この回の出題傾向
この回の公開選択式は100問で、内訳は総論40問、脳神経20問、循環器20問、腫瘍20問です。
同じ公開100問形式の他回と大区分の問題数は同じです。公開セット全体の内訳であり、受験時の60問の内訳とは異なります。
代表的なテーマは消滅光子のエネルギーとPET標識核種、AD型低代謝と3D-SSPの統計画像の限界、併存疾患による負荷法の安全な選択、FDGの輸送・リン酸化・脱リン酸化とSUVです。問題数の差は難易度の差を示すものではありません。
学会公開100問の公式大区分。実際の受験問題数60問とは区別する。 比較は同じ公開形式の他回に限り、主題の重複計上はしていません。
核医学専門医試験・第2回(2005年)
問題は日本核医学会のHPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。問題文・選択肢・画像は掲載していません。
問題番号を押すと、出題テーマ・解答例・各選択肢の判定理由・根拠資料を確認できます。非公式の解答例です。未確定の項目は理由を明記しています。
解答候補として掲載:総論・問5、総論・問9、総論・問12、総論・問18、総論・問19、総論・問20、総論・問22、総論・問25、総論・問28、総論・問31、総論・問35、総論・問40、脳神経核医学・問2、脳神経核医学・問4、脳神経核医学・問7、脳神経核医学・問10、脳神経核医学・問14、脳神経核医学・問15、脳神経核医学・問16、脳神経核医学・問17、脳神経核医学・問18、循環器核医学・問8、循環器核医学・問10、循環器核医学・問13、循環器核医学・問15、循環器核医学・問17、循環器核医学・問19、腫瘍核医学・問3、腫瘍核医学・問6、腫瘍核医学・問7、腫瘍核医学・問8、腫瘍核医学・問11、腫瘍核医学・問13、腫瘍核医学・問16、腫瘍核医学・問18、腫瘍核医学・問19、腫瘍核医学・問20。解答未確定:腫瘍核医学・問10。各項目に理由を記載しています。
総論・問1
解答例:d
考え方
同じ核種の励起状態から低い状態へ移る場合は、原子番号も質量数も変わりません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 中性子が陽子へ変わり原子番号は1増えます。
- b:誤り — 陽子が中性子へ変わり原子番号は1減ります。
- c:誤り — ヘリウム原子核を放出し原子番号は2減ります。
- d:正しい — エネルギー状態だけが変わる核内の遷移です。
- e:誤り — 軌道電子と陽子が反応して中性子となり原子番号は1減ります。
根拠・参考文献
- IAEA・Nuclear Medicine Physics: A Handbook for Teachers and Students:親娘核種と核壊変の基礎。核異性体転移に伴うTc99mからTc99への遷移。
総論・問2
解答例:a
考え方
Tc99mは約6時間、I123は約13時間です。O15は約2分、F18は約110分、Tl201は約73時間という尺度を区別します。
各選択肢の解説
- a:正しい — TcとIの時間尺度がともに一致しています。
- b:誤り — O15の時間を約10倍に長く誤っています。
- c:誤り — F18を約3時間とする値が一致しません。
- d:誤り — O15とF18の両方の半減期が一致しません。
- e:誤り — F18とTl201のいずれも正しい物理定数ではありません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・院内製造FDG診療ガイドライン第2版(2005年10月):F18半減期105〜115分の確認規格。
- IAEA・Nuclear Medicine Physics: A Handbook for Teachers and Students:Tc99mと親娘核種の減衰原理。核種別定数の全一覧を示すものではない。
総論・問3
解答例:e
考え方
PETはほぼ反対方向へ向かう消滅光子を検出します。薬剤の標識核種と用途は、化学構造と放出線を分けて整理します。
各選択肢の解説
- a:誤り — 静止に近い対消滅ではほぼ180度方向です。
- b:誤り — 一般にFDGはF18で標識した糖類似体です。
- c:誤り — 光子1本は約511keVで、Tc99mの撮像エネルギーとは違います。
- d:誤り — F18の方がO15より長寿命です。
- e:正しい — N13標識アンモニアは心筋血流PETに用います。
根拠・参考文献
- IAEA・Nuclear Medicine Resources Manual, 2020 Edition:PETの対消滅と検出原理。
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:N13アンモニアによる心筋血流評価。
総論・問4
解答例:a
考え方
計数Nの相対標準偏差は1/√Nです。2%を満たす最小値はN=2500となります。他の値も精度条件は満たしますが必要最小ではありません。
各選択肢の解説
- a:正しい — 1/√Nがちょうど0.02となる下限です。
- b:本問では選ばない — 条件を満たすものの、下限より多い計数です。
- c:本問では選ばない — より良い精度になりますが、必要最小数ではありません。
- d:本問では選ばない — 相対標準偏差は1%で指定条件より十分小さくなります。
- e:本問では選ばない — 指定精度を超えて多く取得する値で、最小必要数ではありません。
根拠・参考文献
- IAEA・核医学定量のガイダンス:核医学定量と計数統計。数値は設問条件から独自計算。
総論・問5
解答例:c(候補)
解答候補・解析法という語の範囲に注意/根拠確認の限界:数学変換も動態解析内部で使うため用語範囲が曖昧
考え方
薬剤の移行と時間変化を生理モデルへ対応させる解析を選びます。一般的な数学変換と、独立した機能評価法という区分を分ける出題です。
各選択肢の解説
- a:誤り — 区画モデルは該当しますが、数学変換だけの列挙は本問の機能解析法の組合せに一致しません。
- b:誤り — 区画モデル・洗い出しは該当しても、残る数学的操作の位置づけが異なります。
- c:正しい — 移行区画、入力に対する応答、時間的消失をそれぞれ機能評価へ用います。
- d:誤り — 数学変換は解析の内部で使えても、三つを同列の代表的機能解析法とはしません。
- e:誤り — 応答と消失の評価に、補助的な数学変換を加えた組合せとなっています。
根拠・参考文献
- IAEA・核医学定量のガイダンス:動態定量の考え方。ただしフーリエ/ラプラス変換も動態解析の数学に利用できるため、排他的に無関係とする説明はしない。
総論・問6
解答例:e
考え方
尤度を改善する反復を増やしても、統計変動まで増幅し得ます。反復数だけで雑音が単調に減るという関係ではありません。
各選択肢の解説
- a:正しい — 観測された投影を説明する画像を確率モデルから推定します。
- b:正しい — 通常のEM更新では非負の初期値から非負値を保ちます。
- c:正しい — 理想化した補正なしのEMモデルの保存性です。各種補正・マスク条件では別途確認が必要です。
- d:正しい — 強い集積によるFBPの放射状の筋状影を軽減できます。
- e:誤り — 反復が進むと高周波の統計変動も強まり、停止条件や後処理が必要です。
根拠・参考文献
- IAEA・核医学定量のガイダンス:逐次近似再構成と補正、定量・ノイズのトレードオフ。
総論・問7
解答例:c
考え方
親をカラムへ保持し、娘を生理食塩水で取り出します。親の寿命は娘より長いものの、永続平衡と呼ぶほど大きな差ではありません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 溶出液と平衡の種類が誤りです。
- b:誤り — 保存と親の保持は妥当でも、精製水で注射液を得る手順が誤りです。
- c:正しい — カラムへの親吸着、娘のミルキング、室温保存という組合せです。
- d:誤り — 生理食塩水での溶出と過渡平衡へ訂正する必要があります。
- e:誤り — 分離操作と保存は妥当でも、平衡を永続とする点が一致しません。
根拠・参考文献
- IAEA・Nuclear Medicine Physics: A Handbook for Teachers and Students:Mo99/Tc99mの過渡平衡と溶出・カラム法。
総論・問8
解答例:b
考え方
一般的な臨床供給ではMo99とI131が原子炉由来です。製造の新規研究と当時の標準供給経路を分けます。
各選択肢の解説
- a:誤り — Moは該当しますがIn111は一般に荷電粒子照射で製造します。
- b:正しい — 一般的な核分裂等に由来する二つの供給核種です。
- c:誤り — 両者とも通常はサイクロトロン製造核種です。
- d:誤り — GaとTlは荷電粒子照射を用います。
- e:誤り — Iは該当しますがTl201の標準製造は加速器です。
根拠・参考文献
- IAEA・Nuclear Medicine Physics: A Handbook for Teachers and Students:原子炉由来Mo99とジェネレータ供給。I131等の全製造経路は直接一覧ではない。
総論・問9
解答例:b(候補)
解答例・HMPAO旧添文の直接照合は追加対象/根拠確認の限界:当時HMPAO使用期限の原添付文書未確認
考え方
Tc99mの減衰と酸化状態の調整は共通でも、加熱の必要性や調製後の使用可能時間はキットごとに異なります。
各選択肢の解説
- a:誤り — 全てのキットが加熱を要するという部分が誤りです。
- b:正しい — 約6時間の減衰、還元剤、当時のHMPAOの短い使用期限を選ぶ組合せです。
- c:誤り — 親娘再成長に要する時間の説明が短すぎます。
- d:誤り — 加熱の一般化と再成長時間の両方が不適切です。
- e:誤り — HMPAOの当時の期限は合っても、他二項が一致しません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会等・放射性医薬品取扱GL第3.3版:Tcキットごとの調製、還元、安定性・使用期限。2023年資料であり2005年HMPAOの旧添文30分を完全復元した資料ではない。
総論・問10
解答例:d
考え方
FDGの糖代謝とTlのカリウム類似イオン輸送が正しい対応です。ECDの保持や骨親和性薬を受容体・微小塞栓と取り違えません。
各選択肢の解説
- a:誤り — ECDは細胞内の酵素変換、骨薬は骨表面への結合が主要です。
- b:誤り — ECDもIn標識ペプチドも提示された機序に一致しません。
- c:誤り — FDGは合いますが骨薬は肺血流用粒子のような塞栓機序ではありません。
- d:正しい — 細胞内糖代謝とNa-K ATPaseに関連するイオン輸送という組合せです。
- e:誤り — Tlは合いますがIn標識ペプチドは主にSSTR結合を利用します。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:Tlのイオン輸送と心筋代謝薬の対応。
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:FDGの細胞内取り込みと糖代謝利用。
総論・問11
解答例:d
考え方
MAG3は主に近位尿細管から分泌されます。体内放射能が減る速さは、物理壊変と体内動態の両方で決まります。
各選択肢の解説
- a:誤り — O15は短寿命ですが、標識水やガスとして臨床PETに利用します。
- b:誤り — O15の用途とI123/I125の取り違えがあり両方不適切です。
- c:誤り — 承認合成装置を使っても各ロットの品質管理を省略しません。
- d:正しい — 尿細管分泌と、物理・生物学的要因を合わせた消失を正しく対応させています。
- e:誤り — 動態の説明は正しくても、示された半減期・光子はI125ではなくI123の特性です。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・小児核医学検査GL:MAG3の尿細管分泌と腎機能評価。
- MIRDcalc・開発元ユーザーマニュアル:物理壊変と生体内滞留から積算放射能を扱う。
総論・問12
解答例:a(候補)
解答例・公式正答未照合/根拠確認の限界:試験時点の製剤規格本文を全項照合していない
考え方
放射性医薬品は核種・製剤の品質規格に従います。表示放射能は検定日時の値であり、無菌試験は短寿命製剤では事後判定となる場合があります。
各選択肢の解説
- a:正しい — 核種・製剤の品質規定とpH規格を選ぶ組合せです。
- b:誤り — 使用核種の規定は合っても放射能表示の基準時刻を取り違えています。
- c:誤り — pH規格はあっても、有効期限は物理半減期だけで決まりません。
- d:誤り — 製剤の安定性・使用期限と無菌試験の判定時期の説明が不適切です。
- e:誤り — 無菌試験を必ず投与前完了とする点と、製造時刻基準の表示が一致しません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・院内製造FDG診療ガイドライン第2版(2005年10月):FDG品質規格のpH、検定日時、無菌・エンドトキシン試験。2005年10月版で試験後の公開。
- 日本核医学会等・放射性医薬品取扱GL第3.3版:試験判定時期と検定日時・使用期限の区別。
総論・問13
解答例:d
考え方
治療・診断のため患者が受ける線量と、職員が業務で受ける線量は分類が異なります。患者には一律の線量限度を適用せず正当化・最適化を行います。
各選択肢の解説
- a:誤り — 密閉容器は主に吸入や汚染の拡大防止であり、光子を十分遮るかは材質によります。
- b:誤り — 内部汚染対策と外部線量計を区別し、職員線量を医療被ばくとはしません。
- c:誤り — 密閉だけの外部防護と、職員被ばくの分類が不適切です。
- d:正しい — 外部線量計、周囲への公衆被ばく、患者医療被ばくの限度の考え方が一致します。
- e:誤り — 患者と公衆の説明は合っても、従事者は職業被ばくです。
根拠・参考文献
- 厚労省・診療用放射線の取扱い通知2022:患者・従事者・公衆の防護区分と管理。
- 日本核医学会等・放射性医薬品取扱GL第3.3版:内部汚染防止と外部遮蔽の違い。
総論・問14
解答例:c
考え方
外部線量には時間・距離・遮蔽、ガスには拡散や吸入への対策が必要です。医療被ばくに限度がなくても、投与量の最適化は省けません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 所定PET核種には条件を満たした減衰保管の例外があり、さらに患者線量への配慮を捨てる説明が誤りです。
- b:誤り — 防護の三原則と待機は合っても、PET廃棄物の一律禁止が不適切です。
- c:正しい — 外部防護、吸入防護、投与後患者からの周囲被ばく低減という対応です。
- d:誤り — 廃棄と医療線量の説明に誤りを含みます。
- e:誤り — ガスと待機室の対策は合っても、患者線量の最適化不要という部分が誤りです。
根拠・参考文献
- 厚労省・診療用放射線の取扱い通知2022:短寿命PET廃棄物の例外と陽電子待機室の目的。2010以後の通知のため2005原文対照は追加対象。
- 日本核医学会等・放射性医薬品取扱GL第3.3版:ガス吸入防護と医療被ばくの最適化。
総論・問15
解答例:e
考え方
臓器平均の線量モデルでは分布と滞留を仮定します。日本人成人男性だけの方式でも、光子だけに使う方式でもありません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 人体モデルの限定と粒子線計算不可の二点が誤りです。
- b:誤り — 投与量は必要でも、残りのモデルと放出線の説明が不適切です。
- c:誤り — 領域内分布と投与量は妥当ですが日本人男性だけという限定が違います。
- d:誤り — 距離と分布の説明は概ね妥当でも、α/βに使用不可とする部分が誤りです。
- e:正しい — 交差照射の距離依存、平均的な線源分布、投与量からの積算放射能という組合せです。距離だけで全臓器線量が単調に決まる厳密則ではありません。
根拠・参考文献
- MIRDcalc・開発元ユーザーマニュアル:S値、人体モデル、線源/標的とTIACの計算原理。
総論・問16
解答例:d
考え方
基本式の甲状腺吸収線量は、投与放射能、取り込む割合、実効的な滞留時間に比例し、甲状腺重量に反比例します。
各選択肢の解説
- a:誤り — 年齢は臨床判断の因子でも基本式の直接比例項ではありません。
- b:誤り — 年齢と全身体重は、この甲状腺線量式の比例項ではありません。
- c:誤り — 摂取率は合っても年齢と全身体重を直接比例に含める点が不適切です。
- d:正しい — 線源量と標的への取り込み及び体内滞留の組合せです。
- e:誤り — 半減期と摂取率は合っても、全身体重を直接比例項とはしません。
根拠・参考文献
- MIRDcalc・開発元ユーザーマニュアル:時間積分放射能と標的質量による吸収線量の基本。Graves専用式の臨床推奨を直接支持するものではない。
総論・問17
解答例:c
考え方
膀胱内の尿に含まれる放射能の時間変化を推定し、放出エネルギー・吸収割合と標的質量から壁線量を求めます。全身体内の積算量だけでは局所線量を決めません。
各選択肢の解説
- a:本問では選ばない — 尿へ移る放射能量と蓄尿時間の推定に必要です。
- b:本問では選ばない — 標的質量を用いてエネルギー付与を単位質量あたりへ換算します。
- c:正しい — 必要なのは主に膀胱内容物など各線源の積算量で、全身体内の積算値そのものではありません。
- d:本問では選ばない — 壁にどれだけエネルギーが吸収されるかを線量へ換算します。
- e:本問では選ばない — 核種ごとの放出線とエネルギー収率が必要です。
根拠・参考文献
- MIRDcalc・開発元ユーザーマニュアル:source/targetモデルとTIAC、吸収エネルギー・標的質量。尿路滞留のモデル条件が必要。
総論・問18
解答例:b(候補)
未確定・2005年通知別紙とSr89閾値の直接照合が必要
考え方
当時の一律の退出基準で使う保守的な評価と、個別線量評価で生物学的排泄を扱う方法を区別します。現在も全て物理半減期だけで評価する、とは読まないでください。
各選択肢の解説
- a:誤り — 外来I131は条件を満たせても、妊娠回避が一か月だけで十分とはしません。
- b:正しい — 低い投与放射能の外来治療と、当時の一般基準を導く保守的計算を選ぶ候補です。
- c:誤り — 妊娠回避期間とSr89残留量の両方について適切な基準確認が必要です。
- d:誤り — Sr89の基準を超える量と、介護者の内部線量を大きく見積もる説明が不適切です。
- e:誤り — 介護者内部線量の割合が不適切で、物理半減期のみの計算も個別評価の全てへ一般化できません。
根拠・参考文献
- 厚労省・診療用放射線の取扱い通知2022:現在の患者退出・周囲防護の一般原則。2005年退出通知別紙の計算仮定までは未照合。
- 厚労省・放射性医薬品投与患者の退出指針(2010改正):総残留量基準のI131 500MBq、Sr89 200MBqと、個別計算での実効半減期の採用を確認。2010年通知であり2005年原通知の全文確認ではない。
総論・問19
解答例:b(候補)
解答候補・当時の退出及び記録保存条項の確認が必要/根拠確認の限界:当時の記録保存義務の原通知全文未照合
考え方
残留放射能が退出基準に達したとする肢と、汚染測定記録の保存を選ぶ候補です。原文の濃度という語は単位と整合しないため、総残留量として解釈しています。
各選択肢の解説
- a:誤り — I131の総量条件は合っても、通常の治療病室を一般患者へ流用する説明が不適切です。
- b:正しい — 総残留量の基準と測定記録保存という組合せを想定します。
- c:誤り — PET核種の分別減衰保管の例外を無視し、病室転用も適切ではありません。
- d:誤り — 測定で低いだけで病室転用やTc廃棄物の一般廃棄を認めるものではありません。
- e:誤り — Tc99m汚染物は量だけで一般廃棄に変更できません。
根拠・参考文献
- 厚労省・診療用放射線の取扱い通知2022:PET廃棄物の例外、治療病室の規定。2005年退出/記録条項の全原文は追加照合対象。
- 厚労省・放射性医薬品投与患者の退出指針(2010改正):総残留量基準のI131 500MBq、Sr89 200MBqと、個別計算での実効半減期の採用を確認。2010年通知であり2005年原通知の全文確認ではない。
総論・問20
解答例:c(候補)
解答候補・製剤規制と労働防護の区別が必要/根拠確認の限界:製剤そのものと労働安全の適用範囲に曖昧さ
考え方
医薬品としての放射性薬剤を直接規定する体系と、従事者の職業被ばくの安全管理を分ける出題です。放射性医薬品の取扱業務にも労働法上の防護義務は及ぶ点に注意します。
各選択肢の解説
- a:正しい — 従事者の放射線健診は労働法上の電離則等に基づきます。
- b:正しい — 規制対象の密封吸収補正線源は当時のRI法で管理します。
- c:本問では選ばない — 製剤そのものの承認・診療使用は薬事法/医療法の体系ですが、労働安全への適用もあるため、単純に電離則が一切無関係とはしません。
- d:正しい — 医療施設の排水設備・濃度等は医療法の対象です。
- e:正しい — 医療機器として当時の薬事法による規制を受けます。
根拠・参考文献
- 厚労省・診療用放射線の取扱い通知2022:RI法・医療法・薬機法など適用範囲。
- 厚労省・電離放射線障害防止規則:従事者健診と放射性物質取扱業務の労働安全管理。
総論・問21
解答例:d
考え方
吸入二酸化炭素由来の標識水を血流指標に用います。PETの見かけの左右差は病気だけでなく体動や補正のずれでも生じます。
各選択肢の解説
- a:誤り — ECDは主に血流薬で、脳槽検査の髄腔内投与と静注も取り違えています。
- b:誤り — ECDの主用途と、脳腫瘍にFDGを使わないという説明が不適切です。
- c:誤り — 体動による左右差はあり得ますが、脳槽検査を静注で行う説明が違います。
- d:正しい — 体動誤差と標識水の脳血流測定が正しく対応します。
- e:誤り — 血流測定は合いますがFDGの脳腫瘍評価を一律に除外しません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・院内製造FDG診療ガイドライン第2版(2005年10月):PETの体動と減弱補正ずれ。
- 日本核医学会・小児核医学検査GL:O15標識ガスの脳血流測定。
総論・問22
解答例:a(候補)
解答候補・IMPピーク時刻等の直接データ追加確認が必要/根拠確認の限界:薬剤ごとの正常分布とピークの直接原著を全比較できず
考え方
低エネルギー光子のXeは深部で減弱しやすく、ECDとIMPには正常分布・洗い出しの差があります。IMPのピーク時刻を全例で固定しないことも必要です。
各選択肢の解説
- a:正しい — 深部Xe感度、ECDの後方分布、IMPの集積ピークの記述を不適切とする出題候補です。
- b:誤り — XeとECDの記述は不適切でも、IMPの高流量直線性まで誤りとするのは違います。
- c:誤り — Xeは不適切ですがECDの緩徐な消失とIMP直線性は基本的性質です。
- d:誤り — ECDの分布差は不適切でも、脳内保持後の緩徐な消失を一律に誤りとはしません。
- e:誤り — IMPの時刻を除き残る二項を誤りとする根拠がありません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・小児核医学検査GL:各脳血流薬の分布・定量の差。IMPピーク時刻の厳密な2005資料は未照合。
総論・問23
解答例:b
考え方
TlとMIBIの血流評価、FDGの糖代謝評価を選びます。BMIPPはアミノ酸ではなく脂肪酸代謝で、MIBGの典型的投与量も血流Tc製剤とは異なります。
各選択肢の解説
- a:誤り — 血流薬二つは合いますがMIBGの量が大きすぎます。
- b:正しい — 血流、同期機能評価、糖代謝の対応と当時の代表的範囲です。
- c:誤り — TlとFDGは合ってもBMIPPの評価対象が誤りです。
- d:誤り — MIBGの量とBMIPPの代謝対象に誤りを含みます。
- e:誤り — FDGは合いますが残り二つが一致しません。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:薬剤別投与法と目的。2010年GLによる補足で、個々の2005年添文用量を復元したものではない。
総論・問24
解答例:c
考え方
ブルズアイは心筋断層から各部位の集積を平面展開します。H/Mや洗い出し、心プール指標は平面収集でも評価できます。
各選択肢の解説
- a:本問では選ばない — 標準的にplanarの心臓と縦隔ROIから求めます。
- b:本問では選ばない — 同期SPECTが普及していますが、MIBI初回循環法等でも機能評価が可能です。
- c:正しい — 断層像を心尖から基部へ配列して極座標展開する解析です。
- d:本問では選ばない — 平面の同期心プール画像から局所の収縮指標を求められます。
- e:本問では選ばない — 早期・後期の平面像のROIから算出できます。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:心筋SPECT極座標表示、同期/初回循環・心プール解析とplanar MIBG指標。
総論・問25
解答例:a(候補)
解答例・唾液腺薬の一次資料補強が必要/根拠確認の限界:Tc唾液腺腫瘍の直接根拠が不足
考え方
腫瘍・炎症のGa親和性と、唾液腺組織の過テクネチウム酸取り込みを利用します。画像だけで良悪性を完全には分けません。
各選択肢の解説
- a:正しい — 炎症・悪性腫瘍のGaと、一部唾液腺腫瘍で保持されるTcを組み合わせます。
- b:誤り — Tlも研究・評価に用いることはありますが、ここで選ぶ代表的な対はGaと唾液腺用Tcです。
- c:誤り — Tcは妥当でも、In塩を標準の耳下腺評価薬として選びません。
- d:誤り — 骨髄用Inとヨウ素による対は、この腫瘍機能診断の代表ではありません。
- e:誤り — Tlを用いる例はあってもヨウ素との対が本問の標準組合せではありません。
根拠・参考文献
- PMDA・クエン酸ガリウム67Ga添付文書:Gaの腫瘍・炎症評価。Tcによる耳下腺腫瘍鑑別の直接原著追加確認は必要。
総論・問26
解答例:c
考え方
褐色細胞腫ではノルアドレナリン類似体のMIBGを用います。核種と薬剤名を一緒に確認します。
各選択肢の解説
- a:正しい — FDG高集積を示し得る肺癌です。
- b:正しい — Gaは旧来のリンパ腫評価に用いられました。現行は病型に応じFDG等を使います。
- c:誤り — Tc99m標識のMIBIとI123標識MIBGを取り違えた名称・機序です。
- d:正しい — Tlは甲状腺腫瘍にも用いられてきました。
- e:正しい — IMPはメラニン等への親和性を利用した旧来の画像診断があります。
根拠・参考文献
- PMDA・MIBG申請資料:ノルアドレナリン類似薬のuptake-1取り込み。
- PMDA・塩化タリウムTl201添付文書:甲状腺を含む腫瘍シンチの用途。
総論・問27
解答例:c
考え方
原本CTの肝腫瘤に対応するFDG集積が乏しく、候補中では高分化HCCが整合的です。FDG陰性は肝腫瘍の良性を意味しません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 大腸癌由来の転移は一般にFDG高集積を示すため優先度が下がります。
- b:誤り — 活動性膿瘍なら炎症性集積を期待し、提示像の主な説明として合いにくくなります。
- c:正しい — 糖リン酸化・脱リン酸化の性質から低集積になり得ます。
- d:誤り — 低分化ほど一般に糖代謝が高く、原本の乏しい集積とは合いにくい傾向です。
- e:誤り — 組織型による例外はありますが、CT形態とFDG低集積から最初に選ぶ候補ではありません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:肝細胞癌等でFDGの感度に限界がある点。原本画像の診断は作成者の鑑別。
総論・問28
解答例:a(候補)
解答候補・MAA胃分布の直接根拠を追加確認/根拠確認の限界:遊離Tc胃分布の直接原著全文を取得できず
考え方
右左短絡では腎・脳などの体循環臓器が描出されます。胃の集積は遊離過テクネチウム酸なども考慮し、短絡の代表的指標と混同しません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 胃は遊離Tcの分布を疑う部位で、MAA短絡を単独で示す典型臓器とする説明は要確認です。
- b:正しい — 多発欠損でも換気・胸部画像・臨床確率を合わせて判断します。
- c:正しい — 末梢血流の帯状保持は塞栓以外の病態を支持することがあります。
- d:正しい — 重なりを減らす斜位像が区域評価に有用です。
- e:正しい — 三次元化で重なりを避け、欠損の位置・区域性を評価できます。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・呼吸器核医学診療GL第2版:短絡時のMAA分布、stripe sign、斜位・SPECTによる肺血流評価。胃の例外分布までの直接検証は追加対象。
総論・問29
解答例:d
考え方
扁平上皮癌、小細胞癌、大細胞癌は一般に高集積です。旧称の肺胞上皮癌に相当する一部腺癌は低集積となり得ます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 低集積を来し得る旧分類腺癌が含まれます。
- b:誤り — 旧分類腺癌と良性過誤腫を高集積の代表へ含めています。
- c:誤り — 小型・高分化腺癌や過誤腫は典型的な強い集積の組ではありません。
- d:正しい — 糖代謝の高い代表的な三組織型です。個別例の集積には幅があります。
- e:誤り — 小細胞・大細胞は妥当でも過誤腫を強い集積の代表に含めません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:肺悪性腫瘍のFDGと偽陰性に注意。
- 日本核医学会・呼吸器核医学診療GL第2版:肺腫瘍と呼吸器核医学。旧称を現行病理名と単純同一視しない。
総論・問30
解答例:b
考え方
原本では肺以外に頭頸部と腎の描出があり、CTの血管性構造と合わせ肺動静脈瘻による右左短絡を考えます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 血流検査とガス換気検査を同時に同定する組合せは合いません。
- b:正しい — MAAの肺外分布と肺動静脈間の短絡を整合的に説明します。
- c:誤り — 全身ガス分布ではなく、短絡した粒子の分布を考えます。
- d:誤り — 複数の体循環臓器が描出される状況では標識不良だけへ帰属せず、CT所見と合わせます。
- e:誤り — 血管性短絡は合っても、肺癌との同時診断を示す根拠がありません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・呼吸器核医学診療GL第2版:MAAによる右左シャント評価、肺外の腎/脳等への分布。原本CTを照合。
総論・問31
解答例:c(候補)
解答例・公式正答未照合/根拠確認の限界:スズコロイド出血診断の直接原著未取得
考え方
コロイドが血中から除去される前に活動性出血部位へ漏出することを利用できます。肝受容体・腎皮質・胆道排泄薬の役割と分けます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 網内系取り込みをみる肝脾薬で、肝予備能受容体評価のGSAとの取り違えです。
- b:誤り — DMSAは腎皮質の機能分布で、腎血漿流量の指標ではありません。
- c:正しい — 出血中に漏出する標識コロイドを描出する方法があります。
- d:誤り — 精巣血流は過テクネチウム酸等で評価し、脳用HMPAOとは違います。
- e:誤り — GSAは肝受容体結合薬で胆道への排泄像を主に用いる薬ではありません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・小児核医学検査GL:肝胆道・腎皮質・消化管出血の薬剤選択。コロイド出血の個別原著は追加確認対象。
総論・問32
解答例:d
考え方
非吸収性の標識内容物、腎皮質保持、血漿蛋白の漏出という異なる挙動をそれぞれ目的へ対応させます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 食物移動と腎皮質評価は合っても、GSAで胆管嚢胞を診断する対応は不適切です。
- b:誤り — 肝受容体薬を胆道、急速腎排泄薬を出血へ当てる点が違います。
- c:誤り — アルブミン漏出は合いますが、残りの対応が不適切です。
- d:正しい — 逆流する標識内容物、皮質瘢痕、蛋白の腸管漏出の組合せです。
- e:誤り — 腎皮質と蛋白漏出は合いますが、DTPAを標準の出血薬として選びません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・小児核医学検査GL:食道胃移動・腎皮質・消化管検査。
- Suzukiら・HSA-Dによる蛋白漏出性胃腸症の原著:HSA-Dによる蛋白漏出部位描出の症例報告。
総論・問33
解答例:e
考え方
骨親和性薬は骨形成反応を画像化します。造骨性転移を来しやすい前立腺癌では、通常のFDGより骨シンチが病変を捉えやすい状況があります。
各選択肢の解説
- a:誤り — 溶骨性・骨髄主体の転移では骨反応が乏しい場合があります。
- b:誤り — FDGでの検出も期待され、一律に骨シンチ優位とする代表ではありません。
- c:誤り — 溶骨性転移が多く骨シンチで過小評価し得ます。
- d:誤り — FDG親和性が比較的高い癌で、造骨性優位の代表ではありません。
- e:正しい — 骨形成が強い転移と低いFDG感度という組合せです。現在のPSMA PET等との比較を述べる設問ではありません。
根拠・参考文献
- EANM・骨シンチグラフィ診療GL2016:造骨性転移で骨親和性製剤、溶骨性転移でFDGが有利となる原理、前立腺癌の骨評価。
総論・問34
解答例:a
考え方
腫瘍細胞への保持をみるMIBI・Tlと、骨形成反応をみる骨薬を区別しながら組み合わせます。
各選択肢の解説
- a:正しい — 腫瘍細胞の集積評価と骨反応を評価する代表的三薬です。
- b:誤り — DTPAは通常の骨軟部腫瘍の細胞親和性薬ではありません。
- c:誤り — MIBIは該当しますが肺血流粒子と腎機能薬を含める点が違います。
- d:誤り — 骨薬とTlは該当しても、MAAは通常の静注骨軟部腫瘍像用ではありません。
- e:誤り — Tlは妥当でも残る二剤の役割が異なります。
根拠・参考文献
- PMDA・塩化タリウムTl201添付文書:骨・軟部腫瘍診断の承認用途。
- EANM・骨シンチグラフィ診療GL2016:骨形成を反映するリン酸製剤の原理。
総論・問35
解答例:a(候補)
解答候補・Tc禁ヨード条件の旧資料確認が必要/根拠確認の限界:Tc甲状腺検査の前処置を直接原典で確認できず
考え方
ヨウ素が周囲より取り込まれる結節は機能性を考えます。甲状腺中毒症でも破壊性なら摂取率は低く、Tlの陽性だけで悪性と断定できません。
各選択肢の解説
- a:正しい — ヨウ素有機化を行わないTcでは長期の禁ヨードを必須にしない検査がありますが、ヨウ素負荷の影響が皆無という意味ではありません。
- b:誤り — Tc前処置の解釈を除いても、溶骨性転移に骨スキャンが常に優れるという部分が不適切です。
- c:誤り — 機能性結節は合いますが血中ホルモン高値だけでヨウ素摂取亢進を断定しません。
- d:誤り — 破壊性甲状腺炎などの例外があり、Tlも良性に集積し得ます。
- e:誤り — Tlの良悪性判定と骨反応に乏しい転移の検出の双方を一般化しています。
根拠・参考文献
- PMDA・塩化タリウムTl201添付文書:甲状腺腫瘍へのTl集積は悪性特異的という規定ではない。Tcの2005年前処置条件は直接照合未完了。
総論・問36
解答例:c
解答例・副腎皮質薬添付文書の補強が必要
考え方
コレステロール類似体は副腎皮質へ取り込まれます。皮質ホルモン過剰産生と、副腎髄質腫瘍や皮質不全は分けて考えます。
各選択肢の解説
- a:誤り — アルドステロン過剰は該当しますが、髄質由来の腫瘍は別の標的です。
- b:誤り — 両者とも神経堤/交感神経系の薬剤で評価する腫瘍です。
- c:正しい — アルドステロン又はコルチゾールを産生する皮質の機能亢進です。
- d:誤り — コルチゾール過剰は合いますが原発性皮質不全で集積亢進を期待しません。
- e:誤り — 皮質不全と神経堤腫瘍は皮質集積亢進の組ではありません。
根拠・参考文献
- PMDA・MIBG申請資料:神経堤由来腫瘍の標的機序は副腎皮質薬と異なる。アドステロールの個別原文追加確認は必要。
- PMDA・アドステロール-I131添付文書:副腎皮質ステロイド前駆体への類似、甲状腺ブロックと腸管の排泄像、PA/Cushingの局在診断。
総論・問37
解答例:a
考え方
骨薬は骨の無機質表面へ結合し、MAAは肺毛細血管へ物理的に捕捉されます。代謝や輸送蛋白との結合と取り違えません。
各選択肢の解説
- a:正しい — 骨基質への結合と肺毛細血管への粒子捕捉が一致します。
- b:誤り — 骨薬は合いますが標識CO2は主に血流を評価します。
- c:誤り — MAAは合ってもトランスフェリンはGaとの対応です。
- d:誤り — Tlのイオン輸送、メチオニンのアミノ酸代謝へ訂正します。
- e:誤り — アミノ酸の利用と標識水による血流評価を、糖・酸素代謝へ取り違えています。
根拠・参考文献
- EANM・骨シンチグラフィ診療GL2016:骨薬の骨形成部位への集積。
- 日本核医学会・呼吸器核医学診療GL第2版:MAAの微小塞栓による肺血流評価。
総論・問38
解答例:d
考え方
FDGでは代謝条件、骨像では膀胱の重なり、副腎像では腸管の背景を減らします。I標識MIBGでは取り込み制限食ではなく遊離ヨウ素への防護が必要です。
各選択肢の解説
- a:誤り — FDGと排尿は妥当でも、Gaの標準前処置を必須の絶食とする点が合いません。
- b:誤り — GaとI標識薬の前処置が不適切です。
- c:誤り — 副腎の腸管背景対策は合いますが、Gaの絶食とMIBGの制限食が違います。
- d:正しい — 代謝安定化、膀胱を空にする操作、腸管背景を減らす対応です。
- e:誤り — 排尿・腸管処置は妥当でも、MIBGでは通常ヨウ素ブロックを行います。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:FDG絶食と撮像手順。
- EANM・骨シンチグラフィ診療GL2016:骨像前の排尿。
- 日本核医学会等・放射性医薬品取扱GL第3.3版:ヨウ素標識薬の甲状腺防護と副腎像の前処置。
- PMDA・アドステロール-I131添付文書:副腎皮質ステロイド前駆体への類似、甲状腺ブロックと腸管の排泄像、PA/Cushingの局在診断。
総論・問39
解答例:d
解答例・2005年の研究的MIBG治療とI131副作用の直接根拠追加対象
考え方
2005年にはMIBG集積のある髄様癌などで研究的治療が行われていました。現在の国内製剤の承認適応と、当時の臨床的利用可能性を同一視しません。
各選択肢の解説
- a:誤り — I131のβ線飛程をcm単位に長く誤っています。
- b:誤り — β線の飛程とSr89の主目的が違います。
- c:誤り — 唾液腺障害はあり得ますが、飛程と骨疼痛治療の目的に誤りがあります。
- d:正しい — 当時のMIBG親和性病変の治療、切除後のヨウ素治療、唾液腺障害を選ぶ組合せです。
- e:誤り — I131の二項は妥当でもSr89は主に疼痛緩和の治療で、抗腫瘍効果を主目的とする肢が不適切です。
根拠・参考文献
- PMDA・MIBG申請資料:MIBGの標的・開発経緯。参照した2021年審査時の承認対象は褐色細胞腫/傍神経節腫で、髄様癌適応を現行承認として支持しない。
- Clarkeほか・髄様癌へのI131-MIBG診断と治療(1987):検索結果に収録された原著抄録で9例の診断と2例への治療・症状緩和を確認。PubMed本文ページは接続制限で再取得できず、論文全文未読。国内承認を示す資料ではない。
総論・問40
解答例:c(候補)
解答候補・2005年退出通知の核種一覧直接照合待ち
考え方
当時の通知で一般的基準が整備されていたI131とSr89を選ぶ出題です。以後に追加された核種や個別線量評価を現行実務では別途確認します。
各選択肢の解説
- a:誤り — I131は該当しますがP32を同じ一律基準対象として選ぶ組ではありません。
- b:誤り — 両者を当時の国内通知の標準的対として選ぶものではありません。
- c:正しい — 当時の代表的な退出基準対象核種の組合せです。
- d:誤り — Sr89は該当しますがY90の後年の制度・承認と混同しません。
- e:誤り — 後年の利用・個別評価を含む核種で当時の標準対とは異なります。
根拠・参考文献
- 厚労省・診療用放射線の取扱い通知2022:現在の退出と放射線治療病室管理。2005年旧通知の核種表そのものは追加確認対象。
- 厚労省・放射性医薬品投与患者の退出指針(2010改正):総残留量基準のI131 500MBq、Sr89 200MBqと、個別計算での実効半減期の採用を確認。2010年通知であり2005年原通知の全文確認ではない。
脳神経核医学・問1
解答例:b
考え方
原本は摘出部周辺の術後血流増加を示し、過灌流による神経症状を疑います。提示肢の中では血圧を下げる方向の管理が適切です。
各選択肢の解説
- a:誤り — 出血性合併症の危険がある過灌流へ血栓溶解を選びません。
- b:正しい — 自己調節障害を伴う過灌流では血圧管理で更なる灌流増加を抑えます。具体的目標は術者が病態に合わせます。
- c:誤り — CTに新たな出血等がない段階で、画像だけから直ちに再開頭を選びません。
- d:誤り — 既に摘出後で残存短絡を示す情報がなく、追加塞栓の根拠がありません。
- e:誤り — 新しい神経症状を伴う過灌流を放置せず、監視と治療評価が必要です。
根拠・参考文献
- AVM切除前後の周囲脳血流SPECT原著:15例の術前後SPECT:AVM周囲の術後過灌流と出血の関連。原本症例は別画像を照合した推論。
脳神経核医学・問2
解答例:a(候補)
解答候補・CCD血液量と受容体反応の一次資料追加照合が必要/根拠確認の限界:血管予備能・受容体を含む全比較は原著未照合
考え方
対側大脳病変からの神経入力低下により、小脳の機能活動が低下します。小脳自体の梗塞を意味せず、血管拡張予備能の低下とも同じではありません。
各選択肢の解説
- a:正しい — 遠隔効果、糖代謝低下と血液量低下の組合せが想定されます。
- b:誤り — 遠隔効果と糖代謝低下は合っても、受容体密度低下を必須とはしません。
- c:誤り — 病名は合いますが予備能障害や受容体低下を当然とはできません。
- d:誤り — 代謝・血液量の低下はあり得ますが、血流反応性まで一律低下としません。
- e:誤り — 血液量低下を除き、血管反応性と受容体の低下を必須とする根拠が不足します。
根拠・参考文献
- Yamauchiほか・CCDの血液量低下(1999):検索に収録された原著抄録全文ではCCD7例でC15O等を用い赤血球量・血漿量・全血液量の低下を確認。PubMed/出版社本文は取得制限。血管反応性や受容体の全比較までは支持しない。
脳神経核医学・問3
解答例:b
考え方
ADの後方連合野、CBDの非対称な頭頂前頭系、皮質下血管障害の前頭系低下を対応させます。帯状回の前後を取り違えません。
各選択肢の解説
- a:誤り — AD/CBDは合いますがDLBの代表所見を前部帯状回に限定する点が違います。
- b:正しい — 後方連合野、頭頂葉、皮質下白質病変に関連する前頭機能低下の組合せです。
- c:誤り — ADは合っても、うつ病を典型的後部帯状回低下へ対応させません。
- d:誤り — CBD以外の帯状回の対応が不適切です。
- e:誤り — 前頭系は合いますが残る二つの典型分布が合いません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:認知症の代表的糖代謝分布と鑑別。血流像での分布解釈を補助するもので一対一の確定診断ではない。
- Oshimaら・3D-SSPとAD診断の原著(2003):ADの血流低下の表面投影評価。
脳神経核医学・問4
解答例:c(候補)
解答例・IMPリンパ腫の直接原著を補強予定/根拠確認の限界:IMPリンパ腫遅延保持の直接原著未確認
考え方
原本は早期低集積部に遅延保持があり、頭蓋内Ga集積も伴います。視野症状と画像を合わせ、候補中では悪性リンパ腫を考えます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 出血のみでは遅延IMP保持とGa親和性の組を説明しにくくなります。
- b:誤り — 単純な虚血性欠損だけで両薬剤の異常を説明しません。
- c:正しい — IMPの遅延保持を示し得てGa集積を伴う腫瘍として整合的です。
- d:誤り — Gaは集積し得ますが、画像のIMP挙動との組合せでは腫瘍を優先します。
- e:誤り — 発作時血流増加はあり得ても、遅延保持・Ga像を含めた主診断には合いにくくなります。
根拠・参考文献
- PMDA・クエン酸ガリウム67Ga添付文書:Gaの腫瘍・炎症集積。IMPのリンパ腫遅延保持は個別原著追加確認対象。
脳神経核医学・問5
解答例:d
考え方
原本は後方連合野・後部内側皮質の低代謝を示し、AD型パターンです。表面投影が萎縮の影響を軽くしても、厳密な部分容積補正と同一ではありません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 後部帯状回低下は妥当で、誤りの組へ含めません。
- b:誤り — 後部帯状回と右側優位の低下は妥当な画像所見です。
- c:誤り — 後部帯状回と左右差は誤りではありません。
- d:正しい — 一次視覚野低下、頻度順位、部分容積補正との同一視という不適切な説明を選ぶ組です。
- e:誤り — 頻度と補正の説明は不適切でも、右優位の低下まで誤りにはしません。
根拠・参考文献
- Oshimaら・3D-SSPとAD診断の原著(2003):3D-SSP:標準化、脳表への値抽出とZスコア。厳密なMRIベース部分容積補正とは異なる。
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:ADの代表的低代謝分布。
脳神経核医学・問6
解答例:c
考え方
空間標準化は別日の頭位差を補えますが、収集中の体動で失った画質は元に戻りません。薬剤や装置に合う正常データが必要です。
各選択肢の解説
- a:誤り — 収集中の動きによる投影不整合は標準脳への変換では解消しません。
- b:誤り — 体動容認と異種薬剤データベースの流用の両方が不適切です。
- c:正しい — 同じ頭位でなくても標準化可能で、当日MRIが必須という手法でもありません。
- d:誤り — 当日MRI不要は合っても統計的異常を無条件に病的と断定しません。
- e:誤り — 元画像・登録ずれの確認と薬剤に合う正常データが必要です。
根拠・参考文献
- Oshimaら・3D-SSPとAD診断の原著(2003):正常群データベース、解剖学的標準化、Z値評価の研究法と読影補助。
脳神経核医学・問7
解答例:c(候補)
解答例・IBF等旧リガンドの個別原著を補強対象/根拠確認の限界:旧リガンド全種類の直接原著を全比較できず
考え方
β-CITはDAT、IBFはD2を主な対象とします。Iomazenilは中枢性ベンゾジアゼピン、racloprideはD2、SCH23390はD1です。
各選択肢の解説
- a:誤り — DATの対応は妥当でもiomazenilを末梢性とする点が誤りです。
- b:誤り — 中枢受容体とD1/D2の割り当ての双方が違います。
- c:正しい — 輸送体とD2結合薬の対応が一致します。
- d:誤り — IBFは合いますがracloprideはD2です。
- e:誤り — D1とD2の対応を逆にしています。
根拠・参考文献
- 製造販売元・ベンゾダインIF(2024):Iomazenilの中枢性ベンゾジアゼピン受容体結合。
- PMDA・ダットスキャン申請資料:線条体DAT標的の神経機能画像。β-CIT/IBFの個別原著は未照合。
脳神経核医学・問8
解答例:b
考え方
原本MRAは右MCAの描出不良と側副血管を示し、MRIで広範な皮質梗塞を認めない割に右の血流が低下しています。血行動態障害を考えます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 基底核側副血管は妥当ですが右MCAを正常とする説明が合いません。
- b:正しい — 拡張した側副血管と右半球の灌流圧低下を支持する組です。
- c:誤り — 右MCAは正常ではなく、小脳の左右差も照合が必要です。
- d:誤り — MRIで広い完成梗塞を示す所見ではありません。
- e:誤り — 灌流圧低下は合っても低血流をそのまま広い完成梗塞としません。
根拠・参考文献
- Baronら・Misery perfusionのO15 PET原著:主幹動脈閉塞に伴う灌流と代謝の分離。原本MRI/MRA/SPECTの具体的解釈は画像照合。
脳神経核医学・問9
解答例:b
考え方
上段は右半球で低血流に対して代謝が比較的保たれOEFが上昇し、misery perfusionを疑います。手術適応は当時の出題意図と現行の臨床選択を分けます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 上段の二項は想定に合いますが、下段を単純な代償性stage Iとする点が合いません。
- b:正しい — 上段のOEF上昇と予備能低下、当時の血行再建検討という組合せです。
- c:誤り — 予備能低下は合っても下段左の過灌流を示す像ではありません。
- d:誤り — 上段のmiseryは妥当でも下段の病期・左右の説明が違います。
- e:誤り — 上段予備能低下を除き、下段の代償段階・過灌流の解釈が不適切です。
根拠・参考文献
- Baronら・Misery perfusionのO15 PET原著:低血流・OEF増加の原著。バイパス効果の1症例報告であり、全閉塞症例への手術推奨を保証しない。
脳神経核医学・問10
解答例:b(候補)
解答候補・Logan法の特異的結合という表現に曖昧さあり
考え方
結合能は受容体利用可能量と親和性を合わせた量です。参照組織法から密度と解離定数を別々に求められるとは限りません。
各選択肢の解説
- a:誤り — DATは妥当ですがDLBをD1リガンドへ代表的に対応させません。
- b:正しい — PDのDATと、古典的に密度/解離定数で表す結合能の対応です。実際には遊離分画を含む定義も分けます。
- c:誤り — Logan法は分布容積比等を求め、条件次第で結合能へ換算できます。DLBとの薬剤対が合わず、ここを選ぶ組ではありません。
- d:誤り — 参照組織法で密度と解離定数を独立同定する説明が不適切です。
- e:誤り — 結合能は妥当でも参照組織法の独立パラメータ推定の説明が違います。
根拠・参考文献
- Innisら・可逆結合リガンドの定量用語コンセンサス:可逆リガンドの分布容積・結合能と遊離分画を分けたコンセンサス。2007年の用語整理で2005年原語の範囲には注意。
- PMDA・ダットスキャン申請資料:PDでのDAT機能評価。
脳神経核医学・問11
解答例:c
考え方
Tc血流薬の初回循環画像入力法と、IMPの標準入力関数を一点動脈採血で校正するARGは異なる方法です。
各選択肢の解説
- a:誤り — 右上肢のボーラス投与は可能で、誤りの組へ含めません。
- b:誤り — 投与法と一点採血は基本的に妥当です。
- c:正しい — IMPをTcと同じ画像Patlakへ当て、HMPAO入力ROIを肺へ置く説明が不適切です。
- d:誤り — 肺ROIは不適切ですがIMP-ARGで標準入力を使う点は正しいです。
- e:誤り — ARGで標準入力と一点動脈採血を用いる二項は誤りではありません。
根拠・参考文献
- Itoら・標準入力関数と一点採血のIMP ARG原著:IMP-ARGで標準入力を一点動脈採血により校正する原著。Tc-Patlakの大動脈ROIの直接資料は別途必要。
脳神経核医学・問12
解答例:b
考え方
原本では白質変化に加え後方皮質の低血流があり、臨床の幻視・認知障害・運動症状と合わせDLBを鑑別します。白質病変だけで症状全体を説明しません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 白質と側頭頭頂は妥当でも、後頭葉を正常とする部分が違います。
- b:正しい — 白質の変化、側頭頭頂低下、DLB鑑別という組合せです。
- c:誤り — 白質とDLBは合いますが薬剤反応不十分だけでPDを否定しません。
- d:誤り — 後頭葉正常・PD否定の部分を支持しません。
- e:誤り — DLBは妥当でも、他の二項の断定が合いません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:認知症での後方代謝パターン。
- PMDA・ダットスキャン申請資料:DLBにおける線条体ドパミン神経機能低下という病態背景。症例の血流像とは別検査。
脳神経核医学・問13
解答例:d
考え方
IMPは時間とともに洗い出し・再分布があり、Tc薬の早期保持とは異なります。ECDでは血流が増えても障害組織の酵素変換が低いと集積が増えません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 初回抽出が高ければ通常は流量との直線性に有利で、最も高い薬の指定も違います。
- b:誤り — 抽出率の方向が逆で、ECDを単純な過灌流指標とする部分も不適切です。
- c:誤り — IMP再分布は妥当でも最高抽出をHMPAOとする点が違います。
- d:正しい — IMPの分布変化とHMPAOの初期固定という組合せです。
- e:誤り — HMPAO保持は合いますがECDは虚血後のluxury perfusionを過小評価し得ます。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・小児核医学検査GL:脳血流薬の初期保持と定量特性。ECD luxury perfusionの直接原著は追加確認対象。
- Ogasawaraほか・亜急性梗塞の動的/静的ECDとXe比較(2001):出版社の検索収録本文はECDで再灌流性高血流を描けないことと親水化保持を説明。ページ自体は403で全文未取得。既存小児GLの引用原著とは別研究。
脳神経核医学・問14
解答例:b(候補)
解答例・公式正答未照合/根拠確認の限界:H2O相対賦活プロトコルの直接原著未確認
考え方
予備能をみる薬剤負荷と、短い機能賦活の相対血流比較を区別します。相対的な賦活位置を見る用途なら動脈採血を省く方法があります。
各選択肢の解説
- a:誤り — アセタゾラミドは妥当ですが、PDの初期D2を単純に減少とする説明が違います。
- b:正しい — 予備能評価と相対賦活画像での採血省略という対応です。絶対流量定量とは分けます。
- c:誤り — 初期PDの受容体と発作間欠期の低血流・低代謝の説明が合いません。
- d:誤り — 発作間欠期は異常を示し得て、長時間撮像は刺激応答を薄める場合があります。
- e:誤り — 相対評価の採血省略は合いますが、長い収集ほど良いという説明が違います。
根拠・参考文献
- Ogasawaraら・頸動脈術後過灌流予測の原著:アセタゾラミド反応による血管予備能。
- IAEA・核医学定量のガイダンス:絶対定量と相対機能画像の考え方。H2O賦活の具体プロトコルは追加照合対象。
脳神経核医学・問15
解答例:e(出題時想定)
出題時想定はe・高集積不可能という絶対否定は未確定/根拠確認の限界:CJD高集積を完全否定する根拠なし
考え方
MELASや脳炎・発作、梗塞の再灌流、一部腫瘍では高集積となることがあります。当時の選択肢ではCJDを選ぶ想定ですが、絶対に高集積がないと一般化するには根拠が不足します。
各選択肢の解説
- a:本問では選ばない — 急性の脳卒中様病変で代謝・灌流亢進を示すことがあります。
- b:本問では選ばない — 急性炎症や発作を伴えば高灌流を示すことがあります。
- c:本問では選ばない — 亜急性期の再灌流では血流が代謝要求を上回ることがあります。
- d:本問では選ばない — リンパ腫の遅延保持など高集積となる腫瘍があります。
- e:正しい — 典型的には皮質等の低灌流を考える選択肢ですが、可能性ゼロという断定の証明ではありません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・小児核医学検査GL:炎症・発作等の血流変化。CJD高集積の完全否定を直接支持する出典ではない。
脳神経核医学・問16
解答例:e(候補)
解答候補・喫煙時入力変化と同MBq画質比較の原著追加確認/根拠確認の限界:喫煙と同MBq画像品質の直接比較未確認
考え方
ECDは酵素活性を反映するため、血流が回復しても障害部の保持が増えるとは限りません。核種のMBqを等しくしても脳内カウントや背景は同じになりません。
各選択肢の解説
- a:誤り — IMPの時間変化と肺からの放出・入力の影響はあり、ここを誤りとする組ではありません。
- b:誤り — IMPの挙動は妥当ですが画質の単純比較は不適切です。
- c:誤り — 肺動態の影響と低灌流部での低集積は基本的に妥当です。
- d:誤り — ECD過灌流の説明は不適切でも、HMPAOの低灌流部低集積は合います。
- e:正しい — ECDの単純な流量追従と、同MBqだからTc像が必ず良いとする二項が不適切です。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・小児核医学検査GL:血流薬の保持機序と画像の違い。喫煙時のIMP定量偏りの直接研究は追加確認対象。
- Ogasawaraほか・亜急性梗塞の動的/静的ECDとXe比較(2001):出版社の検索収録本文はECDで再灌流性高血流を描けないことと親水化保持を説明。ページ自体は403で全文未取得。既存小児GLの引用原著とは別研究。
脳神経核医学・問17
解答例:e(候補)
解答例・公式正答未照合/根拠確認の限界:過呼吸・ジアゼパム個別原著未確認
考え方
原本では刺激後に皮質全般の血流が低下しています。過呼吸による低CO2と、中枢抑制薬による活動低下が候補です。
各選択肢の解説
- a:誤り — 手指運動は局所運動野を、CO2は全般的血流を増やす方向です。
- b:誤り — 抑制薬は候補ですが手指運動では広い低下を説明しません。
- c:誤り — 両者とも血管拡張により通常は血流増加を期待します。
- d:誤り — 過呼吸は合ってもアセタゾラミドは正常例で増加方向です。
- e:正しい — 低CO2による血管収縮と中枢神経抑制が低下を説明します。
根拠・参考文献
- Ogasawaraら・頸動脈術後過灌流予測の原著:アセタゾラミドが正常予備能で血流増加を来す対照原理。過呼吸・ジアゼパム個別試験は追加照合対象。
脳神経核医学・問18
解答例:b(候補)
解答例・公式正答未照合/根拠確認の限界:全疾患・リガンドを比較する原著未確認
考え方
ハンチントン病の線条体機能低下、DLBのDAT低下、脊髄小脳変性の小脳代謝低下を対応させます。初期PDでD2が一律に減るとはしません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 前二項は妥当でも初期PDのD2結合低下を必須にしません。
- b:正しい — 線条体の機能・DAT低下と小脳代謝低下という組合せです。
- c:誤り — ハンチントンと小脳は妥当ですが、黒質線条体変性でFDOPA増加とする点が逆です。
- d:誤り — DLBは合っても初期PDと黒質線条体変性の二項が不適切です。
- e:誤り — 小脳低下は妥当でも残る二項が一致しません。
根拠・参考文献
- PMDA・ダットスキャン申請資料:DLB/PDでのシナプス前ドパミン神経機能低下。D2・Machado-Josephの全比較を検証する出典ではない。
脳神経核医学・問19
解答例:d
考え方
後期像は主に皮質の中枢性ベンゾジアゼピン受容体を反映します。明瞭な側頭葉内側左右差を一般的正常所見として片づけず、焦点と形態を照合します。
各選択肢の解説
- a:正しい — 後期に皮質受容体分布が高い像となります。
- b:正しい — 皮質に比べ中心灰白質・脳幹・小脳の結合は低い分布です。
- c:正しい — 手術焦点評価では発作間欠期を基本として比較します。
- d:誤り — 明瞭な差を正常者で頻繁なものと一般化するのは不適切です。
- e:正しい — 萎縮による部分容積効果で見かけの集積が低くなり得ます。
根拠・参考文献
- 製造販売元・ベンゾダインIF(2024):受容体分布、てんかん焦点診断と撮像条件。正常左右差の数値を全て保証する資料ではない。
- 正常者でのiomazenil全脳受容体画像(1994):正常8例の皮質優位の分布と動態を抄録で確認。全ての正常左右差の頻度を証明するものではない。
脳神経核医学・問20
解答例:d
考え方
原本は左MCA領域の強い側頭葉低灌流と前頭部の局所高灌流を示し、反対側小脳の低下もあります。高灌流部でも不可逆障害が絶対に生じないとはいえません。
各選択肢の解説
- a:誤り — CCDと灌流域は合いますが、前頭の高灌流を発作由来と断定する根拠がありません。
- b:誤り — 前頭の発作と将来の梗塞完全否定という二つの断定が不適切です。
- c:誤り — 側頭の危険は妥当でも、前頭部の原因と予後の断定が違います。
- d:正しい — 対側小脳遠隔効果、左MCA灌流異常、側頭部の高度虚血を選ぶ組です。
- e:誤り — MCA領域と側頭葉は妥当ですが前頭部の将来梗塞を絶対否定しません。
根拠・参考文献
- Baronら・Misery perfusionのO15 PET原著:血流と代謝の不一致、虚血組織の可逆性と限界の病態背景。原本はHMPAOであり当論文のPET患者ではない。
循環器核医学・問1
解答例:b
考え方
収縮不全でも生きた心筋はあり、代謝保持や遅い再分布から見分けます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 機能低下二状態は合いますがFDG陰性を生存性の根拠にはしません。
- b:正しい — 一過性収縮不全・慢性低灌流の適応と遅い再分布は生存性を支持します。
- c:誤り — 遅い再分布は合いますが低用量強心負荷で反応しないこと自体は支持所見ではありません。
- d:誤り — 慢性適応は合っても代謝陰性と収縮反応欠如は支持しません。
- e:誤り — 再分布以外の二項を生存性陽性とはしません。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:血流・再分布による生存性評価。2009年度GLで試験後の整理。
循環器核医学・問2
解答例:b
考え方
負荷が足りない、薬で虚血が抑えられる、相対分布が均一になる条件が偽陰性を生みます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 前二項は合いますがメチルキサンチンの主な注意は血管拡張薬負荷です。
- b:正しい — 負荷不足・抗虚血薬・均衡虚血の組合せです。
- c:誤り — 負荷不足と均衡虚血は合ってもカフェインの代表的干渉は薬剤負荷です。
- d:誤り — 薬の影響をすべて運動負荷の代表原因へ一括しません。
- e:誤り — 均衡虚血は合いますが残り二項は薬剤負荷との区別が必要です。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:運動・血管拡張薬負荷の使い分け。
循環器核医学・問3
解答例:a
考え方
脂肪酸利用障害と交感神経障害は血流と異なる情報です。CD36と結び付くのは脂肪酸輸送です。
各選択肢の解説
- a:正しい — 脂質保持と虚血後の代謝異常、神経終末機能という対応です。
- b:誤り — 前二項は合ってもCD36欠損の代表はBMIPP低下です。
- c:誤り — BMIPP保持は合いますが心不全予後評価否定と薬剤の混同が違います。
- d:誤り — 虚血記憶と神経障害は合いますがMIBGの予後価値を否定しません。
- e:誤り — 神経障害は合っても残る二項は不適切です。
根拠・参考文献
- Fukuchiほか・CD36欠損でのBMIPPとFDG(1999):ヒトCD36欠損7例のBMIPP取り込み欠如とFDG増加。
- Yamadaほか・MIBGの心不全予後評価(2009):低い後期H/Mと心不全予後不良の関連。
循環器核医学・問4
解答例:a
考え方
安静時血流は自己調節で保たれ、狭窄が進むと先に予備能が落ちます。狭窄率に流量が直線的に反比例するわけではありません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 直線的な逆比例を仮定する点が誤りです。
- b:正しい — 負荷後の再分布と肺への取り込み増加は虚血・左室機能障害の手掛かりです。
- c:正しい — 正常な負荷血流像は通常低リスクを支持しますが将来事故ゼロではありません。
- d:正しい — 壁運動だけでは生存性を否定できず、血流・代謝で補います。
- e:正しい — 早期の急な再虚血はステント血栓症を念頭に置きます。病歴だけで原因を確定しません。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:負荷血流の予後と生存性評価。ステント血栓症の時期分類を直接検証する出典ではない。
循環器核医学・問5
解答例:a
考え方
左脚ブロックでは運動による中隔偽陽性を避けるため血管拡張薬を選びます。
各選択肢の解説
- a:正しい — 運動時の中隔アーチファクトを減らす選択です。
- b:誤り — 強い収縮・血圧上昇を伴う方法を動脈瘤へ安易に選びません。
- c:誤り — 高度房室伝導障害では伝導抑制を悪化させる薬を避けます。
- d:誤り — 気管支攣縮のある例にこの血管拡張薬を安易に用いません。
- e:誤り — 下肢虚血で十分歩けない例は薬剤負荷を検討します。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:左脚ブロックで運動より血管拡張薬が診断特異度を改善。負荷禁忌も個別確認が必要。
循環器核医学・問6
解答例:c
考え方
糖利用の残存と低用量強心負荷への収縮応答は、生存性を支持する別々の指標です。
各選択肢の解説
- a:誤り — 代謝保持は支持しますが肺集積だけでは局所生存性を示しません。
- b:誤り — 肺集積と広い欠損は直接の陽性指標ではありません。
- c:正しい — 代謝が残ることと収縮予備能があることを選びます。
- d:誤り — 収縮反応は合いますがPYPは急性障害・アミロイド等で集積し、生存性検査とは異なります。
- e:誤り — PYP陽性と欠損の広さから生存性を肯定しません。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:血流・代謝と生存性判定の整理。
循環器核医学・問7
解答例:c
考え方
虚血発作の後や再灌流後は、血流より脂肪酸利用の回復が遅れて乖離します。
各選択肢の解説
- a:誤り — 古い瘢痕でも乖離し得ますが典型的に残存虚血を表す二者の組ではありません。
- b:誤り — 瘢痕と弁逆流の組は代謝記憶を最もよく示しません。
- c:正しい — 不安定な虚血と再灌流回復期では代謝低下が血流を上回りやすくなります。
- d:誤り — 回復期は合いますが心膜単独炎症が代表ではありません。
- e:誤り — 両者は典型的な虚血後ミスマッチの組ではありません。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:BMIPPによる虚血記憶の評価。
循環器核医学・問8
解答例:c(出題時想定)
出題時想定c・現代のPCI/HDL知見をそのまま適用しない/根拠確認の限界:2005年治療適応と現在のPCI・極端HDL知見の原典全照合なし
考え方
当時は低HDLを冠危険因子とする整理です。極端な高HDLの現在の知見や、左主幹部PCIの適応拡大は別途区別します。
各選択肢の解説
- a:正しい — 当時の左主幹部PCIへの慎重な位置付けです。現在は解剖や手術リスクに応じ選択され、一律禁忌ではありません。
- b:正しい — 安定した収縮不全では適切なβ遮断薬が予後を改善します。
- c:誤り — 通常の試験上は低HDLが危険因子です。極端な高値まで必ず保護的とは一般化しません。
- d:正しい — 診察室の従来の高血圧閾値として妥当です。測定環境や現行分類を区別します。
- e:正しい — BNPは心不全鑑別を助けますが腎機能・肥満等を併せます。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:冠動脈リスク・心不全評価という背景資料。HDL極端高値と現在のPCI適応は当出典では未確認。
循環器核医学・問9
解答例:e
考え方
MAAの肺通過後分布、PYPの沈着病変、Tlの残存心筋を区別します。
各選択肢の解説
- a:誤り — 単純な拡張型心筋症へGaを対応させず、Tc血流SPECTは薄い右室壁の梗塞評価が得意とはいえません。
- b:誤り — Tlは合いますが最初の二項が代表的対応ではありません。
- c:誤り — PYPとTlは合いますが非炎症性DCMをGaの代表疾患としません。
- d:誤り — MAAとPYPは合いますが右室梗塞の薬剤対応が不適切です。
- e:正しい — 肺外へ抜ける粒子、アミロイドへの骨製剤集積、残存細胞の取り込みという対応です。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:PYP・血流薬の臨床用途。
- 日本核医学会・呼吸器核医学診療GL第2版:MAAによる肺循環と右左シャント評価。
循環器核医学・問10
解答例:d(候補)
解答候補・原画像の定量領域値がなく境界所見は留保
考え方
原本では負荷時低下の一部が後期に改善し、下壁には残存欠損もあります。肺集積も目立ちます。洗い出しは領域差があり一様低下としません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 肺と下壁は合っても側壁の生存性を完全否定しません。
- b:誤り — 肺は合いますが生存性否定と一様な洗い出し低下が合いません。
- c:誤り — 前壁虚血は候補でも側壁の生存性否定と全体均一低下が違います。
- d:正しい — 肺の高集積、下壁の固定・可逆混在、前壁の可逆低下という読みです。
- e:誤り — 下壁と前壁は合っても洗い出しが全体に一様とは読みません。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:再分布・肺集積・洗い出しの読み方。症例判読自体は原画像による。
循環器核医学・問11
解答例:c
考え方
下後壁には正常でも低く見える傾向があり、病的低下を過大評価しないことが大切です。
各選択肢の解説
- a:誤り — 糖尿病の変化は合いますが正常低下の代表を前壁とする点が違います。
- b:誤り — 正常部位の指定と重症度との無関係という説明が違います。
- c:正しい — 糖尿病性神経障害と重症心不全の低H/Mという対応です。
- d:誤り — 低H/Mは合いますがHCMの変化を非肥大部主体としません。
- e:誤り — 肥大部の変化や重症度の関連を否定する二項が不適切です。
根拠・参考文献
- Yamadaほか・MIBGの心不全予後評価(2009):心不全の低H/Mと予後。正常区域・糖尿病・HCMの各詳細はGLで補足。
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:MIBGの疾患別所見。
循環器核医学・問12
解答例:d
考え方
虚血後記憶、心筋症、糖尿病で脂肪酸利用を評価します。食事は基質利用を変えるので条件をそろえます。
各選択肢の解説
- a:誤り — HCMと糖尿病は合いますが血流保持・代謝低下は虚血を否定しません。
- b:誤り — HCMは合いますが虚血否定と食事無影響が違います。
- c:誤り — 冠攣縮後の検出は合いますが両端の断定が不適切です。
- d:正しい — 心筋症の局所変化、糖尿病の利用異常、発作後の代謝記憶の組です。
- e:誤り — 糖尿病と攣縮は合いますが食前後同じとはしません。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:BMIPPの集積と虚血記憶・代謝評価。
循環器核医学・問13
解答例:c(候補)
解答候補・酵素経時変化なし、急性梗塞の断定を避ける
考え方
原本の心尖部は血流・代謝とも高度に欠損します。下後壁の血流に比して強い代謝低下と病歴から右冠動脈領域の新たな虚血を考えます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 右冠治療は候補ですが心尖部の生存性が保たれるとは読みません。
- b:誤り — 心尖部保持を支持せず、酵素推移なしに急性下壁梗塞と確定しません。
- c:正しい — 右冠領域の残存心筋と症状から血行再建の検討および梗塞後不安定虚血が合います。
- d:誤り — 症状の評価は合いますが今回の主体を左冠側とする点が違います。
- e:誤り — 今回の領域指定が違い、急性梗塞の確定も不足します。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:血流とBMIPP乖離による残存心筋・虚血記憶。
循環器核医学・問14
解答例:a
考え方
化合物の代謝経路と核種名を分け、酢酸を脂肪酸そのものの利用指標とはしません。
各選択肢の解説
- a:正しい — 血流、糖利用、赤血球標識の血液プールという対応です。
- b:誤り — 前二項は合いますがパルミチン酸は脂肪酸利用の指標です。
- c:誤り — 血流以外の二項は酢酸と脂肪酸の対応が逆です。
- d:誤り — 糖利用と血液プールは合いますが酢酸は主に酸化代謝を評価します。
- e:誤り — 血液プールは合っても残る二項の対応が逆です。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:心臓PETのトレーサごとの生理機能。
循環器核医学・問15
解答例:b(候補)
解答候補・移植後時期の指定がなく長期再神経支配を除外できない/根拠確認の限界:移植後時間が不明で再神経支配の例外あり
考え方
MIBGは神経終末への取り込みを反映し、後シナプス受容体を直接描く薬ではありません。移植後は時間とともに再神経支配が起こり得ます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 予後と下壁低下は合いますがβ受容体リガンドという説明が違います。
- b:正しい — 低H/M、DCMの不均一な低下、移植後早期の除神経という出題意図です。移植年数で分布は変わります。
- c:誤り — 予後と除神経は合ってもアントラサイクリン障害を取り込み亢進としません。
- d:誤り — 区域低下以外の二項は標的と毒性反応を取り違えています。
- e:誤り — 移植後の低下は合いますが受容体標的と薬剤障害の方向が違います。
根拠・参考文献
- Yamadaほか・MIBGの心不全予後評価(2009):H/Mと予後の関連。
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:MIBGのシナプス前機序と除神経。
循環器核医学・問16
解答例:c
考え方
誘発虚血は負荷と安静を比べますが、固定した障害や生存性には安静像も使えます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 薬剤は合いますが負荷不要の虚血診断と梗塞に負荷必須という二項が違います。
- b:誤り — 薬剤と生存性は合っても一般の誘発虚血検出で負荷を不要とはしません。
- c:正しい — 血流薬、十分な運動中の投与、生存性評価という組です。
- d:誤り — 最大負荷投与以外の二項は負荷の役割が逆です。
- e:誤り — 投与時点と生存性は合いますが梗塞評価へ負荷必須とはしません。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:血流負荷・安静像と生存性の役割。
循環器核医学・問17
解答例:d(候補)
解答候補・縮小印刷心電図のST定量判読には限界
考え方
原本のSPECTでは前壁の負荷時欠損が安静で改善します。心電図で同程度の明瞭な虚血変化がない場合もあり、症状・リスクと合わせ冠動脈精査を考えます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 前壁可逆欠損は合いますが心電図陽性と検査間乖離を同時に選ぶ組が整合しません。
- b:誤り — 前壁可逆性は合いますが大部分を瘢痕とする点が違います。
- c:誤り — 精査は合っても心電図と不可逆障害の説明が不適切です。
- d:正しい — 可逆性前壁低下、心電図との乖離、冠動脈精査の組合せです。
- e:誤り — 乖離と精査は合っても主に梗塞とは読みません。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:負荷心筋画像による虚血・リスク評価。
循環器核医学・問18
解答例:b
考え方
血流製剤の残存取り込みと遅延再分布、MRIの瘢痕の広がりから回復可能性を評価します。冠狭窄だけでは細胞が生きているか分かりません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 血流の二項は合いますがPYPを慢性生存性の検査としません。
- b:正しい — 再分布・残存血流取り込み・遅延造影による瘢痕評価を選びます。
- c:誤り — 再分布とMRIは合いますが冠狭窄の存在だけでは生存性を示しません。
- d:誤り — 安静MIBIは合っても急性障害製剤と冠狭窄だけでは不足します。
- e:誤り — MRIは合いますが残る二項は直接の慢性生存性指標ではありません。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:心筋生存性の複数画像法。遅延造影の程度・貫壁性と解釈する。
循環器核医学・問19
解答例:d(候補)
解答例・公式正答未照合/根拠確認の限界:32対16分割の厳密比較原著未取得
考え方
原本のCは拡張期の正の最大微分値、すなわち最大充満速度です。分割を粗くすると収縮・充満のピークを平滑化します。
各選択肢の解説
- a:誤り — Aは収縮期の負の微分ピークで、PFRではありません。Bも微分ピークではありません。
- b:誤り — Aの名称が違い、粗い分割でPFRが高いという向きも逆です。
- c:誤り — Cは合いますがBの容量差をPERと呼びません。
- d:正しい — Cの充満速度と時間分解能向上によるEF過小評価の軽減という組です。
- e:誤り — EFの方向は合いますが粗い分割でPFRが増えるとはしません。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:心電図同期SPECTの容量曲線と時間分割。32対16分割の数値差は装置・手法依存。
循環器核医学・問20
解答例:b
考え方
原本では心臓のMIBG保持が低く、パーキンソニズム・幻視・後方血流低下からLewy小体病を考えます。
各選択肢の解説
- a:誤り — PDは合いますがADだけではこの自律神経・心臓所見を最もよく説明しません。
- b:正しい — PDとDLBは交感神経終末障害の共通背景があります。
- c:誤り — 病歴・採血に糖尿病の裏付けがなくADとの組は弱いです。
- d:誤り — 心不全や糖尿病の一般的MIBG低下をこの症例の確定診断にしません。
- e:誤り — DLBは合いますが心不全を積極的に示す所見が不足します。
根拠・参考文献
- JCS2010・心臓核医学検査ガイドライン:神経変性疾患での心MIBG低下。
- PMDA・ダットスキャン申請資料:PD/DLBのLewy小体病という病態背景。DAT像は本症例ではない。
腫瘍核医学・問1
解答例:e
考え方
褐色脂肪は寒冷で活性化し、精巣には生理的取り込みがあります。正常分布を病変と誤認しないことが要点です。
各選択肢の解説
- a:誤り — 頭頸部と乳房の生理集積はあり、この二項を誤りとはしません。
- b:誤り — 頭頸部は妥当です。精巣を非集積臓器とする部分が違います。
- c:誤り — 乳房・尿路の生理集積はあり、異常とは限りません。
- d:誤り — 寒冷に関する部分は違いますが膀胱の尿集積は妥当です。
- e:正しい — 季節の方向と精巣非集積の二項が誤りです。
根拠・参考文献
- Kitajimaほか・正常精巣のFDG取り込み(2007):正常精巣における生理的FDG取り込みの患者研究。
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:正常臓器集積と生理的変動の読影背景。
腫瘍核医学・問2
解答例:d
考え方
濾胞上皮由来のヨウ素摂取と神経内分泌腫瘍のMIBG、脳腫瘍のTlを区別します。
各選択肢の解説
- a:誤り — 未分化型のヨウ素治療と神経芽腫へのGaは代表的対応ではありません。
- b:誤り — 未分化型は通常ヨウ素摂取が乏しく、腎細胞癌FDGは原発診断で限界があります。
- c:誤り — MIBGは合いますが神経芽腫はMIBGが代表です。
- d:正しい — MIBG集積を有するPPGLとTlによる脳腫瘍評価の組です。
- e:誤り — Tlは合いますが腎原発は尿排泄・可変の集積でFDG感度が限定されます。
根拠・参考文献
- PMDA・MIBG申請資料:I131-MIBGによるPPGL治療の機序と現行適応。
- PMDA・塩化タリウムTl201添付文書:脳腫瘍を含むTl診断適応。
- 日本核医学会・放射性ヨウ素内用療法GL第6版(2018):ヨウ素内用療法の組織型適応。
腫瘍核医学・問3
解答例:d(候補)
解答候補・旧4S期の条件と肝浸潤の画像確証に留保/根拠確認の限界:旧4S期原典と肝浸潤判定に留保
考え方
原本の小児全身像は神経芽腫の分布を考えます。旧4S期では限定的な骨髄病変と骨転移を区別しました。肝は正常集積も強く画像だけで浸潤を断定しません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 疾患はリンパ腫ではなく、早期だけを腫瘍評価の標準としません。
- b:誤り — リンパ腫という指定が違い、小児固形腫瘍最多は中枢神経腫瘍を含むかで変わります。
- c:誤り — 肝評価は用途がありますが通常の遅延撮像を無視した早期指定が不適切です。
- d:正しい — 肝病変の評価と旧4S期で骨転移を除外する区別を問う意図と読みます。
- e:誤り — 骨病変の区別は合いますが最多という表現は頭蓋外を指定しないと曖昧です。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・小児核医学検査GL:小児神経芽腫でのMIBG用途・撮像時期。旧4Sの全条件は別途原典照合が必要。
腫瘍核医学・問4
解答例:d
考え方
Tlは複数の腫瘍診断へ使われますが、肝では背景取り込みがあり原発肝腫瘍の一般的な主検査とはしません。
各選択肢の解説
- a:本問では選ばない — 脳病変の評価は添付文書上の用途に含まれます。
- b:本問では選ばない — 甲状腺腫瘍の評価へ用いられてきました。
- c:本問では選ばない — 肺腫瘍にも用途があります。
- d:正しい — 肝の高い背景と腫瘍の性質から本問で選ぶ対象です。全例非集積という意味ではありません。
- e:本問では選ばない — 骨・軟部腫瘍の診断用途に含まれます。
根拠・参考文献
- PMDA・塩化タリウムTl201添付文書:脳・甲状腺・肺・骨軟部腫瘍の効能。肝癌に集積しないとの絶対否定ではない。
腫瘍核医学・問5
解答例:b
考え方
細胞への流入とリン酸化保持が強く、腫瘍細胞が密なら取り込みを高めます。脱リン酸化や高血糖は単純な増加要因ではありません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 輸送とリン酸化は合っても脱リン酸化亢進は保持を減らす方向です。
- b:正しい — 輸送・リン酸化と細胞密度を選びます。密度とSUVの関係は腫瘍型・壊死等で変わります。
- c:誤り — 輸送と密度は合いますが高血糖は通常競合し評価を乱します。
- d:誤り — リン酸化は合っても脱リン酸化と高血糖の向きが違います。
- e:誤り — 密度は合っても前二項を増加要因としません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:FDG代謝機序と血糖管理の重要性。
腫瘍核医学・問6
解答例:a(出題時想定)
出題時想定a・画像上の集積にサイズが影響するためdも広義に成立し得る/根拠確認の限界:サイズの影響を含めると選択肢の一意性に曖昧さ
考え方
生物学的な集積には輸送・血液脳関門・血流が関わります。ただし画像で測る集積は腫瘍サイズによる部分容積効果も受け、設問の範囲に曖昧さがあります。
各選択肢の解説
- a:正しい — 細胞輸送と関門、血流という生理機序を選ぶ意図です。
- b:本問では選ばない — 輸送と関門は合いますが薬剤感受性は治療後変化と分けます。
- c:本問では選ばない — サイズは見かけの値へ影響しますが、抗腫瘍剤感受性を直接の必須要因とはしません。
- d:本問では選ばない — 関門と血流に加えサイズも画像値に影響し、広義には一概に否定できません。
- e:本問では選ばない — 血流とサイズは影響しますが薬剤感受性との組を代表正答にしません。
根拠・参考文献
- PMDA・塩化タリウムTl201添付文書:K類似の細胞取り込みと脳腫瘍診断。サイズの影響まで除外する根拠ではない。
- IAEA・核医学定量のガイダンス:空間分解能・部分容積効果による見かけの定量値の影響。
腫瘍核医学・問7
解答例:e(出題時想定)
出題時想定e・髄様癌もFDG低集積例がある
考え方
炎症性のびまん性取り込みは腫瘍と区別します。分化型腫瘍でFDGが目立たないことがあり、髄様癌でも感度は病勢で変わります。
各選択肢の解説
- a:誤り — 正常甲状腺を常に高集積とせず、炎症は集積し得ます。
- b:誤り — 分化型の偽陰性は合いますが正常臓器の高集積という説明が違います。
- c:誤り — 両疾患ともびまん性集積が見られ、あまり集積しないと一般化しません。
- d:誤り — 髄様癌は候補でもバセドウ病を非集積主体とする説明が違います。
- e:正しい — 髄様癌での取り込みと分化型の偽陰性という組です。ただし髄様癌が全例高集積とは限りません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:甲状腺病変・炎症および分化によるFDG診断の限界。
腫瘍核医学・問8
解答例:c(候補)
解答例・公式正答未照合/根拠確認の限界:分泌刺激の直接原著未確認
考え方
原本では耳下腺の限局性病変へ取り込みがあります。正常腺の排泄後に保持病変が目立つことを利用し、FDGの強さだけで悪性と決めません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 通常の唾液腺機能検査は過テクネチウム酸を用います。
- b:誤り — 放射性ヨウ素治療の食事制限をこの検査へそのまま移しません。ヨウ素薬の影響確認とは別です。
- c:正しい — 正常腺からの排泄を促し、保持される病変との対比を高めます。
- d:誤り — Warthin腫瘍など良性でも強いFDG集積があります。
- e:誤り — 良悪性で値が重なり、FDG単独の鑑別を信頼し過ぎません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:良性・炎症性病変にもFDGが集積する限界。唾液腺刺激の直接プロトコルは追加確認対象。
腫瘍核医学・問9
解答例:e
考え方
通常はCTとPETを順に収集し、呼吸相や体動の違いが位置ずれを作ります。融合装置でも完全一致は保証されません。
各選択肢の解説
- a:正しい — 位置融合とCT値を変換した減弱補正の二用途があります。
- b:正しい — 外部線源による長い収集に比べCTは短時間です。
- c:正しい — 診断条件のCTは通常低線量外部線源より被ばくが増えます。
- d:正しい — 金属のCTアーチファクトが補正へ波及することがあります。機種の補正機能にも依存します。
- e:誤り — 呼吸性の位置ずれは残り、肝横隔膜付近などで誤読につながります。
根拠・参考文献
- IAEA・Nuclear Medicine Resources Manual, 2020 Edition:PET/CTの構成とCTによる減弱補正。
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:呼吸・体動の位置ずれと補正像の注意。
腫瘍核医学・問10
解答例:未確定
未確定・限局集積は見えるが左右標識・対側抑制の判読と抑制試験の意味に留保/根拠確認の限界:印刷画質と抑制試験目的に留保
考え方
CTには左副腎腫瘤があり、拡大したシンチでも限局集積は見えますが、左右の同定標識や対側抑制を信頼して比較するには画質が不足します。コルチゾール産生腺腫を意図した問題と考えますが、正答組を確定しません。
各選択肢の解説
- a:未確定 — 原画像で腺腫と抑制の二項を確証できず、組全体を確定しません。
- b:未確定 — 集積の左右差を確証できません。下垂体性疾患と副腎性を区別する必要があります。
- c:未確定 — 画像所見に加えホルモン結果なしにアルドステロン産生を断定できません。
- d:未確定 — 腺腫・抑制試験の解釈は条件依存で、この組を確定しません。
- e:未確定 — デキサメサゾン抑制は正常・過形成と腺腫の区別に利用できると添付文書にあります。臨床的な抑制試験とシンチ前処置を区別し、検査の目的が曖昧なこの三項の組を確定しません。
根拠・参考文献
- PMDA・アドステロール添付文書:副腎皮質集積、甲状腺ブロック、デキサメサゾンで正常/過形成は低下し腺腫は保持することを確認。原画像の左右・対側抑制の確証とは別。
腫瘍核医学・問11
解答例:a(出題時想定)
出題時想定a・治療全例入院という表現は現行では不適切
考え方
分化型濾胞上皮癌が対象です。T4は半減期が長く、一週間の休薬では通常TSH刺激が不十分です。現在は条件によりrhTSHや外来アブレーションもあります。
各選択肢の解説
- a:正しい — 髄様癌への適応と短すぎるT4休薬が誤りです。
- b:誤り — 組織型は誤りですが、当時の高用量治療の入院は妥当です。現在の外来条件とは区別します。
- c:誤り — 休薬は誤りですがヨウ素制限は適切です。
- d:誤り — ヨウ素制限と通常のガドリニウム造影MRIは基本的に妥当です。
- e:誤り — 通常の造影MRIはヨウ素負荷とは別です。入院要否は現在は投与量・退出基準によります。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・放射性ヨウ素内用療法GL第6版(2018):乳頭癌・濾胞癌、T4四週以上、ヨウ素制限二週と高用量治療の管理。2018年版で時代差あり。
腫瘍核医学・問12
解答例:d
考え方
ヨウ素造影剤は大量の安定ヨウ素を供給し、治療用ヨウ素の取り込みを妨げます。投与直前の検査を避けます。
各選択肢の解説
- a:正しい — 転移治療前に残存正常腺を減らす方針は妥当です。個々の手術適応を検討します。
- b:正しい — 休薬は内因性TSH刺激の一法です。現在はrhTSHを使う場面もあります。
- c:正しい — Tl製剤はヨウ素負荷とは異なり、この理由で禁じる検査ではありません。
- d:誤り — 安定ヨウ素負荷で治療効果を阻害するため最も不適切です。
- e:正しい — 転移治療に用いられてきた投与量範囲です。投与量は患者・病変・線量で個別化します。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・放射性ヨウ素内用療法GL第6版(2018):治療前の全摘・TSH刺激・ヨウ素制限と投与量。
腫瘍核医学・問13
解答例:d(候補)
解答候補・胸郭外集積の転移確定ではない
考え方
原本には両肺門・縦隔の病変に加え、右肩付近など胸郭外の限局集積があります。全て転移と仮定すれば遠隔転移期ですが炎症性偽陽性を除外して確定します。
各選択肢の解説
- a:誤り — 明らかな胸部集積があり、異常なしとする項が違います。
- b:誤り — 異常なしと低い病期の二項が合いません。
- c:誤り — 異常なしが違い、遠隔転移を仮定して低い病期とはしません。
- d:正しい — 胸郭内多発集積と遠隔病変候補から進行期を疑う組です。
- e:誤り — 遠隔病変を陽性と仮定した進行期と低い病期を同時に選べません。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・FDG PET診療GL2020:肺癌の遠隔病期診断とFDG偽陽性。原画像の肩病変の病理はない。
腫瘍核医学・問14
解答例:e
考え方
原本の正常に近い分布は比率が一付近に集中します。換気・血流のまだらな不均一例は広く分布し、片方が優位な例は裾が偏ります。
各選択肢の解説
- a:誤り — 最初の例を正常の狭いピークへ対応させる点が違います。
- b:誤り — 最初を正常ピークとし、まだら例を単一偏位へ置く対応が違います。
- c:誤り — 最初を最も幅広い分布へ置き、正常例を偏位分布へ置く点が違います。
- d:誤り — 正常の第三例は狭いピークで合いますが前二例の対応が逆です。
- e:正しい — 第一例は裾の偏り、第二例は広い比率分布、第三例は一付近の狭いピークです。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・呼吸器核医学診療GL第2版:換気血流比の不均衡と画像評価。ヒストグラム対応は原図による。
腫瘍核医学・問15
解答例:c
考え方
投与経路は静脈ではなく透析液内です。原本で胸部側へ時間とともに放射能が移り、胸腹交通による胸水を考えます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 肺塞栓検査は通常静注MAAであり、この投与経路ではありません。
- b:誤り — 片側過透亮肺の換気血流障害を評価する検査条件とは異なります。
- c:正しい — 腹腔内投与物の胸部移行は透析関連の胸腹交通と胸水を支持します。
- d:誤り — 石灰化へ集積させる検査ではなく液体の移行を追っています。
- e:誤り — 静注粒子の肺循環通過をみる右左シャント評価ではありません。
根拠・参考文献
- Tanほか・腹腔内MAAによる胸腹交通の症例(2016):腹腔内MAA投与後、胸部へ移行する像で胸腹交通を検出。原著全文を開いて確認。本論文の患者は門脈圧亢進であり試験の透析患者本人ではない。
腫瘍核医学・問16
解答例:e(候補)
解答候補・Ga像のみで原発組織型は確定できない
考え方
原本の冠状断では肝の病変と、正中で頭側へ連続する集積が目立ちます。下肢浮腫を合わせ静脈内腫瘍進展を伴う肝原発を考えます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 胆嚢領域の限局病変というより肝と静脈経路に沿う分布です。
- b:誤り — 多発肝転移だけでは正中の連続した進展を説明しにくいです。
- c:誤り — 消化管原発を特定する原本所見に乏しいです。
- d:誤り — 肝転移という説明だけでは静脈進展と浮腫を十分結び付けません。
- e:正しい — 肝病変と下大静脈方向の腫瘍栓を示唆します。ただしGaのみで組織型確定はできません。
根拠・参考文献
- PMDA・クエン酸ガリウム67Ga添付文書:Gaは一部悪性腫瘍・炎症へ集積し非特異的である。腫瘍栓の症例判読は原図による。
腫瘍核医学・問17
解答例:c
考え方
原本は軟部・腎が目立たず骨格が強く描かれるsuperscanです。造骨性転移を来しやすい癌を選びますが原発部位を画像だけで確定しません。
各選択肢の解説
- a:誤り — 前立腺は妥当ですが肺癌より造骨性のびまん性転移に結び付く組を選びます。
- b:誤り — 肺・肝は溶骨性を主体とする場合があり、典型的な組ではありません。
- c:正しい — 前立腺と胃のびまん性造骨性転移が想定されます。
- d:誤り — 胃は候補ですが腎原発は溶骨性で骨シンチが陰性となることもあります。
- e:誤り — 両者とも典型的には溶骨性主体でこの分布の代表ではありません。
根拠・参考文献
- EANM・骨シンチグラフィ診療GL2016:骨形成反応を検出する骨シンチと造骨性・溶骨性転移の違い。原発癌の確定ではない。
腫瘍核医学・問18
解答例:e(候補)
解答候補・画像のみでPTH高値を確定しない
考え方
原本では頭蓋・下顎を含む骨格全体が強く、軟部・腎が目立ちません。代謝性の骨代謝亢進、特に副甲状腺機能亢進を考えます。
各選択肢の解説
- a:誤り — 腎が目立たないことから腎機能正常と保証できません。
- b:誤り — 治療前後の比較がなく、回復反応の増強とは判定できません。
- c:誤り — 局所的な骨拡大を伴う病変より全身代謝性分布が主体です。
- d:誤り — 多骨性でもあり得ますが、この左右対称性は代表的所見ではありません。
- e:正しい — 全身の骨代謝亢進と頭蓋・顎の強い集積が支持します。PTHとCa、腎機能の確認が必要です。
根拠・参考文献
- EANM・骨シンチグラフィ診療GL2016:代謝性骨疾患と全身骨代謝亢進の骨シンチ評価。
腫瘍核医学・問19
解答例:b(候補)
解答例・公式正答未照合/根拠確認の限界:産後再燃・薬副作用頻度の直接原著未確認
考え方
TSH受容体自己抗体による甲状腺刺激が中心で、甲状腺ホルモン過剰は骨代謝を高めます。産後の免疫変動にも注意します。
各選択肢の解説
- a:誤り — 自己免疫と骨代謝は合いますが無顆粒球症は重大でも最多の副作用ではありません。
- b:正しい — 自己抗体、骨代謝亢進、産後の再燃という組合せです。
- c:誤り — 自己免疫と産後は合いますが慢性甲状腺炎との自己免疫背景の重なりを稀と一般化しません。
- d:誤り — 骨代謝は合っても副作用頻度と慢性甲状腺炎の説明が違います。
- e:誤り — 産後は合いますが残る二項は不適切です。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・放射性ヨウ素内用療法GL第6版(2018):バセドウ病治療の病態背景。抗甲状腺薬副作用の頻度・産後研究を直接検証する出典ではない。
腫瘍核医学・問20
解答例:b
解答候補(米国の歴史的治療選択を示す原典の照合は未完了)
考え方
主な細胞障害は短い飛程のβ線で生じます。γ線は体外測定や周囲への放射線防護に関係します。
各選択肢の解説
- a:正しい — 退出条件等を満たし外来で治療できる例があります。
- b:誤り — 治療効果の主体をγ線とする点が誤りです。
- c:正しい — 一過性の機能低下があり、長期には永続低下も生じ得ます。
- d:正しい — 当時の米国で多く用いられた選択という歴史的表現です。現在の全患者へ第一選択と一般化しません。
- e:正しい — 臓器へ入った割合と滞留時間、質量を用いて線量を推定します。
根拠・参考文献
- 日本核医学会・放射性ヨウ素内用療法GL第6版(2018):バセドウ病I131の線量計算と効果・管理。
- MIRDcalc・開発元ユーザーマニュアル:累積放射能と標的質量・核種の線量係数という線量学。
- 厚労省・放射性医薬品投与患者の退出指針(2010改正):総残留量基準のI131 500MBq、Sr89 200MBqと、個別計算での実効半減期の採用を確認。2010年通知であり2005年原通知の全文確認ではない。