像待機
- 血管拡張能の製剤間比較:高血流域評価の問題点
核医学総論・問23
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(5)。血流製剤で保たれた心筋取り込みを評価でき、201Tlでは再静注によって遅い集積を確認する。FDGによる生存性評価は糖負荷やインスリンなど代謝条件の調整が重要で、単なる空腹時撮像とは区別する。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — BMIPPの負荷・安静法を、標準的な生存性判定法の組合せにはしない。
- b:正しい組合せ — 201Tl再静注法とTc心筋血流製剤による負荷・安静評価は生存心筋の判定に利用できる。
- c:誤った組合せ — BMIPPの想定手順が適切でなく、空腹時FDGでは正常な心筋集積も不均一・低下しうる。
- d:誤った組合せ — FDGの代謝前処置を欠き、MIBGは主に交感神経機能を評価するため、標準的な生存性判定の組合せではない。
- e:誤った組合せ — Tc血流製剤は利用できるが、MIBG単独を心筋生存性の標準検査とはしない。
根拠・参考文献
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018:201Tl・Tc血流製剤・FDGの心筋生存性評価
核医学総論・問24
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(2)(5)。201Tlの再分布は負荷・安静のいずれでも生存心筋の評価に役立つ。MIBGでは早期・後期像を比較し、心筋への保持と洗い出しを評価する。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — (3)の血液プール検査は心機能評価を目的とし、201Tlと同じ二時点の再分布評価を標準としない。
- b:正しい組合せ — 負荷Tlと安静Tlの再分布、およびMIBGの早期・後期評価の組合せが妥当。
- c:誤った組合せ — (4)のPYPでは軟部・血液プールのクリアランスを考慮した撮像が重要だが、提示された二時点を心筋再分布の組合せとして扱わない。
- d:誤った組合せ — HSAとPYPの二時点を一律に同じ目的で必須とすることはできない。
- e:誤った組合せ — MIBGは妥当だが、HSAとPYPを含む組合せは設問の意図する再分布・洗い出し評価に一致しない。
根拠・参考文献
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018:Tl再分布とMIBGによる心交感神経評価
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:Tl心筋血流画像の再分布
核医学総論・問25
解答例:c
考え方
2004年の臨床的利用を踏まえるとBMIPPが該当する。集積例の存在と、腫瘍診断薬として一般に利用することは区別する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 201Tlは血流と生存細胞への移行を利用し、脳腫瘍や甲状腺などの腫瘍評価に利用されてきた。
- b:非該当 — MIBGはカテコールアミン輸送を利用し、褐色細胞腫・パラガングリオーマや神経芽腫などの画像診断に用いる。
- c:該当(正答) — BMIPPは分枝脂肪酸で、主として心筋脂肪酸代謝の評価に用いる。腫瘍診断への一般的な利用は限定的である。
- d:非該当 — MIBIはミトコンドリアなどへの集積を利用し、副甲状腺腫瘍や乳腺病変などの評価にも用いられる。
- e:非該当 — テトロホスミンは主に心筋血流用だが、腫瘍・副甲状腺病変への集積を利用した臨床研究がある。国内の承認適応と研究利用は区別する。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:腫瘍画像に使うTl・MIBG・Tc製剤
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018:BMIPPの心筋脂肪酸代謝評価
核医学総論・問26
解答例:d
考え方
正しい命題は(2)(3)(4)。正常脳での201Tlとメチオニンの取り込みは、腫瘍を見つける際の低い背景として理解する。FDGでは脳の代謝と尿路排泄がともに目立つ。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — (1)が不適切。血液脳関門が保たれた正常脳実質は201Tlの強い生理的集積部位ではない。
- b:誤った組合せ — (1)が不適切で、(5)の脳も肝・膵と同様の高集積部位として扱うのは適切でない。
- c:誤った組合せ — FDGの分布は妥当だが、201Tlとメチオニンの正常脳の位置づけが不適切。
- d:正しい組合せ — Gaの肝・腸管・鼻咽頭部、MIBIの心筋・甲状腺・肝、FDGの脳・尿路という分布が妥当。
- e:誤った組合せ — (5)が不適切。メチオニンは肝・膵に強い取り込みを示すが、正常脳は比較的低い背景である。
根拠・参考文献
- メチオニンの正常体内分布研究:肝・膵の高集積と脳の低い背景
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:Ga・Tc製剤の正常分布
- PMDA FDGスキャン注 審査資料:FDGの脳集積と尿路排泄
核医学総論・問27
解答例:b
考え方
通常の腫瘍Gaシンチグラフィは投与2~3日後の撮像を中心とし、提示された他の検査より待機時間が長い。疾患・目的に応じた早期像や追加遅延像は別に考える。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 腫瘍FDG-PETは通常、投与からおおむね1時間程度の集積時間を置いて撮像する。
- b:該当(正答) — Gaは血中・正常組織の背景や排泄を考慮し、通常48~72時間後に撮像する。
- c:非該当 — MDPの通常の遅延骨像はおおむね2~4時間後であり、Gaほど長く待機しない。
- d:非該当 — 腫瘍Tlでは投与後早期からの撮像と、必要に応じた数時間後の遅延評価を行う。
- e:非該当 — MIBI副甲状腺検査では早期と遅延の二相性撮像などを行うが、通常は同日内の手順である。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:Ga撮像プロトコル
- EANM Bone scintigraphy guideline:骨シンチグラフィの遅延像の撮像時間
核医学総論・問28
解答例:c
考え方
鉄欠乏によるトランスフェリン関連の動態変化はGa分布を変え、肝・脾集積増加の原因になる。原著の実験では鉄欠乏群の肝・脾取り込みの増加が確認されている。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 化学療法後という情報だけでは肝集積増加を一定方向に予測できない。治療薬や骨髄・肝機能などにも左右される。
- b:非該当 — 輸血による鉄負荷は鉄欠乏と異なる状態であり、鉄欠乏性の肝集積増加の説明とは一致しない。
- c:該当(正答) — 鉄欠乏では不飽和鉄結合能などが変化し、Gaの肝・脾への分布が増加しうる。
- d:非該当 — 鉄過剰状態であり、鉄欠乏で観察される肝集積増加の条件とは異なる。
- e:非該当 — 脂肪肝だけをGa肝集積増加の代表的機序とする根拠は乏しい。
根拠・参考文献
- 鉄欠乏がGa分布に及ぼす影響の実験研究:鉄欠乏動物での肝・脾取り込み増加;臨床個別例への無条件の外挿はしない
核医学総論・問29
解答例:c
考え方
誤りを選ぶ設問。肺血流の低下には塞栓以外の原因もある。胸膜直下まで残る血流の縁取りであるstripe signは、典型的な区域性塞栓欠損の説明にはならない。
各選択肢の解説
- a:正しい — 右左シャントがあれば粒子が肺毛細血管床を迂回し、腎や脳など体循環側に捕捉される。遊離Tcなどの不純物とは分布で鑑別する。
- b:正しい — 多発欠損だけでは特異性が足りず、区域性、換気との不一致、胸部画像・臨床所見を組み合わせる。
- c:誤り(正答) — 欠損と胸膜の間に灌流が残る縁取りは肺炎などでみられ、それだけで肺塞栓症と診断しない。
- d:正しい — 葉間裂に一致する線状欠損は、加齢による変化や胸膜肥厚などでも生じ、塞栓に特異的ではない。
- e:概ね正しい — 肺血栓塞栓症と下肢静脈血栓症は関連する。ただしRIベノグラフィ正常でも肺塞栓症を否定できず、現在は超音波なども用いて評価する。
根拠・参考文献
- EANM ventilation/perfusion SPECT guideline:換気血流不一致と非塞栓性欠損・stripe sign
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:MAAと肺灌流・右左シャントの原理
核医学総論・問30
解答例:未確定
未確定(捕集設備・正常局所洗い出しの当時の条件確認待ち)
考え方
未確定。Technegasは真の気体ではなく超微粒子であり、気道病変では不均等沈着やhot spotを生じる。Xeの洗い出しとTechnegasの沈着像は異なる生理情報を含む。(2)の捕集設備の意味、(4)の形態との一致をどこまで厳密に扱うか、(5)の正常局所洗い出しの根拠を当時の資料で確認できていないため、組合せを確定しない。
各選択肢の解説
- a:未確定 — (1)のhot spot形成は原著で支持される。(2)を呼気フィルタまで不要という意味には取れず、(3)も換気障害の程度で分布が変わるため、一括確定は保留する。
- b:未確定 — (1)は支持されるが、(2)の装置条件と(5)の正常局所洗い出しの一次資料確認が必要。
- c:未確定 — (1)は支持される。機能異常とCT形態異常の完全一致を前提にしないこと、(5)の体位などの条件を確認することが必要。
- d:未確定 — ガス捕集と粒子捕集の区別、および(3)(4)の病変別対応が確認できていない。
- e:未確定 — Xeの遅延排泄域へTechnegasが必ず同様に到達するとは限らず、CTとの対応や正常部位の条件も含めて確認待ちである。
根拠・参考文献
- 99mTcテクネガスの基礎的検討と臨床応用:Technegas分布とXe洗い出しの患者内比較
- TechnegasとHRCTの比較研究:肺気腫におけるhot spot・欠損とCTとの相違
- Technegasの粒子構造研究:Technegasの超微粒子としての性質
核医学総論・問31
解答例:d
考え方
正しい命題は(2)(3)(4)。DTPAは糸球体濾過、DMSAは腎皮質、過テクネチウム酸は胃粘膜、GSAは肝アシアロ糖蛋白受容体の評価に対応する。出血検出用コロイドは歴史的手法で、現在は長時間観察できる標識赤血球が一般的である。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — DTPAを有効腎血漿流量の代表トレーサーとする(1)が不適切。糸球体濾過率を反映する。
- b:誤った組合せ — (1)に加えGSAを一般的な肝癌転移検索に使う(5)が不適切。
- c:誤った組合せ — 異所性胃粘膜評価は妥当だが、(1)(5)の対応が不適切。
- d:正しい組合せ — 循環中のコロイドの漏出を利用する歴史的出血検査、DMSA腎皮質像、異所性胃粘膜の過テクネチウム酸集積が対応する。
- e:誤った組合せ — GSAの主な目的は肝機能・受容体の評価であり、一般的な肝細胞癌転移検索の薬剤ではない。
根拠・参考文献
- SNMMI Meckel diverticulum standard:過テクネチウム酸の異所性胃粘膜への取り込み
- SNMMI renal scintigraphy guideline:腎核医学の製剤分類
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:出血検査と臓器別製剤の機序
核医学総論・問32
解答例:d
考え方
誤りを選ぶ設問。利尿負荷で拡張した集尿系からの排出を調べる。トレーサー投与との時間関係には複数の有効なプロトコルがあり、30分前の一律投与を標準手順とする説明は適切でない。
各選択肢の解説
- a:正しい — 利尿への排出反応を利用して、拡張していても十分排出する系と、機能を脅かす閉塞を区別する。画像一所見だけで機械的狭窄を断定しない。
- b:正しい — 脱水では尿流が少なく、閉塞がなくても排出が遅れて偽陽性・判定困難になりうる。
- c:正しい — MAG3はDTPAより抽出効率が高く、とくに腎機能が低い患者で統計精度を得やすい。
- d:誤り(正答) — F−15、F0、F+20などの方法があり、投与30分前を固定的な標準とはしない。実施した負荷時期を明記して解釈する。
- e:正しい — 高度機能低下ではトレーサー移行と利尿反応が不足し、閉塞の有無を分離しにくい。
根拠・参考文献
- SNMMI/EANM diuretic renal scintigraphy guideline:水分負荷、MAG3選択、負荷プロトコルと低腎機能の限界
核医学総論・問33
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(5)。脂溶性錯体が細胞内へ移行する性質を利用して、採取した白血球を体外で標識する。炎症部位への集積は投与した白血球の移動を反映する。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — BMIPPは脂肪酸代謝用で、標準的な白血球標識薬ではない。
- b:正しい組合せ — 111Inオキシンと99mTc-HMPAOはいずれも白血球の体外標識に利用できる。
- c:誤った組合せ — BMIPPとDTPAを白血球標識薬とする組合せは不適切。
- d:誤った組合せ — DTPAは主に細胞外液・腎濾過、ECDは脳血流画像に利用し、この組合せで白血球標識を行わない。
- e:誤った組合せ — HMPAOは妥当だがECDを白血球標識薬として選ぶ点が不適切。
根拠・参考文献
- FDA Ceretec label 2013:HMPAOによる白血球標識手順
- 111Inオキシン標識血小板原著:オキシンの体外細胞標識という機序
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:標識白血球による炎症画像
核医学総論・問34
解答例:d
考え方
出題意図に対応する命題は(2)(3)(4)。リン酸化合物の集積は骨形成・石灰化と局所血流に依存する。骨吸収主体の病変は描出が乏しく、集積があっても悪性に特異的ではない。「集積しない」は純粋な溶骨性病変の原則を述べるもので、全ての実臨床病変への絶対表現にしない。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — 多発性骨髄腫では造骨反応が弱く、病変範囲を骨シンチだけで高感度に評価できない。
- b:誤った組合せ — (1)の過大な有用性評価と、骨形成基質を持つ骨外性骨肉腫の集積を否定する(5)が不適切。
- c:誤った組合せ — 良悪性の非特異性は妥当だが、(1)(5)が不適切。
- d:正しい組合せ — 純粋溶骨性病変の描出限界、石灰化・骨代謝への依存、良悪性を集積のみで区別できない点が対応する。
- e:誤った組合せ — 骨外性骨肉腫は類骨・石灰化成分に集積しうるため、(5)の一律否定が不適切。
根拠・参考文献
- EANM Bone scintigraphy guideline:造骨反応の画像化、溶骨性病変・骨髄腫の描出限界
核医学総論・問35
解答例:e
考え方
誤りを選ぶ設問。通常の全身遅延骨像は軟部組織からのクリアランスを待ち、投与数時間後に撮像する。血流相・血液プール相など目的別の早期撮像と区別する。
各選択肢の解説
- a:正しい — 99mTc標識のジホスホン酸など、骨のミネラルへ吸着するリン酸系化合物を利用する。
- b:正しい — 局所血流に加え、骨形成・石灰化の活発な部位で集積が増える。
- c:概ね正しい — 照射後の骨代謝・血流抑制により照射野に沿った低集積がみられることがある。時期や骨障害で変化し、常に低集積とは限らない。
- d:概ね正しい — 血流の途絶した壊死部は低集積になりうる。修復期の周囲反応性集積などもあり、病期を考慮する。
- e:誤り(正答) — 30分後は通常の遅延骨像には早い。一般に2~4時間程度待ち、必要時にはさらに遅延した像を追加する。
根拠・参考文献
- EANM Bone scintigraphy guideline:遅延像の時間、骨形成依存性と壊死・治療後の解釈
核医学総論・問36
解答例:a
考え方
誤った命題は(1)(2)。131I標識コレステロール類似体が皮質ステロイド合成組織へ集まり、通常は投与約1週間後から撮像する。MIBGによる副腎髄質画像とは標的が異なる。
各選択肢の解説
- a:正しい組合せ — 皮質と髄質の薬剤の取り違え、および撮像が早すぎる点がともに不適切。
- b:誤った組合せ — 正常皮質も条件が整えば描出されるため、(5)は誤りではない。
- c:誤った組合せ — 撮像時期は不適切だが、遊離ヨウ素対策の甲状腺ブロックは必要である。
- d:誤った組合せ — 甲状腺ブロックも131Iの高エネルギー光子に対応するコリメータも妥当であり、誤りとして選ばない。
- e:誤った組合せ — 高エネルギーコリメータと正常副腎の描出はいずれも妥当である。
根拠・参考文献
- PMDA アドステロールI131注射液:皮質用製剤と7日目以降の撮像、甲状腺ブロック
核医学総論・問37
解答例:e
考え方
正しい組合せは(4)(5)。認知症の血流パターン評価と、狭心症の負荷心筋血流評価はそれぞれ病態に対応する。ただし認知症は脳血流画像だけで確定しない。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — 骨髄シンチを多発性骨髄腫全体の主たる検索法とすることも、肺灌流像を肺転移の標準検索法とすることも適切でない。
- b:誤った組合せ — 狭心症の検査は妥当だが、骨髄腫への骨髄シンチという代表適応の選択が不適切。
- c:誤った組合せ — 肺転移の標準検索は形態画像などであり、Gaも肝細胞癌の一般的な第一選択検索法とはしない。
- d:誤った組合せ — 認知症の脳血流評価は妥当だが、肝細胞癌とGaを代表適応として選ぶ点が不適切。
- e:正しい組合せ — 認知機能低下の鑑別を補助する局所脳血流評価と、虚血を誘発・検出する心筋血流評価が対応する。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging technical guide:認知症を含む脳血流SPECTの利用
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018:負荷心筋画像の虚血診断
核医学総論・問38
解答例:a
考え方
正しい命題は(1)(2)。FDGの脳集積とMIBGの肝集積は正常像の重要な背景になる。骨用製剤の肺への集積など、通常の分布を外れる所見では病態・製剤・汚染を検討する。
各選択肢の解説
- a:正しい組合せ — 脳の糖利用とMIBGの肝内分布に対応する正しい組合せ。
- b:誤った組合せ — FDGは妥当だが、MDPの肺高集積は通常の正常所見ではない。
- c:誤った組合せ — MIBGは妥当だが、201Tlは正常な血液脳関門を持つ脳実質に強く集積する製剤ではない。
- d:誤った組合せ — 201Tlの脳とNaIの胆嚢は、いずれも代表的な高生理集積部位の対応ではない。
- e:誤った組合せ — ヨウ化物は主に甲状腺などへ分布し、MDPは骨へ集積するため、この対応は不適切。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:各製剤の正常体内分布
- PMDA FDGスキャン注 審査資料:脳へのFDG集積
核医学総論・問39
解答例:c
考え方
正しい命題は(1)(4)(5)。バセドウ病では機能性濾胞細胞、分化型甲状腺癌ではヨウ素集積能が保たれた癌細胞を標的とする。分化型癌でも実際のヨウ素集積と全身病態を確認して適応を判断する。
各選択肢の解説
- a:誤った組合せ — 慢性甲状腺炎は通常の治療適応ではなく、C細胞由来の髄様癌にはヨウ化物治療を原則として用いない。
- b:誤った組合せ — バセドウ病とヨウ素集積性の乳頭癌転移は妥当だが、慢性甲状腺炎が不適切。
- c:正しい組合せ — 機能亢進症と、ヨウ素集積性を有する分化型癌の遠隔転移を正しく選んでいる。
- d:誤った組合せ — 慢性甲状腺炎と髄様癌の選択が不適切。濾胞癌の骨転移ではヨウ素集積を確認する。
- e:誤った組合せ — 分化型癌の転移は候補になるが、髄様癌を含むため成立しない。
根拠・参考文献
- EANM benign thyroid disease guideline:バセドウ病の131I治療
- ATA differentiated thyroid cancer guideline 2015:ヨウ素集積性骨・肺転移の治療
- ATA medullary thyroid carcinoma guideline:髄様癌の細胞由来と治療体系
核医学総論・問40
解答例:d
考え方
誤りを選ぶ設問。髄様癌は濾胞細胞由来ではなく、ヨウ化物を取り込む性質を標準的な治療に利用できない。各治療の2004年の国内承認状況と、治療原理としての適合性は分けて考える。
各選択肢の解説
- a:正しい — 125I密封小線源を前立腺内に配置し、局所へ線量を与える治療である。
- b:正しい — MIBG集積を持つ褐色細胞腫・パラガングリオーマでは131I-MIBGによる標的放射線治療が成立する。全症例で集積するわけではない。
- c:正しい — B細胞の抗原を標的とした90Y標識抗体による放射免疫療法が用いられる。抗原発現・疾患型などを確認する。
- d:誤り(正答) — 髄様癌はC細胞由来であり、Na131Iによる分化型甲状腺癌と同じ治療を標準的には行わない。
- e:正しい — 89Srはカルシウム類似の骨集積を利用し、造骨反応のある骨転移に伴う疼痛の緩和を目的として用いられてきた。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:核種治療の標的と機序
- ATA medullary thyroid carcinoma guideline:髄様癌の治療体系
- 厚生労働省 放射性医薬品を投与された患者の退出について:Sr89・Y90を含む核種治療の制度上の位置づけ。掲載本文は後年の改正を含む
脳神経核医学・問1
解答例:c
解答候補(画像所見との整合を追加確認中)
考え方
候補は(2)(3)。原本の患側中大脳動脈領域は、(2)で安静時の低血流と負荷反応約6%、(3)で低血流と負荷後のさらなる低下を示す。(1)(4)(5)では血流増加反応が保たれる。現在の手術適応は画像閾値だけで決めず、症候・内科治療・手術リスクを併せて判断する。
各選択肢の解説
- a:該当しない組合せ — (1)では十分な負荷後血流増加があり、予備能の高度障害を示す二例の組合せではない。
- b:該当しない組合せ — (1)(5)はともに負荷に対して増加し、高度な反応性低下の候補にはならない。
- c:該当する組合せ — 安静時血流の低下に加えて反応性が低い例と、盗血を疑う例を選んでいる。
- d:該当しない組合せ — (3)は該当するが、(4)は安静時低血流でも増加反応が保たれる。
- e:該当しない組合せ — (4)(5)はいずれも負荷後の血流増加を認める。
根拠・参考文献
- JET-2前向き研究:安静時血流とCVRによるリスク層別化。現在の治療判断を画像一項目に限定しない
脳神経核医学・問2
解答例:b
考え方
原本では手術側半球の術後血流が著しく増加している。脱落症状がなくても過灌流症候群や出血の危険を考え、灌流を監視しながら血圧を適切に管理する。
各選択肢の解説
- a:不適切 — 血流低下を示す血栓性閉塞を前提とした処置ではなく、過灌流所見のみから抗凝固強化を選ばない。
- b:適切(正答) — 過灌流に対する血圧管理を外科医と速やかに検討する。個別の目標値は虚血側の灌流も考慮して設定する。
- c:不適切 — 画像が示す問題は低灌流ではなく過灌流であり、再手術を即断する根拠ではない。
- d:不適切 — 血管拡張・再開通を追加する状況とは異なる。
- e:不適切 — 無症状でも術後過灌流は進展しうるため、無対策で経過を見るのは適切でない。
根拠・参考文献
- CEA後過灌流のSPECT予測・経過観察研究:無症候性過灌流と後の症候群のリスク
- 術後血圧管理の臨床研究:厳格な術後血圧管理による過灌流予防
脳神経核医学・問3
解答例:e
考え方
強く関連するのは(4)(5)。レビー小体型認知症にはパーキンソニズムが関連し、ハンチントン病はHTT遺伝子のCAG反復伸長と関連する。
各選択肢の解説
- a:該当しない組合せ — ADの典型的な早期パターンは前頭葉単独ではなく後部帯状回・楔前部・側頭頭頂領域が中心。アセタゾラミドの作用も単純な動脈血CO2上昇では説明しない。
- b:該当しない組合せ — ハンチントン病の遺伝学は妥当だが、ADを前頭葉血流低下だけに対応させる点が不適切。
- c:該当しない組合せ — アセタゾラミドの血管反応と動脈血CO2を混同し、β-CITも主にドパミントランスポータなどを標的としてアセチルコリンとは対応しない。
- d:該当しない組合せ — レビー小体病のパーキンソニズムは妥当だが、β-CITの標的が異なる。
- e:該当する組合せ — レビー小体病の運動症候とハンチントン病の遺伝学的診断が対応する。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:変性疾患の血流代謝パターンと線条体ドパミン標的画像
脳神経核医学・問4
解答例:b
解答候補(画像所見との整合を追加確認中)
考え方
候補は(1)(5)。血管支配域に沿う灌流低下では大血管閉塞を、前頭頭頂皮質と基底核を含む非対称な変性パターンでは皮質基底核症候群を考える。画像だけで病理学的な皮質基底核変性症を確定しない。
各選択肢の解説
- a:該当しない組合せ — 内頸動脈病変は候補だが、Pick病の典型は前頭・前部側頭優位であり、この非対称前頭頭頂という組合せの代表ではない。
- b:該当する組合せ — 血管性と非対称性変性疾患という二つの重要な鑑別を選んでいる。
- c:該当しない組合せ — Pick病とADでは典型的な部位分布が異なり、最も強く対応する二例とはしない。
- d:該当しない組合せ — ADは通常後方優位、特発性パーキンソン病はこの皮質パターンの代表ではない。
- e:該当しない組合せ — 皮質基底核症候群は妥当だが、特発性パーキンソン病を同じ根拠で選べない。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:CBDでの非対称前頭頭頂・皮質下代謝低下と他疾患の鑑別
脳神経核医学・問5
解答例:d
考え方
正しい命題は(2)(3)(4)。貧困灌流では灌流圧低下に対して血管拡張の余力が乏しく、低血流を酸素摂取率上昇で代償する。バイパス後の血流改善可能性と、脳卒中予防効果の証明は別である。
各選択肢の解説
- a:該当しない組合せ — (1)の脳血液量も一緒に減るという説明が不適切。代償性血管拡張により血液量は増えうる。
- b:該当しない組合せ — (1)に加え(5)の即時・一律の正常血圧への降圧が不適切。灌流圧への依存が強い症例では低灌流を悪化させうる。
- c:該当しない組合せ — 再発リスク上昇は妥当だが、(1)(5)の説明が不適切。
- d:該当する組合せ — 血管反応性低下、再建後の血流改善可能性、虚血再発リスクとの関連が対応する。
- e:該当しない組合せ — (5)の急激で一律な降圧が不適切であり、個別の灌流状態を考慮する。
根拠・参考文献
- JET-2前向き研究:血行力学的障害・OEF・再発リスク
- EANM Brain Imaging guide:灌流圧低下と血管反応・盗血
脳神経核医学・問6
解答例:a
考え方
成人の全脳平均血流の代表値は約50 mL/100g/分であり、灰白質と白質では異なる。血圧、CO2、粘度、神経活動との結合を考える。
各選択肢の解説
- a:正しい — 全脳平均として妥当な概数であり、局所ごとの値や個人差を表す固定値ではない。
- b:誤り — 慢性高血圧では自己調節曲線が高血圧側へ移動し、一般に下限も上がりうる。
- c:誤り — CO2増加は通常、脳血管を拡張して血流を増やす。
- d:誤り — 神経活動と代謝需要に対応する血流代謝結合があり、正常条件では相関する。
- e:誤り — 血液粘度は流動抵抗に関係し、脳血流に影響を与える。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:血流・代謝・血管反応性の生理
脳神経核医学・問7
解答例:d
考え方
代表的な小脳低灌流を呈するのは(3)(4)。シャイ・ドレイジャー症候群は現在の多系統萎縮症の文脈で理解し、ジョセフ病はSCA3として小脳系の変性を捉える。
各選択肢の解説
- a:該当しない組合せ — PSPは前頭葉・基底核・脳幹、CBDは非対称皮質・皮質下の障害が中心で、小脳優位の二疾患ではない。
- b:該当しない組合せ — 血管性白質障害を主体とするBinswanger病を、小脳優位の変性疾患と同列に選ばない。
- c:該当しない組合せ — 多系統萎縮症側は妥当だが、CBDを小脳低灌流の代表にはしない。
- d:該当する組合せ — 小脳系変性を含む多系統萎縮症とSCA3の組合せが妥当。
- e:該当しない組合せ — SCA3は妥当だが、Binswanger病は主に大脳白質・前頭葉ネットワークの障害である。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:非定型パーキンソニズムと変性疾患の機能画像
脳神経核医学・問8
解答例:b
考え方
原本の断層像と二つの正規化条件のZスコア像を確認した。後頭葉を含む後方優位の低灌流が示され、選択肢ではレビー小体型認知症が最も整合する。血流パターンは支持所見で、症候や他の検査と総合する。
各選択肢の解説
- a:候補として弱い — ADの後方低下と重なるが、一次視覚野を含む後頭葉低下が目立つ点はDLBを優先する手掛かりになる。
- b:最も整合(正答) — 後頭葉を含む後方の血流低下という支持的パターンに合う。
- c:不整合 — 前頭・前部側頭優位の典型的パターンが中心ではない。
- d:不整合 — 栄養欠乏の臨床背景や間脳・乳頭体などの構造所見を示す情報が不足し、後頭葉優位の画像だけでは選ばない。
- e:不整合 — 急速進行性の経過や拡散強調像などの必要情報がなく、本図のパターンの代表ではない。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:ADとDLBの後方皮質パターンの比較
脳神経核医学・問9
解答例:b
解答候補(2004年当時の条件を追加確認中)
考え方
誤りは(1)(5)と考えられる。IMPはアンフェタミン誘導体だが、診断用の微量投与を通常のアンフェタミン薬理作用に直結させない。アセタゾラミドの脳循環予備能評価については2004年時点と後年の承認・適正使用条件を区別する。
各選択肢の解説
- a:該当しない組合せ — ECDでの重篤な過敏反応は注意事項として存在するため、(2)を誤りにはしない。
- b:該当する組合せ — 診断用IMPをアンフェタミンの精神作用と結びつける説明、および2004年の承認効能の扱いが不適切。現行の承認効能へそのまま外挿しない。
- c:該当しない組合せ — ECDの過敏反応と非安定化HMPAOの調製後の短い使用時間はいずれも妥当。
- d:該当しない組合せ — 非安定化HMPAOの短い使用時間と、重い腎機能障害に関するアセタゾラミドの禁忌は妥当。
- e:該当しない組合せ — (5)の時点差はあるが、(4)の腎機能に関する禁忌まで誤りとして選ばない。
根拠・参考文献
- FDA Ceretec 2013 label:非安定化HMPAOの調製後使用時間
- 日本核医学会 アセタゾラミド適正使用指針:承認適応・安全管理の歴史と重篤副作用への対策
脳神経核医学・問10
解答例:未確定
未確定(原本画像の濃淡・部位判読不足)
考え方
未確定。原本の白黒断層像は閲覧したが、低集積の前後分布と左右差を十分な確度で読み分けられない。前頭・基底核優位か、側頭頭頂・後頭優位かで候補の組合せが変わるため、病歴だけで解答を決めない。
各選択肢の解説
- a:未確定 — DLB・ADは後方皮質低下が中心の場合に考えるが、原本でその分布を確定できていない。
- b:未確定 — DLBと特発性PDの区別には後頭葉低下などの分布と認知・神経症候が必要である。
- c:未確定 — ADの後方低下とCBDの非対称前頭頭頂低下を区別する必要がある。
- d:未確定 — CBD・PSPを選ぶには非対称前頭頭頂、基底核、前頭葉などの所見を確かめる必要がある。
- e:未確定 — PSPと特発性PDの鑑別に必要な前頭葉・皮質下分布を、現画像から確定できていない。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:パーキンソニズム各疾患の機能画像パターン
脳神経核医学・問11
解答例:未確定
未確定(海馬の早期FDG所見の出題条件確認待ち)
考え方
未確定。ADで交差性小脳機能解離を否定する(4)は、実際の報告と矛盾する。一方、初期ADの海馬代謝をどう評価するかは部分容積効果・空間分解能に左右され、当時の出題意図を確認できていない。組合せを無理に確定しない。
各選択肢の解説
- a:該当しない可能性が高い — 血管性病変に伴う前頭葉機能低下は生じる。FTDでも進行・亜型により典型域外へ低下が広がりうるため、一律否定しない。
- b:未確定 — 血管性認知症の前頭葉低下は妥当であるが、海馬代謝低下の評価条件が未確認。
- c:未確定 — FTDの広がりとPDの認知機能・後方皮質所見には多様性があり、二つを単純に誤りとはしない。
- d:未確定 — (4)の否定は誤りだが、(3)まで誤りと断定する根拠が足りない。
- e:候補・未確定 — (4)は誤り。(5)を誤りと扱う歴史的根拠を確認できていないため、候補にとどめる。
根拠・参考文献
- ADにおける交差性小脳機能解離の原著:ADでも遠隔性の小脳低下が生じる
- ADのCCDに関する患者研究:非対称大脳障害と対側小脳低代謝
- EANM Brain Imaging guide:AD・FTD・パーキンソニズムの画像パターン
脳神経核医学・問12
解答例:e
考え方
最も有効性の低い組合せを選ぶ。FDGは腫瘍細胞だけでなく炎症細胞にも取り込まれるため、集積の有無だけで脳腫瘍と膿瘍を十分に分けられない。
各選択肢の解説
- a:有用 — メチオニンは正常脳の背景が比較的低く、多くの脳腫瘍の局在・範囲評価を補助する。ただし腫瘍特異的ではない。
- b:有用 — 発作時の迅速なトレーサー投与により、発作関連の局所過灌流を捕捉する。
- c:有用 — 前頭・前部側頭優位と後部帯状回・側頭頭頂優位という分布の違いが鑑別を補助する。
- d:有用 — DLBでの後頭葉低代謝などが鑑別の手掛かりになるが、単独で確定する検査ではない。
- e:限界が大きい(正答) — 腫瘍にも感染・炎症にも高集積を示しうるため、MRIや臨床・微生物学的情報なしの鑑別は困難である。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:脳腫瘍PETの適応と非腫瘍性集積の限界
脳神経核医学・問13
解答例:e
考え方
原本では脳室に相当する欠損腔の拡大が目立ち、症状の組合せも正常圧水頭症を示唆する。SPECTだけで確定せず、CTまたは可能な形態画像、髄液評価、タップテストなどへ進む。
各選択肢の解説
- a:優先しない — 記憶障害だけなら候補になるが、歩行先行・尿症状と脳室拡大をまとめて説明する第一候補ではない。
- b:優先しない — 認知変動・幻視・パーキンソニズムなどの支持情報に乏しく、脳室拡大の評価が先である。
- c:優先しない — 行動・言語症候と前頭前部側頭優位のパターンよりも、水頭症を疑う所見が前景にある。
- d:不適切 — MCIは機能状態を表す概念であり、歩行・排尿症状と脳室拡大の原因診断にはならない。
- e:最も整合(正答) — 三徴を示唆する臨床経過と、原本の脳室拡大に対応する。治療可能な原因として精査する。
根拠・参考文献
- SINPHONI多施設脳血流研究:iNPHの脳室拡大周囲・皮質の灌流パターンとシャント評価
脳神経核医学・問14
解答例:未確定
未確定(設問の正規化・頭位条件の解釈確認待ち)
考え方
未確定。解析過程でのアーチファクトを否定する(4)と、トレーサーの違いを無視する(5)は不適切である。(1)の半定量化の実施段階と(3)の頭位の違いを、空間正規化可能性として扱うか撮像条件の統一として扱うかで選択が変わる。当時の解析手順を特定できていない。
各選択肢の解説
- a:支持しない — 比較対象群は必要であり、正規化・撮像条件の意味を確認せず(1)(2)(3)を全て誤りとしない。
- b:支持しない — トレーサー差は問題になるが、比較対象群が必要な(2)は妥当である。
- c:候補・未確定 — (4)(5)は不適切。(1)が処理の段階を過度に限定しているという解釈ならこの候補になる。
- d:支持しない — アーチファクトは生じるが、比較対象群の必要性まで誤りとする根拠はない。
- e:候補・未確定 — (4)(5)は不適切。(3)を撮像頭位の管理要件として誤りとする解釈なら候補になるが、位置補正可能性を無視してはならない。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:撮像標準化・空間正規化・相対定量・正常データベース
- HMPAOとECDの正常局所差の原著:異なるトレーサーの正常データをそのまま共用できない
脳神経核医学・問15
解答例:d
考え方
誤った命題は(3)(4)。標準的IMP-ARGでは標準入力関数を1点の動脈血測定で個別校正する。一方、Tc製剤の非採血Patlak法では大動脈弓と脳の動態を利用する。
各選択肢の解説
- a:該当しない組合せ — 標準入力関数と動脈1点採血は標準的IMP-ARGの説明として妥当であり、誤りに分類しない。
- b:該当しない組合せ — 標準入力関数とTc製剤のボーラス投与はいずれも妥当である。
- c:該当しない組合せ — 動脈1点採血はIMP-ARGに必要であり、誤った命題だけの組合せではない。
- d:該当する組合せ — 肺を入力関数とする説明と、ECDの非採血Patlak法に動脈採血を必須とする説明が不適切。
- e:該当しない組合せ — ECDの動脈採血必須は不適切だが、ボーラス投与は動態解析に必要であり誤りではない。
根拠・参考文献
- IMP標準入力関数の検証研究:標準入力関数と1点採血校正
- 日本核医学会 HMPAO・ECD Patlak法の研究:Tc製剤Patlak法と非採血血流評価
脳神経核医学・問16
解答例:e
考え方
原本は側頭葉・辺縁系のT2高信号と対応する過灌流を示し、急性の発熱・精神行動変化を伴う経過からヘルペス脳炎が最も整合する。診療では髄液PCRなどで確認し、疑いが強い場合は治療を遅らせない。
各選択肢の解説
- a:優先しない — 血管支配域の虚血・再灌流でも血流変化はあるが、発熱・行動変化と側頭葉辺縁系の病変は感染性脳炎を優先する。
- b:単独では不十分 — 発作時過灌流は鑑別になるが、持続する高熱とMRI病変を含む病態を説明する基礎疾患として脳炎を考える。
- c:優先しない — 非血管支配性病変はありうるが、発症年齢と発熱性の臨床経過を踏まえると第一候補ではない。
- d:優先しない — 急速進行性障害の鑑別ではあるが、発熱性の急性辺縁系病変と局所過灌流の組合せは典型ではない。
- e:最も整合(正答) — 急性の発熱・精神症候と側頭葉辺縁系優位の病変・過灌流を説明する。
根拠・参考文献
- ヘルペス脳炎のHMPAO・MRI原著:側頭葉病変とSPECT/MRIの対応
- HSEの灌流SPECT症例報告:側頭葉過灌流の具体的報告
脳神経核医学・問17
解答例:c
考え方
正しい命題は(1)(4)(5)。ECDは脳内へ速やかに移行しエステル加水分解によって保持される。代謝性保持の障害がある亜急性期梗塞では、再灌流していても低集積を示しうる。
各選択肢の解説
- a:該当しない組合せ — (2)の固定まで約10分という説明と、(3)のグルタチオン依存の説明が不適切。後者は主にHMPAOの保持機序に対応する。
- b:該当しない組合せ — (2)が不適切。集積固定の速さと、背景低下を待って撮像する時間を混同しない。
- c:該当する組合せ — 緊急時にも使える迅速な捕捉、IMPに比べた高血流での非直線性、障害組織の保持低下が対応する。
- d:該当しない組合せ — (2)(3)の機序・時間が不適切。
- e:該当しない組合せ — (3)が不適切。ECDの主な保持機序をHMPAOの還元機序と取り違えない。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:ECDの代謝性保持と亜急性梗塞でのHMPAOとの差
- 血管拡張能のTc製剤比較研究:高血流評価における非直線性
脳神経核医学・問18
解答例:d
考え方
正しい命題は(2)(3)(4)。FDG低代謝は焦点そのものより広いネットワーク障害を反映しうる。鎮静薬・抗発作薬や注射時点を記録し、発作時と発作間欠期を区別する。
各選択肢の解説
- a:該当しない組合せ — 鎮静薬は血流に影響しうるため、(1)の無影響という説明が不適切。
- b:該当しない組合せ — (1)に加えて(5)の発作時高血流域をECDが必ず低集積にするという説明が不適切。
- c:該当しない組合せ — 鎮静薬による影響を否定し、ECDの発作時高灌流捕捉も否定しているため不適切。
- d:該当する組合せ — 側頭葉焦点の検出、薬剤による小脳影響、FDGの広い低代謝範囲という整理が対応する。小脳変化は薬剤・用量により異なる。
- e:該当しない組合せ — (5)が不適切。ECDも適切なタイミングの投与で発作関連過灌流を捕捉できる。
根拠・参考文献
- FDGとフルマゼニルの術前患者内比較:FDG低代謝はフルマゼニル異常より広いことがある
- EANM Brain Imaging guide:発作時SPECT、薬剤・注射時点の影響
脳神経核医学・問19
解答例:d
考え方
正しい命題は(3)(4)。正常な増加率は方法・用量・時点で変わるが、通常の代表値を10~20%だけに限定しない。負荷反応低下は予備能低下を示唆するが、貧困灌流の確定には酸素摂取率なども考慮する。
各選択肢の解説
- a:該当しない組合せ — 正常反応を低い一定範囲に限定する(1)と、運動時の反応がなくなると一律に述べる(2)が不適切。
- b:該当しない組合せ — 正常反応の過小な固定と、遠隔効果による低下なら反応しないという(5)の一般化が不適切。
- c:該当しない組合せ — 時間依存性は妥当だが、(2)の運動反応の一律否定は適切でない。
- d:該当する組合せ — 増加が負荷後の時間に依存し、反応不良領域では血行力学的障害が疑われるという組合せが妥当。
- e:該当しない組合せ — (5)が不適切。遠隔機能低下では血管反応性が保たれる場合があり、予備能障害との区別に役立つ。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:正常増加率、負荷後の測定時点、反応性と盗血
- 日本核医学会 アセタゾラミド適正使用指針:反応性低下の解釈と安全な負荷条件
脳神経核医学・問20
解答例:未確定
未確定(術前OEF画像の判読と慢性期説明の条件不足)
考え方
未確定。原本の術後像では患側の血流増加と、酸素消費に比して過剰な灌流が示唆され、血圧管理が重要となる。術前に著明なOEF上昇があるかは定量値がなく十分な確度で判読できず、(2)を採るdと、経時的消失を採るeの区別を確定していない。術後2日目だけから将来必ず消失すると断定もしない。
各選択肢の解説
- a:不適切 — 術前の予備能障害を否定する(1)は、負荷画像の患側応答低下と整合しない。
- b:不適切 — (1)を含み、術後変化を示す画像から予備能障害なしとは判断できない。
- c:不適切 — 血圧管理の必要性は妥当だが、(1)の否定に問題がある。
- d:候補・未確定 — 術後過灌流と血圧管理は妥当。術前の著明な貧困灌流という(2)にはOEFの確かな評価が必要である。
- e:候補・未確定 — 術後過灌流と血圧管理は妥当。慢性期の消失は多くで期待されるが、本症例の追跡結果は提示されていない。
根拠・参考文献
- CEA後過灌流のSPECT経時研究:術後過灌流の経時変化と症候群への進展
- 術後血圧管理の臨床研究:過灌流リスクと術後の血圧管理
- JET-2前向き研究:OEF上昇を伴う血行力学的障害の定義
循環器核医学・問1
解答例:e
考え方
冠血管拡張または心筋酸素需要の増加を利用する薬と、腎動態検査用のACE阻害薬を区別する。
各選択肢の解説
- a:適切 — アデノシンの取り込みなどを阻害して冠血管を拡張する。
- b:適切 — A2A受容体を介して冠血流を増加させる。
- c:適切 — 主にアデノシンへの分解を介する冠血管拡張を利用する。
- d:適切 — 心拍数・収縮力を増やす需要増大型の負荷である。
- e:不適切(正答) — カプトプリルは腎血行動態を利用する検査で用い、標準的な心筋負荷薬ではない。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:心筋血流検査の薬物負荷
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
循環器核医学・問2
解答例:b
考え方
歴史的な出題として(1)(2)(5)が対応する。心筋炎の現行診断ではMRIやFDGなども含めて目的に応じた検査を選択する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — (3)のBMIPPは脂肪酸代謝像であり、心室性頻拍そのものの標準評価と対応しない。
- b:該当 — PYPによる傷害の評価、負荷血流像での無症候性虚血、心プール像での右室機能の評価が対応する。
- c:非該当 — (4)のMIBGは主に交感神経機能を評価し、標準的な心筋生存性検査とはしない。
- d:非該当 — (3)(4)の評価目的と製剤が対応しない。
- e:非該当 — 右室評価は可能だが、BMIPPと頻拍、MIBGと生存性を代表的対応としない。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:血流・心機能・交感神経画像の使い分け
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
循環器核医学・問3
解答例:c
考え方
長時間の再分布を利用するのは201Tl。早期欠損が後に改善すれば、遅れて集積する生存心筋を示唆する。
各選択肢の解説
- a:不適切 — BMIPPは脂肪酸代謝を評価し、24時間再分布による生存性判定を標準としない。
- b:不適切 — MIBIは有意な再分布が乏しく、別の安静投与を用いる。
- c:適切(正答) — 201Tlの遅い再分布によって生存心筋を評価できる。
- d:不適切 — MIBGの早期・後期差は主に神経終末の保持と洗い出しを評価する。
- e:不適切 — 18Fの短い半減期と代謝前処置を考慮し、負荷24時間後像を標準法としない。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:201Tlの遅延再分布と生存心筋
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
関連する過去問
循環器核医学・問4
解答例:d
考え方
BMIPPは脂肪酸取り込み・代謝、MIBGは心臓交感神経機能を反映する。PDの典型的な核医学所見と製剤を取り違えない。
各選択肢の解説
- a:原因になりうる — 梗塞による細胞障害で脂肪酸利用が低下する。
- b:原因になりうる — 虚血後に脂肪酸代謝異常が残る虚血メモリーを捉える。
- c:原因になりうる — 脂肪酸輸送に関わるCD36の欠損で心筋集積が著減しうる。
- d:代表原因ではない(正答) — PDで用いる典型的な心臓低集積所見はMIBGであり、BMIPPとは異なる。
- e:原因になりうる — 肥大心筋では微小循環や脂肪酸代謝の障害により低集積を生じうる。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:BMIPPとMIBGの標的の違い
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
循環器核医学・問5
解答例:e
考え方
脂溶性陽性錯体の膜電位依存性移行が基本である。単回通過抽出率と投与全量に対する全心集積率は分母が異なり、数値も条件によって変わる。
各選択肢の解説
- a:不適切 — 水溶性・能動輸送という分類が合わず、抽出と集積の数値も高すぎる組合せ。
- b:不適切 — 受動移行は妥当だが、水溶性という分類と高い抽出率が不適切。
- c:不適切 — 脂溶性・受動移行は妥当だが、抽出率をTl並みに高く見積もっている。
- d:不適切 — 約半分の抽出率は整合するが、全心集積率を過大に見積もる。
- e:最も整合(正答) — 脂溶性・受動移行、約半分の抽出、投与全量の約1%台という区別に整合する。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:テトロホスミンの抽出と集積
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
- テトロホスミンの抽出比較:抽出率約54%
- 全心集積の比較:心筋への全投与量比
循環器核医学・問6
解答例:未確定
未確定(説明記載の条件確認待ち)
考え方
未確定。小心臓と時間分割数の影響は確認できるが、拡張型心筋症の容積を一律に過大評価するeが誤りとなることを、当時のソフトの直接比較資料で確認できていない。
各選択肢の解説
- a:概ね適切 — 8分割では時間分解能が粗く、真の拡張末期・収縮末期を捉えきれずEFを低く算出しうる。
- b:条件依存 — 心肥大では輪郭抽出が難しくなり、誤差方向はソフトと比較基準に依存する。
- c:条件依存 — 不整脈で同期やカウントの偏りが生じるが、常に同じ誤差方向とは限らない。
- d:概ね適切 — 小さな収縮末期内腔の過小評価が、EF過大評価につながる。
- e:候補・未確定 — 拡張型心筋症での容積の誤差方向を一律に断定するには比較条件の確認が必要。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:QGSの形状・同期に依存する誤差
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
- 同期SPECTソフト比較:小心臓でのEF誤差
循環器核医学・問7
解答例:a
考え方
同期カウントの時間変化から収縮・充満指標を計算できるが、右左シャント率は別の測定原理を要する。
各選択肢の解説
- a:求められない(正答) — 平衡時左室曲線だけでは肺を迂回する血流割合を測れず、初回通過や肺外分布などを用いる。
- b:求められる — 拡張期カウント上昇の最大傾きから充満速度を評価する。
- c:求められる — 拡張早期の一定区間に増加するカウントの割合を求める。
- d:求められる — 拡張後期の心房収縮に対応する充満成分を評価する。
- e:求められる — 収縮期のカウント変化率が最大になる時間を求める。
根拠・参考文献
- 日本循環器学会・心臓核医学検査ガイドライン2010:心プール像の時間放射能曲線、収縮・拡張機能、シャント評価の測定原理
循環器核医学・問8
解答例:b
考え方
妥当なのは(1)(5)。波形一つを特定疾患に一対一で結びつけず、症状・経時変化と併せて判断する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 右脚ブロックで異常Q波が必ず消えるという(2)は不適切。
- b:該当 — 異常Q波は梗塞以外でも生じ、陰性U波は虚血を疑う手掛かりになる。
- c:非該当 — (2)は不適切。ST上昇にも早期再分極などがあり、傷害に一律に限定できない。
- d:非該当 — 巨大陰性T波は心尖部肥大型心筋症などでも生じ、たこつぼ型に特異的ではない。
- e:非該当 — 陰性U波は妥当だが、(4)の特異性が不適切。
根拠・参考文献
- AHA/ACCF/HRS 心電図標準化 Part IV:ST・T・U波の解釈。個別疾患への特異性を波形単独で断定しない考え方
- AHA/ACCF/HRS 心電図標準化 Part VI:虚血・梗塞の心電図所見と解釈。陰性U波の各疾患での診断能までを一括して保証する資料ではない
循環器核医学・問9
解答例:c
考え方
Tc心筋製剤では食事などで肝胆道クリアランスを促す方法があり、食事が一律に画質を悪化させるとはいえない。腸管の位置や時点にも注意する。
各選択肢の解説
- a:概ね適切 — 全身を用いるトレッドミルは下肢局所疲労による制約が比較的小さく、高負荷に到達しやすい。
- b:概ね適切 — Tl再分布へ影響する条件をそろえるため、負荷後の食事はプロトコルに従って管理する。
- c:不適切(正答) — 食事による胆嚢排出などを利用して背景を改善することもある。
- d:概ね適切 — Tc製剤は有意な再分布が乏しく、先行投与の残存を考慮して別の安静投与を行う。
- e:条件付きで適切 — 運動との循環動態や背景の差を考慮する。製剤や心機能により変わり、全例で一定ではない。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:負荷後の食事と肝胆道背景
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
循環器核医学・問10
解答例:未確定
未確定(説明記載の条件確認待ち)
考え方
未確定。(1)(5)の誤りからbが候補。ただし(3)のジピリダモールで房室ブロックがないという絶対表現も支持できず、指定された組合せと厳密な臨床解釈が一致しない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — (1)は取り込み促進ではなく阻害であり、(2)の冠血流予備能差は妥当。
- b:候補・未確定 — (1)の作用機序と(5)のTc投与直後の一律撮像は不適切。
- c:非該当 — (2)は妥当で、(3)は房室ブロックを絶対否定する点に問題がある。
- d:非該当 — (3)に問題はあるが、ATPが主にアデノシンを介して働く(4)は妥当。
- e:非該当 — (5)の時点は不適切だが、(4)の作用機序は妥当。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:血管拡張負荷の作用と房室伝導
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
- PMDAジピリダモール:アデノシン再取り込み阻害と伝導障害への注意
循環器核医学・問11
解答例:e
考え方
乳頭筋の肥大は実際の組織量の違いを反映しうるため、体動や軟部組織減弱という代表的な偽像原因とは区別する。
各選択肢の解説
- a:原因 — 投影間の心臓位置ずれが偽欠損・形状の歪みを起こす。
- b:原因 — 呼吸による移動はぼけやCT減弱補正とのずれを生む。
- c:原因 — 乳房の減弱で前壁などに欠損様所見を生じることがある。
- d:原因 — 光子の減弱・散乱と低計数が読影を妨げる。
- e:代表原因ではない(正答) — 肥大筋の局所高集積は実際の解剖学的特徴の場合があり、まず偽像と区別する。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:心筋SPECTの投影不整合と減弱
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
循環器核医学・問12
解答例:a
考え方
選択肢では(1)(2)(3)。WPWでも伝導異常に注意が必要であり、選ばれないことを問題なしと解釈しない。
各選択肢の解説
- a:該当 — 左脚ブロックの中隔偽欠損、β遮断薬の心拍抑制、下肢血管疾患の運動制限が診断を妨げる。
- b:非該当 — 労作時胸痛は検査の対象であり、それ自体を診断価値の低い条件としない。
- c:非該当 — WPWの画像解釈には注意するが、(5)の労作時症状は検査の適応になる。
- d:非該当 — 薬剤・下肢疾患は制約になるが、設問の代表的組合せでは左脚ブロックを含むものを優先する。
- e:非該当 — (5)は不適切。検査適応と十分な負荷をかけられない状態を区別する。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:運動負荷が制約される条件
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
循環器核医学・問13
解答例:d
考え方
正しい命題は(2)(3)(4)。少ない運動での虚血性変化、負荷時の一過性左室拡大、EF低下は広範な虚血を疑う。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 下肢疲労だけの中止は心臓由来の予後不良を直接示さない。
- b:非該当 — 下肢疲労と右室描出は非特異的で、提示条件だけでは同等の高リスク所見としない。
- c:非該当 — EF低下は重要だが、(1)(5)は他の原因も考慮する。
- d:該当 — 低負荷でのST低下、TID、負荷時EF低下を組み合わせている。
- e:非該当 — TIDとEF低下は妥当だが、右室描出は右室圧負荷などでも生じる。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:低負荷虚血とTID・収縮予備能
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
循環器核医学・問14
解答例:c
考え方
選択肢では(2)(3)。MRで形成を優先するのは修復可能な一次性逆流など適した症例が前提で、二次性逆流を含む全例へ一般化しない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 心アミロイドーシスでは初期にEFが保たれる場合がある。
- b:非該当 — 初期EF低下の一律な説明と、大動脈弁狭窄を低拡張期圧と結びつける説明が不適切。
- c:該当 — 適したMRでの形成術と、慢性MR・ARによる左室容量負荷・拡大が対応する。
- d:非該当 — 閉塞性肥大の圧較差は前負荷・後負荷・収縮性に依存する。
- e:非該当 — 圧較差は一定でなく、低拡張期圧や脈圧増大はむしろARで重要になる。
根拠・参考文献
- 日本循環器学会ほか・弁膜症治療ガイドライン2020:一次性MRと二次性MRの区別、修復可能な一次性MRの弁形成、MR・ARの容量負荷。HCMとアミロイドーシスの各命題を直接検証する資料ではない
循環器核医学・問15
解答例:d
考え方
原本の負荷・安静像と容積を照合し、広い可逆性低灌流と負荷時容積増加を認める。冠動脈の詳細評価を要する高リスク所見である。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 少なくとも十分な正常運動耐容能を示す検査ではなく、(1)が不適切。
- b:非該当 — (1)が不適切で、病変を右冠動脈だけに限定する根拠もない。
- c:非該当 — 負荷耐容能の判断と右冠動脈への限定が不適切。
- d:該当 — 広範な可逆性変化、一過性拡大、高リスクとしての冠動脈評価が対応する。
- e:非該当 — 拡大と高リスクは妥当だが、(5)の右冠動脈への限定を支持しない。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:広範な可逆性虚血と負荷後拡大
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
循環器核医学・問16
解答例:b
考え方
原本は前方の可逆性変化に加え、左室拡大・低EFを示す。下壁には固定性と可逆性の混在が示唆され、良好な予後とはしない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 前方虚血と機能低下は支持されるが、左主幹部病変への特定は過剰。
- b:該当 — 前下行枝領域の虚血、左室拡大・収縮低下、下壁の固定性と可逆性の混在を選ぶ。
- c:非該当 — 重症虚血と低EFがあり、良好な予後という(4)が不適切。
- d:非該当 — 左主幹部への限定と良好な予後の説明が不適切。
- e:非該当 — 下壁の混在は考えられるが、(3)(4)を支持しない。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:領域虚血と左室機能低下
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
循環器核医学・問17
解答例:d
考え方
低H/M・高洗い出しは心臓交感神経終末の取り込み・保持障害を示唆する。MIBGは神経終末側の指標であり、β受容体亢進を直接測定しない。
各選択肢の解説
- a:整合しうる — 神経終末の貯蔵・保持低下を説明するが、貯蔵量を直接測った所見ではない。
- b:整合しうる — 交感神経亢進と血中漏出増加は高洗い出しに関連する。
- c:整合しうる — NETを介する取り込み障害は低集積の原因になる。
- d:誤り(正答) — 神経終末の所見からβ受容体機能亢進を導けない。心不全では受容体低下・脱感作も問題になる。
- e:整合しうる — 小胞機能・終末の障害は説明候補だが、小胞数を画像が直接測定するわけではない。
根拠・参考文献
- 日本循環器学会・心臓核医学検査ガイドライン2010:MIBGの交感神経終末への取り込み・保持と心不全の評価
- 心不全のMIBG予後研究:神経保持障害と心不全
循環器核医学・問18
解答例:未確定
未確定(説明記載の条件確認待ち)
考え方
未確定。原本では心臓がほぼ描出されないが、全身像の上腹部集積の局在を確定できない。心臓低集積にはPD、糖尿病、自律神経障害、高カテコールアミン、薬剤など複数の原因がある。
各選択肢の解説
- a:候補 — PDでは交感神経障害による低集積があるが、他の原因との臨床的鑑別が必要。
- b:候補 — 高カテコールアミンでは心臓からの洗い出しが増える。上腹部集積が機能性腫瘍か確認が必要。
- c:候補 — 糖尿病性自律神経障害でも低集積を生じる。
- d:根拠不足 — 心臓非描出だけでコルチゾール過剰を特定できない。
- e:候補 — レセルピンは小胞内貯蔵へ干渉し、服薬歴の確認が必要になる。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:心臓MIBG低下の原因鑑別
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
- MIBGのカテコールアミン依存動態:過剰カテコールアミンと洗い出し
循環器核医学・問19
解答例:未確定
未確定(説明記載の条件確認待ち)
考え方
未確定。負荷時の容積増大は確認できるが、限られた断層から前下行枝領域と後側壁の判定を十分に確定できない。再血行再建の適応は冠動脈解剖・症候と総合する。
各選択肢の解説
- a:未確定 — 左主幹部の特定と、後側壁・前方の区域判読を確認する必要がある。
- b:未確定 — 後側壁機能と、冠動脈治療の適応の確認が必要。
- c:未確定 — 一過性拡大は支持されるが、左主幹部の特定とPTCAの適応は追加評価が必要。
- d:候補・未確定 — 負荷時拡大は支持される。後側壁と前下行枝領域の確実な判読が未了。
- e:候補・未確定 — 負荷時拡大は支持されるが、前下行枝虚血と治療適応を含めて確認待ち。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:負荷安静同期像と治療判断
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
循環器核医学・問20
解答例:e
考え方
原本のサイノグラムで軌跡の不連続・ずれと、短軸像の形状不整を認める。まず投影データの体動を点検する。
各選択肢の解説
- a:優先しない — 乳房減弱だけでは投影軌跡の不連続を説明しない。
- b:断定しない — 体動の影響を除かずに下壁の真の低灌流を確定しない。
- c:断定しない — 体動を確認せず対角枝へ病変を局在させない。
- d:断定しない — 複数欠損に見えても、投影不整合を点検してから虚血を判断する。
- e:適切(正答) — サイノグラムの軌跡のずれが体動を支持し、投影動画・補正や再撮像の可否を確認する。
根拠・参考文献
- EANM 心筋血流SPECT GL 2015:サイノグラムによる体動検出
- 日本循環器学会 慢性冠動脈疾患診断GL:心筋血流・代謝・機能の臨床的位置づけ
腫瘍核医学・問1
解答例:c
考え方
正しい命題は(1)(4)(5)。脳は高い糖利用を反映し、心筋は代謝条件で集積が変動する。腎・尿路には排泄された放射能も見える。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 膵と胆嚢を脳と同様の強い生理集積部位とする点が不適切。
- b:非該当 — 腎・尿路は妥当だが、膵を代表的な強い生理集積として選ばない。
- c:該当 — 脳、条件依存の心筋、排泄性の腎・尿路が対応する。
- d:非該当 — 心筋は妥当だが、膵と胆嚢の組合せが不適切。
- e:非該当 — 心筋と尿路は妥当だが、胆嚢を代表的な高集積部位にしない。
根拠・参考文献
- PMDA FDG審査資料:脳・心筋の取り込みと尿路排泄
腫瘍核医学・問2
解答例:e
考え方
肺過誤腫は一般に低集積で、他の疾患は良性・炎症性でも高集積しうる。ただし低集積も高集積も病理診断を保証しない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — Warthin腫瘍は良性でも強いFDG取り込みを示す代表例。
- b:非該当 — サルコイドの活動性肉芽腫はFDGに高集積しうる。
- c:非該当 — 慢性自己免疫性甲状腺炎ではびまん性高集積がみられる。
- d:非該当 — 自己免疫性膵炎は活動性炎症に伴い高集積し、癌との鑑別問題になる。
- e:該当(正答) — 典型的な肺過誤腫は低代謝で高集積が乏しい。ただし例外はあり、CTの脂肪・石灰化などと総合する。
根拠・参考文献
- AIPと膵癌の患者比較:活動性AIPのFDG集積
- 自己免疫甲状腺炎の患者比較:甲状腺炎のFDG高集積
腫瘍核医学・問3
解答例:b
考え方
出題の代表的標的はアポトーシス。細胞膜外面に露出したホスファチジルセリンに結合する。ただし壊死でも結合しうるため、アポトーシスだけに完全特異的とはしない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 生存細胞数や生存率を直接測るトレーサーではない。
- b:該当(正答) — アポトーシスに伴う膜のリン脂質分布変化を標的にする。
- c:代表解答ではない — 壊死でも膜障害により結合しうるが、設問が問う開発目的の代表はアポトーシス画像である。
- d:非該当 — 低酸素への特異的還元・保持を利用する薬剤とは異なる。
- e:非該当 — 核酸合成や細胞増殖を直接測定する機序ではない。
根拠・参考文献
- Annexin V細胞死画像原著:PS露出とアポトーシス・壊死双方の集積
- ヒト腫瘍Annexin Vと病理の比較:腫瘍アポトーシスと取り込み
腫瘍核医学・問4
解答例:未確定
未確定(説明記載の確認事項あり)
考え方
未確定。原本の3症例を閲覧した。Cの炎症反応・膵酵素上昇は膵炎を支持し、腎の排泄性集積は生理的である。一方、A/Bの最終診断は提示画像だけから確証が得られず、組合せcを確定しない。
各選択肢の解説
- a:未確定 — 吸収補正の有無はPET画像の見た目だけで断定せず、A/Bの病理・経過情報も不足する。
- b:支持しない — 肝への通常の均等分布を異常集積とはしない。吸収補正の有無の裏づけもない。
- c:候補・未確定 — Cの膵炎を支持する臨床情報と腎排泄は整合するが、A/B診断を確定できていない。
- d:支持しにくい — Cを膵癌だけとする説明は炎症情報と合いにくい。ただし併存癌の有無は別途精査が必要。
- e:支持しにくい — Cの腫瘍断定と肝の異常集積を裏づける情報が不足する。
根拠・参考文献
- AIPと膵癌の患者比較:炎症と癌のFDG重複。原本各症例の最終診断は支持しない
腫瘍核医学・問5
解答例:c
考え方
誤りはMIBGとソマトスタチン受容体の対応。MIBGはノルアドレナリン類似体で、NETなどを介して神経内分泌組織へ移行する。
各選択肢の解説
- a:関連する — FDGはグルコース輸送体を通って細胞へ移る。
- b:関連する — Tlはカリウム類似体としてNa/K-ATPaseなどの膜輸送に関連する。
- c:関連しない(正答) — ソマトスタチン受容体を標的とするのはオクトレオチドなどで、MIBGとは異なる。
- d:関連する — MIBIはP糖蛋白による排出の影響を受け、薬剤排出機能との関連がある。
- e:関連する — Gaは鉄結合蛋白のトランスフェリンなどと関連して分布する。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:各製剤の集積原理と臓器別検査
腫瘍核医学・問6
解答例:未確定
未確定(説明記載の確認事項あり)
考え方
未確定。原本全身像では頸部の強い集積を認めるが、設問本文に核種の明記がなく、図中から製剤を確定できない。GaとFDGでは甲状腺病変の解釈が変わるため、最も考えにくい疾患を無理に選ばない。
各選択肢の解説
- a:未確定 — リンパ腫の集積は製剤・病型に依存するが、Ga・FDGとも高集積を示しうる。
- b:候補・未確定 — Gaを前提とすれば分化型乳頭癌の集積は乏しいことがあるが、FDGでは状況が異なる。
- c:未確定 — 未分化癌は高い代謝活性を示しうるが、製剤の確認が必要。
- d:未確定 — 悪性黒色腫のFDG集積は強いことが多いが、本像の製剤が未確定。
- e:未確定 — 膿瘍など炎症もGa・FDGで陽性になり、集積だけで除外できない。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:各製剤の集積原理と臓器別検査
腫瘍核医学・問7
解答例:b
考え方
2004年の出題では(1)(2)(5)が対応する。β線は短い距離に線量を与えるが、標的細胞の周囲や集積した正常臓器にも作用する。MIBG-I131の国内製剤承認は後年の2021年であり、現在と区別する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — (3)のβ遮断薬を一律に投与しないという説明は不適切。実際はα遮断との順序や症状を考慮する。
- b:該当 — 短いβ線飛程、隣接細胞への交差照射、経時画像による集積・滞留評価が対応する。
- c:非該当 — (4)の2004年時点の保険適用という説明が不適切。現行承認と混同しない。
- d:非該当 — 隣接細胞への作用は妥当だが、薬物管理の一律否定と旧時点の適用が不適切。
- e:非該当 — 経時画像は有用だが、(3)(4)が不適切。
根拠・参考文献
- PMDA MIBG-I131審査資料2021:国内承認時点と標的患者
- EANM良性甲状腺疾患GL:131Iのβ線特性
腫瘍核医学・問8
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(5)。Sr89はカルシウム類似の骨集積を利用するβ線治療で、骨形成反応のある多発転移と骨髄・腎機能を評価して適応を決める。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 半減期は妥当だが、主な排泄は腎・尿路であり肝胆道排泄ではない。
- b:該当 — 約50.5日の物理的半減期と、造骨反応を伴うことが多い前立腺癌骨転移が対応する。
- c:非該当 — 排泄経路が不適切で、疼痛軽減は数週で始まり数か月続く場合があり、持続を3週に固定しない。
- d:非該当 — 持続期間の固定が不適切。骨髄腫の溶骨性病変は通常の良い適応とはしない。
- e:非該当 — 前立腺癌は妥当だが、骨髄腫を同じ造骨性標的として一般化しない。
根拠・参考文献
- EANMβ線骨転移治療GL:Sr89の物理特性、適応、排泄・効果
腫瘍核医学・問9
解答例:未確定
未確定(説明記載の確認事項あり)
考え方
未確定。原本の換気・血流分布は不均一で、Tlの限局性集積も疑われる。COPDと腫瘍の併存を示すbが候補だが、縮小画像で肺内局在と生理集積を十分に分離できず、断定しない。
各選択肢の解説
- a:支持しない — (2)と(3)は同じTl像に対する相反する説明であり、同時成立しない。
- b:候補・未確定 — 不均一な換気血流とTl異常を伴う腫瘍を疑うが、原本の局在精読が未了。
- c:未確定 — 肺塞栓の診断には換気血流不一致と区域性を確認する必要があり、併記だけでは決めない。
- d:支持しない — (2)(3)が互いに相反し、正しい組合せにはならない。
- e:支持しにくい — Tlに異常なしとしつつ腫瘍・塞栓を選ぶ根拠が原本から確立していない。
根拠・参考文献
- EANM肺換気血流SPECT GL:COPD・塞栓と換気血流分布。原本局在の確定は支持しない
腫瘍核医学・問10
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(5)。原本Aは多方向撮像できる粒子沈着像としてTechnegasに整合する。肺気腫は弾性収縮力低下、喫煙は肺胞上皮透過性亢進として理解する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — Aの推定は妥当だが、肺気腫では通常コンプライアンスが増し、(2)が逆。
- b:該当 — Technegasの沈着像と、Kr・Technegasの多方向撮像という特徴が対応する。
- c:非該当 — 肺気腫の力学も、喫煙でのDTPAクリアランス遅延という説明も逆である。
- d:非該当 — 喫煙では通常クリアランスが速まり、被ばくの数値・比較も適切でない。
- e:非該当 — 多方向撮像は妥当だが、核種・単位・線量比較の(4)を支持しない。
根拠・参考文献
- Technegas粒子構造原著:粒子としての性質
- EANM肺換気血流SPECT GL:換気製剤・COPD・多方向撮像
腫瘍核医学・問11
解答例:c
考え方
出題では(2)(3)。肺内の圧の関係は肺気量・灌流圧・体位で変わるので、肺尖部が常に同じWest zoneにあるという絶対的理解にはしない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — (1)が不適切。亜区域枝より末梢でも気道の一定範囲には線毛上皮がある。
- b:非該当 — 線毛の分布と混合静脈酸素分圧の値が不適切。混合静脈血は通常約40mmHg。
- c:該当 — 立位肺尖の低い血管内圧と、仰臥位腹側の相対的に高い換気血流比という重力分布に対応する。
- d:非該当 — 腹側の換気血流比は妥当だが、提示肺動脈圧を標準代表値としない。
- e:非該当 — 肺動脈圧と混合静脈血酸素分圧の組合せが妥当でない。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:各製剤の集積原理と臓器別検査
腫瘍核医学・問12
解答例:b
考え方
出題では(1)(5)。Technegasはアルゴン雰囲気で作る炭素超微粒子。DTPA肺クリアランスは上皮透過性を反映する。MAA後に胃・甲状腺が描出されたら、まず遊離過テクネチウム酸を検討する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — (2)の乾燥気体を一律に指定する手順は採らず、ジェネレータの所定の加湿・抽出条件に従う。
- b:該当 — アルゴン中の粒子生成と、DTPAによる肺胞上皮透過性評価が対応する。
- c:非該当 — Xeは組織・脂肪へ溶け込み、肺外の集積を全否定する(3)が不適切。
- d:非該当 — Xe肺外集積の否定と、遊離Tcの分布をシャントに直結させる説明が不適切。
- e:非該当 — DTPA透過性は妥当だが、シャントなら腎・脳などの体循環粒子捕捉と区別する。
根拠・参考文献
- Technegas基礎臨床研究:粒子生成と換気像
- EANM肺換気血流SPECT GL:製剤選択と肺胞上皮クリアランス
腫瘍核医学・問13
解答例:d
考え方
GSAは肝細胞表面のアシアロ糖蛋白受容体を標的とする。LHL15は良好な肝機能域で上限に近づくため、軽い障害の分離に限界があり、血中クリアランスも併せて評価する。
各選択肢の解説
- a:不適切 — 転移巣は通常、機能性肝細胞受容体を備えず、肝実質内で欠損になりうる。
- b:不適切 — 古典的HCCを一律に正常肝と同様の高受容体集積としない。分化度などで異なる。
- c:不適切 — 血流の影響もあるが、主目的は受容体を介する機能であり血流だけの指標ではない。
- d:適切(正答) — 軽い障害ではLHL15の天井効果に注意し、HH15による血中消失の情報が役立つ。ROI条件の影響もある。
- e:不適切 — 局所機能にはSPECTを利用するが、通常の検査をdynamic SPECTに限定せず、平面動態像からの指標も用いる。
根拠・参考文献
- GSA指標の臨床比較:LHL15の良好機能域での頭打ちとHH15の相補性
- GSA軽度肝障害評価原著:ROIと正常化による指標の限界
腫瘍核医学・問14
解答例:c
考え方
誤りは褐色細胞腫に対するアドステロール。MIBGによる髄質・神経内分泌画像と、皮質のコレステロール類似体を区別する。「特異的」は病理確定を意味しない。
各選択肢の解説
- a:整合する — 肝細胞機能が保たれたHCCや転移にPMTが取り込まれることがある。全例ではない。
- b:整合する — ヨウ素集積性を持つ濾胞癌の転移はヨウ化物で描出・治療できる。
- c:不適切(正答) — アドステロールは皮質を標的とする。褐色細胞腫ではMIBGなどを検討する。
- d:整合する — ソマトスタチン受容体陽性NETでオクトレオチド誘導体が集積する。
- e:整合する — Tlは生存腫瘍組織への取り込みを利用するが、炎症などとの重なりもあり完全特異的ではない。
根拠・参考文献
- PMT取り込みのHCC患者研究:HCCのPMT集積の多様性
- PMDAアドステロール:副腎皮質を標的とする製剤
腫瘍核医学・問15
解答例:未確定
未確定(説明記載の確認事項あり)
考え方
未確定。原本では軟部背景が高く、骨のコントラスト低下を認める。腎不全、早期撮像、標識不良、薬剤などでも生じるため、画像だけでbの慢性腎不全を確定できない。
各選択肢の解説
- a:候補・未確定 — 投与後早期は血中・軟部背景が残るため類似像を生じる。実際の撮像時刻が必要。
- b:候補・未確定 — 腎排泄低下による背景増加は整合するが、腎機能の情報がない。
- c:支持不足 — 筋炎なら筋群の分布に対応する集積を精査する必要があり、全体の背景だけでは決めない。
- d:候補・未確定 — 標識不良では遊離Tcやコロイドの特有の分布を確認する必要がある。
- e:候補・未確定 — 鉄剤を含む薬剤干渉は分布異常の原因になりうるが、服薬・投与歴が必要。
根拠・参考文献
- EANM骨シンチGL:軟部背景増加の複数原因
腫瘍核医学・問16
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(5)。HMDPの比較的速いクリアランスと、胸肋鎖部の高集積から掌蹠膿疱症・SAPHOの所見を探すことが要点。
各選択肢の解説
- a:非該当 — クリアランス比較は妥当だが、HMDPの尿中排泄をわずか10%に限定する(2)は不適切。
- b:該当 — 血中からの比較的速い消失と、胸肋鎖部の炎症性骨病変に対する皮膚所見確認が対応する。
- c:非該当 — 尿排泄の見積もりが不適切で、Honda signはまず仙骨の脆弱性骨折を検討する。
- d:非該当 — H型集積を転移に直結させず、治療後増強もflareと増悪を鑑別する。
- e:非該当 — 皮膚所見確認は妥当だが、集積増強だけで治療無効とする(4)が不適切。
根拠・参考文献
- EANM骨シンチGL:骨折・炎症・治療反応の解釈
腫瘍核医学・問17
解答例:a
考え方
原本の中間像で病変が目立ち、後の像で軽減する経過はflareを示唆する。骨形成修復による一時的増強を、症状・腫瘍指標・他画像と総合する。
各選択肢の解説
- a:該当 — 転移を疑う部位、初回後の治療介入、中間像の一過性増強という推論が経過に整合する。治療歴そのものは記載がなく推定である。
- b:非該当 — 病変と治療の推論は妥当でも、flareが必ず短期間に消失するという(5)は不適切。
- c:非該当 — 一枚の骨像だけで増悪と容易に分けられず、消失時期も固定しない。
- d:非該当 — 治療後の修復は考えられるが、(4)の容易な鑑別が不適切。
- e:非該当 — flareは考えられるものの、容易な鑑別と短い一定期間の消失という一般化が不適切。
根拠・参考文献
- EANM骨シンチGL:6か月未満の増強でflareと増悪が重複
- 前立腺癌flareのレジストリ研究:3か月増強・その後改善の経過
腫瘍核医学・問18
解答例:未確定
未確定(説明記載の確認事項あり)
考え方
未確定。Crohn病では炎症性白血球浸潤、消化管出血では血球成分の腸管内移行、肺炎では嚥下した炎症性分泌物という(1)(4)(5)が候補だが、肺炎と111In白血球の直接資料を確認しきれていない。
各選択肢の解説
- a:支持不足 — 高カロリー輸液と肝硬変を、腸管描出の代表原因として支持する直接根拠が不足。
- b:未確定 — Crohn病と嚥下分泌物は候補だが、高カロリー輸液の根拠が不足。
- c:候補・未確定 — 炎症、出血、嚥下分泌物の機序は考えられるが、肺炎との直接資料確認待ち。
- d:支持不足 — 出血は候補になるが、輸液・肝硬変の一般化を支持しない。
- e:支持不足 — 嚥下と出血は候補になるが、肝硬変を一般的原因とする根拠が不足。
根拠・参考文献
- 嚥下放射能による偽腸管集積原著:嚥下した唾液の111Inによる偽陽性。肺炎の直接証明ではない
腫瘍核医学・問19
解答例:未確定
未確定(説明記載の確認事項あり)
考え方
未確定。大きなホルモン産生腫瘍があるのに皮質像が陰性で、対側も抑制される場合はコルチゾール産生皮質癌が候補になる。ただしホルモン名、ACTH、甲状腺ブロック、撮像条件が示されておらず、bを確定する直接根拠は不足する。
各選択肢の解説
- a:候補として弱い — コルチゾール産生腺腫なら腫瘍側集積と対側抑制を示すことが多く、両側陰性を典型とはしない。
- b:候補・未確定 — 機能性皮質癌の低取り込みとコルチゾールによる対側抑制なら説明可能。癌の病理診断を本検査だけで確定しない。
- c:候補として弱い — アルドステロン産生腺腫は適切な条件で片側集積を示し、ACTHによる対側抑制の説明とは異なる。
- d:根拠不足 — 癌の可能性はあるが、アルドステロン単独で両側皮質像陰性を説明する根拠が不足する。
- e:候補として弱い — 髄質腫瘍自体は皮質トレーサー陰性だが、対側皮質の抑制をそれだけでは説明しない。
根拠・参考文献
- 皮質シンチの対側抑制研究:コルチゾール過剰と対側抑制。原本の癌を直接証明しない
腫瘍核医学・問20
解答例:e
考え方
粒子が注入部からリンパ管を移動し、最初の節に留まる性質が必要。肺血流用MAAを、アルブミンナノコロイドと混同しない。
各選択肢の解説
- a:適切 — スズコロイドは粒径・調製条件を考慮してリンパ節検出に用いられる。
- b:適切 — フチン酸は局所で粒子形成し、リンパ節検出に使われる。
- c:適切 — レニウム硫化物コロイドも粒径に応じたリンパ移行を利用する。
- d:適切 — マンノースを持つデキストラン系製剤はリンパ節内の細胞への結合・保持を利用する開発系である。
- e:不適切(正答) — MAAは肺の微小血管へ捕捉させる大きな凝集粒子で、標準的なセンチネル節用ナノコロイドとは異なる。
根拠・参考文献
- センチネル節製剤の粒径比較:粒径とリンパ節移行・保持
- 乳癌phytate・rhenium比較:リンパ節検出の実臨床比較