2005年度から2008年度までの解答例を、Sonic先生に提供していただきました。
Sonic先生ありがとうございます。
1.
正解:a
- 集団線量;集団をつくる住民あるいは放射線業務従事者一人一人が受けた放射線量をその集団全体について合計したもの。
- 米国ではCT検査が最大で49 %。
2.
正解:c
3.
正解:c, d
- a 男性は胸部、女性は腹部につける。
- c しきい値なし直線仮説=LNT(Linear Non-Threshold)仮説。
4.
正解:c, e
- d 適応量が放射能1,300 MBq以下、あるいは患者表面から1 m離れた地点における1 cm線量当量率 1.8 μSv/h の時、退出が許可される。
- e バセドウ病の放射性ヨード内用療法は、外来では500 MBqを超えない投与量で治療する。超える場合はアイソトープ病室に入院させる。
5.
正解:a
6.
正解:a, d
7.
正解:e
- a 0.3 mSv (年間)
- c 0.33 mSv (大地から)
- e 0.48 mSv (空気中のラドンから)
8.
正解:c, e
9.
正解:b, e
10.
正解:c
- c 縦磁化の回復が反映される。(T1が短いと縦磁化の回復が速いのでT1WIでは信号は強くなる。T2が短いと横磁化の減衰が速いので、T2WIでは信号が弱くなる)
11.
正解:d
12.
正解:a, d
13.
正解:a, d
- a RBE=生物学的効果比。
- e 色素性乾皮症遺伝子;ヌクレオチド除去修復(一本鎖切断修復機構)に関わるタンパク質の遺伝子。
14.
正解:c, d
- e 相同組換えによる修復はS期中盤からG2期に限定される。
15.
正解:a, e
- b フリーラジカルのスカベンジャーとしても作用する。アルキル化剤や白金製剤に由来する毒性物質を解毒する。
- c 腫瘍内低酸素領域は、癌細胞の増殖速度と、腫瘍血管の形成速度とのアンバランスにより生じる。
16.
正解:a
17.
正解:a, c
18.
正解:b, d
19.
正解:c
20.
正解:b, d
- d 播種がある場合は全脳全脊髄照射、播種がない場合は全脳室系以上の照射となる。
- e 拡大局所照射または局所照射。
21.
正解:b, c
- d T1N0、T2N0では、照射野後方は椎体前縁とする。T3~T4N0では、40 Gy以降で照射野を縮小する。
22.
正解:a
23.
正解:d
24.
正解:a, c
- a 限局型小細胞肺癌=腫瘍が片肺と縦隔および鎖骨上窩までに限局するもの。
- c 45 Gy/30回/3週が推奨(30~39 Gyで照射野をGTVに縮小)。
- d シスプラチン+エトポシド。
25.
正解:b, e
26.
正解:d
- e 膀胱出血は3~5年がピーク。直腸出血は2年以内に起こる。
27.
正解:c, d
28.
正解:a, d
29.
正解:e
30.
正解:c, d
31.
正解:b, c
32.
正解:c
33.
正解:c, e
- e flow voidを認める。
34.
正解:b
- b レビー小体型認知症では、血流低下が頭頂葉後部から後頭葉外側部、さらに後頭葉内側部まで拡大してみられる。
- c Binswagner型白質脳症;大脳白質が広く障害される。高血圧との関係が強い。
- d 前頭葉の萎縮が高頻度にみられる。中脳被蓋の萎縮が唯一の所見であることも多い。
35.
正解:c
- c von Hippel-Lindau病。腎細胞癌を合併する。
36.
正解:c
37.
正解:a, d
38.
正解:b
- a 上行咽頭動脈は外頸動脈から分岐し、頸静脈孔を通って頭蓋内に入り、後硬膜動脈となって硬膜に分布する。
39.
正解:b, c
40.
正解:c
- b 鼓室グロムス腫瘍(傍神経節腫)は拍動性耳鳴をきたす。血流の多い腫瘤。
- c 蝸牛の奇形の中では最多。
41.
正解:d, e
- e キャッスルマン病;原因不明のリンパ増殖性疾患。
42.
正解:e
⇔ 化膿性脊椎炎(血行性感染)
- 椎体前部の終板直下に病変が生じる。
- 椎間板に進展。
- 近接する他の椎体に進展。椎間板は狭小化する。
- 前縦靭帯下や、靭帯を越えて椎体前面にも広がる。
43.
正解:c
44.
正解:c, d
- a 高脂血症に合併。
45.
正解:b, e
- d 10~40代に好発。
46.
正解:b
- b 右上葉無気肺。
- d 肺門重畳徴候;縦隔の腫瘤陰影に重なって肺門の血管影が透見される所見。肺血管由来の腫瘤は否定的となる。
47.
正解:d, e
48.
正解:b, e
- d 進展速度は遅く低悪性度の癌。
49.
正解:b, d
50.
正解:a, c
51.
正解:d
- d Churg-Straus症候群(好酸球性多発血管炎性肉芽腫症);全身性の小型および中型の血管の壊死性血管炎。先行症状として喘息やアレルギー性鼻炎がみられる。
- e レフレル症候群(単純性肺好酸球増多症);胸部Xpで肺に一過性・移動性の浸潤影を認める。末梢血で好酸球増多を認める。症状は軽い。
52.
正解:a
- d indentation=陥入。
53.
正解:?
- a~eすべてでみられることあり(出現する疾患は当初考えられていたよりも多く、非特異的所見)。
54.
正解:a, e
- c 肺門部優位。
- e =Langerhans細胞組織球症。
55.
正解:b
56.
正解:d
57.
正解:d, e
58.
正解:e
- c 肺血管陰影の増強はみられる。
- e 肺静脈閉塞や、肺静脈狭窄が重症な場合は肺水腫像を呈する。肺静脈狭窄を伴わない場合は、軽度の右心拡大と肺血流量増加を認める。
59.
正解:e
- b 冠動脈にも炎症性壁肥厚をきたす。
60.
正解:b
- c 血栓、塞栓が脳に飛んで脳梗塞を起こすことあり。
61.
正解:d
62.
正解:c, d
- a 徴候は呼吸窮迫やショックおよび死亡への進行のみのこともある。
63.
正解:b, d
64.
正解:a, e
65.
正解:d
66.
正解:c?
67.
正解:b, d
68.
正解:e
a CTHAが先だと腫瘍間質内への造影剤貯留によりCTAPの所見に影響が生じる。
69.
正解:c, d
70.
正解:d
- a 35 HU
- b 50 HU
- c 45 HU (≒筋)
- d 50~70 HU
71.
正解:a
- a 胆嚢壁内結石、胆嚢腺筋腫症のRASなど。対象物の超音波反射強度が音響陰影を伴うほど強くなく、対象物のみで超音波の往復が起こるため生じる。
- b 腫大したリンパ節が一塊となり血管を取り囲む所見。
- c Kerckring皺壁がピアノの鍵盤状にみえる所見。腸閉塞でみられる。
- d 肝血管腫で、体位変換すると腫瘤性状が変化する所見。
- e 拡張した肝内胆管が肝内門脈枝とともに平行線状に描出される所見。
72.
正解:a, c
- c 肝腺腫様過形成=異型結節。
73.
正解:e
- b 結節の中に分化度の異なる輝度の結節が出現した場合にみられる。
- d HCCが門脈内および肝静脈内に進展した場合に、腫瘍栓内部に長軸方向の線状血管が描出される状態(thread=糸、streak=線)。
74.
正解:a
- c 膵充実性偽乳頭状腫瘍。充実部は乏血性~多血性。嚢胞部は出血を含む。
75.
正解:b, d
76.
正解:b, e
- a Gerota筋膜内の腎周囲脂肪が、内側を腎実質に、外側を膵炎の炎症性浸潤によりX線透過性の低下した前腎傍腔の組織により挟まれることにより、透亮帯として認識されるもの。
- b 腎梗塞でみられる。腎皮質が被膜に沿って帯状に造影効果を持つ所見(側副路により被膜~被膜下に血流が供給されることによる)。
- c 炎症の波及により小腸が浮腫性に肥厚し、口側の小腸が拡張することによる。
- d 結腸が浮腫状となり、内腔が狭小化することにより生じる閉塞性イレウスの所見。
77.
正解:e
78.
正解:a, c
- b football sign;新生児胃破裂。
- c Stierlin’s sign;腸結核。線維化のため縮んだ盲腸、回盲弁開大、回腸末端部狭窄により造影剤が貯留せず速く細く流れる像。
- d leadpipe appearance;鉛管像。潰瘍性大腸炎で、大腸のハウストラが消失した状態。
79.
正解:a, e
- c 回盲弁から1 m以内の回腸に多い。(小腸の長さ;6~7 m)
80.
正解:b
- b 60歳以上の男性に好発。
81.
正解:d
82.
正解:b, c
- a acquired=後天性。
- d 髄質海綿腎;乳頭部の多発性石灰化をきたす。排泄性尿路造影で刷毛(はけ)状陰影を認める。
83.
正解:c, e
84.
正解:c
85.
正解:d, e
86.
正解:a, b
87.
正解:a
88.
正解:d
89.
正解:e
- b 鑑別に有用(脳疾患におけるFDG-PET検査.日医大医会誌 2007)。
- d 90 %程度。
90.
正解:b
- a MIBGは、ノルアドレナリンの再摂取機構であるUptaker-1を介して心臓の交感神経終末や副腎髄質細胞内に取り込まれる。
- c 病変部の血流増加などによる。
- e 蛋白合成により腫瘍細胞の一部として取り込まれる。
91.
正解:c
92.
正解:b
- b 慢性腎不全ではカルシウムが軟部組織に沈着する場合があり、時に骨シンチグラフィで陽性描画される。
93.
正解:e
94.
正解:a
- 放射性ヨード治療=放射性ヨード内用療法。
- a 40歳未満で治療効果が高い。
95.
正解:c, e
96.
正解:d
- b 10~60 μm(肺毛細血管の直径は5 μmほど)。
- c ストライプサインがあればPEを否定できる。
- e 肺胞内圧を大気圧と等しくするため最大吸気位で口腔、喉頭を開大した状態で静注する。
97.
正解:d
98.
正解:a, d
99.
正解:b, c
100.
正解:e
- e Colloidal Albumin;3~70 nm、Tin colloid;400~5,000 nm。