この年度の出題傾向
2013年度の掲載100問を分野別に整理すると、画像診断55問(55.0%)、放射線治療20問(20.0%)、核医学15問(15.0%)、共通10問(10.0%)です。画像診断の割合は、2005〜2025年の年平均より1.4ポイント高い構成です。テーマ例として、大動脈疾患・DeBakey分類と血栓化偽腔、中枢神経胚細胞腫瘍・放射線感受性と必要線量、核医学・肝胆道排泄と胆嚢の生理的描出を扱います。
2005〜2025年度の掲載解説を一問一分野で集計。平均は年度別構成比の単純平均です。公式配点や将来の出題数、正答率に基づく難易度を示すものではありません。
放射線科専門医・2013年
分野を選び、問題番号を押すと解答・解説が表示されます。各問に分野と出題テーマ、判断のポイント、注意点、参考文献を付けています。
問題文・選択肢・図・画像・問題PDFは掲載していません。
2026年10月18日:全100問を改訂しました。解答例は非公式です。問15・23・31は判定保留、問65は比較根拠未確認です。問75は文献に基づく修正候補、問100は出題当時と現在を分けて記載しています。
解答作成にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。ご意見はページ下部のコメント欄へお寄せください。
問題番号から選ぶ
放射線科専門医試験 2013年度 問1
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問1
解答例:a、b
選択肢別の解説
a|正しい
ヘリウム原子核で、陽子2個に対応する正の電荷を持ちます。
b|正しい
電子または陽電子の流れであり、負または正の電荷を持つ粒子線です。
c|異なる
電荷を持たない光子で、電離は主に生じた二次電子を介して起こります。
d|異なる
γ線と同じ光子で、発生過程が異なっても荷電粒子線ではありません。
e|異なる
粒子線ですが中性子自体は電荷を持たず、反跳陽子等を介して電離を生じます。
判断のポイント
α線はヘリウム原子核、β線は電子または陽電子の流れであり、電荷を持つ粒子線である。γ線・X線は光子、中性子線は電荷を持たない粒子線である。
鑑別・注意点
粒子線であることと電荷を持つことは別である。中性子も粒子だが、相互作用で生じる二次荷電粒子を介して組織へエネルギーを与える。
放射線科専門医試験 2013年度 問2
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問2
解答例:d、e
選択肢別の解説
a|低LET
光子が生む二次電子による比較的疎な電離が主体です。
b|通常低LET
臨床の通常の電子線は高LETの代表ではありません。
c|通常の比較では低LET側
陽子も終端でLETが上がりますが、治療の典型比較では中性子・炭素を高LETの代表とします。
d|正しい想定
中性子が作る反跳陽子等の二次荷電粒子が密な電離を与えます。中性子自体に荷電粒子と同じLETを直接当てはめません。
e|正しい
炭素イオンは標的付近の高LET領域を利用して高い生物効果を与えます。深さでLETは変化します。
判断のポイント
中性子線は反跳陽子などの二次粒子を介して密な電離を生じ、炭素線も高LET領域を利用する代表的放射線である。
鑑別・注意点
陽子線のLETも飛程終端で上昇し、一定値ではない。臨床での典型的比較として読む。中性子そのものに荷電粒子と同じ定義のLETを直接割り当てるのではなく、二次粒子の寄与を考える。
放射線科専門医試験 2013年度 問3
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問3
解答例:d
選択肢別の解説
a|含む方法がある
強いT2強調で尿の静止液体を描出する方法はhydrographyです。排泄性造影法もあるため名称だけで一律同原理とはしません。
b|含む
唾液腺管内の液体を強いT2強調で描出します。
c|含む
脊柱管内の髄液を高信号化し、髄液腔の輪郭を描出します。
d|正しい
拡散の方向性を用いて線維走行を推定する方法で、静止液体を描くhydrographyとは異なります。
e|含む
胆汁・膵液の長いT2を利用して胆膵管を描きます。
判断のポイント
MR hydrographyは主に強いT2強調によって静止・低速の液体を高信号で描出する。tractographyは拡散の方向性から白質線維などの走行を推定する別の方法である。
鑑別・注意点
MR urographyには排泄性造影法もあり、名称だけで全検査が同一原理とはしない。MRCPやMR myelographyでは液体以外の高信号や流れの影響にも注意する。
放射線科専門医試験 2013年度 問4
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問4
解答例:e
選択肢別の解説
a|別の原因
励起の不均一は信号むら等を生じますが、水脂肪の位置ずれの基本原因ではありません。
b|別の原因
磁化率差は局所磁場の乱れと歪み・信号欠損を生み、化学シフトとは区別します。
c|別の原因
受信感度むらは信号分布の不均一を作りますが、水と脂肪の周波数差ではありません。
d|別の原因
導電性・誘導電流の差を化学シフトの直接原因とはしません。
e|正しい
電子環境の違いで共鳴周波数が異なり、位置ずれや逆位相の信号相殺を生みます。
判断のポイント
水と脂肪ではプロトンの電子環境により共鳴周波数が異なる。この差が画像上の位置ずれや、逆位相での信号相殺を生む。
鑑別・注意点
磁化率アーチファクトとは原理が異なる。磁場強度、受信帯域、エコー時間、読み出し方向などで出方が変わり、脂肪抑制や化学シフト法にも利用される。
放射線科専門医試験 2013年度 問5
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問5
解答例:a、e(典型的な細胞生存曲線の比較)
選択肢別の解説
a|正しい
有糸分裂期は一般に放射線感受性が高い時相です。
b|代表でない
静止期の感受性は細胞種により異なり、普遍的な高感受性相として選びません。
c|逆の傾向
S期後半はDNA修復等により比較的抵抗性です。
d|代表でない
G1前半よりM期やG1/S付近の感受性上昇を問う典型的比較です。
e|出題想定に合う
G1後半からS期への移行付近にも感受性上昇を認めます。ただし細胞種・LETによる差があります。
判断のポイント
M期は一般に高感受性で、G1後半からS期への移行付近にも感受性が高い領域を認める。S期後半は比較的抵抗性である。
鑑別・注意点
最も典型的な高感受性相はG2後半〜M期である。細胞種や放射線のLETによって周期差は変わり、すべての細胞に同じ順位を固定しない。
放射線科専門医試験 2013年度 問6
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問6
解答例:a、d
選択肢別の解説
a|正しい
p21等を介して細胞周期を止め、DNA損傷のある細胞の増殖を抑えます。
b|代表機能ではない
修復で生存が可能になる場合はありますが、一般的な生存促進を代表的がん抑制作用とするものではありません。
c|誤り
損傷下の無制限な増殖を促すのではなく、チェックポイントを働かせます。
d|正しい
修復困難な損傷等ではアポトーシス経路を促進します。
e|代表機能ではない
細胞死経路は複雑ですが、本問の代表的作用は周期停止とアポトーシスです。
判断のポイント
p53はDNA損傷などに応答して細胞周期停止を誘導し、修復が困難な場合にはアポトーシスを促進する代表的ながん抑制因子である。
鑑別・注意点
p53の作用は損傷の程度、細胞の状態、他の経路によって異なる。細胞周期を止めることと、常に直ちに細胞を死滅させることは同義ではない。
放射線科専門医試験 2013年度 問7
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問7
解答例:d
選択肢別の解説
a|含む
細胞が亜致死損傷等を修復する過程です。
b|含む
照射期間中に生残細胞が増殖する過程で、腫瘍では制御を妨げ得ます。
c|含む
次回照射までの細胞周期分布の変化を指します。
d|正しい
遺伝的組換えという過程はDNA修復にも関係しますが、標準的な4Rの名称には入りません。
e|含む
低酸素腫瘍細胞の酸素状態が改善して感受性が高くなる過程です。
判断のポイント
4Rはrepair、repopulation、redistribution、reoxygenationである。recombinationはこの標準的な4Rには含まれない。
鑑別・注意点
修復・再増殖・再分布・再酸素化は、正常組織と腫瘍の両方で治療結果に関わる。再増殖はとくに治療期間延長で腫瘍制御に不利となる場合がある。
放射線科専門医試験 2013年度 問8
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問8
解答例:b
選択肢別の解説
a|利点となる
腫瘍と正常組織の修復や反応差を利用して治療可能比を改善します。
b|誤り
通常の分割で全期間が長くなると加速再増殖を許すことがあり、抑制そのものが分割の利点ではありません。
c|利点となる
分割間に再酸素化した腫瘍細胞を次の照射で攻撃できます。
d|利点となる
照射間の修復によって正常組織の耐容性を高めます。
e|利点となる
生残細胞が感受性の高い時相へ再分布する効果を利用できます。
判断のポイント
分割の間隔は正常組織の修復、腫瘍の再酸素化や細胞周期再分布を利用できる。一方、長い治療期間は腫瘍の加速再増殖を許す場合があり、これを抑えること自体が通常の分割の利点ではない。
鑑別・注意点
加速再増殖の抑制を目指して全治療期間を短縮するのが加速照射の考え方である。分割回数、1回線量、全治療期間を別の要素として整理する。
放射線科専門医試験 2013年度 問9
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問9
解答例:c
選択肢別の解説
a|関係する
医用画像と関連情報の形式・通信等を定める標準です。
b|関係する
Grayscale Standard Display Functionは表示階調の標準化に関係します。
c|誤り
IHEのCPIはConsistent Presentation of Imagesで、画像の一貫した表示を扱い、コスト効率ではありません。
d|関係する
医療情報交換の標準群で、電子カルテ等の連携に関係します。
e|関係する
既存標準を組み合わせ医療情報システムの相互運用性を実現する取組です。
判断のポイント
放射線情報連携におけるCPIはConsistent Presentation of Images(画像の一貫した表示)の統合プロファイルであり、コスト効率という意味ではない。
鑑別・注意点
CPIはDICOMの表示関連情報やGSDF等を用いる。略語には他分野の意味もあるため、IHEと画像表示の文脈に合わせて読む。
放射線科専門医試験 2013年度 問10
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問10
解答例:c
選択肢別の解説
a|適切
読影環境への立入りを必要者に限定し、患者情報への不正アクセスを抑えます。
b|適切
離席時などに端末から患者情報が見られることを防ぎます。
c|不適切
診療上の患者同定と必要な臨床情報を失い、取り違えや不十分な読影の原因になります。研究匿名化とは区別します。
d|適切
研究や教育等の目的に応じ匿名化できる機能を備えます。診療で必要な識別情報まで一律削除する意味ではありません。
e|適切
表示患者をそろえ、異なる患者の画像・報告を参照する誤りを防ぎます。
判断のポイント
診療として遠隔読影する際に患者基本情報を一律に削除すると、患者の取り違えや必要情報の不足を招く。適切な患者同定と必要な臨床情報の取得が必要である。
鑑別・注意点
情報保護は単なる全削除ではなく、アクセス権、通信保護、利用目的と必要最小限の共有で行う。研究用匿名化と、診療での正確な識別を混同しない。
放射線科専門医試験 2013年度 問11
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問11
解答例:d(全身性急性放射線症候群の前駆症状)
選択肢別の解説
a|含まれる
線量依存で早期の悪心・嘔吐が生じ、被ばくからの時間も重症度推定の情報となります。
b|含まれる
一定以上の全身被ばくでは早期の消化器症状として現れ得ます。
c|含まれる
高線量で早期の発熱を認めることがあります。
d|正しい
掻痒は主に局所皮膚障害に関連し、全身性急性放射線症候群の代表的前駆症状とは区別します。
e|高線量で含まれ得る
非常に高線量の神経血管症候群では意識障害が早期に出現し得ます。
判断のポイント
全身性の急性放射線症候群では悪心・嘔吐、下痢、発熱などが前駆症状となり、非常に高線量なら意識混濁などの神経症状も早期に起こり得る。掻痒は主に皮膚放射線障害の症状として区別する。
鑑別・注意点
全身性症候群と局所皮膚障害は同時に起こる場合もある。皮膚症状の表をそのまま全身性の前駆症状の根拠とせず、線量・範囲・時間経過を合わせて理解する。
放射線科専門医試験 2013年度 問12
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問12
解答例:c(国内法令の管理区分)
選択肢別の解説
a|通常共通
基本的な健康診断項目を単純な男女差で変更することを問うものではありません。
b|通常共通
業務と線源等に応じた防護教育が必要で、性別だけで項目を分けるのが主な差ではありません。
c|正しい
国内の妊娠可能女性の線量管理には月単位集計等の区分があり、限度の期間と測定間隔を分けて確認します。
d|誤り
一日の勤務時間を男女別の一律値で規定する方式ではありません。
e|通常共通
区域・線源に応じた環境管理を行い、個人の線量集計の違いとは区別します。
判断のポイント
妊娠可能な女性の管理では、男性などと異なる月単位の線量集計や3か月区分の限度を含む管理が必要となる。作業時間を単純に男女別に固定する制度ではない。
鑑別・注意点
適用は妊娠の可能性がないとされた場合等の法令上の区分や例外を確認する。測定、集計、限度の期間を区別し、妊娠申出後には別の防護条件も適用する。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問13
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問13
解答例:d
選択肢別の解説
a|異なる
0.01はX線の放射線加重係数ではありません。
b|異なる
組織に関する係数等と混同せず、光子の放射線加重係数は1です。
c|異なる
X線を吸収線量の10分の1に重み付けする係数ではありません。
d|正しい
防護上の光子の放射線加重係数は1です。「加重」が正しい用語で、治療用RBEとは別です。
e|異なる
X線の標準値は2ではなく1です。
判断のポイント
X線の放射線加重係数は1である。放射線の種類による生物学的効果の違いを防護上考慮し、吸収線量から等価線量を求める際に用いる。
鑑別・注意点
正しい用語は「放射線加重係数」であり、旧解説の「加重が誤りで荷重が正しい」という指摘を訂正した。組織加重係数や治療で用いるRBEとは別の量である。
放射線科専門医試験 2013年度 問14
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問14
解答例:c(職業外で自発的に支援する介護者)
選択肢別の解説
a|適切
医療従事者が仕事で受ける線量は職業被ばくです。
b|適切
患者自身の診断・治療に伴う意図された被ばくは医療被ばくです。
c|誤りの想定
家族等が職業外で自発的に患者を支える被ばくは医療被ばくの一部です。業務で介助する職員とは区別します。
d|適切
原子力施設の職員が業務で受ける線量は職業被ばくです。
e|防護上の区分に合う
胎児は職員本人の職業被ばく区分と同一に扱わず、公衆相当の防護を考慮します。
判断のポイント
患者の検査を自発的に支える家族などの被ばくは、医療被ばくの一部として扱う。医療従事者が業務として介助する際の職業被ばくとは異なる。
鑑別・注意点
同じ「介護者」でも業務上の従事か、家族等の自発的支援かで区分は変わる。目的と役割を確認し、支援者には線量拘束値等による防護を行う。
放射線科専門医試験 2013年度 問15
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問15
解答例:判定保留(しきい値の定義と選択肢が重複)
選択肢別の解説
a|定義上候補・保留
実用的なしきい値約1%を含みますが、次肢とも1%で重なるため一意に選べません。
b|旧想定だが保留
約1%を含む一方、TD5/5の5%としきい値は別概念です。範囲だけで旧解答を確定しません。
c|しきい値と異なる
5〜25%という比較的高い発生率の耐容評価と、約1%を目安とするしきい値を混同しません。
d|しきい値と異なる
高い障害発生率の範囲であり、実用的なしきい線量の定義とは異なります。
e|別の指標
50%発生線量の概念はあり得ますが、本問のしきい値の標準的定義ではありません。
判断のポイント
ICRPの実用的なしきい線量は、特定の組織反応が約1%に生じる線量として定義される。放射線治療の従来の耐容線量にはTD5/5など別の指標がある。
鑑別・注意点
旧解答は1〜5%を選んでいたが、しきい値と5年間5%の耐容線量を同じ定義にはできない。選択肢の0.5〜1%と1〜5%は1%で重複し、文脈の指定も不十分なため一意に確定しない。
放射線科専門医試験 2013年度 問16
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問16
解答例:e
選択肢別の解説
a|年齢が非典型
通常は思春期等に多く、乳児の第一候補にはしません。
b|年齢が非典型
小児・若年の腫瘍ですが乳児発症は稀で、選択肢ではLCHを優先します。
c|通常は異なる
典型的にはより年長の小児の骨幹端皮質側で、侵襲的な乳児病変とは合いません。
d|年齢・部位が非典型
脛骨骨幹の腫瘍として重要ですが、乳児の代表病変ではありません。
e|最も適切
乳幼児にも生じ、初期には溶骨と骨膜反応が強くみられます。感染等も除外し組織で確認します。
判断のポイント
乳児の溶骨性病変に骨膜反応を伴う場合、選択肢ではLangerhans細胞組織球症が適合する。LCHは初期に侵襲的な骨破壊や周囲反応を示し得る。
鑑別・注意点
LCHを画像だけで確定せず、感染や他の全身性疾患も鑑別する。骨肉腫やEwing肉腫の典型的好発年齢とは大きく異なる点が重要である。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問17
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問17
解答例:a、c(低侵襲性を示唆する所見)
選択肢別の解説
a|支持する
明瞭な硬化縁は骨が反応する時間のあった緩徐な病変を示唆します。良性確定ではありません。
b|判定できない
点状石灰化は軟骨性基質等を示しますが、基質だけで良悪性を決めません。
c|支持する
平滑な皮質肥厚は比較的ゆっくりした反応を示唆します。不整破壊や軟部腫瘤も確認します。
d|単独では不足
地図状破壊でも境界や移行帯により良悪性があり、型だけで良性とはしません。
e|悪性・感染等を疑う
浸透性の広い移行帯は急速な破壊を示唆し、良性の代表徴候ではありません。
判断のポイント
明瞭な硬化縁と滑らかな骨皮質肥厚は、骨が反応する時間のある比較的緩徐な病変を示唆する。浸透状破壊は急速な進行を疑わせる。
鑑別・注意点
これらは良性の確定所見ではない。地図状破壊にも良性・悪性があり、境界と移行帯を確認する。点状石灰化も軟骨基質を示すだけで良悪性は決められない。
放射線科専門医試験 2013年度 問18
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問18
解答例:b、d
選択肢別の解説
a|比較上低い
関節面損傷は重要ですが、舟状骨近位や大腿骨頭の血流途絶の高リスク二部位とは異なります。
b|正しい
腰部骨折は逆行性に栄養される近位骨片の血流を障害し、壊死を起こし得ます。
c|比較上低い
壊死より変形治癒や関節障害等が問題となることが多い部位です。
d|正しい
関節包内の骨折で骨頭への支帯血管等が損なわれ、転位により壊死リスクが高まります。
e|比較上低い
足関節外果は提示二部位のような典型的な壊死高リスク部位ではありません。
判断のポイント
舟状骨腰部骨折は近位骨片への逆行性血流を障害し、大腿骨頸部骨折は骨頭への血流を損なうため骨壊死を生じやすい。
鑑別・注意点
壊死リスクは骨折部位と転位、血管損傷の程度に依存する。舟状骨はとくに近位骨片、大腿骨は関節包内骨折の血流を意識して評価する。
放射線科専門医試験 2013年度 問19
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問19
解答例:b
選択肢別の解説
a|変性でも生じる
椎間板内ガスはvacuum現象でみられ、存在だけで感染とはしません。
b|最も重要
外傷・手技の説明がない筋内ガスはガス産生感染等を疑い、全身状態と筋膜・液体の変化を緊急評価します。
c|原因を確認
椎体内vacuumは壊死・圧潰等で起こりますが、骨内ガスが感染を示す例もあり絶対除外はしません。
d|変性でも生じる
関節内vacuumとして生じる場合があり、周囲炎症と臨床を合わせます。
e|変性でも生じる
線維軟骨部の変性性ガスがあり得て、ガスだけを感染特異的としません。
判断のポイント
外傷・処置などの説明がない筋肉内ガスは、ガス産生菌による筋感染などを疑う重要な所見である。周囲液体、筋膜の変化、全身炎症所見を確認する。
鑑別・注意点
椎間板や関節内ガスは変性性vacuum現象でも生じるが、骨内ガスが感染を示す例もある。ガスの部位だけで感染を確定・除外せず、急速な症状には緊急対応する。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問20
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問20
解答例:b
選択肢別の解説
a|I型
骨端線に沿う分離で、骨幹端骨片を伴うII型ではありません。
b|正しい
骨端線から骨幹端に及ぶII型で、一般に最も多い骨端線損傷の型です。
c|III型
骨端線から骨端を通り関節面に及ぶ型です。
d|IV型
骨幹端から骨端線・骨端を横切り関節面へ至る型です。
e|V型
骨端線の圧挫型で、初期画像が目立たなくても成長障害に注意します。
判断のポイント
提示図bは骨端線から骨幹端へ骨折線が及ぶSalter–Harris II型で、骨端線骨折の中で最も多い型である。
鑑別・注意点
成長障害のリスクは型だけでは決まらず、部位、年齢、転位、整復状態などに依存する。関節面へ及ぶIII・IV型や圧挫性のV型も区別する。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問21
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問21
解答例:c(他所見との比較)
選択肢別の解説
a|高い関連
特に乳児後方の肋骨骨折は機序との整合性を慎重に評価します。
b|高い関連
異なる時期の骨折は繰り返す外力を疑う情報で、病歴と全身を確認します。
c|比較上低い
歩行児の軽微な捻りでも生じる幼児骨折があります。ただし歩行前や説明不一致では虐待を除外できません。
d|高い関連
古典的骨幹端隅角損傷は非偶発性外傷を疑う重要な所見です。
e|評価が必要
治癒中の骨幹部骨折は時期・受傷説明と整合するか確認し、仮骨だけで原因を断定しません。
判断のポイント
歩行を始めた幼児の脛骨斜・らせん骨折は軽微な転倒でも生じ、虐待への特異性は古典的骨幹端損傷や乳児の後方肋骨骨折などより低い。
鑑別・注意点
この骨折だけで虐待を否定しない。歩行前の乳児、説明と合わない損傷、新旧骨折や他の所見があれば、年齢と発達段階を踏まえて詳しく評価する。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問22
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問22
解答例:a、d
選択肢別の解説
a|正しい
角化物等の内容がDWI高信号を示し、髄液様のくも膜囊胞との鑑別に役立ちます。
b|代表的でない
ADCは組織と変性で変わりますが、提示の高DWI二病変の代表ではありません。
c|通常低信号
髄液様の自由な拡散で通常DWIは抑制され、ADCが高い病変です。
d|正しい
高細胞密度が拡散を制限し、DWI高信号・ADC低下が代表的です。
e|代表的でない
一般にADCが高めで、髄芽腫等の高細胞密度腫瘍ほど制限しない傾向です。
判断のポイント
類上皮腫は内容物の性状、悪性リンパ腫は高い細胞密度により拡散強調像で高信号となる。くも膜嚢胞は通常、髄液に近い拡散を示す。
鑑別・注意点
DWI高信号だけを悪性所見と扱わない。ADC、FLAIR、造影や病変の局在を合わせ、類上皮腫とくも膜嚢胞などを鑑別する。
放射線科専門医試験 2013年度 問23
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問23
解答例:判定保留(旧解答b、比較条件が不十分)
選択肢別の解説
a|比較条件不明
血管腫という名称に複数病型が含まれ、後頭葉の頻度比較を一義に定められません。
b|旧想定だが保留
他の葉に多い傾向があっても後頭葉発生はあり、同一集団の頻度比較なしに最も稀とは確定しません。
c|よく起こり得る
後大脳動脈領域に対応し、後頭葉は典型的な梗塞部位の一つです。
d|後方優位が典型
頭頂後頭部を中心とする血管原性浮腫が代表ですが、他部位にも及びます。
e|後方病変が重要
脳卒中様病変は後方に多く、単一血管領域に一致しない分布や移動を評価します。
判断のポイント
PRESやMELASの発作性病変は後方領域に多く、後大脳動脈領域の梗塞も後頭葉病変の代表である。一方、膠芽腫も後頭葉に発生する。
鑑別・注意点
「血管腫」の病型が明示されず、各疾患の後頭葉発生率を同じ対象集団で比較できない。膠芽腫の他葉での好発だけを根拠に、選択肢中で最も稀と確定しない。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問24
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問24
解答例:b
選択肢別の解説
a|代表的でない
基底核のT2異常等が重要ですが、被殻のT1高信号を典型とする組合せではありません。
b|正しい
マンガン蓄積によるT1高信号は淡蒼球優位ですが、被殻等にも広がることがあります。
c|代表的でない
白質障害や萎縮、視床等のT2変化が代表で、このT1所見の第一候補ではありません。
d|代表的でない
被殻萎縮やT2低信号、橋小脳変化等が重要で、被殻T1高信号の代表ではありません。
e|代表的でない
脳幹や深部灰白質の炎症性T2病変等を評価し、提示T1所見を典型とはしません。
判断のポイント
慢性肝障害や門脈体循環シャントではマンガン沈着による基底核のT1高信号を認めることがある。典型的には淡蒼球優位で、被殻等にも及ぶ。
鑑別・注意点
設問の被殻という部位を、淡蒼球だけの説明に置き換えない。糖代謝異常、出血、石灰化など別のT1高信号原因もあり、信号分布と臨床背景を確認する。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問25
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問25
解答例:b(典型的関連所見の比較)
選択肢別の解説
a|関連する
直接外力や加速減速に伴う実質損傷を認め得ます。
b|比較上低い
静脈洞血栓は代表的頭部外傷所見より関連が低いものの、存在しても虐待を否定できません。
c|関連する
頭部への外力で生じ、骨折型と発達段階・受傷説明を合わせます。
d|関連する
慢性の硬膜下貯留は評価対象ですが、画像だけで受傷回数や正確な時期を断定しません。
e|関連する
急性硬膜下血腫は虐待関連頭部外傷で重要な所見です。ほかの原因も臨床から評価します。
判断のポイント
虐待関連頭部外傷では硬膜下血腫、脳実質損傷、頭蓋骨骨折などを評価する。静脈洞血栓はこれらに比べ典型的な関連所見ではない。
鑑別・注意点
血栓があれば虐待でないと判断することはできない。外傷に伴う二次的静脈異常や血腫の圧迫と、一次性の静脈洞血栓症を区別し、臨床・他の損傷所見を総合する。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問26
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問26
解答例:d
選択肢別の解説
a|通常抑制される
反復励起で静止組織の信号が飽和し、流入血液との対比が生じます。
b|第一候補でない
通常の非造影TOFで脈絡叢を最も代表的な高信号静止組織とはしません。
c|通常低信号
髄液と似た性状であり、T1の短い組織のような高信号とは異なります。
d|正しい
後葉はT1短縮のためTOF元画像でも高信号となり得ます。高信号の全てを血管と誤認しません。
e|通常抑制される
内耳の液体は長いT1を持ち、TOFの代表的な高信号組織ではありません。
判断のポイント
TOF-MRAはT1強調系の撮像であり、下垂体後葉などT1が短い静止組織も高信号に描出され得る。すべての高信号が血流を意味するわけではない。
鑑別・注意点
元画像を確認して血管と組織を区別する。血流の流入効果、飽和、流速や方向の影響もあり、MIP画像だけで病変を判断しない。
放射線科専門医試験 2013年度 問27
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問27
解答例:a、b(代表的合併腫瘍)
選択肢別の解説
a|正しい
多発髄膜腫はNF2関連神経鞘腫症の重要な腫瘍です。
b|正しい
脊髄等の上衣腫も代表的関連腫瘍で、前庭神経鞘腫とともに評価します。
c|代表二腫瘍でない
稀な合併報告を完全否定しませんが、髄膜腫・上衣腫ほど代表的ではありません。
d|NF1が代表
視神経路膠腫は主としてNF1との組合せが重要です。
e|NF1が代表
神経線維腫主体の病型と、神経鞘腫主体のNF2を区別します。
判断のポイント
NF2関連シュワノマトーシスでは前庭神経鞘腫に加え、髄膜腫と上衣腫が代表的に合併する。視神経膠腫や神経線維腫を主体とするNF1とは区別する。
鑑別・注意点
星細胞腫などがまれに報告されることはあるが、代表的な2つを選ぶ趣旨で読む。旧称NF2と現在の名称・診断基準の対応も確認する。
放射線科専門医試験 2013年度 問28
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問28
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
真の被膜を持つ限局性腫瘍とは異なり、周囲へ進展する富血管性病変です。
b|誤り
思春期から若年の男性に好発します。
c|原発部位が異なる
鼻腔後方・蝶口蓋孔近傍から生じる病変で、蝶形骨洞への進展と原発を区別します。
d|正しい
翼口蓋窩へ広がって拡大し、上顎洞後壁の前方偏位等を来します。
e|誤り
典型的富血管性病変の安易な生検は大量出血の危険があり、画像と血管評価で計画します。
判断のポイント
若年性血管線維腫は鼻腔後方から翼口蓋窩へ広がり、同窩の拡大や上顎洞後壁の前方弯曲を生じる。血流が豊富なことが特徴である。
鑑別・注意点
若年男性の鼻出血・鼻閉と画像所見が重要で、通常は出血リスクのある安易な生検を避ける。進展範囲と栄養血管を評価して治療計画を立てる。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問29
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問29
解答例:a、d
選択肢別の解説
a|正しい
一般に被膜を持ちますが、偽足状・衛星結節等の被膜外成分もあり手術では注意します。
b|誤り
高細胞密度でADCが低い傾向を示します。
c|誤り
耳下腺内にはリンパ節が存在し、炎症や転移等で腫大します。
d|正しい
顔面神経面を推定する解剖学的指標です。静脈・神経の走行変異も確認します。
e|誤り
一般に早期に増強しwashoutするパターンが代表で、緩徐な漸増性は多形腺腫等と比較します。
判断のポイント
多形腺腫は一般に被膜を持ち、下顎後静脈は顔面神経面を推定する目印となる。腫瘍と神経の位置関係は術前評価に重要である。
鑑別・注意点
被膜外の小結節や静脈・神経の変異があり、被膜や静脈の位置だけで完全に判断しない。Warthin腫瘍は早期増強とwashout、リンパ腫は低ADCが手掛かりとなる。
放射線科専門医試験 2013年度 問30
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問30
解答例:c
選択肢別の解説
a|代表的でない
充実腫瘍は相対的な信号差を示しても、真菌塊の著明低T2ほど特徴的な選択肢ではありません。
b|通常高信号
水分の多い炎症・分泌液が一般的で、極端な濃縮等の例外は内容で評価します。
c|正しい
濃縮内容と金属元素等で著明T2低信号を示します。侵襲性の判定には周囲進展と臨床も必要です。
d|通常高信号
液体成分は通常T2高信号で、蛋白濃度等による例外はあります。
e|主体は異なる
豊富な血管のflow voidはありますが、腫瘤全体の著明低T2を代表とする病態ではありません。
判断のポイント
副鼻腔真菌塊は濃縮した内容物や金属元素などの影響により、T2で著明な低信号・信号欠損を示しやすい。周囲の炎症性粘膜は高信号となることがある。
鑑別・注意点
低信号だけで侵襲性か非侵襲性かは判定できない。CTの高吸収・石灰化、骨や眼窩・頭蓋内への進展、免疫状態を合わせて評価する。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問31
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問31
解答例:判定保留(旧解答dは根拠未確認)
選択肢別の解説
a|対応し得る
血管前の腫大で前接合線が押され得ますが、線だけで節病変を確定しません。
b|用語の区別が必要
奇静脈自体の拡張と右気管気管支領域の腫大を区別する必要があり、陰影の名称だけで裁定しません。
c|対応し得る
気管分岐下の腫大は奇静脈食道陥凹の輪郭を変え得ます。
d|旧解答だが保留
右心横隔膜角にもリンパ節があり腫大し得るため、この部位に節陰影が出ないという理由は不適切です。
e|対応し得る
大動脈下節は大動脈肺動脈窓に位置し、腫大で窓の輪郭が変わります。
判断のポイント
縦隔線の偏位は、接する肺と縦隔組織の境界が押されて生じる。前接合線、大動脈肺動脈窓、奇静脈食道線は、それぞれ異なる縦隔領域を評価する手掛かりになる。
鑑別・注意点
右心横隔膜角にもリンパ節病変は生じるため、「同部にリンパ節腫大は現れない」という理由では旧解答dを支持できない。奇静脈自体の拡張と周囲リンパ節の陰影も区別が必要であり、公式解答を確認するまで一意に確定しない。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問32
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問32
解答例:b
選択肢別の解説
a|通常逆の傾向
臥位・吸気不足では横隔膜が高く見えやすく、立位より低位とはしません。
b|正しい
臥位では重力性の血流上下差が小さくなり、上肺野血管が相対的に太く見えます。
c|誤り
胸水が背側へ広がり、立位の液面や肋骨横隔膜角の変化として見つけにくくなります。
d|誤り
吸気、回旋、重なり等に制約があり、通常は立位PAより肺野評価に不利です。
e|誤り
APの拡大効果等があるため立位PAの50%上限をそのまま使いません。
判断のポイント
臥位では重力による肺血流の上下差が減り、立位に比べ上肺野血管が太く見えやすい。AP撮影では心陰影の拡大も加わる。
鑑別・注意点
臥位の胸水は背側へ広がり、立位の肋骨横隔膜角鈍化として捉えにくい。吸気不足や回旋の影響を確認し、立位PA像の心胸郭比50%をそのまま当てはめない。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問33
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問33
解答例:e
選択肢別の解説
a|通常下肺優位
胸膜下・肺底部の線維化が代表です。
b|ランダム分布
血行性の微小結節であり、上肺優位を代表としません。
c|通常下肺優位
下肺野のすりガラス影・網状影・牽引性拡張が代表です。
d|上肺優位ではない
細気管支中心の結節と拡張を全肺で評価し、典型的上肺囊胞性病変とは異なります。
e|正しい
成人では上中肺野の結節・不整囊胞と肺底部の相対的温存が特徴です。
判断のポイント
成人の肺Langerhans細胞組織球症では、結節と不整形の嚢胞が上中肺野に優位となり、肺底部・肋骨横隔膜角が比較的保たれる。喫煙歴と併せて判断する。
鑑別・注意点
病期により結節主体から嚢胞主体へ変化するため、嚢胞だけを探すと初期病変を見落とす。小児例では成人に特徴的な肺底部温存が明瞭でないこともある。
放射線科専門医試験 2013年度 問34
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問34
解答例:b(転移リンパ節と判断する場合)
選択肢別の解説
a|誤り
第7版の胸郭外骨転移はM1bであり、胸膜等のM1aとは区別します。
b|部位対応で正しい
気管分岐下の転移節はN2です。ただし大きさだけでは転移確定ではありません。
c|径だけでは誤り
30 mm以下でも浸潤部位等による上位T要件があればT1ではありません。
d|誤り
腹部大動脈周囲節は非領域の遠隔転移であり、N3の胸部・鎖骨上領域と異なります。
e|誤り
カテゴリー選択に疑義がある場合は低い方を採る一般原則で、機械的に進行側へ分類しません。
判断のポイント
出題当時のTNM第7版では、同側縦隔または気管分岐下リンパ節への転移がN2に当たる。骨など胸郭外への遠隔転移はM1bで、腹部大動脈周囲リンパ節転移も所属リンパ節のN3には含めない。
鑑別・注意点
リンパ節の腫大だけでは転移は確定しないため、bは部位とN分類の対応を問う表現として読む。また、腫瘍径が30 mm以下でも浸潤部位などによってT1以外となる。後年の分類改訂を2013年の設問に混在させない。
放射線科専門医試験 2013年度 問35
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問35
解答例:e(典型的な中心性気道病変として)
選択肢別の解説
a|通常末梢優位
塞栓性結節や楔状陰影は末梢・胸膜側に多い傾向です。
b|通常末梢優位
UIPの線維化は胸膜下に優位です。
c|通常末梢優位
肺野外側に広がる浸潤影が代表的分布です。
d|比較に注意
小葉中心結節は胸膜直下を避け得るため、外層の意味によって本肢も比較対象となります。
e|出題想定に合う
中枢性気管支拡張・粘液栓が代表です。末梢病変がないという意味ではなく、過敏性肺炎の小葉内分布とも区別します。
判断のポイント
アレルギー性気管支肺真菌症では、中枢側に優位な気管支拡張や粘液栓が典型的である。胸膜直下を主体とする線維化や末梢優位の浸潤影との対比が出題の要点となる。
鑑別・注意点
末梢の気管支拡張を伴う例もあり、肺外層に病変がないと断定しない。亜急性過敏性肺炎の小葉中心性粒状影でも胸膜直下が相対的に保たれ得るため、設問の「外層」を病変全体の分布として読むか、小葉内分布として読むかに注意する。
放射線科専門医試験 2013年度 問36
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問36
解答例:d
選択肢別の解説
a|再感染型が代表
上肺野の空洞は再感染型で典型ですが、免疫状態等で所見は重なります。
b|両型で生じる
肺実質浸潤は非特異的で、初感染を最も特徴付ける比較所見ではありません。
c|最も特徴的でない
結節性肉芽腫であり、初感染の方が典型的に多い所見としては節腫大を選びます。
d|正しい
特に小児の初感染では肺門・縦隔節腫大が目立ちます。画像だけで感染時期を確定しません。
e|気道散布を反映
再感染型の活動性気道散布で重要な所見で、初感染に最も特徴的な比較ではありません。
判断のポイント
初感染結核では肺門・縦隔リンパ節腫大が代表的所見となり、とくに小児で目立つ。再感染型で典型的な上肺野の空洞や気道散布像との比較で判断する。
鑑別・注意点
画像だけで初感染か再感染かを確実に区別できるわけではない。年齢、免疫状態、過去の感染歴により所見は重なり、リンパ節腫大がないことだけで初感染を否定しない。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問37
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問37
解答例:a、c
選択肢別の解説
a|正しい
UIPパターンの重要な所見で、胸膜下・肺底部の重層性囊胞を評価します。
b|別疾患を比較
細気管支中心の炎症等を疑う所見で、典型的UIPの中心所見ではありません。
c|正しい
線維化による気道牽引を示し、網状影・分布と合わせて評価します。
d|典型でない
UIPは胸膜下優位が基本で、気管支血管束優位なら別パターンを比較します。
e|典型でない
網状影より広いすりガラス影が主体ならNSIP等や急性増悪など別病態も考えます。
判断のポイント
特発性肺線維症にみられる典型的UIPパターンでは、胸膜直下・肺底部優位の網状影に蜂巣肺や牽引性気管支拡張を伴う。線維化により気道が引かれて拡張する点を理解する。
鑑別・注意点
小葉中心性粒状影、気管支血管束に沿う優位な分布、網状影より広範なすりガラス影では別の疾患も検討する。蜂巣肺を欠く例でも、現在の診断手順ではprobable UIPとして臨床情報と統合して評価する。
放射線科専門医試験 2013年度 問38
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問38
解答例:c
選択肢別の解説
a|稀
壊死性空洞は通常のマイコプラズマ感染の代表像ではありません。
b|代表的でない
隔壁肥厚もあり得ますが、気道中心性粒状影ほど代表的ではありません。
c|正しい
気道炎症による細気管支中心結節と気管支壁肥厚が高頻度です。所見だけで菌を確定しません。
d|別病態を比較
中葉・舌区の気管支拡張優位は非結核性抗酸菌症等で代表的です。
e|代表的でない
多数疾患で生じる非特異的な組合せで、本感染の最も代表的所見ではありません。
判断のポイント
マイコプラズマ肺炎は気道周囲の炎症を反映し、小葉中心性粒状影や気管支壁肥厚を示しやすい。すりガラス影や浸潤影を伴う場合もある。
鑑別・注意点
小葉中心性粒状影はマイコプラズマに特異的ではなく、他の気道感染でもみられる。年齢、経過、流行状況、微生物検査と併せて判断し、CT所見だけで起因菌を確定しない。
放射線科専門医試験 2013年度 問39
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問39
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
縦隔側の胸膜も侵され、悪性胸膜病変の重要な手掛かりです。
b|誤り
低濃度曝露だけを理由に発症を否定できません。
c|正しい
肉腫型は一般に上皮型より予後不良で、組織型は治療・予後判断に重要です。
d|短すぎる
通常は曝露後数十年という長い潜伏期間を取り、10年程度を最多としません。
e|誤り
初期には胸水だけが目立つこともあり、明瞭な胸膜腫瘤がないから除外できません。
判断のポイント
胸膜中皮腫では、肉腫型は上皮型に比べ予後不良である。SEERデータを用いた解析でも、肉腫型は上皮型に対し死亡リスク上昇と関連していた。
鑑別・注意点
石綿曝露量が低いことだけでは発症を否定できず、曝露から発症まで長い潜伏期間を取る。縦隔側胸膜の肥厚や胸水も評価し、典型的な胸膜腫瘤が明瞭でない段階を見落とさない。
放射線科専門医試験 2013年度 問40
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問40
解答例:b、e
選択肢別の解説
a|誤り
典型カルチノイドは壊死に乏しく、空洞形成は稀です。
b|正しい
粘液性腺癌は気道・気腔経由で広がり、多発する肺炎様陰影を示し得ます。
c|誤り
造影不良は良性を示唆する場合もあり、形態や増大等を含めて判断します。
d|典型的でない
血管収束は末梢腺癌等で重要で、小細胞癌の最も代表的な比較所見ではありません。
e|正しい傾向
肺胞上皮置換性成分はすりガラスとして見えやすい一方、CTだけで病理分化度は確定しません。
判断のポイント
粘液性腺癌は気道・気腔を介して肺内へ広がり、多発する肺炎様陰影を示すことがある。また、肺胞上皮置換性に発育する腺癌成分は、CTですりガラス成分として現れやすい。
鑑別・注意点
すりガラス成分だけで組織学的な高分化を確定できず、充実成分や病理所見との対応を確認する。造影効果が乏しいことだけで悪性の可能性が高いとはいえず、腫瘍径、形態、増大などを総合する。
放射線科専門医試験 2013年度 問41
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問41
解答例:a、d
選択肢別の解説
a|正しい
被膜や内部の変性等に石灰化を認めることがあります。
b|起こり得るが代表二肢でない
変性石灰化はあり得ても、前縦隔の成熟組織性石灰化等の二病変を優先します。
c|通常少ない
未治療精上皮腫では石灰化は稀で、別の胚細胞成分等も比較します。
d|正しい
骨・歯牙等の成熟組織を含むため石灰化と脂肪・液体の組合せが特徴です。
e|未治療では少ない
治療後には石灰化しても、未治療リンパ腫では一般に稀です。
判断のポイント
胸腺腫では腫瘍内部や被膜に石灰化を認めることがあり、成熟奇形腫では骨・歯牙などの成熟組織を反映する石灰化が診断の手掛かりとなる。脂肪や液体成分の有無も併せて評価する。
鑑別・注意点
神経鞘腫でも変性に伴う石灰化はあり得るため、石灰化だけで鑑別しない。未治療リンパ腫の石灰化はまれだが、治療後には認めることがある。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問42
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問42
解答例:a、d
選択肢別の解説
a|正しい
有意な左右短絡により肺血流が増加します。短絡逆転等の進行期は別です。
b|通常は増強しない
右心拡大と短絡・肺動脈病変に応じ血流が変わり、典型的な多血流疾患とはしません。
c|通常は減少
肺動脈流出路狭窄で肺血流が減少する典型的疾患です。
d|正しい
右心系の容量負荷と肺血流増加を示す代表的左右短絡疾患です。
e|合併病変による
VSDや肺動脈狭窄などの有無で肺血流が変わり、名称だけで増加とは決まりません。
判断のポイント
動脈管開存と心房中隔欠損では、有意な左右短絡があると肺血流が増加し、胸部X線で肺血管陰影の増強を示す。心拡大の分布は短絡部位による容量負荷の違いも反映する。
鑑別・注意点
高度な肺血管抵抗上昇や短絡逆転を来した段階では、この典型像が成り立たない。修正大血管転位の肺血流は心室中隔欠損や肺動脈狭窄などの合併病変に左右され、診断名だけでは増加と判断できない。
放射線科専門医試験 2013年度 問43
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問43
解答例:d
選択肢別の解説
a|起こり得る
偽腔の拡大で真腔が圧迫・狭小化し、分枝灌流障害の原因になります。
b|正しい
真腔と偽腔を分ける明瞭な内膜フラップは強い診断所見です。拍動アーチファクトと区別します。
c|急性期に正しい
急性血腫は非造影CTで高吸収となり、造影されない壁肥厚として評価します。経時変化があります。
d|誤り
II型は上行大動脈限局です。下行起始はIII型との区別が必要です。
e|有用
大動脈基部の拍動による偽フラップを減らし、真の内膜・冠動脈起始等を評価します。
判断のポイント
DeBakey II型は上行大動脈に限局する解離である。下行大動脈を起始部とするIII型との区別が要点となる。単純CTで高吸収を示し造影されない壁内血腫は、血栓化した解離を考える重要所見である。
鑑別・注意点
高吸収は主に急性期の血腫の所見であり、時間経過により変化する。大動脈基部の拍動による偽の内膜像を避けるため、適切な心電図同期撮影を用いて評価する。
放射線科専門医試験 2013年度 問44
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問44
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
起始・走行を三次元的に評価でき、冠動脈奇形の診断はCTの重要な用途です。
b|一律には誤り
ステントのブルーミング等で内腔が見えにくく、径・材質と装置条件に依存します。
c|誤り
速い動きで画質が低下しやすく、装置性能等に合わせ心拍と撮影法を調整します。
d|正しい
複数拍の異なる位相がつながると階段状の段差が生じます。単心拍装置等で影響は変わります。
e|一律には誤り
石灰化ブルーミングで狭窄が過大評価されやすく、容易とは限りません。
判断のポイント
複数心拍のデータを組み合わせる冠動脈CTでは、不整脈により異なる心位相がつながり、冠動脈に段差を生じることがある。心拍数だけでなくRR間隔の変動も画像品質に影響する。
鑑別・注意点
石灰化やステントはブルーミングなどにより内腔評価を妨げる。装置の時間分解能、撮影範囲、単心拍撮影、再構成法によって影響は異なり、現在の装置でも一律に評価困難または容易とはいえない。
放射線科専門医試験 2013年度 問45
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問45
解答例:c、d
選択肢別の解説
a|誤り(出題当時)
当時参照された2008年の国内罹患統計では、40歳代後半から60歳代前半の年齢層にピークがみられる。現在の年齢分布を遡って当てはめない。
b|誤り(出題当時)
当時公表された統計では、乳癌の年齢調整死亡率は増加傾向とされていた。全癌の減少傾向や粗死亡率と取り違えない。
c|正しい
閉経後の肥満は乳癌発症リスク上昇と関連します。閉経前の関係と同一に扱いません。
d|長期的には正しい
若い初回満期妊娠は長期リスク低下と関連します。ただし出産直後の一過性リスク増加とは分けます。
e|誤り
授乳は一般に乳癌リスクを下げる方向に関連し、高めるという説明は逆です。
判断のポイント
閉経後の肥満は乳癌リスク上昇と関連し、初回満期妊娠が若いことは長期的な乳癌リスクの低下と関連する。授乳も一般にリスクを下げる方向に働く。
鑑別・注意点
出産後には一時的にリスクが上がる時期もあり、若年初産の効果を直後から一様な予防効果と理解しない。日本の罹患率ピークや死亡率の推移は集計年で変わるため、2013年の設問と最新統計を混同しない。 当時公表の「がんの統計2013」では、2008年の罹患率ピークは40歳代後半〜60歳代前半にみられ、当時の年齢調整乳癌死亡率も増加傾向であった。
選択肢の確認に用いた追加資料
放射線科専門医試験 2013年度 問46
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問46
解答例:a、c
選択肢別の解説
a|正しい
典型的良性の粗大石灰化を伴う腫瘤はカテゴリー2です。粗大不均一な疑わしい石灰化とは別です。
b|誤り
典型的な脂肪含有良性腫瘤は通常カテゴリー2です。
c|正しい
明らかな良性所見のない境界明瞭平滑な腫瘤は国内検診カテゴリー3の精査対象です。
d|通常はより高い疑い
スピキュラを伴う典型的悪性腫瘤は通常カテゴリー5相当で評価します。
e|通常の対応が異なる
境界不明瞭だけなら一般にカテゴリー4等で評価し、全てを5に固定しません。
判断のポイント
典型的な良性の粗大石灰化を伴う腫瘤はカテゴリー2、明らかな良性所見を欠く境界明瞭平滑な腫瘤はカテゴリー3として精査対象となる。脂肪を含む典型的良性腫瘤も通常カテゴリー2である。
鑑別・注意点
粗大な良性石灰化と、悪性を疑う粗大不均一石灰化は区別する。日本の検診カテゴリー3は要精査であり、米国BI-RADS 3の短期経過観察と同じ意味ではない。スピキュラや境界不明瞭所見は形態全体を踏まえて判定する。
放射線科専門医試験 2013年度 問47
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問47
解答例:a、e
選択肢別の解説
a|正しい
局所構造の牽引・歪みで癌を疑います。瘢痕等の既往は確認します。
b|通常良性
小囊胞内の沈殿石灰化が体位で変化する典型的良性パターンです。
c|通常良性
中心の透亮性は脂肪壊死や皮膚性等の良性所見を示唆します。
d|局所悪性所見ではない
乳房構成の区分で、病変の隠れやすさに影響しますが、それ自体を局所癌所見とはしません。
e|正しい
乳管を鋳型状に満たす病変を示唆し、悪性疑いの高い石灰化形態です。
判断のポイント
構築の乱れは乳腺構造の牽引・歪みを示し、癌の浸潤性増殖を疑う所見となる。微細線状・微細線状分枝状石灰化は、乳管に沿う病変を示唆する悪性疑いの形態である。
鑑別・注意点
構築の乱れには術後瘢痕などの良性原因もあるため、手術歴や過去画像と照合する。不均一高濃度乳腺は乳房構成の区分で、局所の悪性所見とは区別するが、病変の見えにくさには影響する。
放射線科専門医試験 2013年度 問48
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問48
解答例:a、e
選択肢別の解説
a|正しい
瘻孔閉鎖と食道閉鎖があれば再建を行う外科疾患です。全身状態等で方法を調整します。
b|通常は内科管理
慢性肺障害の呼吸・栄養等の管理が中心で、原疾患全体を手術する病態ではありません。
c|通常は内科管理
呼吸循環の支持が主体で、胎便吸引そのものに標準外科手術を行いません。
d|通常は内科管理
サーファクタント等の呼吸管理が中心です。
e|正しい
欠損修復を要しますが、まず呼吸循環と肺高血圧を安定させ、直後手術を一律には行いません。
判断のポイント
気管食道瘻では瘻孔閉鎖と、食道閉鎖を伴う場合の食道再建が治療の柱となる。先天性横隔膜ヘルニアも、腹腔臓器の還納と横隔膜欠損の修復を行う外科疾患である。
鑑別・注意点
横隔膜ヘルニアは出生直後に直ちに手術するとは限らず、呼吸・循環と肺高血圧の安定化を優先する。合併奇形、全身状態、欠損の程度により手術時期と方法を調整する。
放射線科専門医試験 2013年度 問49
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問49
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
重なる腸管壁の同心円構造を横断像で評価します。腸間膜巻き込み等も確認します。
b|別病態のサイン
whirlpoolは腸回転異常に伴う軸捻転等で血管・腸間膜がねじれる像です。
c|別病態のサイン
corkscrewは中腸軸捻転等の十二指腸・空腸走行でみられ、巨大結腸の代表は移行帯等です。
d|方向が逆
肥厚性幽門狭窄では筋肥厚と幽門管延長が重要です。
e|誤り
Gross A型は瘻孔のない食道閉鎖で、胃腸管ガスが乏しくなるのが典型です。
判断のポイント
腸重積の超音波横断像では、重積した腸管壁が同心円状に重なり、target signを示す。縦断像では腸管と取り込まれた腸間膜脂肪が偽腎様に見えることがある。
鑑別・注意点
同心円状の壁肥厚自体は他の腸疾患でも生じるため、病変の連続性や腸間膜の巻き込みを確認する。整復の適応は全身状態、腹膜炎や穿孔の有無などを踏まえて決める。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問50
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問50
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
主に乳幼児ですが新生児が最多ではなく、多くはその後の幼児期までに発症します。
b|誤り
肺は重要な転移部位で、病期評価で検索します。
c|正しい
出血・壊死・石灰化等で内部不均一となることが多い腫瘍です。
d|誤り
小児原発肝悪性腫瘍では代表的でも、小児悪性腫瘍全体の最多ではありません。
e|低く見積もり過ぎ
AFPは大多数で上昇します。乳児の生理的高値と年齢別基準・推移を確認します。
判断のポイント
肝芽腫は主に乳幼児に生じる小児の代表的な原発性肝悪性腫瘍で、出血・壊死・石灰化などにより内部が不均一となる。転移評価では肺を重要な検索部位とする。
鑑別・注意点
小児悪性腫瘍全体で最多という意味ではない。AFPは大多数で上昇するが、乳児では生理的高値もあるため年齢別基準と推移を確認し、AFPだけで診断を確定しない。
放射線科専門医試験 2013年度 問51
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問51
解答例:c、d
選択肢別の解説
a|別の形態
先細りの鳥の嘴状は捻転・閉塞部等で使い、腫瘍辺縁の肩状変形とは異なります。
b|別の形態
腸間膜の渦巻きは軸捻転等の指標で、進行大腸癌自体の代表二所見ではありません。
c|正しい
病変と正常壁の境界で急な立ち上がり・張り出しを示し、腫瘍性狭窄を疑います。
d|正しい
偏心性の不整な狭窄は腫瘍を疑う所見です。進行度は壁外進展等も別に評価します。
e|別の代表疾患
敷石状粘膜はCrohn病等で代表的で、癌の定型的辺縁像とは異なります。
判断のポイント
大腸癌では短い範囲の不整な壁肥厚と偏心性または輪状の内腔狭窄を示す。病変の正常粘膜側への急な立ち上がりや、肩状・張り出し状の辺縁も癌を疑う手掛かりとなる。
鑑別・注意点
overhanging edgeは文脈によって痛風の骨びらんにも用いられるが、本問では大腸腫瘍の辺縁を指す。形態だけで進行度を確定せず、壁外浸潤、リンパ節、遠隔転移を別に評価する。
放射線科専門医試験 2013年度 問52
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問52
解答例:c
選択肢別の解説
a|一部で取り込む
輸送体発現を保つ一部のHCCは肝細胞相で等〜高信号になり得ます。良性確定所見ではありません。
b|一部で取り込む
β-catenin活性化型等の一部腺腫は取り込みを示すため、全例低信号とはしません。
c|正しい
機能肝細胞を持たないため通常は肝細胞相で欠損です。線維性間質の遅延増強を細胞取込みと混同しません。
d|保たれ得る
脂肪化部にも肝細胞が存在し、機能が保たれればEOBを取り込みます。
e|よく取り込む
機能肝細胞と胆道構造を持ち、肝細胞相の保持が診断を支持します。
判断のポイント
大腸癌肝転移は機能する肝細胞を持たず、EOB肝細胞相で周囲肝実質より低信号となるのが基本である。限局性結節性過形成や限局性脂肪沈着では、肝細胞の取り込みが保たれ得る。
鑑別・注意点
肝細胞癌の一部や肝細胞腺腫の一部でも取り込みがみられ、肝細胞相の高信号を良性と同義にしない。転移内の遅延性間質性増強と、肝細胞への実際の取り込みも区別する。
放射線科専門医試験 2013年度 問53
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問53
解答例:d
選択肢別の解説
a|肥厚し得る
通常は憩室を中心とする比較的限局性肥厚・周囲炎症が中心で、広い感染性腸炎とは分布が異なります。
b|肥厚し得る
毒素性粘膜炎により広範な浮腫性壁肥厚を認め得ます。
c|肥厚し得る
炎症の層・範囲によりびまん性または分節性の壁肥厚を示します。
d|正しい
過敏性腸症候群は通常器質的壁炎症を持たず、明瞭なびまん性肥厚を認めれば別疾患を評価します。
e|肥厚し得る
感染性大腸炎として壁浮腫・肥厚がみられます。形態だけで菌は確定しません。
判断のポイント
過敏性腸症候群は腹痛と便通異常を来すが、通常の画像検査で症状を説明する器質的な腸壁炎症やびまん性肥厚は認めない。旧称の「過敏性大腸炎」を、炎症性腸疾患と混同しない。
鑑別・注意点
憩室炎は病変範囲が比較的限局することが多く、感染性腸炎などの広範な肥厚とは分布が異なる。明瞭な壁肥厚がある場合は、過敏性腸症候群だけで説明せず別の原因を評価する。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問54
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問54
解答例:e(腎機能障害など他の危険因子がない場合)
選択肢別の解説
a|慎重評価
透析を要する腎障害ではNSFリスクが製剤で異なるため、適切な低リスク薬と必要性を評価します。
b|慎重評価
喘息は過敏反応のリスク因子となりますが、それだけで全製剤を一律禁忌にはしません。
c|慎重評価
胎児への不確実性があり、非造影等の代替を検討し利益が上回る場合に限定します。
d|慎重評価
重度腎障害では排泄遅延とNSF等の製剤別リスクを評価します。
e|条件付きで最も低い
メトホルミン内服のみで腎機能正常なら、通常量のガドリニウム使用に特有の休薬を通常求めません。ヨード剤の注意とは分けます。
判断のポイント
メトホルミン内服だけを理由に、通常量のガドリニウム造影剤で特別な休薬を要するとはされない。ヨード造影剤使用時の腎機能低下とメトホルミン蓄積に関する注意を、そのまま混同しない。
鑑別・注意点
喘息や腎不全を一律に禁忌とする旧解説は不適切である。重度腎障害では製剤ごとのNSFリスク、必要性、代替検査を評価し、妊娠中は胎児への不確実なリスクを上回る利益がある場合に限って検討する。
選択肢の確認に用いた追加資料
放射線科専門医試験 2013年度 問55
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問55
解答例:b
選択肢別の解説
a|関連する
IgG4関連腎疾患では尿細管間質性腎炎が重要です。
b|最も低い
仙腸関節炎はIgG4関連疾患の代表的臓器病変ではありません。
c|関連する
尿管や血管を取り囲む後腹膜線維性病変は代表的な関連病態です。
d|一部で関連
IgG4関連の甲状腺病変はありますが、慢性甲状腺炎すべてが該当するわけではありません。
e|主に1型で関連
1型はIgG4関連病態で、2型等と区別します。血清高値だけで確定しません。
判断のポイント
IgG4関連疾患の代表的病変には1型自己免疫性膵炎、尿細管間質性腎炎、後腹膜線維症などがある。甲状腺炎にもIgG4関連の病態が報告されるが、仙腸関節炎は典型的な臓器病変ではない。
鑑別・注意点
慢性甲状腺炎すべてがIgG4関連疾患というわけではなく、自己免疫性膵炎にもIgG4との関連が異なる病型がある。血清IgG4高値だけでは確定診断せず、臓器所見と病理を統合する。
放射線科専門医試験 2013年度 問56
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問56
解答例:e
選択肢別の解説
a|旧版で正しい
2013年当時は頸部限局で4 cm超がIB2です。FIGO 2018では同じ大きさがIB3となるので版を区別します。
b|条件を補って正しい
骨盤壁に達しない傍子宮浸潤はIIBに対応します。
c|条件を補って正しい
腟下3分の1に進展し骨盤壁へ及ばない場合はIIIAです。
d|条件を補って正しい
癌に起因する水腎症・無機能腎をIIIB要件として扱い、他原因の水腎症と分けます。
e|誤り
IVBは遠隔転移です。膀胱粘膜浸潤のIVAと膀胱鏡の役割を混同しません。
判断のポイント
IVB期は遠隔臓器への転移であり、膀胱鏡がその診断に必須となるわけではない。膀胱・直腸粘膜への浸潤を扱うIVA期と区別する。
鑑別・注意点
2013年当時の分類では、頸部限局で径4 cmを超える腫瘍はIB2期である。現在のFIGO 2018のIB分類とは境界が異なる。水腎症は癌に起因する場合、腟下1/3浸潤は骨盤壁浸潤を伴わない場合という条件も確認する。
放射線科専門医試験 2013年度 問57
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問57
解答例:c
選択肢別の解説
a|有用だが代表でない
囊胞構造の検出は可能ですが、CTで充実性に見える微小液体を明瞭化する点で強いT2法を優先します。
b|両者で重なる
両者が多血性に見えるため造影だけでは分けにくい場合があります。
c|正しい
強いT2強調でSCNの微小囊胞を検出し、充実性NETとの鑑別に役立ちます。NETの囊胞変性等の例外はあります。
d|通常第一選択でない
侵襲的な膵管造影で、微小囊胞構造の性状評価だけを目的に通常行いません。
e|両者で重なる
血管豊富な病変として共通するため、微小液体成分の描出ほど特異な鑑別情報になりません。
判断のポイント
漿液性嚢胞腺腫では、CTで充実性に見える部分も微小嚢胞の集まりであることがある。MRCPなどの強いT2強調画像で微小な液体成分を描出することが、膵神経内分泌腫瘍との鑑別に役立つ。
鑑別・注意点
神経内分泌腫瘍も嚢胞変性を来してT2高信号を示し得るため、水信号だけで完全に区別できるという旧説明は誤りである。微小嚢胞を描出できない充実型漿液性腫瘍もあり、造影像、経過、必要に応じ組織診を統合する。
放射線科専門医試験 2013年度 問58
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問58
解答例:d
選択肢別の解説
a|別の方法が重要
水脂肪の化学シフトや脂肪定量を用い、鉄に鋭敏なT2*だけが脂肪肝の代表診断法ではありません。
b|特異的でない
炎症や線維化を評価する他指標が必要で、T2*低下だけでは慢性肝炎を診断しません。
c|第一候補でない
銅代謝異常を総合診断する疾患で、提示の鉄沈着ほどT2*が直接的な代表指標ではありません。
d|正しい
鉄の磁化率効果でT2*が短縮します。検証された多エコー法と較正で鉄量を定量します。
e|第一候補でない
肉芽腫の低信号等はあり得ますが、鉄沈着のT2*短縮という最も代表的用途とは異なります。
判断のポイント
ヘモジデリンなどの鉄沈着は局所磁場の不均一を増し、T2*を短縮させる。T2*強調像で肝実質の信号低下を捉え、複数エコーを用いたR2*測定では肝鉄量の定量評価も行う。
鑑別・注意点
単一画像の低信号だけで鉄量を定量できるわけではない。磁場強度、エコー時間、脂肪などの影響を補正し、検証された測定法と較正式を用いる。
放射線科専門医試験 2013年度 問59
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問59
解答例:a、e
選択肢別の解説
a|正しい
漿液性腫瘍の中心瘢痕に星芒状石灰化を認めることがあります。
b|年齢が異なる
MCNは主に中年女性の膵体尾部に多く、若年女性主体という表現は不適切です。
c|誤り
通常は主膵管交通を欠き、IPMNと鑑別します。
d|誤り
一般に主膵管型・混合型の方が高リスクですが、分枝型も結節・径等で個別評価します。
e|正しい
IPMN由来癌だけでなく、別部位に通常型膵管癌が生じ得るため膵全体を監視します。
判断のポイント
漿液性嚢胞腺腫では中心瘢痕に星芒状の石灰化を伴うことがある。IPMNを有する膵では、IPMN由来の浸潤癌だけでなく、別部位に通常型膵管癌を併存・発症する可能性にも注意する。
鑑別・注意点
粘液性嚢胞腫瘍は主に中年女性に生じ、主膵管との交通は通常認めない。IPMNの悪性リスクは一律ではなく、主膵管型・混合型、壁在結節、主膵管径などを踏まえて評価する。
放射線科専門医試験 2013年度 問60
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問60
解答例:e
選択肢別の解説
a|関連する
卵管周囲の癒着や閉塞等により不妊・異所性妊娠のリスクとなります。
b|起こり得る
卵管卵巣複合体・膿瘍等で腫大し、臓器境界が不明瞭になることがあります。
c|起こり得る
慢性炎症や癒着が腸管症状を伴うことはありますが、症状だけで診断しません。
d|正しい
腟・頸管からの上行感染が典型的な経路です。
e|誤り
長期IUDと関連する慢性浸潤性病変では放線菌症が重要です。ただし感染自体は稀で、定着と侵襲性感染を区別します。
判断のポイント
子宮内避妊器具の長期使用歴がある骨盤内の慢性炎症性腫瘤では、放線菌症を鑑別に挙げる。膿瘍や線維化を形成し、周囲臓器へ連続性に広がって悪性腫瘍に似ることがある。
鑑別・注意点
IUD使用者の骨盤内感染で放線菌症が一般に多いという意味ではなく、臨床的な感染症はまれである。無症候性の菌の定着と侵襲性感染を区別する。通常の骨盤内炎症性疾患は上行感染が多く、癒着などを介して不妊につながり得る。
放射線科専門医試験 2013年度 問61
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問61
解答例:c
選択肢別の解説
a|最初の重点部位でない
進行例では遠隔節も検索しますが、左精巣の初期流入は後腹膜です。
b|最初の重点部位でない
胸部評価は必要でも、初期の左精巣リンパ流で最も注意する節群ではありません。
c|正しい
左腎血管近傍の傍大動脈節が主要流入領域です。左精巣静脈は左腎静脈へ流入します。
d|通常の初期流入と異なる
骨盤節は通常の最初の転移領域ではありません。手術等で流路が変わる場合は別です。
e|通常の初期流入と異なる
陰囊のリンパ流と精巣実質の後腹膜への流れを混同しません。
判断のポイント
左精巣のリンパ流は主に腎血管近傍の左傍大動脈リンパ節へ向かうため、腎門部を含む後腹膜を丁寧に観察する。鼠径リンパ節だけを重点的に見るのは不十分である。
鑑別・注意点
旧解説の「左腎静脈が精巣静脈へ流入」は逆で、左精巣静脈が左腎静脈へ流入する。また、pT1という所見だけで全例に術後照射を行うわけではなく、組織型、病期、腫瘍マーカー、監視方針を別に判断する。
放射線科専門医試験 2013年度 問62
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問62
解答例:b、e
選択肢別の解説
a|通常は誤り
FNHは通常真の被膜を持たず、周辺の圧迫等の見え方と区別します。
b|正しい
異常動脈供給により動脈相で強く比較的均一に増強します。
c|通常は誤り
脂肪はあり得ますが一般的に多い特徴ではなく、脂肪性腺腫等も比較します。
d|信号が逆
中心瘢痕は一般にT2高信号を示します。ただし全例に瘢痕が見えるわけではありません。
e|正しい
中心から放射状に伸びる動脈が車輪の輻のように見える所見です。
判断のポイント
限局性結節性過形成は動脈相で強い造影効果を示し、中心から放射状へ走る血管が車輻状に見えることがある。正常に近い機能を持つ肝細胞を含み、EOB肝細胞相で取り込みを示すことも診断に役立つ。
鑑別・注意点
中心瘢痕は一般にT2強調像で高信号だが、全例で明瞭とは限らない。脂肪や被膜を必須所見とせず、動態、肝細胞相、背景肝を合わせて肝細胞腺腫や肝細胞癌と区別する。
放射線科専門医試験 2013年度 問63
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問63
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|静注用
静注ガドリニウム製剤で、通常の経口消化管造影薬とは異なります。
b|静注用
肝網内系で取り込まれるSPIO製剤で、経口投与用ではありません。
c|正しい
消化管内で信号を調整する経口MRI製剤です。効果は濃度と撮像法に依存します。
d|静注用
肝細胞相と動態評価に用いる静注製剤で、経口用ではありません。
e|正しい
経口の消化管MRI造影剤です。T1・T2で同じ方向の信号変化とは限りません。
判断のポイント
塩化マンガン四水和物とクエン酸鉄アンモニウムは、消化管に投与してMRIの消化管信号を調整する薬剤である。MRCPでは胃・十二指腸の液体信号を抑え、胆膵管との重なりを減らす目的で用いる。
鑑別・注意点
造影効果は濃度、撮影法、エコー時間で異なるため、すべてのT1・T2画像で信号が増強すると説明しない。静注用ガドリニウム製剤や肝用SPIO製剤と投与経路を区別する。
放射線科専門医試験 2013年度 問64
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問64
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|単独では異なる
EPIは高速読み出し方式で、脂肪抑制を別に併用できます。
b|単独では異なる
GREはエコー形成法であり、脂肪抑制そのものの名称ではありません。
c|正しい
脂肪のT1に対応する反転時間で信号を零にします。脂肪以外も同じT1なら抑制します。
d|主に髄液抑制
長い反転時間で髄液を抑える方法で、通常の脂肪抑制法ではありません。
e|正しい
水脂肪の周波数差で脂肪を選択励起して飽和させます。磁場不均一に弱い点があります。
判断のポイント
STIRは脂肪の短いT1を利用し、反転後に脂肪信号がゼロとなる時点で撮像する。CHESSは水と脂肪の共鳴周波数差を利用して脂肪を選択的に抑制する。
鑑別・注意点
STIRは脂肪特異的な方法ではなく、似たT1の組織も抑えるため造影後評価には注意する。CHESSは磁場不均一で抑制むらが生じやすい。EPIやGREは読み出し・信号収集の方式で、脂肪抑制と組み合わせて使用できる。
放射線科専門医試験 2013年度 問65
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問65
解答例:c(旧解答、比較頻度の直接根拠は未確認)
選択肢別の解説
a|損傷し得る
迷入したワイヤが腰動脈へ入り後腹膜出血を来す場合があります。
b|損傷し得る
大腿動脈穿刺近傍の枝で、穿刺位置や器具により損傷し得ます。
c|旧想定だが保留
分岐方向等から選ぶ旧解答ですが、分枝損傷が起きないわけではなく、比較頻度の直接根拠が未確認です。
d|損傷し得る
穿刺・進入位置が低い場合等に関係する分枝で、超音波と透視で走行を確認します。
e|損傷し得る
ワイヤが腸骨分岐へ迷入すると穿孔等の危険があり、先端を透視で追います。
判断のポイント
大腿動脈から中枢へ進める際には、ガイドワイヤが分枝へ迷入しないよう透視下で走行を確認する。穿刺部やシース周囲だけでなく、腸骨動脈や大動脈分枝の損傷も出血原因となり得る。
鑑別・注意点
旧解答は正中仙骨動脈だが、分岐位置だけで損傷が起こらないとはいえない。ワイヤ先端形状、進行方向、血管蛇行などの条件によってリスクが変わるため、この組合せの比較を裏づける直接資料が得られるまで確定扱いにしない。
放射線科専門医試験 2013年度 問66
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問66
解答例:e(迷走神経反射を想定)
選択肢別の解説
a|主治療でない
迷走神経性徐脈を直接改善する第一選択薬ではなく、アナフィラキシーでも即効主薬を代替しません。
b|第一選択でない
本問の手技中迷走神経性徐脈への代表的初期薬ではありません。
c|原因により必要
アナフィラキシー等なら重要ですが、迷走神経反射の想定ではまずアトロピンを選びます。原因評価を省きません。
d|適さない
抗不整脈薬であり、症候性徐脈を改善する代表薬ではありません。
e|正しい想定
迷走神経性の症候性徐脈に抗ムスカリン作用を利用します。刺激中止・輸液等と出血・心疾患の除外も必要です。
判断のポイント
手技中の徐脈と血圧低下では迷走神経反射を考え、刺激の中止、気道・呼吸・循環の評価、適切な体位や輸液とともに、症候性徐脈にはアトロピンを検討する。
鑑別・注意点
徐脈性低血圧の原因は迷走神経反射だけではない。出血、心筋虚血、薬剤、重いアレルギー反応も評価し、アナフィラキシーならアドレナリンを中心とする対応を遅らせない。
放射線科専門医試験 2013年度 問67
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問67
解答例:a(通常の装置分類として)
選択肢別の解説
a|正しい想定
検出器不均一等によるCTの同心円状リングが代表です。MRIのGibbs ringingとは機序が別です。
b|MRIで起こる
FOV外の信号が反対側等へ折り返して入るaliasingです。
c|MRIで起こる
外来RFや装置由来の干渉が線状に現れるアーチファクトです。
d|MRIで起こる
隣接スライスの励起が干渉し信号低下等を生じます。
e|MRIで起こる
有限のk空間取得によるGibbs振動で、高コントラスト境界に縞が生じます。
判断のポイント
リングアーチファクトは、CTで検出器の不均一などにより回転中心を囲む同心円状に現れる代表的な装置由来アーチファクトである。MRIでは折り返し、外来RFによるジッパー、クロストーク、打ち切りによるGibbs ringingなどを区別する。
鑑別・注意点
MRIにもringingという名称の振動状アーチファクトはあり、名前の一部だけで同一視しない。空間的な形状、撮像法、発生機序から原因を判断する。
放射線科専門医試験 2013年度 問68
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問68
解答例:c、d
選択肢別の解説
a|誤り
背側膵が膵体尾部等の大部分を形成し、腹側膵の方が大きいわけではありません。
b|開口部が異なる
Santorini管は通常小乳頭へ開口し、Wirsung管の大乳頭と区別します。
c|正しい
前方は肝十二指腸間膜の門脈等、後方は下大静脈に接します。
d|正しい
総胆管は膵頭部後方を下行して大乳頭へ向かいます。走行には変異があります。
e|誤り
胆囊床は肝右葉と方形葉の間で、左葉外側区との境界ではありません。
判断のポイント
Winslow孔は肝十二指腸間膜内の門脈などの背側、下大静脈の腹側に位置する。総胆管は膵頭部の後方を下行し、主膵管とともに十二指腸の大乳頭へ向かう。
鑑別・注意点
副膵管Santorini管は通常小乳頭に開口する。膵臓の大部分は背側膵由来で、胆嚢床は肝右葉と方形葉の間に位置する。走行や開口には変異があるため、術前画像では個別に確認する。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問69
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問69
解答例:d
選択肢別の解説
a|有用だが重なる
転移は高集積となりやすいものの、良性病変にも集積し単一SUV閾値では確定できません。
b|有用
脂質豊富な腺腫は低CT値となります。脂質に乏しい腺腫は例外です。
c|有用だが重なる
造影剤排出の速さを補助評価しますが、腺腫と悪性の重なりや測定条件に注意します。
d|正しい
ADCが腺腫と転移で重なり、単独鑑別能が乏しいため他の脂質情報等を重視します。
e|有用
腺腫の細胞内微量脂肪による逆位相低下を検出します。低下しない腺腫もあります。
判断のポイント
副腎腺腫と転移ではADC値が重なるため、ADC単独による鑑別能には限界がある。脂質の多い腺腫では単純CTの低吸収やchemical shift MRIの信号低下が役立つ。
鑑別・注意点
脂質の乏しい腺腫は典型像を欠き、FDG集積や造影剤washoutにも良悪性間の重なりがある。肺癌患者では転移確率と治療への影響を踏まえ、過去画像や追加検査を組み合わせる。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問70
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問70
解答例:b(高浸透圧の経口用製剤を想定)
選択肢別の解説
a|適切な場面あり
通常の下部消化管造影で使いますが、穿孔等を疑う場合は別の剤を選びます。
b|製剤を限定した誤り
高浸透圧の経口ヨード剤は誤嚥時肺障害が問題です。低浸透圧非イオン性剤を含む全水溶性剤の一律禁止ではありません。
c|適切な製剤がある
等浸透圧・非イオン性のイオトロランには脊髄腔造影の適応がある。ただし性状だけで全製剤を使用可とせず、経路・濃度ごとの承認を確認する。
d|適切な場面あり
子宮卵管造影で油性ヨード剤を使う方法があります。適応・禁忌とヨウ素負荷等を確認します。
e|適切
二酸化炭素で大腸を拡張し、体位変換と前処置等を組み合わせます。
判断のポイント
ガストログラフインのような高浸透圧の水溶性ヨード造影剤を誤嚥すると、肺水腫など重い肺障害を来す危険がある。嚥下機能を評価する場面では、造影剤の種類と誤嚥時の危険性を確認する。
鑑別・注意点
水溶性ヨード造影剤全体を不適切とする説明は広すぎる。低浸透圧非イオン性製剤が選ばれる場面もある。脊髄腔造影には、その経路の適応を持つ製剤を使用し、等浸透圧という性状だけで選ばない。
放射線科専門医試験 2013年度 問71
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問71
解答例:b、e
選択肢別の解説
a|電子捕獲
主に電子捕獲で壊変し、治療用β−核種とは区別します。
b|正しい
β−線を放出し、そのエネルギーを標的治療等で利用します。
c|核異性体転移
主に核異性体転移でγ線等を放出します。内部転換電子をβ線と混同しません。
d|電子捕獲
主に電子捕獲で壊変し、β線核種の代表ではありません。
e|正しい
β−線による治療作用と、同時に放出されるγ線による撮像等を利用します。
判断のポイント
90Yと131Iはβ線を放出する核種である。β線が組織に与えるエネルギーを治療に利用し、131Iでは同時に放出されるγ線を画像や線量評価にも用いる。
鑑別・注意点
67Gaと111Inは主に電子捕獲、99mTcは核異性体転移で壊変する。内部転換電子やAuger電子の放出を、核崩壊で生じるβ線そのものと混同しない。
放射線科専門医試験 2013年度 問72
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問72
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
指定便所での排尿は可能です。区域・排水・汚染管理の手順を守ります。
b|原則避ける行為
非密封物質取扱区域では皮膚・口への取り込みを防ぐため化粧をしません。
c|禁止対象
口を介した放射性物質取込みと汚染拡大を避けるため喫煙しません。
d|禁止対象
非密封物質を扱う区域内で食事をすると内部取り込みの原因になります。
e|禁止対象
飲料摂取も飲食の制限に含み、容器を使えばよいというものではありません。
判断のポイント
非密封放射性物質を扱う区域では、飲食・喫煙・化粧による口や皮膚を介した取り込みを防ぐ。指定された便所での排尿自体は禁止行為ではなく、施設の汚染管理手順に従う。
鑑別・注意点
管理区域という名称だけで施設全体のすべての行為を一律に決めない。核医学施設の指定便所や排水管理、放射性医薬品投与後の患者への案内など、区域の用途と施設規程を確認する。
放射線科専門医試験 2013年度 問73
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問73
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
光子エネルギーや分解能・感度の要求に応じて孔と隔壁の条件を選び交換します。
b|交換でなく設定
エネルギー窓等は調整しますが、検査ごとに分析器本体を交換するわけではありません。
c|通常固定
検出結晶は装置の構成で、核種に応じて日常的に交換する部品ではありません。
d|通常固定
信号位置を演算する装置回路で、検査別に交換するものではありません。
e|通常固定
結晶の光を増幅する受光部で、検査別に交換する構成ではありません。
判断のポイント
ガンマカメラのコリメータは、光子のエネルギーや必要な分解能・感度、撮像対象に応じて交換する。低エネルギー用を高エネルギー核種に用いると隔壁通過などにより画質を損なう。
鑑別・注意点
高分解能と高感度には一般にトレードオフがある。単に最も細かい孔を選ぶのではなく、核種、撮像時間、患者と検出器の距離を含めて検査条件を調整する。
放射線科専門医試験 2013年度 問74
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問74
解答例:b
選択肢別の解説
a|典型的でない
出血の中心は通常低集積・欠損となります。周囲や時期による変化と分けます。
b|正しい
浮腫で局所機能と灌流が低下することがあります。腫瘍本体の血流は病型等で異なります。
c|誤り
血流・代謝低下が形態的萎縮に先行することがあり、分布も必ず一致しません。
d|時期が逆
一般に発作間欠期は焦点低灌流、発作時は高灌流が典型です。投与の時点を確認します。
e|左右が逆
大脳半球病変に伴う交叉性小脳機能解離は反対側小脳の低灌流です。
判断のポイント
脳腫瘍周囲の浮腫領域では血流低下を認めることがある。大脳病変に伴う交叉性小脳機能解離では、病変と反対側の小脳血流が低下する。
鑑別・注意点
腫瘍自体への集積は腫瘍やトレーサで異なり、一律に欠損するとした旧解説は不適切である。てんかんでは発作時の血流増加と発作間欠期の低下を区別し、投与時刻を確認する。
放射線科専門医試験 2013年度 問75
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問75
解答例:b、eを支持(公式解答は未確認)
選択肢別の解説
a|典型的には保たれる
ADでは側頭頭頂葉・楔前部等の低下が主体です。後部皮質萎縮や進行期等では後頭葉も低下し得ます。
b|支持する
特に認知障害を伴うPDでは後頭葉低灌流の報告があり、b/eを支持しますが公式裁定は未確認です。
c|代表的でない
前頭葉・基底核等の低灌流が重要で、後頭葉を最も代表的な二肢とはしません。
d|代表的でない
左右非対称の前頭頭頂・基底核等の変化が代表で、後頭葉優位ではありません。
e|支持する
後頭葉低灌流・低代謝はDLBを支持する重要な所見です。臨床やDAT等と統合します。
判断のポイント
Lewy小体型認知症では後頭葉の血流・代謝低下が特徴的で、Parkinson病でも、とくに認知機能低下を伴う場合に後頭葉血流低下が報告されている。旧解答a、eよりもb、eを支持する。
鑑別・注意点
典型的Alzheimer病では後部帯状回・楔前部・側頭頭頂葉の低下が中心で、後頭葉は比較的保たれる。ただし進行例や後部皮質萎縮などでは低下し得るため、疾患名だけで全例を断定せず、公式解答未確認であることを残す。
放射線科専門医試験 2013年度 問76
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問76
解答例:e
選択肢別の解説
a|誤り
短半減期のPET血流製剤で、負荷・安静の比較には通常それぞれ投与する。タリウムの遅延再分布を利用する方式とは異なる。
b|誤り
短半減期のため負荷像と安静像を別投与で得る。単回投与後の再分布で可逆性を評価する製剤ではない。
c|誤り
心筋からの再分布が乏しく、通常は負荷と安静にそれぞれ投与して比較する。
d|誤り
再分布を診断の基本にしないため、安静・負荷比較には別々の投与が必要となる。
e|正しい
負荷時の取り込み低下部で遅延像の集積が回復する再分布を利用できる。単回投与でも可逆性虚血を評価する方法がある。
判断のポイント
201Tlは負荷時に一度投与した後、時間とともに心筋内で再分布する。負荷直後像と遅延像の変化から、負荷で生じた可逆性血流低下を評価できる。
鑑別・注意点
実際の検査には安静時再静注を追加する方式もある。99mTc標識心筋血流製剤や短半減期PET製剤の負荷・安静比較とはプロトコルが異なり、すべての201Tl検査が必ず一回投与という意味ではない。
放射線科専門医試験 2013年度 問77
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問77
解答例:a、e(Gates法などのカメラ法を想定)
選択肢別の解説
a|前提付きで正しい
絶対的カメラ定量では体格を用いた腎深さ推定や補正に利用する。左右の相対機能比だけを算出する場合には必須ではない。
b|誤り
分腎摂取率は主として早期の腎取り込みを解析する。排泄相は尿流や閉塞の評価に役立つが、通常の摂取率算出区間ではない。
c|通常は該当しない
深さ補正は必要だが、通常は身長・体重等による推定値を利用する。実測する改善法はあるため、実測が無意味ということではない。
d|通常は該当しない
採血法では血中濃度を使うが、設問が想定するカメラ法では動脈採血を通常必要としない。
e|正しい
投与前後のシリンジ放射能差から実投与量を求める。投与量で早期腎カウントを規格化して絶対定量する際に使う。
判断のポイント
カメラ法で絶対的な分腎機能を求める際は、投与前後のシリンジ計測から実投与量を求め、身長・体重などを用いて腎深さや体格補正を行う。早期腎摂取を解析する点が排泄相の観察とは異なる。
鑑別・注意点
相対的な左右分腎機能比だけなら、体重や投与量が直接必要でない方式もある。腎深さは実測で改善できる場合もあるが、通常は推定式を用いる。設問はカメラ法による絶対定量を前提に読む。
放射線科専門医試験 2013年度 問78
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問78
解答例:b、c
選択肢別の解説
a|誤り
主な生理的分布は甲状腺、唾液腺、胃粘膜などであり、胆嚢描出を特徴とする肝胆道製剤ではない。
b|正しい
心筋などへの取り込みに加えて肝胆道排泄がある。胆嚢や腸管に生理的放射能が認められる。
c|正しい
肝細胞を経て胆汁へ排泄される製剤である。胆嚢への流入が保たれれば正常でも胆嚢を描出する。
d|誤り
血液プールの評価に使う標識アルブミン製剤であり、通常の胆嚢描出を目的とする胆汁排泄製剤ではない。
e|誤り
主として肝脾などの網内系に取り込まれる。肝への取り込みがあっても胆汁排泄による胆嚢描出とは機序が異なる。
判断のポイント
99mTc-PMTは肝細胞に取り込まれて胆汁中へ排泄され、胆道・胆嚢の評価に用いられる。99mTc-MIBIも肝胆道排泄があり、正常でも胆嚢や腸管が描出される。
鑑別・注意点
心筋SPECTでは肝・胆嚢・腸管の強い放射能が下壁の評価を妨げることがある。生理的な排泄像を病的集積と誤認せず、撮像時期や追加撮像の必要性を検討する。
放射線科専門医試験 2013年度 問79
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問79
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
標識アルブミンは血液プール製剤である。副甲状腺の局在診断にはMIBIなどを利用する。
b|誤り
MIBIによる成人副甲状腺検査では通常数百MBqを投与する。低い固定値を標準量として示すのは適切でない。
c|代表的には正しい
二相法では甲状腺より遅く洗い出される病変を検出する。ただし早く洗い出される腺腫もあり、全腺腫に必発ではない。
d|誤り
機能亢進の有無は血液検査などで診断する。シンチは主に機能亢進腺の局在を調べ、陰性でも疾患を除外しない。
e|誤り
通常は投与後早期と数時間以内の遅延像を比較する。翌日撮像を標準とする検査ではない。
判断のポイント
二相法では早期像と遅延像を比較し、甲状腺よりもMIBIが残留する機能亢進副甲状腺を検出する。生化学的に診断された副甲状腺機能亢進症で、手術に向けた病変局在の評価に用いる。
鑑別・注意点
すべての腺腫が遅く洗い出されるわけではなく、過形成腺や一部腺腫は早く洗い出される。陰性でも疾患を除外できず、甲状腺病変による偽陽性にも注意する。
放射線科専門医試験 2013年度 問80
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問80
解答例:d
選択肢別の解説
a|誤り
皮質癌は機能や組織性状が不均一で、明瞭な高集積を一律に示さない。良性機能性腺腫との比較では典型的な選択ではない。
b|誤り
髄質由来の腫瘍であり、コレステロール代謝を利用する皮質シンチの標的とは異なる。
c|誤り
転移巣は通常、副腎皮質ステロイド産生細胞として機能しないため、皮質製剤の高集積を特徴としない。
d|正しい
自律性コルチゾール産生腺腫では集積が保たれ、ACTH抑制によって対側集積が低下するため患側を明瞭に認めやすい。
e|比較では選ばない
皮質過形成でも取り込みはあり得るが、病変の大きさや抑制法に左右される。典型的な片側コルチゾール産生腺腫ほど明瞭とは限らない。
判断のポイント
副腎腺腫によるCushing症候群では、腺腫のコレステロール取り込みが保たれる一方、過剰コルチゾールによるACTH抑制で対側皮質の集積が低下し、患側が明瞭となる。
鑑別・注意点
機能性腫瘍でも大きさや細胞機能により描出能は変わる。褐色細胞腫は髄質由来であり、皮質シンチの標的とは異なる。内分泌検査やCT・MRIと統合し、集積の左右差だけで診断しない。
放射線科専門医試験 2013年度 問81
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問81
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
膀胱内放射能を減らして骨盤骨の重なりを軽減する。撮像直前の排尿が勧められる。
b|誤り
通常は絶飲食を要さず、禁忌がなければ飲水を勧めて尿中排泄を促す。
c|誤り
追加投与をしないSPECTは体外で放射線を検出する操作で、撮像自体による追加被ばくはない。併施CTの被ばくとは区別する。
d|誤り
通常の遅延骨像は投与後数時間で撮る。早期像を追加する検査はあるが、それを標準の遅延像とは呼ばない。
e|誤り
一般的な骨シンチに使う99mTcの物理学的半減期は約6時間である。
判断のポイント
骨シンチでは撮像前に排尿し、膀胱内放射能による骨盤の重なりを減らす。通常の遅延骨像は投与後2〜4時間を目安とし、禁忌がなければ水分摂取と適宜の排尿を勧める。
鑑別・注意点
追加投与やCTを伴わないSPECT撮像自体は、体外の装置で放射線を検出する操作であり追加被ばくを生じない。SPECT/CTのCT撮影には別途被ばくがある。99mTcの物理学的半減期は約6時間である。
放射線科専門医試験 2013年度 問82
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問82
解答例:c
選択肢別の解説
a|選ばない
腫瘍性骨形成や周囲の骨反応があり、骨シンチで強い集積を示し得る。
b|選ばない
類骨形成を伴う小病変で、局所の強い取り込みが診断に役立つ。
c|正しい
骨破壊に比して骨形成反応が乏しいことが多く、病変が存在しても取り込みが目立たない。陰性だけで病変を除外できない。
d|選ばない
骨形成反応を伴う転移では検出できる。ただし純溶骨性病変などには偽陰性もある。
e|選ばない
造骨性転移が多く、骨シンチで取り込みを認めやすい。すべての病変に高感度という意味ではない。
判断のポイント
通常の骨シンチは主に骨形成反応を反映する。多発性骨髄腫の溶骨性病変では骨形成反応が乏しく、病変があっても集積が目立たず偽陰性となり得る。
鑑別・注意点
溶骨性病変がすべて陰性という意味ではなく、周囲の修復反応や骨折で集積を示す場合もある。骨髄腫の全身評価では低線量全身CT、MRI、FDG-PET/CTなど適切な検査を選び、陰性の骨シンチで病変を除外しない。
放射線科専門医試験 2013年度 問83
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問83
解答例:b
選択肢別の解説
a|誤り
腫瘍以外にもてんかんや心臓などの適応がある。実際の保険要件は検査目的と時点の制度を確認する。
b|正しい
再構成法や平滑化、分解能によって測定値が変わる。経時比較では装置と解析条件をそろえる。
c|誤り
18Fの物理学的半減期は約110分である。生体からの排泄も加味する有効半減期がこれを上回ることはない。
d|誤り
リン酸化されたFDG-6-リン酸として保持される。脱リン酸化は細胞内保持を弱める方向に働く。
e|誤り
インスリンは筋や脂肪への取り込みを増やし、腫瘍評価を妨げ得る。低血糖を作ることを検査の目標にしない。
判断のポイント
SUVは投与量や体格補正だけでなく、画像再構成法、平滑化、分解能、ROIの設定にも影響される。経時比較では投与から撮像までの時間や血糖を含め、条件をそろえることが重要である。
鑑別・注意点
FDGはリン酸化されたFDG-6-リン酸として細胞内に保持される。18Fの物理学的半減期は約110分で、有効半減期はこれを超えない。直前のインスリンで筋集積が増え得るため、低血糖を作って腫瘍を見やすくする検査ではない。
放射線科専門医試験 2013年度 問84
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問84
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
骨形成部位に集まりβ線を放出する性質を、骨転移による疼痛緩和に利用する。2013年当時の設問としての用途である。
b|選ばない
β線治療核種だが、この設問の骨親和性製剤による疼痛緩和の代表核種ではない。標的や担体によって用途が異なる。
c|誤り
主として診断画像用であり、骨シンチで病変を調べる用途と疼痛緩和治療を混同しない。
d|誤り
主に診断用標識に使われ、設問で問う骨転移疼痛緩和核種ではない。
e|選ばない
主な治療対象はヨウ素を取り込む甲状腺疾患である。甲状腺癌骨転移への治療と一般の骨親和性疼痛緩和を区別する。
判断のポイント
89Srはカルシウムに類似した挙動で骨形成部位に取り込まれ、放出するβ線を骨転移疼痛の緩和に利用する核種である。診断用骨シンチの99mTcとは用途を区別する。
鑑別・注意点
鎮痛効果が対象であり、すべての骨転移の根治や骨折予防を保証するものではない。骨髄機能、腎機能、病変の骨形成反応などを評価する。2013年の設問に対する説明で、現在の製剤供給や承認状況を示すものではない。
放射線科専門医試験 2013年度 問85
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問85
解答例:b
選択肢別の解説
a|正しい組合せ
炭酸脱水酵素阻害による血管拡張を利用して脳血管反応性を評価する。禁忌と重篤な副作用に注意して実施する。
b|誤った組合せ
ACE阻害薬負荷は腎血管性高血圧の評価に用いる。心筋血流SPECTでは通常、運動または冠血管拡張薬などで負荷する。
c|正しい組合せ
利尿により尿流を増やし、貯留が排泄されるかを調べて尿路閉塞の評価を補う。
d|正しい組合せ
酸味刺激で唾液排泄を促し、唾液腺からの洗い出しを評価する。
e|正しい組合せ
ACTHを抑制し、正常皮質と自律性病変の集積の違いを評価する方法がある。
判断のポイント
カプトプリル負荷は腎血管性高血圧の評価で用いる腎シンチグラフィの方法で、心筋血流SPECTの標準的負荷薬ではない。心筋血流の薬物負荷にはアデノシンなどの冠血管拡張薬を用いる。
鑑別・注意点
アセタゾラミドによる脳血管反応性、フロセミドによる尿路排泄、酸味刺激による唾液排泄など、負荷で何を変化させているかを理解する。各薬剤の禁忌と監視方法を確認して実施する。
放射線科専門医試験 2013年度 問86
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問86
解答例:b、d
選択肢別の解説
a|選ばない
典型的なウイルス関連はEBウイルスである。HPVとの関連が報告される例があっても、この設問の代表的関連とは区別する。
b|正しい
特に扁桃や舌根の一部の癌は高リスクHPVと関連する。全ての中咽頭癌がHPV関連とは限らない。
c|選ばない
主要なウイルス関連はB型・C型肝炎であり、HPVは代表的な発癌因子ではない。
d|正しい
高リスクHPVの持続感染が発症に強く関与する。感染だけで全員が癌になるという意味ではない。
e|選ばない
地域や病型によりEBウイルスとの関連が知られる。HPV関連腫瘍の代表ではない。
判断のポイント
高リスクHPVの持続感染は子宮頸癌と、中咽頭の口蓋扁桃・舌根などの癌の発症に関連する。上咽頭癌に多いEBウイルスとの関連とは区別する。
鑑別・注意点
中咽頭癌がすべてHPV関連とは限らず、喫煙・飲酒関連例もある。部位と病理、HPV関連の検査を踏まえて分類し、他の頭頸部部位へ同じ関係を一律に広げない。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問87
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問87
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|選ばない
多数の機能単位が並列に働く性質が強く、平均線量や照射体積も重要となる。
b|選ばない
残存する非照射肝の機能が重要で、並列臓器としての線量体積効果を考える。
c|正しい
局所の高度障害でも狭窄や穿孔など重大な機能障害につながる。直列的性質に加えて照射体積にも配慮する。
d|選ばない
機能する腎実質の体積が重要で、並列性を考える。局所高線量が無制限に許されるわけではない。
e|正しい
短い区間の高度障害が神経伝導の重大な障害につながるため、局所最大線量を厳しく管理する。
判断のポイント
脊髄や小腸は、局所の重大な損傷が臓器機能障害につながる直列的な性質を考慮して計画する。肺・肝・腎の実質では、並列的な機能単位として照射体積の影響も重要となる。
鑑別・注意点
臓器を完全な直列・並列に二分できるわけではない。小腸にも体積効果があり、並列臓器でも局所高線量が安全とは限らない。最大線量や平均線量、線量体積指標を臓器・分割法に応じて評価する。
放射線科専門医試験 2013年度 問88
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問88
解答例:d(代表的標準治療として)
選択肢別の解説
a|選ばない
初回の代表的治療は通常分割の局所照射であり、設問の加速過分割の典型ではない。
b|適用例はある
頭頸部癌で変則分割が検討されてきたため、適応が全くないとはいえない。設問では標準的併用法が確立した小細胞肺癌を選ぶ。
c|選ばない
一般に少分割を含む治療が用いられ、小さい1回線量の1日複数回照射が代表的標準ではない。
d|代表的適応
限局型では化学療法と1日2回の胸部照射を併用する標準法がある。正常組織修復のため照射間隔を確保する。
e|選ばない
病型や範囲に応じた通常分割治療が基本で、加速過分割を典型的標準とする疾患ではない。
判断のポイント
限局型小細胞肺癌では、化学療法と併用する1回1.5 Gy、1日2回、計45 Gy/30回の加速過分割照射が代表的な標準治療である。小さい1回線量と短い全治療期間を組み合わせる。
鑑別・注意点
過分割を用いる可能性がある疾患は小細胞肺癌だけではなく、頭頸部癌にも検討されてきた。1日2回照射では正常組織の修復のため十分な間隔を設け、患者状態や照射体積に応じて適応を判断する。
放射線科専門医試験 2013年度 問89
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問89
解答例:a
選択肢別の解説
a|正しい
浸潤が画像上の境界を越えるため、初回治療で小範囲の定位照射だけを行う方法は標準ではない。再発時の選択的再照射まで否定しない。
b|選ばない
病変数や肝機能、他の局所治療との関係を踏まえ、選択された限局病変に体幹部定位照射を用いる。
c|選ばない
少数転移などで原発巣や全身病勢を考慮し、局所治療として定位照射を選ぶ場合がある。
d|選ばない
小さな限局病変は定位照射の代表的対象である。大きさや個数、症状に応じて手術なども検討する。
e|選ばない
手術困難な早期例などで体幹部定位照射が確立している。進行度や正常組織制約で適応を判断する。
判断のポイント
膠芽腫は画像上の造影病変を越えて浸潤するため、初回治療の基本は手術に加え、浸潤範囲を考慮した通常分割照射と薬物療法である。小さな病変だけに高線量を集中する定位照射単独は一般的標準とはならない。
鑑別・注意点
再発時の限局病変に対する定位再照射などの選択肢まで否定しない。転移性脳腫瘍や体幹部病変も、個数・大きさ・臓器機能・周囲正常組織の制約を踏まえて選ぶ。
放射線科専門医試験 2013年度 問90
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問90
解答例:a(出題当時の代表的傾向)
選択肢別の解説
a|出題時の想定
局所進行膵癌は遠隔再発も多く、当時の代表的成績は不良であった。臓器間を同一条件で比較した順位ではない。
b|選ばない
化学放射線療法などで根治を目指すが、集団や病期分類の違いを除いて膵癌との厳密な順位は決められない。
c|選ばない
同時化学放射線療法と小線源治療で根治を目指す。III期の定義や治療年代が異なるため数値の単純比較は避ける。
d|選ばない
化学療法感受性が高く胸部照射と併用して根治を目指す例がある。再発リスクは高いが本設問の想定解ではない。
e|選ばない
局所進行例でも根治的化学放射線療法を行う。現在の薬物療法の進歩を2013年の比較にそのまま当てはめない。
判断のポイント
局所進行膵癌は遠隔再発も多く、当時の化学放射線療法成績は、他の代表的なIII期癌と比べても不良な傾向にあった。局所治療だけでなく全身病としての制御が課題となる。
鑑別・注意点
III期の定義は臓器ごとに異なり、治療年代、併用薬、対象患者、評価指標で成績は変わる。統一された直接比較ではないため、現在も常に同じ順位であると断定する説明や、出典のない生存率の羅列は避ける。
放射線科専門医試験 2013年度 問91
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問91
解答例:e(純粋胚腫を想定)
選択肢別の解説
a|選ばない
通常分割の根治照射では胚腫より高い局所線量を要するのが一般的である。部位や病期で設定する。
b|選ばない
通常分割の根治照射には比較的高い線量を要する。定位照射の少分割物理線量と単純に比較しない。
c|選ばない
通常分割の外照射では高い総線量を用いる。分割数や小線源治療をまたいだ数値だけの比較はしない。
d|選ばない
外照射と小線源治療を組み合わせた腫瘍線量を評価する。外照射分だけを総治療線量とみなさない。
e|純粋胚腫なら正しい
放射線感受性が高く、比較的低い線量で制御が期待される。松果体胚細胞腫瘍全体が同じ感受性を持つわけではない。
判断のポイント
純粋胚腫は放射線感受性が高く、出題当時の放射線単独治療では、他の選択肢の通常分割による根治照射に比べて低い総線量で制御を得ることが期待された。
鑑別・注意点
松果体の胚細胞腫瘍すべてが純粋胚腫とは限らない。非胚腫性成分の有無で治療が異なり、照射範囲も重要となる。異なる分割法や小線源の物理線量を単純に数値だけで比較せず、現代の化学療法併用による減量法とも区別する。
放射線科専門医試験 2013年度 問92
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問92
解答例:c、e
選択肢別の解説
a|誤り
骨親和性の非密封核種による疼痛緩和用途と、舌癌の局所小線源治療を混同している。
b|誤り
主に診断用のヨウ素核種である。甲状腺癌の放射性ヨウ素治療には通常131Iを使う。
c|正しい
低エネルギー光子を放出するシードを前立腺内へ永久挿入し、局所に線量を与える治療がある。
d|誤り
一般的な全身骨転移疼痛への骨親和性核種治療の組合せではない。密封線源と非密封線源を区別する。
e|正しい
高線量率の腔内・組織内照射で利用する。外照射に小線源治療を組み合わせて腫瘍線量を確保する。
判断のポイント
前立腺癌では125Iシードの永久挿入療法、子宮頸癌では192Irを用いた高線量率腔内照射が代表的な組合せである。線源の配置と時間によって局所に線量を与える。
鑑別・注意点
甲状腺癌の放射性ヨウ素治療には131Iを用い、123Iは主に診断用である。89Srによる骨転移疼痛緩和は非密封線源治療で、密封小線源の組織内・腔内配置とは投与方法が異なる。
放射線科専門医試験 2013年度 問93
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問93
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
髄膜刺激を調べる診察所見で、頸部前屈に伴う電撃様感覚を指す名称ではない。
b|誤り
交感神経障害による縮瞳や眼瞼下垂などを指す。四肢への電撃痛の説明とは異なる。
c|正しい
頸部前屈で脊柱から四肢へ電撃様感覚が走る所見である。頸髄照射後に一過性に出現することがある。
d|誤り
片側の多発脳神経障害を主体とする症候群であり、設問の誘発症状とは異なる。
e|誤り
肺尖部病変の腕神経叢・交感神経浸潤などで起こる症候群で、頸部前屈に誘発される電撃感の名称ではない。
判断のポイント
頸部の前屈をきっかけに、背部や四肢へ電撃様の感覚が走る所見がLhermitte徴候である。頸髄照射後の数か月に、一過性の症状として現れることがある。
鑑別・注意点
進行性の遅発性放射線脊髄障害と同義ではなく、徴候だけで永久的障害を予測しない。新たな脱力、歩行障害、持続痛などがあれば、腫瘍、圧迫、薬剤などを含めて原因を評価する。
放射線科専門医試験 2013年度 問94
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問94
解答例:c
選択肢別の解説
a|誤り
根治を目指すgrade 2神経膠腫の通常の術後線量としては不足する。より短い緩和照射と区別する。
b|誤り
一般的な術後標準線量より低く、設問の通常の根治的計画に対応しない。
c|正しい
通常分割で約50〜54 Gyを用いる範囲に合う。現在は分子診断と再発リスクに応じて術後治療を選択する。
d|選ばない
高悪性度神経膠腫で用いる代表的線量であり、grade 2の一般的設定としては高い。
e|誤り
低悪性度神経膠腫の一般的術後照射より高く、正常脳の晩期障害も懸念される。
判断のポイント
成人のWHO grade 2星細胞腫に対する通常分割の術後照射では、おおむね50〜54 Gy程度が用いられ、選択肢では50 Gy/25回が対応する。膠芽腫で使う60 Gy程度と区別する。
鑑別・注意点
現在はIDH変異や1p/19q共欠失などの分子診断を含めて分類し、年齢、摘出度、症状などにより術後治療の必要性と薬物療法を決める。2013年の病理名だけを現在の全症例へ機械的に当てはめない。
放射線科専門医試験 2013年度 問95
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問95
解答例:b
選択肢別の解説
a|通常は含める
頭蓋底へ進展し得るため、画像上の浸潤範囲とリスクを踏まえて斜台周辺をCTVで評価する。
b|正しい
通常の予防照射で一律に含める部位ではない。実際の直接浸潤があれば病変として個別に扱う。
c|通常は含める
頭蓋底や神経周囲への進展経路となり、局所高リスク領域として評価する。
d|通常は含める
上咽頭癌の頸部リンパ流を考え、転移状況に応じて後頸部の領域を予防照射に含める。
e|出題時の想定では含める
頸部転移を伴う症例では下頸部の予防照射を検討する。現在の領域省略法を含め、実際の範囲は転移分布や指針で決める。
判断のポイント
上咽頭癌では頭蓋底や翼口蓋窩などの進展経路、および頸部リンパ節領域を病変範囲とリスクに応じてCTVへ含める。前頭洞は、通常のT3N1M0で一律に予防照射する部位ではない。
鑑別・注意点
T・N分類だけで全患者のCTVを確定できるわけではない。MRIでの浸潤範囲、転移リンパ節の部位、使用する病期分類の版を確認し、肉眼病変への線量と予防領域への線量も区別する。
放射線科専門医試験 2013年度 問96
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問96
解答例:d
選択肢別の解説
a|正しい
心膜炎や虚血性障害などの晩期毒性が問題となり、心臓線量の低減が重要である。
b|正しい
ステントと腫瘍、照射の影響が重なり瘻孔・穿孔のリスクが高くなる。個別に治療利益と危険を評価する。
c|条件付きで正しい
選択された早期扁平上皮癌では根治的化学放射線療法が手術の代替となる。救済治療や再発様式も含めて成績を比較する。
d|誤り
術後化学放射線療法を全例の標準的補助療法とはしない。切除可能性や病期、断端などによって治療体系が変わる。
e|出題当時の代表的標準
シスプラチンと5-FUは当時の代表的併用薬である。現在の全患者に唯一の選択肢という意味ではない。
判断のポイント
食道癌の術後化学放射線療法を、手術を受ける全例で標準的な補助療法とするのは不適切である。病期、切除可能性、組織型、切除断端、治療体系に応じて手術前後の治療と根治的化学放射線療法を選ぶ。
鑑別・注意点
出題当時はシスプラチン・5-FU併用が代表的であった。早期例の手術との比較も患者選択や救済治療を含めて解釈する。ステント留置後の瘻孔・穿孔や、心臓などの晩期障害にも注意して計画する。
放射線科専門医試験 2013年度 問97
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問97
解答例:b
選択肢別の解説
a|選ばない
標準的PCIとして示される25 Gyを短い回数へ置き換えた設定ではない。1回線量による晩期影響も考慮する。
b|正しい
予防的全脳照射の代表的標準分割である。実施対象は病期や奏効、年齢、MRI監視の条件で判断する。
c|選ばない
脳転移に対する治療照射で使われることがあるが、PCIの代表的推奨線量とは区別する。
d|選ばない
PCIで総線量を増やせば利益が増えるとは限らない。高線量化による毒性も考慮し標準分割を選ぶ。
e|選ばない
予防照射として通常必要な線量を超え、神経認知機能などの晩期毒性の懸念がある。
判断のポイント
予防的全脳照射の代表的な標準分割は25 Gy/10回である。明らかな脳転移に対する治療目的の全脳照射とは、適応と目的を区別する。
鑑別・注意点
実施の可否は病期、初期治療への奏効、年齢、認知機能、MRIによる脳転移評価と監視体制などを踏まえて相談する。すべての小細胞肺癌患者へ一律に実施するという意味ではない。
放射線科専門医試験 2013年度 問98
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問98
解答例:d(十分な腋窩郭清後を想定)
選択肢別の解説
a|不十分
多数の腋窩転移があるため乳房のみではなく、領域リンパ節照射の適応を検討する。
b|不十分
腋窩だけを追加して鎖骨上領域を省くのは、設問の多数転移例の代表的設定に合わない。
c|不十分
胸骨傍領域の適応は個別に判断するが、鎖骨上領域を省いた組合せは出題の想定に合わない。
d|前提付きの想定解
十分に腋窩郭清された例では、全乳房と同側鎖骨上窩を照射する代表的設定である。郭清範囲は原文に明記されていない。
e|状況によって適切
腋窩の残存リスクが高ければ腋窩照射も必要となり得る。十分郭清後に全腋窩を必ず追加するという意味では選ばない。
判断のポイント
乳房温存術後に4個の腋窩リンパ節転移を認めた場合、全乳房照射に加えて同側鎖骨上窩などの領域リンパ節照射を検討する。十分に郭清された腋窩全体を、常に追加照射するわけではない。
鑑別・注意点
設問には腋窩郭清の範囲が明記されておらず、旧解答dの前提を補って読む必要がある。郭清不十分、残存病変、腋窩尖部や胸骨傍のリスクなどによって範囲は変わり、現在の実臨床のCTVをこの記述だけで決めない。
参考文献
放射線科専門医試験 2013年度 問99
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問99
解答例:d(2013年当時の想定解)
選択肢別の解説
a|正しい
根治照射では小線源治療を外照射と組み合わせ、原発巣に十分な線量を与える。適用困難なら専門施設で代替法を検討する。
b|正しい
放射線性膀胱炎による出血は晩期有害事象として起こり得る。再発や他の出血原因も鑑別する。
c|条件付き
手術を先行した高リスク例で術後照射を行うことはあるが、IIB期全例の標準経路ではない。手術と照射の併用毒性も考える。
d|2013年当時の想定解
当時は根治照射前の導入化学療法を一般的標準とはしなかった。後年のINTERLACEの利益を踏まえ、現在も一律に不適切とはしない。
e|比較に注意
適切な対象で根治治療となるが、病期や患者選択が異なる手術群と一律に同等とは断定できない。現在は同時化学放射線療法を中心に判断する。
判断のポイント
IIB期子宮頸癌の根治治療では、外照射と腔内照射を組み合わせ、適応があれば同時化学療法を併用する。2013年当時、根治照射前に導入化学療法を一般的標準として行う記述は支持されなかった。
鑑別・注意点
その後のINTERLACE試験では、特定の導入化学療法に続く同時化学放射線療法の利益が示されたため、現在も導入療法が一律に不適切とは説明しない。手術・術後照射も全例の標準ではなく、手術と照射の併用による有害事象を考慮して治療を選ぶ。
選択肢の確認に用いた追加資料
放射線科専門医試験 2013年度 問100
問題は学会HPを別タブで開いて確認しながら取り組んでください。学会HPへのログインが必要です。
- 学会HPで問題を開く2013年 第24回放射線科認定医試験問題
- 学会HPで問題を開く2013年 第2回放射線科専門医試験問題
- この年度は複数のファイルに分かれて公開されています。
- 日本医学放射線学会 専門医試験のご案内(公開ページ)
- 会員ページの試験問題一覧(会員専用)会員ページのご利用には学会会員としてのログインが必要です。ログインの有効期限が切れている場合は、ログインしたあとでもう一度このリンクを開いてください。
解答を表示しますか?
問100
解答例:d(出題当時)/現在は該当なし
選択肢別の解説
a|治療選択肢
限局癌に外照射を行う方法である。現在は正常組織線量を下げるためIMRTなどを選択することが多い。
b|治療選択肢
線量分布を整え、標的線量と直腸・膀胱などの制約を両立させる外照射法である。
c|治療選択肢
組織内へ一時的に線源を配置して照射する方法がある。リスク群や排尿機能などで適応を判断する。
d|当時の想定解/現在は選択肢
2013年当時の想定解だが、現在は選択された限局癌で定位照射が有効な選択肢となっている。年代差を明示して理解する。
e|治療選択肢
シードを永久挿入して局所照射する方法である。T分類だけでなくPSAや悪性度、前立腺体積などで適応を選ぶ。
判断のポイント
2013年当時の想定解は体幹部定位照射であったが、その後に前立腺癌への定位照射が確立・普及し、現在は適切に選択された限局癌に対する治療選択肢となっている。したがって、現在の治療知識でdを不適切と断定しない。
鑑別・注意点
T2N0M0だけでは、すべての照射法が同じ患者に適切とは決まらない。PSA、Grade Group、前立腺体積、排尿機能、リスク群などで小線源・外照射・薬物療法併用を選ぶ。年代による変化と個別の適応を分けて理解する。