2020年8月25日 77修正

 

2017年に実際に試験を受けられて合格された、

  • ふらふら帝国先生
  • KH先生
  • K先生
  • N先生

に解答作成を手伝っていただきました。

ご協力いただき誠にありがとうございました。

解答ここはこうじゃないかなどございましたら、一番下のコメント欄に記載いただければ幸いです。

基礎

1,

正解 d

参考)各種放射線の生体内における線量分布

2,

正解 b

  • b,誤り。gradient echo法は90°より小さなRFパルスを使う。

補足:b 90°より小さいパルス(フリップ角)を使用   c 180°パルスを複数回照射するため撮像時間が早い

3,

正解 a,e

補足:e 過渡平衡:娘核種の放射能量が親核種を追い越して平衡状態となる.半減期が親核種>娘核種だと過渡平衡、親核種娘核種だと永続平衡が成立する

4,

正解 a

  • a,誤り。匿名化されていない。

5,

正解 b,d

頭頚部

6,

正解  b

7,

正解 d

  • 10歳代。右側頭葉から後頭葉の脳軟膜の石灰化、造影MRIで同部位の委縮と脳軟膜の造影増強効果
    →Surge-weber症候群
  • d、誤り。出生早期は石灰化が認められない事が多く、石灰化は5歳以降に見られることが多い。軟膜の血管腫の同定には造影MRIが必要。

8,

正解 b

  • 30歳代女性、右側頭葉の脳出血。nidusと思われるflow voidを認め、動静脈奇形からの出血。

9,

正解   c

  • 30代女性、悪性腫瘍化学療法中の意識障害。左前頭葉に脳梗塞疑う拡散低下域、造影MRIで上矢状静脈洞の造影不良あり、静脈洞血栓を疑います。

10,

正解 d

  • 生下時に髄膜瘤術後の病歴あり。脳梁形成不全を認め、d chiariⅡ型奇形を疑う。

11,

正解 d

  • 50歳代男性の3日前からのふらつき、想起障害。両側尾状核、左前頭葉皮質有意の拡散低下域を認めCreutzfeldt-Jakob病を疑う。

12,

正解   a,b

  • 歩行障害、両手しびれの訴えの病歴。亜急性連合性脊髄変性症を疑う後索の(ハの字型の)T2W高信号域。vitaminB12不足ですのでa 大球性貧血 b胃切除後の既往が関連あり。

13,

正解 e

  • 胸椎レベルの頭尾側に長いT2WI高信号となる病変で、背側に複数のflow voidあり。e dural arteriovenous fistula疑い。

14,

正解 b,e

  • CTで両側涙腺の腫大。画像からはIgG4関連やサルコイドーシス、シェーグレンなどを考えましたが、選択肢からはIgG4関連疾患疑い。b 膵臓 e唾液腺が関連あり。

15,

正解 d

  • 舌根部の単純CTで高吸収な腫瘤。d 異所性甲状腺疑い。

整形外科

16,

正解 a,e

  • A 所見:骨幹端の杯状陥凹―くる病 →○
  • B 所見:骨幹が太く、短い―大理石骨病 →× 軟骨無形性症
  • C 所見:長管骨の弓状変形、骨折あり―軟骨無形性症→× 骨形成不全
  • D 所見:大腿骨頸部に骨折疑い―線維性骨異形成 →× 診断は不明
  • E 所見:骨膜下骨吸収―副甲状腺機能亢進症 →○

17,

正解 d

  • T2*画像で屈筋腱に沿った低信号腫瘤→d 腱鞘巨細胞腫疑い

18,

正解  a,e

19,

正解  d

  • Xpで脛骨の限局的な緻密化。d メロレオストーシスを疑う。

20,

正解 e

  • 肩甲骨内側に索状の脂肪を伴う軟部影。e 弾性線維腫

21,

正解 e

  • MRIで筋肉内に多発する腫瘤。dark star signあり。e 筋サルコイドーシス

胸部

22、

正解 b

  • 右上葉は気腫性変化。左肺下葉には気管支拡張や間質性陰影を疑うスリガラス陰影。良くわかりませんでしたが、CPFEと考えてb。

補足:e 肺線維症の拘束性換気障害と肺気腫の閉塞性換気障害が相殺され、肺活量・1秒率は正常またはやや低下するに留まり、COPDの定義を満たす70%未満の症例は少ない

23,

正解 a

  • アスペルギルス陽性患者の多発する浸潤影および周囲のhalo signとおもわれるスリガラス陰影。血管侵襲性アスペルギルス症と考えてa 侵襲性肺アスペルギルス症。

24,

正解 e

  • 40歳代男性CTで多発空洞→e Langerhans細胞組織球症。

25、

正解 d

  • 右下葉に浸潤影、angiogram signあり。右中葉にも気道散布性の陰影。d 浸潤性粘液癌。

26,

正解 d,e

  • 50歳代女性 右肺底部の気管支拡張と小葉中心性粒状影→d 副鼻腔気管支症候群 e びまん性汎細気管支炎

    27,

    正解 d

    • 40歳代男性。右下葉にgalaxy signを伴う陰影→d サルコイドーシス

    28,

    正解 c

    • 上肺野優位の粒状陰影で、60歳代男性。縦隔に卵殻状石灰化ありから、珪肺として、c職業歴

    29,

    正解

    • 50歳代男性全身倦怠感。小葉中心性の不鮮明な分岐状~粒状影。倦怠感との主訴とも合わせて d 多中心性castleman病

    関連)第334回東京レントゲンカンファレンス

    30,

    正解 e

    • 肺胞蛋白症。KL-6、SP-A、SP-D、LDH高値となる

    31,

    正解 b

    • 胸水ドレナージ6時間後に出現した浸潤影。胸膜側はspareされる。再膨張性肺水腫を疑い b 肺水腫

    関連)再膨張性肺水腫

    32,

    正解 e

    • 30歳代女性の気胸既往。多発する嚢胞。LAM疑い、結節性硬化症で e 腎血管筋脂肪腫

    心血管

    33,

    正解 a,e

    • 左冠動脈起始異常を考えa 突然死の原因 e 左冠動脈主幹部は大動脈と肺動脈の間を走行する

    34,

    正解 c

    • 下壁の血管支配に一致した内膜下優位の遅延造影→c 急性期心筋梗塞

    35,

    正解 b

    • 外傷後の大動脈峡部近傍の仮性動脈瘤→b 大動脈仮性瘤。

    36,

    正解 b

    • 多発する肺AVM(一部は治療後)、頭蓋内にAVMか。→Osler- Weber-Rendu病
    • 関係ないもの b 四肢片側肥大

    37,

    正解 c

    乳腺

    38,

    正解 d

    • マンモで比較的境界明瞭な分葉状腫瘤。浸潤性小葉癌は構築の乱れのみが多い。最も考えにくい→d 浸潤性小葉癌

    39,

    正解  c

    40,

    正解    b

    • 乳腺MRI:T2WIで高信号となる腫瘤で、ダイナミック造影で漸増性の造影効果→b 粘液癌。

    腹部

    41,

    正解 d

    • 生後1か月の子供の嘔吐。USで幽門筋の肥厚と思う所見を認めており、d 肥厚性幽門狭窄。

    42,

    正解 d

    • 新生児の多房性嚢胞。嚢胞間に連続性なし。多嚢胞性異形成腎は通常片側性→d 多嚢胞性異形成腎。

    43、

    正解

    • Xpで右大腿骨頭核の骨硬化、圧潰。ペルテス病→a 男児に多い

    44、

    正解  d

    • 造影CT MIPで肝臓内の動脈拡張→d Osler Weber Rendu病

    45,

    正解 b

    • 内部に門脈索を伴うグリソンに沿った低吸収→Caroli病→肝線維症には進行するけど、HCCは特に合併しない。b 肝細胞癌を合併するが正しくない。

    46,

    正解 d

    • 肝臓のダイナミック造影CT及びEOB-MRI S7に2か所の病変あり。右側の病変は肝細胞相で抜けて血管腫 左側はFNH→d 血管腫と限局性結節性過形成

    47,

    正解 a,e

    • 胆嚢壁肥厚→a 胆嚢癌 e 黄色肉芽性胆嚢炎

    48,

    正解 b

    • 30代女性の膵尾部腫瘤 T1WIで高信号 CTで辺縁に石灰化→SPT疑い。消去法でb。

    49,

    正解 d

    • 50代女性膵尾部のcyst in cyst→MCN疑い→d 星芒状石灰化がみられる(これはSCN)が間違い

    消化管

    50,

    正解 c

    10代男子の血管造影、オペ所見。良くわからないが、選択肢的にメッケル憩室→c 異所性組織として膵が多いが間違い。胃粘膜。

    51,

    正解 a

    • 上行結腸の短縮、変形あり。

    関連)腸結核(治癒像)

    52,

    正解 e

    • 上行結腸周囲の脈管状の石灰化→e 静脈硬化性大腸炎

    腎泌尿器・婦人科

    53,

    正解 b

    • CTで脳室周囲の石灰化、腎AMLで結節性硬化症

    関連)

    54,

    正解 b

    • 副腎皮質機能低下の病歴。両側副腎の腫大石灰化。副腎結核は副腎機能不全をきたすことが多い。

    55,

    正解 a

    • 左副腎腫瘤及び内部に石灰化。画像からは診断できませんでしたが、選択肢的には褐色細胞腫。考えにくいもの→ a

    56,

    正解 b,c

    • 尿道憩室→b 尿路感染を繰り返す c先天性、後天性いずれもあり得る

    57,

    正解 a

    20代女性 急性の腹痛。血性腹水を疑うT2WIで不均一低信号、造影T1WIで高信号となる腹水。左卵巣出血を疑う所見。嚢胞構造は何か?→a 黄体

    しかし、黄体も機能性嚢胞の一部ではないか・・・・

    58,

    正解 a

    • 骨盤内のT2WI低信号腫瘤。腫瘤内左側には変性を疑うT2WI高信号域。造影ではわずかにゆっくり造影される→a 卵巣線維腫

    59,

    正解 a

    • 絨毛性疾患?
    • 10代女性の充実成分を含む嚢胞性病変。未熟奇形腫?

    補足:a 卵黄嚢腫瘍で高値となる。未熟奇形腫や胎芽性癌でも上昇   c 絨毛癌で特異的に上昇   d 未分化胚細胞腫でしばしば上昇(AFPは正常)

    60,

    正解 a,e

    • 20代女性の特に病変のないMRI。ハーフフーリエ高速SE法と通常の高速SE法の比較

    61、

    正解 d

    • 子宮頸癌。左側は明らかに子宮傍組織に浸潤あり。→消去法的にd

    IVR

    62,

    正解 d

    10代男性の手。触診では軟らかい青黒い腫瘤。MRIで多房性のT2WI高信号腫瘤。血流速度の遅い血管奇形(血管腫)と考え→d 放射線治療が適応とならない治療

    63,

    正解 b,c

    外傷で前縦隔に血腫、extravasationあり。内胸動脈からの出血が疑われる。→b ゼラチンスポンジ c ファイバードコイルが塞栓物質

    64,

    正解   e

    • 右下横隔動脈造影でHCCが濃染。

    補足:c 右下横隔動脈が最多、胆嚢動脈がこれに次ぐ

    核医学

    65,

    正解   b

    • MRIで側脳室拡大 脳血流シンチで円蓋部の集積亢進→b 正常圧水頭症

    66,

    正解 d

    • 脳血流シンチ 後部帯状回に集積低下あり。後頭葉は保たれる→d Alzheimer病

    67、

    正解 a,e

    • 左手のしびれとふるえ。DATで集積低下なし。可能性が高いもの→a 本態性振戦 e薬剤性パーキソニズム

    68,

    正解 b

    • 突然の胸痛でLADにPCI後。血流シンチでは血流再開している。Gated SPECTで前壁・心尖部の運動低下。→b 気絶心筋。

    気絶心筋(stunned myocardium)

    気絶心筋(stunned myocardium)とは、冠動脈閉塞後に再灌流しても心機能障害(壁運動異常)が持続し、壁運動回復が遷延すること。出典:急性心筋梗塞後の気絶心筋

    69,

    正解 b

    • 40代男性の失神。安静時心筋血流で優位な血流低下なし。心尖部にて集積増加あり。心電図のST低下と陰性T波→b 肥大型心筋症

    70、

    正解 c

    • 心臓への集積はごくわずか。I型CD36欠損症では心臓が無集積→c
    • プラナー像で写っている心の軽度の集積は腔内のプーリング

    関連)[123]I-BMIPP 心筋無集積と末梢CD36 欠損症との関係

    71、

    正解   d

    • メッケル憩室(異所性胃粘膜)への99mTcパーテクネートの集積→d 胃に生理的集

    72,

    正解 d

    • 唾液腺シンチで15分後に甲状腺に集積あるが、唾液腺に集積なし。→d シェーグレン症候群

    73,

    正解 b

    • 甲状腺中毒症の唾液腺シンチ。左甲状腺に腫瘤あり、唾液腺シンチで同部位に局所の集積→b Plummer病

    74、

    正解 c

    • 99mTc-MIBIで縦隔に局所の集積→c, 異所性副甲状腺の腺腫

    75,

    正解 e

    • 右副腎腺腫あり。131I-アドステロールシンチ。撮像開始タイミングは7日後。

    76,

    正解 d

    • HONDA sign。一見正常像にも見えるが、仙骨背面の横断する集積はやはり異常。→d

    77,

    正解 e

    • 骨肉腫か。筋肉、腎臓への生理的な集積から→e 201TlClシンチ。
    • 99mTc-MIBI:骨髄への生理的集積がもっと目立つ。

     

    78,

    正解 b

    • FDG-PETで筋肉へのびまん性集積。脳への集積低下。→b 糖分摂取(→血糖上昇、インスリン分泌上昇による筋肉への集積亢進。)

    79,

    正解 c

    • FDG-PETで唾液腺に局所的な集積散見。→c 99mTc-パーテクネートでワルチン腫瘍やオンコサイトーマの可能性を検討

    80,

    正解 e

    • e,物理学的半減期はおよそ11日が正解

    233Ra(ゾーフィゴ)

    • 骨転移を有する 去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)の治療薬。
    • α線で治療。
    • 半減期は11.43日。