第8回 核医学専門医試験 解答・解説

核医学専門医試験・第8回(2011年)

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問題番号を押すと、出題テーマ・解答例・各選択肢の判定理由・根拠資料を確認できます。非公式の解答例です。未確定の項目は理由を明記しています。

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解答候補として掲載:核医学総論・問27、脳神経核医学・問18、循環器核医学・問1、腫瘍核医学・問2。解答未確定:核医学総論・問3、核医学総論・問8、核医学総論・問14、核医学総論・問18、核医学総論・問19、循環器核医学・問4、循環器核医学・問5、循環器核医学・問7、腫瘍核医学・問4、腫瘍核医学・問10、腫瘍核医学・問19、腫瘍核医学・問20。各項目に理由を記載しています。

核医学総論・問1

出題テーマβプラス壊変の娘核種

解答例:b

考え方

陽電子放出では陽子が中性子へ変わり、質量数を保って原子番号が一つ小さくなる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — フッ素のまま質量数が増える反応ではない。
  • b:正しい — 質量数18を保ち酸素へ変わる。
  • c:誤り — 陽電子放出で核子を一つ失うわけではない。
  • d:誤り — 二つの核子を失う過程ではない。
  • e:誤り — 質量数15への変化はβプラス壊変の規則と合わない。

根拠・参考文献

核医学総論・問2

出題テーマ分解時間による数え落とし

解答例:a

考え方

観測率は60000/60=1000毎秒。非麻痺型モデルで数え落とし割合は観測率×分解時間=1000×0.0001=0.10。標準線源の放射能自体を計数率と混同しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 指定の計数率と時間から得られる割合0.10に一致する。
  • b:誤り — 観測率に分解時間を乗じた値の二倍となり合わない。
  • c:誤り — 計算値0.10より大きい。
  • d:誤り — 時間を秒へ換算した結果と一致しない。
  • e:誤り — 線源放射能に検出効率を無視して計算すると誤る。

根拠・参考文献

核医学総論・問3

出題テーマPET減弱補正の線源とCT

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

二つ選ぶ指定だが、外部線源、分割法、呼吸を合わせたCTの説明は装置構成によっていずれも成立し得る。aの線源形状の意図を含め公式解答との照合が必要。

各選択肢の解説

  • a:未確定 — 従来PETではGe線源などの透過測定を用いるが、円筒・平板という形状の限定が機種による。
  • b:誤り — 投与後透過測定も可能で、通常の臨床画像で補正を省くという一般化も不適切。
  • c:正しい — 低統計の透過データを組織区分に割り当てる方法で、雑音を減らす狙いがある。
  • d:正しい — PETとCTの呼吸位置ずれを減らすため、静かな呼吸または適切な呼気条件を用いる。
  • e:誤り — 診断用X線CTの管電圧は通常511 kVではなく、CT値を511 keVの減弱係数へ変換する。

根拠・参考文献

核医学総論・問4

出題テーマコリメータの感度と分解能

解答例:c

考え方

高分解能型は小さい孔・長い孔等によって方向選別を厳しくし、通常は感度を犠牲にする。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 鉛は一般的な隔壁材で、特殊材を使う製品もある。
  • b:正しい — 平行孔では倍率は概ね一定だが、距離が増すとぼける。
  • c:誤り — 高分解能型の感度は通常汎用型より低く、記載の方向は逆。
  • d:正しい — ファンビームは断層収集で脳などを拡大する構成として使われる。
  • e:正しい — 距離が増すと幾何学的なぼけが大きくなる。

根拠・参考文献

核医学総論・問5

出題テーマ体重SUVの肥満影響と定義

解答例:a・e

考え方

体重補正SUV=組織放射能濃度×体重/減衰補正済み実投与放射能。体重は分子に置き、体重で二重に割らない。血糖は品質管理に必須でも通常のSUV式の変数ではない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 脂肪への低い取り込みを全体重で規格化するため、肥満では体重SUVが高めになりやすい。
  • b:正しい — 呼吸移動によるぼけでピーク濃度やSUVが低く見積もられ得る。
  • c:正しい — 反復回数・平滑化等により回復係数が変わり、SUVも変わる。
  • d:正しい — 高血糖による競合やインスリンの筋への取り込みにより、病変SUVが下がり得る。
  • e:誤り — 血糖値は検査前に確認するが、通常SUV計算の必須入力ではない。

根拠・参考文献

核医学総論・問6

出題テーマジェネレータ供給核種

解答例:b

考え方

親核種から生じる短寿命娘核種を検査施設で取り出す。

各選択肢の解説

  • a:誤り — Ga67は通常サイクロトロンで製造する。
  • b:正しい — Rb81から生じるKr81mをジェネレータから得る。
  • c:誤り — In111は通常加速器で製造する。
  • d:誤り — I123は通常加速器で製造する。
  • e:誤り — Tl201は通常加速器で製造する。

根拠・参考文献

核医学総論・問7

出題テーマPET核種の半減期

解答例:c

考え方

酸素15は約2分で最短。Ga68の半減期は約68分であり、Ga67の約3日と区別する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 炭素11は約20分。
  • b:誤り — 窒素13は約10分。
  • c:正しい — 酸素15は約2分で、候補中で最短。
  • d:誤り — フッ素18は約110分。
  • e:誤り — ガリウム68は約68分で、数日ではない。

根拠・参考文献

核医学総論・問8

出題テーマGSA受容体機能と腎排泄

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

bは明確な誤りだが、GSAには分解後の胆道排泄が実際にある。早期受容体像と肝胆道シンチの違いを教える意図は理解できても、胆道排泄を全面否定してaを誤りとは断定しない。

各選択肢の解説

  • a:未確定 — GSAは肝受容体に取り込まれ、早期胆道像を目的としないが、遅い胆道排泄自体はある。
  • b:誤り — DTPAは主に糸球体濾過で排泄され、尿細管分泌はMAG3などの機序。
  • c:正しい — FDGは細胞内でリン酸化後に保持される代謝的トラップを利用する。
  • d:正しい — TlはK類似物としてNa/Kポンプなどの輸送で取り込まれる。
  • e:正しい — MAA粒子が肺微小循環に一時的に捕捉され灌流分布を示す。

根拠・参考文献

核医学総論・問9

出題テーマTc製剤の加熱標識

解答例:e

考え方

MIBIキットの標識では規定の加熱を行う。具体的な温度・時間・量は現行の製品手順を守る。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 通常のキット調製ではMIBIのような煮沸加熱を必要としない。
  • b:誤り — 凝集アルブミンの粒子特性を保ち、任意の加熱をしない。
  • c:誤り — 通常は規定の室温条件で標識する。
  • d:誤り — 通常は規定の室温条件で調製し、MIBIの加熱手順とは異なる。
  • e:正しい — MIBIでは還元・錯形成を進める加熱操作が標準的に必要。

根拠・参考文献

核医学総論・問10

出題テーマ無菌調製とβ線遮蔽

解答例:a・e

考え方

規定された無菌工程と製品条件を守る。高エネルギーβ線は低原子番号材で一次遮蔽し、必要に応じ制動放射線も評価する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 注射剤としての無菌性を保つ環境・操作が必要。
  • b:誤り — 通常の薬品棚ではなく、届出施設の適切な貯蔵設備で管理する。
  • c:誤り — 調製済み製剤へ遊離Tcを追加すると純度保証が崩れ、勝手な増量はできない。
  • d:誤り — 自作装置であるだけでは製造・品質・装置の要件を満たしたことにならない。
  • e:正しい — 低原子番号のアクリル等はβ線の制動放射線を抑える基本遮蔽に適する。

根拠・参考文献

核医学総論・問11

出題テーマ自己放射線分解の条件

解答例:d

考え方

温度、放射能濃度、放出エネルギー、保存時間などで分解が変わる。半減期だけを独立の予測因子とせず、比較条件をそろえて考える。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 同じ初期放射能・長期保存なら長く残る核種の積算照射が増えるが、半減期だけで全製剤を順位づけない。
  • b:正しい — 分子量当たりの高い放射能は周囲分子に与える放射線の影響を増やし得る。
  • c:正しい — 単位放射能当たりエネルギー付与が大きいほど分解を進め得るが、線質・化学条件にも依存する。
  • d:誤り — 温度は化学反応と生成ラジカルの挙動に関与し、無関係とはいえない。
  • e:正しい — 放射能が残る間の照射が積算され、保存に伴う品質変化を監視する。

根拠・参考文献

  • EANM cGRPP:放射性医薬品の安定性管理
核医学総論・問12

出題テーマβ線と光子の遮蔽

解答例:b

考え方

β線の一次遮蔽には低原子番号材を使い、透過性の高い光子には適切な厚さの高密度材を使う。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 透過するγ線は外部被ばくの原因となるため遮蔽・距離・時間の管理が必要。
  • b:正しい — β線は十分な厚さのアクリルで止められるが、I131のγ線は別途考慮する。
  • c:誤り — 点線源近似では距離の二乗に反比例する。
  • d:誤り — 高原子番号材だけでβ線を止めると制動放射線が増えるため、低原子番号材を先に使う。
  • e:誤り — 半価層は光子エネルギーと材質で決まり、放射能量に比例して変わるものではない。

根拠・参考文献

核医学総論・問13

出題テーマMIRDの初期放射能と積算量

解答例:d・e

考え方

単一指数動態では初期臓器放射能と有効半減期から時間積分放射能が得られる。臓器に入った絶対量が分かれば、投与量を別入力する必要はない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 体内に残る時間を規定し、総壊変数に関わる。
  • b:誤り — 臓器での総壊変数を算出する基礎となる。
  • c:誤り — 吸収エネルギーを単位質量当たりへ換算するため重要。
  • d:正しい — 化学形の影響は実測臓器動態に含まれており、基本線量式の別必須項ではない。
  • e:正しい — 臓器への初期絶対放射能が既知なら投与量を別に要しない。

根拠・参考文献

核医学総論・問14

出題テーマ授乳中断の製剤別推奨

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

授乳中断は製剤、核種純度、投与量、勧告版で変わる。とくにI123製剤はI124/I125混入条件で推奨が変わるため、2011年の原典と現行製品情報の照合なしに固定時間を断定しない。

各選択肢の解説

  • a:未確定 — DTPAの乳汁移行は少ないが、安全上の短い中断推奨など勧告差を確認する。
  • b:未確定 — MDPは中断不要または短い予防的中断とされる資料があり、採用指針を明示する。
  • c:未確定 — MAAは12時間程度を挙げる勧告があるが、実投与量と製品条件を確認する。
  • d:未確定 — Tlは物理的半減期と乳汁移行が長く、提示時間を最新版の製剤情報で確認する。
  • e:未確定 — MIBGは核種不純物の影響があり、短い一定時間を一律に適用しない。

根拠・参考文献

核医学総論・問15

出題テーマFDGの臓器吸収線量

解答例:c

考え方

通常の投与・排尿条件では尿中排泄によって膀胱壁線量が高い。水分摂取と排尿間隔で線量が変わる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 脳の取り込みは多いが、通常の線量モデルでは膀胱壁より低い。
  • b:誤り — 心筋取り込みは代謝条件で変動するが、通常の最大臓器ではない。
  • c:正しい — 尿路へ排泄された放射能が滞留し、膀胱壁の線量が高くなる。
  • d:誤り — 通常のFDG線量分布で最大の標的臓器とはしない。
  • e:誤り — 排泄に関与するが、膀胱の蓄積と滞留がより重要となる。

根拠・参考文献

核医学総論・問16

出題テーマ距離・遮蔽と年間線量

解答例:c

考え方

12 µSv×12件×5日×50週×1/2²×0.7=6300 µSv=6.3 mSv。時間の重複や占有率は設問で与えた条件のみを使う。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 逆二乗を余分に適用した小さい値で、指定計算と合わない。
  • b:誤り — 計算値の半分で、指定の件数・透過率に一致しない。
  • c:正しい — 全条件を乗算し単位変換した6.3 mSvと一致する。
  • d:誤り — 距離補正を一乗として扱うと過大になる。
  • e:誤り — 2 mでの四分の一を適用しない場合の過大な値。

根拠・参考文献

核医学総論・問17

出題テーマ職業被ばくの実効線量限度

解答例:e

考え方

原則5年間100 mSv、かつ1年間50 mSv以下を併せて守る。選択肢は5年限度を問う。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 女性に関する四半期管理値と、男性の原則的限度を混同しない。
  • b:誤り — 一般的な男性職業限度を年10 mSvとは定めていない。
  • c:誤り — 5年100 mSvの桁を取り違えている。
  • d:誤り — 年50 mSv以下という上限を超える。
  • e:正しい — 5年間の実効線量上限に対応し、年上限も別に満たす必要がある。

根拠・参考文献

核医学総論・問18

出題テーマPET施設の安全管理者要件

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

医療法上の施設要件と診療報酬・腫瘍診断研修要件を区別するため、2011年当時の条項全体の確認を要する。現在の研修一覧を遡及しない。

各選択肢の解説

  • a:未確定 — 常勤要件が当時の安全管理体制に含まれるか、対象条文で確認する。
  • b:未確定 — 診療の安全管理責任は施設基準と関係するが、具体的役割を確認する。
  • c:未確定 — 核医学診断経験年数は当時の通知条文で照合する。
  • d:未確定 — 装置性能や取扱いを含む安全管理研修と、読影診断研修を区別する。
  • e:未確定 — 腫瘍診断研修が安全管理の法令必須項なのか、別制度の要件なのかを確認する。

根拠・参考文献

核医学総論・問19

出題テーマSr89治療の遮蔽と自己吸収

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

想定解答cはβ線の飛程より十分遠い標的への寄与を無視する近似では妥当だが、距離条件がなく厳密なゼロとはいえない。旧退出・記録・死亡時制度も当時資料と照合する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — β線にはアクリル等を先に用い、鉛だけの遮蔽を基本としない。
  • b:誤り — Sr89には200 MBqの退出基準があり、141 MBqだけで帰宅不可としない。
  • c:条件付き — β粒子の有限飛程を十分超える標的には直接エネルギーが届かない。単に臓器が別というだけではゼロとしない。
  • d:誤り — 退出記録の通常の通知上の保存は2年で、10年と混同しない。
  • e:未確定 — すべての1か月以内死亡にこの届出を一律に要求する制度とは確認できない。

根拠・参考文献

核医学総論・問20

出題テーマ正当化・最適化・線量限度

解答例:a・c

考え方

職業・公衆の被ばくでは正当化、最適化、限度を適用する。患者自身の医療被ばくへ職業限度を当てるものではない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 利益が害を上回ることを確かめる正当化に対応する。
  • b:誤り — 最適化では経済的・社会的要因も考慮する。
  • c:正しい — 適用対象の線量限度を守る。ただし患者医療被ばくを含めた全被ばく一律の意味ではない。
  • d:誤り — 本人の診断治療や通常の自然放射線を職業線量へ合算しない。
  • e:誤り — 公衆限度は職業限度より低く、同じではない。

根拠・参考文献

核医学総論・問21

出題テーマ脳PETの標的と代謝

解答例:c・e

考え方

PIBは線維性アミロイドβ、イオマゼニルは中枢性ベンゾジアゼピン結合部位を評価する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 吸入した標識CO2は肺で標識水となり、脳灌流の測定に利用される。
  • b:正しい — 標識COはヘモグロビン結合を利用し血液量を測る。
  • c:誤り — PIBはアミロイド結合であり、ベンゾジアゼピン受容体用ではない。
  • d:正しい — メチオニンはアミノ酸輸送・代謝に関連し、蛋白合成だけを純粋に示すものではない。
  • e:誤り — イオマゼニルをD2受容体画像とするのは標的の取り違え。

根拠・参考文献

核医学総論・問22

出題テーマ脳用製剤の安定性と非線形性

解答例:c・d

考え方

従来の非安定化HMPAOとECDを区別する。IMPの総脳放射能が十分に増えるまでの時間と、早期灌流を捉える動態収集を混同しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 新鮮な溶出液を得るため、前回のジェネレータ溶出時刻を管理する。
  • b:正しい — 非安定化HMPAOよりECDの調製後安定性が高い。
  • c:誤り — 高血流域ではTc製剤の抽出率低下等により圧縮され、一般にはIMPの直線性が優れる。
  • d:誤り — 総脳集積のピークを一律に10分以内とするのは適切でなく、通常はより遅い時刻まで増える。
  • e:正しい — HMPAO調製ではジェネレータ溶出後短時間の溶出液を使う。

根拠・参考文献

核医学総論・問23

出題テーマ高灌流を来す急性病態

解答例:d・e

考え方

再灌流、発作中の神経活動、急性炎症は局所過灌流を生じ得る。変性性認知症では原則として対応領域の機能低下をみる。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 再開通後の亜急性期には需要に対する血流過剰が起こり得る。
  • b:正しい — 発作時は神経活動に伴う血流増加を示す。
  • c:正しい — 急性炎症や発作合併により側頭葉などの血流増加がみられる。
  • d:誤り — 典型的には後頭葉等の低下が鑑別点で、高灌流の代表疾患ではない。
  • e:誤り — 前頭側頭葉優位の低下が基本で、高灌流を特徴としない。

根拠・参考文献

核医学総論・問24

出題テーマ負荷検査の臓器別目的

解答例:b・e

考え方

利尿負荷は尿路排泄、アセタゾラミドは脳血管反応性の標準的評価法で、通常の心臓負荷法とは区別する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 冠血管拡張による心筋灌流予備能差を評価する。
  • b:正しい — フロセミドは腎排泄・尿路閉塞の機能的評価で使う。
  • c:誤り — 交感神経刺激と内皮機能反応などの研究・臨床評価で用いられる。
  • d:誤り — β刺激による心拍数・収縮力・酸素需要の増加を利用する。
  • e:正しい — 炭酸脱水酵素阻害に伴う脳血管拡張を利用する負荷である。

根拠・参考文献

核医学総論・問25

出題テーマ負荷時の投与タイミング

解答例:a

考え方

トレーサは十分な運動または薬剤負荷反応が得られた時点で投与する。開始直後では虚血を誘発しきれず、感度が下がる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 適切な負荷に達する前の投与では、目的の灌流不均一を捉えにくい。
  • b:正しい — Tc製剤では通常負荷と安静の別投与で比較する。負荷正常例の安静省略法は別の運用。
  • c:正しい — 虚血・不整脈・血行動態の安全監視に必要。
  • d:正しい — 乳房等の減弱で見かけの前壁低下が起こり、補正や同期像も確認する。
  • e:正しい — 下壁の可逆性低下は通常右冠動脈病変を疑うが、左優位性等の変異がある。

根拠・参考文献

核医学総論・問26

出題テーマ酢酸PETと酸素代謝

解答例:d

考え方

酢酸の消失は主に酸化代謝を反映し、嫌気性代謝測定とする説明が誤り。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 交感神経障害の指標は心不全での致死性不整脈等のリスク層別化に関係する。
  • b:正しい — 分岐鎖脂肪酸類似体により脂肪酸利用の障害を評価する。
  • c:正しい — 糖代謝の残存と灌流を組み合わせ心筋生存性を調べる。
  • d:誤り — 酢酸はTCA回路を経る酸化代謝を評価し、嫌気性代謝の直接指標ではない。
  • e:正しい — 安静と負荷の定量血流から血流予備能を算出できる。

根拠・参考文献

核医学総論・問27

出題テーマ副腎皮質腫瘍と髄質用製剤

解答例:a

解答候補(成立条件・原本表記の注意を本文に記載)

考え方

MIBGは交感神経・副腎髄質系の製剤で、通常の副腎皮質腺腫とは標的が異なる。原本eの核種表記は誤植と思われ、通常はIn111標識オクトレオチドを指す。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 皮質腺腫の標準製剤ではなく、褐色細胞腫等の髄質・交感神経腫瘍を評価する。
  • b:正しい — Gaは一部の悪性黒色腫に集積し得るが、現代は主にFDG等を用いる。
  • c:正しい — ミトコンドリアに富む副甲状腺病変の検出に利用される。
  • d:正しい — 骨軟部腫瘍の取り込み・保持評価に利用された製剤。
  • e:正しい — ソマトスタチン受容体陽性神経内分泌腫瘍の評価に使う。核種は通常In111。

根拠・参考文献

核医学総論・問28

出題テーマヨウ化ナトリウムの投与経路

解答例:d

考え方

甲状腺摂取率やシンチで用いるヨウ化ナトリウムI123は通常経口投与する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 骨代謝製剤として静脈投与する。
  • b:誤り — 骨代謝製剤として静脈投与する。
  • c:誤り — 甲状腺・唾液腺等の検査では通常静脈投与する。
  • d:正しい — 経口投与後のヨウ素取り込みを評価する。
  • e:誤り — 神経終末・髄質系の評価では静脈投与する。

根拠・参考文献

核医学総論・問29

出題テーマインスリンと高血糖による分布変化

解答例:d・e

考え方

高インスリンによる筋取り込み増加と、高血糖による脳FDG取り込みの競合低下を分ける。時間変化だけで全臓器のSUV方向は決めない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 肝の背景は時刻・血中放射能等で変わり、1時間以降の単純な増加を一般化しない。
  • b:誤り — 筋では取り込み・保持が続き得て、一律の低下とはいえない。
  • c:誤り — 寒冷刺激では交感神経活動により褐色脂肪の取り込みが増える。
  • d:正しい — インスリンはGLUT4を介する筋の糖取り込みを促進する。
  • e:正しい — 血糖との競合等により脳へのFDG集積が低くなる。

根拠・参考文献

核医学総論・問30

出題テーマMAA肺外分布と遊離Tc

解答例:c・d

考え方

原本の肺外実質分布は右左シャントを支持する。軽い定量値だけで存在を否定せず、遊離過テクネチウム酸の甲状腺・胃・尿路分布と分ける。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 数値が小さくても臨床所見と脳等への分布があればシャントは否定できない。
  • b:誤り — 膀胱は分解・遊離成分でも見え、シャントに特異的ではない。
  • c:正しい — 粒子が肺を迂回して体循環に入ると脳血管床に捕捉される。
  • d:正しい — 全身筋の毛細血管にも粒子が届くため、体循環への流入を支持し得る。
  • e:誤り — 甲状腺は遊離Tc取り込みでも描出され、特異的所見ではない。

根拠・参考文献

核医学総論・問31

出題テーマV/Q不一致と慢性血栓塞栓症

解答例:c

考え方

原本は保たれた換気に対する区域性血流低下を示し、慢性血栓塞栓性疾患を疑う。CT陰性だけで除外せず、画像品質と末梢病変も評価する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 気道病変では換気異常を伴うことが多く、この区域性不一致の主説明と異なる。
  • b:誤り — 肺気腫は換気と血流の双方や構造変化を伴いやすい。
  • c:正しい — 区域性灌流欠損と保たれた換気は慢性塞栓を支持する。
  • d:誤り — 睡眠時低酸素だけでは持続的な区域性灌流不一致を説明しにくい。
  • e:誤り — 肺内血管拡張によるシャントが中心で、区域性閉塞パターンとは異なる。

根拠・参考文献

核医学総論・問32

出題テーマ妊娠時肺塞栓とCTEPHの精査

解答例:d・e

考え方

妊娠は肺血流検査の絶対禁忌ではない。胸部X線、超音波、臨床確率等を踏まえ、必要な診断を最適化して行う。必要性と被ばくの双方を評価し、妊娠だけで検査を除外しない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 低い臨床確率と適切なDダイマー陰性なら検査不要となることがあり、単独で良い適応とはしない。
  • b:誤り — 低い臨床スコアだけでは核医学検査を直ちに選ぶ理由とならない。
  • c:誤り — まず気胸等を胸部画像で評価し、既往だけで灌流検査の適応にしない。
  • d:正しい — 静脈血栓と塞栓を疑う症候を伴う妊娠例では、適切な手順で肺塞栓の画像評価を検討する。
  • e:正しい — 慢性肺血栓塞栓性肺高血圧に新たな症状があれば、新規・増悪病変を検討する。

根拠・参考文献

核医学総論・問33

出題テーマ肝受容体・胆道排泄と消化管出血

解答例:a・b

考え方

肝細胞受容体量を反映するGSAと胆道へ排泄されるPMTを分ける。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 残存肝機能の定量評価に用いる。
  • b:正しい — 胆汁の流入・排泄・停滞が胆道奇形の機能評価を助ける。
  • c:誤り — 異所性胃粘膜には通常過テクネチウム酸を用い、DTPAではない。
  • d:誤り — 門脈大循環シャントには直腸投与の過テクネチウム酸等を用い、肝網内系コロイドとは異なる。
  • e:誤り — 出血は標識赤血球等で血管外への漏出を追い、遊離Tcでは胃などの生理集積が紛らわしい。

根拠・参考文献

核医学総論・問34

出題テーマ腎皮質機能と濾過・尿細管輸送

解答例:c・e

考え方

DMSAは皮質瘢痕、MAG3は主に近位尿細管輸送、DTPAは糸球体濾過に対応する。MAG3クリアランスを真の腎血漿流量と同一にしない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 精索静脈瘤の血液プール評価には通常HSA等を使い、DTPAの濾過機能とは別。
  • b:誤り — イヌリンクリアランスはGFRで、MAG3の尿細管クリアランスとは異なる。
  • c:正しい — 機能する皮質への取り込み分布から瘢痕・局所機能欠損を調べる。
  • d:誤り — DTPAは主にGFRを反映し、腎血漿流量用ではない。
  • e:正しい — 尿細管輸送・抽出を利用する製剤として対応する。

根拠・参考文献

核医学総論・問35

出題テーマ2011年のセンチネル生検適用

解答例:a・d

考え方

2010年4月から乳癌と悪性黒色腫のセンチネルリンパ節生検が保険収載された。現在の追加適応を2011年へ遡及しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 当時の保険収載対象であり、臨床的リンパ節陰性などの要件を満たして行う。
  • b:誤り — 後年の口腔癌適応等と区別し、この出題時点の収載対象には選ばない。
  • c:誤り — 研究・臨床的有用性と当時の保険適用は別。
  • d:正しい — 当時の収載対象で、所属リンパ節等の条件を確認する。
  • e:誤り — 当時は臨床試験等で検証される段階で、乳癌・黒色腫と同じ収載ではない。

根拠・参考文献

核医学総論・問36

出題テーマアドステロールの遅延撮像

解答例:a

考え方

通常は投与約1週間後から副腎を評価する。甲状腺ブロックを行い、必要な症例ではデキサメサゾン抑制も使う。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 24時間では背景が多く、通常の診断撮像時期として早すぎる。
  • b:正しい — 遊離ヨウ素の甲状腺集積を抑える目的で前処置を行う。
  • c:正しい — 正常の副腎・肝や胆道排泄由来の腸管分布がみられる。
  • d:正しい — 正常皮質を抑え病変を見やすくする目的で抑制下検査を用いることがある。
  • e:正しい — ACTHによる両側皮質刺激で取り込みが高まる。

根拠・参考文献

核医学総論・問37

出題テーマ15歳の骨正常分布

解答例:e

考え方

仙腸関節は若年者でも正常集積がある。一方、坐骨恥骨軟骨結合は通常は学童期までに癒合し、15歳の代表的生理的局所高集積とはしない。発育差はある。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 成長に伴う頭蓋部の集積が見られ得る。
  • b:正しい — 成長板の骨形成を反映して高くなる。
  • c:正しい — 成長部での正常な骨代謝を反映して高くなる。
  • d:正しい — 正常でも骨盤内の高い集積部位で、15歳を理由に異常とはしない。
  • e:誤り — 通常より幼い年齢の癒合過程に見られる局所高集積で、15歳の典型正常像ではない。

根拠・参考文献

核医学総論・問38

出題テーマ三相骨像の軟部と時間

解答例:d・e

考え方

初期血流相、数分後の血液プール相、数時間後の骨相を撮る。通常骨像の待機時間中に早期相を追加するため、必ず終了が遅くなるわけではない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 投与直後の連続像から局所血流の増減を調べる。
  • b:正しい — 早期静態像は血管透過性と局所血液プール等を反映する。
  • c:正しい — 遅延像は血流と骨形成・ミネラル表面への吸着を反映し、単純な血清Ca測定ではない。
  • d:誤り — 軟部炎症は血流相・プール相の増加として評価できる。
  • e:誤り — 通常の遅延像までの待機内に早期相を追加するため、終了時刻が必ず延びる説明は誤り。

根拠・参考文献

核医学総論・問39

出題テーマSr89疼痛緩和の対象と副作用

解答例:a・d

考え方

対象は骨製剤が集積する固形癌由来の有痛性骨転移で、外来治療が可能。全血液腫瘍の骨病変へ適応を一般化しない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 乳癌・肺癌等の固形癌骨転移と、悪性リンパ腫の骨病変を同じ適応として並べるのは不適切。
  • b:正しい — カルシウムの併用は骨取り込みへ影響し得るため、添付文書上の中止条件に従う。
  • c:正しい — 痛みの原因部位で骨代謝製剤の集積があることを確認する。
  • d:誤り — 所定の退出基準と指導を満たせば外来施行でき、治療病室入院を全例に要求しない。
  • e:正しい — β線による骨髄被ばくで遅い血球減少を来すことがあり、骨髄予備能を評価する。

根拠・参考文献

核医学総論・問40

出題テーマバセドウ病RI治療と眼症

解答例:a・e

考え方

眼症悪化の危険因子を評価し、必要なヨウ素制限を行う。外来退出量は病態別の通知条件であり、甲状腺癌残存組織除去の1110 MBqをバセドウ病に流用しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 喫煙は眼症の発症・悪化リスクで、禁煙を勧める。
  • b:誤り — 年齢45歳だけは禁忌でなく、妊娠・授乳や臨床条件を確認する。
  • c:誤り — クリーゼは一般に高熱・頻脈・臓器障害を伴い、この列挙は機能低下側の症状。
  • d:誤り — 1110 MBqの特例は対象・条件が異なり、良性甲状腺疾患に一律に適用しない。
  • e:正しい — ヨウ素過剰は取り込みを下げるため、治療前の食事・薬剤・造影剤曝露を管理する。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問1

出題テーマ予備能低下から予測する頸動脈手術リスク

解答例:b・d

考え方

重い血流・予備能障害は遮断中虚血と再灌流障害に関係する。早期再狭窄や脳神経損傷は別の機序で、この検査から特に予測しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 自己調節が障害された領域では再建後の過灌流に注意する。
  • b:誤り — 再狭窄の局所病変形成を、この脳血流像だけで予測するものではない。
  • c:正しい — 低灌流では塞栓の洗い出しが悪くなるなど、塞栓性虚血の影響も増し得る。
  • d:誤り — 局所脳神経の手術損傷リスクは脳の灌流反応性とは別。
  • e:正しい — 側副血行の余力が乏しく、術中の一時遮断による虚血に注意する。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問2

出題テーマ酸素15定常吸入法

解答例:d・e

考え方

定常状態で血流・血液量・酸素含量を組み合わせ代謝量を求める。短半減期は同日反復を可能にする。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 血流と酸素抽出から酸素代謝を求めるため、動脈血酸素含量が必要。
  • b:誤り — 定常吸入では連続供給で平衡状態を得る。ボーラス法とは別。
  • c:誤り — 標識CO2由来の標識水で血流を求め、代謝算出に用いる。
  • d:正しい — 物理的半減期が約2分のため、適切な間隔と管理下で負荷前後を反復できる。
  • e:正しい — 定常状態の形成と保持に時間がかかり、通常ボーラス法より長い。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問3

出題テーマ脳・心臓製剤の標的臓器

解答例:b・c

考え方

MIBGは心臓交感神経、In-DTPAは髄液動態の検査である。

各選択肢の解説

  • a:正しい — ハンチントン病では尾状核等の代謝低下を認め得る。
  • b:誤り — MIBGは血液脳関門を通りにくく、被殻のドパミン機能画像に使うものではない。
  • c:誤り — 髄液循環の製剤で、小脳皮質変性の代謝画像にはならない。
  • d:正しい — イオマゼニルの結合低下で運動皮質の神経細胞機能障害を評価する研究がある。
  • e:正しい — アミロイドは前頭部を含む皮質に蓄積し、海馬萎縮の局在だけとは異なる。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問4

出題テーマ貧困灌流と代償性血管拡張

解答例:e

考え方

灌流圧低下を血管拡張で補い、さらにOEFを上げて酸素代謝を保つ。血管反応性の低下は代償性拡張と整合する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 貧困灌流は酸素摂取率の上昇による代償が特徴。
  • b:正しい — 代償を超える灌流圧低下では安静血流も低下する。
  • c:正しい — すでに血管が拡張しているため、追加負荷への反応は低下する。
  • d:正しい — 側副血行や低灌流により通過時間は延長し得る。
  • e:誤り — 代償性拡張では血液量は通常維持・増加する方向で、一律の減少は不適切。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問5

出題テーマ過灌流の術前危険因子

解答例:b

考え方

循環予備能の消失は再建後過灌流の重要な危険因子。無症候性の血流増加と、浮腫・出血を伴う過灌流症候群を区別する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 安静血流の軽度低下だけでは予備能を評価できない。
  • b:正しい — 自己調節が限界まで働いた状態では、灌流圧の急回復に追随できない。
  • c:誤り — 過灌流は皮質を含む血行再建領域に生じ、基底核に限定されない。
  • d:誤り — 浮腫は症候群に伴い得るが、過灌流なら全例術直後に必発ではない。
  • e:誤り — 出血は重篤な合併症だが、診断された全例に存在するものではない。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問6

出題テーマ早期ADと認知症分布

解答例:b

考え方

設問では早期に再現性高く検出される後帯状回・楔前部や側頭頭頂の機能低下を重視する。海馬萎縮は重要だが、海馬血流低下を機能画像の唯一・最も特徴的な初期所見とはしない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — アルツハイマー病でも交叉性小脳遠隔効果が報告されており、全否定できない。
  • b:誤り — 海馬は萎縮・部分容積の影響が強く、典型的早期血流パターンの中心は後帯状回などとなる。
  • c:正しい — 亜型や進行で後方連合野へ低下が広がることがある。
  • d:正しい — 皮質基底核症候群では強い非対称性と皮質下・運動関連領域の低下が手掛かり。
  • e:正しい — DLBでは後頭葉、視覚野を含む低下が鑑別点となる。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問7

出題テーマMET集積の非腫瘍性偽陽性

解答例:e

考え方

メチオニンは脳膿瘍にも集積し、膠芽腫との単独鑑別は困難。腫瘍と感染の鑑別には形態画像や臨床情報を合わせる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 後頭葉などの代謝分布はADとDLBの鑑別を助ける。
  • b:誤り — 発作中の投与時点での灌流増加から焦点を調べる。
  • c:誤り — 二回の定量測定で予備能を評価し、過灌流リスクを層別化できる。
  • d:誤り — 代謝低下のパターンは移行リスクを評価する補助となるが、個人の移行を確定しない。
  • e:正しい — 炎症細胞や膿瘍壁にもアミノ酸取り込みがあり、集積陽性だけでは両者を区別できない。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問8

出題テーマPIB陽性とAPOE4

解答例:e

考え方

PIBは線維性アミロイドを検出し、症候性アルツハイマー病の確定診断そのものではない。認知正常でも陽性者がいる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 脂溶性リガンドとして血液脳関門を通り脳内へ移行する。
  • b:誤り — 標的はアミロイドβで、レビー小体のαシヌクレインではない。
  • c:誤り — 陽性はアミロイド病理を支持するが、臨床症候・他の病理と統合する。
  • d:誤り — MCIにも陽性例があり、AD病理を背景とする群の評価に使う。
  • e:正しい — 認知正常高齢者でもAPOE4保有とアミロイド負荷増大が関連する。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問9

出題テーマ細胞数比と側副血行

解答例:a・d

考え方

全脳の細胞数比を皮質の比率から一般化しない。主幹動脈狭窄があっても側副血行で圧・血流が保たれる場合がある。

各選択肢の解説

  • a:誤り — ニューロン対非ニューロンは全脳では概ね同数という計測があり、部位ごとの差も大きい。1対3を全脳固定比としない。
  • b:正しい — グルコースの完全酸化では1分子に酸素6分子を消費するモル比。
  • c:正しい — 慢性高血圧では自己調節の下限が高い側へ移ることがあるが、個人差と治療歴がある。
  • d:誤り — 側副血行が十分なら末梢灌流圧が保たれ、常に低下とはいえない。
  • e:正しい — 発作時の焦点では神経活動増加に伴い灌流・代謝が上昇する。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問10

出題テーマベンゾジアゼピンとDAT

解答例:a・e

考え方

イオマゼニルは中枢性結合部位、β-CITは輸送体を評価する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 標的は末梢性TSPOではなく中枢性GABA-A受容体複合体。
  • b:正しい — 髄腔内投与により髄液循環を画像化する。
  • c:正しい — 線維性アミロイドβへの結合を利用する。
  • d:正しい — 輸送・リン酸化を介する糖代謝画像の製剤。
  • e:誤り — D2受容体ではなく、主に線条体のドパミン輸送体を評価する。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問11

出題テーマIMP-ARGでの投与量誤差

解答例:d

考え方

入力関数と組織放射能が同じ投与量に比例するため、絶対量そのものはモデルの比で相殺される。投与漏れや校正不良を無視してよい意味ではない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 一点採血で標準入力を較正するため、採血時刻のずれが影響する。
  • b:誤り — 標準入力に近い規定注入が前提で、速度の違いは動脈入力形状を変える。
  • c:誤り — 組織放射能と時刻の関係を使うので中心時刻が誤ると定量に影響する。
  • d:正しい — 同じスケールで入力と組織が増減する理論条件では、投与量の独立誤差は計算に直接入らない。
  • e:誤り — 仮定する分布容積は逆拡散の補正と関係し、定量値に影響する。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問12

出題テーマ脳到達と肺での初回保持

解答例:b・c

考え方

ECDは脳へ移行後に代謝され保持される。IMPは肺で一時保持された後、動脈循環へ供給される。

各選択肢の解説

  • a:誤り — イオマゼニルは関門を通過して脳内受容体へ届く。
  • b:正しい — 投与時に脂溶性成分が脳へ移り、組織内変換により保持される。
  • c:正しい — 肺での一時保持が動脈入力と投与速度に関係する。
  • d:誤り — HMPAOの標識は短時間で進み、長時間の調製待ちを標準とはしない。
  • e:誤り — 従来の非安定化製剤は短い調製後使用期限があり、安定化製剤との区別が必要。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問13

出題テーマCCDとOEFで区別する虚血

解答例:e

考え方

原本では患側大脳の低血流・低代謝とOEF上昇、対側小脳の低血流・低代謝がみられる。小脳の遠隔効果は代謝需要低下を伴い、灌流圧不足の貧困灌流とは違う。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 閉塞側の大脳で低灌流を認める。
  • b:正しい — 同じ大脳側で酸素代謝も低下している。
  • c:正しい — その中でOEFが高い領域は血行力学的虚血を支持する。
  • d:正しい — 対側小脳の低血流・低代謝は神経連絡の遮断による遠隔効果に合う。
  • e:誤り — 対側小脳にOEF上昇は目立たず、単なる低灌流を貧困灌流と呼んではいけない。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問14

出題テーマ低血流と受容体結合低下の対応

解答例:e

考え方

原本の患側大脳の血流・受容体低下と、対側小脳の遠隔性変化を評価する。OEFを測っていない二種類のSPECTから健側大脳の貧困灌流を断定できない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — IMP像で閉塞側大脳の取り込みが低い。
  • b:正しい — 遅延イオマゼニル低下は神経細胞機能・受容体密度低下を示唆するが、病理的脱落の直接証明ではない。
  • c:正しい — 患側大脳と反対側の小脳低灌流は神経連絡の遠隔効果で説明できる。
  • d:正しい — 慢性の遠隔変性では神経細胞障害を伴う場合があるが、結合低下を病理的脱落と同一視しない。
  • e:誤り — 健側大脳の酸素抽出率を示す検査ではなく、貧困灌流を支持する根拠に乏しい。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問15

出題テーマ梗塞局所以外の遠隔効果

解答例:c・e

考え方

原本で梗塞自体のある基底核と灌流圧不足の大脳皮質を区別し、連絡路遮断による視床・対側小脳の低下を選ぶ。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 主幹動脈閉塞による直接の灌流不足が関与し、純粋な遠隔効果の代表とはしない。
  • b:誤り — 大脳皮質の血流不足には閉塞による灌流圧低下を考える。
  • c:正しい — 基底核等との神経回路遮断で視床の活動・血流が低下し得る。
  • d:誤り — MRIで梗塞自体がある領域で、直接損傷を遠隔効果としない。
  • e:正しい — 皮質橋小脳路等の入力低下で対側小脳の代謝・血流が低下する。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問16

出題テーマ非対称の失行と代謝低下

解答例:d

考え方

原本の非対称な皮質・基底核系代謝低下と片側優位の失行・固縮は皮質基底核症候群を支持する。設問病名CBDと病理確定は区別する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 固縮・無動は共通するが、目立つ失行と皮質左右差は典型的PDだけでは説明しにくい。
  • b:誤り — 認知変動・幻視や後頭葉低下より、片側性皮質運動症候が前景。
  • c:誤り — 垂直性眼球運動障害や軸性症状等の典型手掛かりに乏しい。
  • d:正しい — 非対称な皮質症状とパーキンソニズムの組合せに最も整合する。
  • e:誤り — 自律神経障害・小脳症候や橋小脳・被殻の典型異常が主ではない。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問17

出題テーマ閉塞領域と視床遠隔効果

解答例:b・d

考え方

原本の頸動脈閉塞と左大脳障害を踏まえ、視床は神経回路を介した低下、対側小脳はCCDとして説明する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 造影で頸動脈の閉塞が示される。
  • b:誤り — 典型的な両側終末部狭窄と異常血管網を示す資料ではなく、もやもや病と断定しない。
  • c:正しい — 閉塞側皮質は灌流圧不足による血流低下が考えられる。
  • d:誤り — 視床は主に後方循環で供給され、ここでの低下は神経連絡遮断の遠隔効果として説明する。
  • e:正しい — 対側小脳低灌流は大脳病変からの遠隔効果に整合する。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問18

出題テーマ急速な認知精神症状とけいれん

解答例:b

解答候補(成立条件・原本表記の注意を本文に記載)

考え方

数週の認知精神症状とけいれんは大うつ病だけでは説明しにくく、自己免疫性脳症を優先して評価する。選択肢中では橋本脳症が候補だが、抗甲状腺抗体・髄液・脳波・他の自己免疫性脳炎除外が必要で、画像だけの確定ではない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 急速進行は合うが、特徴的拡散強調像等がなく第一候補と断定しにくい。
  • b:正しい — 甲状腺機能やMRIが正常でも、認知・精神症状とけいれんを呈することがある。
  • c:誤り — 数週での悪化と新規けいれんは通常の若年性ADの経過として非典型。
  • d:誤り — 抑うつで低灌流は起こり得るが、けいれん・見当識障害をまとめて説明できない。
  • e:誤り — 側頭葉優位のMRI異常や発熱等に乏しいが、感染性脳炎は除外が必要。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問19

出題テーマ後頭葉低灌流とMIBG低下

解答例:c

考え方

原本の後頭葉を含む低灌流と心MIBG低下はDLBを支持する。薬剤・心疾患・糖尿病等の交絡を確認し、臨床診断と統合する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — ADでも後部低下はあるが、視覚野と心臓脱神経の組合せはDLBをより支持する。
  • b:誤り — 血管支配に沿う欠損や対応する形態病変を中心とするパターンではない。
  • c:正しい — 後頭葉の機能低下と心臓交感神経障害が代表的な補助所見。
  • d:誤り — 強い左右差と前頭頭頂・運動系障害の情報に乏しい。
  • e:誤り — 典型的には前頭・中脳系等の異常を重視し、MIBGは比較的保たれる。

根拠・参考文献

脳神経核医学・問20

出題テーマ無症候性過灌流の術後管理

解答例:d

考え方

原本では手術側大脳の灌流が増加している。症候がなくても出血性合併症を防ぐため適切な降圧・監視を行い、他領域の虚血を避ける。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 抗凝固を画像所見だけで新規開始する根拠はなく、出血リスクも考慮する。
  • b:誤り — 再閉塞を示す像ではなく、過灌流に対する再手術を選ばない。
  • c:誤り — 動静脈シャントを示す情報がなく、塞栓による血流遮断は適切でない。
  • d:正しい — 過灌流域の出血・浮腫を防ぐため、脳灌流に配慮しつつ血圧を管理する。
  • e:誤り — 単なる放置ではなく、画像・神経症候・血圧の積極的監視が必要。

根拠・参考文献

循環器核医学・問1

出題テーマ性差と減弱・逆再分布

解答例:a・b

解答候補(成立条件・原本表記の注意を本文に記載)

考え方

横隔膜減弱は男性の下壁、乳房減弱は女性の前壁が典型だが、性別だけで起こらないと決めない。設問の代表的対応としてa,bを選ぶ。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 女性にも起こるが、男性下壁に目立つ代表的減弱として学ぶ。
  • b:誤り — 男性の乳房発達等でも起こるが、典型的には女性の前壁減弱として扱う。
  • c:正しい — 厚い心筋では部分容積の影響が小さくなり相対カウントが高くなる。
  • d:正しい — 運動後の横隔膜・心位置変化が経時的上方移動を生じ、再構成アーチファクトとなる。
  • e:正しい — 再灌流後の逆再分布は知られるが、技術的偽所見との鑑別も必要。

根拠・参考文献

循環器核医学・問2

出題テーマMIBGの主要な臨床目的

解答例:b・c

考え方

心臓脱神経はレビー小体病鑑別に、保持・洗い出しは心不全重症度・予後に有用。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 失神には多様な原因があり、病名だけでMIBGを第一選択の原因検査とはしない。
  • b:正しい — DLBとADなどの鑑別における補助検査として使う。
  • c:正しい — 交感神経機能障害の程度や予後リスクの層別化に役立つ。
  • d:誤り — 灌流改善の標準評価には負荷血流画像等を用いる。
  • e:誤り — 虚血後脱神経は示し得るが、攣縮治療効果判定の標準的第一選択とはしない。

根拠・参考文献

循環器核医学・問3

出題テーマFDG欠損と心筋生存性

解答例:e

考え方

適切に糖利用を促した条件でもFDG集積が欠ける領域は生存性に乏しい可能性が高い。前処置不良や減弱・位置ずれは除外する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 逆再分布は再灌流後にも生じ、生存性消失の直接指標とはならない。
  • b:誤り — 神経脱落は生存心筋でも起こり、筋細胞の死と同一ではない。
  • c:誤り — 冬眠や気絶心筋でも壁運動は低下し、生存性を否定できない。
  • d:誤り — 再分布は残存する細胞取り込みを示し、むしろ生存性を支持する。
  • e:正しい — 糖代謝を適切に誘導しても欠損する場合は代謝性生存性の低下を疑う。

根拠・参考文献

循環器核医学・問4

出題テーマ伝導障害・高血圧と負荷選択

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

aは血管拡張薬負荷を選ぶ代表例。cを加える意図は需要増加負荷での血圧上昇回避と考えられるが、収縮期200 mmHgは血管拡張薬負荷でも安全確認が必要で、そのまま推奨と断定せず保留する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 頻脈に伴う中隔偽欠損を避けるためアデノシン等の血管拡張薬が優先される。
  • b:誤り — 作動するペースメーカーがない高度房室ブロックではアデノシンは避ける。
  • c:条件付き — ドブタミンは血圧・需要を増すが、高度高血圧は負荷全般の安全性を評価し、まず管理を行う。
  • d:誤り — アデノシンは気管支攣縮を起こすため、喘息例で無条件に選ぶものではない。
  • e:誤り — カフェインはアデノシン作用を拮抗するので、規定時間を空けて再検討する。

根拠・参考文献

循環器核医学・問5

出題テーマアデノシンの禁忌と投与濃度

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

cと、心室ペーシングを想定したeは支持される。一方aの希釈手順とeのペーシング条件が明示されておらず、2肢の組合せを公式解答なしに確定しない。投与濃度・速度は現行製品手順で厳守する。

各選択肢の解説

  • a:未確定 — 濃度を変える場合は調製・投与速度と製剤の適合条件の確認が必要で、任意に薄める一般指示を出さない。
  • b:誤り — QT延長症候群は国内添付文書で禁忌に含まれる。
  • c:正しい — コーラ等のカフェインは少なくとも検査前12時間避ける。
  • d:誤り — ジピリダモールはアデノシン取り込みを抑え作用を増強するため、併用を避け規定間隔を空ける。
  • e:条件付き — 心室ペーシングでは運動時の偽欠損を減らすため血管拡張薬が優先。ペースメーカー装着だけでは刺激様式まで分からない。

根拠・参考文献

循環器核医学・問6

出題テーマTIDとCD36欠損の糖利用

解答例:c

考え方

TIDは重症虚血の指標で、心臓神経症の重症度を表すものではない。CD36欠損では脂肪酸利用低下を補う糖利用亢進が一次研究で示されている。

各選択肢の解説

  • a:正しい — この投与量比較では通常Tlの実効線量が高い。半減期だけでなく放出と体内動態を含む線量係数で比べる。
  • b:正しい — PDの交感神経脱神経により心集積が低下する。
  • c:誤り — TIDは広い心内膜下虚血・多枝病変等のリスク所見であり、神経症という対応が誤り。
  • d:正しい — 同期不良や拍動の棄却は、有効カウントと時間曲線を変え機能値の精度に影響する。
  • e:正しい — ヒトCD36欠損でBMIPP欠損とFDG増加が報告され、正しい説明。

根拠・参考文献

循環器核医学・問7

出題テーマ負荷法・製剤と前処置

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

aは明確に妥当。ただしbの運動BMIPPにも研究報告があり、単に実施したという記述を厳密に誤りとはできない。標準臨床手順を問う意図ならaが候補だが、一意の断定は保留する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — カフェインは血管拡張作用を弱めるため規定時間中止する。
  • b:条件付き — 標準的な虚血メモリー検査は安静BMIPPだが、運動負荷BMIPPの研究自体はある。
  • c:誤り — 心筋生存性では糖利用を促す前処置が必要で、単純な絶食だけの準備は不十分。
  • d:誤り — MIBGは甲状腺ブロックを行うことがあり、遊離ヨウ素の甲状腺集積を減らす。ヨウ素制限とは逆の目的。
  • e:誤り — 運動頂点で投与しその後も短時間運動を継続するのが基本で、終了後投与は虚血検出を弱める。

根拠・参考文献

循環器核医学・問8

出題テーマ冠循環と心拍数

解答例:e

考え方

冠血流は主に拡張期に流れ、頻脈で拡張期が短くなると心筋灌流、とくに心内膜側に不利となる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 造影で見える主冠動脈は主に心外膜表面を走り、微小循環とは区別する。
  • b:誤り — 正常の最大冠拡張では通常安静の数倍の予備能があり、二倍を最大値の一般則にしない。
  • c:誤り — 空腹時好気的心筋では主に脂肪酸酸化を使う。
  • d:誤り — 高い壁応力・収縮期圧迫等により心内膜側が虚血になりやすい。
  • e:正しい — 頻脈では拡張期の短縮が著しく、酸素需要増加と灌流時間減少が重なる。

根拠・参考文献

循環器核医学・問9

出題テーマLBBB、アミロイド型、血流代謝乖離

解答例:a・e

考え方

PYPはATTR型で高頻度陽性となる一方、AL型を含むアミロイドーシス全般へ同じ感度を一般化しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — LBBBでは頻脈と非同期収縮により冠狭窄なしでも中隔欠損様像を示す。
  • b:誤り — 末期腎不全でも灌流異常は重要なリスク情報となる。
  • c:誤り — ATTRとALでは骨製剤集積が異なり、原発性等すべてに高頻度陽性との説明は不正確。
  • d:誤り — CD36欠損ではBMIPP取り込みが著しく減り、増加とは逆。
  • e:正しい — 虚血後の代謝障害が血流回復より長く残り、乖離は病態評価に役立つ。

根拠・参考文献

循環器核医学・問10

出題テーマMIBGと予後・薬剤干渉

解答例:a・e

考え方

洗い出し亢進と低い後期H/Mは不良予後と関連する。治療反応研究の群間傾向を、個人へのβ遮断薬中止・除外基準にしない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 保持・放出などを反映する臨床的な交感神経機能指標として利用する。
  • b:誤り — 低いH/Mと高い洗い出しだけから反応良好とは判断できない。
  • c:誤り — 標準的予後評価では通常後期H/Mを重視し、早期だけを代表指標にしない。
  • d:誤り — 三環系抗うつ薬はNET取り込みを阻害し、集積・洗い出しに影響する。
  • e:正しい — 治療前取り込みが保たれる群で反応がよいとの報告があるが、条件と研究集団に依存する。

根拠・参考文献

循環器核医学・問11

出題テーマ虚血を支持するミスマッチと可逆性

解答例:a・e

考え方

血流より代謝が障害される像は最近の虚血を示唆し、灌流の再分布は誘発虚血を支持する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 虚血後に脂肪酸利用障害が残り、血流像との乖離を示す。
  • b:誤り — 固定性の中等度低下は生存性を示し得るが、誘発虚血を直接証明しない。
  • c:誤り — 高度低集積は瘢痕を疑い、可逆的虚血そのものとは異なる。
  • d:誤り — 壁運動と肥厚の乖離は伝導・術後等でも起こり、虚血に特異的ではない。
  • e:正しい — 安静時の回復は誘発された可逆的虚血の所見。

根拠・参考文献

循環器核医学・問12

出題テーマ安定狭心症の安静BMIPP感度

解答例:b

考え方

安定労作性狭心症の非発作時では、重い代謝障害が残らず安静BMIPPが正常のことがある。「有意狭窄なら必ず異常」とはしない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 再灌流後も代謝障害が残り、虚血メモリーとして低下する。
  • b:正しい — 非発作時の安静代謝は保たれることがあり、他候補より陰性の可能性が高い。
  • c:誤り — 強い攣縮の後には灌流が戻っても脂肪酸代謝障害が残り得る。
  • d:誤り — 心筋症に伴う代謝・構造障害が異常集積を来す。
  • e:誤り — 脂肪酸取り込み障害により全心筋で乏しい集積になることがある。

根拠・参考文献

循環器核医学・問13

出題テーマ側壁の可逆的灌流低下

解答例:b

考え方

原本の側壁寄り低下と遅延像の回復から回旋枝領域の虚血を考える。冠優位性・減弱・アーチファクトを照合する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 前壁中隔を主とする領域で、本像の中心とは異なる。
  • b:正しい — 側壁を中心とする可逆性灌流低下に対応する。
  • c:誤り — 下壁単独病変とするより側壁の変化が主。
  • d:誤り — 限局前側壁だけの病変と断定する根拠は乏しい。
  • e:誤り — 負荷安静差があり、正常とするのは適切でない。

根拠・参考文献

循環器核医学・問14

出題テーマ固定欠損の残存生存性評価

解答例:a

考え方

原本の固定性灌流低下だけでは生存性の消失を確定しない。適切な代謝前処置下のFDGを加え、灌流代謝乖離を評価する選択が妥当。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 灌流が低くても糖代謝が残るか調べ、残存生存性を評価できる。
  • b:誤り — 不整脈や心不全などの適応情報なしにジギタリスを投与する根拠はない。
  • c:誤り — 治療すべき狭窄と生存性の確認なしにPCIへ進めない。
  • d:誤り — BMIPPも障害を示すが、ここでは生存性の追加評価にFDGがより直接的。
  • e:誤り — 固定欠損だけで完全な壊死を確定し、追加評価を不要とはしない。

根拠・参考文献

循環器核医学・問15

出題テーマ安静胸痛とBMIPP虚血メモリー

解答例:e

考え方

有意な器質的狭窄がなくても冠攣縮は否定できない。原本の血流に比べた代謝低下は最近の虚血を示唆し、適応・禁忌を吟味した攣縮誘発試験を検討する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 正常冠造影と安静血流だけで冠攣縮を除外し、無評価で退院とはしない。
  • b:誤り — 提示血流は比較的保たれ、明らかな血流欠損を主所見としない。
  • c:誤り — 急性壊死の心電図・バイオマーカー等の確認なしに梗塞と決めない。
  • d:誤り — 単純な代謝分布だけから肥大型心筋症の形態診断はできない。
  • e:正しい — 冠攣縮性狭心症を疑う状況で、専門施設での誘発試験を検討する。

根拠・参考文献

循環器核医学・問16

出題テーマ負荷灌流像と機能推定

解答例:b・c

考え方

軽中等度の管理された血圧と腎機能低下だけは運動負荷の絶対禁忌ではない。灌流断層だけから心機能低下を確定してはいけない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — いずれも冠動脈疾患リスクに関わるため事前確率へ反映する。
  • b:誤り — この血圧・腎機能だけで運動負荷を禁止する根拠はない。
  • c:誤り — 静的な灌流像の内腔形状から安静時EF低下を断定できず、同期像等が必要。
  • d:正しい — 前壁・中隔・心尖側に可逆性の広い異常を認める。
  • e:正しい — 負荷時の相対的内腔拡大は広範虚血を疑わせる。

根拠・参考文献

循環器核医学・問17

出題テーマ前下行枝領域の誘発虚血

解答例:e

考え方

原本の前壁中隔・心尖側の可逆性低下は前下行枝病変に整合する。SPECTだけで冠狭窄の正確な枝番号までは確定できない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 回旋枝側は比較的保たれ、主病変とする分布でない。
  • b:誤り — 下壁所見があっても攣縮という機序はこの負荷像だけで確定しない。
  • c:誤り — 再分布がある領域を全て梗塞とし、再建適応を全面否定するのは誤り。
  • d:誤り — 左主幹部なら複数の左冠領域を含むことが多く、回旋枝保持と合いにくい。
  • e:正しい — 前下行枝支配領域の可逆的虚血が最も合う。ただし狭窄部位は冠画像と対照する。

根拠・参考文献

循環器核医学・問18

出題テーマ下壁瘢痕と前壁虚血の併存

解答例:b・c

考え方

原本では下壁の固定性障害に前壁の再分布が加わり、多領域病変を考える。負荷時の内腔拡大も重症虚血の手掛かり。

各選択肢の解説

  • a:誤り — Aは短軸表示で、長軸水平断とは異なる。
  • b:正しい — 下壁の低下が残り、右冠動脈領域の梗塞を疑う。
  • c:正しい — 前壁側は遅延で改善し、前下行枝領域の誘発虚血を疑う。
  • d:誤り — 二領域の異常と一過性拡大があり、多枝病変を低確率とはしない。
  • e:誤り — 拡大は負荷時が目立ち、遅延像で拡大するという方向は逆。

根拠・参考文献

循環器核医学・問19

出題テーマ灌流と交感神経障害の範囲

解答例:a・e

考え方

原本でBの障害範囲がAより広く、再灌流後の灌流回復と脱神経の差を示す。交感神経障害だけでは細胞生存性を確定できない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — Aは灌流、Bは交感神経機能を示す分布として整合する。
  • b:誤り — 主な障害は側壁寄りで、前下行枝だけに帰属させない。
  • c:誤り — 灌流・神経機能の二検査だけで病変全体の生存性を確定できない。
  • d:誤り — 発症1週間後の灌流は再灌流・壊死後の状態で、急性閉塞時の危険領域そのものではない。
  • e:正しい — Bの広い低下は虚血後の交感神経終末障害を示唆する。

根拠・参考文献

循環器核医学・問20

出題テーマ灌流像が軽微でも負荷後機能低下

解答例:c・d

考え方

原本QGSは安静EF70%、負荷後53%で17ポイント低下。灌流差が小さくても負荷後stunningは重症虚血の可能性を示す。再構成・同期・輪郭精度も確認する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 症候と糖尿病等から低い検査前確率とはいえない。
  • b:誤り — 喘息の病歴ではアデノシンに重篤な気道リスクがあり、単に負荷量不足で切り替えない。
  • c:正しい — 相対灌流の局所差は目立たず、灌流画像だけなら虚血が過小評価され得る。
  • d:正しい — 負荷後のEF低下と収縮障害は一過性気絶心筋を示唆する。
  • e:誤り — 症状、ST低下、機能変化を総合すると低リスクと判断できない。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問1

出題テーマ甲状腺癌の糖代謝・ヨウ素集積と予後

解答例:a・e

考え方

FDGと放射性ヨウ素の集積は分化度により解離する。脳転移は予後不良因子であり、ヨウ素集積の有無だけで転移を除外しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — FDG陽性は良性結節にもみられるため、結節の良悪性診断は超音波・細胞診が中心となる。
  • b:誤り — ヨウ素を取り込まない脱分化した転移があるため、陰性でも転移を否定できない。
  • c:誤り — ヨウ素摂取能が保たれた病変で糖代謝が低い場合があり、両薬剤の集積が必ず一致するわけではない。
  • d:誤り — 治療前診断スキャンは必要性に応じて選択する。すべての患者で131I診断撮像を行うという推奨ではなく、stunningにも配慮する。
  • e:正しい — 甲状腺癌の脳転移例を対象とした臨床研究では短い生存期間が報告され、全身病変や局所治療の可否を含めた評価が必要となる。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問2

出題テーマ副甲状腺MIBIの感度と偽陽性

解答例:c・e

解答候補(成立条件・原本表記の注意を本文に記載)

考え方

試験で誤りを選ぶ候補はc・e。単発腺腫と多腺性過形成では検出能が異なり、集積だけで組織診断はできない。aの最上級表現は、現在の全検査法を含めた普遍的な優劣としては支持できない。

各選択肢の解説

  • a:条件付き — MIBIは従来から局在診断の主要手段である。ただし病変の大きさ、併用SPECT/CT、超音波や4D-CT・コリンPETの有無で成績が変わり、常に最良とはいえない。
  • b:正しい — 縦隔など通常の頸部超音波で見つけにくい位置も検索でき、異所性病変の術前局在に役立つ。
  • c:誤り — 過形成では多腺性・小病変などの影響で腺腫より感度が低く、同等とは扱えない。
  • d:正しい — 脂溶性陽イオンであるMIBIの保持には膜電位、とくにミトコンドリア膜電位が関与する。
  • e:誤り — 甲状腺結節や他の病変も取り込む。早期の集積だけで副甲状腺腺腫と確定せず、遅延像・解剖学的位置・検査値を合わせる。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問3

出題テーマ診断用親核種と治療用核種

解答例:c

考え方

99Moは主に99mTcジェネレータの親核種として用いられる。ほかの選択肢は放射線治療に用いられる核種である。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 骨形成部位への分布とβ線を利用した骨転移痛の緩和に使用されてきた。
  • b:正しい — β線放出を利用する放射免疫療法などに用いられる。
  • c:誤り — 通常の腫瘍核医学では99mTcの供給源であり、腫瘍治療のための投与核種として選ばない。
  • d:正しい — 密封小線源治療の線源となり、前立腺癌などで利用される。
  • e:正しい — ヨウ素摂取能をもつ甲状腺組織・甲状腺癌などの内用療法に使用される。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問4

出題テーマ前立腺癌骨転移の部位と治療反応

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

aは妥当。bは初期病変と全病期を混同しやすく、eも反応後に正常化しうることと必ず陰性になることを区別する必要がある。原本だけでは2肢の確定を留保する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 低PSAの未治療患者では骨転移の頻度は低い。ただし高悪性度や神経内分泌分化などではPSAだけで除外しない。
  • b:誤り — 初期転移は骨盤・脊椎を中心とする研究があり、病変数が多い集団における肋骨の高頻度を初発部位へそのまま当てはめられない。
  • c:誤り — 一般的には骨形成性変化が主体で、溶骨性を典型とはしない。
  • d:誤り — 骨形成反応を伴う病変では陽性集積が多く、欠損を通常像として扱わない。
  • e:条件付き — 有効治療後に集積が消退・正常化する場合はあるが、修復反応やflareで長く残る場合もある。陰性化は奏効の必須条件ではない。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問5

出題テーマ89Sr骨転移痛緩和療法の選択と安全管理

解答例:c・e

考え方

89Srは集積のある有痛性骨転移を対象とする除痛療法で、切迫骨折への局所処置を代替しない。再投与では経過と骨髄回復を確認する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — MRIで転移があっても薬剤が十分に集積するとは限らない。治療前骨シンチグラフィで標的部位への集積を評価する。
  • b:誤り — 多発性骨髄腫を固形癌骨転移の適応へそのまま含めない。国内の適応・骨髄予備能も確認する。
  • c:正しい — 骨強度を直接補強する治療ではなく、切迫骨折には整形外科的固定や外照射などを検討する。
  • d:誤り — 退出基準と放射線防護指導を満たせば外来で行う治療で、治療病室入院を一律に必要としない。
  • e:正しい — 通常は少なくとも約3か月の間隔を置き、前回の効果、血球数の回復などを確認したうえで再投与を検討する。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問6

出題テーマ肺癌FDG-PETの偽陰性と炎症性リンパ節

解答例:c・e

考え方

FDGは癌専用のトレーサではない。組織型による低集積と、結核・慢性炎症による偽陽性に注意する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 高分化・粘液産生性・置換性増殖を示す腺癌では低集積例があり、分化がよいほど高集積になるとはいえない。
  • b:誤り — 結核も糖代謝が高くなるため、SUVの値だけで肺癌と確実に区別できない。
  • c:正しい — 慢性の気道炎症や反応性リンパ節で偽陽性となりうる。治療方針が変わるリンパ節は病理確認も考える。
  • d:誤り — FDG-PET/CTでも骨転移を検出できる。全例で骨シンチグラフィを追加する必要はなく、病変と臨床状況に応じて選ぶ。
  • e:正しい — 術後の再発や転移の検索に有用だが、術後・放射線治療後炎症との区別が必要となる。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問7

出題テーマ2011年時点のFDG保険適用

解答例:e

考え方

2010年4月の適用拡大で悪性腫瘍は原則として広く対象となったが、早期胃癌は除かれた。実施には病期・再発等の所定の要件も必要となる。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 腎からの尿中排泄で原発巣の評価に限界があっても、疾患名全体を一律に保険対象外とはしない。
  • b:正しい — 悪性黒色腫は対象疾患であり、病期診断・再発検索などの要件で判断する。
  • c:正しい — 卵巣癌も拡大後の対象に含まれる。検査目的や他検査の結果を確認する。
  • d:正しい — 食道癌も対象に含まれ、病期診断などに用いられる。
  • e:誤り — 2011年当時の適用拡大で例外として除かれた疾患である。低検出能とも区別して制度として覚える。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問8

出題テーマ131I-MIBG治療が標的とする腫瘍

解答例:e

考え方

ノルアドレナリン取り込み系をもつ腫瘍のうち、診断画像でMIBG集積がある病変を標的とする。2011年の治療可能性と現在の国内承認範囲は同一ではない。 国内の現行適応は最新添付文書で確認し、2021年審査資料だけで現在の適応を限定しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 集積陽性の褐色細胞腫は代表的標的となる。2021年には切除不能な集積陽性例への国内承認が得られた。
  • b:正しい — 集積陽性の傍神経節腫も治療標的となり、現在の国内承認に含まれる。
  • c:正しい — MIBG陽性の神経芽腫では研究的・専門的な治療が行われてきたが、褐色細胞腫等の国内承認と混同しない。
  • d:正しい — 集積のある一部の神経内分泌腫瘍で検討される。全例に集積・適応があるという意味ではない。
  • e:誤り — 副腎皮質由来腫瘍はカテコールアミン系の標的ではなく、通常この治療を選ぶ対象にしない。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問9

出題テーマTg陽性・ヨウ素シンチ陰性の追加画像

解答例:b・c

考え方

糖代謝や細胞膜機能を利用する検査で、ヨウ素集積能を失った病変を探す。FDGが現在の中心であり、201Tlにも歴史的な検出報告がある。

各選択肢の解説

  • a:誤り — MIBGは交感神経・神経内分泌系の取り込み機構を利用する薬剤で、乳頭癌再発検索の標準薬ではない。
  • b:正しい — 201Tlはヨウ素陰性の分化型甲状腺癌病変を描出した原著報告があり、当時の検査候補となる。現在はFDG等との役割を考える。
  • c:正しい — ヨウ素陰性・Tg上昇例の再発・転移検索に用いられる。Tg値や倍加時間、画像所見から適応を判断する。
  • d:誤り — 炎症にも集積し、ヨウ素陰性乳頭癌の追加検査として優先する根拠は乏しい。
  • e:誤り — 休薬後のTSH値を確認する必要がある。既に十分なTSH刺激下で陰性なら、rhTSHへ替えるだけで再検査を優先する理由にはならない。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問10

出題テーマ外来1110MBqアブレーションの対象と行動制限

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

a・bは2010年導入時の対象・目的と整合する。ただしcの可否は休薬による甲状腺機能低下や運転能力、移動計画による。今回確認した一次資料には一律の自家用車運転禁止を確認できず、2肢の確定を留保した。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 全摘後の残存組織を減らしTgによる追跡を容易にする目的は妥当。ただし再発低減効果と適応はリスク別で、現在は低リスク全例に行う治療ではない。
  • b:正しい — 当時の外来残存甲状腺破壊プロトコルは遠隔転移のない全摘後例を対象としており、他の131I治療の対象と区別する。
  • c:未確定 — 単独乗車は他人の被ばくを減らしうるが、休薬による機能低下時の運転の安全性も別に評価する。この記述だけで全面的に許可・禁止できない。
  • d:誤り — 長時間の混雑した移動や人混みでの滞在を避け、施設と相談した帰宅計画に従う。1時間待機を終えても生活上の配慮は続く。
  • e:誤り — 幼児との接触回避は必要でも、ホテル宿泊で不特定者の被ばくへ置き換えない。家庭環境を事前評価し治療計画を調整する。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問11

出題テーマ腫瘍特異的取り込みと111In骨髄分布

解答例:b

考え方

111In-chlorideと、111Inで標識したソマトスタチン受容体製剤は別薬剤である。核種名だけで適応を判断しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 胆汁排泄系の肝細胞機能を保った肝細胞癌では、転移巣にもPMTが取り込まれる場合がある。高感度の万能検査という意味ではない。
  • b:誤り — 塩化インジウムは骨髄分布を利用する製剤である。ガストリノーマの受容体画像に用いるインジウム標識ペプチドと区別する。
  • c:正しい — 濾胞癌の肺転移でもヨウ素摂取能が残る病変は描出・治療の対象となる。
  • d:正しい — IMPによる悪性黒色腫の集積は歴史的に利用されてきた。現在の全身病期評価でのFDGの役割とは区別する。
  • e:正しい — MIBGを取り込む一部のカルチノイドでは画像・治療の標的となるが、集積陰性例には当てはまらない。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問12

出題テーマ腫瘍FDGの背景集積と炎症

解答例:a・b

考え方

肺腺癌の一部は低集積となり、脳では高い生理的皮質集積が転移病変の検出を妨げる。陰性PETだけで病変を否定しない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 当時の細気管支肺胞上皮癌という分類には低集積の置換性増殖・粘液性腺癌等が含まれる。組織分類の変化に注意する。
  • b:正しい — 脳転移は正常大脳皮質より低い集積や低いコントラストを示すことがある。FDG-PETは脳転移検索の造影MRIを代替しない。
  • c:誤り — びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は一般にFDG高集積で、治療前評価と効果判定に利用される。
  • d:誤り — 治療直後の炎症・修復反応で偽陽性が増える。1週間後を一律の適切な再発評価時期としない。
  • e:誤り — 活動性結核は高集積を示し、悪性腫瘍との鑑別を難しくする代表的な炎症性病変である。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問13

出題テーマ67Gaの供給・撮像時期と正常集積

解答例:c・e

考え方

67Gaは腫瘍だけでなく炎症にも集積する。通常は遅延撮像し、肝などの正常分布を考慮する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 通常は専用施設で製造・供給される。一般の病院内の小型PET用サイクロトロンで日常的に製造する核種ではない。
  • b:誤り — 血中背景や正常分布のため、腫瘍検査では通常48~72時間後などの遅延撮像を用いる。
  • c:正しい — リンパ腫や悪性黒色腫などに集積することが知られている。ただし病型で感度は異なり、現在はFDG-PETが中心となる場面が多い。
  • d:誤り — 肝には生理的に集積するため、肝転移の検出に常に有利な背景とはならない。
  • e:正しい — サルコイドーシスや感染などの炎症巣にも集積するので、集積は腫瘍の証明にはならない。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問14

出題テーマFDG検査の前処置・適応と患者指導

解答例:d・e

考え方

FDGは病変径だけで検出能が決まらず、糖代謝・背景・血糖・前処置の影響を受ける。患者ごとの放射線防護指導も必要である。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 早期胃癌は小さい病変や低集積組織型などにより検出が難しく、内視鏡を代替する検査ではない。
  • b:誤り — サイズが十分でも低糖代謝の腫瘍では陰性となりうる。大きさだけで検出保証をしない。
  • c:誤り — 通常は少なくとも4~6時間の絶食などを行う。食後2時間だけではインスリン作用等の影響を十分避けられない。
  • d:正しい — 心サルコイドーシスの活動性評価に使われる。腫瘍撮像と異なり生理的心筋集積を抑える専用の前処置が必要となる。
  • e:正しい — 幼児との長時間の密接接触を減らすよう施設の指示に従う。添い寝の回避は被ばく低減のための配慮であり、日数は投与条件等で案内する。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問15

出題テーマ多骨性の線維性骨異形成

解答例:c

考え方

若年者の複数骨における膨張性変形と特徴的な骨内構造を、骨形成活動の分布と合わせると線維性骨異形成が最も整合する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 年齢・形態・分布が転移より良性の骨形成異常に合い、集積だけを乳癌転移と読まない。
  • b:誤り — 長管骨の骨膜反応による対称性・線状集積が代表で、局所的な膨張性病変を説明しにくい。
  • c:正しい — 線維組織と未熟骨への置換で骨が膨張・変形し、活動性病変で高集積となる。複数骨病変の分布にも合う。
  • d:誤り — 荷重部の限局した骨折性集積はありうるが、複数の骨内膨張性変化全体の説明には乏しい。
  • e:誤り — 全身性の代謝性骨変化なら検査値や手指・頭蓋等の所見も評価する。本例の局在と骨形態は線維性骨異形成をより支持する。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問16

出題テーマ放射免疫療法前の不適格生体内分布

解答例:b・c

考え方

骨髄への顕著なびまん性集積は不適格分布を示唆する。骨髄浸潤率が15%という情報だけで90Y投与を許可しない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 強い分布の中心は骨格に沿う骨髄であり、左腎への孤立した高集積と解釈しない。
  • b:正しい — 長管骨・肋骨を含む明瞭な骨髄分布があり、正常な弱い骨髄集積との違いを評価する。
  • c:正しい — 添付文書では著明な骨髄びまん性集積を不適格分布の一つとしており、治療用90Y製剤を投与しない判断につながる。
  • d:誤り — 既に不適格分布が明らかな場合に、必ず追加撮像しなければ判定できないとはしない。必要なら画像品質や技術要因を個別に確認する。
  • e:誤り — 単に注意して投与するという対応では不十分。不適格分布では投与しない。骨髄浸潤25%以上の慎重投与規定と別に判定する。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問17

出題テーマアドステロールによる副腎皮質の評価

解答例:b

考え方

アドステロールはコレステロール類似体で、副腎皮質の機能を反映する。限局した片側集積は皮質腺腫を支持する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 髄質由来の褐色細胞腫を評価する代表薬はMIBGであり、皮質コレステロール代謝とは異なる。
  • b:正しい — 腫瘤のある側の機能性皮質組織を反映する集積は皮質腺腫と整合する。機能診断にはホルモン検査を合わせる。
  • c:誤り — 通常の転移は副腎皮質の機能をもつ病変ではなく、局所取り込みを典型としない。
  • d:誤り — 脂肪成分を含む非皮質機能性腫瘤の診断はCT等を用いる。機能性の片側集積を説明する第一候補ではない。
  • e:誤り — 皮質過形成も集積するが、通常は両側性など分布と形態を合わせる。本例の限局性では腺腫を優先する。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問18

出題テーマびまん性筋FDG集積とインスリン

解答例:b

考え方

食事・糖負荷や外因性インスリンにより筋への糖取り込みが増え、腫瘍評価が困難になる。無糖の水の摂取は通常この原因にならない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 食後のインスリン作用が残る時間帯の投与では、筋や脂肪への分布が変化しうる。
  • b:誤り — 糖質のない水は通常許容され、糖負荷と同じインスリン反応を起こさない。
  • c:正しい — 糖を含む点滴で血糖・内因性インスリンが変化し、腫瘍以外への集積が増える。
  • d:正しい — 投与直前のインスリンは筋などへのFDG取り込みを促すため、投与間隔を含む専用の管理が必要となる。
  • e:正しい — 経口糖負荷の直後は腫瘍用FDG検査の絶食条件を満たさず、インスリンによる分布変化が起こりうる。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問19

出題テーマ骨転移と代謝性骨病変・骨折の鑑別

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

薬剤歴の確認は有用だが、掲載画像から肋骨前後の重なりと骨盤の細部を確実に分離できず、正答2肢は未確定とした。骨転移と直結させず、骨折・代謝性変化をCTや検査値と照合する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 単一の集積部位と乳癌歴だけで転移を確定して照射を手配しない。痛み、形態画像、骨折の有無などを確認する。
  • b:正しい — ステロイドや抗てんかん薬は骨代謝・骨脆弱性の評価に関係し、服薬歴を確認する行動は適切である。
  • c:未確定 — 前方の強い集積が後面へ重なることはあるが、本画像では各肋骨集積の前後局在を十分判別できず、透過像との断定を留保する。
  • d:未確定 — 骨盤の左右差や局所集積を十分判別できず、異常がないとの断定は留保する。必要なら局所像やSPECT/CTで確認する。
  • e:誤り — 骨・尿路などの分布を評価せず標識不良と決めつけない。標識不良なら遊離テクネチウムやコロイドなど特有の異所性分布を検討する。

根拠・参考文献

腫瘍核医学・問20

出題テーマ甲状腺癌131I治療後像の残存組織と偽陽性

解答例:未確定

未確定(説明の確認事項あり)

考え方

下頸部集積を手術後早期の残存甲状腺と区別せず再発と断定してはいけない。一方、下胸部の左右対称集積を肺転移と確定するのも危険であり、胸部断層像がないため誤りの1肢は未確定とする。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 唾液腺から分泌され口腔内に残るヨウ素は生理的集積の一因となる。汚染や唾液腺本体の位置も確認する。
  • b:未確定 — 全摘後でも少量の正常甲状腺が残ることがあり、手術後早期の正中集積だけでは局所再発・リンパ節転移と断定できない。
  • c:未確定 — ヨウ素集積性肺転移なら治療標的となるが、左右対称の下胸部集積は乳房などの生理的・良性集積も鑑別する。平面像だけの肺への局在断定は留保する。
  • d:正しい — 治療後にはヨウ素化蛋白の代謝等に関連するびまん性肝描出があり、淡い肝集積だけを肝転移としない。
  • e:条件付き — SPECT/CTでは後方の仙腸関節近傍へ局在する。転移は鑑別に入るが、骨形態、変性や炎症、追加断層画像も合わせて評価する。

根拠・参考文献

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