第13回 核医学専門医試験 解答・解説

核医学専門医試験・第13回(2016年)

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問題番号を押すと、出題テーマ・解答例・各選択肢の判定理由・根拠資料を確認できます。非公式の解答例です。未確定の項目は理由を明記しています。

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解答候補として掲載:問4、問20、問43、問48、問52、問59。解答未確定:問25。各項目に理由を記載しています。

総論・問1

出題テーマ壊変での原子番号と質量数の変化

解答例:c

考え方

陽電子壊変は陽子が中性子へ変わるため原子番号が一つ減ります。

各選択肢の解説

  • a:正しい — α粒子として陽子二個と中性子二個を失い、原子番号は二つ減ります。
  • b:正しい — 中性子と陽子の変換で総核子数は保たれます。
  • c:誤り — 陽電子放出では原子番号は増えるのでなく一つ減ります。
  • d:正しい — 電子を捕獲して陽子が中性子になり原子番号が減ります。
  • e:正しい — 励起エネルギーを放出する遷移で核子構成は変わりません。

根拠・参考文献

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総論・問2

出題テーマ井戸型γ計測の背景補正と計数精度

解答例:d

考え方

同じ試料を長く測るほど総計数が増え、計数率の統計不確かさは減ります。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 低エネルギーβのトリチウムは通常液体シンチレーションで測り、NaI井戸型γ計数器の代表対象ではありません。
  • b:誤り — 正味試料計数率は背景を加えるのでなく差し引きます。
  • c:誤り — ポアソン分散は総計数に依存し、率の絶対誤差も一定ではありません。
  • d:正しい — 計数率の標準不確かさは概ね測定時間の平方根に反比例します。
  • e:誤り — 不感時間損失は低計数率でなく高計数率で問題になります。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第10回(2013年)・問3:計数誤差

総論・問3

出題テーマ実効線量と放射能濃度の単位

解答例:e

考え方

実効線量はSv、質量当たりの放射能はBq/gです。物理量の異なる単位を混同しません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 毎分壊変数も放射能を表し、六十dpmが一Bqです。
  • b:正しい — 物質量当たり放射能として使う単位です。
  • c:正しい — 空気の単位質量に生じる電荷として定義します。
  • d:正しい — 単位質量当たりの吸収エネルギーを表します。
  • e:誤り — この単位は放射能濃度であり、組織荷重を考慮する線量の単位ではありません。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第10回(2013年)・問2:線量単位

総論・問4

出題テーマ非延長型不感時間の損失率

解答例:a

解答候補a・非延長型計数器を仮定

考え方

観測率1000/sと分解時間0.0001sからmτ=0.1です。非延長型モデルで真の入力に対する損失割合が一割になります。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 非延長型ではn=m/(1−mτ)で、損失割合はmτに一致します。
  • b:誤り — 観測率と分解時間の積から得る値より大きく、与条件に合いません。
  • c:誤り — 放射能をそのまま検出率とみなして算出せず、検出効率と不感時間を分けます。
  • d:誤り — 二万壊変毎秒と千計数毎秒の差を全て不感時間損失とは扱いません。
  • e:誤り — この条件で半分失うという結果にはなりません。

根拠・参考文献

総論・問5

出題テーマPET減弱補正と偶発同時計数

解答例:c

考え方

深部ほど消滅光子対が減弱し、補正しない均一円柱は中心の値が低くなります。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 偶発計数は二つの単独計数率の積に依存し、高計数率では相対的影響も増えやすくなります。
  • b:誤り — 散乱割合は主に形状・組成・窓等に依存し、計数率の単純な増加則ではありません。
  • c:正しい — 検出器までの物質による減弱を補わない中心低下です。
  • d:誤り — 通常はナノ秒尺度で、ミリ秒は桁が違います。
  • e:誤り — 他条件が同じなら大きい径は対向検出器の立体角を減らす方向です。

根拠・参考文献

総論・問6

出題テーマ平行孔感度とAnger位置演算

解答例:d・e

考え方

平行孔では理想的条件の幾何感度は距離によらずほぼ一定ですが、解像度は距離で悪くなります。

各選択肢の解説

  • a:誤り — NaI(Tl)の代表的減衰時間は約二百三十nsで、五十nsではありません。
  • b:誤り — ピンホールは拡大率と幾何ぼけが距離で変わります。
  • c:誤り — 光子エネルギーと発生光子数等に依存し、一定ではありません。
  • d:正しい — 有限視野・減弱等を除く理想的平行孔では感度は概ね距離非依存です。
  • e:正しい — 光電子増倍管等の出力重心を使う方式が標準的です。

根拠・参考文献

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総論・問7

出題テーマSUVの共通時刻補正と体格正規化

解答例:a・d

考え方

画像濃度を、同じ基準時刻へ補正した投与量と体格で正規化します。機器間の校正も必要です。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 定量的放射能濃度を得るため減弱を含む補正が必要です。
  • b:誤り — 体重正規化なら入力した体重が直接算出値に影響します。
  • c:誤り — 濃度を投与量だけで割ると体重等による正規化が抜けます。
  • d:正しい — 核壊変の時刻が一致しないと分子分母の比に系統誤差が生じます。
  • e:誤り — 線量計とPETで共通した濃度尺度を確認するクロス校正が必要です。

根拠・参考文献

総論・問8

出題テーマSUV分母の投与量入力誤差

解答例:e

考え方

投与量を過小入力すると分母が小さくなりSUVは高くなります。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 体重正規化では代謝の低い脂肪量増加が過大値につながり、除脂肪量正規化も使います。
  • b:正しい — 部分容積効果で小病変の濃度が過小に回復されます。
  • c:正しい — 高血糖・インスリン等の条件不良で腫瘍への相対的取り込みが低下し得ます。常に全病変で低下する保証ではありません。
  • d:正しい — 体重は分子なので過小入力すると算出SUVも小さくなります。
  • e:誤り — 投与量は分母なので、過小入力では過大値となり説明が逆です。

根拠・参考文献

総論・問9

出題テーマI125と診断用核種の半減期

解答例:d

考え方

I125は約六十日です。他の選択は同元素の別核種や他の診断核種の値との混同です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — I123は約十三時間で、八日はI131の近似です。
  • b:誤り — Tl201は約七十三時間で、六時間はTc99mです。
  • c:誤り — In111は約二・八日で、時間ではありません。
  • d:正しい — 低エネルギー密封小線源にも使う比較的長い半減期です。
  • e:誤り — Ga67は約七十八時間で、約六十八分はGa68です。

根拠・参考文献

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脳神経核医学・問10

出題テーマHMPAOの脳保持と他臓器製剤

解答例:b

考え方

脂溶性HMPAOは血液脳関門を越え、細胞内で保持され血流分布を示します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 骨のハイドロキシアパタイト関連部位へ集まる骨製剤です。
  • b:正しい — 初回通過時の脳灌流を反映し、脳血流SPECTに使います。
  • c:誤り — 肺微小血管で機械的に捕捉される粒子製剤です。
  • d:誤り — 心筋脂肪酸代謝をみる薬で、脳血流標準薬ではありません。
  • e:誤り — 交感神経のノルアドレナリン輸送・保持を利用します。

根拠・参考文献

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総論・問11

出題テーマ物理・生物半減期の逆数加算

解答例:c

考え方

1/有効半減期=1/物理半減期+1/生物半減期に六時間と二時間を入れると、生物半減期は三時間です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 一時間なら有効半減期は約0.86時間となり条件より短くなります。
  • b:誤り — 二時間なら有効は1.5時間で一致しません。
  • c:正しい — 逆数差1/2−1/6=1/3から得ます。
  • d:誤り — 四時間なら有効は2.4時間となり一致しません。
  • e:誤り — 六時間なら有効は三時間となり一致しません。

根拠・参考文献

治療核医学・問12

出題テーマイブリツモマブの分布確認核種と治療核種

解答例:c・d

考え方

当時の治療手順ではIn111で分布を確認し、Y90のβ線で治療します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 一般的な診断キット核種ですが本療法の規定の組合せではありません。
  • b:誤り — 骨疼痛の別治療核種で抗CD20標識核種ではありません。
  • c:正しい — 抗体に結合させβ線内照射を行います。
  • d:正しい — γ線SPECTで抗体の体内分布を事前に評価する役割です。
  • e:誤り — MIBG等で使う診断核種で本手順の標準核種ではありません。

根拠・参考文献

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腫瘍核医学・問13

出題テーマ標識ソマトスタチン類似体の受容体

解答例:e

考え方

ペンテトレオチドはソマトスタチン受容体発現を画像化します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — コリン作動性神経受容体が本剤の標的ではありません。
  • b:誤り — 同じペプチドホルモンでもこの受容体の画像薬ではありません。
  • c:誤り — 膵内分泌系という共通性だけでグルカゴン受容体薬とはしません。
  • d:誤り — セロトニン産生腫瘍と受容体標的を混同しません。
  • e:正しい — ソマトスタチン類似体が受容体へ結合する機序です。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問14

出題テーマDAT輸送体と受容体・沈着蛋白の違い

解答例:b

考え方

イオフルパンはシナプス前ドーパミントランスポータを標的にします。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 主に中枢ベンゾジアゼピン受容体を評価します。
  • b:正しい — 黒質線条体終末の輸送体密度を反映します。
  • c:誤り — D2系受容体の薬で、DATそのものではありません。
  • d:誤り — 線維性アミロイド沈着を標的にする薬です。
  • e:誤り — 初期血流と細胞内保持を利用し、特定輸送体密度の検査ではありません。

根拠・参考文献

関連する過去問

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治療核医学・問15

出題テーマSr89のβ線とRa223のα線

解答例:b

考え方

Sr89はβ線による骨疼痛緩和薬です。Ra223はα線が治療の主体で、同じ骨標的でも区別します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — Ga67は主に診断用の単光子核種です。
  • b:正しい — 骨形成部へ集まってβ線照射します。
  • c:誤り — In111は主に診断用γ線を利用します。
  • d:誤り — Tl201は主に診断核医学で使う核種です。
  • e:誤り — α粒子による短飛程高LET照射を主体とします。

根拠・参考文献

関連する過去問

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総論・問16

出題テーマ製剤品質と患者体内動態の区別

解答例:a

考え方

有効半減期には患者の排泄・生物学的動態が含まれ、バイアルの品質検査項目とは違います。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 患者条件も関与する滞留指標で、注射剤そのものの製造品質項目ではありません。
  • b:正しい — 意図しない異物は注射剤の安全性上調べます。MAA等の意図した粒子とは区別します。
  • c:正しい — 安定性・生体適合性の品質指標です。
  • d:正しい — 目的標識体と遊離核種等を分けて評価します。
  • e:正しい — 非放射性不純物や残留物の品質を評価します。

根拠・参考文献

総論・問17

出題テーマ放射化学的不純物と異核種混入

解答例:c

考え方

同じ放射性核種が別の化学形で存在するものが放射化学的不純物です。別核種の混入は核種純度の問題です。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 製法・性状・品質・保存などを規定する制度です。
  • b:正しい — 化学形の分離で標識体と不純物を評価する方法です。
  • c:誤り — 異なる核種ではなく、同じ核種の望まない化学形が対象です。
  • d:正しい — 核壊変で減る放射能を表示するための共通基準時刻です。
  • e:正しい — 通則と個々の薬剤別規定を併せて扱います。

根拠・参考文献

総論・問18

出題テーマ古典的MIRD臓器内均一分布モデル

解答例:d

考え方

線源臓器内を平均化した積算放射能と標的線量係数を組み合わせる臓器モデルです。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 一律六十kgだけのモデルではなく、年齢・性別等の人体モデルがあります。
  • b:誤り — β線などの粒子線の寄与も含めて吸収線量を計算します。
  • c:誤り — 他の線源臓器から標的へ届く寄与も加算します。
  • d:正しい — 古典的臓器平均モデルの仮定です。非均一分布を扱うボクセル法等は別です。
  • e:誤り — 排泄と核壊変の双方を時間放射能曲線へ反映します。

根拠・参考文献

関連する過去問

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総論・問19

出題テーマ線量を決める放出エネルギーと体内滞留

解答例:b

考え方

質量数の大小そのものから患者線量は決まりません。実際の放出線・エネルギー・滞留・投与量が必要です。

各選択肢の解説

  • a:本問では選ばない — 放射能量が増えると他条件一定なら臓器積算放射能が増えます。
  • b:正しい — 質量数だけでは放射線のエネルギーや滞留を規定できません。
  • c:本問では選ばない — 体内で吸収されやすい粒子線の有無は臓器線量に関与します。
  • d:本問では選ばない — 物理的な減衰速度が積算放射能を左右します。
  • e:本問では選ばない — 排泄の速さが滞留と臓器へのエネルギー付与を左右します。

根拠・参考文献

総論・問20

出題テーマ2016年職業線量限度と妊娠時の内部線量

解答例:a

解答候補a・cの内部被ばく限定が省略されている

考え方

年限度は五年100mSvかつ単年50mSvです。当時の水晶体年150mSvは現行規定と異なります。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 単年二十mSvを硬い年上限とする説明が違い、五年平均と単年上限を分けます。
  • b:正しい — 対象女子の三月実効線量限度です。適用条件を別に確認します。
  • c:未確定 — 一mSvは妊娠判明後の内部被ばく実効線量の規定です。外部を含む一般実効線量全てに当てる表現は不正確で、この肢にも留保があります。
  • d:正しい — 2016年当時は年百五十mSvです。現行水晶体限度は引き下げられています。
  • e:正しい — 皮膚の等価線量は年五百mSvです。

根拠・参考文献

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  • 第10回(2013年)・問18:旧職業線量限度

総論・問21

出題テーマγ遮蔽の高密度材と内部汚染防護

解答例:d

考え方

γ線には適切な厚みの鉛やタングステンなどを使います。β線の制動放射を抑える低原子番号材とは目的が違います。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 時間短縮・距離確保・適切な遮蔽を組み合わせます。
  • b:正しい — 同じ線量率なら滞在時間が短いほど積算線量が減ります。
  • c:正しい — 点線源近似などの条件下で逆二乗則を利用します。散乱や広がった線源では単純に成立しません。
  • d:誤り — 低原子番号材はβ遮蔽で有用ですが、γ線遮蔽を一律にそれだけで行う説明が違います。
  • e:正しい — 吸入・経口・創傷等から体内へ入る可能性があり汚染を防ぎます。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問22

出題テーマIMP血流と中枢受容体薬の対応

解答例:e

考え方

IMPは脳血流を反映します。中枢ベンゾジアゼピン受容体の代表薬はiomazenilです。

各選択肢の解説

  • a:正しい — COは赤血球ヘモグロビンへ結合し脳血液量を測る手段です。
  • b:正しい — 皮質アミロイド沈着を評価する薬です。
  • c:正しい — 脳内で保持され初期血流分布を示します。
  • d:正しい — 黒質線条体終末のDATを標的にします。
  • e:誤り — 受容体薬ではなく灌流を反映するため対応が違います。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問23

出題テーマ鎮静時期・交差性小脳機能低下と炎症血流

解答例:d

考え方

取り込み時の状態は機能画像へ影響します。片側大脳病変に伴う対側小脳低下を、独立した二病変とは直結しません。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 萎縮は部分容積効果や位置合わせを通じ統計画像へ影響します。
  • b:誤り — FDGの取り込み期間を避けて必要時に鎮静し、直後から必ず行うわけではありません。
  • c:誤り — 神経連絡を介する交差性小脳diaschisisでも生じ、両側の独立梗塞を意味しません。
  • d:正しい — 炎症に伴う局所灌流異常を評価する補助検査として用いられます。病原体確定検査ではありません。
  • e:誤り — 典型PDは後部被殻優位かつ左右非対称の低下から始まることが多く、均等低下とはしません。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問24

出題テーマ急性脳炎の過灌流と慢性低灌流

解答例:c

考え方

急性ヘルペス脳炎では炎症に伴う血流増加を示す場合があります。時期・壊死・発作の影響で変わります。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 間欠期は通常焦点の低下をみます。発作時なら神経活動と灌流が増えるので、撮像時期を区別します。
  • b:誤り — 慢性の梗塞組織は通常機能と血流が低下します。
  • c:正しい — 側頭葉等の炎症性過灌流が起こり得る急性病態です。
  • d:誤り — 典型的には後方連合野などの低下です。
  • e:誤り — 典型的には前頭・前側頭の低下です。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問25

出題テーマアセタゾラミド適正使用の報告時点と安全監視

解答例:未確定

未確定・原設問と2015指針の記載から誤肢を一意選択できない

考え方

2015年の指針本文では当時三十歳以下の重篤例報告なし、再投与時再発ありと記載されています。原設問の誤り一つを、この指針だけで一意に選べないため保留します。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 2015指針では脳循環予備能目的は国内効能にない適応外使用と明記されています。
  • b:正しい — 肺水腫・急性心不全など致死的副作用に備える必要があります。
  • c:正しい — 2015指針は負荷中の心電図・酸素飽和度監視と終了後約一時間の継続を勧めています。急変対応も確保します。
  • d:正しい — 2015指針の集計時点ではこの年齢層の報告なしと明記されます。将来の安全保証という意味ではありません。
  • e:正しい — 海外の一例で二回目投与時にも再発したとの記載があります。

根拠・参考文献

心臓核医学・問26

出題テーマTl初回抽出とTc製剤の二回投与

解答例:e

考え方

TlはTc心筋血流薬より初回抽出が高い性質があります。Tc薬の負荷・安静比較は再分布に頼れず原則別投与です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — Tcは高い光子エネルギーと計数を得やすく、一般に同期解析に有利です。
  • b:誤り — アデノシンは主に血管拡張による相対的予備能差を描き、必ず虚血発作を誘発したことを意味しません。
  • c:誤り — Tlは再分布で可逆性をみることができ、虚血診断に再静注が常に必須ではありません。
  • d:誤り — Tc薬は再分布が乏しいため、標準的な負荷・安静比較には別投与を要します。
  • e:正しい — 実験の初回抽出はTlがMIBIより高く、血流増加時の直線性も比較的良好です。

根拠・参考文献

心臓核医学・問27

出題テーマBMIPPの虚血メモリーとarea at risk

解答例:e

考え方

再灌流して灌流が回復しても脂肪酸代謝障害が残り、BMIPPで発症時の危険領域を示すことがあります。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 回復した灌流は保たれ得るため、発症時危険領域より小さい欠損となる場合があります。
  • b:誤り — 灌流回復後は取り込まれ得て虚血の記憶を代謝薬ほど残しません。
  • c:誤り — 障害部への陽性集積が中心で、危険領域を欠損として描く薬ではありません。
  • d:誤り — 糖利用は生存心筋・前処置で変わり、今回の脂肪酸代謝メモリー薬とは違います。
  • e:正しい — 血流より長く続く脂肪酸利用低下が、救済された心筋を含めて示されます。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第2回(2005年)・心臓問3:BMIPP代謝障害

心臓核医学・問28

出題テーマ乳房減弱と横隔膜減弱・左脚ブロック

解答例:b

考え方

女性の前壁は乳房による減弱に注意します。固定低下でも同期壁運動や補正像を合わせます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 男性で多い代表は横隔膜による下壁減弱で、側壁に限定しません。
  • b:正しい — 乳房の位置・厚みにより前壁が低く見えます。
  • c:誤り — 代表的中隔偽陽性は左脚ブロックで、右脚と取り違えています。
  • d:誤り — 胆肝集積による影響は主にTc製剤で問題となります。
  • e:誤り — Tc薬は再分布・洗い出しで負荷と安静を直接比べる標準診断法ではありません。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問29

出題テーマ通常FDG正常分布と甲状腺偶発集積

解答例:c

考え方

甲状腺の明瞭な取り込みは典型的な正常高集積に含めず、びまん性なら炎症、局所なら結節等を評価します。軽微な正常取り込みもあり、描出だけで悪性とはしません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 眼球運動を担う筋には生理的取り込みがあります。
  • b:正しい — 唾液腺の生理的取り込みの一つです。
  • c:誤り — 明瞭な高集積を当然の正常像として無視せず、分布と臨床情報を確認します。
  • d:正しい — 正常皮質は糖代謝が高く強く描出されます。
  • e:正しい — 実質と尿排泄により腎・尿路が描出されます。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問30

出題テーマ月経周期と内膜FDGの生理変動

解答例:c

考え方

生殖年齢では内膜の活動性が周期で変わり、月経と排卵に関連した集積を認めます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 若年者のリンパ組織はむしろ強く描かれ得ます。
  • b:誤り — 褐色脂肪は頸胸部以外に傍大動脈・副腎周囲等の腹部にもあります。
  • c:正しい — 周期依存の生理的変動として時期を問診します。閉経後の集積は別に評価します。
  • d:誤り — 心筋糖利用はインスリン、遊離脂肪酸、食事等にも依存し血糖だけの単純比例ではありません。
  • e:誤り — 脳の輸送は主にインスリン非依存で、注射により必ず増えるものではありません。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問31

出題テーマFDG検出の組織型・尿排泄の限界

解答例:c

考え方

局所進行大腸癌は一般に高い糖代謝を示します。他の肢は低代謝組織型や尿背景で検出しづらい条件です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 分化が良いHCCは脱リン酸化等で低集積になりやすい傾向です。
  • b:誤り — 粘液・低細胞密度等で低集積になることがあります。
  • c:正しい — 十分な腫瘍量と代謝を持ち、比較的検出しやすい対象です。
  • d:誤り — 膀胱内の高い尿放射能が原発病変評価の妨げになります。
  • e:誤り — 一般的な分化型前立腺癌はFDG集積が高くない例が多くなります。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問32

出題テーマ声帯麻痺の対側代償性FDG集積

解答例:c

考え方

片側声帯麻痺では健側が代償的に働きFDGが増えます。麻痺そのものの側へ増加と決めません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 乳腺組織の増生で良性の取り込みを認める場合があります。
  • b:正しい — 造血刺激は骨髄に加え脾にも代謝増加を起こし得ます。
  • c:誤り — 過活動する対側健常筋が強く描かれるのが典型で、原発喉頭癌等との鑑別が必要です。
  • d:正しい — 活動性胸腺や治療後の反応性再増生を生理反応として考えます。
  • e:正しい — 胃の生理的取り込みは上部優位の場合があり、局所病変は形態と確認します。

根拠・参考文献

呼吸器核医学・問33

出題テーマ投与体位の重力分布とMAA凝集

解答例:c

考え方

MAAは投与時の灌流に従い、仰臥位では背側へ分布しやすくなります。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 正常循環では末梢静脈の上下肢差で肺内分布が系統的に変わるとしません。
  • b:誤り — 座位は重力で肺底部へ多く、肺尖増加という向きが逆です。
  • c:正しい — 重力依存部となる背側優位の生理分布です。
  • d:誤り — 遊離Tc等の不純物は甲状腺・胃等の異常分布で確認し、心筋の標準集積ではありません。
  • e:誤り — 血液をシリンジへ引くと凝集して肺のhot spotが生じ得るため避けます。

根拠・参考文献

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唾液腺核医学・問34

出題テーマWarthin腫瘍とoncocytomaの陽性像

解答例:a・d

考え方

過テクネチウム酸を取り込み保持する上皮を持つ腫瘍が陽性像を示します。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 腫瘍内に取り込みが保たれ、排泄しにくいhot病変となり得ます。
  • b:誤り — 慢性炎症では通常摂取・排泄機能の低下を評価します。
  • c:誤り — 多くは欠損性で、hotを典型とはしません。
  • d:正しい — 好酸性細胞腫も取り込みを示す代表的良性腫瘍です。
  • e:誤り — びまん性機能低下と排泄低下を評価し、腫瘍性hot結節とは違います。

根拠・参考文献

消化器核医学・問35

出題テーマPMTの胆道排泄と血液プール・網内系

解答例:d

考え方

PMTは肝細胞に取り込まれ胆汁へ排泄され、胆道の通過を評価します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 標識赤血球は主に血管内に保持されます。
  • b:誤り — 粒子を肝脾網内系が捕捉し、速やかな胆道排泄を主としません。
  • c:誤り — 粒子化し網内系へ取り込まれる薬です。
  • d:正しい — 肝細胞摂取後の胆汁排泄を利用する薬です。
  • e:誤り — アルブミンの血液プール・漏出を利用する製剤です。

根拠・参考文献

泌尿器核医学・問36

出題テーマDMSA皮質保持による腎瘢痕検出

解答例:b

考え方

DMSAは腎皮質へ保持され、局所欠損と形態を評価します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 肝細胞受容体機能をみる薬で腎皮質の標準薬ではありません。
  • b:正しい — 遅延皮質像で欠損や瘢痕を評価します。急性感染の欠損との区別は経時評価が必要です。
  • c:誤り — 糸球体濾過と排泄動態を主に評価します。
  • d:誤り — 尿細管排泄と尿路通過を主に評価します。
  • e:誤り — 炎症等へ集まる非特異的薬で慢性皮質瘢痕の第一選択ではありません。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第10回(2013年)・問33:腎瘢痕とDMSA

骨核医学・問37

出題テーマ初期CRPSの血流・関節周囲骨代謝増加

解答例:d

考え方

初期CRPSでは血流と骨代謝の亢進が関節周囲優位にみられる場合があります。時期・型で低集積の例もあります。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 早期壊死は灌流が乏しく欠損となり、修復期の周囲増加とは分けます。
  • b:誤り — 純溶骨性で骨形成反応が乏しく、骨シンチ陰性も多い対象です。
  • c:誤り — 溶骨性優位病変は低感度になりやすく、常にhotとはいえません。
  • d:正しい — 病初期の血流増加と局所骨代謝が取り込み増加を来し得ます。
  • e:誤り — 照射後の骨形成低下により低集積となることがあり、典型hotとはしません。

根拠・参考文献

骨核医学・問38

出題テーマ前立腺骨形成性転移とFDGの限界

解答例:a

考え方

前立腺癌の骨形成性病変は骨製剤で検出しやすく、FDGが一律に高感度という説明は不適切です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 骨形成が強くても糖代謝が目立たない病変があり、FDG優位と一般化できません。
  • b:正しい — 血流・血液プール・遅延像から炎症性骨反応を補助評価しますが特異的病原診断ではありません。
  • c:正しい — 膀胱の放射能で骨盤が隠れないよう直前に排尿します。
  • d:正しい — HMDPは相対的に軟部背景の消失が速い特性です。
  • e:正しい — 一般的な遅延骨像の待機時間として妥当です。腎機能等で調整します。

根拠・参考文献

  • EANM・骨シンチGL:骨形成性転移・撮像条件とFDGとの補完。HMDP直接比較原著は追加対象。

関連する過去問

  • 第10回(2013年)・問35:骨撮像条件

消化器核医学・問39

出題テーマスズコロイド網内系と肺粒子薬

解答例:b

考え方

スズコロイドは肝脾網内系やリンパ節検索に使い、肺灌流粒子はMAAを使います。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 肝脾網内系の取り込み比・骨髄再分布が病態を反映します。
  • b:誤り — 肺微小血管への粒子捕捉を使う標準薬はMAAであり違います。
  • c:正しい — 局所投与後のリンパ移行を利用できます。
  • d:正しい — 脾網内系の局所欠損として評価する手段です。
  • e:正しい — 機能する脾組織の描出が可能です。熱変性赤血球の方が選択性の高い場合があります。

根拠・参考文献

内分泌核医学・問40

出題テーマアドステロールの腸管排泄と遅延撮像

解答例:a

考え方

副腎皮質のコレステロール取り込みを利用し、背景の低下を待って一週間以降に撮像します。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 肝胆道・腸管排泄があり、副腎への重なりに注意します。
  • b:誤り — 正常皮質も描かれ、必要時にデキサメサゾン抑制を併用して病的自律性を評価します。
  • c:誤り — エタノール等による反応を避けるため急速投与せず、添付文書の速度を守ります。
  • d:誤り — 数時間でなく通常七日目以降の撮像です。
  • e:誤り — 甲状腺防護は安定ヨウ素によるブロックで、甲状腺I131治療のヨウ素制限とは異なります。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第10回(2013年)・問36:アドステロール撮像

治療核医学・問41

出題テーマ退出後防護を遵守できる条件での内用療法

解答例:d

考え方

治療適応に加え、患者や家族が防護指示を実行できるか確認します。安全条件を満たせない時は方法・時期・代替を検討します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 薬剤によっては診断像陰性でも高投与治療で集積が確認される場合があり、一律に除外しません。
  • b:誤り — 幼児との接触制限を家庭で実行できるかで判断し、同居のみで一律入院ではありません。
  • c:誤り — 職員線量の単純な家族への転嫁を推奨せず、必要介助の便益と防護を個別に考えます。
  • d:正しい — 指示を守れず公衆防護が成立しないなら予定通り治療を強行しない判断は妥当です。
  • e:誤り — 飛程と病変サイズの関係はありますが、大きいほど必ず効くわけでなく不均一集積や低酸素等も関与します。

根拠・参考文献

治療核医学・問42

出題テーマ医療用I131の法体系と退出記録

解答例:a

考え方

承認医薬品を患者へ投与する診療は医療法体系で管理し、RI法を同じ形で重ねる説明は不適切です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 医療用投与薬の診療管理とRI法の対象線源を混同しています。
  • b:正しい — 退出判断を再現できる投与量・日時・線量率等の記録を残します。
  • c:正しい — 授乳・幼児との接触に関する指導を文書化し記録します。I131治療では授乳再開不可等の別条件も確認します。
  • d:正しい — 基準は患者の退出に関するもので、必要な防護下の職員入室まで禁じる規定ではありません。
  • e:正しい — 汚染や線量率等の持出し条件を測定して満たすものなら管理下で可能です。単に見た目で少ないと判断しません。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問43

出題テーマPSPを示唆する後方転倒・中脳と前頭機能

解答例:e

解答候補e・臨床/画像からPSPを示唆

考え方

原本の中脳萎縮と前頭内側優位の機能低下、後方への姿勢異常はPSPを考える組合せです。PD/DLBに比べ心MIBGが保たれやすい点を選びます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 鋭い前頭葉皮質萎縮が主像ではなく、中脳の形態変化に着目します。
  • b:誤り — 典型DLBの後頭優位とは違い、前頭側の低下が目立ちます。
  • c:誤り — 幻視・認知変動は典型DLBの特徴で、PSPを中心とする今回の説明ではありません。
  • d:誤り — ADやDLBと同じ有効性をPSPへ一般化する根拠はなく、一律有用としません。
  • e:正しい — 非Lewy型パーキンソニズムでは心交感神経が比較的保たれやすいですが併存心疾患等は別です。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問44

出題テーマ眼球運動制限と転倒を伴うPSP

解答例:d

考え方

早い時期の後方転倒、開眼失行、眼球運動制限と両側DAT低下はPSPを疑う組合せです。DAT像単独で病型は決まりません。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 前頭葉機能低下は共有しても、特徴的な眼球運動と転倒を第一に説明しません。
  • b:誤り — DAT低下を共有しますが幻視・認知変動等より眼球運動・転倒の特徴が優位です。
  • c:誤り — 小脳失調を主徴とする疾患群と今回の核上性眼球運動・姿勢障害は違います。
  • d:正しい — 前頭系の機能低下と黒質線条体系障害を臨床所見と合わせて考えます。
  • e:誤り — 歩行と認知の障害は共有しても、特徴的な脳室形態と臨床三徴等を要し、この病歴の第一候補ではありません。

根拠・参考文献

  • PMDA・ダットスキャン申請資料:DATは黒質線条体変性を検出するがPD/PSP等の病型は臨床で区別。
  • MDS・PSP診断基準2017:眼球運動障害・姿勢不安定・無動・認知の四領域と中脳萎縮の支持所見を本文で確認。試験後の補足で、DAT低下を病型特異的にはしない。

脳神経核医学・問45

出題テーマO15水血流とPaCO2・酸素代謝測定の区別

解答例:b

考え方

水による血流測定は血管トーヌスを変えるPaCO2の影響を受けます。酸素代謝測定には酸素ガスなどの別プロトコルが必要です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 血液量は血中標識濃度やヘマトクリット補正等にも依存し、低Hbなら必ず過小と単純化しません。
  • b:正しい — PaCO2の変化で脳血流は大きく変わるため測定条件を整えます。
  • c:誤り — 全例必須の検査ではなく施設・症例・他の情報で適応を判断します。
  • d:誤り — 定常化の待機と採血等を伴い、時間短縮を主目的とする方法ではありません。
  • e:誤り — CO2は体内で水へ変換され血流測定に使います。脳酸素代謝にはO15酸素と血流・血液量情報等を使います。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問46

出題テーマ後頭部機能低下・DAT低下・心MIBG低下

解答例:d

考え方

後方を含む脳血流異常に、線条体と心交感神経の両方の取り込み低下を合わせるとDLBを強く考えます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — ADだけでは著しいDATと心MIBGの両低下を典型的には説明しません。
  • b:誤り — 前頭前側頭優位像が主で、今回の二つの神経機能異常を代表としません。
  • c:誤り — 梗塞に対応する不均一な形態・分布などの根拠が必要です。
  • d:正しい — 脳皮質・黒質線条体・心交感神経の組合せが整合します。各検査の薬剤交絡は確認します。
  • e:誤り — 尾状核萎縮などと舞踏運動・遺伝背景を合わせる病態で、この組合せの第一候補ではありません。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問47

出題テーマ血流予備能検査と救急再灌流治療

解答例:e

考え方

アセタゾラミドで拡張余力を調べます。急性再灌流治療の必須検査や、全薬剤に同じ過灌流検出能があるという説明は違います。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 急性期の治療をこの検査待ちで遅らせる手順ではありません。
  • b:誤り — 通常は損傷部の機能低下・欠損を考え、出血そのものを一律hotとはしません。
  • c:誤り — 安全問診は行いますが、造影剤の大量ヨウ素アレルギーを標識ヨウ素薬にそのまま一般化しません。
  • d:誤り — ECDなどでは細胞代謝・保持にも依存し、過灌流検出は薬剤・時期で違います。
  • e:正しい — 血管拡張に対する血流変化を測る検査で、重篤副作用を考慮して慎重に適応します。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問48

出題テーマ聴覚刺激に伴う両側側頭部活性化

解答例:d

解答候補d・原差分像からの局在判断

考え方

差分像で両側の上側頭側に局所的な増加が目立ち、聴覚関連皮質の賦活を考えます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 手指運動なら中心溝周囲の運動感覚野を中心とする増加を期待します。
  • b:誤り — 視覚刺激なら後頭視覚野を中心に増加します。
  • c:誤り — CO2は比較的全般性の血管拡張で、局所的両側側頭増加の説明とは違います。
  • d:正しい — 両側上側頭部の対称的な局所増加に最も整合します。
  • e:誤り — 言語産生ネットワークや口顔面運動などの分布を期待し、聴覚皮質優位像とは違います。

根拠・参考文献

心臓核医学・問49

出題テーマ糖負荷FDGと灌流代謝mismatchによる生存心筋

解答例:a・d

考え方

糖利用を促す前処置でFDGが残る灌流低下部は生存の可能性があります。一方で両者が低い部分は瘢痕を考えます。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 必要に応じ糖・インスリンで心筋糖利用を整えます。糖尿病では個別プロトコルを選びます。
  • b:誤り — この検査目的は生存心筋の糖利用で、強い集積を直ちに炎症と読みません。
  • c:誤り — 下壁の灌流低下に対してFDGが保持され、生存可能性を否定しません。
  • d:正しい — 前壁の一部で代謝も低く、固定障害を含む可能性があります。
  • e:誤り — 生存部がある場合に再建の検討余地があり、画像だけで保存療法に一律限定しません。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第2回(2005年)・心臓問6:生存心筋

心臓核医学・問50

出題テーマ冠閉塞を伴わない心尖部障害とBMIPP低下

解答例:c

考え方

冠動脈像に対応する閉塞が乏しく、心尖部機能低下と灌流に比べ広い代謝低下からたこつぼ症候群を考えます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 一つのLAD完全閉塞に対応する固定梗塞とは異なる組合せです。
  • b:誤り — 下壁単独梗塞として説明する広がりではありません。
  • c:正しい — 急性の可逆的な心尖部障害と代謝異常が整合します。
  • d:誤り — 慢性的な肥厚形態を主徴とする疾患とは違います。
  • e:誤り — 慢性的びまん性拡大と低収縮だけで説明する病型ではありません。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第10回(2013年)・問52:たこつぼとBMIPP

心臓核医学・問51

出題テーマH/M比と計数統計・隔壁透過の区別

解答例:a

考え方

適正な線形範囲なら投与量は心臓と縦隔の両方の計数へ働き、比そのものを系統的に低下させません。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 少ない投与量は雑音を増やしますが、比が必ず低くなる機序ではありません。
  • b:正しい — 心不全では遅延相の洗い出しが進み、早期より低い比になり得ます。
  • c:正しい — I123高エネルギー成分の隔壁透過が背景を増やし比を過小評価し得ます。
  • d:正しい — NE取り込みを阻害する種類の薬は心集積を低下させ得るので個々の薬名を確認します。
  • e:正しい — 神経機能・保持低下や洗い出し増加で低値となり得ます。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第10回(2013年)・問53:MIBG低下の交絡

心臓核医学・問52

出題テーマ同期SPECTでの負荷後一過性機能低下

解答例:d

解答候補d・静止像の機能差を総合、再現性確認なし

考え方

負荷像の可逆性灌流低下と、安静より低い負荷後EF・大きい収縮末期容積から気絶心筋を考えます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 低下の中心は前壁・中隔側で、RCA領域のみを責任部位としません。
  • b:誤り — 負荷と安静の差がありLAD領域正常とは扱いません。
  • c:誤り — 側壁の固定欠損として梗塞を確定する所見ではありません。
  • d:正しい — 誘発虚血後に灌流と機能回復がずれて一時的低収縮が残る機序です。
  • e:誤り — 安静EFは保たれており、画像だけで持続する虚血性心不全とは確定しません。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第10回(2013年)・問51:負荷後stunning

心臓核医学・問53

出題テーマ減弱補正像と可逆性前壁虚血

解答例:d

考え方

負荷で前壁の低下が強く安静で改善する場合、生存心筋が乏しい固定瘢痕と同一視しません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 下壁の減弱が改善したAを補正後として考えます。
  • b:正しい — 負荷後の相対的内腔拡大を疑う形態があり、他の虚血所見と合わせます。
  • c:正しい — 前壁の負荷低下が安静で改善し虚血を考えます。
  • d:誤り — 安静で改善する生存部があるので、乏しいと一律に断定する説明が違います。
  • e:正しい — 下側壁にも小範囲の可逆変化を疑い、補正・アーチファクトを確認します。

根拠・参考文献

心臓核医学・問54

出題テーマ糖負荷PETは虚血そのものの負荷検査ではない

解答例:c

考え方

糖負荷FDGは主に生存性を評価します。FDG単独の高低から回旋枝の誘発虚血を追加診断しません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 負荷と安静の前壁・中隔側の改善から灌流予備能低下を考えます。
  • b:正しい — 前側壁側にも可逆性低下があり対角枝を含む範囲を考えます。
  • c:誤り — FDGの生存性像のみで血流負荷に対する虚血を診断する説明が不適切です。
  • d:正しい — 灌流が低い部にも糖利用が残り、生存心筋を示唆します。
  • e:正しい — 下壁側の代謝保持は生存性を支持します。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問55

出題テーマ前立腺病変と骨形成性全身病変の統合

解答例:c

考え方

骨盤内の原発を疑う集積と多領域リンパ節、FDGより広い骨シンチ病変から前立腺癌を考えます。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 原図に胃原発を積極的に指す焦点はなく骨盤病変を先に評価します。
  • b:誤り — 大腸の明瞭な原発を支持する根拠より前立腺領域の所見が目立ちます。
  • c:正しい — 前立腺近傍病変、リンパ節と骨形成性転移の組合せが整合します。PSAと病理で確認します。
  • d:誤り — 腎原発腫瘤や溶骨性優位などの根拠に乏しく、第一候補ではありません。
  • e:誤り — 純溶骨性骨髄腫は骨形成反応が乏しい場合が多く、この骨シンチ広範陽性を代表としません。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第10回(2013年)・問60:骨・リンパ節と前立腺原発

治療核医学・問56

出題テーマ広範浸潤濾胞癌の補完全摘と補助I131

解答例:d

考え方

大型で広範浸潤を示す濾胞癌は低リスクの片葉切除だけとせず、補完全摘と術後I131を検討する条件です。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 広範浸潤型で再発リスクが高く、単純経過観察だけの条件ではありません。
  • b:誤り — 補完全摘は必要な方向ですが、今回の高リスク条件では補助I131も検討します。
  • c:誤り — 残る正常葉の高取り込みが治療を妨げるため通常は補完全摘を先に行います。
  • d:正しい — 広範浸潤濾胞癌での補完全摘と術後I131に対応する出題時方針です。
  • e:誤り — 切除可能な局所術後例で最初から分子標的薬を選ぶ条件ではありません。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問57

出題テーマ造影される腎腫瘍のFDG偽陰性

解答例:d

考え方

早期に造影され遅い相で相対的に低下する実質性腫瘤は淡明細胞癌を考えます。FDGが低いことだけで良性とはしません。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 膿瘍は感染の臨床背景と辺縁造影・中心壊死等を検討し、この均一な多血性実質像の代表ではありません。
  • b:誤り — 慢性感染による尿路・実質変化を合わせる必要があり、単独多血性腫瘤の第一候補ではありません。
  • c:誤り — 腎リンパ腫は一般に乏血性でFDGが強い傾向があり、今回の組合せと違います。
  • d:正しい — 多血性の造影パターンと、FDG陰性でも否定できない性質が整合します。
  • e:誤り — 中心尿路の充実病変より皮質実質の腫瘤として描出されています。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問58

出題テーマ弱いHCCのFDG集積と分化度

解答例:e

考え方

HCCは高分化なら取り込みが弱い場合があり、強い糖代謝を持つ低分化例と区別します。FDGだけで病理分化度は確定しません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 原図で背景よりわずかな局所変化を認める程度で、著明な高集積ではありません。
  • b:正しい — 提示MIPに明らかな肝外悪性焦点は見えにくいですが、微小転移まで除外はしません。
  • c:正しい — 脳や尿路などの分布に高度高血糖を積極的に示す異常は乏しいものの、画像だけで耐糖能を確定はできません。
  • d:正しい — 弱いFDGは原発/転移いずれにもあり、CT・病歴・必要時病理が必要です。
  • e:誤り — 低分化HCCは一般に高集積になりやすく、弱い集積からそれを優先する説明は逆です。

根拠・参考文献

関連する過去問

  • 第2回(2005年)・総論問27:HCCの低FDG

骨核医学・問59

出題テーマ透析患者骨像の局所欠損と頭蓋病変

解答例:d

解答候補d・拡大原画像で頭蓋欠損を確認、CT未提示

考え方

頭蓋に局所的な取り込み欠損があり、溶骨性転移を疑う部位として選びます。透析に伴う全身骨代謝変化や軟部背景を区別します。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 局所の欠損を第一に指摘する領域ではありません。
  • b:誤り — 骨盤の不均一な濃度だけで明確な溶骨性局所欠損としません。
  • c:誤り — 四肢には関節周囲等の代謝性変化を考え、今回の焦点ではありません。
  • d:正しい — 頭頂寄りの局所欠損が候補です。CT等で骨破壊を確認して確定します。
  • e:誤り — 脊椎列に対応する明瞭なcold欠損はこの図では指摘しにくいです。

根拠・参考文献

  • EANM・骨シンチGL:溶骨性病変はcold欠損になり得ることと代謝性骨病変の鑑別。

内分泌核医学・問60

出題テーマ副腎皮質薬のエタノール反応と投与速度

解答例:d

考え方

エタノールを含むアドステロールは緩徐投与し、アルコール過敏などに注意します。飲酒量が多いほど血管迷走神経反応という単純な関連ではありません。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 添付文書の投与量範囲と七日目以降という撮像時期に整合します。
  • b:正しい — 胆道経由の腸管分布が副腎の周囲へ重なる場合があります。
  • c:正しい — コレステロール類似体を副腎皮質が取り込む性質を使います。
  • d:誤り — 飲酒家という属性をこの副作用の原因とする説明が不適切です。速度とアルコール過敏等を確認します。
  • e:正しい — 一側の自律性皮質病変を疑いますが、Cushing確定にはコルチゾール検査・抑制条件を要します。画像だけでホルモン病型を断定しません。

根拠・参考文献

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