第15回 核医学専門医試験 解答・解説

核医学専門医試験・第15回(2018年)

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問題番号を押すと、出題テーマ・解答例・各選択肢の判定理由・根拠資料を確認できます。非公式の解答例です。未確定の項目は理由を明記しています。

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解答候補として掲載:問3、問9、問18、問19、問21、問24、問26、問35、問50、問55。解答未確定:問27、問40。各項目に理由を記載しています。

総合・問1

出題テーマ壊変定数と半減期

解答例:b

解答例

考え方

半減期は原子核の数が初期の半分になる時間である。指数関数的減衰の定義と放射能の単位を確認する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 1Bqは毎秒1回の核変換に相当する。
  • b:誤り — 原子核が全てなくなる時刻ではなく、残存数が半分になる時間を指す。
  • c:正しい — 短寿命・長寿命は半減期の長短による区別。
  • d:正しい — 単位時間当たりの核変換数が放射能である。
  • e:正しい — 単一核種の減衰は指数関数なので、対数を取ると時間の一次関数になる。

根拠・参考文献

総合・問2

出題テーマ陽電子壊変で生じる娘核種

解答例:b

解答例

考え方

陽電子壊変では質量数を保ち、原子番号が一つ小さくなる。炭素11の娘はホウ素11である。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 核子総数が一つ増える過程ではない。
  • b:正しい — 陽子が中性子へ変わるので、質量数11のホウ素となる。
  • c:誤り — 質量数が10へ減る理由はない。
  • d:誤り — 陽電子放出で核子が二つ失われるわけではない。
  • e:誤り — 核子総数が三つ減る過程ではない。

根拠・参考文献

総合・問3

出題テーマ電離と励起を利用する放射線検出

解答例:e

独自解答候補・解答例・従来型装置を前提

考え方

GM計数管は気体の電離と増幅を利用する。従来のシンチレーション型装置との原理の区別を問う。

各選択肢の解説

  • a:通常の出題整理では該当しない — 従来のX線撮影では蛍光体の発光を利用する方式がある。ただし半導体直接変換型まで電離を使わないと一般化できない。
  • b:該当しない — 通常のPETは結晶のシンチレーション光を電気信号へ変換する。
  • c:該当しない — 従来のガンマカメラは結晶の発光を検出する。CZT型は別原理なので機器形式を区別する。
  • d:該当しない — 液体中の蛍光物質の励起・発光を測る。
  • e:正しい — 放射線で生じた気体の電離を雪崩的に増幅して計数する。

根拠・参考文献

総合・問4

出題テーマドーズキャリブレータの測定条件

解答例:d

解答例

考え方

井戸型電離箱では検体の核種に応じた校正係数を設定する。放射能測定装置と核種分析装置は同じではない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 低計数・低電流域で測定を長く平均すればランダムな変動を減らせる。
  • b:正しい — 臨床投与前のバイアルや注射器を所定の位置と幾何条件で測定する。
  • c:正しい — ガンマ線放出核種の放射能を測定できる。適切な核種設定が必要。
  • d:誤り — 通常は測定者が核種と校正条件を選び、電離電流から自動で核種同定するわけではない。
  • e:正しい — 検体を囲む井戸形状によって大きな立体角で検出できる。

根拠・参考文献

総合・問5

出題テーマPETの検出器と二核種分離

解答例:c

解答例

考え方

511keV消滅光子を効率よく止めるため、PETには比較的厚く高密度の結晶を用いる。通常のPETでは核種が違っても消滅光子のエネルギーは同じ。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 一対の消滅光子の同時計数から投影線を定める。
  • b:概ね正しい — SPECTのような機械的孔コリメータを通常の3D PETでは使わない。旧2D装置のセプタとは区別する。
  • c:誤り — 高エネルギー光子の検出効率を得るため、一般にSPECT用より厚い結晶が必要。
  • d:概ね正しい — 機械的コリメータで大半の光子を捨てないため、通常はSPECTより高感度。
  • e:通常のエネルギー分離では正しい — 異なる陽電子核種も511keVを生じるので、SPECTのような光電ピーク分離はできない。研究的な動態分離まで否定しない。

根拠・参考文献

総合・問6

出題テーマPET/CT減弱補正の時間と位置ずれ

解答例:a

解答例

考え方

CTは外部放射性線源による透過測定より短時間で減弱マップを得られる。CT値のエネルギー依存と呼吸位の違いに注意する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — X線の高い光子束を利用し、短時間で透過データを得る。
  • b:誤り — 管電圧によってCT値が変わり、511keVの減弱係数への換算にも影響する。
  • c:誤り — 呼吸位の差による問題は横隔膜・肺底部付近で目立ちやすい。
  • d:一律には誤り — CTの被曝は撮影条件に依存し、外部線源より必ず少ないとはいえない。
  • e:誤り — FDG投与後のCTも一般的で、投与前でなければ補正できないという制限はない。

根拠・参考文献

総合・問7

出題テーマ動態収集とリストモードの再構成

解答例:b

解答例

考え方

初期の急速な分布変化には短いフレームを使い、変化が緩やかな後期には長くまとめる。リストモードは取得後の時間分割を変更できる点が利点。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 個々の事象に時刻情報が残るので、取得後にフレームの区切りを変えられる。
  • b:正しい — 後期を長い時間枠にまとめると、必要な時間情報を保ちながら計数統計を改善できる。
  • c:誤り — 高分解能型を一律に選ぶのでなく、動態の短時間収集では感度も重視する。
  • d:誤り — フレーム数だけに比例して投与量を増やす設計ではない。
  • e:誤り — 目的は時間放射能曲線や速度定数等であり、全身静態分布の表示とは区別する。

根拠・参考文献

総合・問8

出題テーマTcの還元と金属錯体

解答例:d

解答例

考え方

過テクネチウム酸のTcを低い酸化状態へ還元して配位子との標識を行う。酸化剤と還元剤を取り違えない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 金属中心と電子対を供与する配位子から錯体が作られる。
  • b:正しい — 金属によってはタンパク質の結合部位へ直接結合する。
  • c:正しい — 金属をつかむ部位と生体分子につなぐ部位を併せ持つ。
  • d:誤り — Tc標識キットでは通常スズなどによる還元を必要とする。
  • e:正しい — 配位子の構造や条件で錯体の安定性は変わる。

根拠・参考文献

関連する過去問

総合・問9

出題テーマ核種製造と飽和放射能

解答例:d

独自解答候補・解答例・製造供給は2018年時点

考え方

医療用I123は加速器で製造する。照射中にも生成核種の壊変が進むので、一定条件での放射能は飽和値へ近づく。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 通常のF18製造では酸素18濃縮水を標的にする。
  • b:誤り — 短時間なら近似できても、長時間では生成と壊変がつり合い直線的増加を続けない。
  • c:2018年の商業供給として誤り — 主要なMo99供給は原子炉由来であった。後年の加速器製造研究とは区別する。
  • d:正しい — 適切な標的核反応を使うサイクロトロン製造核種。
  • e:誤り — 反応断面積は入射粒子のエネルギーに依存し、収量や不純物も変わる。

根拠・参考文献

総合・問10

出題テーマ標識キットと放射化学的純度

解答例:e

解答例

考え方

目的の化学形に入った放射能の割合を評価する。キットの期限、調製手順、加熱や混和条件は製剤ごとに決まる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 正常でも腎に集積・排泄する薬があり、腎集積の有無だけでは標識不良を判定できない。
  • b:誤り — 非放射性成分も劣化するためキットにも有効期限がある。
  • c:誤り — 反応温度や加熱、混和、使用までの時間は製剤ごとに異なる。
  • d:誤り — 調製済み製剤へ遊離Tcを任意に足すと、目的標識体でない放射能を投与しかねない。
  • e:正しい — 全放射能のうち、目的標識化合物として存在する割合を測る。

根拠・参考文献

関連する過去問

総合・問11

出題テーマ治療・診断核種の物理的半減期

解答例:d

解答例

考え方

Sr89は約50日である。物理的半減期は、体内の排泄による生物学的半減期とは区別する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — I131の物理的半減期は約8日。
  • b:誤り — Ga67は約78時間である。
  • c:誤り — F18は約110分であり、約20分はC11の値。
  • d:正しい — Sr89は約50.5日の比較的長い半減期を持つ。
  • e:誤り — Y90は約64時間、すなわち約2.7日。

根拠・参考文献

総合・問12

出題テーマPETで測る代謝・血流・血液量

解答例:e

解答例

考え方

O15一酸化炭素は赤血球のヘモグロビンへ結合し、脳血液量の測定に使う。O15水は血流を測る薬である。

各選択肢の解説

  • a:誤り — FDGは主に糖輸送とリン酸化を反映する。
  • b:誤り — 自由拡散性の標識水は血流測定に用い、酸素消費測定用のO15酸素と異なる。
  • c:誤り — メチオニンはアミノ酸輸送・代謝に関連する。
  • d:誤り — N13アンモニアは主に心筋血流評価に使う。
  • e:正しい — 血中ヘモグロビン結合を利用して血管内の容積を評価する。

根拠・参考文献

総合・問13

出題テーマ脳トレーサの取り込みと保持

解答例:d

解答例

考え方

IMPの保持を酵素反応による代謝トラップと説明するのは適切でない。脂溶性、初回通過取り込み、非特異的アミン結合等が関係する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 標識水は組織へ自由拡散し、その移行を血流モデルへ当てはめる。
  • b:正しい — 過テクネチウム酸はNIS等を通して甲状腺・唾液腺へ取り込まれる。
  • c:概括的には正しい — 細胞内で親水性の形へ変わり保持される。ただし単純な蛋白分解という意味ではない。
  • d:誤り — IMPの脳内保持の主機序を酵素代謝による不可逆トラップとしない。
  • e:正しい — 中枢ベンゾジアゼピン結合部位を標的にする。

根拠・参考文献

総合・問14

出題テーマ放射性金属標識抗体の品質管理

解答例:b

解答例

考え方

標識抗体は指定されたpH・反応時間と穏やかな混和を守る。酢酸緩衝液は金属の加水分解を抑え、適切な標識反応条件を保つ。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 抗体は加熱で変性し得るため、必要に応じて煮沸する調製法ではない。
  • b:正しい — pHを調整して金属の加水分解を抑え、キレート結合に適した条件を維持する。
  • c:誤り — 粒子性製剤は激しい振盪で性状が変わり得るので、指定どおり混和する。
  • d:誤り — 遊離Tcだけでなく還元加水分解Tc等も不純物となる。
  • e:誤り — 記録と手順遵守は別々に必要で、記録があっても逸脱を正当化しない。

根拠・参考文献

総合・問15

出題テーマベータ線源の低原子番号遮蔽

解答例:b

解答例

考え方

Sr89のベータ線遮蔽にはアクリル等の低原子番号材を用い、制動放射線の発生を抑える。設問の注射筒は防護用シリンジシールドの趣旨で読む。

各選択肢の解説

  • a:不適切 — 消滅光子に対してはアクリルのみで十分な遮蔽は得られない。
  • b:正しい — 高エネルギーベータ線を低原子番号材で止め、必要に応じ外側の光子遮蔽も検討する。
  • c:不適切 — 診断用ガンマ線の遮蔽は鉛やタングステン等を使う。
  • d:不適切 — Tc99mの約140keV光子をアクリルだけで十分に遮蔽できない。
  • e:不適切 — Tl201の特性X線等には適切な高原子番号材を選ぶ。

根拠・参考文献

総合・問16

出題テーマ院内製剤の試験と自己放射線分解

解答例:d

解答例

考え方

容器外の遮蔽は作業者への放射線を減らすが、液内の核種から受ける自己照射を止めない。製剤安定性と外部遮蔽を分けて考える。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 吸入ガスに注射剤と同じエンドトキシン試験を一律適用する説明ではない。投与経路別の規格を確認する。
  • b:誤り — 注射剤には製剤ごとのpH規格を設ける。
  • c:誤り — ガンマ線エネルギーは核種同定に有用だが、同じ核種の異なる化学形を分離できない。
  • d:正しい — 鉛容器で囲っても製剤内部の壊変による分解は続く。
  • e:誤り — 標識の安定性、化学分解、無菌性等も使用可能時間に関わる。

根拠・参考文献

総合・問17

出題テーマMIRDのS値が表す内部臓器線量

解答例:e

解答例

考え方

MIRD法では線源臓器の時間積分放射能と臓器間S値から患者の吸収線量を計算する。投与量とS値だけで介助者の外部被曝は求められない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — Medical Internal Radiation Doseに由来する名称。
  • b:古典モデルとして正しい — 初期のS値は標準的成人男性の数学ファントムを基にした。現行の全モデルが男性一体だけという意味ではない。
  • c:古典モデルとして正しい — 数学ファントムでは胴体を楕円柱などの単純形状で表した。
  • d:古典モデルとして正しい — 肺を切断楕円体で近似するモデルがあり、形状の印象で誤りにしない。
  • e:誤り — 介助者の線量には距離、時間、患者からの光子放出、遮蔽等が必要で、臓器間S値をそのまま使わない。

根拠・参考文献

関連する過去問

総合・問18

出題テーマSr89治療後の排泄物による汚染防止

解答例:b

独自解答候補・歴史的な解答例・個別の患者指導に従う

考え方

Sr89では主に尿や血液からの汚染を防ぐ。I131のような外部ガンマ線対策をそのまま当てはめ、専用寝室を一律に求めない。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 尿処理時は手袋で皮膚汚染を避ける。
  • b:誤り — Sr89の通常指導で帰宅後の別室就寝を一律に義務付けるものではない。
  • c:指導例として正しい — 複数回の洗浄で排泄物の残留を減らす。実際は施設の指示に従う。
  • d:少量汚染時の指導例 — トイレに流せる紙で少量の血液を処理する趣旨。大量出血や汚染物品全般を流す指示ではない。
  • e:条件付きで正しい — 排泄を促すが、心不全や腎不全で水分制限中なら主治医の指示を優先する。

根拠・参考文献

総合・問19

出題テーマPET施設の安全管理と診断研修の区別

解答例:e

独自解答候補・歴史的な解答例:2018年時点

考え方

2004年通知はPETを使用する医師等のうち1名以上について、常勤、安全管理責任者、核医学診断経験3年以上、PET診療全般の所定研修を定める。腫瘍診断だけに限定した研修と混同しない。

各選択肢の解説

  • a:要件として扱う — 施設内で安全管理を担う常勤医師等を確保する趣旨。
  • b:要件として扱う — 診療用放射性同位元素の安全管理を担う。
  • c:正しい — 通知第2の3(2)②に核医学診断の経験3年以上と明記される。
  • d:要件として扱う — 必要な安全管理等の所定研修を受ける。
  • e:誤り — 通知が求めるのはPET診療全般の所定研修であり、腫瘍診断に限定した研修とする説明は異なる。

根拠・参考文献

総合・問20

出題テーマ内用療法患者の退出基準

解答例:d

解答例

考え方

Ra223の退出通知には1投与当たり12.1MBqの値が示される。適用条件、患者指導、核種別の基準を含めて確認する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 医療法関係の通知であり、旧放射線障害防止法だけを根拠とする説明ではない。
  • b:誤り — 投与量・線量率に加え、患者ごとの積算線量評価による方法もある。
  • c:誤り — 選択された外来アブレーションの代表的基準は1110MBqで、この大きな投与量ではない。
  • d:正しい — 通知のRa223の値と一致する。単にこの量以下なら指導不要という意味ではない。
  • e:誤り — Sr89にも投与量等による退出基準がある。

根拠・参考文献

総合・問21

出題テーマRI使用室以外の一時的使用

解答例:d

独自解答候補・解答例・通知の条件付き例外

考え方

特別な事情による例外は場所と患者条件を限定し、防護措置を求める。移動が難しいという理由だけで一般病棟の全てを使用場所にはできない。

各選択肢の解説

  • a:例外に含まれる — 必要な手術で適切な防護措置を講じる場合の例外がある。
  • b:例外に含まれる — CCU等での緊急性・移動困難性を考慮した例外がある。
  • c:例外に含まれる — PET使用室で通常の診療用RIを使う例外も規定され、室名だけで不適合とはしない。
  • d:不適合 — 単なる一般病棟使用へ例外を無制限に広げることはできない。
  • e:例外に含まれる — 移動困難な患者について放射線治療病室を使う条件付き例外がある。

根拠・参考文献

総合・問22

出題テーマIMP肺取り込みと脳血流SPECT

解答例:b

解答例

考え方

IMPはまず肺に一時的に取り込まれ、その後循環して脳へ分布する。これはMAAのような粒子による機械的微小塞栓とは異なる。

各選択肢の解説

  • a:誤り — ECDはヨウ素標識薬ではなく、通常の甲状腺ヨウ素ブロックを必要としない。
  • b:正しい — 肺を一時的なリザーバーとする動態を示す。
  • c:誤り — HMPAOは製剤の安定性と指定使用時間に従う。標識後に必ず30分以上待つという原則ではない。
  • d:誤り — 脳循環予備能にはアセタゾラミドなどを使い、ドブタミンは標準的脳血管反応性負荷ではない。
  • e:誤り — 群比較や正常データベース解析では解剖学的位置を標準空間へ合わせる。

根拠・参考文献

総合・問23

出題テーマ発作時SPECTの注入タイミング

解答例:d

解答例

考え方

発作中の灌流を固定するには迅速な注入と脳への到達が必要で、極めて短い発作では発作時を捉えにくい。

各選択肢の解説

  • a:正しい — ラインの死腔を減らすと薬剤が静脈へ届く遅れを小さくできる。安全な固定も必要。
  • b:正しい — 脳波・症状を確認し、発作開始後できるだけ早く注入する。
  • c:正しい — 生理食塩水で後押しし、ライン残留による到達遅延を減らす。
  • d:誤り — 注入・循環に要する時間を考えると、数秒で終了する発作は十分な発作時灌流を捉える良い条件ではない。
  • e:正しい — 発作待機中も線源の遮蔽でスタッフの被曝を減らす。

根拠・参考文献

総合・問24

出題テーマ血行力学的脳虚血と血管反応性

解答例:c

独自解答候補・解答例・過呼吸時の反応は病期と観察時点に依存

考え方

高度の灌流圧低下では血管が代償性に拡張し、反応性が乏しくなる。過呼吸による血流低下は正常でも起こり、この病態を特徴づける単純な比較にはならない。

各選択肢の解説

  • a:条件付きで正しい — 代償が破綻した段階では酸素摂取率を上げて代謝を支える。全ての軽い狭窄で上昇するわけではない。
  • b:正しい — 既に拡張している血管は追加の拡張余力が小さく、盗血を生じる場合もある。
  • c:比較記載として不適切 — 正常脳でも低炭酸ガス血症で血流は減る。高度虚血部の反応は減弱・逆反応・負荷後盗血など条件依存で、常に減少と固定しない。
  • d:正しい — 自動調節が尽きると灌流圧低下に対して血流を保ちにくい。
  • e:正しい — 慢性拡張と自動調節障害を背景に、再建後の過灌流リスクが高くなる。

根拠・参考文献

総合・問25

出題テーマ脳薬剤ごとの至適撮像時刻

解答例:e

解答例

考え方

薬剤ごとに目的とする結合・分布が安定する時間が違う。Florbetapirは投与30〜50分後に開始する標準撮像が示され、50分はその範囲に入る。

各選択肢の解説

  • a:誤り — Iomazenilの受容体結合を評価する遅延像は通常約3時間後。
  • b:誤り — Ioflupaneの標準撮像は投与3〜6時間後。
  • c:標準時刻として誤り — IMPの通常の早期脳血流像は約20〜30分から行い、提示の遅い時刻を一律の至適開始とはしない。
  • d:標準時刻として誤り — 脳FDGでは通常30〜60分程度の取り込み時間を置き、提示時刻を標準開始としない。
  • e:正しい — FDA添付文書の撮像開始範囲の上限に当たる。

根拠・参考文献

関連する過去問

総合・問26

出題テーマ拡張型心筋症と虚血性心不全

解答例:e

独自解答候補・解答例・病態により重なりあり

考え方

非虚血性の拡張型心筋症では、冠動脈領域に一致する広範な血流障害や血流・脂肪酸代謝ミスマッチは一般に少ない。重症度だけで病因を分けない。

各選択肢の解説

  • a:鑑別に不十分 — 左室駆出率はどちらの進行例でも低下する。
  • b:誤り — 拡張型では左室拡大が基本で、小さな拡張末期容積を特徴としない。
  • c:鑑別に不十分 — 右室負荷は肺循環や心不全重症度にも左右される。
  • d:一般的には誤り — 虚血性病変では冠動脈支配に沿う広い灌流欠損が見られやすい。
  • e:概ね正しい — 典型的な虚血性の血流・脂肪酸代謝不一致の頻度が比較的低い。ただしDCMでも代謝異常は起こる。

根拠・参考文献

総合・問27

出題テーマ初回抽出率と保持率の区別

解答例:未確定

未確定・Tl201とN13アンモニアの比較条件不足

考え方

Tl201とN13アンモニアはいずれも高抽出だが、血流条件と初回抽出・持続保持の定義で報告値が変わる。原問題には条件がなく、確認済み指針のみから一つを確定しない。

各選択肢の解説

  • a:候補・条件付き — Tl201は高い初回抽出を示すが、全ての流量でN13アンモニアより上と断言する根拠は不足。
  • b:最高ではない — MIBIは初回抽出が比較的低く、高血流で取り込みが頭打ちになる。
  • c:最高ではない — Tetrofosminも高血流時の取り込みが飽和し、高抽出PET薬と同等ではない。
  • d:最高ではない — Rb82はN13アンモニアより抽出率が低く、流量増加に伴ってさらに低下する。
  • e:候補・条件付き — アンモニアは高抽出だが、細胞内保持と逆拡散を含む定量モデルが必要で、単一の固定値で順位を決めない。

根拠・参考文献

総合・問28

出題テーマFDG生存心筋診断の糖代謝前処置

解答例:e

解答例

考え方

生存心筋のFDG評価では糖利用を促す前処置を行う。心筋炎症を目立たせるため正常心筋を抑える低炭水化物食・長時間絶食と目的が逆になる。

各選択肢の解説

  • a:正しい — TIDは均衡虚血が相対灌流像で目立たない場合の補助所見になる。
  • b:条件付きで正しい — 禁忌がなければ軽運動併用でアデノシンの一部副作用や肝周囲集積を減らせる。
  • c:正しい — 欠損の範囲・可逆性・左室機能は将来の心事故リスクと関連する。
  • d:概ね正しい — 回復した血流に比べ脂肪酸利用が遅れている領域を捉え、虚血後代謝障害の評価に使える。
  • e:誤り — 低炭水化物食は正常心筋糖利用を抑える方向で、生存心筋の糖取り込みを促す準備とは異なる。

根拠・参考文献

総合・問29

出題テーマFDG正常分布と脾臓

解答例:d

解答例

考え方

正常脾は通常肝より低いFDG集積を示す。造血刺激・感染・炎症等で脾集積が増える例外を区別する。

各選択肢の解説

  • a:該当する — 脳は高い糖代謝により通常強く集積する。
  • b:該当し得る — 扁桃はリンパ組織の生理的活動により強くなることがある。左右差・形態と併せて評価する。
  • c:該当し得る — 心筋集積は絶食・糖代謝条件で変動し、肝より高い場合がある。
  • d:通常は該当しない — 正常脾は一般に肝以下で、肝を上回る場合は造血刺激等の背景を確認する。
  • e:該当する — FDGの腎排泄と尿路内放射能により高く見える。

根拠・参考文献

総合・問30

出題テーマ全身MIBG像の正常臓器分布

解答例:d

解答例

考え方

原図では心筋、肝、唾液腺、尿路などの分布を認め、MIBGの生理的分布として整合する。

各選択肢の解説

  • a:合わない — Ga67では肝・骨髄・涙腺等の分布を重視し、この強い心筋描出とは合いにくい。
  • b:合わない — Sr89は主にベータ線を出す治療薬で、この形式の通常全身画像の薬剤ではない。
  • c:合わない — 末梢静注MAAはまず肺へ捕捉され、示された分布とは異なる。
  • d:最も適切 — 心筋・肝・唾液腺と尿路への生理的分布が一致する。
  • e:合わない — アドステロールは副腎皮質の遅延描出を目的とし、強い心筋像を主徴としない。

根拠・参考文献

総合・問31

出題テーマGa67検査の準備と収集

解答例:a

解答例

考え方

Ga67検査ではFDGと同じ糖代謝前処置は不要である。通常の診断用投与量と中エネルギーコリメータを確認する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 通常のGa67検査にFDGのような一律の絶食は不要。
  • b:誤り — 投与初期には尿中排泄もある。
  • c:誤り — 成人の通常診断量はおおむね74〜185MBq程度で、提示量を標準としない。
  • d:一般的説明として誤り — 脳血流SPECTと同じ統計画像解析を通常Ga全身検査の基本手法とはしない。
  • e:標準の選択として誤り — 一般には中エネルギー用を選ぶ。高エネルギー用が技術的に一切使えないという意味ではない。

根拠・参考文献

総合・問32

出題テーマLugano分類とDeauvilleスコア

解答例:d

解答例

考え方

Deauville3は縦隔より強いが肝以下の集積で、肝と同程度なら通常3に分類する。残存腫瘤の大きさだけで代謝的寛解を否定しない。

各選択肢の解説

  • a:条件付きで正しい — 病変が横隔膜の同側にある複数のリンパ節領域に限られるならII期。他部位の病変があれば変わる。
  • b:正しい — HLではFDG PETで骨髄病変を評価でき、通常の病期診断で骨髄生検を省略できる。
  • c:正しい — FDG集積性リンパ腫で代謝的完全奏効の条件を満たせば、残存腫瘤があってもCMRとなる。
  • d:誤り — 肝と同程度は3であり、4は肝を上回る集積。
  • e:正しい — SLLはDLBCLより一般にFDG集積性が低い。低集積だから病変なしとはしない。

根拠・参考文献

総合・問33

出題テーマMAAの毛細血管捕捉と適応

解答例:d

解答例

考え方

MAAは粒子が微小血管に一時捕捉される性質を利用する。右室駆出率の通常ファーストパスには、通過を追える血液プール等の薬剤を選ぶ。

各選択肢の解説

  • a:条件付きで適切 — 肺血流分布を評価するが、重症肺高血圧では粒子数を減らすなどの配慮が必要。
  • b:適切 — 肺を通過して全身へ流れる粒子の割合から右左シャントを評価できる。
  • c:適切 — 下肢静脈から注入し静脈還流の途絶や側副路を評価する方法がある。
  • d:不適切 — 粒子は肺微小血管に捕捉されるため、標準的な心腔通過・駆出率の計測薬としない。
  • e:条件付きで適切 — 動脈カテーテルからの注入領域を粒子分布で確認できる。静注の肺分布とは異なる。

根拠・参考文献

総合・問34

出題テーマ気管切開患者のTechnegas換気検査

解答例:c

解答例

考え方

適切な専用回路と漏れ対策を用いれば、気管切開患者にもTechnegas換気検査を行える。実施症例が原著で報告されている。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 標準的に説明される一次粒子は数十nm規模で、提示の大きさとは合わない。凝集粒子との区別も必要。
  • b:誤り — Technegasは換気SPECTにも用いられる。
  • c:正しい — カフ付き気管切開と専用回路、補助換気を使った実施報告がある。
  • d:誤り — 閉塞性疾患では中枢気道への沈着を生じ得るので、ガスと完全に同じには扱えない。
  • e:一般則として不適切 — 沈着は吸入流速・呼吸法・肺病態に左右され、深吸気だけから肺底部高集積を決められない。

根拠・参考文献

総合・問35

出題テーマ臓器機能ごとの薬剤選択

解答例:d

独自解答候補(肝予備能という用語の範囲に留意)

考え方

唾液腺の取り込み・分泌は過テクネチウム酸を用いて評価する。画像単独でシェーグレン症候群を確定する検査ではない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — GSAは肝細胞のアシアロ糖タンパク受容体を標的とする。副脾にはコロイドや障害赤血球等を使う。
  • b:誤り — 胆汁漏は胆汁排泄性薬剤で追い、血中にとどまる赤血球標識とは異なる。
  • c:肝細胞受容体の評価とは異なる — スズコロイドは網内系機能を反映し、肝細胞受容体に基づくGSAの予備能評価とは異なる。ただし肝脾分布や網内系機能から肝病態を評価する用途自体を否定しない。
  • d:正しい — 唾液腺の取り込みと刺激後排泄をみて、機能低下の評価に用いる。
  • e:誤り — 出血の描出は標識赤血球等の血液プール薬を用い、胆汁排泄薬を選ばない。

根拠・参考文献

総合・問36

出題テーマACE阻害薬負荷レノグラフィ

解答例:b

解答例

考え方

腎動脈狭窄に伴う糸球体内圧の維持がアンジオテンシンIIに依存する場合、ACE阻害によって腎機能・レノグラムの変化が顕在化する。

各選択肢の解説

  • a:該当しない — イヌリンは糸球体濾過測定の指標物質で、標準のACE阻害薬負荷ではない。
  • b:正しい — ACEを阻害し、狭窄側の糸球体濾過・排泄変化を誘発して評価する。
  • c:該当しない — PAHは有効腎血漿流量を評価する物質で、ここでの負荷薬ではない。
  • d:目的が異なる — フロセミドは主に利尿負荷で尿路通過障害を評価する。
  • e:該当しない — レニンは病態に関わるホルモンだが、標準の投与負荷薬ではない。

根拠・参考文献

総合・問37

出題テーマ肺性肥厚性骨関節症の骨像

解答例:d

解答例

考え方

原図の四肢長管骨に沿う両側性の線状集積は、肺疾患に伴う骨膜反応を示唆する。癌の患者でも全ての集積を転移とはしない。

各選択肢の解説

  • a:合いにくい — 転移の不規則な局在に比べ、皮質に沿う左右対称性が目立つ。
  • b:合いにくい — 代謝性の全身骨代謝亢進を示す分布より、長管骨の骨膜性分布が特徴的。
  • c:合いにくい — 骨折の限局した点・線状集積を多数認める型ではない。
  • d:最も適切 — 肺癌の背景と、長管骨皮質に沿う対称性集積が一致する。
  • e:合いにくい — 通常は限局性・分節性骨病変を形成し、示された対称的骨膜反応とは異なる。

根拠・参考文献

総合・問38

出題テーマ三相骨検査と排尿のタイミング

解答例:c

解答例

考え方

骨相では撮像直前の排尿が骨盤の評価と被曝低減に重要で、30分以上前に済ませる指示では再貯留を避けにくい。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 初回循環を捉えるには良好な静脈路から短いボーラスで注入する。
  • b:概ね正しい — 早期血液プール相は通常投与直後から数分の範囲で収集する。
  • c:誤り — 撮像前にできるだけ直近で排尿し、膀胱内放射能を減らす。
  • d:正しい — 初回通過の血流相で病変周囲の灌流を評価できる。
  • e:概ね正しい — HMDPはMDPより血中・軟部からの消失が速いとされ、骨対背景比の立ち上がりが異なる。

根拠・参考文献

総合・問39

出題テーマNETの分化度と受容体・FDG画像

解答例:b

解答例

考え方

高分化NETではソマトスタチン受容体画像が陽性になりやすく、増殖能の高いNECではFDGの役割が増す。両者は相補的である。

各選択肢の解説

  • a:一般的に誤り — 低分化・高増殖のNECでは受容体発現が低下し、FDG優位となる場合がある。
  • b:正しい — 高分化NETでは受容体画像の陽性率がFDGより高い傾向を示す。
  • c:一般的に誤り — 比較試験では受容体シンチの検出率がMIBGより高かった。
  • d:一般的に誤り — Ki67が高い群ではFDG陽性率が高く、受容体画像の陽性率は低下する傾向。
  • e:一般的に誤り — 受容体陽性は比較的高分化の性格と関連し、陽性だけで予後不良とはいえない。予後には病期・増殖能等も必要。

根拠・参考文献

総合・問40

出題テーマ分化型甲状腺癌のRAI選択

解答例:未確定

未確定・eは条件付き候補、aも適応を否定できない

考え方

Tg上昇だけで一律に3.7GBq投与を決めることはできない。抗Tg抗体、TSH、超音波・断層画像、ヨウ素集積性、既治療量を踏まえて残存・再発病変を評価する。

各選択肢の解説

  • a:条件付き — 切除不能でもヨウ素集積性病変なら治療対象になり得る。局所進行というだけで一律適応とも一律適応外ともいえない。
  • b:定義として誤り — アブレーションの基本対象は術後の残存正常甲状腺組織であり、既知の切除不能転移の治療とは目的を区別する。
  • c:誤り — 外来基準内でも排泄物・接触・妊娠等の患者指導と適格性確認が必要。
  • d:誤り — ヨウ素不応性となった病変への効果のない反復投与を継続する原則ではない。
  • e:解答候補・条件不足 — 再発リスクと集積性を評価した上で3.7GBqを選ぶ場合はあるが、Tg増加のみで標準処置と確定できない。

根拠・参考文献

総合・問41

出題テーマ高LETアルファ線の生物効果

解答例:a

解答例

考え方

アルファ線は短い距離へ高密度にエネルギーを与える。ベータ線に比べ、組織内の飛程は短く高LETである。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 飛程は通常数十µm程度で、ベータ線のmm規模より短い。
  • b:正しい — 高密度電離により、一般に低LET放射線より高い生物効果を示す。
  • c:概ね正しい — 複雑なDNA損傷を起こしやすく、亜致死損傷からの回復が少ない。
  • d:概ね正しい — 高LETでは低LETより酸素濃度による効果差が小さい。
  • e:概ね正しい — 細胞周期での感受性の差は低LETほど大きくない。ただし全く依存しないという意味ではない。

根拠・参考文献

総合・問42

出題テーマRa223の壊変・骨集積・生存効果

解答例:e

解答例

考え方

Ra223は骨形成の活発な部位へ集積するアルファ線治療薬で、適格な去勢抵抗性前立腺癌患者において全生存期間の延長が無作為化試験で示された。

各選択肢の解説

  • a:正しい — アルファ壊変により質量数が4、原子番号が2減り、Rn219へ移る。
  • b:正しい — 複数段階の壊変を経て、安定なPb207へ至る。
  • c:条件付きで正しい — 骨転移を有する去勢抵抗性前立腺癌に用いる。内臓転移や骨髄機能等の適格性確認が必要。
  • d:正しい — カルシウム類似体として骨形成の亢進した骨表面へ取り込まれる。
  • e:誤り — ALSYMPCAでは中央値14.9対11.3か月、死亡ハザード比0.70と生存効果を認めた。

根拠・参考文献

総合・問43

出題テーマOEF上昇を伴う脳循環代償破綻

解答例:b

解答例

考え方

原図では右半球の反応性低下、血液量増加、酸素摂取率上昇、通過時間延長が揃う。需要を超えた血流ではなく、酸素供給を代償している状態を考える。

各選択肢の解説

  • a:正しい — 負荷後の血流増加に左右差があり、右側の余力が低い。
  • b:誤り — OEF上昇は供給不足を補う所見で、需要に比べ過剰な血流を意味するぜいたく灌流と逆。
  • c:整合する — 代償性の酸素摂取率上昇を伴うPowers II段階に対応する。
  • d:整合する — 血液量増加と通過時間延長は、代償的血管拡張を示唆する。
  • e:推定として整合する — 抽出率増加により酸素消費を維持していると考えられる。ただし提示画像にCMRO2そのものの定量像はない。

根拠・参考文献

総合・問44

出題テーマ急性辺縁系病変とヘルペス脳炎

解答例:c

解答例

考え方

発熱・精神症状・発作に、側頭葉内側優位のMRI異常と血流増加が伴い、ヘルペス脳炎を第一に考える。確定には髄液PCR等が必要である。

各選択肢の解説

  • a:合いにくい — 急性高熱と側頭葉炎症性病変は典型的CJDの進行経過や拡散異常の分布と異なる。
  • b:合いにくい — 限局した膿瘍腔を主とする像より、辺縁系に沿う脳炎像が合う。
  • c:最も適切 — 発熱、精神症状、けいれんと側頭葉・辺縁系病変が整合する。
  • d:根拠が乏しい — 口腔・眼・皮膚症状等の背景がなく、脳幹優位病変の典型とも異なる。
  • e:根拠が乏しい — SLEの臨床・免疫学的所見が提示されず、この画像だけでCNSループスを選ばない。

根拠・参考文献

総合・問45

出題テーマDLBの多モダリティ核医学所見

解答例:d

解答例

考え方

後頭葉を含む血流低下、線条体DAT低下、心臓MIBG低下という組合せはDLBを支持する。検査のみで臨床診断の全条件が満たされるわけではない。

各選択肢の解説

  • a:合いにくい — ADでは通常DATと心臓MIBGの著明な低下を一組の典型所見としない。
  • b:合いにくい — 前頭・側頭優位の機能低下が基本で、示された後頭葉低下と二つの機能指標の組合せに劣る。
  • c:合いにくい — 血管支配に沿う病変の説明より、変性疾患に特徴的な多指標の組合せが合う。
  • d:最も適切 — 後頭葉機能低下と線条体DAT、心臓交感神経の障害が支持する。
  • e:合いにくい — 線条体の変化はあり得るが、示された全所見をまとめる典型診断ではない。

根拠・参考文献

関連する過去問

総合・問46

出題テーマ扁桃体腫大を伴う側頭葉てんかん

解答例:e

解答例

考え方

原図は右扁桃体腫大と同側のFDG低代謝を示し、この形の側頭葉てんかんを支持する。メチオニン集積が目立たなくても腫瘍を完全に除外する根拠にはならない。

各選択肢の解説

  • a:合いにくい — 主所見は扁桃体の腫大であり、海馬の萎縮・硬化を主徴とする像ではない。
  • b:合いにくい — 陳旧性梗塞の組織欠損や血管領域に沿う病変を主所見としない。
  • c:合いにくい — 発作間欠期の局所低代謝に整合し、画像だけから持続する発作活動とはしない。
  • d:支持に乏しい — 明瞭なメチオニン高集積を伴う腫瘍像ではない。ただし陰性だけで全ての低悪性度腫瘍を否定できない。
  • e:最も適切 — 扁桃体の形態変化、同側低代謝、脳波の側頭部異常が整合する。

根拠・参考文献

総合・問47

出題テーマ発作時灌流を保持するECD

解答例:b

解答例

考え方

発作開始後に短時間で取り込まれて保持される脳血流薬を選ぶ。FDGは長い取り込み時間の平均となり、通常は発作間欠期評価に用いる。

各選択肢の解説

  • a:通常の選択ではない — 糖代謝を一定時間積分するため、短い発作時血流の固定には向かない。
  • b:正しい — 発作時に迅速投与し、その時点の灌流分布を保持した後で撮像できる。
  • c:通常の選択ではない — 主に中枢ベンゾジアゼピン受容体の評価である。
  • d:該当しない — 心筋・腫瘍等の薬剤で、発作時脳灌流の標準薬ではない。
  • e:該当しない — 黒質線条体のドパミン輸送体を評価する。

根拠・参考文献

総合・問48

出題テーマDAT低下と純粋な薬剤性パーキンソニズム

解答例:b

解答例

考え方

原図の線条体集積低下はシナプス前ドパミン系障害を示す。純粋な薬剤性ではこの系が保たれることが多いが、薬で潜在性変性疾患が顕在化する場合はある。

各選択肢の解説

  • a:あり得る — 皮質基底核変性症でも黒質線条体系が障害され、左右差を伴うDAT低下を示し得る。
  • b:最も低い — 純粋な薬剤性では通常シナプス前DATが保たれる。変性疾患合併を除外する必要がある。
  • c:あり得る — 黒質ドパミン神経の脱落により、特に後部被殻で低下する。
  • d:あり得る — MSAでもDAT低下を示すため、この検査だけでPDと区別しない。
  • e:あり得る — PSPでもシナプス前機能が障害され、PDから特異的に分けられない。

根拠・参考文献

関連する過去問

総合・問49

出題テーマ再分布・再静注像と心筋生存性

解答例:c

解答例

考え方

下壁の負荷時低集積が後期・再静注像で改善し、虚血があっても生存心筋が残ることを示唆する。血行再建は冠動脈形態や症状・リスクも含めて決める。

各選択肢の解説

  • a:整合する — 負荷と後期の可逆的変化は虚血性心疾患を支持する。
  • b:整合する — 下壁に負荷時優位の低集積を認める。
  • c:誤り — 再分布・再静注後に改善する領域は生存性を支持し、広く失われたと判断しない。
  • d:条件付きで妥当 — 虚血と生存性から再建を検討できるが、画像単独で適応を確定しない。
  • e:正しい — 部分容積効果を利用し、収縮期と拡張期の心筋カウント変化から壁厚増加を推定する。

根拠・参考文献

総合・問50

出題テーマ透析患者の心筋核医学と実施条件

解答例:b

独自解答候補・解答例・ベッドサイド利用を絶対不可能とはしない

考え方

腎機能低下・透析中でも心筋核医学を選択できる。薬剤負荷の禁忌や循環動態への配慮が必要で、無条件に危険がないという意味ではない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 通常の心筋核医学の実効線量は胸部単純撮影より大きく、同等としない。
  • b:正しい — 腎不全だけを理由に実施不能とはならず、造影剤使用を要しない心筋評価が可能。
  • c:誤り — 灌流・機能は評価できるが、冠動脈内腔の狭窄形態を直接描くものではない。
  • d:誤り — 左脚ブロックでも検査可能で、偽陽性を減らすため負荷法・読影を工夫する。
  • e:通常検査の一般的特徴としては不適切 — 急性期の運動・薬剤負荷は適応に注意し、施設・機器・使用場所条件なしにベッドサイド利用を一般化できない。携帯型装置や急性梗塞イメージングの存在まで否定しない。

根拠・参考文献

総合・問51

出題テーマ心筋検査の前処置と目的の区別

解答例:e

解答例

考え方

BMIPPは通常絶食で評価する。高脂肪食を一般的前処置とする説明は適切でない。服薬中止は薬剤ごとの影響と中止リスクを医師が判断する。

各選択肢の解説

  • a:正しい — カフェインはアデノシン作用を妨げるため、指針に沿って摂取を避ける。
  • b:正しい — 運動前の食事は消化管集積や運動時症状に影響するため、所定の絶食を行う。
  • c:場合により適切 — 腸管のGaを減らして腹部評価を助ける目的で用いるが、全例必須とは限らない。
  • d:薬剤を選んで適切 — 一部の抗うつ薬はMIBG取り込みに影響する。全てを一律に自己中止する指示ではない。
  • e:誤り — BMIPPの標準前処置は絶食で、高脂肪食を与える原則ではない。

根拠・参考文献

総合・問52

出題テーマ心サルコイドーシスの炎症性FDG集積

解答例:c

解答例

考え方

長時間絶食下でも残る局所心筋集積とリンパ節病変、伝導障害・心室性不整脈から、活動性心サルコイドーシスを考える。画像のみによる確定診断ではない。

各選択肢の解説

  • a:断定は不適切 — 絶食時間だけで抑制の成否は保証できないが、この局在と全身所見を単なる生理的集積で説明しない。
  • b:目的が異なる — 生存心筋診断の糖負荷条件ではなく、正常糖利用を抑えて炎症を描く条件である。
  • c:最も適切 — 房室ブロック・心室頻拍と局所集積の組合せが活動性炎症を支持する。
  • d:誤り — 造影MRIは有用だが全例必須でなく、植込み機器の適合性等も考慮する。
  • e:根拠が乏しい — 胸部集積はサルコイド病変でも説明可能で、直ちに肺悪性腫瘍の高確率としない。

根拠・参考文献

総合・問53

出題テーマ心筋血流の冠動脈領域と可逆性

解答例:c

解答例

考え方

原図はTc製剤に合う肝胆道分布を伴い、下壁には負荷時低下と安静時改善を認める。前壁中隔側の固定低下と分けて読む。

各選択肢の解説

  • a:合いにくい — 肝胆道への明瞭な分布と画像条件はTc製剤に整合する。
  • b:誤り — 前壁中隔側に低集積があり、LAD領域を正常と扱わない。
  • c:正しい — 下壁の可逆的低集積がRCA領域の虚血を支持する。冠動脈優位性の個人差はある。
  • d:支持に乏しい — 提示像からLCX領域の固定した梗塞を主要所見として選ぶ根拠は乏しい。
  • e:支持に乏しい — 安静時の投影像だけで心拡大と判定せず、ゲート容積等で確認する。

根拠・参考文献

総合・問54

出題テーマ腹臥位追加で改善する下壁低集積

解答例:a

解答例

考え方

背臥位下壁の低下が腹臥位で改善しており、横隔膜等の減弱アーチファクトを考える。上行型の軽度ST低下のみを典型的虚血陽性としない。

各選択肢の解説

  • a:最も適切 — 体位によって改善する下壁低下で、明確な灌流異常を示さない。
  • b:断定できない — 上行型の軽度ST低下は、水平・下降型低下と同等に特異的な陽性所見ではない。
  • c:この所見だけでは不要 — 症状・リスク・他検査で判断し、減弱所見だけから侵襲的造影へ進めない。
  • d:誤り — 固定梗塞なら体位変更で灌流欠損が消える説明にはなりにくい。
  • e:必須ではない — 体位追加でアーチファクトと判断できる場合、核種と負荷法を変えた再検査を一律に行わない。

根拠・参考文献

総合・問55

出題テーマ遅延血液プール高集積と血管腫

解答例:d

独自解答候補・解答例・複数病変を全て同一組織型と断定しない

考え方

対応する肝腫瘤に周囲肝より高い遅延血液プール集積を認め、血管腫を支持する。複数の肝病変がある場合は、病変ごとの位置対応を確認する。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 原図で対応する局所高集積を指摘できる。
  • b:誤り — 等集積ではなく、血液プールの高い局所集積を認める。
  • c:誤り — 等集積という読みと合わず、それだけで転移を支持もしない。
  • d:最も適切 — 大きな血管腔へ血液プール薬が保持される所見で、血管腫に整合する。
  • e:一般的には誤り — この血液プール高集積は通常の転移より血管腫を支持する。ただし腫瘍の形態や他病変も別途評価する。

根拠・参考文献

総合・問56

出題テーマ仙骨のH型集積と不全骨折

解答例:c

解答例

考え方

仙骨両翼と横走部に沿う形、経時的な改善から仙骨不全骨折を考える。癌既往があっても集積形態と経過を合わせて判断する。

各選択肢の解説

  • a:合いにくい — 転移としては対称的な仙骨の形と自然軽快が典型的でない。ただし無治療で改善する病変が全て非転移とはいえない。
  • b:合いにくい — 主病変は腰椎椎体でなく仙骨に位置する。
  • c:最も適切 — 仙骨両翼の縦走集積と横走成分がH型に相当し、後の改善も整合する。
  • d:合いにくい — 関節面に限った分布より、仙骨翼の骨折に沿う分布である。
  • e:合いにくい — 解剖学的位置に沿う骨内の分布と経時変化を、衣類の尿汚染だけでは説明しにくい。

根拠・参考文献

総合・問57

出題テーマ自己免疫性甲状腺炎のFDG集積

解答例:a

解答例

考え方

原本ではTSH高値、FT4低値、抗Tg抗体・抗TPO抗体が著明高値で、びまん性甲状腺集積と合わせ橋本病を支持する。

各選択肢の解説

  • a:最も適切 — 自己抗体陽性と甲状腺機能低下、びまん性変化が一致する。
  • b:合わない — 未治療の典型的バセドウ病ならTSH低値とホルモン高値を考え、提示値は逆である。
  • c:合いにくい — 単純性腫大だけでは強い自己抗体陽性と機能低下を十分説明しない。
  • d:第一候補でない — 乳頭癌は局所性病変として評価する。橋本病に癌が併存しないという意味ではない。
  • e:第一候補でない — 既知癌からの転移だけでびまん性の自己免疫性所見を説明するのは困難。

根拠・参考文献

総合・問58

出題テーマMIBIの副甲状腺局在と心筋用途

解答例:e

解答例

考え方

遅延相に残る局所集積は副甲状腺病変の局在を支持するが、良悪性を確定しない。MIBIは心筋血流評価にも使う。

各選択肢の解説

  • a:誤り — 集積や遅延残存だけで副甲状腺癌と断定できない。
  • b:誤り — 早期の甲状腺描出には生理的取り込みがあり、両葉を一律異常としない。
  • c:誤り — 陽性荷電とミトコンドリア膜電位に関係する取り込みで、MIBGの交感神経終末とは異なる。
  • d:誤り — ヨウ素標識薬でなく、この薬剤のためのヨードブロックは不要。
  • e:正しい — Tc99m-MIBIは代表的な心筋灌流薬でもある。

根拠・参考文献

総合・問59

出題テーマGa67の遅延全身像

解答例:b

解答例

考え方

肝・涙腺・唾液腺・腸管などの分布はGa67に合う。通常の炎症・腫瘍全身評価は投与48〜72時間後等の遅延像を用いる。

各選択肢の解説

  • a:整合する — Ga67の正常臓器分布として矛盾しない。
  • b:誤り — 標準的なこの形式の全身像は数日後に撮る。早期撮像の特殊目的まで否定するものではない。
  • c:正しい — 涙腺はGa67の生理的集積部位である。
  • d:正しい — 胆汁・腸管排泄に関連した大腸集積を認め得る。
  • e:正しい — 炎症部位の検索に利用されてきた。不明熱で常にFDG等より優先するという意味ではない。

根拠・参考文献

総合・問60

出題テーマSSTR陰性・FDG陽性のNEC肝転移

解答例:e

解答例

考え方

既知の神経内分泌癌では受容体発現が低く、FDGが強い肝転移を生じ得る。SRS陰性だけで別の原発癌の転移と決めない。

各選択肢の解説

  • a:誤り — Pentetreotideはソマトスタチン受容体を標的とし、DAT画像ではない。
  • b:誤り — 脾臓には正常でも強い受容体関連集積があり、高集積だけで転移ではない。
  • c:誤り — 腎は排泄・保持による生理的高集積部位で、それだけで腎機能障害を診断しない。
  • d:誤り — 低分化・高増殖のNECでは受容体画像が陰性となり得る。陰性は別腫瘍の証明ではない。
  • e:最も適切 — 既知のNECと一致するFDG高集積の多発肝病変で、NEC転移が妥当。組織学的確認は状況に応じて行う。

根拠・参考文献

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