第19回 核医学専門医試験 解答・解説

核医学専門医試験・第19回(2022年)

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問題番号を押すと、出題テーマ・解答例・各選択肢の判定理由・根拠資料を確認できます。非公式の解答例です。未確定の項目は理由を明記しています。

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解答候補として掲載:問26、問35、問37、問40、問52、問53。各項目に理由を記載しています。

総論・問1

出題テーマ放射能と指数関数的減衰

解答例:d

考え方

半減期10回で残る放射能は2の10乗分の1、約0.098%である。減衰は一定量ずつではなく一定割合ずつ進む。

各選択肢の解説

  • a:正しい — Bqは毎秒の核崩壊数を表す。
  • b:正しい — 放射能は壊変定数と未壊変核数の積である。
  • c:正しい — 測定計数は確率変動を伴う。
  • d:誤り — 10半減期後は約千分の1であり一万分の1ではない。
  • e:正しい — 既知試料との比較や校正された測定器で放射能を求める。

根拠・参考文献

総論・問2

出題テーマPET核種とGa核種の物理的半減期

解答例:b

考え方

窒素13の半減期は約10分であり、酸素15や炭素11と区別する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 炭素11は約20分である。
  • b:誤り — 窒素13は約10分であり5分ではない。
  • c:正しい — 酸素15は約2分である。
  • d:正しい — ガリウム67は約78時間である。
  • e:正しい — ガリウム68は約68分である。

根拠・参考文献

総論・問3

出題テーマウェル型NaIカウンタの計数統計

解答例:d

考え方

同じ試料を長く測れば総計数が増え、計数率の相対統計誤差は小さくなる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 三重水素は低エネルギーβ線核種で通常のNaIガンマ計測には不向きである。
  • b:誤り — 試料計数には自然計数が含まれ、必要に応じて差し引く。
  • c:誤り — 計数Nの標準偏差はおおむね√N、相対誤差は1/√Nなので計数率と無関係な一定値ではない。
  • d:正しい — 計数率が一定なら相対誤差は測定時間の平方根に反比例する。
  • e:誤り — 高計数率では不感時間による計数損失が増える。

根拠・参考文献

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総論・問4

出題テーマPETの空間分解能と同時計数

解答例:b

考え方

陽電子が消滅するまでの飛程が長いほど放出位置と消滅位置のずれが増す。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 消滅光子の非共線性は分解能の限界となる。
  • b:誤り — 陽電子飛程が長くなると分解能は低下する。
  • c:正しい — エネルギー窓を狭めると散乱光子を除きやすいが真計数も減り得る。
  • d:正しい — 偶発同時計数は時間窓の幅に依存する。
  • e:正しい — 他条件を固定するとリング径の拡大は立体角を減らし感度を下げる。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第17回(2020年)問6:関連する概念の復習

総論・問5

出題テーマガンマカメラの総合性能評価

解答例:c

考え方

総合分解能には検出器固有分解能とコリメータ分解能の両方が影響する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 分解能は位置の広がりなので通常mmで示す。
  • b:正しい — 感度は単位放射能当たりの計数率で評価する。
  • c:誤り — 総合分解能をコリメータ分解能のみと同一視できない。
  • d:正しい — 総合性能はコリメータを装着した状態で測る。
  • e:正しい — 線応答の半値全幅は分解能の代表的指標である。

根拠・参考文献

総論・問6

出題テーマ再構成・散乱補正・画像フィルタの役割

解答例:e

考え方

TEW法は主窓近傍の散乱窓から主窓内の散乱成分を推定する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — Butterworthは主に高周波を抑える低域通過フィルタである。
  • b:誤り — Ram-LakはFBPに使うランプフィルタであり低周波雑音除去そのものではない。
  • c:誤り — Chang法は減弱補正であり部分容積補正ではない。
  • d:誤り — OSEMは逐次近似再構成法であり平滑化フィルタの名称ではない。
  • e:正しい — TEWは隣接エネルギー窓を用いた散乱補正法である。

根拠・参考文献

総論・問7

出題テーマFDGの核種・細胞内保持・PET検出

解答例:d

考え方

FDGは細胞内でリン酸化され、FDG-6-リン酸として保持されることが画像化の基礎となる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — フッ素18の物理的半減期は約110分であり90分ではない。
  • b:誤り — フッ素18は通常サイクロトロンで製造し、ジェネレータ産物ではない。
  • c:誤り — 腎排泄と細胞内リン酸化による保持を混同しない。
  • d:正しい — リン酸化後に通常の解糖系へ進みにくいため細胞内に蓄積する。
  • e:誤り — PETが捉えるのは陽電子そのものではなく消滅光子である。

根拠・参考文献

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  • 第17回(2020年)問10:関連する概念の復習

総論・問8

出題テーマ実効半減期から生物学的半減期を算出

解答例:e

考え方

逆数関係1/Te=1/Tp+1/Tbより、Tb=24日となる。物理減衰と生体排泄を独立な指数過程として扱う。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 4日では実効半減期が与えられた値より短くなる。
  • b:誤り — 8日では物理と生物の合成により実効4日となる。
  • c:誤り — 12日では実効4.8日となる。
  • d:誤り — 16日では実効約5.33日となる。
  • e:正しい — 1/6−1/8=1/24なので生物学的半減期は24日である。

根拠・参考文献

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総論・問9

出題テーマLu177-DOTATATE治療の放出線と腎保護

解答例:d

考え方

ルテチウム177はβマイナス線で治療効果を生じる。アミノ酸輸液は近位尿細管での再吸収を抑え腎被ばくを減らす。

各選択肢の解説

  • a:正しい — リシン・アルギニンを含む輸液を腎保護に用いる。
  • b:正しい — 物理的半減期は約6.65日である。
  • c:正しい — 排泄は主として腎・尿路を介する。
  • d:誤り — 主たる治療線はα線ではなくβマイナス線である。
  • e:正しい — ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍が対象となる。

根拠・参考文献

総論・問10

出題テーマ日本のイオフルパン使用条件と相互作用

解答例:e

考え方

日本の2022年添付文書には甲状腺ブロックを一律必須とする指示はない。海外の使用条件をそのまま日本へ当てはめない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 尿中へ排泄され、排尿障害では膀胱被ばくに注意する。
  • b:正しい — 製剤はエタノールを含むため飲酒への反応を確認する。
  • c:正しい — 線条体のドパミントランスポーターを主な画像化標的とする。
  • d:正しい — SSRIは背景SERTへの結合を変え集積比へ影響し得る。
  • e:誤り — 国内添付文書で甲状腺ブロックは一律必須の前処置とされていない。

根拠・参考文献

総論・問11

出題テーマアミロイドPET薬の分子特性

解答例:b

考え方

臨床用アミロイドPET薬は血液脳関門を通過する低分子リガンドである。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 臨床用アミロイドPET薬は標識抗体ではなく、BBBを通過する低分子リガンドである。
  • b:正しい — 正常な非標的組織から速やかに洗い出されると異常集積とのコントラストを得やすい。
  • c:誤り — 標的は主として線維性アミロイドβであり神経細胞の受容体ではない。
  • d:誤り — フルテメタモルは代謝物の細胞内捕捉を原理としない。
  • e:誤り — 通常の薬剤は特定の能動輸送体への依存ではなくBBB通過性を利用する。

根拠・参考文献

総論・問12

出題テーマテクネチウム標識キットの調製条件

解答例:b

考え方

キットの保存・反応条件は製品ごとに異なる。放射性成分が入っていない段階でも有効期限を守る。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 非放射性キットにも成分劣化を考慮した期限がある。
  • b:正しい — 冷所保存のキットは標識前に室温へ戻すなど、各製品の温度条件を守る。
  • c:誤り — 必要な加熱・反応時間はキット間で共通ではない。
  • d:誤り — 不純物は遊離過テクネチウム酸だけでなく還元加水分解物も含む。
  • e:誤り — 標識後に無条件で薬液を追加せず、許容液量・濃度を守る。

根拠・参考文献

総論・問13

出題テーマ医療核種の製造方法

解答例:e

考え方

タリウム201は加速器で生成する。一方、核分裂由来核種や中性子照射核種と区別する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — イットリウム90はストロンチウム90とのジェネレータなどで得る。
  • b:誤り — モリブデン99の主要な供給方法は原子炉での核分裂である。
  • c:誤り — ヨウ素125は原子炉で製造する。
  • d:誤り — ヨウ素131は原子炉由来の核種である。
  • e:正しい — タリウム201はサイクロトロン製造核種に該当する。

根拠・参考文献

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  • 第17回(2020年)問7:関連する概念の復習

総論・問14

出題テーマ放射性薬剤の集積機序の対応

解答例:a

考え方

ECDはBBB通過後のエステル加水分解で親水性となり保持される。輸送体・受容体・代謝捕捉を区別する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — ECDの脳内保持には細胞内エステラーゼによる変換が関与する。
  • b:誤り — GSAは肝細胞アシアロ糖蛋白受容体へ結合する。
  • c:誤り — BMIPPは脂肪酸代謝を反映し交感神経受容体標識薬ではない。
  • d:誤り — IMPは脳血流薬でありベンゾジアゼピン受容体薬ではない。
  • e:誤り — MIBGは主にノルエピネフリン輸送機構で取り込まれる。

根拠・参考文献

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総論・問15

出題テーマ放射性医薬品の汚染防止と遮蔽

解答例:e

考え方

分注時はバイアルの姿勢・内圧・針操作を管理し、飛散や漏れを防ぐ。混和操作は製品の指示に従う。

各選択肢の解説

  • a:誤り — ヨウ素核種では内部汚染に加えてγ線の外部被ばくも考える。
  • b:誤り — 皮膚を強く擦ると障害を作り吸収を助長するため穏やかに除染する。
  • c:誤り — 床は液が浸透しにくく清掃可能な表面とする。
  • d:誤り — β線にはまず低原子番号材を用い制動放射線を考慮する。
  • e:正しい — 分注でむやみに倒立させず漏れ・飛散を防ぐ。ただし製品指定の混和操作とは区別する。

根拠・参考文献

総論・問16

出題テーマ院内製造薬の純度試験と無菌試験

解答例:e

考え方

短半減期製剤では無菌試験の完了を待てない場合がある。事後試験でも製造工程・事前品質保証を省略してよいわけではない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 同一核種でも化学形が異なれば放射化学的不純物となる。
  • b:正しい — 放射性医薬品基準などの品質規格を参照する。
  • c:正しい — γ線エネルギーは核種確認の手掛かりとなる。
  • d:正しい — 揮発性放射性物質は吸入による内部被ばく対策が必要である。
  • e:誤り — 無菌試験は投与前に結果を得られない場合がある。エンドトキシン等の出荷判定とは分ける。

根拠・参考文献

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総論・問17

出題テーマ2021年施行後の水晶体等価線量限度

解答例:d

考え方

2022年の原則は5年間100mSvかつ各年50mSvである。平均20mSvを単年の上限と混同しない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 3年間60mSvを一般の法定集計期間としない。
  • b:誤り — 3年間90mSvとする組合せではない。
  • c:誤り — 5年間100mSvでも単年20mSvが一律上限ではない。
  • d:正しい — 原則の5年間100mSv・単年50mSvを満たす。
  • e:誤り — 旧限度の年150mSvをそのまま適用しない。

根拠・参考文献

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  • 第17回(2020年)問20:関連する概念の復習

総論・問18

出題テーマMIRD法の標準人体モデル

解答例:e

考え方

古典的な臓器MIRD法は基準人体の臓器形状・配置等を用いる。患者個別の不均一分布を常に直接計算する方法ではない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — MIRD法は光子による他臓器からの線量も扱う。
  • b:誤り — 主として体内放射性物質による内部被ばく計算に用いる。
  • c:誤り — 血流そのものは必須入力ではなく時間放射能分布を利用する。
  • d:誤り — 古典的な臓器平均モデルとボクセル別の不均一線量評価は区別する。
  • e:正しい — 基準人体の臓器の質量・形状・配置がS値を左右する。

根拠・参考文献

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総論・問19

出題テーマLu177治療の投与・退出と他患者防護

解答例:d

考え方

隣室の患者については治療実施予定・入院期間を含めて3か月1.3mSv以下を担保する。週1mSvではない。患者から1mの退出線量率18μSv/h以下と、隣室患者の積算線量は別の基準である。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 関連学会の実施要綱に沿い施設・従事者の安全管理を整えて実施する。
  • b:正しい — 標準の1回投与量は7.4GBqであり、副作用に応じ減量する。
  • c:正しい — 標準投与は8週間隔で最大4回である。
  • d:誤り — 隣室患者の実効線量は3か月1.3mSv以下を担保し、複数回治療と蓄尿からの外部被ばくも合算して評価する。
  • e:正しい — 体表面から1mの1cm線量当量率18μSv/h以下を退出基準とし、実施要綱に沿った安全確保を前提とする。

根拠・参考文献

総論・問20

出題テーマ放射線管理の表面密度と個人線量限度

解答例:b

考え方

α放出核種の表面汚染密度と非α核種の値を区別する。管理区域退出時の値はさらにその10分の1である。

各選択肢の解説

  • a:誤り — ラジウム223はα放出核種なので表面密度限度は4Bq/cm²であり、40ではない。
  • b:正しい — 妊娠可能性のある女性の実効線量には3か月5mSvの規定がある。妊娠の可能性がないと診断された者などの例外は別途確認する。
  • c:誤り — 水晶体の年150mSvは改正前の値である。
  • d:誤り — 実効線量の5年間100mSvに加わる単年上限は50mSvである。
  • e:誤り — 妊娠判明から出産までの腹部表面等価線量は2mSvであり1mSvではない。

根拠・参考文献

関連する過去問

総論・問21

出題テーマ等価線量・診断参考レベルと防護基準

解答例:b

考え方

皮膚の等価線量限度は年500mSvである。患者の診断参考レベルは最適化の指標であって個人の線量限度ではない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 実効線量は臓器等価線量を組織加重して求めるので関係が逆である。
  • b:正しい — 皮膚の職業被ばく限度は年500mSvである。
  • c:誤り — DRL超過は検査条件を検討する契機であり直ちに許容上限超過を意味しない。
  • d:誤り — 空気中濃度は規定された期間の平均で判断する。
  • e:誤り — 期間を週に置き換えた1.3mSvという値は適切でない。

根拠・参考文献

各論・問22

出題テーマ脳核医学の撮像時期と定量

解答例:c

考え方

イオフルパンの標準撮像は投与3〜6時間後である。

各選択肢の解説

  • a:正しい — IMPは再分布により時間とともに分布が変わる。
  • b:正しい — ECDは初期に固定され投与5分以降の撮像が可能である。
  • c:誤り — 24時間後は国内添付文書の標準撮像時間ではない。
  • d:正しい — イオマゼニルは外科治療を考慮する部分てんかんの焦点診断に用いる。
  • e:正しい — ARG法は標準入力関数を1回の動脈採血で補正する。

根拠・参考文献

各論・問23

出題テーマ脳SPECT薬と疾患の適切な対応

解答例:d

考え方

イオマゼニルの標的は中枢ベンゾジアゼピン受容体であり、悪性黒色腫の薬剤ではない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — ECDで発作時の局所血流増加を固定できる。
  • b:正しい — HMPAOは脳梗塞の血流分布評価に用いられる。
  • c:正しい — IMPはアルツハイマー病の局所血流低下パターンの評価に用いる。
  • d:誤り — 悪性黒色腫へのIMP集積とイオマゼニルの受容体診断を混同している。
  • e:正しい — イオフルパンで黒質線条体系の終末機能低下を評価する。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第17回(2020年)問24:関連する概念の復習

各論・問24

出題テーマイオフルパンのDATとSERTへの結合

解答例:a

考え方

線条体DATへの結合に加え、背景組織のSERTへの結合が薬剤相互作用にも関係する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — DATとSERTへの結合が国内添付文書で示されている。
  • b:誤り — D1受容体はイオフルパン検査の標的ではない。
  • c:誤り — D2受容体薬とDAT薬を区別する。
  • d:誤り — ドパミン・セロトニンの受容体を直接画像化する薬ではない。
  • e:誤り — ベンゾジアゼピン受容体薬ともセロトニン1A受容体薬とも異なる。

根拠・参考文献

関連する過去問

各論・問25

出題テーマ脳槽シンチグラフィの早期撮像と漏出評価

解答例:c

考え方

髄液漏は早期の漏出・膀胱描出や時間経過を含めて評価し、初回を翌日まで遅らせない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — In-DTPAを髄腔内に投与して髄液移行を追う。
  • b:正しい — 穿刺に伴う医原性漏出が判定を妨げるため投与部位を確認する。
  • c:誤り — 24時間後だけでは早期漏出など重要な情報を失う。
  • d:正しい — 鼻漏は採取綿球の放射能を補助情報として評価できる。
  • e:正しい — 脳室逆流や円蓋部移行遅延を評価するが所見単独で正常圧水頭症を確定しない。

根拠・参考文献

各論・問26

出題テーマアミロイドPETの適正使用と時代差

解答例:b

独自解答候補・解答例・公式正答未照合

考え方

アミロイド蓄積量と認知症の臨床重症度は一対一に対応しない。2022年の二値読影中心の運用と、現在の治療関連の定量評価を区別する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 陰性はアルツハイマー病病理の可能性を下げるが他の認知症を除外しない。
  • b:誤り — アミロイドPETを臨床重症度の判定目的に使うのは適切でない。
  • c:正しい — 出題当時は定性二値読影が中心だった。現在も定性は基本だが定量利用もあり「のみ」を恒久的原則としない。
  • d:正しい — 非典型例で病理診断情報が診療を変える場合は適応を検討する。
  • e:正しい — 薬剤ごとの正常・異常像を理解するため指定の読影訓練が必要である。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第17回(2020年)問47:関連する概念の復習

各論・問27

出題テーマ心筋SPECTの垂直長軸と観察領域

解答例:d

考え方

垂直長軸は前壁から心尖・下壁を表示する。中隔は短軸や水平長軸と合わせて判断する。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — 前壁は垂直長軸で観察できる。
  • b:本問では選ばない — 下壁は垂直長軸で観察できる。
  • c:本問では選ばない — 下後壁側は断面に含まれるが他断面でも位置を確認する。
  • d:正しい — 中隔の評価はこの長軸断面だけでは難しい。
  • e:本問では選ばない — 心尖部は垂直長軸の重要な観察対象である。

根拠・参考文献

各論・問28

出題テーマBMIPPの虚血メモリーとたこつぼ回復期

解答例:d

考え方

血流が回復しても脂肪酸代謝障害は遷延し得る。BMIPP欠損を不可逆的心筋壊死と同義にしない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — カフェイン制限は主に血管拡張薬負荷の反応を保つ目的である。
  • b:誤り — Tlとの二核種収集は可能だがクロストーク補正などに注意する。
  • c:誤り — 攣縮後は血流が回復してBMIPP低下が残る逆の不一致が典型である。
  • d:正しい — たこつぼ回復期では血流改善より代謝回復が遅れることがある。
  • e:誤り — BMIPP低下のみでは生存心筋の不存在を確定できない。

根拠・参考文献

関連する過去問

各論・問29

出題テーマ心筋血流SPECTと造影MRIの収集条件

解答例:e

考え方

SPECTは負荷時の薬剤分布を後から撮像できる。初回通過造影MRIは負荷と撮像を検査装置内で対応させる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 通常の静態心筋SPECTにダイナミック収集は必須ではない。
  • b:誤り — 心拍内の変化を捉える時間分解能は一般にMRIが高い。
  • c:誤り — 重度腎機能障害ではガドリニウム使用の可否が課題となる。
  • d:誤り — 通常のガドリニウム造影剤は主に細胞外液へ分布する。
  • e:正しい — SPECTは負荷室で投与してからカメラへ移動して撮像できる。

根拠・参考文献

各論・問30

出題テーマ心筋血流トレーサーの初回抽出率

解答例:b

考え方

酸素15水は自由拡散性で初回抽出率がほぼ1に近く、高血流域も定量しやすい。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — アンモニアも高抽出率だが水より低く高血流で非線形性が生じる。
  • b:正しい — 自由拡散性の水が最も高い抽出率を示す。
  • c:本問では選ばない — MIBIは水より抽出率が低く高血流で頭打ちがある。
  • d:本問では選ばない — テトロホスミンも水より抽出率が低い。
  • e:本問では選ばない — TlはTc心筋薬より高抽出だが水のほぼ完全な抽出には及ばない。

根拠・参考文献

関連する過去問

各論・問31

出題テーマ心筋SPECTの減弱とsmall heart誤差

解答例:d

考え方

Tlの低エネルギー光子は減弱の影響を受けやすい。小心臓では容積、特に収縮末期容積が過小評価され駆出率が過大となりやすい。

各選択肢の解説

  • a:誤り — アデノシンは通常の運動より大きい冠血流増加を生じ得る。
  • b:誤り — 小児の被ばく低減では一般にTc標識薬がTlより有利である。
  • c:誤り — 肝胆道の強い集積はTc心筋薬で問題になりやすい。
  • d:正しい — 低エネルギーのTlは横隔膜などによる下壁減弱の影響が大きい。
  • e:誤り — small heartでは駆出率は過小より過大評価されやすい。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第17回(2020年)問28:関連する概念の復習

各論・問32

出題テーマFDG集積が低いことのある腎細胞癌

解答例:d

考え方

腎細胞癌はFDG集積のばらつきと尿路の高放射能により原発巣評価が難しい。低集積でも悪性を否定しない。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — 舌の扁平上皮癌は一般にFDG集積が高い。
  • b:本問では選ばない — 小細胞肺癌は一般に糖代謝が亢進する。
  • c:本問では選ばない — 肝内胆管癌は多くで明瞭なFDG集積を示すが例外はある。
  • d:正しい — 腎細胞癌は比較的低集積例が多く、尿路背景にも注意する。
  • e:本問では選ばない — DLBCLは一般に高FDG集積性である。

根拠・参考文献

関連する過去問

各論・問33

出題テーマ各薬剤の投与から撮像までの待機時間

解答例:d

考え方

副腎皮質のアドステロール検査は通常投与後7日以降に撮像し、他の選択肢より遅い。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — FDGは通常約1時間待機する。
  • b:本問では選ばない — 骨シンチは通常数時間後に撮像する。
  • c:本問では選ばない — Gaは一般に2〜3日後の撮像である。
  • d:正しい — アドステロールは背景からの洗い出しを待ち7日以降に撮像する。
  • e:本問では選ばない — ペンテトレオチドは通常4・24時間後などに撮像する。

根拠・参考文献

関連する過去問

各論・問34

出題テーマガリウムの生理的分布と乳腺集積

解答例:b

考え方

Gaは肝・涙腺や腸管などに生理的に描出される。授乳状態で乳腺集積も強くなる。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 肝は通常の生理的分布部位である。
  • b:誤り — 膵全体は通常の明瞭な生理的描出部位ではない。
  • c:正しい — 腸管への排泄により大腸集積が認められる。
  • d:正しい — 涙腺の対称性集積は生理的にみられる。
  • e:正しい — 授乳中は乳腺への集積が増強し得る。

根拠・参考文献

各論・問35

出題テーマ2022年1月の保険適用と早期胃癌

解答例:a

独自解答候補・解答例a・全選択肢の2022年1月算定通知原典は未網羅

考え方

FDG腫瘍診療では早期胃癌が除外されていた。現行保険規定を過去の設問へ無条件に代入しない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 粘膜下層までの胃癌は早期胃癌に該当し、この保険適用から除外される。
  • b:正しい — 心病変を疑うサルコイドーシスのFDG評価は2012年から保険化されている。
  • c:正しい — ATTR心アミロイドーシスのPYP評価は当時の運用に沿うが具体的算定通知は追加照合を要する。
  • d:正しい — SSTR陽性の膵内分泌腫瘍を疑う場面はペンテトレオチドの対象となる。
  • e:正しい — MIBGはパーキンソン病の診断補助に用いられる。

根拠・参考文献

各論・問36

出題テーマMAAによる右左シャントと遊離Tcの鑑別

解答例:a

考え方

正常な肺毛細血管を通過しないMAAが脳に到達する所見は右左シャントを強く示す。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 血液脳関門を自由Tcが通過しにくいため脳描出はシャントの有力な根拠となる。
  • b:本問では選ばない — 唾液腺集積は遊離過テクネチウム酸でも生じる。
  • c:本問では選ばない — 甲状腺は遊離過テクネチウム酸を取り込む。
  • d:本問では選ばない — 胃粘膜は遊離Tcでも描出されるため特異性が劣る。
  • e:本問では選ばない — 腎集積は微細粒子や遊離成分などの影響も考える。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第17回(2020年)問36:関連する概念の復習

各論・問37

出題テーマCTEPHの換気血流ミスマッチ

解答例:a

独自解答候補・解答例a・eの絶対表現は留保

考え方

典型は換気の保たれた区域性血流欠損である。慢性例でも病状や治療で分布は変わり得る。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 換気異常を必須とするのは不適切で、典型では換気が相対的に保たれる。
  • b:正しい — 肺動脈の支配に沿った区域性血流欠損を示す。
  • c:正しい — びまん性変化の多い肺動脈性肺高血圧との鑑別に役立つ。
  • d:正しい — 末梢塞栓の機能的影響をCTより検出しやすい場合がある。
  • e:未確定 — 6か月不変は慢性化を示す説明として理解できるが、全例で所見不変と断定できず現在の診断要件とも区別する。

根拠・参考文献

各論・問38

出題テーマ尿路閉塞の利尿負荷レノグラム

解答例:b

考え方

フロセミドで尿流を増やし、貯留が単なる拡張か機能的閉塞かを評価する。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — アデノシンは主に心筋の冠血管拡張負荷に使う。
  • b:正しい — ループ利尿薬で排泄を促し排泄曲線と分腎機能を評価する。
  • c:本問では選ばない — カプトプリルは腎血管性高血圧の評価に用いる負荷薬である。
  • d:本問では選ばない — アセタゾラミドは脳血管予備能評価に用いる。
  • e:本問では選ばない — パラアミノ馬尿酸は腎血漿流量測定に使うが閉塞の利尿負荷薬ではない。

根拠・参考文献

各論・問39

出題テーマ消化管出血検査と成人標準投与量の比較

解答例:e

考え方

HSA-Dによる消化管出血検査は長時間の血液プール観察を行い、代表的な成人投与量は740MBqで比較上多い。個別の最適化を前提とする。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — GSAの代表的投与量185MBqは出血検査より少ない。
  • b:本問では選ばない — PMTの成人添付量は74〜185MBqでありHSA-Dより少ない。
  • c:本問では選ばない — スズコロイドの成人投与量は37〜111MBqでありHSA-Dより少ない。
  • d:本問では選ばない — 異所性胃粘膜の成人添付量は185〜370MBqでありHSA-Dより少ない。
  • e:正しい — HSA-Dの出血検査では740MBqが代表値となる。線量上限や全患者の必須量という意味ではない。

根拠・参考文献

各論・問40

出題テーマ骨シンチの頭蓋骨集積と性差

解答例:a

独自解答候補・解答例a・原著検索抄録で性差確認、全文未取得

考え方

頭蓋骨の集積は年齢・性別・ホルモン環境などの影響を受け、とくに女性で強い正常変異がある。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 頭蓋骨は性差が知られ、均一な集積増加を直ちに転移としない。
  • b:本問では選ばない — 肋骨の集積は骨折や局所病変・重なりも評価する。
  • c:本問では選ばない — 腰椎は変性や圧迫骨折の影響が大きいが本問の代表的性差部位ではない。
  • d:本問では選ばない — 骨盤は尿路との重なりや局所所見を確認する。
  • e:本問では選ばない — 大腿骨の集積を典型的な性差所見の代表とはしない。

根拠・参考文献

各論・問41

出題テーマGaの両腎高集積と間質性腎炎

解答例:b

考え方

原画像では両腎の強い集積が中心で、間質性腎炎を考える。ただし腎集積は非特異的であり生検や臨床所見に代わる確定診断ではない。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — 肝炎なら肝の異常分布を評価するが本画像の主体は両腎である。
  • b:正しい — 両腎の強い持続性Ga集積は間質性腎炎と整合する。
  • c:本問では選ばない — 肺炎なら肺野の異常集積が主となる。
  • d:本問では選ばない — 胆嚢炎では胆嚢領域の局在を評価する。
  • e:本問では選ばない — 憩室炎は局所腸管の炎症集積が手掛かりとなる。

根拠・参考文献

各論・問42

出題テーマIn111骨髄像の赤芽球集積と末梢拡大

解答例:e

考え方

造血亢進は末梢骨髄の再活性化・分布拡大を生じ得る。中心骨髄の不全と同義ではない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — トランスフェリンと結合して赤芽球系に取り込まれる。
  • b:正しい — 正常でも肝・脾に集積が認められる。
  • c:正しい — 添付資料では通常投与約48時間後に撮像する。
  • d:正しい — 小児は成人より広範囲に造血髄が分布する。
  • e:誤り — 造血亢進の典型は末梢への拡大であり中心骨髄不全そのものではない。

根拠・参考文献

各論・問43

出題テーマパーキンソン病の非運動症状とDAT左右差

解答例:e

考え方

運動症状と対側の黒質線条体系障害が基本である。右優位症状では左線条体の集積低下を考える。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 認知機能障害を伴う進行例では前頭葉血流低下も生じ得るが必発ではない。
  • b:正しい — 便秘・嗅覚障害やREM睡眠行動異常は重要な非運動症状である。
  • c:正しい — 進行すれば尾状核にも低下が広がる。初期の代表は後部被殻である。
  • d:正しい — MIBG心筋集積低下は心臓交感神経障害を支持する。
  • e:誤り — 右優位の運動症状なら通常は左線条体優位の低下を予想する。

根拠・参考文献

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  • 第17回(2020年)問23:関連する概念の復習

各論・問44

出題テーマ安静血流低下と血管反応性低下の区別

解答例:d

考え方

右の反応率は約6.7%、左は約45.7%である。右は反応性が低いが絶対血流は30から32へ増えており、この測定値で盗血とはしない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 正常値未満の安静血流と小さな増加率は予備能低下を示す。
  • b:正しい — 灌流圧低下に対する代償性細動脈拡張を考える。
  • c:正しい — 症状・形態・他の適応条件と合わせて血行再建を検討する。
  • d:誤り — 負荷後に絶対血流が減少しておらず盗血の根拠がない。
  • e:正しい — 慢性の血管拡張・反応性低下は再建後過灌流の危険評価に関係する。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第17回(2020年)問45:関連する概念の復習

各論・問45

出題テーマ脳SPECT統計画像の解剖学的標準化

解答例:c

考え方

標準化では線形変換に加えて非線形変換も用い、変換不良を症例ごとに確認する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 加齢に伴う血流分布差を考慮した正常群が望ましい。
  • b:正しい — 個人脳を標準空間へ形態変換する操作である。
  • c:誤り — 局所の形状差の補正に非線形変換も用いるため線形のみとはいえない。
  • d:正しい — 統計差画像だけでなく元の断層像を読む。
  • e:正しい — 萎縮や形状差で標準化が破綻し得るため個別の品質確認が必要である。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第17回(2020年)問46:関連する概念の復習

各論・問46

出題テーマ亜急性梗塞の贅沢灌流とECD保持

解答例:b

考え方

ECDの保持には細胞の酵素活性が必要であり、傷害組織で血流が増えても集積がそれに比例しないことがある。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — HMPAOはECDに比べ贅沢灌流を血流増加として反映し得る。
  • b:正しい — ECDは組織の生化学的傷害で保持が低下し、実血流と乖離し得る。
  • c:本問では選ばない — IMPは血流増加を反映し得るが抽出・再分布の非線形性に留意する。
  • d:本問では選ばない — 酸素15標識CO2は体内で水となり脳血流評価に使われる。
  • e:本問では選ばない — Xeは拡散性の血流トレーサーである。

根拠・参考文献

各論・問47

出題テーマ巨大AVM摘出後の過灌流

解答例:d

考え方

原画像は高流量AVM摘出前後を示す。摘出後の周囲高集積は過灌流を考え、BBB破綻による単純な漏出と説明しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 造影CTの蛇行血管構造は巨大AVMと整合する。
  • b:正しい — 術前の周囲低灌流はシャントによる盗血を考える。
  • c:正しい — 慢性低灌流下では抵抗血管が代償的に拡張する。
  • d:誤り — IMPの高集積を単なる血液脳関門破綻による漏出とするのは不適切である。
  • e:正しい — 術後出血を避けるため厳密な血圧管理を要する。ただし目標値は虚血リスクも踏まえ個別化する。

根拠・参考文献

各論・問48

出題テーマ振戦のDAT低下とMIBG低下による診断補助

解答例:e

考え方

右優位のDAT低下と心筋MIBGの著明な低下、左優位振戦を合わせるとパーキンソン病が最も整合する。画像だけではDLBとの区別はできない。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — アルツハイマー病のみではこの組合せを説明しにくい。
  • b:本問では選ばない — 本態性振戦では通常DATは保たれる。
  • c:本問では選ばない — DLBでも同様の画像になり得るが本例には認知症中心の臨床情報がない。
  • d:本問では選ばない — 脳血管性なら責任病変との対応を確認するが提示パターンの第一候補ではない。
  • e:正しい — 症状対側の線条体低下とMIBG低下が臨床的なパーキンソン病を支持する。

根拠・参考文献

関連する過去問

各論・問49

出題テーマLAD虚血と負荷後stunning・一過性内腔拡大

解答例:c

考え方

前壁から心尖部の負荷時低下と負荷後容積増大・駆出率低下は冠動脈性虚血に整合する。既往の回旋枝治療部位だけに注意を限定しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 前壁・心尖の負荷時低下はLAD領域の虚血を考える。
  • b:正しい — 負荷後の内腔拡大は高リスク虚血所見である。
  • c:誤り — 画像は冠支配領域と対応し、非冠動脈性の低下とする根拠が乏しい。
  • d:正しい — 負荷後EF低下と容積増大は一過性収縮障害を支持する。
  • e:正しい — 心尖側の残存欠損は梗塞を疑うが減弱なども含め他画像と照合する。

根拠・参考文献

関連する過去問

各論・問50

出題テーマPYP心筋高集積と視覚Grade3

解答例:c

考え方

原SPECT/CTで血液プールのみでない心筋集積を確認する。骨より強い心筋集積はGrade3に合うが、ATTR確定には単クローン性蛋白の除外等が必要である。

各選択肢の解説

  • a:誤り — びまん性で強い心筋集積は正常像ではない。
  • b:誤り — PYPは冠攣縮を直接診断する検査ではない。
  • c:正しい — 骨より強い心筋集積と相対的骨集積低下はGrade3に対応する。
  • d:誤り — 本検査は血流低下の心尖部虚血を示す検査ではない。
  • e:誤り — びまん性集積を下壁局在の急性梗塞とするのは不適切である。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第17回(2020年)問52:関連する概念の復習

各論・問51

出題テーマ心サルコイドーシスFDGの生理的集積抑制

解答例:b

考え方

房室ブロックと多臓器所見は心サルコイドーシスを示唆する。炎症を評価するため通常の腫瘍検査より厳格な心筋糖代謝抑制を行う。

各選択肢の解説

  • a:誤り — この前処置下では主に活動性炎症を評価し、生存心筋評価の糖負荷条件と区別する。
  • b:正しい — 通常の腫瘍FDGより長い絶食などで正常心筋の集積を抑える。
  • c:誤り — ヘパリンは一律必須ではなく施設手順と安全性に従う。
  • d:誤り — 一般にFDGはGaより心病変検出感度が高い。
  • e:誤り — びまん性均一集積は抑制不良を考え、強陽性と即断しない。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第17回(2020年)問54:関連する概念の復習

各論・問52

出題テーマ前壁限局のBMIPP血流乖離と対角枝領域

解答例:c

画像からの解答候補c・責任血管は冠動脈所見で確認

考え方

前壁のBMIPP低下が血流低下より広く、虚血後の代謝障害を考える。対角枝領域が候補だが責任血管の確定は冠動脈所見と合わせる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 代謝像と血流像で異なる低下範囲があり減弱だけでは説明しにくい。
  • b:誤り — 断面のずれを点検するが提示像に体動だけを示す決定的所見はない。
  • c:正しい — 前壁の限局性障害は対角枝病変に整合する。個体差があるため画像だけで確定しない。
  • d:誤り — BMIPP低下より血流が保たれた部分には生存心筋があり得る。
  • e:誤り — 主な低下部は典型的な回旋枝の側下壁領域ではない。

根拠・参考文献

各論・問53

出題テーマ大型血管炎の血管壁FDG集積

解答例:e

独自解答候補・画像からの解答例e・断層像で壁局在と動脈硬化を確認

考え方

原MIPは大動脈から下肢動脈に連続する集積を示す。炎症の評価には融合断層像・石灰化分布・血液プールとの比較を併用する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 血管炎で評価するのは動脈壁であり内腔集積ではない。
  • b:誤り — 心筋の生理的集積のみから絶食不十分と決められない。
  • c:誤り — 肩・股関節周囲のPMR特有分布はこのMIPから明瞭には示されない。
  • d:誤り — 心筋集積だけで高度心筋炎を確定しない。
  • e:正しい — 連続する大腿動脈集積は血管炎の活動性と整合するが動脈硬化性集積との鑑別を要する。

根拠・参考文献

各論・問54

出題テーマ心筋負荷検査の高リスク指標

解答例:d

考え方

重症虚血で問題となるのは負荷時の肺集積増加である。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 高度な負荷時ST低下は重症虚血を疑う所見である。
  • b:正しい — 広範な負荷時血流低下は大きい虚血量を示唆する。
  • c:正しい — EF20%は重い左室機能低下を示す。
  • d:誤り — 高リスク所見は肺集積の増加であり低下ではない。
  • e:正しい — 一過性内腔拡大は広範虚血や心内膜下虚血を示唆する。

根拠・参考文献

各論・問55

出題テーマ乳癌FDG読影とワクチン関連リンパ節

解答例:d

考え方

腋窩などのFDG集積は転移と反応性変化の鑑別を要する。接種側・日時と三角筋集積を確認する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 褐色脂肪なら頸部・傍脊柱など脂肪分布との対応を確認するが本問の中心ではない。
  • b:誤り — MIPのみでは肺門リンパ節転移を確定できない。
  • c:誤り — 高血糖は主に腫瘍コントラストに影響し、局所リンパ節集積の第一説明ではない。
  • d:正しい — ワクチン後の同側腋窩・鎖骨上リンパ節は高集積となり得る。
  • e:誤り — 通常の静注FDG PETはセンチネル同定手技ではない。

根拠・参考文献

各論・問56

出題テーマ肺気腫に伴う不均一血流と肺高血圧

解答例:b

考え方

原CTは広い気腫性低吸収域を示し、血流も不均一でCOPDが最も整合する。本原本に換気像はなく換気血流ミスマッチを直接評価したとはしない。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — 肝肺症候群なら肝疾患と肺内シャントの証拠を確認する。
  • b:正しい — 気腫性変化とそれに対応する不均一灌流がCOPDを支持する。
  • c:本問では選ばない — CTEPHの典型である区域性の鋭い欠損とは異なる。
  • d:本問では選ばない — UIPに特徴的な下肺野優位の網状影・蜂巣肺が中心ではない。
  • e:本問では選ばない — IPAHより、CTに明らかな気腫性肺疾患があることを重視する。

根拠・参考文献

各論・問57

出題テーマ褐色細胞腫のMIBGと褐色脂肪FDG集積

解答例:e

考え方

両側副腎腫瘍のMIBG集積は褐色細胞腫を支持する。カテコラミン過剰は心筋MIBG低下や褐色脂肪活性化を起こし得る。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 必要なのは遊離ヨウ素の甲状腺取り込みを抑える前処置でありヨウ素制限とは異なる。
  • b:誤り — MIBG集積のある両側副腎腫瘍はまずクロム親和性腫瘍を考える。
  • c:誤り — カテコラミン過剰でも心筋MIBGは低下し、直ちに神経変性疾患としない。
  • d:誤り — 対称性の頸部・傍脊柱集積は褐色脂肪分布と合い、骨転移と即断しない。
  • e:正しい — MIBG集積を有する治療対象PPGLにI131-MIBGを用いる。国内承認は2021年である。

根拠・参考文献

各論・問58

出題テーマβ3作動薬による傍脊柱褐色脂肪活性化

解答例:d

考え方

融合像で強い集積は傍脊柱・大動脈周囲の脂肪組織に対応する。ミラベグロンなどβ3作動薬の影響を確認する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — SU薬のインスリン分泌作用は本例の脂肪局在パターンの代表的原因ではない。
  • b:誤り — ビグアナイド薬で典型的なのは強い腸管集積であり本例の局在とは異なる。
  • c:誤り — 抗コリン薬はβ3刺激による脂肪活性化の説明にならない。
  • d:正しい — β3作動薬ミラベグロンはヒト褐色脂肪のFDG集積を増やすことが原研究で示されている。
  • e:誤り — β遮断薬は一般に交感神経性の褐色脂肪活性化を抑える方向に働く。

根拠・参考文献

各論・問59

出題テーマホジキンリンパ腫の病期と治療後反応性集積

解答例:a

考え方

原画像では治療前病変は横隔膜の同側にある複数リンパ節領域で、II期に整合する。治療後は生理的・反応性集積を残存病変と区別する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 頸部・鎖骨上・縦隔など横隔膜より上の複数領域に限局しておりII期とする。
  • b:誤り — 鎖骨上病変の位置を甲状腺浸潤と取り違えない。
  • c:誤り — 対称性の口蓋扁桃集積は反応性変化を考え、単独で残存としない。
  • d:誤り — 若年の治療後胸腺集積は反跳性過形成があり再燃と断定しない。
  • e:誤り — 新たな反対側腋窩集積は接種歴などを確認し、元病変の残存と即断しない。

根拠・参考文献

各論・問60

出題テーマ甲状腺の機能性結節と周囲抑制

解答例:a

考え方

左葉の限局した高集積と他の甲状腺組織の抑制は自律性機能性結節を支持する。ホルモン値と超音波を合わせて診断する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 自律性結節がTSHと独立して取り込み周囲が抑制されるパターンに合う。
  • b:本問では選ばない — 髄様癌は通常このような自律性の過テクネチウム酸高集積を示す代表疾患ではない。
  • c:本問では選ばない — 慢性甲状腺炎は不均一像などを示すが孤立した機能性結節の第一候補ではない。
  • d:本問では選ばない — 亜急性甲状腺炎の活動期は通常取り込みが低下する。
  • e:本問では選ばない — 化膿性炎症は局所欠損や臨床炎症所見を考える。

根拠・参考文献

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