2005年度から2008年度までの解答例を、Sonic先生に提供していただきました。
Sonic先生ありがとうございます。
1.
正解:d
2.
正解:b
3.
正解:d
4.
正解:c
5.
正解:a, c
- a S期およびG2期。
- b p21タンパク質;G1期における細胞周期振興の調節因子として機能する。
- c 縮小する。
- d p53遺伝子=癌抑制遺伝子。DNAが修復不可能な損傷を受けた場合にアポトーシスを誘導する。
6.
正解:c, e
- a overkillによってRBEは低下する。
- e 早期反応系組織のα/βの方が、晩期反応系組織のα/βよりも大きい。
7.
正解:b, (c?), e
- a 低い。
- e 酸素増感比(OER);酸素のない条件で、ある効果を生じるのに要する線量と、酸素のある条件下で同じ効果を生じるのに要する線量の比。
8.
正解:d
- d 非可逆圧縮では画像情報の変形・損失が発生する。
9.
正解:a, c
10.
正解:d
- a 焦点が大きいとぼけが生じる。
- d ダイナミックレンジ=一度に識別可能な、シグナルの最小値と最大値の比。
11.
正解:c
- c 1月を超えない期間ごとに1回(X線装置を固定して使用する場合は6月を超えない期間ごとに1回)行う。
12.
正解:b
13.
正解:b, c
14.
正解:d
- d 511 keV。
15.
正解:d
- d X線の散乱能は各元素の原子番号にほぼ比例する(原子番号が大きいほどより多くの電子を含んでいるため)。
16.
正解:c
17.
正解:b, e
18.
正解:b
- 内用療法;β線を放出する核種(89Sr、90Y、131I)
19.
正解:d
- d 放射線照射によりリンパ球の浸潤を抑える。
20.
正解:a
21.
正解:b
22.
正解:a
23.
正解:d
- d 放射線治療後の顎骨壊死の原因として抜歯が最も多い。
24.
正解:a, d
- c 追加切除を行うことが一般的(わずかな断端陽性の場合は、10~16 Gyの追加照射で対応することもある)。
25.
正解:e
26.
正解:c, e
- a 分割照射の利点の一つである腫瘍内低酸素細胞の再酸素化を期待することができない。
- c 単独では無効で、外照射と併用しなければならない。
- e 消化管への照射によるもの。
27.
正解:b
- d sm癌 → T1b → N0ならStageⅠ → 術後化学療法 or 化学放射線療法。(※内視鏡治療の適応になるのはN0のT0またはT1a(m1~m3)症例のみ)
28.
正解:b, e
- a 総治療期間の延長により治療成績が低下する。
- e 直腸出血は2年以内に起こる。膀胱出血は3~5年がピーク。
29.
正解:d
- d シード線源は前立腺辺縁の静脈叢を経由して肺動脈に小塞栓を形成する。
- e 辺縁配置法(尿道の線量を抑えられる)または均一配置変法を用いる。
30.
正解:c
31.
正解:b
32.
正解:a
33.
正解:b
34.
正解:e
- b 腰椎単純Xp斜位像における、関節突起間部の帯状の透亮像。
- e 椎間板内のガス(窒素。周囲組織から遊離したもの)含有像。
35.
正解:b
- b 傍神経節腫(パラガングリオーマ)。爪下に多い。
- e 趾間神経痛。慢性で反復性の外傷による良性の神経肥厚。
36.
正解:b, e
- a 椎体の内軟骨性骨化が障害されることによる。
- b 大理石骨病(長管骨で、骨幹端がラッパ状の形状を失い三角フラスコ型となる)。
- c 杯状変形。
- e 骨軟化症(骨折治癒過程での骨化障害によって生じる)。
37.
正解:c, d
38.
正解:b
39.
正解:c, e
40.
正解:b
- 上咽頭癌のT病期診断ではMRIが推奨される。
41.
正解:c
42.
正解:c, e
- d 脳幹、大脳半球傍矢状面白質、脳梁、大脳半球皮質白質境界域の神経軸索に広範な損傷が及ぶ。
- e 大脳半球内の高い位置に生じた腫瘤の進展によって、帯状回が大脳鎌の下に押し出される。
43.
正解:b, d
44.
正解:b
45.
正解:d, e
- ビタミンB12欠乏による脊髄障害。(連合とは、側索+後索のこと)
- 両側後索に一致した「ハの字型」のT2WI高信号を認める。
- 側索に高信号を認めることもある。
46.
正解:b, d
47.
正解:c, e
48.
正解:a, d
49.
正解:b, e
50.
正解:d
51.
正解:a, b
52.
正解:a, c
53.
正解:e
54.
正解:c
55.
正解:a, b
空洞(cavity)をきたす疾患
- C;Carcinoma
- A;Autoimmune disorder(リウマチ結節など)
- V;Vascular spread
- I;Infection
- T;Traumatic
- Y;Young = Congenital disease
56.
正解:d
- d 肺高血圧症の所見。
- e 肺水腫では、肺門部は不明瞭になり、ぼけ像(perihilar haze)が顕在化してくる。
57.
正解:e
58.
正解:b, e
- a 肺動脈の欠損した肺に大動脈から異常血管が流入する先天的異常で、気管支肺胞系に異常は認めない。
- d 肺動脈分岐部が欠損するが、肺門部から末梢は存在することが多い。
- e 先天性気管狭窄症を高率に合併する。気管支の奇形も合併することがある。
59.
正解:b, c
- a 大動脈瘤破裂の所見。(血栓閉鎖型大動脈解離ではhyperdense crescent sign)
- b 大動脈中膜が解離するときに、不完全にはがれた中膜の一部が索状あるいはリボン状の構造として偽腔内に認識される。(cobweb =くもの巣)
60.
正解:d
61.
正解:a
- a バルーン拡張径が狭窄部の近位もしくは遠位の最も近い血管径を超えないようにする(血管の損傷を防止するため)。
62.
正解:d
- b 長期間の人工換気によって生じる新生児慢性肺疾患(未熟児の肺は、人工換気による炎症性変化を受けやすい)。胸部X線で多嚢胞性または海綿様の陰影がみられる。
- c 先天性嚢胞性腺腫様肺奇形。
63.
正解:b
- b 胸膜肺芽腫。1か月~12歳の小児に発生。
- c 中年女性に好発。
64.
正解:a
65.
正解:e?
- a 7.5~15 MHz。
- b 石灰化の評価はしにくい。
- c 内部エコーのエコーレベルの評価は、周囲の乳腺組織ではなく皮下脂肪層と比較する。(乳腺細胞診カラーアトラスより)
66.
正解:b, d
- a 異型結節はT1WIで等~高信号。
- b 硬化型肝癌は腫瘍内の大量の線維性成分を反映して造影(CT、MRI)早期相では造影効果が乏しく、後期相で遅延性濃染する傾向が強い。
- c 肝細胞癌の分化度とSPIOの取り込みがよく相関する(SPIO造影MRIでは、異型結節、高分化型HCC、中分化型HCC、低分化型HCCと進行するにつれて結節の信号強度は上昇する)。
SPIOを用いた造影MRIは、高速SE法(脂肪抑制)T2WI、およびGRE法のT2*WIで評価する。造影前に比較して肝実質の信号が低下するため、網内系を有さない腫瘤は相対的に高信号に描出される。
67.
正解:c
68.
正解:d
- SPIOはGd製剤と比較してはるかに粒子径が大きいため、MRIによる信号低下は主としてT2*緩和が支配している。T2*強調GRE法はより磁化率効果に鋭敏で、強い信号低下を得ることができる。
69.
正解:c, e
- a 経胆道性の頻度が最も高い。
70.
正解:a, e
- a脾臓が茎捻転を起こした場合、脾シンチグラフィーで描出されない場合があるとの報告あり。
- b Gaシンチで集積する。
71.
正解:e
- 右下横隔動脈、胆嚢動脈、大網動脈、右腎被膜動脈、左下横隔動脈、右内胸動脈、右肋間動脈、右下副腎動脈、左右胃動脈、右あるいは中結腸動脈、右腰動脈、左内胸動脈など。
72.
正解:a, e
73.
正解:c
74.
正解:a
- d 非典型例として乏血性の膵内分泌腫瘍もある。
75.
正解:b
- b T1WIでやや低信号、T2WIで周囲膵組織に比べてやや高信号の類円形の充実性腫瘤として描出される。
- c 網内系を有し、SPIO造影MRIでは脾臓と同様に信号が低下する。
- d 脾臓と同様の造影パターンを呈する(周囲の膵組織に比べて強い造影効果を有する多血性の腫瘤として描出される)。
- e (epidermoid cyst = 類表皮嚢胞)
76.
正解:e
- a 主膵管型は悪性が多く、全例手術適応とする考えが多い。分枝型は拡張膵管;3 cm以上、壁在結節;6 mm以上、主膵管;拡張あり の例で悪性例が多く、手術適応とする傾向にある。
77.
正解:c
78.
正解:b
- 小腸非上皮性腫瘍では、一般に平滑筋腫が最も多い(渡辺伸介,他:小腸上皮性腫病の検討.日消外会誌 1978)
79.
正解:b, d
80.
正解:b
- a 腎細胞癌の約5 %を占める。
- b 約80 %
- c 10~15 %
81.
正解:a, b, c (正解3つあり?)
- a 対側腎に転移することがある。
- c 尿素およびクレアチニンの血中濃度の上昇は、合併症が発生した場合を除きまれ。
- e 肺が最も多い。
82.
正解:c
- a ひとこぶラクダのこぶ。脾臓に左腎上極が圧迫され、左腎中央部の輪郭が外側に突出してみえる状態。
- c ベルタン柱(腎柱)の過形成により、腎盂内に突出した皮質が腫瘤様に描出される。
- e 胎児性分葉。腎表面は平滑で、分葉構造の溝がみられる。
83.
正解:a, c
- c =硝子質変性。
84.
正解:d
- c クラミジアによる骨盤内感染症に肝周囲炎を合併する症候群。
- d 黄体期に生じる。(後半)
85.
正解:c
- a 子宮内膜症ではCA125が上昇することがある。
- c CA125、CA19-9、CEA
- d CA72-4;卵巣癌に特異性が高い。CA19-9;粘液性腺癌ではより陽性率が高い。
86.
正解:c, e
87.
正解:b, c
※ ぜいたく灌流(luxury perfusion);代謝に比べて血流過剰な状態。
- a 脳梗塞亜急性期で、血栓が溶解し自然開通している場合、123I-IMP、99mTc-HMPAOでは病変部は高集積となるが、99mTc-ECDでは低集積となる。
- b 調整直後から標識率が徐々に低下していくため、10分以内に使用するのが望ましい。
- c 15~20分(ECDとHMPAOはボーラス直後速やかにフラットになる)。
88.
正解:d
- c MSA-Pでは被殻の外側凸な突出が萎縮して直線状にみえる。
89.
正解:e
90.
正解:a, e
- e 心臓移植後には心臓123I-MIBG集積は完全無集積を呈し、完全除神経の状態を反映する(時間経過とともに、前壁基部から集積が回復する)。
91.
正解:b, d
- AMIで再灌流に成功した症例において、洗い出しが亢進した場合には予後が良いとの報告もある。
92.
正解:d
93.
正解:e
94.
正解:a, b, c? (正解3つあり?)
95.
正解:d, e
- a 肝胆道シンチ。
- b 肝予備能を評価できる。
96.
正解:a, b
97.
正解:d
- a Honda sign;仙骨へのH字型集積パターン。仙骨脆弱性骨折の所見。
- c フレア現象;骨転移に対して治療を行った場合に、治癒過程で一過性に集積が増加する現象。
- d shin splints;下腿内側に位置する脛骨の下方1/3に痛みが発生する症状。脛骨過労性骨膜炎。
- e 肥厚性骨関節症;胸腔内悪性腫瘍、低酸素をきたす肺疾患などで認められる。ばち指を呈する。
98.
正解:e
99.
正解:b, e
100.
正解:c