2025年(第22回)核医学専門医試験 解答・解説

核医学専門医試験・第22回(2025年)

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問題番号を押すと、出題テーマ・解答例・各選択肢の判定理由・根拠資料を確認できます。非公式の解答例です。未確定の項目は理由を明記しています。

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解答候補として掲載:問14、問24、問25。各項目に理由を記載しています。

物理・問1

出題テーマ放射能の指数減衰と半減期の相対的定義

解答例:e

考え方

放射能は A(t)=A(0)×2^(−t/T) に従って減少します。半減期Tは初期値に対する割合で決まり、固定した放射能の値になるまでの時間ではありません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — Bqは1秒当たりの壊変数を表し、次元はsの逆数です。
  • b:正しい — 放射能Aは単位時間に起こる壊変の期待数で、A=λNと表します。
  • c:正しい — 短寿命・長寿命は壊変までの時間尺度の区別で、短寿命核種ほど半減期が短いという意味です。
  • d:正しい — ln A(t)=ln A(0)−λtとなるため、単一核種・外部供給なしでは片対数表示が直線になります。
  • e:誤り — 初期値と無関係な固定の放射能を基準にする定義ではありません。

根拠・参考文献

物理・問2

出題テーマ親核種と娘核種の半減期による放射平衡の可否

解答例:e

考え方

娘の半減期が親より長い場合、親からの供給と娘の減衰が釣り合う通常の放射平衡は成立しません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 長寿命の親から短寿命の娘を得る永続平衡です。
  • b:正しい — 親の時間尺度より娘が非常に短く、永続平衡となります。
  • c:正しい — 長寿命の親に娘の放射能が追従します。
  • d:正しい — 親の半減期が娘より長く、過渡平衡を形成します。
  • e:誤り — 短寿命の親から長寿命の娘が蓄積する関係で、平衡の条件に反します。

根拠・参考文献

物理・問3

出題テーマ防護量・物理量とSI単位の対応

解答例:c

考え方

実効線量の単位はSvです。質量当たりの壊変率は放射能濃度の表し方で、実効線量とは別の量です。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 単位質量に放出された荷電粒子の初期運動エネルギーに対応します。
  • b:正しい — エネルギー付与を質量で除す吸収線量の単位です。
  • c:誤り — 放射能の質量濃度と防護上の線量を混同しています。
  • d:正しい — 空気中の電離電荷を質量で除す量です。
  • e:正しい — 線減弱係数を密度で除すので面積を質量で除した次元です。

根拠・参考文献

機器・問4

出題テーマ電離箱型放射能測定器の表示と校正・幾何学依存

解答例:b

考え方

電離箱で得る電流を、指定核種の校正係数により放射能へ換算します。核種と容器・位置を適切に設定して測定します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 通常の電流測定から混合核種をスペクトル分離する装置ではありません。
  • b:正しい — 試料の放射能として表示する装置です。
  • c:誤り — 安定化とバックグラウンド・精度管理を経た使用が必要です。
  • d:誤り — 一般的には加圧ガスの電離箱で、α線検出用蛍光体とは異なります。
  • e:誤り — 容器・液量・挿入位置で応答が変わり、幾何学的校正が必要です。

根拠・参考文献

機器・問5

出題テーマ従来型臨床ガンマカメラのシンチレータ

解答例:e

考え方

従来のAnger型ガンマカメラではタリウム添加ヨウ化ナトリウムを用います。半導体カメラはシンチレータ方式とは別です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — PETで利用する高密度結晶の代表です。
  • b:誤り — 検出器への利用例はありますが、この設問の標準的Anger型の結晶ではありません。
  • c:誤り — PET用結晶として整理します。
  • d:誤り — PET用の高速シンチレータの代表です。
  • e:正しい — 通常のガンマカメラに用いる代表的結晶です。

根拠・参考文献

解析・問6

出題テーマ減弱補正法と薬剤の動態定量法の区別

解答例:a

考え方

Chang法は主に均一な減弱分布を仮定する画像補正法で、薬剤の取り込み・消失をモデル化する動態解析法とは異なります。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 放出光子の組織内減弱を補う処理です。
  • b:正しい — 時間的な消失から流量などを推定します。
  • c:正しい — 不可逆的取り込みを前提とするグラフ解析です。
  • d:正しい — 高抽出・保持の仮定から局所流量を推定します。
  • e:正しい — 組織と血中入力などのモデルから局所機能を推定します。

根拠・参考文献

放射性医薬品・問7

出題テーマ診療核種の直接製造とジェネレータ供給の違い

解答例:c

考え方

インジウム111は荷電粒子照射による製造核種です。親核種を作る方法と、臨床で娘核種を取り出す方法を分けて理解します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 通常は加速器製造で、Ga68のジェネレータ供給と混同しません。
  • b:誤り — 一般的な供給ではMo99から溶出する娘核種です。
  • c:正しい — 荷電粒子を用いる加速器で製造します。
  • d:誤り — 臨床供給の原料は主に加速器で製造します。
  • e:誤り — 主に原子炉内の中性子照射で得る治療核種です。

根拠・参考文献

内用療法・問8

出題テーマLu標識ペプチド治療が認識するSSTR

解答例:e

考え方

DOTATATEはソマトスタチン類似体として、主にSSTR2陽性腫瘍へ薬剤を運びます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — コリン作動性神経の受容体を標的とする治療ではありません。
  • b:誤り — 甲状腺髄様癌の分泌物と、治療薬の標的受容体を混同しません。
  • c:誤り — このペプチド治療の標的ではありません。
  • d:誤り — カルチノイド症候群との関連があっても標的受容体は別です。
  • e:正しい — ソマトスタチン受容体への結合で腫瘍へ送達します。

根拠・参考文献

放射性医薬品・問9

出題テーマ代謝・輸送体・膜電位による集積機序の区別

解答例:c

考え方

MIBIの細胞・ミトコンドリアへの保持は脂溶性陽イオンとしての膜電位依存性が重要です。カリウム類似物の能動輸送とは分けます。

各選択肢の解説

  • a:正しい — アミロイド沈着を画像化する薬剤です。
  • b:正しい — 細胞内で親水性へ変換され保持されます。
  • c:誤り — Tlの取り込み機序をMIBIへ当てはめています。
  • d:正しい — 分岐脂肪酸として代謝が制限され、心筋に長く保持されます。
  • e:正しい — 糖輸送体による取り込み後のリン酸化が保持に関係します。

根拠・参考文献

脳神経・問10

出題テーマアミロイド画像薬の標的結合と正常組織クリアランス

解答例:b

解答例・薬剤の一次資料確認を追加予定

考え方

脳へ届いてアミロイドへ選択的に結合し、背景からは早く抜ける性質が必要です。脳内で急速に分解されることは必須条件ではありません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 脳実質の標的に届くため必要です。
  • b:誤り — 撮像中の標的結合を失う分解を、一般的な必須性質とはしません。
  • c:正しい — 少ない標的量を捉えるための要件です。
  • d:正しい — 他の成分への非特異的結合を抑える必要があります。
  • e:正しい — 標的とのコントラストを高めます。

根拠・参考文献

内用療法・問11

出題テーマI131標識MIBGの排泄・線種と病室区分

解答例:b

考え方

投与後は尿中排泄への対策が重要です。I131はβ線と光子を放出し、Lu治療等の特別措置病室の仕組みと一括しません。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 治療効果の主な粒子はβ線で、α線ではありません。
  • b:正しい — 排尿を促し、尿由来の汚染と周囲の被ばくを管理します。
  • c:誤り — I123の時間尺度との混同で、I131は約8日の物理的半減期です。
  • d:誤り — 本剤は放射線治療病室で退出基準まで管理する区分です。
  • e:誤り — 対象は主にMIBG集積を持つ褐色細胞腫・傍神経節腫で、CD20標的治療とは異なります。

根拠・参考文献

脳神経・問12

出題テーマDAT結合薬とドパミン前駆体の集積機序

解答例:e

考え方

Ioflupaneは神経終末のDATに結合します。Fluorodopaは前駆体として輸送・脱炭酸などを受けるため同じ機序ではありません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — ドパミン神経終末に富む領域を評価します。
  • b:正しい — シナプス前神経終末の状態を反映します。
  • c:正しい — DATへ作用する薬剤などで評価に影響します。
  • d:正しい — 受容体でなく再取り込みを行う輸送体が標的です。
  • e:誤り — 前駆体の代謝と輸送体への結合を混同しています。

根拠・参考文献

物理・問13

出題テーマTc99mの減衰を補正した調製液量

解答例:b

考え方

投与予定時までに約1半減期が経過するため、調製時には必要放射能の2倍を確保します。調製時放射能740MBqを185MBq/mLで除し4mLです。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 減衰を無視した液量で、投与時には必要量の半分です。
  • b:正しい — 一半減期の減衰を補正した必要量です。
  • c:誤り — 必要量を2倍に過大評価しています。
  • d:誤り — 必要量の4倍を用意する値です。
  • e:誤り — 必要量の8倍で、半減期補正と一致しません。

根拠・参考文献

品質管理・問14

出題テーマ院内FDGのエンドトキシン判定と無菌試験の時期

解答例:c

解答候補・現行院内製造基準の原文追加確認が必要

考え方

無菌試験は培養に時間がかかるため事後判定となりますが、迅速なエンドトキシン試験まで無条件に投与後へ回す意味ではありません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 目視で性状・不溶性異物などを確認します。
  • b:正しい — 短寿命製剤でも合成バッチごとの試験を行い、判定時期と区別します。
  • c:誤り — 投与前に判定可能な試験と事後判定の無菌試験を混同しています。
  • d:正しい — 不純物管理の項目として検討されます。
  • e:正しい — 陽電子消滅光子を確認しますが、これだけで化学純度は分かりません。

根拠・参考文献

安全管理・問15

出題テーマ調製時の距離・圧力・遮蔽による被ばく汚染防止

解答例:d

考え方

トングなどで線源から手指までの距離をとると局所被ばくを減らせます。無菌性と遮蔽を両立した作業手順が必要です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 陽圧は薬液・エアロゾルの飛散につながるため、不必要に高めません。
  • b:誤り — 通気針が液面に届くと薬液が外へ出る危険があります。
  • c:誤り — キットごとの手順に従い、通常は室温へ戻して調製します。
  • d:正しい — 直接手で保持するより距離を確保できます。
  • e:誤り — 遮蔽を一律に排除せず、気流・無菌操作を妨げない配置を検討します。

根拠・参考文献

品質管理・問16

出題テーマ無菌操作・放射線分解と品質試験の役割

解答例:a

考え方

注射用薬剤の分注には無菌操作が必要です。培養による無菌確認と、細菌由来成分を測る試験は目的が異なります。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 患者へ微生物を持ち込まないように操作します。
  • b:誤り — 検定日時は表示放射能の基準時刻で、使用期限とは別です。
  • c:誤り — 高い放射能密度では自己放射線による分解を受けやすくなります。
  • d:誤り — 環境の菌を評価する方法で、製剤そのものの無菌試験ではありません。
  • e:誤り — 菌体由来の発熱性成分を評価し、生菌の有無を直接示しません。

根拠・参考文献

安全管理・問17

出題テーマ高エネルギーβ線の低原子番号材料による遮蔽

解答例:b

考え方

Y90は高エネルギーβ線を放出するため、まずアクリルなどの低原子番号材で止めて制動放射の発生を抑える考え方が重要です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 消滅光子も強いため、アクリルだけで十分な遮蔽とはしません。
  • b:正しい — β線を低原子番号材で遮蔽する代表的な核種です。
  • c:誤り — 主な光子を十分減らすには高密度遮蔽を検討します。
  • d:誤り — β線に加え高エネルギー光子への遮蔽が重要です。
  • e:誤り — β線も放出しますが、提示中ではY90が代表的な比較です。

根拠・参考文献

線量評価・問18

出題テーマMIRDの時間積分放射能と線源・標的モデル

解答例:c

考え方

MIRDは時間積分放射能とS値から標的の吸収線量を求めます。特定の日本人標準体型だけを前提とする方式ではありません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 放出粒子の種類・エネルギー・収率が異なるため値も異なります。
  • b:正しい — 各線源領域で時間積分した壊変数が必要です。
  • c:誤り — 標準ファントムには複数モデルがあり、日本人標準のみという定義ではありません。
  • d:正しい — どこからどこへエネルギーが届くかを指定します。
  • e:正しい — 体内の分布と滞留を考慮して内部線量を算出します。

根拠・参考文献

法規・問19

出題テーマ特別措置病室の解除条件と汚染管理

解答例:d

考え方

一般病室として再使用できるかは、定められた汚染確認・除染と指定解除の手順で決めます。一律の日数待機で置き換えません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 患者・職員が必要な注意を確認できる表示が必要です。
  • b:正しい — 帳簿は1年ごとに閉鎖し、その後5年間保存する要件で、まとめる期間と保存期間を区別します。
  • c:正しい — 出入口付近に汚染検査用の測定器、除染器材と作業衣を備えます。
  • d:誤り — 汚染がないことを確認した指定解除を、固定の待機日数へ置き換えています。
  • e:正しい — 汚染拡大と除染困難を防ぐため養生します。

根拠・参考文献

法規・問20

出題テーマPETの安全管理を担う医師と技師の届出要件

解答例:b

考え方

厚生労働省通知では対象医師等の核医学診断経験は3年以上とされます。医療法上の要件と別の資格・保険施設基準を混同しません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — PET診療の安全管理責任者であることが求められます。
  • b:誤り — 通知の必要経験年数より長い年数に置き換わっています。
  • c:正しい — 当該施設の常勤職員という条件です。
  • d:正しい — 放射線防護を含む組織的な安全管理体制が必要です。
  • e:正しい — 所定研修と経験を持つ技師の安全管理従事が要件です。

根拠・参考文献

法規・問21

出題テーマ女性・妊婦と水晶体の線量限度の期間区分

解答例:a

考え方

妊娠可能な女性に関する特別の実効線量限度は通常3か月ごとの管理です。年という期間へ置き換えないことが要点です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 妊娠可能性など適用条件のある3か月の限度を年間値と誤っています。
  • b:正しい — 皮膚の等価線量に対する年間限度です。
  • c:正しい — 実効線量の単年と5年の両方の限度を守ります。
  • d:正しい — 申告後から出産までの腹部表面の等価線量として管理します。
  • e:正しい — 2021年施行の水晶体限度の基本的な単年・5年管理です。

根拠・参考文献

脳神経・問22

出題テーマDAT標的と脳血流・受容体SPECTの撮像時相

解答例:a

考え方

Ioflupaneの標的は再取り込み輸送体です。受容体そのものへの結合薬と区別します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — シナプス前のDATへ結合し、ドパミン受容体薬ではありません。
  • b:正しい — 負荷前後の血流反応で予備能を評価します。
  • c:正しい — 初期の灌流と後の洗い出し・再分布で変化します。
  • d:正しい — ECDは投与後早期に脳へ取り込まれ保持されます。添付文書の撮像開始は投与5分以降です。
  • e:正しい — イオマゼニルの早期像は血流の影響が大きく、約3時間後の分布が中枢性ベンゾジアゼピン受容体への結合を反映します。

根拠・参考文献

脳神経・問23

出題テーマ2025年時点のアミロイドPETの適応と薬剤別読影

解答例:a

考え方

抗アミロイド薬の対象を選ぶ際に病理の存在を確認します。2025年第4版ではプラーク除去確認も適切使用に追加されています。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 治療対象選択のためにアミロイド病理を確認する用途があります。
  • b:誤り — 判定する領域・方法は製剤別の読影基準に従います。
  • c:誤り — 陰性はAD病理へ否定的でも、DLBの確定診断にはなりません。
  • d:誤り — ドナネマブで治療継続を判断するプラーク除去確認の用途があります。
  • e:誤り — 適切な待機時間は製剤により異なります。

根拠・参考文献

脳神経・問24

出題テーマ2025年6月の脳核医学保険適用と診療上有用性の区別

解答例:a(候補)

未確定・2025年保険通知の直接照合が必要

考え方

FDGの認知症評価への有用性と、国内の当該時点の保険適用は別です。ドナネマブ後のプラーク除去確認は2025年指針に記載されています。

各選択肢の解説

  • a:条件付き — 有用な検査でも、2025年の当該算定要件を満たすか確認が必要です。
  • b:正しい — 脳血流の病態評価の対象となります。
  • c:正しい — 承認された焦点評価目的に対応します。
  • d:正しい — 治療継続判断のための用途が指針へ追加されています。
  • e:正しい — DAT神経機能低下の有無がDLB鑑別を補助します。

根拠・参考文献

脳神経・問25

出題テーマ発作時SPECTの薬剤・注射時刻と撮像時刻の区別

解答例:c(候補)

解答候補・通常の病室で投与する運用は不適切。使用場所の法的条件を要確認。

考え方

発作時の脳血流を捉えるには発作直後にECD等を投与します。投与場所は届出・管理された放射性医薬品の使用場所である必要があり、通常の病室やてんかんユニットへそのまま持ち込んで投与する運用を認める意味ではありません。2023年の国内専門家報告もこの制限を明記しており、cを候補とします。実際の運用は施設の許可・届出と最新法令で確認します。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 学会ガイドラインに発作時使用の記載があります。
  • b:正しい — 発作起始の灌流を捉えるため短時間で投与します。
  • c:誤りの候補 — 一般病室での自由な投与はできません。病棟での発作観察の有用性と、放射性医薬品を投与できる場所の条件は別です。
  • d:正しい — 事前の発作観察と投与タイミングの取り決めは重要です。
  • e:条件付き — ECDは投与後の脳内分布が保持されるため、発作時に注射した後で患者の安静・安全を確保して撮像します。添付文書では5分以降が撮像開始時刻です。

根拠・参考文献

脳神経・問26

出題テーマ低灌流に対する酸素抽出の代償と酸素代謝維持

解答例:a

考え方

典型的な代償段階では酸素摂取率を上げて酸素代謝を維持します。梗塞・不可逆障害を伴えば酸素代謝も低下し得るので、病期を分けます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 代償が保たれる典型段階での必須所見ではありません。
  • b:正しい — 灌流圧低下と代償限界により血流が低下します。
  • c:正しい — 少ない供給から多く抽出して代謝を維持します。
  • d:正しい — 既に血管が拡張しており、追加の反応が乏しくなります。
  • e:正しい — 血行動態障害の基礎となる圧の低下です。

根拠・参考文献

循環器・問27

出題テーマMIBGの洗い出し亢進とPDでの交感神経障害

解答例:d

考え方

PDでの心臓MIBG低集積に加え、洗い出し亢進を示した原著があり、低下すると一般化する説明は適切ではありません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 分岐構造でβ酸化が制限され、直鎖脂肪酸より保持されます。
  • b:条件付き — 交感神経機能障害の程度などにより亢進し得ます。
  • c:条件付き — 心不全の交感神経異常で亢進し得ますが、測定法・重症度で異なります。
  • d:誤り — 原著では低H/Mと高い洗い出しが示されました。
  • e:正しい — 血流と再分布の遅延により低下する場合があります。

根拠・参考文献

循環器・問28

出題テーマ心筋血流・炎症・生存性と交感神経評価薬の対応

解答例:d

考え方

MIBGは交感神経機能を評価します。心筋脂肪酸代謝はBMIPPとの対応です。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 心筋血流のPET定量に用います。
  • b:正しい — 適切な生理的心筋抑制下で活動性炎症を評価します。
  • c:正しい — 心筋灌流に応じた集積を利用します。
  • d:誤り — ノルアドレナリン類似体の神経取り込みで、脂肪酸代謝薬ではありません。
  • e:正しい — 再分布・保持は生きた心筋を評価する手掛かりです。

根拠・参考文献

循環器・問29

出題テーマアデノシン負荷とカフェイン拮抗による検出低下

解答例:e

考え方

カフェインはアデノシン作用に拮抗し十分な充血を妨げるため、通常は虚血の過小評価・偽陰性を警戒します。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 体位変更で横隔膜などの減弱影響を減らすことがあります。
  • b:正しい — 炎症評価では心筋の生理的糖代謝を抑える前処置が必要です。
  • c:正しい — 伝導遅延により中隔の偽欠損を生じ得ます。
  • d:正しい — 中隔の見かけの運動低下と壁厚増加が一致しない場合があります。
  • e:誤り — 拮抗で負荷が弱まるため、典型的には偽陰性の方向を考えます。

根拠・参考文献

循環器・問30

出題テーマTlとTc心筋血流製剤の抽出率・線量・再分布

解答例:a

考え方

Tlは初回抽出率が高い一方、長い半減期と低エネルギー光子などの制約があります。再分布を利用するため、標準的Tc法と同じ投与回数ではありません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 高い抽出が特徴ですが高流量域の非線形性はあります。
  • b:誤り — 少ないMBqでも線量係数と半減期が異なり、低被ばくとは限りません。
  • c:誤り — 主な撮像光子は低エネルギーで、減弱の影響が大きくなります。
  • d:誤り — カウントとエネルギー面ではTc製剤が同期評価に有利です。
  • e:誤り — 再分布があり、1回投与後の負荷・遅延比較が可能です。

根拠・参考文献

循環器・問31

出題テーマMIBGのH/M比のカメラ・コリメータ依存と標準化

解答例:d

考え方

装置とコリメータでH/M比が変わるため、既知の分布を持つファントムによる施設間校正を行います。

各選択肢の解説

  • a:条件付き — 標準的な洗い出し率は通常planarの心臓ROIから求めます。SPECTでの定量的算出も報告があり、SPECTでは算出不可能という意味ではありません。
  • b:誤り — 脂肪食で胆道排泄を促すTc血流薬の手順を、そのままMIBGへ適用しません。
  • c:誤り — 後期保持と洗い出しに追加情報があります。
  • d:正しい — ファントム実験から変換係数を求めます。
  • e:誤り — 低カウントでは心筋輪郭抽出や同期解析が不安定になり、常に可能とはしません。

根拠・参考文献

一般核医学・問32

出題テーマGa67の時期別排泄と正常分布

解答例:e

考え方

投与直後から全時期で胆道排泄が主体とは限りません。初期の尿排泄とその後の腸管排泄を分けます。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 病態に応じた遅延全身撮像を行います。
  • b:正しい — 腫瘍と炎症の両者に取り込まれます。
  • c:正しい — 血中の鉄輸送蛋白との結合が重要です。
  • d:条件付き — 母乳移行があり授乳制限が必要ですが、期間は投与量・最新指針で確認します。
  • e:誤り — 初期の腎排泄もあり、経時変化を無視した一律説明です。

根拠・参考文献

前処置・問33

出題テーマ副腎皮質シンチの甲状腺ブロックとヨウ素制限の違い

解答例:e

考え方

ヨウ素標識薬からの遊離ヨウ素を甲状腺へ取り込ませない前処置と、甲状腺へ取り込ませるためのヨウ素制限は逆の考え方です。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 血糖・インスリンと筋などの背景集積を調整します。
  • b:正しい — 便中の生理集積が腹部病変を妨げないようにします。
  • c:正しい — 膀胱内放射能による被ばく・骨盤の重なりを減らします。
  • d:正しい — 脱水を避け、排泄動態を安定させます。
  • e:誤り — 副腎皮質薬では通常甲状腺ブロックを考慮し、甲状腺検査の制限食と混同しません。

根拠・参考文献

放射性医薬品・問34

出題テーマSSTR画像薬と輸送体・膜電位集積薬の区別

解答例:c

考え方

ペンテトレオチドはソマトスタチン受容体に結合するペプチドです。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 糖輸送体とリン酸化による保持です。
  • b:誤り — 脂溶性陽イオンの膜電位依存性保持が重要です。
  • c:正しい — 受容体に結合するペプチドを標識した薬です。
  • d:誤り — ノルアドレナリン輸送体から神経へ取り込まれます。
  • e:誤り — カリウム類似物として細胞内に取り込まれます。

根拠・参考文献

腫瘍・リンパ・問35

出題テーマ黒色腫のセンチネルリンパ節同定に用いるコロイド

解答例:c

考え方

原本は鼠径部の局所投与部位からリンパ節へ移行する分布を示し、センチネルリンパ節同定用コロイドが整合的です。原問題画像を参照して流入経路を確認します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 肝細胞受容体への結合を利用する肝機能薬です。
  • b:誤り — 主に灌流・膜電位に依存する細胞集積を用います。
  • c:正しい — 局所投与後のリンパ流とリンパ節への捕捉を利用します。
  • d:誤り — 骨形成を評価する薬でリンパ節同定の標準ではありません。
  • e:誤り — 血液プールや漏出評価に用い、リンパ節用コロイドとは異なります。

根拠・参考文献

呼吸器・問36

出題テーマRb81/Kr81mジェネレータによる換気評価

解答例:d

考え方

短い半減期を持つガスをジェネレータから供給し、吸入による肺換気分布を評価します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 通常は連続吸入が可能な開放系で検査します。
  • b:誤り — 血液へ容易に溶解するガスではなく、換気と物理減衰を利用します。
  • c:誤り — 重力・換気の変化により体位の影響を受けます。
  • d:正しい — 親から生成する短寿命の娘ガスを用います。
  • e:誤り — ガスと粒子エアロゾルの性質を併せ持つ説明はテクネガスとの混同です。

根拠・参考文献

呼吸器・問37

出題テーマ肺血流像の葉間裂に沿う欠損サイン

解答例:b

考え方

葉間裂に沿う線状・帯状欠損は血流シンチで認め得ます。単純写真やCTでのサイン名とは検査法を分けます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 結節周囲のすりガラスなどを示すCT用語が代表です。
  • b:正しい — 葉間裂に沿う灌流欠損の形態です。
  • c:誤り — 肺動脈の急な先細りを示す胸部写真所見です。
  • d:誤り — 胸壁由来を示唆する形態所見です。
  • e:誤り — 末梢血管影減少の胸部写真所見です。

根拠・参考文献

消化器・問38

出題テーマ血漿蛋白の腸管漏出を捉える血液プール製剤

解答例:d

考え方

標識アルブミンが血管外へ漏れ、腸管に出現する所見を経時的に確認します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 主に腎皮質の機能分布を評価します。
  • b:誤り — 糸球体濾過などを利用する薬です。
  • c:誤り — 骨形成反応を評価します。
  • d:正しい — 血漿蛋白とともに血管内を循環し、漏出を捉えます。
  • e:誤り — 細胞・ミトコンドリアの膜電位を利用し、蛋白漏出の標準薬ではありません。

根拠・参考文献

腫瘍・問39

出題テーマ骨軟部悪性腫瘍評価におけるTlとGaの正常分布比較

解答例:e

解答例・臨床用途は添付文書確認、正常分布の詳細は追加確認が必要

考え方

原本は甲状腺・心筋・腎の生理集積と上腕近位の病変集積を示し、Tl201製剤の分布が最も整合的です。腫瘍の病歴だけでなく正常臓器分布から薬剤を同定します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — Gaでは肝・骨髄などの分布も考慮し、原本の明瞭な心筋・甲状腺集積との違いをみます。
  • b:誤り — 腎動態薬では心筋と甲状腺の同時集積を説明しにくくなります。
  • c:誤り — 骨髄分布を評価する薬で、原本の心筋を含む分布とは合いません。
  • d:誤り — 髄液腔などに用いる薬の分布とは異なります。
  • e:正しい — 心筋・甲状腺・腎の正常分布に腫瘍集積が加わる組合せです。

根拠・参考文献

  • PMDA・塩化タリウムTl201添付文書:Na-K ATPaseを介する細胞取り込み、心筋・骨軟部腫瘍等の用途、約73時間の半減期と光子エネルギー。全肢の薬剤を一括支持する資料ではない。

内用療法・問40

出題テーマMIBG治療のuptake-1と甲状腺防護・排泄

解答例:e

考え方

MIBGは神経堤由来腫瘍のノルアドレナリン取り込み機構を利用します。集積阻害薬、甲状腺防護と尿中排泄を管理します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 甲状腺防護は投与前から開始することが重要です。
  • b:誤り — 輸送体に作用する薬などで腫瘍集積が低下し得ます。
  • c:誤り — I123画像は集積確認等に用いますが、承認用量を単純に分布から自動計算する方法ではありません。
  • d:誤り — 排泄が遅れれば退出基準到達も遅くなり得ます。
  • e:正しい — 神経性の再取り込み経路を使って細胞へ取り込まれます。

根拠・参考文献

内用療法・問41

出題テーマLu177-DOTATATE後の家庭内汚染防止と避妊

解答例:e

考え方

家庭での使用済み衛生用品は内容物が漏れないよう密封して処理します。院内の放射性・感染性廃棄物の扱いとは区別します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 必要なのは定められた期間の避妊であり、長期の性交禁止という表現とは異なります。
  • b:誤り — 初期の汚染防止では他の人の衣類と分けて洗います。
  • c:誤り — Lu製剤の基準をI131製剤等の値と混同しています。
  • d:誤り — 尿排泄を促して残留放射能を減らす方向です。
  • e:正しい — 家庭使用分を漏出のない袋に封じる取扱いが学会マニュアルに示されています。

根拠・参考文献

内用療法・問42

出題テーマ分化型甲状腺癌のヨウ素親和性とFDGの相補性

解答例:c

考え方

脱分化によりヨウ素集積が失われ、糖代謝が高くなることがあります。両者が常に同時に強くなるという関係ではありません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 治療作用と治療後画像に異なる放出線を利用します。
  • b:正しい — 十分な甲状腺切除後に残存組織・病変を治療する位置づけです。
  • c:誤り — FDG優位でヨウ素低集積となるflip-flopの病態を考えます。
  • d:正しい — 通常の高用量治療では退出基準を満たすまで放射線管理下に置きます。
  • e:正しい — rhTSHで刺激する適応では内服中断による甲状腺機能低下を回避できます。

根拠・参考文献

脳神経・問43

出題テーマ頸動脈再建術前の脳血管反応性低下と過灌流リスク

解答例:a

考え方

原本では狭窄側の負荷反応が乏しく、術後の自己調節障害による過灌流を警戒します。SPECTは塞栓を直接予告する検査ではありません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 慢性的な灌流圧低下と血管拡張がある領域では再灌流後の調節が破綻し得ます。
  • b:誤り — 脳室拡大を示す検査所見ではありません。
  • c:誤り — 術技に関連する重要な合併症でも、この負荷検査が直接評価する病態とは異なります。
  • d:誤り — 検査は拡張予備能をみており攣縮を直接示していません。
  • e:誤り — 過灌流に伴う発作はあり得ますが、先に評価すべき病態は血流の過剰増加です。

根拠・参考文献

脳神経・問44

出題テーマ認知症・幻視とDAT及び心筋MIBG低下の統合

解答例:d

解答例・DLBコンソーシアム本文の取得待ち

考え方

認知症とパーキンソニズムが近い時期に現れ、幻視を伴います。原本の線条体DAT低下と心筋MIBG低集積もDLBを支持します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — DAT低下はあり得ても通常の心筋神経保持と臨床経過を含めると優先度は下がります。
  • b:条件付き — PDでも両検査が低下し得ますが、認知症先行・同時期という時間関係ではDLBを考えます。
  • c:誤り — 眼球運動障害や早期転倒などの典型像がなく、MIBG所見も合いにくい組合せです。
  • d:正しい — 認知機能症状、幻視、運動症状と二つの機能画像を整合的に説明します。
  • e:誤り — 通常はDATが保たれるため、提示された複数の特徴を説明しにくくなります。

根拠・参考文献

脳神経・問45

出題テーマてんかんFDG検査中の不顕性放電と局所高代謝

解答例:d

考え方

原本では術後欠損とは別に内側側頭葉の局所高集積があります。反応遅延という臨床情報も合わせ、不顕性の発作活動をまず疑い脳波で照合します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 前頭葉低代謝を主所見として扱う画像ではありません。
  • b:誤り — 古い切除変化の単純な欠損と、新たな局所高代謝は分けます。
  • c:誤り — 切除床以外の高集積を見落としています。
  • d:正しい — 明らかな痙攣や意識消失がなくても放電が糖代謝を上げることがあります。
  • e:誤り — 腫瘍も高集積の鑑別ですが、MRIと検査中所見を含めてまず発作活動を疑います。

根拠・参考文献

脳神経・問46

出題テーマ相対表示SPECTでの術後過灌流と見かけの対側低下

解答例:c

解答例・術式比較の原典は未確認

考え方

原本では右側の相対集積が強くなっています。画像ごとに尺度が変わる表示では、他領域の色が低く見えても絶対血流低下を証明できません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 術後の片側集積亢進は過灌流を疑う所見ですが、症候群の確定には臨床所見を合わせます。
  • b:条件付き — 改善・過灌流の側から、右側の血行再建という推定が整合的です。
  • c:誤り — 相対表示の見かけの低下だけで複数領域の新規虚血とは結論できません。
  • d:正しい — 狭窄側では灌流圧低下に対し血管が代償拡張している可能性があります。
  • e:条件付き — 術式間の発生頻度は対象疾患・定義にも左右され、直接比較資料の確認が必要です。

根拠・参考文献

脳神経・問47

出題テーマFlutemetamolの白質非特異集積と皮質陽性所見

解答例:a

考え方

白質の高集積を、そのままプラーク陽性と読み替えません。原本では大脳皮質・線条体の集積と灰白質白質境界を評価します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 橋の白質優位な集積は非特異的な分布として区別します。
  • b:正しい — 対象製剤では線条体の評価も読影に含みます。
  • c:正しい — 原本では参照となる小脳皮質が大脳皮質ほど高くありません。
  • d:正しい — 皮質への集積と白質とのコントラスト低下を認めます。
  • e:正しい — 後方内側皮質も陽性所見として評価します。

根拠・参考文献

脳神経・問48

出題テーマFluciclovineの輸送機序・撮像時相・生理集積

解答例:c

考え方

細胞へのアミノ酸輸送と正常脳の低い背景集積を利用します。MRIの造影範囲と必ず一致する検査ではありません。

各選択肢の解説

  • a:条件付き — 添付文書上の必須条件ではありませんが、学会指針は嘔吐等を考慮した適宜絶食を勧めており、不要と一律断定もしません。
  • b:誤り — 原本の正中部集積は生理的な脈絡叢などを先に考え、これだけで播種とはしません。
  • c:正しい — アミノ酸トランスポーター経由の取り込みです。
  • d:誤り — 指針では10分以降に開始し60分以内に終了するため、60分待って開始する手順ではありません。
  • e:誤り — PETで示す範囲は造影領域より広いことがあります。また病理で腫瘍がある領域でもPET陰性が生じ得ます。

根拠・参考文献

循環器・問49

出題テーマBMIPPとTlの不一致による虚血記憶と半導体検出器

解答例:e

考え方

原本では代謝欠損が血流欠損より広い領域があります。良好なエネルギー分解能を持つ半導体検出器では、一般に核種間混入を抑えやすくなります。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 血流像より広い欠損を示す上段を脂肪酸代謝像と読みます。
  • b:正しい — 血流と代謝の共通した障害領域では既往梗塞を考えます。
  • c:正しい — 梗塞の固定欠損だけでは説明できない代謝障害の広がりは最近の虚血を示唆します。
  • d:正しい — ATPを要する細胞内保持過程の障害がミスマッチに関与します。
  • e:誤り — エネルギー分解能の改善により他核種光子を分離しやすく、常に混入が増える説明は逆です。

根拠・参考文献

循環器・問50

出題テーマ非冠動脈支配型の心尖部代謝障害と可逆性

解答例:c

考え方

原本の心尖部では灌流に比べ脂肪酸代謝障害が目立ちます。有意冠狭窄がなく広い心尖部運動異常を伴う状況から、一過性機能障害と回復を考えます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 脂肪酸代謝像に欠損があり正常とはいえません。
  • b:誤り — 一つの右冠動脈支配域の固定梗塞とは合いません。
  • c:正しい — たこつぼ型の病態では血流に比べて代謝・収縮の回復が遅れることがあります。
  • d:誤り — 心尖部で両者の範囲に差があり不一致を認めます。
  • e:誤り — 複数冠枝の同時虚血と断定するより、形態・冠動脈所見を合わせた一過性障害が整合的です。

根拠・参考文献

循環器・問51

出題テーマPYP心筋集積例でのAL除外と病型別治療選択

解答例:e

考え方

原本ではPYPの心筋集積が疑われますが、それだけでATTR型に確定しません。治療の異なるAL型を評価するため、単クローン蛋白の検索が必要です。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — 不整脈・低電位などを評価できますが、蛋白病型の直接判別にはなりません。
  • b:本問では選ばない — 形態や冠動脈の評価はできても、AL除外を代替しません。
  • c:本問では選ばない — 浸潤性心筋症を支持してもATTRとALの確実な分離には不足します。
  • d:本問では選ばない — 虚血評価の必要性は個別判断で、病型決定の優先検査ではありません。
  • e:正しい — 血清・尿免疫固定と遊離軽鎖も合わせ、単クローン性を評価します。

根拠・参考文献

炎症・問52

出題テーマ巨細胞性動脈炎とPMRの血管・滑液包FDG分布

解答例:e

考え方

原本では血管に沿う集積と肩周囲・棘突起間の集積があり、症状と合わせ巨細胞性動脈炎にPMRを伴う病態を考えます。保険算定には他検査での局在・活動性判定困難などの要件があります。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 血管に沿う分布を咀嚼筋の運動性集積と混同しません。
  • b:誤り — 症状と長い血管分布は血管炎を支持し、局所プラークだけに帰属できません。
  • c:誤り — 後方正中の集積は棘突起間の滑液包炎も考え、変形性疾患と一律にしません。
  • d:誤り — 心筋炎評価と同じ徹底した心筋抑制を常に必須とはしません。
  • e:正しい — 他検査で局在・活動性の判断がつかない大型血管炎で、算定条件を満たす場合に適用されます。

根拠・参考文献

炎症・循環器・問53

出題テーマ弁輪周囲感染の疑いとGa検査の正常分布・残留

解答例:c

考え方

発熱、弁病変、弁輪周囲の異常と一致するGa集積から感染性心内膜炎・弁輪周囲膿瘍を疑います。培養などと並行して抗菌薬、外科的治療の必要性を検討します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 原本の椎体集積は骨髄を含む生理分布と区別し、焦点だけで感染とはしません。
  • b:誤り — 肝への生理的集積がある薬です。
  • c:正しい — 弁周囲への進展が疑われる感染は外科を含めて速やかに評価します。
  • d:誤り — 一般にFDG検査と同じ絶食を必要条件としません。
  • e:誤り — Gaが残留しTlのエネルギー領域へ混入するため、単純に影響なく実施可能とはしません。

根拠・参考文献

循環器・問54

出題テーマPYPの血液プール残留によるH/CL比の過大評価

解答例:e

考え方

原本ではSPECT/CTで血液プール優位の集積を確認します。平面像の数値だけでATTR心筋沈着と診断せず、心筋への局在とAL評価を確認します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 骨親和性製剤の集積強度だけでALは除外できません。
  • b:誤り — 高い比でも心筋に集積していることの確認が先です。
  • c:誤り — 腎排泄に伴う生理集積を腎アミロイドと直結しません。
  • d:誤り — ALは陰性または弱いPYPでも存在し得ます。
  • e:正しい — ROIに心腔血液が入ると比が高くなり、SPECT/CTの局在確認が不可欠です。

根拠・参考文献

骨・内分泌・問55

出題テーマFGF23関連低リン血症での責任腫瘍検索

解答例:e

考え方

低リン血症、高ALP、FGF23高値を伴う骨痛は腫瘍性骨軟化症を疑います。骨の集積は骨軟化・骨折の反応でも生じ、責任腫瘍自体の局在検索を別に行います。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — 局所骨病変の精査には役立ちますが、全身の小さな分泌腫瘍を探す検査として不足します。
  • b:本問では選ばない — 局在が腹部とは限らず、全身の受容体発現を利用する検索が有用です。
  • c:本問では選ばない — 非特異的炎症・腫瘍薬より受容体発現を標的とする検査を選びます。
  • d:本問では選ばない — PTH軽度上昇のみで原発性副甲状腺疾患へ結論しません。
  • e:正しい — 責任となる間葉系腫瘍のSSTR発現を利用して検索します。

根拠・参考文献

腫瘍・問56

出題テーマFDG排泄・変性骨病変と低集積GGOの解釈

解答例:c

考え方

原本の腰椎集積は椎体辺縁の骨変性に対応します。すりガラス影の低集積は悪性の除外には使えず、CT形態と経時変化で評価します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 提示像で腹部の目立つ焦点を直ちにリンパ節へ割り当てる根拠がありません。
  • b:誤り — 腎盂などの尿中排泄による高集積を先に区別します。
  • c:正しい — CT上の椎体辺縁変化と一致する局所集積で、変性が考えられます。
  • d:誤り — 術後の胸水と軽い集積だけでは悪性胸膜病変を確定できません。
  • e:誤り — 高分化腺癌や小病変ではFDGの感度が低く、低集積でも悪性を除外できません。

根拠・参考文献

内分泌・問57

出題テーマ過塩素酸放出試験によるヨウ素有機化障害の評価

解答例:c

考え方

投与前の取り込みを基準に減少分を割ると放出率は40%となり、設問の判定基準で陽性です。取り込んだヨウ素を有機結合で保持する過程の障害を示します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 初期取り込みが保たれ、取り込み不能だけでこの放出を説明しません。
  • b:誤り — 濃縮能低下と、取り込み後に放出される異常を分けます。
  • c:正しい — 非有機化ヨウ素が競合薬投与後に流出する検査原理に一致します。
  • d:誤り — ホルモン作用への抵抗性を直接判定する検査ではありません。
  • e:誤り — 下垂体由来の刺激不足を直接示す所見ではなく、補充中の血中値だけでも決められません。

根拠・参考文献

骨・問58

出題テーマ骨シンチの椎体横帯状集積と圧迫骨折の鑑別

解答例:d

考え方

原本では下位胸椎に横帯状の強い集積が目立ち、椎体圧迫骨折を疑います。集積だけで良悪性を確定せず、単純写真やCT/MRIで形態を確認します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 顔面の集積だけで副鼻腔炎を局在診断する根拠がありません。
  • b:誤り — 多発転移に典型的な不規則な骨格内散在像ではありません。
  • c:誤り — 関節周囲の集積だけで多発炎症性関節疾患を確定できません。
  • d:正しい — 椎体の横帯状集積は圧迫骨折を考える形で、原本の主所見です。
  • e:誤り — この画像だけで顎骨壊死のリスクや診断を特定することはできません。

根拠・参考文献

腫瘍・問59

出題テーマ肺癌TNM第9版の20mm境界と複数N2ステーション

解答例:b

考え方

原本の同側縦隔と気管分岐下という複数ステーションをN2bと評価します。充実径20mmはT1bに含まれ、この組合せは第9版でIIIAです。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 単一の縦隔ステーションという分類では提示された複数部位を説明できません。
  • b:正しい — 径の境界、複数N2部位、遠隔転移なしという条件を全て満たします。
  • c:誤り — 第9版のN2細分類にこの記号はありません。
  • d:誤り — 20mmちょうどをT1cへ切り上げず、さらにN分類も一致しません。
  • e:誤り — 複数N2部位は一致しますが、T1cは20mmを超える径です。

根拠・参考文献

内用療法・問60

出題テーマ治療後全身像の分布からLu177-DOTATATEを同定

解答例:d

考え方

原本の脾・腎を含む分布と腫瘍集積を、SSTR標的製剤の治療後像として読みます。Lu177の光子放出は治療後シンチ撮像に利用できます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — Y90はほぼ純β核種で、制動放射を利用した撮像は可能ですが、提示像のSSTR発現臓器・腎排泄の分布とは一致しません。直接のγ線放出を用いるLu177治療後像と区別します。
  • b:誤り — 交感神経系への取り込みと正常臓器分布が異なります。
  • c:誤り — 甲状腺・唾液腺・胃などの典型分布としては合いません。
  • d:正しい — SSTR発現臓器、腎排泄と標的病変の組合せが最も整合的です。
  • e:誤り — 骨形成部位を中心とする分布を期待する製剤で、提示像とは異なります。

根拠・参考文献

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