この回の出題傾向
この回の公開選択式は100問で、内訳は総論40問、脳神経20問、循環器20問、腫瘍20問です。
同じ公開100問形式の他回と大区分の問題数は同じです。公開セット全体の内訳であり、受験時の60問の内訳とは異なります。
代表的なテーマはAngerカメラのエネルギー信号、アセタゾラミド負荷の適応、虚血カスケード、SUVの放射能補正です。問題数の差は難易度の差を示すものではありません。
学会公開100問の公式大区分。実際の受験問題数60問とは区別する。 比較は同じ公開形式の他回に限り、主題の重複計上はしていません。
核医学専門医試験・第3回(2006年)
問題は日本核医学会のHPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。問題文・選択肢・画像は掲載していません。
問題番号を押すと、出題テーマ・解答例・各選択肢の判定理由・根拠資料を確認できます。非公式の解答例です。未確定の項目は理由を明記しています。
解答未確定:核医学総論・問12、核医学総論・問17、核医学総論・問21、核医学総論・問26、脳神経核医学・問4、脳神経核医学・問19、脳神経核医学・問20、循環器核医学・問11、腫瘍核医学・問9、腫瘍核医学・問13、腫瘍核医学・問17。各項目に理由を記載しています。
核医学総論・問1
解答例:a
考え方
正しい命題は(1)(2)(3)。毎分壊変数は放射能を表す非SI単位で、1 Bqは60 dpm。物質量当たり放射能は現在の厳密な用語ではモル放射能として区別できる。
各選択肢の解説
- a:該当 — 壊変頻度、物質量当たり放射能、空気の単位質量当たり電荷がそれぞれ対応する。
- b:非該当 — (5)が逆。実効線量にはSvを用いる。
- c:非該当 — 吸収線量と実効線量の単位を取り違えている。
- d:非該当 — (4)が逆。吸収された単位質量当たりエネルギーにはGyを用いる。
- e:非該当 — 照射線量の対応は妥当だが、(4)(5)が逆。
根拠・参考文献
- NIST SI単位の公式解説:Bq・Gy・Sv・C/kgの区別
核医学総論・問2
解答例:e
考え方
核異性体転移は同じ核の励起状態から低い状態への遷移であり、陽子数を変えない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — α粒子放出で陽子数は2減る。
- b:非該当 — 中性子が陽子に変わり、原子番号は1増える。
- c:非該当 — 陽子が中性子に変わり、原子番号は1減る。
- d:非該当 — 軌道電子の捕獲で陽子が中性子へ変わる。
- e:該当(正答) — 核のエネルギー状態が変化するが原子番号は同じ。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear physics:各壊変での原子番号の変化
核医学総論・問3
解答例:b
考え方
Z信号は複数の光電子増倍管出力を合成したエネルギー信号である。位置情報を表すX・Y信号と区別する。
各選択肢の解説
- a:誤り — 通常は数十本以上の光電子増倍管を使い、少数本だけを代表構成としない。
- b:正しい — 結晶に付与されたエネルギーに応じた光量を合成し、波高によるエネルギー選別に用いる。
- c:誤り — 従来カメラの結晶厚は通常1cm前後などで、約2.5cmを一般的構成とはしない。
- d:誤り — NaI(Tl)は青色域、約410~420nm付近で強く発光する。
- e:誤り — 代表的なコリメータ材は鉛であり、スズを標準としない。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:Angerカメラのエネルギー信号
核医学総論・問4
解答例:c
考え方
正しい命題は(2)(3)。有限な分解能による部分容積効果と、体内通過中の光子減弱を区別する。補正なしの深部・小病変は濃度を低く見積もりやすい。
各選択肢の解説
- a:非該当 — (1)が逆。小さい高集積部の放射能が周囲へぼけ、通常は濃度を低く見積もる。
- b:非該当 — 小病変の過大評価という説明と、散乱で光子エネルギーが上がる説明が不適切。
- c:該当 — 深部の一次光子の損失と、軟部組織・診断エネルギーで重要なCompton相互作用が対応する。
- d:非該当 — 軟部組織の140keV付近の線減弱係数は約0.15/cm程度で、桁が違う。
- e:非該当 — 減弱係数の桁と散乱光子のエネルギー方向が不適切。Compton散乱後のエネルギーは下がる。
根拠・参考文献
- MIRD23定量SPECT:部分容積・減弱・散乱補正
核医学総論・問5
解答例:a
考え方
正しい命題は(1)(2)。ソマトスタチン受容体と肝アシアロ糖蛋白受容体を標的とする薬剤を選ぶ。
各選択肢の解説
- a:該当 — オクトレオチドとGSAは、それぞれ標的細胞の受容体への結合を利用する。
- b:非該当 — MIBIは主に膜電位依存性の取り込み・保持で、標的受容体結合型ではない。
- c:非該当 — GSAは受容体型だが、MAG3は主に近位尿細管の輸送・排泄を利用する。
- d:非該当 — MAG3の腎輸送とMIBGのNETなどによる神経終末取り込みは、標的受容体結合とは異なる。
- e:非該当 — MIBGとMIBIはそれぞれ輸送体・膜電位を利用し、ここで問う受容体型ではない。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:受容体画像と輸送・排泄型トレーサー
核医学総論・問6
解答例:b
考え方
131Iは主に原子炉での核分裂または中性子照射により製造する。他の候補は代表的に荷電粒子による加速器製造である。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 201Tlは通常サイクロトロンで製造する。
- b:該当(正答) — 原子炉が代表的な供給源である。
- c:非該当 — 111Inは通常サイクロトロンで製造する。
- d:非該当 — 123Iは荷電粒子反応などによるサイクロトロン製造が代表的。
- e:非該当 — 67Gaは通常サイクロトロンで製造する。
根拠・参考文献
- IAEA核種製造資料:I131・In111・I123等の代表製造法
- IAEAサイクロトロン標的研究:Ga67とTl201の加速器製造
核医学総論・問7
解答例:c
考え方
正しい命題は(1)(4)(5)。Tc標識は過テクネチウム酸の還元を利用し、酸化剤となる空気混入を避ける。親娘の過渡平衡では99mTcは溶出後約1日で再び大きく成長する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 標識は酸化ではなく還元であり、ECDの調製後使用時間も非安定化HMPAOと取り違えている。
- b:非該当 — ジェネレータの再成長は妥当だが、(2)の酸化が不適切。
- c:該当 — 酸化を避けた調製、MAG3の加熱標識、Mo/Tcの約1日の再成長が対応する。
- d:非該当 — 加熱は妥当だが、(2)(3)が不適切。
- e:非該当 — (3)が不適切。ECDを一律に調製30分以内へ限定しない。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:Tc標識の還元条件とジェネレータ再成長
核医学総論・問8
解答例:d
考え方
短い物理的半減期のTcから、次いで123I、最も長い201Tlの順が残存放射能の点で有利。実際は患者状態、体内排泄、エネルギー窓の干渉も考える。
各選択肢の解説
- a:不適切 — 最も長く残るTlを先に投与し、その後の検査に残存しやすい。
- b:不適切 — Tlを先行させるため、短期間の連続検査には不利。
- c:不適切 — Iを先行させ、その後Tlを投与してからTcを行うため、半減期順にならない。
- d:適切(正答) — 約6時間、約13時間、約73時間の順で、先行核種の残存を抑える考え方に対応する。
- e:不適切 — Tcを最初にする点は妥当だが、最後のI検査前にTlが長く残る。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:連続検査の核種半減期と残存放射能
核医学総論・問9
解答例:a
考え方
誤りは骨を代表的な強い生理的集積部位とする記述。骨髄の軽度分布やG-CSF後の反応性集積と、皮質骨・骨基質自体の集積を区別する。
各選択肢の解説
- a:不適切(正答) — 骨の高集積を当然の生理像とはせず、骨髄分布や反応性・病的変化を評価する。
- b:適切 — 腸管には程度が変動する生理的取り込みがみられる。
- c:適切 — 扁桃などリンパ組織に生理的取り込みがみられる。
- d:適切 — 筋活動やインスリンの影響で筋集積が増える。
- e:適切 — 脳灰白質は通常高い糖利用に対応して強い集積を示す。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:FDGの正常骨・骨髄と軟部の区別
核医学総論・問10
解答例:d
考え方
正しい命題は(3)(4)。調製量や雰囲気は規定された条件を守り、無菌操作と公定の品質規格を満たす。少量の添加物でも過敏反応は起こりうる。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 調製済み製剤へ遊離Tcを後から足すことや、空気を入れてから調製する操作を一般化しない。
- b:非該当 — 後からのTc追加は標識・純度保証を崩し、添加物での副作用も全否定できない。
- c:非該当 — 無菌操作は必要だが、空気の注入は酸化や規定量の問題になりうる。
- d:該当 — 注射剤の無菌操作と、公定品質規格という基準の位置づけが妥当。
- e:非該当 — 基準の説明は妥当だが、添加物の副作用を否定する(5)が不適切。
根拠・参考文献
- EANM cGRPP:無菌調製と品質保証
- 放射性医薬品基準:公定品質規格
核医学総論・問11
解答例:e
考え方
培養を要する無菌試験は結果が出るまで時間がかかり、短寿命PET製剤では投与後の確認になる場合がある。無菌保証を免除する意味ではない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 核種同定に関わる半減期は短時間で測れ、通常は投与前確認の対象。
- b:非該当 — 核種同定・純度に関わるスペクトルを通常は投与前に確認する。
- c:非該当 — 化学・放射化学純度は投与の妥当性に直結し、迅速な投与前確認を行う。
- d:非該当 — 迅速なエンドトキシン試験などで可能な限り投与前に確認する。
- e:該当(正答) — 無菌試験の培養完了を待てない場合、工程の無菌保証に基づき出荷し試験結果を事後確認する。
根拠・参考文献
- EANM cGRPP:短半減期製剤の無菌試験と出荷前の工程保証
核医学総論・問12
解答例:未確定
未確定(説明内の確認事項あり)
考え方
未確定。放射線による自己分解を無視する(3)と、旧来の処方指示に関する分類(4)が誤りならdが候補。ただし(2)の薬理作用を一律に考慮不要とする表現も、安全性の説明としては不適切で、2006年の用語・制度との完全照合待ち。
各選択肢の解説
- a:支持しない — 有効期間が短いことは妥当。薬理作用を目的としないことと安全性への配慮不要は異なる。
- b:支持しない — 短い有効期間は妥当で、法規の適用は製造・診療など工程により区別する。
- c:候補・未確定 — 自己分解の考慮は必要で、薬理作用の全面否定にも問題があるが、旧分類との対応が残る。
- d:候補・未確定 — 自己分解と旧薬事分類という出題意図には整合しうるが、当時条文の確認が必要。
- e:支持しない — 各法の対象範囲を区別し、放射性医薬品が関係法令の管理を受けること自体は否定しない。
根拠・参考文献
- EANM cGRPP:自己分解と品質管理。旧薬事分類は直接支持しない
核医学総論・問13
解答例:b
考え方
質量数そのものは吸収線量を直接決める項ではない。放出エネルギー・放出率、体内放射能の時間積分と標的質量が重要である。
各選択肢の解説
- a:直接関係する — 投与放射能が増えると、同じ動態なら総壊変数が増える。
- b:直接の計算項ではない(正答) — 質量数だけから線量や放射線のエネルギーを決めることはできない。
- c:直接関係する — β線の放出とエネルギーは局所へ与えるエネルギーに関係する。
- d:直接関係する — 体内で壊変する時間経過を決める。
- e:直接関係する — 臓器からの消失が変わり、体内で起きる壊変数が変わる。
根拠・参考文献
- MIRD23:核壊変エネルギーと時間積分放射能
核医学総論・問14
解答例:b
考え方
標準ファントムのS値を用いるという前提では、臓器質量はモデルに組み込まれる。投与量に対する臓器動態から累積放射能を求め、S値と組み合わせる。絶対累積放射能が既知なら投与量はその正規化に含まれる。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 投与量は基礎になるが、比放射能を別に必須としない。
- b:該当 — 投与放射能と、線源臓器での時間積分放射能を対応させる組合せ。
- c:非該当 — 比放射能・血流量はMIRD基本式の直接必須入力ではない。
- d:非該当 — 血流は動態に影響するが基本式の直接入力ではなく、標準臓器質量はファントム側に含まれる。
- e:条件に注意 — 個別患者の質量補正では重要だが、本問は標準ファントム利用が前提なので臓器重量を別の必須入力としない。
根拠・参考文献
- MIRD23:標準ファントムS値と時間積分放射能
核医学総論・問15
解答例:b
考え方
独立な放射壊変と生物学的消失では1/Te=1/Tp+1/Tb。Te=8×24/(8+24)=6日となる。
各選択肢の解説
- a:誤り — 逆数和から得られる6日と一致しない。
- b:正しい — 物理的8日より短い6日になり、二つの消失過程に整合する。
- c:誤り — 有効半減期は短い方の物理的半減期を超えない。
- d:誤り — 半減期同士の差を用いる計算ではない。
- e:誤り — 半減期を加算せず、減少定数を加算する。
根拠・参考文献
- MIRDcalc manual:指数関数的な時間放射能曲線。数値は独自計算
関連する過去問
核医学総論・問16
解答例:b
考え方
正当化・最適化・線量限度の適用が原則であり、確率的影響はそれらが管理しようとする影響の性質である。医療を受ける患者本人には職業・公衆の線量限度をそのまま適用しない。
各選択肢の解説
- a:原則に関わる — 経済的・社会的要因も考慮して被ばくを合理的に低く抑える。
- b:原則そのものではない(正答) — 発生確率が線量に依存する影響をいう用語である。
- c:原則に関わる — ALARAは防護最適化の考え方を表す。
- d:原則に関わる — 利益が害を上回ることを確かめる。
- e:原則に関わる — 職業・公衆など該当する被ばく区分に適切な限度を適用する。
根拠・参考文献
- IAEA Applying Radiation Safety Standards:正当化・最適化・線量限度と医療被ばく
核医学総論・問17
解答例:未確定
未確定(説明内の確認事項あり)
考え方
未確定。候補は(2)(3)のc。管理区域の1.3mSv/3月と、治療病室の隔壁外側1mSv/週を区別する。2006年に適用された記録条項と輸送標識の直接照合が未了である。
各選択肢の解説
- a:支持しない — (1)は廃棄施設の遮蔽評価期間を取り違えている。
- b:支持しない — (1)の期間に加え、輸送用の三葉標識を任意に赤色へ変えることはできない。
- c:候補・未確定 — 管理区域と治療病室壁外の別々の基準に対応する。旧条文の完全照合待ち。
- d:支持しない — 治療病室の基準は妥当だが、記録を一律3年とする説明は適用条項の確認が必要。
- e:支持しない — 保存期間と輸送標識の仕様の両方に問題がある。
根拠・参考文献
- 医療法2001年通知原本:当時の施設基準。記録等の完全照合未了
核医学総論・問18
解答例:a
考え方
2006年の正しい命題は(1)(2)(3)。当時の水晶体限度は年150mSvで、その後引き下げられた。現行は原則5年100mSvかつ年50mSv以下。皮膚年500mSv、実効線量5年100mSvに加えて年50mSvも守る。
各選択肢の解説
- a:当時は該当 — 旧水晶体、皮膚、5年間実効線量の対応。現行水晶体限度とは区別する。
- b:非該当 — 公衆の実効線量限度の原則は年1mSvであり、2mSvではない。
- c:非該当 — 女性の四半期限度は3mSvではなく、該当する女性で5mSv/3月という制度と区別する。
- d:非該当 — 皮膚と5年実効線量は妥当だが、女性の数値が不適切。
- e:非該当 — 女性と公衆の数値が不適切。
根拠・参考文献
- 厚労省水晶体限度見直し:旧年150mSvと引き下げ後の原則
- 厚労省被ばく限度表:皮膚・実効線量・女性・妊娠の量の区別
核医学総論・問19
解答例:b
考え方
妊娠可能な女性では通常、腹部を体幹線量の測定位置とする。妊娠中は内部被ばくと腹部表面の特別な管理値も考慮し、職業実効線量の内部・外部は合算する。
各選択肢の解説
- a:誤り — 妊娠申告後を実効線量10mSvという一つの限度で扱わない。内部1mSvや腹部表面2mSvなど所定の量を区別する。
- b:正しい — 胎児防護を考慮した腹部での測定に対応する。不均等被ばくでは追加測定も必要。
- c:誤り — 内部・外部の実効線量は別枠ではなく合算して限度と比較する。
- d:誤り — 末端部・皮膚の限度と水晶体の限度は異なる。
- e:誤り — 低い線量を理由に特殊健康診断の全項目を自動免除する制度ではない。医師が必要性を判断する項目省略と区別する。
根拠・参考文献
- 厚労省測定と線量限度資料:腹部測定と妊娠・皮膚・水晶体の区別
- 電離放射線障害防止規則:健康診断の実施と一部項目省略
核医学総論・問20
解答例:d
考え方
2004年のPET安全管理改正に基づく、対象4核種と所定の製造・保管・混入防止条件を問う。短半減期という理由だけであらゆる廃棄物を一般ごみへ移せるわけではない。
各選択肢の解説
- a:誤り — 製造工程のRI規制と、診療で備えるPET核種の医療法上の届出は別であり、片方の許可で免除されない。
- b:誤り — 患者排泄物を投与後8時間まで一律に保管廃棄するという取扱いではない。病室・使用室の管理と区別する。
- c:誤り — 実験動物への使用は診療患者への投与と同じ医療法管理に自動で置き換わらず、用途と所管法令を確認する。
- d:正しい — 出題当時の特例は11C・13N・15O・18Fを対象とし、定められた条件を満たす場合に限る。
- e:誤り — 購入翌日というだけでは条件を満たさない。製造、他核種混入、数量と所定期間の保管等を確認する。
根拠・参考文献
- 厚労省2004年PET改正通知:製造・診療の規制区分とPET廃棄管理
- 原子力規制委員会PET廃棄物特例:2004年特例の成立。検索掲載本文確認、本文取得エラー
核医学総論・問21
解答例:未確定
未確定(説明内の確認事項あり)
考え方
未確定。Xeによる深部評価とIMPの純度を無視する(3)(4)は誤り。IMPの総脳放射能ピークを20分以内に限定する(5)は投与・測定条件の確認が必要で、eが候補だが確定しない。
各選択肢の解説
- a:支持しない — ECDにも緩徐な洗い出しがあり、短い使用時間内のHMPAOを一律に不安定とはしない。
- b:支持しない — (1)(2)をともに誤りとする根拠がなく、IMPピークの条件も未確認。
- c:支持しない — 純度は定量に影響するが、ECDの緩徐な消失まで誤りとはしない。
- d:支持しない — Xeと純度の説明は誤りだが、(2)の標識直後の使用可能時間は妥当。
- e:候補・未確定 — Xeの低エネルギーによる深部評価の限界と、IMPの純度依存性は明確。(5)の時間条件が残る。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging:製剤動態と定量の条件
- PMDAパーヒューザミン:IMPの正式文書入口。総脳ピークの確定は未了
核医学総論・問22
解答例:e
考え方
誤りは脳からの血中への戻りを全否定する記述。トレーサーごとの逆拡散・代謝・保持特性を考慮する。
各選択肢の解説
- a:適切 — 照明、音、会話、安静状態などは投与時の局所活動と血流を変えうる。
- b:概ね適切 — 集団平均での性差はあるが、年齢などの影響を受け個人診断の基準値とは別。
- c:適切 — 萎縮で皮質の信号が髄液空間へぼけ、濃度を低く見積もる。
- d:適切 — 定量には動脈側の供給に関する情報が必要。採血、画像入力、標準関数など方法は異なる。
- e:不適切(正答) — IMPなどでは逆拡散・再分布を考慮する。いったん脳へ移行すると全く戻らないとはいえない。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging:環境・入力・部分容積・製剤動態
核医学総論・問23
解答例:c
考え方
正しい命題は(1)(4)(5)。大動脈弓と脳の動態から指標を求める非採血法で、注射側の静脈重なりを避ける工夫が必要。再現性は同じ撮像・解析条件が前提である。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 動脈採血を必須とせず、大動脈弓との重なりを避けるため通常右肘側から投与する。
- b:非該当 — 血流測定と再現性は妥当だが、(2)の採血必須が不適切。
- c:該当 — 脳血流指標、弓部・両半球ROI、条件をそろえた再現性の特徴が対応する。
- d:非該当 — ROIは必要だが、動脈採血と左肘静注を標準とする点が不適切。
- e:非該当 — (3)の左側注射が弓部解析の代表手順として不適切。
根拠・参考文献
- Tc製剤Patlak法研究:大動脈弓・脳の非採血解析
核医学総論・問24
解答例:e
考え方
左右シャントでは肺の初回通過曲線に重なる再循環成分を解析し、時間分解した動態収集が必要。右左はMAAの肺外分布など静的な方法でも測れる。
各選択肢の解説
- a:非該当 — ドブタミン負荷血流像は通常の静的SPECTで評価できる。
- b:非該当 — 血管拡張負荷の分布も静的SPECTで評価でき、必ず動態収集とはしない。
- c:非該当 — 心電図同期は心周期内の収縮拡張を分ける収集で、初回通過ダイナミックとは異なる。
- d:非該当 — 右左シャントはMAAの肺と全身分布から求める方法があり、必ず動態とはしない。
- e:該当(正答) — 初回通過の肺曲線と早期再循環の分離を利用する。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:心内シャントの初回通過動態
核医学総論・問25
解答例:a
考え方
出題の組合せは(1)(2)(3)。HSAは血液プール、アンモニアは灌流を主に評価し、心筋細胞の傷害や代謝性生存性の指標とは分ける。
各選択肢の解説
- a:該当 — BMIPPの虚血メモリー、MIBGの予後、Tlの生存性が対応する。
- b:非該当 — 前二者は妥当だが、アンモニア単独を代謝性生存性の標準検査としない。
- c:非該当 — HSAは心腔内血液分布を示し、心筋障害を直接評価する製剤ではない。
- d:非該当 — MIBGとTlは妥当だが、(4)の心筋障害との対応が不適切。
- e:非該当 — Tlは妥当だが、HSAとアンモニアの目的を取り違えている。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):血流・代謝・生存性とMIBGの役割
核医学総論・問26
解答例:未確定
未確定(説明内の確認事項あり)
考え方
未確定。一次研究では排卵期にも子宮内膜集積が増え、授乳乳房の高集積と乳汁への少ない排出が確認される。G-CSF後骨髄集積と正常副腎の軽度集積もあり、提示された二項組合せを一意に決められない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 排卵期の内膜増加はありうるが、褐色脂肪の主な分布は頸部・鎖骨上・傍脊椎などである。
- b:成立しうる — 排卵期の内膜と正常副腎の軽い集積は支持されるが、他の組合せも成立する。
- c:非該当 — G-CSF骨髄刺激は妥当だが、褐色脂肪の主な位置が不適切。
- d:成立しうる — G-CSF骨髄刺激と授乳時の特徴はともに妥当。ほかの成立候補があり一意でない。
- e:成立しうる — 乳房の高取り込み・低い乳汁排出と軽度副腎集積はともに妥当。
根拠・参考文献
- 生理的子宮・卵巣FDG原著:排卵期と月経期の内膜集積
- 授乳女性FDG原著:高乳房取り込みと少ない乳汁排出
- EANM FDG GL:G-CSFと正常分布
核医学総論・問27
解答例:d
考え方
2006年の標準的な成人量としてはGaとTlに約74MBqが対応する。現在は装置感度、体格、撮像時間と診断参考レベルを用いて最適化し、全例の固定量としない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 従来のメチオニン・FDG腫瘍PETでは74MBqは通常の成人代表量として少ない。
- b:非該当 — メチオニンとMIBIを同じ低い固定量にはしない。
- c:非該当 — Gaは候補だが、従来の成人FDG量として74MBqは標準代表値としない。
- d:該当 — GaとTlの従来成人検査の代表的量に対応する。
- e:非該当 — Tlは候補だが、MIBIの成人腫瘍検査を74MBqに固定しない。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:従来装置における腫瘍製剤の成人投与放射能
核医学総論・問28
解答例:b
考え方
2006年の代表的適応として乳癌・膵癌を選ぶ。肝細胞癌の分化度による低集積と腎・膀胱の尿路背景が他候補の限界。現在の腎・尿路癌の全身病期診断などでの利用を否定する意味ではない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 乳癌は代表適応だが、高分化HCCではFDG集積が乏しいことがある。
- b:該当 — 乳癌と膵癌はFDG腫瘍画像の代表的な対象。ただし微小・低代謝病変や炎症による限界はある。
- c:非該当 — HCCの低集積と腎尿路背景・病型差のため、出題の代表的高感度適応にはそろわない。
- d:非該当 — 膵癌は候補だが、腎癌の局所原発検出には制約がある。
- e:非該当 — いずれも尿路放射能が局所評価を妨げる。全身転移評価への現行利用とは区別する。
根拠・参考文献
- EANM FDG GL:腫瘍別の限界と全身評価
核医学総論・問29
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(5)。高血糖はFDGと競合し脳や病変の相対取り込みを下げ、高インスリンは筋へ取り込みを向ける。画像所見だけで絶食違反を確定せず血糖・投与歴も確認する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 脳低下は手掛かりだが、腎低下を代表的な対所見としない。
- b:該当 — 脳の相対集積低下と広い筋集積増加が代謝前処置不良を疑わせる。
- c:非該当 — 腎・関節の変化は絶食違反に特異的でなく、関節炎など別原因を考える。
- d:非該当 — 関節と脊髄の集積は絶食違反の代表的組合せではない。
- e:非該当 — 筋は手掛かりになるが、脊髄増加を同じ代謝性パターンの主要所見としない。
根拠・参考文献
- EANM FDG GL:血糖・インスリンと筋集積、前処置
核医学総論・問30
解答例:d
考え方
正しい命題は(2)(3)(4)。低換気は低酸素性血管収縮などで灌流を減らす。肺血流欠損は塞栓に特異的でなく、換気・構造との対応が必要。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 血流遮断では局所CO2変化などを通じ換気にも影響し、気管支反応を全否定できない。
- b:非該当 — (1)の全否定と、fissure signを微小塞栓に特異的とする(5)が不適切。
- c:非該当 — 気管支拡張症の血流低下は妥当だが、(1)(5)が不適切。
- d:該当 — 低換気からの血流再配分、体位依存性、障害部位の低灌流が対応する。
- e:非該当 — 体位と気管支拡張部位は妥当だが、葉間裂の線状欠損を塞栓特異的としない。
根拠・参考文献
- EANM肺SPECT GL:換気血流と非塞栓性欠損
核医学総論・問31
解答例:a
考え方
Krは非常に短い半減期のため持続吸入しながら分布を撮像する。Technegasの沈着をXeの洗い出しと混同しない。
各選択肢の解説
- a:正しい — 短寿命核種の供給を続けながら換気分布を得る。
- b:誤り — Technegasは肺に保持される粒子分布像で、通常Xeのような呼気洗い出しを測らない。
- c:誤り — 血液の逆流はMAA凝集を助長しhot spotの原因になりうるため避ける。
- d:誤り — 右左シャントはMAAの肺外分布などで測る。Xe全身像を標準法にしない。
- e:誤り — 診断用の微量放射性Xeを麻酔濃度のXeと混同しない。
根拠・参考文献
- EANM肺SPECT GL:換気製剤・MAAの投与
- Technegas粒子研究:肺内保持の粒子機序
核医学総論・問32
解答例:c
考え方
正しい命題は(1)(4)(5)。投与時の体位で分布が決まり、撮像時の軟部減弱も読影に影響する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 重力は妥当だが、側面像でも対側肺の重なりはあり、斜位は通常後斜位を重視する。
- b:非該当 — 生理的変化は妥当だが、側面で対側肺の影響を全否定する(2)が不適切。
- c:該当 — 臥位の前後差、乳房・体格による見かけの低下、呼吸位などの条件が対応する。
- d:非該当 — 側面の重なり否定と、斜位方向の説明が不適切。
- e:非該当 — 減弱・生理条件は妥当だが、(3)の標準的斜位方向が不適切。
根拠・参考文献
- EANM肺SPECT GL:体位・減弱・撮像方向
核医学総論・問33
解答例:c
考え方
正しい命題は(1)(4)(5)。血液プール製剤の漏出、直腸吸収後の門脈経路、胃内に保持される液体マーカーという原理を区別する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 唾液腺は通常過テクネチウム酸、異所性胃粘膜も過テクネチウム酸で評価し、(2)(3)が不適切。
- b:非該当 — 出血・胃排出は対応するが、唾液腺とTlの組合せが不適切。
- c:該当 — HSAの出血検出、過テクネチウム酸の直腸門脈評価、DTPAの液体胃排出が対応する。現在の出血検査では標識赤血球も主に用いる。
- d:非該当 — 直腸門脈は対応するが、唾液腺とMeckelの製剤が不適切。
- e:非該当 — 直腸門脈と胃排出は対応するが、Meckelにスズコロイドを用いる説明が不適切。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:消化管機能検査と製剤
核医学総論・問34
解答例:b
考え方
誤りは肺野びまん性Ga集積を再発と決める記述。感染、薬剤性肺障害などを重要な鑑別とする。
各選択肢の解説
- a:適切 — FDGは多くの代謝活性のある骨転移を描出する。腫瘍型と造骨・溶骨性の差を考慮する。
- b:不適切(正答) — 治療後肺障害や感染もGa陽性であり、再発を画像だけで優先・確定しない。
- c:適切 — 18Fフッ化物は骨形成・骨代謝の高い部位へ取り込まれる。
- d:適切 — 活動性滑膜炎など炎症細胞の糖利用で集積する。
- e:適切 — 多くの活動性骨髄腫病変でFDG集積がみられるが、陰性例もある。
根拠・参考文献
- 急性慢性炎症Ga・白血球比較:間質性肺炎・非悪性病変でもGa陽性
- EANM FDG GL:骨・骨髄腫と炎症集積
核医学総論・問35
解答例:b
考え方
慢性炎症では好中球の活発な遊走だけに依存しないGaが有利な状況がある。現在はFDGやMRIなども含め部位・病原体・病態に応じて選ぶ。
各選択肢の解説
- a:不適切 — Gaは乳汁や乳房の問題があり、授乳はGaを選ぶ理由にはならない。
- b:適切(正答) — 慢性炎症や一部の間質性病変などでは、標識白血球の感度が低いことがある。
- c:不適切 — 鉄負荷・輸血はGa分布を変えうるため、Ga優先の単純な理由にならない。
- d:不適切 — 炎症性腸疾患は白血球遊走を利用する検査の適応になり、Gaの生理的腸排泄も問題となる。
- e:不適切 — 骨折・術後変化ではGaも非特異的に陽性になり、骨髄像と白血球像など目的に合う方法を選ぶ。
根拠・参考文献
- 急性慢性炎症Ga・白血球比較:慢性・間質性病変での製剤差
核医学総論・問36
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(5)。広い造骨性転移や代謝性骨疾患では骨取り込みが強く、相対的に腎・軟部背景が乏しいsuperscanを呈しうる。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 前立腺癌は候補だが、腎癌の転移は溶骨性が多く、代表的な造骨性superscanとしない。
- b:該当 — 前立腺癌の広範造骨性転移と、副甲状腺機能亢進の代謝性骨変化が対応する。
- c:非該当 — 腎・甲状腺癌は溶骨性が多く、典型的な強い全骨集積を代表しない。
- d:非該当 — 甲状腺癌と骨髄腫の溶骨性病変は骨像で検出しにくい場合がある。
- e:非該当 — 副甲状腺は候補だが、骨髄腫を同じ機序で選ばない。
根拠・参考文献
- EANM骨シンチGL:代謝性骨病変と造骨・溶骨の違い
核医学総論・問37
解答例:b
考え方
正しい命題は(1)(2)(5)。コレステロール類似体を用い、遊離ヨウ素の甲状腺取り込みを抑える。通常は約1週間後から撮像する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 製剤と甲状腺ブロックは妥当だが、投与2日での通常撮像は早すぎる。
- b:該当 — 皮質用のアドステロール、甲状腺ブロック、背面像での右優位という通常所見が対応する。左右差は深さや肝背景の影響も受ける。
- c:非該当 — 製剤と通常の左右差は対応するが、膀胱尿をなくす処置を主要な撮像前条件としない。
- d:非該当 — 甲状腺ブロックは必要だが、時期と排尿の位置づけが不適切。
- e:非該当 — 左右差は通常所見だが、(3)(4)の説明が不適切。
根拠・参考文献
- PMDAアドステロール:甲状腺ブロックと7日以降の撮像
核医学総論・問38
解答例:d
考え方
核医学は腫瘍のリンパ流で最初に到達する節を同定し、転移の有無は採取した節の病理で調べる。
各選択肢の解説
- a:誤り — 乳房腫瘍周囲や乳輪・皮内など適切な局所へ投与し、手背は乳房リンパ流を代表しない。
- b:誤り — 最初に流入する節を意味し、転移しているとは限らない。
- c:誤り — 放射能集積はリンパ流と保持を示し、転移そのものの有無を画像だけで確定しない。
- d:正しい — 術中ガンマプローブで放射能の高い節を探索・確認する。
- e:誤り — 色素法との併用が行われる。
根拠・参考文献
- 乳癌センチネル節製剤比較:画像・術中探索と節の採取
核医学総論・問39
解答例:e
考え方
正しい命題は(4)(5)。一時的な機能悪化と、その後の低下症を含む長期変化を説明し、受診継続を勧める。指示は投与量・患者状態に応じた個別の安全管理に従う。
各選択肢の解説
- a:非該当 — ヨウ素制限を投与後わずか2時間で一律解除しない。低用量131Iの通常注意を抗甲状腺薬の無顆粒球症と混同しない。
- b:非該当 — 通院継続は妥当だが、(1)の短い一律制限が不適切。
- c:非該当 — 抗甲状腺薬の安全説明との混同に注意し、6か月正常なら今後低下症なしという(3)は誤り。
- d:非該当 — 一時的増悪への注意は妥当だが、遅発性低下症はありうる。
- e:該当 — 負担の大きな活動を控える説明と、機能変動に応じた受診継続が妥当。数日という期間だけで全リスクが終わる意味ではない。
根拠・参考文献
- EANM良性甲状腺治療GL:治療前後の準備・機能変動と長期観察
核医学総論・問40
解答例:a
考え方
2006年の転移治療として(1)(2)(3)。ヨウ素取り込みを持つ濾胞細胞由来の癌が標的で、正常甲状腺を除去した条件と適切な線源管理が重要。
各選択肢の解説
- a:該当 — 髄様癌の非適応、正常甲状腺除去、転移治療での治療病室管理が対応する。現在は投与量・退出基準に応じ例外があり、全てのヨウ素治療へ入院を一般化しない。
- b:非該当 — 髄様癌と術後条件は妥当だが、カルシトニンは髄様癌の指標で、分化型癌の効果判定には通常サイログロブリンを使う。
- c:非該当 — 未分化癌はヨウ素集積能が乏しく、ヨウ化物治療の良い適応とはしない。
- d:非該当 — 術後条件・線源管理は妥当だが、未分化癌の適応が不適切。
- e:非該当 — 病室管理は妥当だが、未分化癌と腫瘍マーカーが不適切。
根拠・参考文献
- ATA分化型甲状腺癌GL:ヨウ素集積性転移と術後条件・マーカー
- 厚労省退出基準:現行の投与量・線量による退出例外。2006と混同しない
脳神経核医学・問1
解答例:a
考え方
血流と代謝の不均衡を区別する。正しい命題は(1)(2)(3)。貧困灌流では血管拡張と酸素摂取率上昇によって酸素代謝を代償する。
各選択肢の解説
- a:正答候補 — 命題(1):救済可能性が残る虚血組織であり、不可逆的梗塞そのものとは区別する。 命題(2):再灌流後の血流過剰は、不可逆的な梗塞を免れた領域にも生じ得る。 命題(3):代謝需要に比べ血流が過剰となり、酸素摂取率は低くなる。
- b:非該当 — 命題(1):救済可能性が残る虚血組織であり、不可逆的梗塞そのものとは区別する。 命題(2):再灌流後の血流過剰は、不可逆的な梗塞を免れた領域にも生じ得る。 命題(5):代償性の酸素摂取増加により、血流が低くても酸素代謝は当初維持され得る。
- c:非該当 — 命題(1):救済可能性が残る虚血組織であり、不可逆的梗塞そのものとは区別する。 命題(4):灌流圧低下に対する血管拡張により血液量は通常増える方向で、低下との一律の対応はない。 命題(5):代償性の酸素摂取増加により、血流が低くても酸素代謝は当初維持され得る。
- d:非該当 — 命題(2):再灌流後の血流過剰は、不可逆的な梗塞を免れた領域にも生じ得る。 命題(3):代謝需要に比べ血流が過剰となり、酸素摂取率は低くなる。 命題(4):灌流圧低下に対する血管拡張により血液量は通常増える方向で、低下との一律の対応はない。
- e:非該当 — 命題(3):代謝需要に比べ血流が過剰となり、酸素摂取率は低くなる。 命題(4):灌流圧低下に対する血管拡張により血液量は通常増える方向で、低下との一律の対応はない。 命題(5):代償性の酸素摂取増加により、血流が低くても酸素代謝は当初維持され得る。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:脳血流・代謝画像の原理と疾患別所見
脳神経核医学・問2
解答例:d
考え方
安静時血流の低下に加え、負荷後の減少は盗血を示唆する。命題(3)(4)が該当する。ただし画像で反応性改善が期待されることと、全患者で外科治療の臨床利益が証明されることは同義ではない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):通常の成人負荷は約1 gまたは体重に応じた量で、示された少量は標準的な負荷条件と異なる。 命題(2):予備能低下だけを理由に血行再建が無効とはいえず、不可逆的障害や周術期リスクも評価する。
- b:非該当 — 命題(1):通常の成人負荷は約1 gまたは体重に応じた量で、示された少量は標準的な負荷条件と異なる。 命題(5):代償が働く虚血では酸素摂取率はむしろ上がり得る。SPECTだけでその値は直接測定できない。
- c:非該当 — 命題(2):予備能低下だけを理由に血行再建が無効とはいえず、不可逆的障害や周術期リスクも評価する。 命題(3):有効な血行再建により灌流圧が回復すれば、負荷反応性が改善する可能性がある。
- d:正答候補 — 命題(3):有効な血行再建により灌流圧が回復すれば、負荷反応性が改善する可能性がある。 命題(4):大脳病変による対側小脳の機能抑制は、上流の機能回復に伴って改善し得る。
- e:非該当 — 命題(4):大脳病変による対側小脳の機能抑制は、上流の機能回復に伴って改善し得る。 命題(5):代償が働く虚血では酸素摂取率はむしろ上がり得る。SPECTだけでその値は直接測定できない。
根拠・参考文献
- JET-2 study:血流・血管反応性による血行力学的重症度と治療評価
- Crossed cerebellar diaschisis:大脳病変による対側小脳の機能低下
脳神経核医学・問3
解答例:d
考え方
命題(2)(3)(4)が該当する。左右差、ドパミン系・交感神経系障害、言語症候に対応するネットワークを組み合わせる。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):進行性核上性麻痺は通常孤発性で、遺伝的リスクの存在と遺伝性疾患であることは区別する。 命題(2):左右差の強い前頭頭頂葉や基底核の機能低下は皮質基底核症候群を支持する。 命題(3):心臓交感神経終末の障害を検出し、パーキンソン病の鑑別に役立つ。ただし薬剤や心疾患による影響を除外する。
- b:非該当 — 命題(1):進行性核上性麻痺は通常孤発性で、遺伝的リスクの存在と遺伝性疾患であることは区別する。 命題(2):左右差の強い前頭頭頂葉や基底核の機能低下は皮質基底核症候群を支持する。 命題(5):正常圧水頭症では脳室内への逆流・停滞が知られるため、描出されにくいとの一般化は不適切。
- c:非該当 — 命題(1):進行性核上性麻痺は通常孤発性で、遺伝的リスクの存在と遺伝性疾患であることは区別する。 命題(4):原発性進行性失語では優位半球の言語ネットワークが障害され、亜型により前頭・側頭・頭頂の優位部位が異なる。 命題(5):正常圧水頭症では脳室内への逆流・停滞が知られるため、描出されにくいとの一般化は不適切。
- d:正答候補 — 命題(2):左右差の強い前頭頭頂葉や基底核の機能低下は皮質基底核症候群を支持する。 命題(3):心臓交感神経終末の障害を検出し、パーキンソン病の鑑別に役立つ。ただし薬剤や心疾患による影響を除外する。 命題(4):原発性進行性失語では優位半球の言語ネットワークが障害され、亜型により前頭・側頭・頭頂の優位部位が異なる。
- e:非該当 — 命題(3):心臓交感神経終末の障害を検出し、パーキンソン病の鑑別に役立つ。ただし薬剤や心疾患による影響を除外する。 命題(4):原発性進行性失語では優位半球の言語ネットワークが障害され、亜型により前頭・側頭・頭頂の優位部位が異なる。 命題(5):正常圧水頭症では脳室内への逆流・停滞が知られるため、描出されにくいとの一般化は不適切。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:脳血流・代謝画像の原理と疾患別所見
脳神経核医学・問4
解答例:未確定
未確定(画像または命題解釈の確認が必要)
考え方
原本画像を確認したが、低解像度の局所差から焦点側と血流正常の二択を確定できない。Aが受容体画像である可能性は高いものの、解答記号の確定には原画像または公式解答が必要。
各選択肢の解説
- a:未確定 — 命題(1):皮質に比べ小脳が弱い分布は受容体画像を示唆するが、表示条件も確認する。 命題(2):左側頭葉の受容体低下が明瞭なら支持されるが、この原本の濃淡だけでは確定しない。
- b:未確定 — 命題(1):皮質に比べ小脳が弱い分布は受容体画像を示唆するが、表示条件も確認する。 命題(5):血流画像に有意差がない可能性もあり、受容体画像との差を原画像で再確認する。
- c:未確定 — 命題(2):左側頭葉の受容体低下が明瞭なら支持されるが、この原本の濃淡だけでは確定しない。 命題(3):受容体密度の低い小脳を、血流の低下と読み替えてはいけない。
- d:未確定 — 命題(3):受容体密度の低い小脳を、血流の低下と読み替えてはいけない。 命題(4):後頭葉焦点を支持する明瞭な局在をこの資料から確認できない。
- e:未確定 — 命題(4):後頭葉焦点を支持する明瞭な局在をこの資料から確認できない。 命題(5):血流画像に有意差がない可能性もあり、受容体画像との差を原画像で再確認する。
根拠・参考文献
- FDG and flumazenil PET in epilepsy:血流・代謝異常とベンゾジアゼピン受容体異常の範囲は一致しない
脳神経核医学・問5
解答例:c
考え方
主幹動脈の慢性血行力学的障害を調べる検査であり、この設問では命題(2)(3)が有用性の乏しい組合せ。病型や検査時期を無視した「一切有用でない」という意味ではない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):頸動脈の高度狭窄では予備能や盗血の評価に役立つ。 命題(2):細小穿通枝病変が中心で、主幹動脈の灌流圧低下を調べる負荷の典型的適応ではない。
- b:非該当 — 命題(1):頸動脈の高度狭窄では予備能や盗血の評価に役立つ。 命題(5):側副血行と血管予備能の評価が治療方針に関係する。
- c:正答候補 — 命題(2):細小穿通枝病変が中心で、主幹動脈の灌流圧低下を調べる負荷の典型的適応ではない。 命題(3):急性心原性塞栓では再開通治療や梗塞評価が中心で、慢性閉塞性疾患と同じ目的の負荷は通常行わない。
- d:非該当 — 命題(3):急性心原性塞栓では再開通治療や梗塞評価が中心で、慢性閉塞性疾患と同じ目的の負荷は通常行わない。 命題(4):攣縮に伴う予備能低下の評価に用いられるが、病態・安全性を吟味する。
- e:非該当 — 命題(4):攣縮に伴う予備能低下の評価に用いられるが、病態・安全性を吟味する。 命題(5):側副血行と血管予備能の評価が治療方針に関係する。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:脳血流・代謝画像の原理と疾患別所見
脳神経核医学・問6
解答例:b
考え方
原本の分水嶺障害と負荷反応不良から、命題(1)(2)(5)が該当する。血流検査で代謝量を直接測定したとはいえない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):分水嶺の障害と予備能低下は灌流圧不足が関与する機序を支持する。 命題(2):高度狭窄側の血管拡張余力低下は、灌流圧低下を示唆する。 命題(3):血流低下だけでは酸素・糖代謝の著明な低下を断定できない。
- b:正答候補 — 命題(1):分水嶺の障害と予備能低下は灌流圧不足が関与する機序を支持する。 命題(2):高度狭窄側の血管拡張余力低下は、灌流圧低下を示唆する。 命題(5):慢性的な血管拡張状態では血行再建後に過灌流を生じやすい。
- c:非該当 — 命題(1):分水嶺の障害と予備能低下は灌流圧不足が関与する機序を支持する。 命題(4):自己調節能が障害されると過度の降圧で脳血流が低下し、症状を誘発し得る。 命題(5):慢性的な血管拡張状態では血行再建後に過灌流を生じやすい。
- d:非該当 — 命題(2):高度狭窄側の血管拡張余力低下は、灌流圧低下を示唆する。 命題(3):血流低下だけでは酸素・糖代謝の著明な低下を断定できない。 命題(4):自己調節能が障害されると過度の降圧で脳血流が低下し、症状を誘発し得る。
- e:非該当 — 命題(3):血流低下だけでは酸素・糖代謝の著明な低下を断定できない。 命題(4):自己調節能が障害されると過度の降圧で脳血流が低下し、症状を誘発し得る。 命題(5):慢性的な血管拡張状態では血行再建後に過灌流を生じやすい。
根拠・参考文献
- Preoperative cerebrovascular reactivity and hyperperfusion:術前予備能低下と頸動脈内膜剥離後の過灌流リスク
脳神経核医学・問7
解答例:c
考え方
正しい命題は(1)(4)(5)。疾患ごとの典型分布は診断を助けるが、遠隔効果や進行期の広がりを排除するものではない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):アルツハイマー病では後帯状回・楔前部の低下が早期から認められる。 命題(2):アルツハイマー病でも交叉性小脳遠隔効果の報告があり、起こらないとの断定は誤り。 命題(3):レビー小体型認知症の鑑別に重要なのは後頭葉、とくに視覚野を含む低下で、一次感覚運動野の低下ではない。
- b:非該当 — 命題(1):アルツハイマー病では後帯状回・楔前部の低下が早期から認められる。 命題(2):アルツハイマー病でも交叉性小脳遠隔効果の報告があり、起こらないとの断定は誤り。 命題(5):皮質下病変による前頭葉回路の遮断などで、梗塞そのものを超えた前頭葉機能低下が生じる。
- c:正答候補 — 命題(1):アルツハイマー病では後帯状回・楔前部の低下が早期から認められる。 命題(4):前頭側頭葉変性でも進行や亜型により頭頂部へ障害が及ぶことがある。 命題(5):皮質下病変による前頭葉回路の遮断などで、梗塞そのものを超えた前頭葉機能低下が生じる。
- d:非該当 — 命題(2):アルツハイマー病でも交叉性小脳遠隔効果の報告があり、起こらないとの断定は誤り。 命題(3):レビー小体型認知症の鑑別に重要なのは後頭葉、とくに視覚野を含む低下で、一次感覚運動野の低下ではない。 命題(4):前頭側頭葉変性でも進行や亜型により頭頂部へ障害が及ぶことがある。
- e:非該当 — 命題(3):レビー小体型認知症の鑑別に重要なのは後頭葉、とくに視覚野を含む低下で、一次感覚運動野の低下ではない。 命題(4):前頭側頭葉変性でも進行や亜型により頭頂部へ障害が及ぶことがある。 命題(5):皮質下病変による前頭葉回路の遮断などで、梗塞そのものを超えた前頭葉機能低下が生じる。
根拠・参考文献
- Crossed cerebellar diaschisis in Alzheimer disease:アルツハイマー病でも小脳遠隔効果が生じること
- EANM Brain Imaging guide:認知症別の血流・代謝分布
脳神経核医学・問8
解答例:c
考え方
命題(1)(4)(5)が該当する。統計画像は正常データベースとの差を可視化する補助情報で、元の断層像やMRI、臨床所見に代わる確定診断ではない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):脳表抽出は形態差の影響を軽減しても、萎縮に伴う部分容積効果を完全補正する操作ではない。 命題(2):核医学画像のテンプレートを用いた標準化も可能で、全例で個別MRIを必須とはしない。 命題(3):位置合わせ不良や正常化の基準による偽所見を確認し、統計結果を常に優先してはいけない。
- b:非該当 — 命題(1):脳表抽出は形態差の影響を軽減しても、萎縮に伴う部分容積効果を完全補正する操作ではない。 命題(2):核医学画像のテンプレートを用いた標準化も可能で、全例で個別MRIを必須とはしない。 命題(5):絶対値を扱う定量画像にも適用できるが、相対正常化の有無によって結果の意味が変わる。
- c:正答候補 — 命題(1):脳表抽出は形態差の影響を軽減しても、萎縮に伴う部分容積効果を完全補正する操作ではない。 命題(4):トレーサごとに正常分布が異なるため、対照条件をそろえる必要がある。 命題(5):絶対値を扱う定量画像にも適用できるが、相対正常化の有無によって結果の意味が変わる。
- d:非該当 — 命題(2):核医学画像のテンプレートを用いた標準化も可能で、全例で個別MRIを必須とはしない。 命題(3):位置合わせ不良や正常化の基準による偽所見を確認し、統計結果を常に優先してはいけない。 命題(4):トレーサごとに正常分布が異なるため、対照条件をそろえる必要がある。
- e:非該当 — 命題(3):位置合わせ不良や正常化の基準による偽所見を確認し、統計結果を常に優先してはいけない。 命題(4):トレーサごとに正常分布が異なるため、対照条件をそろえる必要がある。 命題(5):絶対値を扱う定量画像にも適用できるが、相対正常化の有無によって結果の意味が変わる。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:脳血流・代謝画像の原理と疾患別所見
脳神経核医学・問9
解答例:b
考え方
症候と後頭葉優位の異常からレビー小体型認知症が考えられ、2006年時点の組合せは(1)(2)(5)。国内のドネペジル適応追加は2014年で、現行適応と試験当時を混同しない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):提示統計画像では後帯状回・楔前部にも低下が示される。相対的温存という一般傾向は絶対的な正常を意味しない。 命題(2):後頭葉の機能低下は視覚症状を伴うレビー小体型認知症を支持する。 命題(3):高齢発症も多く、この患者の年齢を例外とする説明は適切でない。
- b:正答候補 — 命題(1):提示統計画像では後帯状回・楔前部にも低下が示される。相対的温存という一般傾向は絶対的な正常を意味しない。 命題(2):後頭葉の機能低下は視覚症状を伴うレビー小体型認知症を支持する。 命題(5):心臓交感神経脱神経によるMIBG集積低下が診断の補助となる。
- c:非該当 — 命題(1):提示統計画像では後帯状回・楔前部にも低下が示される。相対的温存という一般傾向は絶対的な正常を意味しない。 命題(4):2006年には当該適応は未承認。現在は承認されており、時点を明示して読む。 命題(5):心臓交感神経脱神経によるMIBG集積低下が診断の補助となる。
- d:非該当 — 命題(2):後頭葉の機能低下は視覚症状を伴うレビー小体型認知症を支持する。 命題(3):高齢発症も多く、この患者の年齢を例外とする説明は適切でない。 命題(4):2006年には当該適応は未承認。現在は承認されており、時点を明示して読む。
- e:非該当 — 命題(3):高齢発症も多く、この患者の年齢を例外とする説明は適切でない。 命題(4):2006年には当該適応は未承認。現在は承認されており、時点を明示して読む。 命題(5):心臓交感神経脱神経によるMIBG集積低下が診断の補助となる。
根拠・参考文献
- PMDA ドネペジル製剤情報:レビー小体型認知症の承認時期と現行適応
- EANM Brain Imaging guide:レビー小体型認知症の画像所見
脳神経核医学・問10
解答例:a
考え方
安定化処理をしない従来のHMPAOは調製後の使用時間が短く、朝に作って長時間待つ運用は適切でない。現在の安定化製剤の条件まで一律に同じとはしない。
各選択肢の解説
- a:正答候補 — 調製後の変化で脳移行成分が減るため、発作待機の長時間保存は製剤条件に反する。
- b:非該当 — ECDは投与時の血流を組織内に保持し、閉塞試験中に投与して後から撮像できる。
- c:非該当 — IMPによる定量法を用いて血管反応性を評価できる。
- d:非該当 — 発作間欠期の局所糖代謝低下は焦点診断・手術評価の補助になる。
- e:非該当 — 中枢性ベンゾジアゼピン受容体の局所低下を焦点診断に利用できる。
根拠・参考文献
- FDA Ceretec label:非安定化HMPAOの調製後使用条件
- EANM Brain Imaging guide:製剤の安定化と脳画像の適応
脳神経核医学・問11
解答例:a
考え方
発熱・行動変化と側頭葉優位のMRI異常、局所血流増加の組合せはヘルペス脳炎を強く疑わせる。確定には髄液PCRなどを用い、画像だけで病原体は証明できない。
各選択肢の解説
- a:正答候補 — 側頭葉・辺縁系優位の炎症と急性症候に整合し、第一候補となる。
- b:非該当 — 他の脳炎も鑑別だが、典型的な側頭葉優位分布からはまずヘルペスを優先する。
- c:非該当 — 提示された病変側・分布と急性炎症性症候が合わず、通常の梗塞性低灌流とも異なる。
- d:非該当 — 通常は亜急性の進行性認知障害や拡散強調像所見が中心で、高熱と局所過灌流の組合せは典型的でない。
- e:非該当 — 血管支配に一致しない病変は取り得るが、年齢・臨床背景からミトコンドリア病より急性脳炎が妥当。
根拠・参考文献
- MR and HMPAO SPECT in herpes simplex encephalitis:ヘルペス脳炎の側頭葉病変と灌流像
脳神経核医学・問12
解答例:e
考え方
命題(4)(5)が該当する。国内の標準的な髄腔内製剤はインジウム標識DTPAで、遅い髄液動態を翌日以降も観察する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):国内で標準的に用いる髄腔内製剤はインジウム標識で、テクネチウム製剤との取り違えに注意する。 命題(2):脳室逆流や円蓋部への移行の遅延を見るため、24~48時間などの遅延像を必要とする。
- b:非該当 — 命題(1):国内で標準的に用いる髄腔内製剤はインジウム標識で、テクネチウム製剤との取り違えに注意する。 命題(5):鼻腔への漏出の検出に用いられるが、正確な部位同定はCT・MRI等も組み合わせる。
- c:非該当 — 命題(2):脳室逆流や円蓋部への移行の遅延を見るため、24~48時間などの遅延像を必要とする。 命題(3):髄液漏出では早期の膀胱描出や体幹部からの消失亢進が問題となり、単純なクリアランス遅延とは異なる。
- d:非該当 — 命題(3):髄液漏出では早期の膀胱描出や体幹部からの消失亢進が問題となり、単純なクリアランス遅延とは異なる。 命題(4):脳室への逆流・停滞がみられることがある。ただし単独で正常圧水頭症を確定する所見ではない。
- e:正答候補 — 命題(4):脳室への逆流・停滞がみられることがある。ただし単独で正常圧水頭症を確定する所見ではない。 命題(5):鼻腔への漏出の検出に用いられるが、正確な部位同定はCT・MRI等も組み合わせる。
根拠・参考文献
- PMDA インジウムDTPA製剤情報:国内で使用する髄腔内放射性医薬品
- SINPHONI SPECT study:正常圧水頭症の核医学評価と臨床診断
脳神経核医学・問13
解答例:c
考え方
命題(2)(3)が該当する。中枢性ベンゾジアゼピン結合部位はGABA-A受容体複合体、かつて末梢性ベンゾジアゼピン受容体と呼ばれた部位はTSPOであり、混同しない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):ラクロプライドは主にD2/3受容体密度の高い線条体の評価に適し、低密度の大脳皮質には高親和性リガンドを用いる。 命題(2):抗精神病薬によるD2受容体占有をPETで評価でき、治療作用・副作用との関係が調べられる。
- b:非該当 — 命題(1):ラクロプライドは主にD2/3受容体密度の高い線条体の評価に適し、低密度の大脳皮質には高親和性リガンドを用いる。 命題(5):活性化ミクログリアの画像化で対象とするのは主にTSPOで、中枢性ベンゾジアゼピン結合部位ではない。
- c:正答候補 — 命題(2):抗精神病薬によるD2受容体占有をPETで評価でき、治療作用・副作用との関係が調べられる。 命題(3):β-CITは線条体ドパミントランスポータの画像化に使われるが、セロトニン系への結合もあり完全特異的ではない。
- d:非該当 — 命題(3):β-CITは線条体ドパミントランスポータの画像化に使われるが、セロトニン系への結合もあり完全特異的ではない。 命題(4):イオマゼニルが評価するのは中枢性のGABA-A受容体複合体にある結合部位。
- e:非該当 — 命題(4):イオマゼニルが評価するのは中枢性のGABA-A受容体複合体にある結合部位。 命題(5):活性化ミクログリアの画像化で対象とするのは主にTSPOで、中枢性ベンゾジアゼピン結合部位ではない。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:脳血流・代謝画像の原理と疾患別所見
- Haloperidol D2 occupancy PET study:ハロペリドールによるD2受容体占有
- Beta-CIT human binding kinetics:線条体ドパミン・中脳セロトニンの輸送体への結合
- Activated microglia and peripheral benzodiazepine binding:活性化ミクログリアにおける末梢性結合部位(現TSPO)の発現
脳神経核医学・問14
解答例:e
考え方
命題(4)(5)が該当する。中枢ドパミン系の障害だけでなく、末梢自律神経障害を組み合わせるのが要点。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):線条体ドパミン機能は障害されるが、心臓MIBGは典型的にはパーキンソン病より保たれる。例外はある。 命題(2):線条体の障害はあっても、心臓交感神経の障害が同頻度で生じるとはいえない。
- b:非該当 — 命題(1):線条体ドパミン機能は障害されるが、心臓MIBGは典型的にはパーキンソン病より保たれる。例外はある。 命題(5):レビー小体病に伴う黒質線条体・自律神経障害により両方が低下し得る。
- c:非該当 — 命題(2):線条体の障害はあっても、心臓交感神経の障害が同頻度で生じるとはいえない。 命題(3):純粋なアルツハイマー病では両検査の低下は典型的な組合せでない。
- d:非該当 — 命題(3):純粋なアルツハイマー病では両検査の低下は典型的な組合せでない。 命題(4):黒質線条体変性と心臓交感神経脱神経の双方がみられる代表的疾患。
- e:正答候補 — 命題(4):黒質線条体変性と心臓交感神経脱神経の双方がみられる代表的疾患。 命題(5):レビー小体病に伴う黒質線条体・自律神経障害により両方が低下し得る。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:脳血流・代謝画像の原理と疾患別所見
脳神経核医学・問15
解答例:b
考え方
原本画像の強い左右差を伴う前頭頭頂・線条体機能低下は皮質基底核症候群を支持する。設問病名は皮質基底核変性症だが、画像だけで病理学的CBDを確定することはできない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 典型例の後部連合野優位低下だけでは、この強い非対称性と線条体異常を説明しにくい。
- b:正答候補 — 非対称な皮質・皮質下機能低下とパーキンソン症候の組合せが最も適合する。
- c:非該当 — 前頭側頭葉優位のパターンが中心で、本画像の皮質・線条体左右差とは合いにくい。
- d:非該当 — MRIで対応する梗塞がなく、示された分布を血管障害だけで説明する根拠に乏しい。
- e:非該当 — 後頭葉低下が重要な手掛かりで、本画像の著明な左右差優位とは異なる。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:脳血流・代謝画像の原理と疾患別所見
脳神経核医学・問16
解答例:b
考え方
誤りとして選ぶのはb。交叉性小脳遠隔効果は脳梗塞に限らず、大脳腫瘍などでも生じる。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 皮質橋小脳路の入力低下により対側小脳の機能低下を生じ得る。ただし全梗塞で必ず起こるという意味ではない。
- b:正答候補 — 腫瘍による皮質・連絡路障害でも対側小脳の機能低下を起こし得るため、除外する断定が誤り。
- c:非該当 — 慢性の入力低下が持続すると小脳の萎縮へ進む場合がある。
- d:非該当 — 被殻出血に伴う回路遮断などで同側皮質の血流・代謝が低下することがある。
- e:非該当 — 原病変の回復や神経回路の変化に伴い、遠隔部の機能低下は改善・変化し得る。
根拠・参考文献
- Crossed cerebellar diaschisis PET study:神経連絡の障害による小脳の血流・代謝低下
- EANM Brain Imaging guide:遠隔効果と脳機能画像の解釈
脳神経核医学・問17
解答例:a
考え方
命題(1)(2)(3)が該当する。血管塊の高い放射能を、周囲脳実質へ届く栄養血流の増大と同一視してはいけない。
各選択肢の解説
- a:正答候補 — 命題(1):水標識PETでは血管内成分が信号に寄与し、血管塊が高く描出され得る。 命題(2):脳内保持の大きいIMPなどでは血管内信号の影響が相対的に少なく、周辺実質の低灌流を評価しやすい場合がある。 命題(3):シャントにより周辺の灌流圧が低くなると、血管拡張余力が失われ得る。
- b:非該当 — 命題(1):水標識PETでは血管内成分が信号に寄与し、血管塊が高く描出され得る。 命題(2):脳内保持の大きいIMPなどでは血管内信号の影響が相対的に少なく、周辺実質の低灌流を評価しやすい場合がある。 命題(5):血管塊の高信号はシャント内の血液を含むため、通常の実質血流定量として解釈できない。
- c:非該当 — 命題(1):水標識PETでは血管内成分が信号に寄与し、血管塊が高く描出され得る。 命題(4):周辺実質の盗血は灌流不足の問題で、需要に比べ血流が過剰な贅沢灌流とは異なる。 命題(5):血管塊の高信号はシャント内の血液を含むため、通常の実質血流定量として解釈できない。
- d:非該当 — 命題(2):脳内保持の大きいIMPなどでは血管内信号の影響が相対的に少なく、周辺実質の低灌流を評価しやすい場合がある。 命題(3):シャントにより周辺の灌流圧が低くなると、血管拡張余力が失われ得る。 命題(4):周辺実質の盗血は灌流不足の問題で、需要に比べ血流が過剰な贅沢灌流とは異なる。
- e:非該当 — 命題(3):シャントにより周辺の灌流圧が低くなると、血管拡張余力が失われ得る。 命題(4):周辺実質の盗血は灌流不足の問題で、需要に比べ血流が過剰な贅沢灌流とは異なる。 命題(5):血管塊の高信号はシャント内の血液を含むため、通常の実質血流定量として解釈できない。
根拠・参考文献
- PET hemodynamics in cerebral arteriovenous malformations:AVM周囲の血行力学と実質循環
- AVM perfusion methodology:血管内容積とトレーサ分布容積によるPET・IMP評価の差
脳神経核医学・問18
解答例:d
考え方
命題(2)(3)(4)が該当する。標識ドパミンそのものと、その前駆体FDOPAを区別する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):ドパミン自体は血液脳関門を通りにくく、脳内合成能評価には前駆体FDOPA等を用いる。 命題(2):正常安静状態では神経活動に応じ血流と酸素代謝が概ね連関する。病態や負荷時には乖離し得る。 命題(3):吸入した標識二酸化炭素は肺で水へ速やかに交換し、標識水として脳血流測定に使われる。
- b:非該当 — 命題(1):ドパミン自体は血液脳関門を通りにくく、脳内合成能評価には前駆体FDOPA等を用いる。 命題(2):正常安静状態では神経活動に応じ血流と酸素代謝が概ね連関する。病態や負荷時には乖離し得る。 命題(5):FDGは関門を輸送体で通過するため、輸送・血糖・血流等の影響を受ける。
- c:非該当 — 命題(1):ドパミン自体は血液脳関門を通りにくく、脳内合成能評価には前駆体FDOPA等を用いる。 命題(4):動きで時間放射能曲線や領域対応が崩れると、速度定数の推定に系統誤差が生じる。 命題(5):FDGは関門を輸送体で通過するため、輸送・血糖・血流等の影響を受ける。
- d:正答候補 — 命題(2):正常安静状態では神経活動に応じ血流と酸素代謝が概ね連関する。病態や負荷時には乖離し得る。 命題(3):吸入した標識二酸化炭素は肺で水へ速やかに交換し、標識水として脳血流測定に使われる。 命題(4):動きで時間放射能曲線や領域対応が崩れると、速度定数の推定に系統誤差が生じる。
- e:非該当 — 命題(3):吸入した標識二酸化炭素は肺で水へ速やかに交換し、標識水として脳血流測定に使われる。 命題(4):動きで時間放射能曲線や領域対応が崩れると、速度定数の推定に系統誤差が生じる。 命題(5):FDGは関門を輸送体で通過するため、輸送・血糖・血流等の影響を受ける。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:脳血流・代謝画像の原理と疾患別所見
脳神経核医学・問19
解答例:未確定
未確定(画像または命題解釈の確認が必要)
考え方
設問の想定は再発と病変範囲評価を選ぶdの可能性がある。しかし照射後早期のMET集積には治療反応や炎症も関与し、提示画像だけで再発・放射線障害を確定できないため解答記号は未確定とする。
各選択肢の解説
- a:未確定 — 命題(1):FDGとMETは異なる代謝・輸送を反映し、常に同じ集積の強弱になるとは限らない。 命題(2):治療後障害にもMETが集積し得るが、この画像だけで壊死と確定することもできない。
- b:未確定 — 命題(1):FDGとMETは異なる代謝・輸送を反映し、常に同じ集積の強弱になるとは限らない。 命題(5):アミノ酸輸送等が関与するため、関門の破綻だけを映す検査ではない。
- c:未確定 — 命題(2):治療後障害にもMETが集積し得るが、この画像だけで壊死と確定することもできない。 命題(3):再発は重要な候補だが、経過・MRI・定量指標や病理との照合なしに断定しない。
- d:未確定 — 命題(3):再発は重要な候補だが、経過・MRI・定量指標や病理との照合なしに断定しない。 命題(4):正常皮質の背景が低いMETは腫瘍範囲を描きやすいが、真の浸潤範囲を完全には保証しない。
- e:未確定 — 命題(4):正常皮質の背景が低いMETは腫瘍範囲を描きやすいが、真の浸潤範囲を完全には保証しない。 命題(5):アミノ酸輸送等が関与するため、関門の破綻だけを映す検査ではない。
根拠・参考文献
- Methionine PET in recurrent brain tumor versus radiation injury:MET集積による鑑別の偽陽性と限界
- Methionine PET tumor versus radiation necrosis:半定量評価の有用性と不完全な診断性能
脳神経核医学・問20
解答例:未確定
未確定(画像または命題解釈の確認が必要)
考え方
原本の安静・負荷像を拡大確認したが、賦活部位を解剖学的に確実に同定できない。咀嚼に伴う両側感覚運動系の賦活が候補だが、画像だけの推測を解答として確定しない。
各選択肢の解説
- a:未確定 — 視覚負荷なら主に後頭葉視覚野での増加を確認する必要がある。
- b:未確定 — 聴覚負荷なら上側頭部の聴覚関連領域の増加を確認する。
- c:未確定 — 片手の指運動なら対側の感覚運動野を中心とする賦活が手掛かりとなる。
- d:未確定 — 過換気では低炭酸ガスによる広範な血流低下が基本で、局所賦活とは機序が異なる。
- e:未確定 — 咀嚼では両側の口腔顔面運動関連領域等が賦活され得るが、本画像での同定には確信が持てない。
根拠・参考文献
- EANM Brain Imaging guide:脳血流・代謝画像の原理と疾患別所見
- Mastication and regional cerebral blood flow:咀嚼時の両側感覚運動野、補足運動野等の賦活。提示負荷の確定は支持しない
循環器核医学・問1
解答例:b
考え方
命題(1)(2)(5)が該当する。運動能力、血圧反応、虚血範囲を合わせてリスクを評価する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):低運動耐容能は予後不良と関連し、不十分な負荷は虚血検出感度にも影響する。 命題(2):運動に見合う血圧上昇がない場合は心機能障害や重症冠疾患を疑う。 命題(3):心拍数が上がること自体は正常反応で、むしろ変時性不全や回復遅延を評価する。
- b:正答候補 — 命題(1):低運動耐容能は予後不良と関連し、不十分な負荷は虚血検出感度にも影響する。 命題(2):運動に見合う血圧上昇がない場合は心機能障害や重症冠疾患を疑う。 命題(5):広い虚血・欠損範囲は多枝病変や大きな虚血負荷を示唆する。
- c:非該当 — 命題(1):低運動耐容能は予後不良と関連し、不十分な負荷は虚血検出感度にも影響する。 命題(4):重症虚血で問題となるのは一過性の左室内腔拡大で、拡大しないことではない。 命題(5):広い虚血・欠損範囲は多枝病変や大きな虚血負荷を示唆する。
- d:非該当 — 命題(2):運動に見合う血圧上昇がない場合は心機能障害や重症冠疾患を疑う。 命題(3):心拍数が上がること自体は正常反応で、むしろ変時性不全や回復遅延を評価する。 命題(4):重症虚血で問題となるのは一過性の左室内腔拡大で、拡大しないことではない。
- e:非該当 — 命題(3):心拍数が上がること自体は正常反応で、むしろ変時性不全や回復遅延を評価する。 命題(4):重症虚血で問題となるのは一過性の左室内腔拡大で、拡大しないことではない。 命題(5):広い虚血・欠損範囲は多枝病変や大きな虚血負荷を示唆する。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
循環器核医学・問2
解答例:d
考え方
命題(2)(3)(4)が適切な組合せ。左室肥大に再分極異常が伴う場合には、ST変化だけによる判定の信頼性が低下する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):左室肥大にST-T異常がある場合は運動心電図単独の診断が難しい。ただし肥大所見だけで全例禁忌となるわけではない。 命題(2):運動が十分できなければ、禁忌を除外したうえで薬剤負荷血流画像を選択する。 命題(3):血行再建後の虚血評価では負荷エコーも選択肢となる。画質や運動能力などに応じて選ぶ。
- b:非該当 — 命題(1):左室肥大にST-T異常がある場合は運動心電図単独の診断が難しい。ただし肥大所見だけで全例禁忌となるわけではない。 命題(2):運動が十分できなければ、禁忌を除外したうえで薬剤負荷血流画像を選択する。 命題(5):梗塞既往だけで負荷エコーが一律に優れるとはいえず、瘢痕・虚血・生存性を検査特性に応じて評価する。
- c:非該当 — 命題(1):左室肥大にST-T異常がある場合は運動心電図単独の診断が難しい。ただし肥大所見だけで全例禁忌となるわけではない。 命題(4):左脚ブロックでは頻脈関連の中隔偽欠損を避けるため、血管拡張薬負荷が優先される。 命題(5):梗塞既往だけで負荷エコーが一律に優れるとはいえず、瘢痕・虚血・生存性を検査特性に応じて評価する。
- d:正答候補 — 命題(2):運動が十分できなければ、禁忌を除外したうえで薬剤負荷血流画像を選択する。 命題(3):血行再建後の虚血評価では負荷エコーも選択肢となる。画質や運動能力などに応じて選ぶ。 命題(4):左脚ブロックでは頻脈関連の中隔偽欠損を避けるため、血管拡張薬負荷が優先される。
- e:非該当 — 命題(3):血行再建後の虚血評価では負荷エコーも選択肢となる。画質や運動能力などに応じて選ぶ。 命題(4):左脚ブロックでは頻脈関連の中隔偽欠損を避けるため、血管拡張薬負荷が優先される。 命題(5):梗塞既往だけで負荷エコーが一律に優れるとはいえず、瘢痕・虚血・生存性を検査特性に応じて評価する。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
- ASNC stress protocols 2016:負荷法の選択と禁忌・安全管理
循環器核医学・問3
解答例:b
考え方
2006年の出題時点では、同期SPECTの拡張期指標による予後予測は他の指標に比べ検証が十分でなかった。現在も測定可能であることと、単独の標準予後指標として確立することは区別する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 駆出率は心不全の重症度・治療方針に重要な確立した指標。
- b:正答候補 — 拡張期解析は時間分解能や収集条件に依存し、当時の予後推定エビデンスは限定的だった。
- c:非該当 — 安静時の残存集積は生存心筋の評価に利用される。
- d:非該当 — 負荷と安静の差から可逆的虚血の範囲・重症度を評価できる。
- e:非該当 — 心臓交感神経障害の定量値は心不全予後と関連する。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
- Gated SPECT diastolic assessment study:2007年時点でも研究対象だった同期SPECT拡張期指標
- MIBG prognostic study:2004年のMIBG予後評価
- JCS 心臓核医学検査ガイドライン2010 要約版:冠動脈疾患以外を含む心筋障害・交感神経機能などの核医学評価
循環器核医学・問4
解答例:c
考え方
症状の増悪とBMIPP優位の障害は不安定狭心症を疑わせ、命題(1)(4)(5)が該当する。安静時血流が保たれても最近の虚血を否定できない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):労作時から安静時へ症状が増悪する経過は急性冠症候群の評価を要する。 命題(2):安静時血流が回復していても脂肪酸代謝異常が残ることがあり、血流正常だけでは否定できない。 命題(3):不安定な症候の評価・安定化を優先し、直ちに誘発負荷を行う判断は適切でない。
- b:非該当 — 命題(1):労作時から安静時へ症状が増悪する経過は急性冠症候群の評価を要する。 命題(2):安静時血流が回復していても脂肪酸代謝異常が残ることがあり、血流正常だけでは否定できない。 命題(5):血流が保たれ代謝が障害された領域は、不可逆的瘢痕だけでなく生存心筋を示唆する。
- c:正答候補 — 命題(1):労作時から安静時へ症状が増悪する経過は急性冠症候群の評価を要する。 命題(4):原本では前壁中隔側に血流より強い代謝障害があり、前下行枝領域の虚血メモリーを示唆する。 命題(5):血流が保たれ代謝が障害された領域は、不可逆的瘢痕だけでなく生存心筋を示唆する。
- d:非該当 — 命題(2):安静時血流が回復していても脂肪酸代謝異常が残ることがあり、血流正常だけでは否定できない。 命題(3):不安定な症候の評価・安定化を優先し、直ちに誘発負荷を行う判断は適切でない。 命題(4):原本では前壁中隔側に血流より強い代謝障害があり、前下行枝領域の虚血メモリーを示唆する。
- e:非該当 — 命題(3):不安定な症候の評価・安定化を優先し、直ちに誘発負荷を行う判断は適切でない。 命題(4):原本では前壁中隔側に血流より強い代謝障害があり、前下行枝領域の虚血メモリーを示唆する。 命題(5):血流が保たれ代謝が障害された領域は、不可逆的瘢痕だけでなく生存心筋を示唆する。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
循環器核医学・問5
解答例:d
考え方
一般的な虚血カスケードでは代謝・拡張機能・収縮機能・心電図変化の後に自覚症状が現れる。無症候性虚血もあるため順序は絶対ではない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 収縮異常は症状より早く出現し得る。
- b:非該当 — 代謝変化は虚血の早期段階に生じる。
- c:非該当 — ST変化等は胸痛に先行して現れることがある。
- d:正答候補 — 自覚する胸部症状は一般に後段階で、全例に生じるわけではない。
- e:非該当 — 拡張障害は収縮障害より先行する早い反応とされる。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
循環器核医学・問6
解答例:c
考え方
命題(1)(4)(5)が該当する。アデノシンにも気管支攣縮リスクがあり、喘息患者で無条件に安全とはいえない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):運動・ドブタミンは主に需要を増し、血管拡張薬は主に冠血流の不均一を誘導する。 命題(2):アデノシンにも気管支攣縮の危険があり、活動性喘鳴などでは避ける。 命題(3):左脚ブロックは禁忌ではなく、血管拡張薬負荷が適する代表的状況。
- b:非該当 — 命題(1):運動・ドブタミンは主に需要を増し、血管拡張薬は主に冠血流の不均一を誘導する。 命題(2):アデノシンにも気管支攣縮の危険があり、活動性喘鳴などでは避ける。 命題(5):血中消失が非常に速いため中止で多くは速やかに軽快するが、重篤症状には追加対応が必要。
- c:正答候補 — 命題(1):運動・ドブタミンは主に需要を増し、血管拡張薬は主に冠血流の不均一を誘導する。 命題(4):高度低血圧時は中止と循環管理を行い、ジピリダモールの作用解除にアミノフィリンを用いる。 命題(5):血中消失が非常に速いため中止で多くは速やかに軽快するが、重篤症状には追加対応が必要。
- d:非該当 — 命題(2):アデノシンにも気管支攣縮の危険があり、活動性喘鳴などでは避ける。 命題(3):左脚ブロックは禁忌ではなく、血管拡張薬負荷が適する代表的状況。 命題(4):高度低血圧時は中止と循環管理を行い、ジピリダモールの作用解除にアミノフィリンを用いる。
- e:非該当 — 命題(3):左脚ブロックは禁忌ではなく、血管拡張薬負荷が適する代表的状況。 命題(4):高度低血圧時は中止と循環管理を行い、ジピリダモールの作用解除にアミノフィリンを用いる。 命題(5):血中消失が非常に速いため中止で多くは速やかに軽快するが、重篤症状には追加対応が必要。
根拠・参考文献
- ASNC stress protocols 2016:負荷法の選択と禁忌・安全管理
循環器核医学・問7
解答例:d
考え方
命題(2)(3)(4)が該当する。治療前に固定性にみえる集積低下でも、血行再建後の機能・集積回復は生存心筋があったことを示す。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):原本では前壁中隔・心尖部の治療前欠損は明確な可逆性を示さず、この記述とは合わない。 命題(2):各時点で低集積部と機能障害は概ね対応し、再建後にともに改善している。 命題(3):高度低灌流ではMIBIだけで生存性を過小評価する場合がある。
- b:非該当 — 命題(1):原本では前壁中隔・心尖部の治療前欠損は明確な可逆性を示さず、この記述とは合わない。 命題(2):各時点で低集積部と機能障害は概ね対応し、再建後にともに改善している。 命題(5):冬眠心筋ではFDG代謝が残ることが多く、必ず代謝欠損になるわけではない。
- c:非該当 — 命題(1):原本では前壁中隔・心尖部の治療前欠損は明確な可逆性を示さず、この記述とは合わない。 命題(4):長期の血流不足に適応して機能が低下し、再灌流後に回復する病態に合う。 命題(5):冬眠心筋ではFDG代謝が残ることが多く、必ず代謝欠損になるわけではない。
- d:正答候補 — 命題(2):各時点で低集積部と機能障害は概ね対応し、再建後にともに改善している。 命題(3):高度低灌流ではMIBIだけで生存性を過小評価する場合がある。 命題(4):長期の血流不足に適応して機能が低下し、再灌流後に回復する病態に合う。
- e:非該当 — 命題(3):高度低灌流ではMIBIだけで生存性を過小評価する場合がある。 命題(4):長期の血流不足に適応して機能が低下し、再灌流後に回復する病態に合う。 命題(5):冬眠心筋ではFDG代謝が残ることが多く、必ず代謝欠損になるわけではない。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
循環器核医学・問8
解答例:c
考え方
この比較ではST低下の誘導数が最も限定的な情報。検査結果を一指標だけで評価せず、運動耐容能と灌流・機能所見を統合する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 糖尿病は冠疾患と心血管イベントの基礎リスクに関係する。
- b:非該当 — 運動時間は機能的運動能力を反映し、強い予後情報を持つ。
- c:正答候補 — ST低下の広がりは参考となるが、灌流欠損量などに比べ追加的予後情報が限定される。
- d:非該当 — 肺へのTl集積増加は負荷時左室機能障害・重症虚血と関連する。
- e:非該当 — 総欠損量は虚血・瘢痕の広がりとして予後評価に重要。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
循環器核医学・問9
解答例:b
考え方
命題(1)(2)(5)が該当する。不整脈による誤差の向きは一定せず、小さい内腔や肥大では容積過小評価・EF過大評価に注意する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):一般的な同期収集では1心周期を8または16区間などに分ける。 命題(2):健常心では局所収縮と壁厚増加は概ね対応するが、部位差や別々の物理量であることには留意する。 命題(3):同期不良は機能値を不正確にするが、常にEFを高くするとはいえない。
- b:正答候補 — 命題(1):一般的な同期収集では1心周期を8または16区間などに分ける。 命題(2):健常心では局所収縮と壁厚増加は概ね対応するが、部位差や別々の物理量であることには留意する。 命題(5):高カウントを確保しやすいTc製剤は同期機能解析の画質と統計精度に有利。
- c:非該当 — 命題(1):一般的な同期収集では1心周期を8または16区間などに分ける。 命題(4):肥大や小心臓では境界推定により内腔容積が小さく見積もられることがあり、過大との断定は逆。 命題(5):高カウントを確保しやすいTc製剤は同期機能解析の画質と統計精度に有利。
- d:非該当 — 命題(2):健常心では局所収縮と壁厚増加は概ね対応するが、部位差や別々の物理量であることには留意する。 命題(3):同期不良は機能値を不正確にするが、常にEFを高くするとはいえない。 命題(4):肥大や小心臓では境界推定により内腔容積が小さく見積もられることがあり、過大との断定は逆。
- e:非該当 — 命題(3):同期不良は機能値を不正確にするが、常にEFを高くするとはいえない。 命題(4):肥大や小心臓では境界推定により内腔容積が小さく見積もられることがあり、過大との断定は逆。 命題(5):高カウントを確保しやすいTc製剤は同期機能解析の画質と統計精度に有利。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
- Gated SPECT software comparison:小心臓・解析法による機能値の偏り
関連する過去問
循環器核医学・問10
解答例:b
考え方
命題(1)(2)(5)が生存性を支持する。相対集積の閾値は施設・補正・撮像条件によって変わり、一つの数値だけで不可逆性を確定しない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):安静時の集積回復は可逆的虚血、すなわち残存する生存心筋を支持する。 命題(2):ある程度保たれたMIBI集積は膜・ミトコンドリア機能の残存を示唆する。 命題(3):高度低集積は瘢痕を疑わせ、生存性を積極的に支持する所見ではない。ただし追加遅延像等で救済される場合はある。
- b:正答候補 — 命題(1):安静時の集積回復は可逆的虚血、すなわち残存する生存心筋を支持する。 命題(2):ある程度保たれたMIBI集積は膜・ミトコンドリア機能の残存を示唆する。 命題(5):低用量ドブタミンで収縮が改善することは収縮予備能の残存を示す。
- c:非該当 — 命題(1):安静時の集積回復は可逆的虚血、すなわち残存する生存心筋を支持する。 命題(4):肺集積は重症虚血・左室機能障害の指標で、特定領域の生存性の直接証拠ではない。 命題(5):低用量ドブタミンで収縮が改善することは収縮予備能の残存を示す。
- d:非該当 — 命題(2):ある程度保たれたMIBI集積は膜・ミトコンドリア機能の残存を示唆する。 命題(3):高度低集積は瘢痕を疑わせ、生存性を積極的に支持する所見ではない。ただし追加遅延像等で救済される場合はある。 命題(4):肺集積は重症虚血・左室機能障害の指標で、特定領域の生存性の直接証拠ではない。
- e:非該当 — 命題(3):高度低集積は瘢痕を疑わせ、生存性を積極的に支持する所見ではない。ただし追加遅延像等で救済される場合はある。 命題(4):肺集積は重症虚血・左室機能障害の指標で、特定領域の生存性の直接証拠ではない。 命題(5):低用量ドブタミンで収縮が改善することは収縮予備能の残存を示す。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
循環器核医学・問11
解答例:未確定
未確定(時点・命題の確認が必要)
考え方
誤った組合せを一つ選ぶ設問だが、確認したASNC指針ではWPWを含め血管拡張薬負荷が適応となり、全選択肢を一意に排除できない。2006年当時の意図・公式解答の確認なしにaを誤りと断定しない。
各選択肢の解説
- a:未確定 — 現行ASNC指針はWPWでも血管拡張薬負荷を選択肢としている。特定の不整脈や併存条件と単純なWPW所見は区別する。
- b:未確定 — 安静時ST低下では運動心電図だけの判定が難しく、運動可能なら画像の追加が妥当。
- c:未確定 — 再建後に症状等から虚血評価が必要な場合に運動血流画像を用いる。ただし無症候全例への定期検査という意味ではない。
- d:未確定 — 心室ペーシングによる中隔偽欠損を減らすため、血管拡張薬負荷が選択される。
- e:未確定 — 頻脈で増強する中隔アーチファクトを避けるため、血管拡張薬負荷が推奨される。
根拠・参考文献
- ASNC stress protocols 2016:負荷法の選択と禁忌・安全管理
循環器核医学・問12
解答例:c
考え方
Dukeスコアは運動4分−5×ST低下2.5−4×狭心症指数0=−8.5で中間リスク。目標心拍数を満たす一方で広い可逆的障害とEF低下があり、低リスクではない。想定組合せは(1)(4)(5)。血行再建は冠解剖・症状・薬物治療も含め検討する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):予測最大心拍数の85%を超えており、心拍応答として十分な負荷に達している。 命題(2):計算値は高リスク閾値の−11以下には達せず、中間リスクに入る。 命題(3):灌流異常と負荷後EF低下から、低リスクとは評価しにくい。
- b:非該当 — 命題(1):予測最大心拍数の85%を超えており、心拍応答として十分な負荷に達している。 命題(2):計算値は高リスク閾値の−11以下には達せず、中間リスクに入る。 命題(5):広い虚血負荷から冠動脈精査と再建の適否検討が必要。ただし画像だけで施行を確定しない。
- c:正答候補 — 命題(1):予測最大心拍数の85%を超えており、心拍応答として十分な負荷に達している。 命題(4):原本で前壁・中隔を含む可逆性障害があり、前下行枝病変を疑う。 命題(5):広い虚血負荷から冠動脈精査と再建の適否検討が必要。ただし画像だけで施行を確定しない。
- d:非該当 — 命題(2):計算値は高リスク閾値の−11以下には達せず、中間リスクに入る。 命題(3):灌流異常と負荷後EF低下から、低リスクとは評価しにくい。 命題(4):原本で前壁・中隔を含む可逆性障害があり、前下行枝病変を疑う。
- e:非該当 — 命題(3):灌流異常と負荷後EF低下から、低リスクとは評価しにくい。 命題(4):原本で前壁・中隔を含む可逆性障害があり、前下行枝病変を疑う。 命題(5):広い虚血負荷から冠動脈精査と再建の適否検討が必要。ただし画像だけで施行を確定しない。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
循環器核医学・問13
解答例:a
考え方
2006年の設問で最も確立した組合せは命題(1)(2)(3)。サルコイドーシスにも血流画像は役立つが、現在は炎症評価やMRI等と統合する。
各選択肢の解説
- a:正答候補 — 命題(1):負荷時の相対血流分布から誘発虚血の有無・範囲を評価する。 命題(2):残存集積・再分布は心筋生存性を推定する指標となる。 命題(3):再建前後の虚血量や灌流改善を評価できる。
- b:非該当 — 命題(1):負荷時の相対血流分布から誘発虚血の有無・範囲を評価する。 命題(2):残存集積・再分布は心筋生存性を推定する指標となる。 命題(5):障害部位や予後評価に有用だが、炎症活動性の直接指標ではなく、当時の主要エビデンス設問では前三者が優先される。
- c:非該当 — 命題(1):負荷時の相対血流分布から誘発虚血の有無・範囲を評価する。 命題(4):高血圧そのものの重症度判定を目的とする標準検査ではない。 命題(5):障害部位や予後評価に有用だが、炎症活動性の直接指標ではなく、当時の主要エビデンス設問では前三者が優先される。
- d:非該当 — 命題(2):残存集積・再分布は心筋生存性を推定する指標となる。 命題(3):再建前後の虚血量や灌流改善を評価できる。 命題(4):高血圧そのものの重症度判定を目的とする標準検査ではない。
- e:非該当 — 命題(3):再建前後の虚血量や灌流改善を評価できる。 命題(4):高血圧そのものの重症度判定を目的とする標準検査ではない。 命題(5):障害部位や予後評価に有用だが、炎症活動性の直接指標ではなく、当時の主要エビデンス設問では前三者が優先される。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
循環器核医学・問14
解答例:b
考え方
命題(1)(5)が該当する。心集積低下を心不全だけの変化と考えず、神経変性疾患による脱神経も確認する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):心臓交感神経脱神経によりMIBGが低くなるため、心疾患の解釈を修飾する。 命題(2):純粋なアルツハイマー病は同程度の心臓脱神経の代表疾患ではない。
- b:正答候補 — 命題(1):心臓交感神経脱神経によりMIBGが低くなるため、心疾患の解釈を修飾する。 命題(5):パーキンソン病と共通するレビー小体病理により心臓交感神経が障害される。
- c:非該当 — 命題(2):純粋なアルツハイマー病は同程度の心臓脱神経の代表疾患ではない。 命題(3):中枢の脱髄が主体で、心臓MIBG低下の代表的な鑑別としては優先度が低い。
- d:非該当 — 命題(3):中枢の脱髄が主体で、心臓MIBG低下の代表的な鑑別としては優先度が低い。 命題(4):前頭側頭葉変性の病型で、レビー小体病と同じ末梢交感神経障害を典型とはしない。
- e:非該当 — 命題(4):前頭側頭葉変性の病型で、レビー小体病と同じ末梢交感神経障害を典型とはしない。 命題(5):パーキンソン病と共通するレビー小体病理により心臓交感神経が障害される。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
- JCS 心臓核医学検査ガイドライン2010 要約版:冠動脈疾患以外を含む心筋障害・交感神経機能などの核医学評価
循環器核医学・問15
解答例:b
考え方
原本の下壁優位集積と病変への製剤送達を考え、命題(1)(5)が該当する。現代のATTRアミロイド評価の撮像・判定法をこの急性梗塞の設問へそのまま適用しない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):原本の心下部に強い局在集積があり、下壁病変を支持する。 命題(2):骨に比べ明瞭な強い集積で、軽微な集積を示す低い段階とは合わない。
- b:正答候補 — 命題(1):原本の心下部に強い局在集積があり、下壁病変を支持する。 命題(5):壊死組織への集積にも製剤の送達が必要で、残存・再灌流血流の影響を受ける。
- c:非該当 — 命題(2):骨に比べ明瞭な強い集積で、軽微な集積を示す低い段階とは合わない。 命題(3):血中背景の消退を待つ撮像が基本で、投与後1時間未満を一律の条件とはしない。
- d:非該当 — 命題(3):血中背景の消退を待つ撮像が基本で、投与後1時間未満を一律の条件とはしない。 命題(4):発症後半日程度から陽性例があり、24時間前は必ず陰性という断定は不適切。
- e:非該当 — 命題(4):発症後半日程度から陽性例があり、24時間前は必ず陰性という断定は不適切。 命題(5):壊死組織への集積にも製剤の送達が必要で、残存・再灌流血流の影響を受ける。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
- PYP in acute myocardial infarction:発症時期と梗塞巣の陽性描出
循環器核医学・問16
解答例:d
考え方
命題(3)(4)が該当する。生存性検査の糖負荷と、炎症検査で生理的心筋集積を抑える前処置を区別する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):主に細胞内への取り込みとリン酸化後の保持を利用し、単純な洗い出し検査ではない。 命題(2):高血糖はFDGと競合し、糖尿病のインスリン抵抗性もあり、集積が比例して増えるとは限らない。
- b:非該当 — 命題(1):主に細胞内への取り込みとリン酸化後の保持を利用し、単純な洗い出し検査ではない。 命題(5):糖尿病では糖利用が不安定で集積不良や不均一になることがあり、一律のびまん性亢進ではない。
- c:非該当 — 命題(2):高血糖はFDGと競合し、糖尿病のインスリン抵抗性もあり、集積が比例して増えるとは限らない。 命題(3):遊離脂肪酸利用が優位になると心筋の糖利用とFDG集積は抑えられる。
- d:正答候補 — 命題(3):遊離脂肪酸利用が優位になると心筋の糖利用とFDG集積は抑えられる。 命題(4):生存性検査では投与後およそ1時間の撮像を基本とし、施設条件で調整する。
- e:非該当 — 命題(4):生存性検査では投与後およそ1時間の撮像を基本とし、施設条件で調整する。 命題(5):糖尿病では糖利用が不安定で集積不良や不均一になることがあり、一律のびまん性亢進ではない。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
循環器核医学・問17
解答例:c
考え方
原本では負荷時の拡大と再分布を伴う広い灌流異常があり、命題(2)(3)が該当する。遅延像が回復しても虚血の重要性は低くならない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):血管拡張薬やβ刺激薬を用い、β遮断薬を虚血誘発の標準薬とはしない。 命題(2):一過性内腔拡大は広範な心内膜下虚血や多枝・左主幹部病変を示唆する。
- b:非該当 — 命題(1):血管拡張薬やβ刺激薬を用い、β遮断薬を虚血誘発の標準薬とはしない。 命題(5):可逆性の回復があるため、全体を不可逆的梗塞として説明するのは誤り。
- c:正答候補 — 命題(2):一過性内腔拡大は広範な心内膜下虚血や多枝・左主幹部病変を示唆する。 命題(3):前壁中隔と側壁の可逆的異常から複数の冠動脈領域が疑われる。
- d:非該当 — 命題(3):前壁中隔と側壁の可逆的異常から複数の冠動脈領域が疑われる。 命題(4):遅延像の改善は可逆性を意味し、軽症だから経過観察だけでよいという根拠にはならない。
- e:非該当 — 命題(4):遅延像の改善は可逆性を意味し、軽症だから経過観察だけでよいという根拠にはならない。 命題(5):可逆性の回復があるため、全体を不可逆的梗塞として説明するのは誤り。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
循環器核医学・問18
解答例:b
考え方
命題(1)(5)が該当する。脂溶性陽イオンの受動的移行と、輸送体・ポンプに依存する取り込みを分ける。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):脂溶性陽イオンとして膜電位に応じて受動的に移行・保持される。 命題(2):脂肪酸関連の細胞移行・代謝経路が関与し、単純な受動拡散だけを代表とする製剤ではない。
- b:正答候補 — 命題(1):脂溶性陽イオンとして膜電位に応じて受動的に移行・保持される。 命題(5):脂溶性陽イオンの受動移行と膜電位に応じた保持を利用する。
- c:非該当 — 命題(2):脂肪酸関連の細胞移行・代謝経路が関与し、単純な受動拡散だけを代表とする製剤ではない。 命題(3):主としてノルアドレナリントランスポータによる神経終末への取り込みを利用する。
- d:非該当 — 命題(3):主としてノルアドレナリントランスポータによる神経終末への取り込みを利用する。 命題(4):カリウム類似物としてNa/Kポンプなどによる取り込みが関与する。
- e:非該当 — 命題(4):カリウム類似物としてNa/Kポンプなどによる取り込みが関与する。 命題(5):脂溶性陽イオンの受動移行と膜電位に応じた保持を利用する。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
循環器核医学・問19
解答例:b
考え方
ルビジウム82は約75秒で、酸素15の約2分、窒素13の約10分より短い。水は自由拡散性で、高血流でも抽出率低下の影響が小さい。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 臨床用ルビジウム82はストロンチウム82ジェネレータから得る。
- b:正答候補 — 3核種のうちルビジウム82の物理的半減期が最も短い。
- c:非該当 — 水は自由拡散で交換し、能動輸送で取り込まれるトレーサではない。
- d:非該当 — アンモニアは高血流で抽出率が低下し、水の方が広い血流域で直線性に優れる。
- e:非該当 — 高い肝集積による下壁評価への影響はアンモニアなどで問題となり、この選択肢の代表付けは適切でない。
根拠・参考文献
- ASNC/SNMMI PET perfusion guideline:血流用PETトレーサの製造・半減期・抽出率と画質
循環器核医学・問20
解答例:c
考え方
心室性不整脈、肺門リンパ節腫大歴、心筋のGa集積を統合すると心サルコイドーシスが第一候補。確定診断は他疾患除外・組織・MRI等を含めて行う。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 心アミロイドーシスは鑑別だが、肺門病変と局所炎症性集積の組合せを最もよく説明するものではない。
- b:非該当 — 炎症後障害だけでは、現在のGa集積や肺門病変とのつながりを十分に説明しにくい。
- c:正答候補 — 全身性肉芽腫性疾患の心病変として不整脈と局所炎症像に整合する。
- d:非該当 — 一過性の特徴的壁運動障害が主所見で、本例の全身所見・Ga集積の説明と異なる。
- e:非該当 — 瘢痕性血流欠損は取り得るが、Ga陽性の炎症と肺門リンパ節病変を一括して説明しにくい。
根拠・参考文献
- JCS 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン2018(心臓核医学の章):心筋血流・生存性・機能・交感神経の評価
- JCS 心臓核医学検査ガイドライン2010 要約版:冠動脈疾患以外を含む心筋障害・交感神経機能などの核医学評価
腫瘍核医学・問1
解答例:a
考え方
原本CTでは左腋窩と同側鎖骨上領域のリンパ節腫大が示され、命題(1)(2)が該当する。同側鎖骨上転移はN3cで、他に遠隔転移がなければ解剖学的病期IIICに相当する。
各選択肢の解説
- a:正答候補 — 命題(1):左腋窩の腫大と集積は転移を疑うが、組織診断を含めて確定する。 命題(2):同側鎖骨上窩に腫大リンパ節があり、所属リンパ節転移を疑う。
- b:非該当 — 命題(1):左腋窩の腫大と集積は転移を疑うが、組織診断を含めて確定する。 命題(5):同側鎖骨上転移だけを遠隔転移としてIV期にしてはいけない。
- c:非該当 — 命題(2):同側鎖骨上窩に腫大リンパ節があり、所属リンパ節転移を疑う。 命題(3):原本の提示断面から明瞭な内胸リンパ節転移は確認できない。
- d:非該当 — 命題(3):原本の提示断面から明瞭な内胸リンパ節転移は確認できない。 命題(4):同側鎖骨上転移があればN3であり、遠隔転移陰性の解剖学的病期はIIIC。
- e:非該当 — 命題(4):同側鎖骨上転移があればN3であり、遠隔転移陰性の解剖学的病期はIIIC。 命題(5):同側鎖骨上転移だけを遠隔転移としてIV期にしてはいけない。
根拠・参考文献
- NCI Breast Cancer Treatment PDQ:同側鎖骨上リンパ節のN3分類とIIIC期
腫瘍核医学・問2
解答例:e
考え方
原本の分布はMIBG検査に合致し、命題(4)(5)が該当する。小児の頸肩部集積は褐色脂肪でも生じる。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):神経芽腫は小児で最も多い頭蓋外固形悪性腫瘍で、ウィルムス腫瘍に次ぐという順位は不適切。 命題(2):肝・唾液腺等の分布はMIBGとして解釈し、Ga検査と混同しない。
- b:非該当 — 命題(1):神経芽腫は小児で最も多い頭蓋外固形悪性腫瘍で、ウィルムス腫瘍に次ぐという順位は不適切。 命題(5):交感神経支配を受ける褐色脂肪にMIBGが集まり、頸肩部などで転移に似ることがある。
- c:非該当 — 命題(2):肝・唾液腺等の分布はMIBGとして解釈し、Ga検査と混同しない。 命題(3):骨製剤は石灰化を含む原発巣にも集積し得て、このような極端に低い頻度を一般化できない。
- d:非該当 — 命題(3):骨製剤は石灰化を含む原発巣にも集積し得て、このような極端に低い頻度を一般化できない。 命題(4):進行神経芽腫では骨・骨髄転移が重要で、肺転移は相対的に少ない。
- e:正答候補 — 命題(4):進行神経芽腫では骨・骨髄転移が重要で、肺転移は相対的に少ない。 命題(5):交感神経支配を受ける褐色脂肪にMIBGが集まり、頸肩部などで転移に似ることがある。
根拠・参考文献
- MIBG uptake in brown adipose tissue:神経芽腫患者の褐色脂肪MIBG集積
- MIBG neuroblastoma study:神経芽腫のMIBG病変検出と肝背景の影響
腫瘍核医学・問3
解答例:b
考え方
原本では肝・消化管・顔面部などの分布が目立ち、Ga-citrateの正常像が最も考えやすい。生理的分布と撮像時期を組み合わせて判別する。
各選択肢の解説
- a:非該当 — Tlでは心筋や腎などが目立つ分布となり、本像とは合いにくい。
- b:正答候補 — 肝、唾液腺・涙腺、消化管などへの生理的分布が本像に合う。
- c:非該当 — MIBGでは肝・唾液腺に加え心筋や交感神経関連の分布を評価するため、この分布とは異なる。
- d:非該当 — MIBIでは心筋・肝胆道排泄が目立つが、本像の全身分布はGaが適合する。
- e:非該当 — 通常のFDG像では脳と尿路が非常に目立つため、この像と一致しない。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:各放射性医薬品の生理的分布と基本検査原理
腫瘍核医学・問4
解答例:b
考え方
命題(1)(2)(5)が該当する。FDGの高集積は悪性腫瘍の証明ではなく、炎症や一部の良性腫瘍でも生じる。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):活動性結核性炎症で糖代謝が高くなり、肺癌と類似の高集積を示し得る。 命題(2):良性唾液腺腫瘍でも非常に強い集積を示す代表例。 命題(3):高分化肝細胞癌は周囲肝と同程度のことがあり、FDG感度は低め。
- b:正答候補 — 命題(1):活動性結核性炎症で糖代謝が高くなり、肺癌と類似の高集積を示し得る。 命題(2):良性唾液腺腫瘍でも非常に強い集積を示す代表例。 命題(5):慢性甲状腺炎ではびまん性集積がみられ、局所腫瘍の集積と区別する。
- c:非該当 — 命題(1):活動性結核性炎症で糖代謝が高くなり、肺癌と類似の高集積を示し得る。 命題(4):多くは集積が乏しいが、例外や合併炎症はある。 命題(5):慢性甲状腺炎ではびまん性集積がみられ、局所腫瘍の集積と区別する。
- d:非該当 — 命題(2):良性唾液腺腫瘍でも非常に強い集積を示す代表例。 命題(3):高分化肝細胞癌は周囲肝と同程度のことがあり、FDG感度は低め。 命題(4):多くは集積が乏しいが、例外や合併炎症はある。
- e:非該当 — 命題(3):高分化肝細胞癌は周囲肝と同程度のことがあり、FDG感度は低め。 命題(4):多くは集積が乏しいが、例外や合併炎症はある。 命題(5):慢性甲状腺炎ではびまん性集積がみられ、局所腫瘍の集積と区別する。
根拠・参考文献
- EANM FDG tumour imaging guideline:FDG正常分布・SUV・炎症性偽陽性と腫瘍評価の限界
腫瘍核医学・問5
解答例:c
考え方
標準的SUVには組織放射能濃度、投与量、体重等の規格化指標が必要で、投与・撮像時刻は減衰補正に用いる。設問の候補中では命題(2)(3)。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):血糖は画像解釈に重要だが、血糖補正をしない通常のSUV式に必須の分母ではない。 命題(2):投与時点と画像時点を合わせる物理的減衰補正に必要。
- b:非該当 — 命題(1):血糖は画像解釈に重要だが、血糖補正をしない通常のSUV式に必須の分母ではない。 命題(5):血中濃度は動態解析等に使うが、通常のSUV算出の必須入力ではない。
- c:正答候補 — 命題(2):投与時点と画像時点を合わせる物理的減衰補正に必要。 命題(3):実投与放射能を基準として組織濃度を規格化する。
- d:非該当 — 命題(3):実投与放射能を基準として組織濃度を規格化する。 命題(4):全身を実測した残存放射能を標準SUVの分母として要求するものではない。
- e:非該当 — 命題(4):全身を実測した残存放射能を標準SUVの分母として要求するものではない。 命題(5):血中濃度は動態解析等に使うが、通常のSUV算出の必須入力ではない。
根拠・参考文献
- EANM FDG tumour imaging guideline:FDG正常分布・SUV・炎症性偽陽性と腫瘍評価の限界
腫瘍核医学・問6
解答例:a
考え方
骨像の多発性病変と左下位肋骨病変のTl集積、甲状腺生理集積から命題(1)(2)(3)が該当する。心筋・腎の集積自体は生理的である。
各選択肢の解説
- a:正答候補 — 命題(1):脊椎・肋骨等に複数の異常集積があり、多発骨病変を疑う。 命題(2):対応する左下位肋骨の局所集積が目立ち、活動性病変を示唆する。 命題(3):頸部の集積は甲状腺への生理的取り込みとして認められる。
- b:非該当 — 命題(1):脊椎・肋骨等に複数の異常集積があり、多発骨病変を疑う。 命題(2):対応する左下位肋骨の局所集積が目立ち、活動性病変を示唆する。 命題(5):腎はTlの正常分布部位で、両側腎の描出だけでは病変といえない。
- c:非該当 — 命題(1):脊椎・肋骨等に複数の異常集積があり、多発骨病変を疑う。 命題(4):Tlの心筋取り込みは生理的で、集積することだけで病的と判定しない。 命題(5):腎はTlの正常分布部位で、両側腎の描出だけでは病変といえない。
- d:非該当 — 命題(2):対応する左下位肋骨の局所集積が目立ち、活動性病変を示唆する。 命題(3):頸部の集積は甲状腺への生理的取り込みとして認められる。 命題(4):Tlの心筋取り込みは生理的で、集積することだけで病的と判定しない。
- e:非該当 — 命題(3):頸部の集積は甲状腺への生理的取り込みとして認められる。 命題(4):Tlの心筋取り込みは生理的で、集積することだけで病的と判定しない。 命題(5):腎はTlの正常分布部位で、両側腎の描出だけでは病変といえない。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:各放射性医薬品の生理的分布と基本検査原理
- EANM bone scintigraphy guideline:骨代謝製剤の分布と骨病変評価
腫瘍核医学・問7
解答例:a
考え方
誤った対応はa。Tlはカリウム類似物で、主にNa/Kポンプなどの輸送が関与する。MIBIは薬剤排出輸送体の基質でもある。
各選択肢の解説
- a:正答候補 — Tlの代表的取り込み機序をカルシウムチャネルとするのは適切でない。
- b:非該当 — オクトレオチドはソマトスタチン受容体、とくにSSTR2への結合を利用する。
- c:非該当 — P糖蛋白による排出はMIBIの腫瘍内保持や薬剤耐性評価に関係する。
- d:非該当 — 血中でトランスフェリン等に結合し、腫瘍・炎症への移行に関わる。
- e:非該当 — グルコース輸送体を介して細胞へ入り、リン酸化後に保持される。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:各放射性医薬品の生理的分布と基本検査原理
- EANM FDG tumour imaging guideline:FDG正常分布・SUV・炎症性偽陽性と腫瘍評価の限界
腫瘍核医学・問8
解答例:d
考え方
原本では副腎領域と鎖骨上部の異常集積があり、命題(3)(4)が該当する。FDGの高集積だけで転移と確定せずCT形態や必要時の病理で裏づける。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):提示断面に骨盤骨の明瞭な転移所見は示されていない。 命題(2):生理的に脳は高集積で、小転移の評価には造影MRIが優れる。提示像での確定根拠はない。
- b:非該当 — 命題(1):提示断面に骨盤骨の明瞭な転移所見は示されていない。 命題(5):生理的・炎症性の胃集積もあり、提示像だけで別の胃癌と判断する根拠は乏しい。
- c:非該当 — 命題(2):生理的に脳は高集積で、小転移の評価には造影MRIが優れる。提示像での確定根拠はない。 命題(3):副腎部の局所高集積は転移を疑う。良性副腎病変との鑑別が必要。
- d:正答候補 — 命題(3):副腎部の局所高集積は転移を疑う。良性副腎病変との鑑別が必要。 命題(4):頸部下方の局所集積は鎖骨上リンパ節病変を疑う。
- e:非該当 — 命題(4):頸部下方の局所集積は鎖骨上リンパ節病変を疑う。 命題(5):生理的・炎症性の胃集積もあり、提示像だけで別の胃癌と判断する根拠は乏しい。
根拠・参考文献
- EANM FDG tumour imaging guideline:FDG正常分布・SUV・炎症性偽陽性と腫瘍評価の限界
腫瘍核医学・問9
解答例:未確定
未確定(原画像・当時資料または命題整合の確認が必要)
考え方
現在の包括的な適用を2006年へ遡及してはいけない。当時の疾患別要件とリンパ腫の治療効果判定に関する疑義解釈を十分確認できておらず、解答記号を未確定とする。
各選択肢の解説
- a:未確定 — 心筋生存性評価には他検査で判断困難等の条件があるため、条件付き適用を確認する。
- b:未確定 — 確定診断・病期・再発のどの目的が各疾患で認められたか、2006年通知の逐語確認が必要。
- c:未確定 — 膵炎との鑑別という当時の疾患別条件を確認し、現在の一般的適応で代用しない。
- d:未確定 — リンパ腫の治療後評価に関する適用・疑義解釈の開始時期が答えに直結するため、未確認で誤りと断定しない。
- e:未確定 — 悪性黒色腫の当時の病期・再発条件を確認する必要がある。
根拠・参考文献
- 日本核医学会PET/MRI診療ガイドライン2012:2012年にはリンパ腫の治療効果判定が保険適用であること。2006年要件の代用は不可
腫瘍核医学・問10
解答例:b
考え方
神経膠腫では集積・保持が悪性度推定の補助となるが、関門障害や血管増生の影響があり病理の代用ではない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 肺癌の脳転移にも集積し得るため、一般に集積しないとするのは不適切。
- b:正答候補 — 高悪性度の神経膠腫ほど高い集積や保持を示す傾向がある。
- c:非該当 — 髄膜腫は良性でも高集積となり得るので、低集積との一般化は誤り。
- d:非該当 — 神経鞘腫にも正常脳より高い集積を認めることがあり、正常と同程度に固定できない。
- e:非該当 — 一般に再発腫瘍ほどの保持を示しにくいが偽陽性はあり、高集積が壊死の典型とはしない。
根拠・参考文献
- Preoperative grading of glioma with Tl:Tl集積と神経膠腫悪性度、関門障害の関与
- Tl imaging of brain lesions:髄膜腫や治療後病変にも集積し得ること
腫瘍核医学・問11
解答例:e
考え方
命題(4)(5)が該当する。低ヨウ素食やホルモン休薬の期間は目的と製剤によって異なる。退出は線量率基準のほか投与量・積算線量に基づく基準もあり、安全指導を伴う。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):低ヨウ素食は通常1~2週程度を基本とし、全例1か月を標準とはしない。ヨウ素過剰曝露では個別対応する。 命題(2):反復治療は反応・副作用・累積投与量を検討し、通常3か月ごとの固定投与とはしない。
- b:非該当 — 命題(1):低ヨウ素食は通常1~2週程度を基本とし、全例1か月を標準とはしない。ヨウ素過剰曝露では個別対応する。 命題(5):唾液腺炎や口腔乾燥が持続することがあり、利益と累積リスクを考慮する。
- c:非該当 — 命題(2):反復治療は反応・副作用・累積投与量を検討し、通常3か月ごとの固定投与とはしない。 命題(3):T4休薬は一般に3~4週程度で、2週は短い。T3使用やrhTSH法との違いに注意する。
- d:非該当 — 命題(3):T4休薬は一般に3~4週程度で、2週は短い。T3使用やrhTSH法との違いに注意する。 命題(4):ヨウ素131では患者から1 mで30 µSv/hという線量率の退出基準がある。
- e:正答候補 — 命題(4):ヨウ素131では患者から1 mで30 µSv/hという線量率の退出基準がある。 命題(5):唾液腺炎や口腔乾燥が持続することがあり、利益と累積リスクを考慮する。
根拠・参考文献
- ATA differentiated thyroid cancer guideline:低ヨウ素食・休薬・反復治療と唾液腺有害事象
- 厚生労働省 RI治療患者の退出について:ヨウ素131の線量率基準。現行統合通知である点に留意
腫瘍核医学・問12
解答例:b
考え方
原本では唾液腺・胃・尿路が目立ち、時間とともに消化管へ移る分布から遊離ヨウ化物の検査を考える。甲状腺の有無やブロック等の背景は画像だけで推定しない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — MIBGの肝・心筋等の分布と比べ、胃への強い取り込みが特徴的。
- b:正答候補 — 唾液腺・胃粘膜への集積、尿中排泄と遅延した腸管分布がヨウ化物に合う。
- c:非該当 — 副腎皮質製剤は通常さらに遅い数日後の撮像で評価し、本例の時間経過と異なる。
- d:非該当 — Gaは肝・腸管・骨髄等の分布が目立ち、この胃・唾液腺優位像とは異なる。
- e:非該当 — FDGなら通常は脳が強く描出され、物理的半減期から24時間後のこの像を説明しにくい。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:各放射性医薬品の生理的分布と基本検査原理
腫瘍核医学・問13
解答例:未確定
未確定(原画像・当時資料または命題整合の確認が必要)
考え方
GSAの通常の早期像で胆道が描出されないことは妥当だが、選択肢の組合せを一意に確定できない。Gilbert症候群を排泄障害型黄疸と同一視せず、GSAにも遅い胆道排泄がある点を区別する。
各選択肢の解説
- a:未確定 — 命題(1):GSAは肝細胞受容体機能を見る検査で、通常の早期評価で胆嚢・胆管像を期待するものではない。 命題(2):Gilbert症候群は主にビリルビン抱合の障害で、PMTの胆汁排泄遅延を必須とする根拠は乏しい。Dubin-Johnson症候群との混同に注意する。
- b:未確定 — 命題(1):GSAは肝細胞受容体機能を見る検査で、通常の早期評価で胆嚢・胆管像を期待するものではない。 命題(5):GSAで30分までに腸管が見えないだけでは異常といえない。最終的な胆道排泄がないという意味でもない。
- c:未確定 — 命題(2):Gilbert症候群は主にビリルビン抱合の障害で、PMTの胆汁排泄遅延を必須とする根拠は乏しい。Dubin-Johnson症候群との混同に注意する。 命題(3):PMTは肝取り込み輸送体等に依存し、肝機能・高ビリルビン血症の影響を考慮する。ただし程度を一律には扱わない。
- d:未確定 — 命題(3):PMTは肝取り込み輸送体等に依存し、肝機能・高ビリルビン血症の影響を考慮する。ただし程度を一律には扱わない。 命題(4):通常なら早期に胆道が見えるため1時間で未描出なら遅延を疑うが、撮像条件・肝機能を併せて判定する。
- e:未確定 — 命題(4):通常なら早期に胆道が見えるため1時間で未描出なら遅延を疑うが、撮像条件・肝機能を併せて判定する。 命題(5):GSAで30分までに腸管が見えないだけでは異常といえない。最終的な胆道排泄がないという意味でもない。
根拠・参考文献
- PMT transport mechanisms:PMTの肝取り込みと胆汁排泄輸送体
- PMDA アシアロシンチ注:GSAの受容体取り込み・代謝と遅い胆道排泄
- PMT in Dubin-Johnson syndrome:排泄遅延を来す体質性黄疸の病型差
腫瘍核医学・問14
解答例:b
考え方
原本は四肢長管骨に沿う対称性の集積が目立ち、肥大性骨関節症を示唆する。関連する原発巣として肺癌を優先するが、骨像だけで原発癌は確定しない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 頭頸部癌でも種々の骨病変は起こるが、この骨膜性パターンの代表的関連ではない。
- b:正答候補 — 肺癌は二次性肥大性骨関節症の重要な原因で、胸部精査につながる。
- c:非該当 — 胃癌は播種性骨病変を来し得るが、対称性の骨膜反応の代表とは異なる。
- d:非該当 — 大腸癌の転移性骨病変より、長管骨の皮質に沿う集積を説明する肺性骨関節症を優先する。
- e:非該当 — 前立腺癌は骨硬化性転移を来しやすいが、四肢皮質優位の左右対称像とは区別する。
根拠・参考文献
- HOA in lung cancer bone scintigraphy:肺癌に伴う長管骨の骨膜・皮質集積
腫瘍核医学・問15
解答例:b
考え方
命題(1)(2)(5)が該当する。仙骨脆弱性骨折を強く示唆するが、転移でも類似像が報告されており、徴候だけで良悪性を断定しない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):骨粗鬆症などを背景に、高齢女性で多くみられる。 命題(2):転移で類似したH型集積が生じた報告があり、絶対特異的ではない。 命題(3):骨盤の脆弱性骨折は複数部位に生じ、恥骨の併発骨折も多い。
- b:正答候補 — 命題(1):骨粗鬆症などを背景に、高齢女性で多くみられる。 命題(2):転移で類似したH型集積が生じた報告があり、絶対特異的ではない。 命題(5):放射線照射は危険因子だが必須ではなく、骨粗鬆症等でも生じる。
- c:非該当 — 命題(1):骨粗鬆症などを背景に、高齢女性で多くみられる。 命題(4):腰仙部痛・臀部痛はよくある症状で、まれとするのは不適切。 命題(5):放射線照射は危険因子だが必須ではなく、骨粗鬆症等でも生じる。
- d:非該当 — 命題(2):転移で類似したH型集積が生じた報告があり、絶対特異的ではない。 命題(3):骨盤の脆弱性骨折は複数部位に生じ、恥骨の併発骨折も多い。 命題(4):腰仙部痛・臀部痛はよくある症状で、まれとするのは不適切。
- e:非該当 — 命題(3):骨盤の脆弱性骨折は複数部位に生じ、恥骨の併発骨折も多い。 命題(4):腰仙部痛・臀部痛はよくある症状で、まれとするのは不適切。 命題(5):放射線照射は危険因子だが必須ではなく、骨粗鬆症等でも生じる。
根拠・参考文献
- Honda sign and variants:2005年の一次研究:転移による類似像と恥骨等の併発病変
腫瘍核医学・問16
解答例:d
考え方
誤った代表的対応はd。Gaの涙腺・耳下腺などへの集積によるPanda徴候は主にサルコイドーシスで知られる。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 胸肋鎖部の骨増殖性病変に集積し、牛頭状のパターンが手掛かりになる。
- b:非該当 — 骨形成を伴う転移巣では肺内でも骨製剤を取り込むことがある。
- c:非該当 — 治療反応による骨修復で一時的に集積が増え、進行と誤認することがある。
- d:正答候補 — 代表的にはサルコイドーシスでみられる分布で、悪性リンパ腫の典型徴候として結び付けない。
- e:非該当 — 肺癌に伴う骨膜反応は肥大性骨関節症として骨シンチに現れる。
根拠・参考文献
- EANM bone scintigraphy guideline:骨代謝製剤の分布と骨病変評価
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:各放射性医薬品の生理的分布と基本検査原理
- HOA in lung cancer:肺癌に伴う骨膜集積
腫瘍核医学・問17
解答例:未確定
未確定(原画像・当時資料または命題整合の確認が必要)
考え方
原本は軸骨格優位の高集積と腎描出不良があり、びまん性骨転移が候補。ただし代謝性骨疾患との区別を画像だけで十分確定できないため、腎機能・骨代謝検査・既往のない本例では解答を保留する。
各選択肢の解説
- a:未確定 — 全身の高い骨対軟部比と腎描出不良は通常の成人正常像とは異なる。
- b:未確定 — 腎性骨異栄養症でもsuper scanを来すため鑑別に残る。頭蓋・四肢の分布や腎機能を照合する。
- c:未確定 — 単なる排泄低下だけなら血中・軟部背景が高くなることがあり、本像の強い骨取り込みとは区別する。
- d:未確定 — 軸骨格の強い集積は広範な骨硬化性転移を疑わせるが、臨床情報が必要。
- e:未確定 — 明瞭な成長板の対称集積を示す通常の小児像とは異なる。
根拠・参考文献
- EANM bone scintigraphy guideline:骨代謝製剤の分布と骨病変評価
- Super scan case report:super scanは原因疾患を一意に示さないこと
腫瘍核医学・問18
解答例:d
考え方
骨への取り込みが著しく高く、相対的に尿路・軟部組織が目立たなくなる全身像をsuper scanと呼ぶ。びまん性転移だけでなく代謝性骨疾患も原因となる。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 治療による一過性の骨修復亢進を指し、画像全体の分布を定義する語とは異なる。
- b:非該当 — 主に長管骨皮質・骨膜に沿う集積で、腎描出低下を伴う全身骨高集積そのものの名称ではない。
- c:非該当 — 脛骨の過使用による局所的な骨膜反応で、全身性所見ではない。
- d:正答候補 — 全身の高い骨対背景比と腎描出低下を表す用語として該当する。
- e:非該当 — 胸肋鎖部を中心とした骨増殖性病変で、全身性パターンの名称ではない。
根拠・参考文献
- EANM bone scintigraphy guideline:骨代謝製剤の分布と骨病変評価
- Super scan case report:super scanの定義と原因の多様性
腫瘍核医学・問19
解答例:c
考え方
後面像の左副腎相当部の局所集積から、命題(2)(3)が該当する。正常副腎が見えないことはあり、見えない側に非機能性腫瘤があると逆算してはいけない。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 命題(1):描出されない副腎に腫瘤があるとは限らず、占拠性病変の断定にはCT等が必要。 命題(2):左副腎部の集積亢進はカテコールアミン関連腫瘍を疑わせ、ホルモン・CT所見と対応させる。
- b:非該当 — 命題(1):描出されない副腎に腫瘤があるとは限らず、占拠性病変の断定にはCT等が必要。 命題(5):心筋は通常描出され、低集積なら薬剤・神経障害・カテコールアミン過剰等の影響を検討する。
- c:正答候補 — 命題(2):左副腎部の集積亢進はカテコールアミン関連腫瘍を疑わせ、ホルモン・CT所見と対応させる。 命題(3):正常の副腎描出には個人差があり、全例が明瞭に見えるわけではない。
- d:非該当 — 命題(3):正常の副腎描出には個人差があり、全例が明瞭に見えるわけではない。 命題(4):局所異常と心筋描出不良があり、単純な正常像として扱わない。
- e:非該当 — 命題(4):局所異常と心筋描出不良があり、単純な正常像として扱わない。 命題(5):心筋は通常描出され、低集積なら薬剤・神経障害・カテコールアミン過剰等の影響を検討する。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:各放射性医薬品の生理的分布と基本検査原理
- EANM/SNMMI 褐色細胞腫・パラガングリオーマ画像指針2019:MIBGの生理的分布と心筋集積に影響する因子
腫瘍核医学・問20
解答例:e
考え方
スズコロイドは主にKupffer細胞などの網内系に貪食される。肝細胞受容体をみるGSAや、肝胆道排泄を見るPMTとは原理が異なる。
各選択肢の解説
- a:非該当 — 膿瘍では正常網内系が欠けるため通常は集積欠損としてみる。
- b:非該当 — 肝硬変では肝取り込み低下や脾・骨髄への分布移動を認め得る。
- c:非該当 — 製剤送達には血流も関与するため、肝血流から独立とはいえない。
- d:非該当 — 主な取り込みは肝実質細胞そのものの機能ではなく網内系細胞の働きによる。
- e:正答候補 — コロイド粒子を網内系細胞が取り込む貪食作用が基本機序。
根拠・参考文献
- IAEA Nuclear Medicine Resources Manual:各放射性医薬品の生理的分布と基本検査原理